JPH11291099A - プレス機械用上型ホルダ - Google Patents

プレス機械用上型ホルダ

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JPH11291099A
JPH11291099A JP10261098A JP10261098A JPH11291099A JP H11291099 A JPH11291099 A JP H11291099A JP 10261098 A JP10261098 A JP 10261098A JP 10261098 A JP10261098 A JP 10261098A JP H11291099 A JPH11291099 A JP H11291099A
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die
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の加工ステージを備えるプレス機械のス
ライドに固定されるプレス機械用上型ホルダにおいて、
過負荷防止機能を設けると共に、プレス加工時の荷重を
スライドの全体で受けるようになし、スライドの構造の
簡素化並びに軽量化をすることができる構造を提供する
ことを目的としたものである。 【解決手段】 本発明は、スライド2に固定されるダイ
ハイト調整装置10と、ダイハイト調整装置10の上下
動する鉛直なシャフト21に取付けられるダイプレート
12と、を有するプレス機械用上型ホルダ1において、
シャフト21の下端部にダイプレート12を、シャフト
21に沿って上方へ移動可能に支持し、該ダイプレート
12に、上方に突出するピストン13を一体に設け、シ
ャフト21の中間部に、ピストン13を収納するシリン
ダ11を下向きに開口して設けると共に、該シリンダ1
1に、スライド2の底板6に固定するフランジ32を設
け、シリンダ11内の油圧室14に設定圧を越える圧力
がかかった場合に、油圧室14の油量を減量させる機能
を設けてあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上型を固定するた
めのプレス機械用上型ホルダに関するもので、さらに詳
しくいえば、例えばトランスファプレスに代表されるよ
うに、複数の加工ステージを備えるプレス機械のスライ
ドに固定されるプレス機械用上型ホルダに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】上記した種類の従来の上型ホルダは、ス
ライドに固定されるダイハイト調整装置と、ダイハイト
調整装置の上下動するシャフトに固定されるダイプレー
トと、から構成され、ダイプレートにかかる荷重をスラ
イドの一部分で受け、その部分から、スライドを昇降す
るプランジャに荷重が伝わる構造となっていた。また、
プレス機械には過負荷防止装置が設けられており、各上
型ホルダからスライドに伝わる全荷重が許容範囲を越え
た場合に、プレス機械の各部品にダメージを与えないよ
うになっていた。
【0003】ところが過負荷防止装置は、スライドにか
かる全荷重によって作動する構造であるため、スライド
に固定される複数の上型ホルダのうち幾つかに過負荷が
生じても、スライドにかかる荷重が許容範囲である場合
には、加工が続行され、プレスの様々な部品にダメージ
が与えられ、加工精度が低下することとなった。また、
同一の加工を行う被加工材には板厚や抗張力に微妙な誤
差が許されており、このような被加工材に対して、プレ
ーニング加工等に代表される圧縮加工を行う場合は、加
工精度を向上する為にダイハイトを下げ過ぎることを起
こしやすく、そうすることにより過負荷が発生すること
となった。
【0004】そこで各上型ホルダに過負荷防止機能を設
けることが望まれている。従来、ストレーン(歪)ゲー
ジ式センサを使って、上型ホルダにかかる荷重を測定す
る手法はあったが、ゲージの貼り付け場所として適当な
箇所がない為、測定精度が悪く、また、荷重を測定して
も、過負荷がかかった場合にその荷重を解放する機構が
なく、根本的な解決は全くなされていないのが現状であ
る。
【0005】また、複数の加工ステージを備えるプレス
機械は、通常、ステージ毎に異なる内容の加工を行うの
で、各ステージにかかる荷重の大きさや、荷重がかかる
タイミング等も不揃いとなるものである。この為、複数
