JPH11291128A - 円筒状ワークの軸孔誘導加熱方法及びその装置 - Google Patents

円筒状ワークの軸孔誘導加熱方法及びその装置

Info

Publication number
JPH11291128A
JPH11291128A JP11267098A JP11267098A JPH11291128A JP H11291128 A JPH11291128 A JP H11291128A JP 11267098 A JP11267098 A JP 11267098A JP 11267098 A JP11267098 A JP 11267098A JP H11291128 A JPH11291128 A JP H11291128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft hole
heating coil
cylindrical work
heating
induction heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11267098A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Miyazaki
力 宮崎
Eiji Suzuki
英司 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miyaden Co Ltd
Original Assignee
Miyaden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miyaden Co Ltd filed Critical Miyaden Co Ltd
Priority to JP11267098A priority Critical patent/JPH11291128A/ja
Publication of JPH11291128A publication Critical patent/JPH11291128A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】軸孔部分のみを効率的に誘導加熱し得ると共
に、加熱コイル自体を小型して取扱性を向上させかつ電
磁障害を防止し得る円筒状ワークの軸孔誘導加熱方法及
びその装置を提供する。 【解決手段】中心に軸孔を有する円筒状ワークの軸孔部
分を誘導加熱する軸孔誘導加熱装置であって、前記円筒
状ワークの軸孔の内径より小さい外径の螺旋部と該螺旋
部内を貫通する状態で設けられた直線部とからなる加熱
コイルと、該加熱コイルに高周波電流を供給するトラン
ジスタインバータと、前記加熱コイルを回転盤にセット
された円筒状ワークの軸孔に挿脱する加熱コイル移動手
段と、前記加熱コイル移動手段を作動させて加熱コイル
を円筒状ワークの軸孔に挿入すると共に、回転盤を回転
させつつトランジスタインバータを作動させて軸孔部分
を誘導加熱させる制御手段と、を具備することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種円筒状ワークの軸
孔に例えば軸を焼きバメする際に使用される円筒状ワー
クの軸孔誘導加熱方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種モータのロータ等のような円
筒状ワークは、その中心に軸孔が形成されてこの軸孔に
軸が焼きバメ固着されているが、この焼きバメ時の円筒
状ワークの軸孔部分の加熱方法として誘導加熱が採用さ
れている。この誘導加熱は、円筒状ワークの外周面側に
所定の間隙を有して加熱コイルを配置し、この加熱コイ
ルに誘導加熱装置によって数KHz程度の高周波電流を
供給し、加熱コイルから発する磁束によって円筒状ワー
クに渦電流を誘起させ、円筒状ワークの外周面側から軸
孔部分方向に誘導加熱する。そして、この誘導加熱され
た軸孔に軸を嵌挿し、急速冷却することによって軸を円
筒状ワークの軸孔に焼きバメしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この円
筒状ワークの軸孔の誘導加熱方法にあっては、円筒状ワ
ークの外周面に加熱コイルを配置して、外周面側から徐
々に軸孔部分まで誘導加熱する、すなわち円筒状ワーク
