JPH11290727A - 回転静電塗装機の塗料供給方法 - Google Patents

回転静電塗装機の塗料供給方法

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JPH11290727A
JPH11290727A JP11142798A JP11142798A JPH11290727A JP H11290727 A JPH11290727 A JP H11290727A JP 11142798 A JP11142798 A JP 11142798A JP 11142798 A JP11142798 A JP 11142798A JP H11290727 A JPH11290727 A JP H11290727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
supply pipe
cup
rotating
outlet hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP11142798A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyoshi Morita
信義 森田
Akira Kawamoto
明 河本
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Anest Iwata Corp
Original Assignee
Anest Iwata Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】回転静電塗装機において塗料の供給量が非常に
多く必要な場合に、塗料供給管から噴出する塗料の一部
が跳ね返り飛散粒子となってしまい、塗装不良の原因と
なってしまう問題を解決する。 【解決手段】塗料供給管から噴出する塗料をスムースに
回転カップ5の内周にフィルム状に分散させるため、塗
料供給管15の塗料出口孔14を塗料供給管の軸に対し
て直角位置とし、塗料出口孔の総面積が塗料供給管の塗
料導入孔16の断面積の少なくとも1.0倍以上とし
て、塗料が回転カップの内周に噴出する速度を遅くす
る。さらに、塗料供給管の塗料出口孔の方向を回転軸と
塗料供給管を結ぶ線上に外向きで、カップ外周の回転方
向に角度θを付けて配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】回転静電塗装機の回転カップ
へ塗料を供給する方法において、塗料の供給量を増加さ
せても塗料が回転カップ内周へスムースに流出し、塗料
の跳ね返り等が生じない塗料供給管の出口形状に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、回転静電塗装機の回転カップへ塗
料を供給する場合、回転カップ内に回転カップ後面の開
口から塗料供給管の先端を回転カップの回転軸と略平行
に差し込み、塗料供給管の横穴から回転カップの内周に
塗料を供給し、回転による遠心力で回転カップの先端縁
に塗料を導き、この先端縁より塗料を霧化する。塗料供
給管の横穴は塗料供給管の内径より小径で円形の穴であ
ったが、一般的な塗装では、塗料の供給量は約100m
l/minから約300ml/minであり、このよう
な塗料供給方式でも問題を発生することなく使用が可能
である。
【0003】しかし、回転静電塗装機の一般的な塗装に
対して、広い面積の品物を塗装したり、生産量を上げる
ような場合は、約500ml/minから約1000m
l/minのように塗料の供給量が非常に多く必要とな
る。しかし、従来例のような塗料供給管を使用して、こ
の約500ml/minから1000ml/minのよ
うな塗料量を供給した場合、塗料供給管の内径より小径
で円形の穴であった横穴からは、流速が増加して噴出す
る塗料がスムースに回転カップの内周にフィルム状に分
散できずに、噴出する塗料の一部がカップ内周で跳ね返
り飛散粒子となってしまう。結果として、この飛散粒子
は回転カップの後部に飛散・堆積し、回転カップの外周
が汚れて、先端縁から正常に霧化される微細粒子と共に
塗装面にも付着してしまい、塗装不良の原因となってし
まう問題を有していた。
【0004】図4は従来例の主要部断面図である。パイ
プ状の塗料供給管20は本体部材1に螺設され、回転カ
ップ5の後部開口13から差し込まれている。塗料は図
示しない塗料供給装置から塗料通路17を通って塗料供
給管20の塗料供給孔21へ送られる。回転カップ5の
回転軸に対して直角方向に塗料出口孔22を設けると共
に、塗料供給孔21よりも小径で円形状の塗料出口孔2
2から塗料は噴出し、テーパ部品12の後部内周10に
分散する。そして、回転軸3と一体で回転する回転カッ
プ5の遠心力によって、塗料は塗料通路孔11から回転
カップ5の前部内周8を通って先端縁6から霧化され
る。
【0005】従来例では、塗料は塗料供給孔21よりも
小径で円形状の塗料出口孔22から塗料は噴出し回転カ
ップ5の内周に分散するため、塗料の供給量が増大した
場合には、スムースにテーパ部品12の後部内周10に
分散しきれず噴出する塗料の一部がカップ内周で跳ね返
り飛散粒子となってしまう問題を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】回転静電塗装機におい
て約500ml/minから約1000ml/minの
ような塗料の供給量が非常に多く必要な場合に、塗料供
給管から噴出する塗料がスムースに回転カップの内周に
フィルム状に分散できずに、噴出する塗料の一部が跳ね
返り飛散粒子となってしまい、塗装不良の原因となって