の上型ホルダを固定してあるスライドには、偏心荷重が
作用し、スライドが微妙に傾斜した状態で加工を行うこ
とが多く、加工精度の悪化を招く要因となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明のうち請求項1
記載の発明は、過負荷防止機能を設けると共に、プレス
加工時の荷重をスライドの全体で受けるようになし、ス
ライドの構造の簡素化並びに軽量化をすることができる
プレス機械用上型ホルダを提供することを目的としたも
のである。
【0007】請求項2記載の発明は、スライドの全ステ
ージでの加工精度の向上を図る為に、プレス加工時の荷
重を測定する機能を設けたプレス機械用上型ホルダを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、スライドに固
定されるダイハイト調整装置と、ダイハイト調整装置の
上下動する鉛直なシャフトに取付けられるダイプレート
と、を有するプレス機械用上型ホルダにおいて、シャフ
トの下端部にダイプレートを、シャフトに沿って上方へ
移動可能に支持し、該ダイプレートに、上方に突出する
ピストンを一体に設け、シャフトの中間部に、ピストン
を収納するシリンダを下向きに開口して設けると共に、
該シリンダにスライドの底板に固定するフランジを設
け、シリンダ内の油圧室に設定圧を越える圧力がかかっ
た場合に、油圧室の油量を減量させる機能を設けてある
ことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明のように、油圧室の圧
力を測定する機能を設けても良く、スライドにかかる荷
重の大きさやタイミングを知ることができる。また、そ
の測定機能によって過負荷を検知することができ、その
検知信号に基づいてプレス機械の運転を停止することが
可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のプレス機械用上型ホルダ
1を固定するスライド2は、図1に示すように、プラン
ジャ3の下部に備わるポイント4に固定され且つ上型ホ
ルダ1の上部を支持する天板5と、上型ホルダ1の下部
を支持する底板6とを間隔を開けて上下に対向して設
け、天板5と底板6の外側を構成する前後面並びに左右
側面を四枚の遮蔽板7,7,…で取り囲み、それら遮蔽
板7,7,…と天板5と底板6とを溶接して一体化して
あり、さらに、天板5と底板6の上下間に、複数本の縦
補強材8を架設し、隣り合う縦補強材8,8の間に、上
型ホルダ1の中間部をぶれないように支える横補強材9
を架設してある。なお、スライド2は、天板5にポイン
ト4と上型ホルダ1の上部を固定し、底板6に上型ホル
ダ1の下部を固定することによって、スライド自体の構
造の簡素化と軽量化を図ってあるが、天板5と底板6の
間に、上型ホルダ1のみを固定する中板を設ける構造で
あっても良い。(図示せず)
【0011】本発明のプレス機械用上型ホルダ1は図2
に示すように、スライド天板5に固定されるダイハイト
調整装置10と、該調整装置10の下部に配置された状
態でスライド底板6に固定されるシリンダ11と、調整
装置10の下端部に上方へ移動可能に支持されるダイプ
レート12と、を基本的な構成部品となし、下向きに開
口するダイプレート12に対応するピストン13を、シ
リンダ11に一体に設け、シリンダ11内の油圧室14
に連通する油圧回路15を設け、油圧回路15中に、ダ
イプレート12にかかる荷重を測定する機能と、過負荷
防止機能と、を備えたものである。
【0012】ダイハイト調整装置10は、ダイプレート
12の高さを調整する為のもので、スライド天板5上に
筒状のウォームケース16を固定し、該ケース16に内
蔵するウォーム軸17の回転をリング状のウォームホイ
ール18に伝え、ウォームホイール18の回転を、ウォ
ームホイール18の内側に上端部を配置した鉛直なロッ
ド19に、キー20を介して伝え、ロッド19の下部に
螺合してある鉛直なシャフト21を回転不能に保持して
あるので、ロッド19の回転に伴ってシャフト21が昇
降し、ひいては、シャフト21の下端部に支持したダイ
プレート12を昇降させる。なお、ロッド19とシャフ
ト21の螺合力を緩和してロッド19の回転を容易にす
る為に、シャフト21を上方に押し上げるエア室22
と、エア室22に連通するエア回路23と、が備わって
いる。