全体を誘導加熱して軸孔部分を誘導加熱する方法である
ため、焼きバメに必要な軸孔部分のみを効率的に誘導加
熱することができないという問題点があった。
【0004】また、加熱コイルが円筒状ワークの外周面
側に配置されるため、円筒状ワークの外径が大きい場合
に加熱コイル自体も大型化し、その取扱性が劣ると共
に、大型の加熱コイルから発生する磁束により、周囲環
境への電磁障害が発生し易いという問題点もあった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、請求項1または2記載の発明の目的は、軸孔
部分のみを効率的に誘導加熱し得ると共に、加熱コイル
自体を小型して取扱性を向上させかつ電磁障害を防止し
得る円筒状ワークの軸孔誘導加熱方法及びその装置を提
供することにある。また、請求項3記載の発明の目的
は、請求項2記載の発明の目的に加え、加熱コイルの取
扱性をより向上させて誘導加熱の作業効率を向上させ得
る円筒状ワークの軸孔誘導加熱装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、請求項1記載の発明は、中心に軸孔を有する円筒状
ワークの軸孔を誘導加熱する方法であって、円筒状ワー
クを回転盤にセットする工程と、螺旋部と該螺旋部内を
貫通する直線部とからなる加熱コイルを円筒状ワークの
軸孔に挿入する工程と、前記加熱コイルにトランジスタ
インバータから高周波電流を供給して軸孔部分を誘導加
熱する工程と、加熱コイルによる軸孔部分の誘導加熱時
に前記回転盤を回転させる工程と、を具備することを特
徴とする。
【0007】このように構成することにより、回転盤に
セットされた円筒状ワークの軸孔に加熱コイルを挿入
し、この加熱コイルにトランジスタインバータを作動さ
せて高周波電流を供給すると、加熱コイルから発する磁
束により、円筒状ワークの軸孔部分に渦電流が誘起され
て誘導加熱される。この時、軸孔の内側に加熱コイルが
配置されているため、円筒状ワークの外周面側まで誘導
加熱させることなく、例えば軸の焼きバメに必要な軸孔
部分のみが効率的に誘導加熱される。また、加熱コイル
は軸孔の内径より小さい外径の螺旋部とこの螺旋部を貫
通する直線部によって形成され、加熱コイル自体が小型
化されてその取り扱いが容易になると共に、加熱コイル
から発する磁束が円筒状ワークによって遮断されるた
め、外部に洩れることがなくなって、電磁障害の発生が
抑えられる。
【0008】また、請求項2記載の発明は、中心に軸孔
を有する円筒状ワークの軸孔を誘導加熱する軸孔誘導加
熱装置であって、前記円筒状ワークの軸孔の内径より小
さい外径の螺旋部と該螺旋部内を貫通する状態で設けら
れた直線部とからなる加熱コイルと、該加熱コイルに高
周波電流を供給するトランジスタインバータと、前記加
熱コイルを回転盤にセットした円筒状ワークの軸孔に挿
脱する加熱コイル移動手段と、前記加熱コイル移動手段
を作動させて加熱コイルを円筒状ワークの軸孔に挿入す
ると共に、回転盤を回転させつつトランジスタインバー
タを作動させて軸孔部分を誘導加熱させる制御手段と、
を具備することを特徴とする。
【0009】このように構成することにより、回転盤に
セットされた円筒状ワークの軸孔に加熱コイル移動手段
の作動により加熱コイルを挿入し、この加熱コイルにト
ランジスタインバータを作動させて高周波電流を供給す
ると、加熱コイルから発する磁束により、円筒状ワーク
の軸孔部分に渦電流が誘起されて誘導加熱される。この
時、軸孔の内側に加熱コイルが配置されているため、円
筒状ワークの外周面側まで誘導加熱させることなく、例
えば軸の焼きバメに必要な軸孔部分のみが効率的に誘導
加熱される。また、加熱コイルは軸孔に内径より小さい
外径の螺旋部とこの螺旋部を貫通する直線部によって形
成され、加熱コイル自体が小型化されてその取り扱いが
容易になると共に、加熱コイルから発する磁束が円筒状
ワークによって遮断されるため、外部に洩れることがな
くなって、電磁障害の発生が抑えられる。
【0010】また、請求項3記載の発明は、加熱コイル
が、円筒状ワークの軸孔の内径に応じて交換可能に設け
られていることを特徴とする。このように構成すること
により、誘導加熱かる円筒状ワークの軸孔の内径に応じ
て、予め用意された加熱コイルに交換することがせで
き、各種大きさの円筒状ワークの誘導加熱に使用するこ
