JPH11291050A - プラズマアークトーチ用電極 - Google Patents

プラズマアークトーチ用電極

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JPH11291050A
JPH11291050A JP10101268A JP10126898A JPH11291050A JP H11291050 A JPH11291050 A JP H11291050A JP 10101268 A JP10101268 A JP 10101268A JP 10126898 A JP10126898 A JP 10126898A JP H11291050 A JPH11291050 A JP H11291050A
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JP
Japan
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electrode
core
plasma arc
tip
arc torch
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Withdrawn
Application number
JP10101268A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimihisa Fujishita
公壽 藤下
Toshio Nakazato
敏雄 中里
Toshiyuki Horimuki
俊之 堀向
Hironobu Takeda
浩宣 武田
Yasunari Wakizaka
泰成 脇坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマアークトーチの電極に関するランニ
ングコストを低減する。 【解決手段】 電極5を、トーチ本体1内に固定される
電極ホルダ4に対する取付部50aを有する、銅または
銅合金から成る電極ロッド50と、耐熱性金属または耐
熱性合金から成るコア部51aを有する電極チップ51
との2部品で構成する。電極チップ51を電極ロッド5
0の先端に着脱自在として、電極チップ51のみを交換
できるようにする。電極ロッド50を冷却水パイプ6を
挿入可能な筒状に形成すると共に、冷却パイプ6からの
冷却用媒体に接触する電極チップ51の内面にコア部5
1aを露出させ、コア部51aの冷却能力を向上させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマアークを
生成してワークの切断や溶接といった加工を行うプラズ
マアークトーチに用いられる電極に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラズマアークトーチとして、特
開平6−71450号公報に見られるように、トーチ本
体内に固定される電極ホルダの下端部に電極を着脱自在
に取付けたものが知られている。この電極は、下端部を
閉塞端とする有底筒状の銅製の電極本体の下端面に、ハ
フニウム等の耐熱性金属や耐熱性合金から成る電極コア
を埋め込んだ単一部品で構成されており、電極本体の中
空部に冷却パイプを挿入して、冷却パイプからの冷却水
により電極を水冷できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プラズマアークの生成
時は、電極コアが高温となって溶融、蒸発し、電極コア
の消耗により電極は使用不能となる。
【0004】ここで、ワークの凹所の加工を行う場合
は、ワークとのクリアランスを確保するため、電極を長
くする必要がある。そして、上記従来例のように電極を
単一部品で構成すると、電極コアの消耗で長さの長い電
極全体を交換せざるを得なくなり、ランニングコストが
高くなる。
【0005】また、上記従来例では、電極を水冷してい
るが、電極コアは電極本体を介して間接的に水冷される
だけであり、電極コアの冷却能力が不足して電極寿命が
短くなり、これによってもランニングコストが高くな
る。
【0006】本発明は、以上の点に鑑み、ランニングコ
ストの低減を図れるようにしたプラズマアークトーチ用
の電極を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明の電極は、電極ホルダに対する上端の取付部を有
する、銅または銅合金から成る電極ロッドと、耐熱性金
属または耐熱性合金から成るコア部を有する電極チップ
との2部品で構成され、電極チップを電極ロッドの下端
部に着脱自在としている。
【0008】コア部の消耗で電極チップの交換が必要に
なるが、電極ロッドはそのまま使用できる。そして、電
極の長さを電極ロッドでかせぐことにより、消耗品たる
電極チップの長さを短くして材料費を節約でき、ランニ
ングコストの低減を図れる。
【0009】また、電極ロッドを冷却パイプを挿入可能
な筒状に形成し、冷却パイプからの水やエア等の冷却用
媒体に接触する電極チップの内面にコア部を露出させれ
ば、コア部が冷却用媒体に接触して直接的に冷却される
ことになり、コア部の冷却能力が向上してその消耗速度
が遅くなる。その結果、電極チップの寿命が伸び、ラン
ニングコストが一層低減される。
【0010】また、電極チップを、電極ロッドに連結さ
れる、銅または銅合金から成る有底筒状のスペーサ部を
備えるものに構成し、該スペーサ部の底部に貫通孔を形
成して、この貫通孔にピン形状のコア部を挿入固定すれ
ば、コア部の大きさを必要最小限にして、電極チップそ
のもののコストを安くできる。この場合、コア部を冷却
パイプよりも小径に形成し、コア部の上端が冷却パイプ
の下端部に挿入され、または、冷却パイプの下端に達す
るようにコア部を設ければ、コア部の冷却能力が一層向
上する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1を参照して、1はプラズマア
ークトーチのトーチ本体であり、トーチ本体1の先端
に、冷却水を流すジャケット部2aを形成した拘束ノズ
ル2を設けると共に、トーチ本体1内に絶縁スリーブ3
を介して銅または銅合金から成る筒状の電極ホルダ4を
固定し、電極ホルダ4の下端に電極5を着脱自在に取付