【0013】シャフト21を回転不能に保持する手法
は、以下の通りである。矩形形状のダイプレート12の
中央部には、環状のピストン13が上方に突出してお
り、該ピストン13の中央部に備わる抜孔24にシャフ
ト21を挿通し、シャフト21の下端部に螺合してある
ナット25で、ダイプレート12を上方へ移動可能に支
持し、さらに、シャフト21とダイプレート12をキー
26を介して連結し、ダイプレート12の周縁部に備わ
る抜孔27中に、スライド底板6に固定したピン28の
先部を、シリンダ11を貫通した状態で突入させ、回転
不能に位置決めしてある。
【0014】シリンダ11は、筒状のシリンダ壁29の
中間高さに、内部空間を上下に区画する仕切壁30を設
け、仕切壁30の下側を油圧室14となし、仕切壁30
の上側をエア室22となし、仕切壁30の中央部に、シ
ャフト21を通す抜孔31を備え、シリンダ壁29の下
端にフランジ32を外方に突設し、該フランジ32を底
板6の底面にボルト止めして、プレス加工時にはフラン
ジ32で底板6を押し上げるようにして力を伝えるよう
になっている。また、シリンダ11には、油圧回路15
の一部となる通路R1を、油圧室14に連通して設けて
あり、該通路R1を詳しく言えば、仕切壁30の底面か
ら仕切壁30の肉厚の中間部まで上昇し、シリンダ壁2
9の肉厚の中間部まで横向きに延長し、さらにシリンダ
壁29の下部まで垂下し、引き続き、フランジ32の側
面に向かって横向きに延長している。さらに、シリンダ
壁29には、エア回路23の一部となる通路r1をエア
室22に連通して設けてあり、該通路r1を詳しく言え
ば、仕切壁30の直ぐ上側箇所に、抜穴を設け、該抜穴
に細いパイプを差し込んである。なお、符号33は、シ
リンダ壁29を挿入する為の抜孔である。
【0015】ロッド19は天板5の抜孔34を通って垂
下しており、キー20を設けた箇所の直ぐ下側に鍔部3
5を備え、鍔部35と天板5の間に環状のスペーサ36
を介在して、回転時の摩擦を軽減するようになし、さら
に、下部に雄ネジ部37を備えている。一方、シャフト
21は、横補強材9の抜孔38と底板6の抜孔33を通
って、底板6よりも下方に垂下している。また、上部に
は雄ネジ部37に対応する雌ネジ部39を備え、下方に
向かって段差状に細くなっている。さらに、雌ネジ部3
9の下側には、エア室22を形成する環状の天井壁40
がシリンダ壁29の上部内周に沿う状態で取付けられて
おり、シャフト21の上下動に伴って天井壁40もピス
トンのように上下動する。なお、天井壁40の下側に
は、天井壁40より一回り小さなリング体(符号割愛す
る)が、シャフト21にネジ止めしてある。
【0016】ダイプレート12は、その底面に上型をボ
ルト止めするものであり、中央部に設けたピストン13
の抜穴24の下部を座ぐりにして、シャフト21の下端
部に螺合したナット25が収まるようにしてある。ま
た、ダイプレート12には、油圧回路15の一部となる
通路R2を油圧室14に連通してあり、該通路R2を具
体的に言えば、ピストン13の上面から垂下し、且つ、
前記フランジ32の下方の側面に向かって屈曲する状態
で設けてある。なお、ピストン13とシリンダ11、そ
の他の各シール部分には、0リング、Y形、V形パッキ
ンを用い、ロッド19やシャフト21、或いは回り止め
用のピン28が左右にぶれないように、その外周には薄
肉の筒体を配置してある。
【0017】油圧回路15は、図4に示すように、油圧
タンクユニット41内のエアポンプ42から油が逆止弁
43を通過した後に、上型ホルダ1の油圧室14に送り
込まれ、所定のチャージ圧を発生させている。プレス加
工が行われると、ダイプレート12にかかった荷重が油
圧室14に油圧力として発生する。その油圧力が、油圧
室14と逆止弁43とを繋ぐ管路の中間部に介在したリ
リーフバルブ44に伝わり、該リリーフバルブ44の設
定圧を越えると、リリーフバルブ44から油が流れ出
し、油圧室14の油圧力を下げる。また、リリーフバル
ブ44と油圧室14とを繋ぐ管路の中間部には、圧力計
45と、圧力スイッチ46を夫々設けてあり、圧力スイ
ッチ46が作動する設定圧を、リリーフバルブ44のそ
れより、少し低めにしておくと、リリーフバルブ44よ
りも先に圧力スイッチ46が作動して、プレス機械の作
動を停止し、過負荷を防止する。
【0018】圧力スイッチ46と油圧室14とを繋ぐ管