とができて、加熱コイル自体の取扱性がより向上すると
共に、誘導加熱の作業効率の向上も図れる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は、本発明に
係わる円筒状ワークの軸孔誘導加熱装置の一実施例を示
し、図1がその概略構成図、図2がその加熱コイルの正
面図である。
【0012】図1において、軸孔誘導加熱装置1は、円
筒状ワーク2の軸孔3内に配置され得る加熱コイル4
と、この加熱コイル4の接続部5を介して可撓性ケーブ
ル6で接続されたトランジスタインバータ7と、加熱コ
イル4内に冷却水を循環供給する冷却水供給装置8と、
加熱コイル4を上昇及び下降させて円筒状ワーク2の軸
孔3に挿抜する加熱コイル移動手段としてのシリンダ9
と、円筒状ワーク2がセットされる回転盤10と、トラ
ンジスタインバータ7、冷却水供給装置8、シリンダ9
及び回転盤10を回転させるモータ11の作動を制御す
る制御装置12等を有している。
【0013】円筒状ワーク2は、例えば回転盤10上に
設けた位置決め突起13をその軸孔3に嵌合させること
により、回転盤10上の所定位置に位置決めされてセッ
トされており、モータ11の回転によって回転盤10と
一体となって回転する。
【0014】前記加熱コイル4は、図2に示すように、
円形の銅パイプを螺旋状に所定回数巻回し所定の外径を
有する螺旋部14と、この螺旋部14の略中心部分を貫
通する状態で設けられ、先端部が螺旋部14の端部にロ
ウ付け固着された角形(もしくは円形)の銅パイプから
なる直線部15と、螺旋部14及び直線部15の基端部
が固定され、前記接続部5と電極を形成する一対の銅板
16、17等で構成されている。
【0015】接続部5を形成する一対の銅板16、17
は、絶縁板18によって絶縁されることによって、螺旋
部14の基端部と直線部15の基端部が電気的に接続さ
れる一対の電極を形成し、この銅板16、17にトラン
ジスタインバータ7の出力端子に電気的に接続された可
撓性ケーブル6の接続部19が電気的に接続されてい
る。また、銅板16、17には螺旋部14及び直線部1
5の内部孔に連通する孔20、21が形成され、この孔
20、21の銅板17の開口部にはOリング22がそれ
ぞれ配設されている。そして、この銅板17に冷却水循
環供給用の一対のチューブ(図示せず)が内装された可
撓性ケーブル6の接続部19が接続されており、この時
Oリング22によって冷却水の漏れが防止される。
【0016】なお、加熱コイル4は、その接続部5と可
撓性ケーブル6の接続部19とが着脱し得るように構成
されており、後述する如く、円筒状ワーク2の軸孔3の
内径d1(図1参照)に応じて、加熱コイル4が交換さ
れる。また、加熱コイル4の接続部5の構造、可撓性ケ
ーブル6の構造及びこれらの接続構造は、本例に限定さ
れるものでもなく、加熱コイル4の螺旋部14及び直線
部15の基端部とトランジスタインバータ7の出力端子
が電気的に接続され、かつ加熱コイル4の銅パイプ内に
冷却水が循環供給される適宜の構造を採用することがで
きる。
【0017】前記トランジスタインバータ7は、IGB
T、パワーMOSFET等の半導体スイッチング素子を
オン、オフさせることによって、例えば周波数が80K
HZ程度で出力が40Kw程度の高周波の大電流を発生
させる図示しないインバータ回路を有し、その出力端子
に可撓性ケーブル6を介して加熱コイル4が接続されて
いる。また、前記冷却水供給装置8は、図示しない冷却
器、冷却水タンク及び冷却水循環用のポンプ等を有し、
前記チューブ等の配管を介して加熱コイル4に冷却水を
循環供給する。この冷却水供給装置8は、トランジスタ
インバータ7と別体で設けることもできるし、一つの筐
体内に一体的に設けることもできる。
【0018】また、前記シリンダ9は、そのシャフト9
aの先端が、加熱コイル4の接続部5に機械的に連結さ
れ、シリンダ9の作動によりシャフト9aが上下方向に
進退することにより、加熱コイル4が下降もしくは上昇
する。この時、加熱コイル4に接続されている可撓性ケ
ーブル6は、加熱コイル4の上下動に追従して移動(位
置変化)することになる。さらに、前記制御装置12
は、例えば図示しないシーケンサを有し、トランジスタ
インバータ7、冷却水供給装置8、シリンダ9及び回転
盤10を駆動させるモータ11等をシーケンス制御す
