JP2544179Y2 - アーク発生用電極 - Google Patents

アーク発生用電極

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JP2544179Y2
JP2544179Y2 JP1991090063U JP9006391U JP2544179Y2 JP 2544179 Y2 JP2544179 Y2 JP 2544179Y2 JP 1991090063 U JP1991090063 U JP 1991090063U JP 9006391 U JP9006391 U JP 9006391U JP 2544179 Y2 JP2544179 Y2 JP 2544179Y2
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Japan
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electrode
arc
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generating
tungsten
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JP1991090063U
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和郎 足立
次紀 稲葉
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Central Research Institute of Electric Power Industry
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Central Research Institute of Electric Power Industry
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】アーク発生用電極、例えば金属の
溶接や切削などに使用されるプラズマトーチ、即ちアー
ク発生用電極間に形成されこのアーク中に、プラズマガ
スを注入して得られる極高温の炎の渦流を利用して、溶
接などのための高温高速のプラズマ噴流を形成するプラ
ズマトーチにおいては、良好な溶接などを可能にするた
めアーク発生用電極として次の特性をもつことが要求さ
れる。即ち動作中におけるアーク発生用電極の先端の溶
融蒸発による消耗変形を少なくして、アークの諸特性の
変化を招きにくいようにすると同時に、寿命の延伸を図
りうるようにすることが要求される。そこで従来から電
極材として、高温のアークによっても溶融蒸発しにくい
タングステンを用いたり、タングステンにトリア,ラン
タナ,イットリアなどを添加したタングステン合金を用
いたりするなどの材質面の改善手段や、電極形状を最適
化するなどの手段により、耐消耗性の向上に努めること
が行われている。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】しかし近年におけるロ
ボット溶接に代表される溶接の自動化や、高精度加工の
要求の高まりに伴い、現在のアーク発生用電極では要求
に応えられにくくなりつつあり、より耐消耗性に優れた
電極の開発が要求されている。
【0003】
【考案の目的】本考案は以上に鑑みなされたもので、従
来のものより耐消耗性に優れたアーク発生用電極の提示
にある。
【0004】
【課題を解決するための本考案の手段】本考案の目的は
次の手段、即ち アーク発生用電極において、その点弧部分である電
極先端の後部に、前記アーク発生用電極の形成材より高
い熱伝導率と、この高熱伝導率によるアーク発生用電極
先端の温度上昇の低減効果を失わせない電気伝導率をも
った領域、例えばアーク発生用電極の形成材にタングス
テンの場合、これより高熱伝導率である銅,銅タングス
テン、更には銅とタングステンの傾斜合金による領域を
設けるか、 アーク発生用電極において、その点弧部分である電
極先端の後部に、前記アーク発生用電極の形成材より高
い電気伝導率と、この高電気伝導率によるアーク発生用
電極先端の温度上昇の低減効果を失わせない熱伝導率を
もった領域、例えば、アーク発生用電極の形成材がタン
グステンの場合、これより高電気伝導率であるアルミニ
ウムによる領域を設けることにより達成される。
【0005】
【作用】以上のようにすれば、アーク放電により電極先
端部の熱は、アーク発生用電極の後部に設けた高熱伝導
率の領域により効果的に吸収されて、アーク発生用電極
の後部に伝達されたのち、例えば水冷されるアーク発生
用電極の支持体に放散されるので、電極先端の温度上昇
を少なくする。またアーク発生用電極の後部に高い電気
伝導率をもつ領域を設けた場合には、これにより電極そ
のものの電気抵抗を低下させ、その低下分だけジュール
熱の発生を少なくして、電極先端の温度上昇を少なくす
る。従って、何れの場合も耐消耗性を向上でき、消耗に
よる電極の変形を少なくしてアークの諸特性の変化を少
なくし、しかもアーク発生用電極の寿命を長くできる。
また従来のアーク発生用電極と同一形状,同一寸法とし
た本考案アーク発生用電極において従来電極と消耗の度
合を同一とした場合には、それだけ大きい電流を流しう
るので発生アークの安定化などを図りうる。
【0006】
【実施例】図1(a)(b)はアーク発生用電極の後部
内部にアーク発生用電極の形成材より高い熱伝導率とこ
の高熱伝導率による電極先端の温度上昇の低下効果を失
わせない電気導率をもった領域を設けた場合の本考案
の一実施例を示す縦断側面図及びA−A´部矢視断面図
である。図1において(1)はアーク発生用電極であっ
て、タングステン或いはタングステン合金を電極形成材
とし、先端に円錐状の点弧部分(1a)を有する円柱状
をなす。(2)はタングステンより高熱伝導率をもつ銅
による領域であって、点弧部分(1a)側の先端に円錐
状の頭部をもった円柱状に作られ、例えばアーク発生用
電極(1)の中心に設けた埋め込み孔(1b)に溶融銅
合金を流し込むことにより形成される。(3)は例えば
銅製の電極支持体であって、水冷部(3a)を有し、ア
ーク発生用電極(1)との螺合により(図中点線図示の
ようにねじ止めしてもよい)一体化されるもので、温度
上昇の低減効果を増すため、図2に示すようにアーク発
生用電極(1)の後部端面全面にも高熱伝導率の領域
(2)を設けてもよい。
【0007】以上本考案の一実施例について説明した
が、アーク発生用電極の後部に設ける領域を、アーク発
生用電極(1)の形成材より高電気伝導率の領域とする
場合には、図1の領域(2)を例えばアルミニウムによ
り形成すればよい。なお本考案は他のアーク発生用電極
にも適用して効果を奏することができる。
【0008】
【考案の効果】以上から明かなように本考案によれば、
従来のものより高い耐消耗性をもつアーク発生用電極を
提供しうるもので、プラズマトーチ用その他のアーク発
生用電極に適用して、高精度の溶接を可能にするなどの
各種の優れた効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の説明図である。
【図2】本考案の他の実施例の説明図である。
【符号の説明】
(1) アーク発生用電極 (1a) 点弧部分 (1b) 埋め込み孔 (2) アーク発生用電極本体より高熱伝導率かつ高電
導率の領域 (3) 電極支持体 (3a) 水冷部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部が円錐状の円柱体に形成されたタ
    ングステン又はタングステン合金よりなる電極部と、該
    電極部の後端部から先端方向所要位置までの内部に該電
    極部と同軸的に配置された銅又は銅合金よりなる柱状体
    とから構成されたアーク発生用電極。
  2. 【請求項2】 前記電極部の内部に同軸的に配置された
    前記柱状体の後端部に、前記電極部の後端部を覆うフラ
    ンジを設けた請求項1記載のアーク発生用電極。
  3. 【請求項3】 前記電極部の内部に同軸的に配置された
    前記柱状体の先端部が円錐状に形成された請求項1又は
    2記載のアーク発生用電極。
JP1991090063U 1991-10-08 1991-10-08 アーク発生用電極 Expired - Lifetime JP2544179Y2 (ja)

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JPH0593662U JPH0593662U (ja) 1993-12-21
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JPS5064142A (ja) * 1973-10-11 1975-05-31
JP2506666B2 (ja) * 1986-05-20 1996-06-12 松下電器産業株式会社 プラズマ切断ト―チ
US5023425A (en) * 1990-01-17 1991-06-11 Esab Welding Products, Inc. Electrode for plasma arc torch and method of fabricating same

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