路の中間部に設けた二方向電磁弁47は、ダイハイト調
整時にダイプレート12を現状位置より移動させる場合
に、逆止弁の位置から油が流れる位置に切換え、油圧室
14の油圧を抜く為に、通常使用する。油圧室14に
は、油圧タンクユニット15に通じる管路48の他に、
エア抜き用の管路49が設けてある。エア抜き用の管路
49の中間部には圧力センサ50が設けてあり、圧力セ
ンサ50から得られた電気信号に基づいて、油圧室14
の圧力値をディスプレイに表示したり、記録することが
可能である。また、エアポンプ42に送り込まれる空気
は、空気源51で発生した空気を、減圧弁52を通過さ
せてエアポンプ42に好ましい空気圧に下げたものであ
る。また、エアポンプ42と減圧弁52とを繋ぐ管路中
には、過負荷の発生時にエアポンプ42の作動を止める
為に、三方向電磁弁53を介在してある。さらに、エア
抜き用の管路49の終端部には逆止弁54が設けてあ
り、エア抜きが終わった後に管路49を封止する。符号
55,56は、チャージ圧の確認と、ダイハイト調整時
の油の解放の確認用の圧力スイッチで、これらが切換わ
らないと、ダイハイトの調整動作ができないようになっ
ている。符号57は逆止弁43とエアポンプ42とを繋
ぐ管路の油圧力を計る圧力計で、符号58は、減圧弁5
2と三方向電磁弁53とを繋ぐ管路の間の空気圧を計る
圧力計で、符号59は、空気源51からエアポンプ42
に送る空気を止める為のストップバルブである。エアポ
ンプ42には、オイルタンク60の油を、サクションフ
ィルター61を介して供給してあり、必要に応じて給油
穴ブリーザ62から油を入れ、ストップバルブ63から
油を抜く。なお、符号80の可変絞り弁は、それより後
段の部品を保護するためのダンパであり、使用しない場
合には、閉鎖しておくこともできる。
【0019】エア回路23は、ロッド19の雄ネジ部3
7を、シャフト21の雌ネジ部39に対してスムーズに
回転可能とする為に、エア室22と空気源51とを繋ぐ
管路中に、減圧弁64を設けて、エア室22に送り込む
空気圧を設定圧となるように調整する。なお、エア室2
2には、雄ネジ部37の回転と、雌ネジ部39の上下動
に要する動力と、を低減する役目がある。また、減圧弁
64とエア室22とを繋ぐ管路中に、圧力計65を設け
て確認できるようにしてある。さらに、圧力計65とエ
ア室22とを繋ぐ管路中に設けたストップバルプ66
は、通常は開状態にあり、プレス機械の修理時等に閉鎖
する為のものである。また、圧力計65とストップバル
プ66とを繋ぐ管路中に設けた圧力スイッチ67は、エ
ア室22が所定の圧以上にならないと、ダイハイト調整
動作ができないようにする為に設けてあり、また、圧力
計65とストップバルプ66とを繋ぐ管路中に設けたリ
リーフバルブ68は、エア室22を所定の圧力に保つ為
に、エアを逃がす目的で設けてある。なお、符号69
は、シャフト21の雌ネジ部39に設けたエア抜き用の
通路(孔)である(図2、図3参照)。
【0020】上記したプレス機械用上型ホルダ1は、油
圧室14及びエア室22が設定圧の範囲内に保持された
状態でプレス加工を行う。プレス加工時に過負荷がかか
った場合にはリリーフバルブ44が作動して、油圧室1
4の油量を減量させる。なお、この場合、ダイプレート
12(ピストン13)が上昇するので、それを可能とす
る為に、シリンダ11のフランジ32と、ダイプレート
12との間に隙間Gを設けてある。また、ダイハイト調
整をする場合は、ウォーム軸17を手動、若しくはモー
タ等で回転させることによって行い、たとえばダイプレ
ート12を図2に示す位置から図3に示すように下降さ
せる。
【0021】本発明のプレス機械用上型ホルダ1を使用
するプレス機械は、たとえば図5に示す単動クランクレ
スプレスである。これは、メインモータ70の回転を、
メインギヤー71を介してコネクチングロッド72に伝
え、コネクチングロッド72の下部に連結したプランジ
ャ3を、プランジャガイド73に沿って昇降させ、最終
的にはプランジャ3の下部に設けたポイント4に固定し
たスライド2を、ボルスタ74の上方で昇降させるもの
である。
【0022】上記したプレス機械用上型ホルダ1は上記
実施形態に限定されるものではない。例えば、ロッド1
9とシャフト21に、スライドノックアウト装置を、そ
の軸心方向に沿って設けても良い。また、ロッド19に
雌ネジ部39を設けると共に、シャフト21に雄ネジ部