る。
【0019】次に、上記軸孔誘導加熱装置1の動作の一
例について説明する。先ず、可撓性ケーブル6の接続部
19に、円筒状ワーク2の軸孔3の内径d1に応じた外
径d2を有する加熱コイル4の接続部5を接続し、この
加熱コイル4の接続部5に所定位置(円筒状ワーク2の
軸孔3の上方位置)に設置されているシリンダ9のシャ
フト9aを連結する。そして、制御装置12の制御信号
によりシリンダ9を作動させてそのシャフト9aを下降
させる。シリンダ9のシャフト9aが下降すると、これ
と一体となって加熱コイル4が下降し、螺旋部14が円
筒状ワーク2の軸孔3内に挿入される。
【0020】加熱コイル4が軸孔3内の所定位置まで挿
入されたら、シリンダ9の作動が停止して、加熱コイル
4がこの位置に保持される。この状態で、制御装置12
の制御信号により、モータ11を駆動させて回転盤10
を回転させて円筒状ワーク2を回転させると共に、トラ
ンジスタインバータ7を作動させて加熱コイル4に高周
波電流を供給する。また、トランジスタインバータ7の
作動と略同時に、冷却水供給装置8を作動させて、加熱
コイル4内に冷却水を循環供給する。
【0021】加熱コイル4に周波数が80KHzで出力
40Kwの高周波電流が供給されると、加熱コイル4か
ら発する磁束により円筒状ワーク2の軸孔3部分に渦電
流が誘起されて、軸孔3部分が誘導加熱される。この加
熱時に、加熱コイル4自体も発熱するが、この発熱は循
環する冷却水によって所定の温度に抑えられる。また、
加熱時に円筒状ワーク2が回転しているため、軸孔3の
全周が均一に誘導加熱されることになる。
【0022】そして、円筒状ワーク2を所定時間誘導加
熱したら、制御装置12の制御信号によりトランジスタ
インバータ7の作動を停止すると共に、冷却水供給装置
8の作動を停止させ、その後、モータ11の回転を停止
させると共に、シリンダ9を作動させてそのシャフト9
aを後退(上昇)させる。これにより加熱コイル4が上
昇し、この加熱コイル4が円筒状ワーク2の軸孔3から
完全に抜けたら、加熱状態の円筒状ワーク2を別の位置
に移動させて図示しない軸を軸孔3に嵌入し、その後急
速冷却することによって、軸が円筒状ワーク2の軸孔3
に焼きバメ固着される。
【0023】このように、上記実施例の軸孔誘導加熱装
置1においては、加熱コイル4を円筒状ワーク2の軸孔
3内に挿入し、円筒状ワーク2を回転させつつ加熱コイ
ル4に高周波電流を供給して軸孔3部分を誘導加熱する
ため、軸孔3の内側から誘導加熱することができ、円筒
状ワーク2の外周面部分の誘導加熱を抑えた状態で、軸
孔3部分を効率的に誘導加熱することができる。その結
果、従来のように加熱コイル4を円筒状ワーク2の外周
面に配置して、円筒状ワーク2全体を誘導加熱する必要
もなくなり、例えばトランジスタインバータ7の出力を
低減(実験によると約20%)させることができる。
【0024】また、加熱コイル4の外径d2が、円筒状
ワーク2の軸孔3の内径d1より小さくなるため、外径
が大きな大型の円筒状ワーク2の場合であっても、加熱
コイル4自体を小型に形成することができて、その上下
動機構の構成が簡略化されると共に、加熱コイル4の交
換が容易になる等、取扱性が向上する。さらに、加熱コ
イル4が円筒状ワーク2の軸孔3内に配置されるため、
加熱コイル4から発っせられる磁束が円筒状ワーク2に
よって遮断され、外部への漏れがほとんどなくなり、電
磁障害を抑えることができて、作業現場にシールド機能
を持たせる必要もなくなる。
【0025】また、加熱コイル4が可撓性ケーブル6に
着脱可能に設けられているため、円筒状ワーク2の軸孔
3の内径d1に応じた外径d2を有する加熱コイル4に
容易に交換することができ、各種の円筒状ワーク2の誘
導加熱に適用することができて、汎用性に優れた加熱コ
イル4が得られ、誘導加熱作業の作業効率の向上を図る
ことができる。またさらに、加熱コイル4は、外径d2
が従来に比較して小さい螺旋部14によって所定の剛性
が得られ、安定した形状を長期に亘り維持することがで
きて、加熱コイル4のメンテナンスコストの低減を図る
ことができる。
【0026】なお、上記実施例においては、円筒状ワー
ク2の軸孔3に軸を焼きバメする場合を例にして説明し
たが、本発明はこれに限定されるものでもなく、軸孔3
を有する円筒状ワーク2の各種加熱に適用することがで