けて、電極5の下端を拘束ノズル2のノズル穴2bに臨
ませている。電極5は電極ホルダ4を介してアーク電源
の一極に接続されており、拘束ノズル2またはワークW
をアーク電源の他極に接続して、両者間にアークを発生
させると、拘束ノズル2内の電極5の外周空間に供給さ
れたガスがアーク熱で加熱膨張され、ノズル穴2bから
高速で噴出してプラズマジェットとなり、ワークWの切
断や溶接といった加工が行われる。
【0012】電極5は、電極ホルダ4に対する上端の取
付部50aを有する、銅または銅合金から成る電極ロッ
ド50と、アーク発生時に陽極点や陰極点となるコア部
51aを有する電極チップ51との2部品で構成されて
いる。コア部51aは、ハフニウム,タングステン,ジ
ルコニウム,イットリウム,ルテニウム等の耐熱性金属
や耐熱性合金で形成されているが、アーク発生時に高温
になって溶融蒸発して次第に消耗する。そして、コア部
51aが消耗したときに電極チップ51のみを交換でき
るように、電極チップ51をインロー嵌め等で電極ロッ
ド50の下端に着脱自在に取付けている。
【0013】電極ロッド50は筒状に形成されており、
電極ロッド50内に電極ホルダ4側からのびる冷却パイ
プ6を挿入し、冷却パイプ6からの水やエア等の冷却用
媒体により電極5を冷却している。また、電極チップ5
1は、電極ロッド50に取付けられる銅または銅合金か
ら成る有底筒状のスペーサ部51bを備えており、スペ
ーサ部51bの底部に貫通孔を形成して、この貫通孔
に、ピン形状に形成したコア部51aを挿入固定してい
る。この固定は、低融点金属を介しての拡散結合、また
は、コア部51aに表面処理を施して圧着することで行
う。また、本実施形態では、コア部51aを冷却パイプ
6よりも小径に形成して、コア部51aの上端を冷却パ
イプ6の下端部に挿入している。尚、スペーサ部51b
とコア部51aとの結合強度を高めるため、スペーサ部
51bの底部内面にコア部51aの上端部を挿入するボ
ス部51cを形成しているが、ボス部51cは不可欠で
はない。
【0014】電極チップ51は、上記実施形態に限られ
るものではなく、例えば、図2に示すようにスペーサ部
51bを筒状に形成し、スペーサ部51bの下端に截頭
円錐形のコア部51aを低融点金属を介して拡散結合し
ても良く、また、図3に示す如く、電極チップ51全体
をコア部51aで形成しても良い。
【0015】図1乃至図3の何れの実施形態において
も、電極チップ51の耐熱性金属や耐熱性合金から成る
コア部51aは、冷却パイプ6からの冷却用媒体に接触
する電極チップ51の内面に露出することになり、コア
部51aが冷却用媒体に接触して直接的に冷却され、コ
ア部51aの冷却能力が向上する。そのため、コア部5
1aの消耗速度が遅くなり電極チップ51の寿命が伸び
る。
【0016】また、ワークWの凹所Waの加工を行う場
合、拘束ノズル2と共に電極5の長さを長くする必要が
あるが、上記の如く電極5を電極ロッド50と電極チッ
プ51との2部品で構成すれば、電極ロッド50で長さ
をかせいで、消耗品たる電極チップ51の長さを短くす
ることができる。そのため、電極チップ51の材料費を
節約でき、電極チップ51の寿命が上記の如く伸びるこ
とと相俟って、ランニングコストを大幅に削減できる。
【0017】尚、図1の実施形態の電極チップ51は、
コア部51aの大きさを必要最小限にできるため、コス
トが最も安くなり、また、冷却パイプ6からの冷却用媒
体が効率良くコア部51aに接触して冷却能力も可及的
に向上し、有利である。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、プラズマアークトーチの電極に関するランニ
ングコストを低減して、生産性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の電極を取付けたプラ
ズマアークトーチの要部の縦断面図
【図2】 電極の第2実施形態の縦断面図
【図3】 電極の第3実施形態の縦断面図
【符号の説明】
1 トーチ本体 4 電極ホルダ 5 電極 50 電極ロッド 50a 取付部 51 電極チップ 51a コア部 51b スペーサ部 6 冷却パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 浩宣 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 脇坂 泰成 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマアークトーチのトーチ本体内に
    固定される電極ホルダの下端に着脱自在に取付けられる
    電極であって、 電極ホルダに対する上端の取付部を有する、銅または銅
    合金から成る電極ロッドと、 耐熱性金属または耐熱性合金から成るコア部を有する電
    極チップとの2部品で構成され、 電極チップを電極ロッドの下端部に着脱自在としたこと
    を特徴とするプラズマアークトーチ用電極。
  2. 【請求項2】 電極ロッドを冷却パイプを挿入可能な筒
    状に形成し、冷却パイプからの冷却用媒体に接触する電
    極チップの内面にコア部を露出させることを特徴とする
    請求項1に記載のプラズマアークトーチ用電極。
  3. 【請求項3】 電極チップを、電極ロッドに連結され
    る、銅または銅合金から成る有底筒状のスペーサ部を備
    えるものに構成し、該スペーサ部の底部に貫通孔を形成
    して、この貫通孔にピン形状のコア部を挿入固定するこ
    とを特徴とする請求項2に記載のプラズマアークトーチ
    用電極。
  4. 【請求項4】 コア部を冷却パイプよりも小径に形成
    し、コア部の上端が冷却パイプの下端部に挿入され、ま
    たは、冷却パイプの下端に達するようにコア部を設ける
    ことを特徴とする請求項3に記載のプラズマアークトー
    チ用電極。
JP10101268A 1998-04-13 1998-04-13 プラズマアークトーチ用電極 Withdrawn JPH11291050A (ja)

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