37を設ける形態であっても良い。さらに、エア回路2
3及びエア室22は油圧式であっても良い。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載のプレス機械用上型ホルダ
は、上記構造をしているので、プレス加工時に過負荷が
かかった場合には、その荷重がダイプレートを介して油
圧室に伝わり、油圧室の油量が減ると共にダイプレート
が上方へ移動し、シリンダに対してピストンが上昇して
油圧室を狭め、それによって過負荷を防止することがで
きるようになり、ひいては、プレス機械を長期に亘って
良好な状態で使用できるようになる。また、油圧室内の
油の圧縮性によって、加工の初期にかかる衝撃を緩和す
ることができると共に、プレーニング加工等の圧縮加工
の場合は、油圧室の圧縮ストローク分、下死点付近での
加工時間が長くなるため、加工精度が向上する。さら
に、偏心荷重や、被加工材の板厚の許容誤差によってス
ライドが多少傾斜した状態で加工が行われても、シリン
ダ壁の内面とピストンの外周面との間にクリアランスが
あり、ダイプレートに荷重がかかることによって、ダイ
プレートに取付ける上型が、被加工材を挟んだ状態で下
型に倣った形態で動くことになるので、理想的な加工状
況が得られ、加工精度が向上する。
【0024】その上、シリンダにスライドの底板に固定
するフランジを設けたことから、ダイプレートにかかる
荷重は、油圧室を介してシリンダを押し上げる方向に作
用し、該シリンダのフランジを介してスライド底板に伝
わり、さらに、底板からスライド天板に伝わった後に、
スライドを昇降するプランジャに伝わるようになるの
で、スライド全体で荷重を受けており、スライドの一部
分に荷重が集中する従来のスライドの構造に比べて、ス
ライドの構造の簡素化並びに軽量化を図ることができ
る。
【0025】請求項2記載のプレス機械用上型ホルダ
は、ダイプレートにかかる荷重を油圧室の油圧力から測
定することができるので、複数のステージを備えるスラ
イドにこの上型ホルダを全て使用すれば、全てのステー
ジにかかる荷重やタイミングを正確に測定できるように
なり、この測定データを利用することによって、スライ
ドに偏心荷重ができるだけ作用しないように加工レイア
ウトを調整し、加工精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレス機械用上型ホルダをスライドに
固定した状態を示す一部切欠正面図である。
【図2】上型ホルダの構造を示す一部切欠拡大正面図で
ある。
【図3】上型ホルダのダイプレートを下げた状態を示す
一部切欠拡大正面図である。
【図4】油圧回路及びエア回路を示す空・油圧系統図で
ある。
【図5】プレス機械の全体構造を示す正面図である。
【符号の説明】
1 プレス機械用上型ホルダ(上型ホルダ) 2 スライド 6 底板 10 ダイハイト調整装置 11 シリンダ 12 ダイプレート 13 ピストン 14 油圧室 21 シャフト 29 シリンダ壁 32 フランジ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライド(2)に固定されるダイハイト
    調整装置(10)と、ダイハイト調整装置(10)の上
    下動する鉛直なシャフト(21)に取付けられるダイプ
    レート(12)と、を有するプレス機械用上型ホルダ
    (1)において、 シャフト(21)の下端部にダイプ
    レート(12)を、シャフト(21)に沿って上方へ移
    動可能に支持し、該ダイプレート(12)に、上方に突
    出するピストン(13)を一体に設け、シャフト(2
    1)の中間部に、ピストン(13)を収納するシリンダ
    (11)を下向きに開口して設けると共に、該シリンダ
    (11)に、スライド(2)の底板(6)に固定するフ
    ランジ(32)を設け、シリンダ(11)内の油圧室
    (14)に設定圧を越える圧力がかかった場合に、油圧
    室(14)の油量を減量させる機能を設けてあることを
    特徴とするプレス機械用上型ホルダ。
  2. 【請求項2】 前記油圧室(14)の圧力を測定する機
    能を設けてあることを特徴とする請求項1記載のプレス
    機械用上型ホルダ。
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