きる。また、上記実施例における加熱コイル4の螺旋部
14等の形状及びその上下動機構、円筒状ワーク2の回
転盤10に対する位置決め及びその回転機構等も一例で
あって、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1または2
記載の発明によれば、円筒状ワークの軸孔の内側に加熱
コイルが配置されるため、円筒状ワークの外周面側まで
誘導加熱することなく、例えば軸の焼きバメに必要な軸
孔部分のみを効率的に誘導加熱することができると共
に、加熱コイルは軸孔の内径より小さい外径の螺旋部と
この螺旋部を貫通する直線部によって形成されるため、
加熱コイル自体が小型化されてその取り扱いが容易にな
ると共に、加熱コイルから発する磁束が円筒状ワークに
よって遮断されるため、外部に洩れることがなくなっ
て、電磁障害の発生を防止することができる。
【0028】また、請求項3記載の発明によれば、誘導
加熱する円筒状ワークの軸孔の内径に応じて、予め用意
された加熱コイルに容易に交換することができるため、
各種大きさの円筒状ワークの誘導加熱に使用することが
でき、加熱コイル自体の取扱性がより向上すると共に、
誘導加熱の作業効率の向上を図ることができる等の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる円筒状ワークの軸孔誘導加熱装
置の一実施例を示す概略構成図
【図2】同その加熱コイルの正面図
【符号の説明】
1 軸孔誘導加熱装置 2 円筒状ワーク 3 軸孔 4 加熱コイル 5 接続部 6 可撓性ケーブル 7 トランジスタインバータ 8 冷却水供給装置 9 シリンダ 10 回転盤 11 モータ 12 制御装置 14 螺旋部 15 直線部 19 接続部 22 Oリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心に軸孔を有する円筒状ワークの軸孔部
    分を誘導加熱する方法であって、円筒状ワークを回転盤
    にセットする工程と、螺旋部と該螺旋部内を貫通する直
    線部とからなる加熱コイルを円筒状ワークの軸孔に挿入
    する工程と、前記加熱コイルにトランジスタインバータ
    から高周波電流を供給して軸孔部分を誘導加熱する工程
    と、加熱コイルによる軸孔部分の誘導加熱時に前記回転
    盤を回転させる工程と、を具備することを特徴とする円
    筒状ワークの軸孔誘導加熱方法。
  2. 【請求項2】中心に軸孔を有する円筒状ワークの軸孔部
    分を誘導加熱する軸孔誘導加熱装置であって、前記円筒
    状ワークの軸孔の内径より小さい外径の螺旋部と該螺旋
    部内を貫通する状態で設けられた直線部とからなる加熱
    コイルと、該加熱コイルに高周波電流を供給するトラン
    ジスタインバータと、前記加熱コイルを回転盤にセット
    した円筒状ワークの軸孔に挿脱する加熱コイル移動手段
    と、前記加熱コイル移動手段を作動させて加熱コイルを
    円筒状ワークの軸孔に挿入すると共に、回転盤を回転さ
    せつつトランジスタインバータを作動させて軸孔部分を
    誘導加熱させる制御手段と、を具備することを特徴とす
    る円筒状ワークの軸孔誘導加熱装置。
  3. 【請求項3】前記加熱コイルは、円筒状ワークの軸孔の
    内径に応じて交換可能に設けられていることを特徴とす
    る請求項2記載の円筒状ワークの軸孔誘導加熱装置。
JP11267098A 1998-04-07 1998-04-07 円筒状ワークの軸孔誘導加熱方法及びその装置 Pending JPH11291128A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11267098A JPH11291128A (ja) 1998-04-07 1998-04-07 円筒状ワークの軸孔誘導加熱方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11267098A JPH11291128A (ja) 1998-04-07 1998-04-07 円筒状ワークの軸孔誘導加熱方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11291128A true JPH11291128A (ja) 1999-10-26

Family

ID=14592553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11267098A Pending JPH11291128A (ja) 1998-04-07 1998-04-07 円筒状ワークの軸孔誘導加熱方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11291128A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001212732A (ja) * 1999-11-25 2001-08-07 Miyaden Co Ltd 工作機械用の工具着脱装置
JP2002079426A (ja) * 2000-06-30 2002-03-19 Miyaden Co Ltd ツール焼きばめ焼き抜き用加熱装置
KR101277756B1 (ko) * 2012-02-15 2013-06-24 전한수 고분자 폐기물 자원화 설비
CN103862222A (zh) * 2014-03-18 2014-06-18 国家电网公司 便携式高频加热拆卸器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001212732A (ja) * 1999-11-25 2001-08-07 Miyaden Co Ltd 工作機械用の工具着脱装置
JP2002079426A (ja) * 2000-06-30 2002-03-19 Miyaden Co Ltd ツール焼きばめ焼き抜き用加熱装置
JP4575562B2 (ja) * 2000-06-30 2010-11-04 株式会社ミヤデン ツール焼きばめ焼き抜き用加熱装置
KR101277756B1 (ko) * 2012-02-15 2013-06-24 전한수 고분자 폐기물 자원화 설비
CN103862222A (zh) * 2014-03-18 2014-06-18 国家电网公司 便携式高频加热拆卸器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4818940B2 (ja) ステータコイルの加熱装置
US3492453A (en) Small diameter induction heater having fluid cooled coil
EP3048859B1 (en) Induction heating coil, induction heating device, and heating method
JP4727552B2 (ja) ステータコイル及びコアの加熱装置および加熱方法
JP4575562B2 (ja) ツール焼きばめ焼き抜き用加熱装置
JPH11291128A (ja) 円筒状ワークの軸孔誘導加熱方法及びその装置
JPH11329703A (ja) ワークの孔誘導加熱方法及びその装置
JP4187635B2 (ja) 高周波誘導加熱コイル
JPH0681041A (ja) 内周面高周波焼入装置
JP2019129192A (ja) 誘導加熱用の出力変成器
JP6099125B2 (ja) 金属接合装置
KR20190050534A (ko) 기판처리장치 및 이를 이용한 기판처리방법
JP7133361B2 (ja) 加熱コイル
JP2006019230A (ja) 誘導加熱装置及び誘熱焼入装置
JP2005102404A (ja) ワニス含浸装置
JP2012031465A (ja) 高周波加熱装置及び高周波加熱方法
JP2008150640A (ja) 軸状部材加熱用の高周波誘導加熱コイル及びこの高周波誘導加熱コイルを用いた高周波誘導加熱装置
KR101861087B1 (ko) 액체 가열 장치
JPH0238910Y2 (ja)
KR19980056316U (ko) 전자렌지용 변압기
JPH11332050A (ja) リード端末処理方法及びその処理装置
JP2013131408A (ja) 電磁誘導加熱装置
JP2001212732A (ja) 工作機械用の工具着脱装置
JP2003328034A (ja) 長尺状鋼管の内面加熱方法及び内面加熱装置
JP2003129129A (ja) 誘導加熱焼入装置