しまう問題を解決する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、塗料供給管から噴出する塗料がスムースに
回転カップの内周にフィルム状に分散させるため、塗料
供給管の塗料導入管の先端を閉鎖して、回転カップの回
転軸に対して直角方向に塗料出口孔を設けると共に、塗
料出口孔の出口形状を長円形状または複数孔あるいはス
リット状とし、塗料出口孔の総面積が塗料供給管の塗料
導入孔の断面積の少なくとも1.0倍以上として、塗料
が回転カップの内周に噴出する速度を遅くする。また、
塗料供給管の塗料出口孔の方向を回転軸と塗料供給管を
結ぶ線上に外向きで、カップ外周の回転方向に角度θを
付けて配設し、塗料供給管から噴出する塗料がスムース
に回転カップの内周にフィルム状に分散させる構成とし
た。さらに、複数の塗料供給管を設けた構成としてもよ
い。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例について
図1・図2・図3にて説明する。図1において、本体部
材1から突き出て図示しない回転駆動装置で回転する回
転軸3の端部に回転カップ5が同心状に取り付けられ、
ナット4にて固定されている。塗料供給管15は本体部
材1に螺設し、回転カップ5の後部開口13から差し込
まれている。塗料は図示しない塗料供給装置から塗料通
路17を通って塗料供給管15の塗料導入孔16へ送ら
れ、塗料出口孔14から噴出する。
【0009】塗料出口孔14は回転カップ5の回転軸に
対して直角方向に設けられ、出口形状を長円形状または
複数孔あるいはスリット状とし、塗料出口孔14の総面
積が塗料供給管の塗料導入孔16の断面積の少なくとも
1.0倍以上としている。このため、塗料導入孔16か
ら噴出する塗料は、流れの方向を90度変更させられる
と共に断面積の拡大と扁平化とによって流速低下・分散
して、塗料出口孔14から噴出する。
【0010】図2に示すように、塗料出口孔14は回転
軸3に対して放射状に外向きで、さらにカップ外周7の
回転方向に角度40度を付けて螺設している。このた
め、塗料出口孔14から噴出する塗料は回転カップ5に
嵌設されているテーパ部品12の後部内周10にフイル
ム状に分散する。後部内周10の塗料は回転カップ5の
遠心力によって中間部内周9へ送られ、塗料通路孔11
と前部内周8を通って先端縁6から霧化する。また、塗
料供給管15aのように複数の塗料供給管を螺設するこ
とによって、各々の塗料供給管の塗料出口孔14からの
塗料噴出速度は低下することと、回転カップの内周への
噴出も分散することから、よりスムースに塗料を回転カ
ップの内周にフィルム状に分散させることができる。
【0011】図3(A)は塗料供給管15の塗料出口孔
14と塗料導入孔16の断面を示し、図3(B)は長円
形状の塗料出口孔の例を示す。図3(C)は複数孔をつ
なげたことによる長円形状の塗料出口孔の例を示す。図
3(D)は複数孔による塗料出口孔の例を示す。塗料出
口孔14の形状は、回転カップの回転軸に対して直角方
向とし、塗料出口孔の総面積が塗料供給管の塗料導入孔
の断面積の少なくとも1.0倍以上として、塗料が回転
カップの内周に噴出する速度を遅くすると共に、塗料が
分散して噴出する形状であればよい。
【0012】
【発明の効果】上記のように、本発明の回転静電塗装機
の塗料供給方法において、塗料出口孔14を回転カップ
の回転軸に対して直角方向とし、塗料出口孔の形状を長
円形状または複数孔あるいはスリット状とし、塗料出口
孔14の総面積が塗料供給管の塗料導入孔16の断面積
の少なくとも1.0倍以上としている。このため、塗料
導入孔16を送られる塗料は、流れの方向を90度変更
させられると共に断面積の拡大と扁平化とによって流速
低下や分散噴出して、塗料出口孔14から噴出する。さ
らに、塗料出口孔14の向きをカップ外周7の回転方向
に角度θを付けて配設したことより、塗料の供給量を増
加させても塗料が回転カップ内周へスムースに流出する
ため、塗料供給管から噴出する塗料がスムースに回転カ
ップの内周にフィルム状に分散できずに、噴出する塗料
の一部が跳ね返り飛散粒子となって、塗装不良の原因と
なってしまう問題を解決する効果を有する。
【0013】また、従来例の回転静電塗装機の構造を変
更することなく、塗料供給管15の形状のみを変更する
ことによって課題の対策が可能となる効果を有する。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の断面図。
【図2】図1の塗料供給管の塗料出口孔位置での回転カ
ップ部の断面図。
【図3(A)】塗料供給管の塗料出口孔と塗料導入孔の
断面図。
【図3(B)】塗料供給管の塗料出口孔が長円形状の
例。
【図3(C)】塗料供給管の塗料出口孔が複数孔の長円
形状の例。
【図3(D)】塗料供給管の塗料出口孔が複数孔の例。
【図4】従来例の断面図。
【符号の説明】
1 本体部材 3 回転軸 5 回転カップ 6 先端縁 8 前部内周 9 中間部内周 10 後部内周 13 後部開口 14 塗料供給管 15 塗料出口孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する回転カップの内周に塗料を供給
    し、回転による遠心力で前記回転カップの先端縁に塗料
    を導き、該先端縁より霧化する回転静電塗装機におい
    て、塗料を回転カップの内周に供給する塗料供給管の先
    端を回転カップ内にカップ後面の開口から差し込み、塗
    料供給管の塗料導入孔の先端を閉鎖して、回転カップの
    回転軸に対して直角方向に塗料出口孔を設けると共に、
    塗料出口孔の出口形状を長円形状または複数孔あるいは
    スリット状とし、塗料出口孔の総面積が塗料供給管の塗
    料導入孔の断面積の少なくとも1.0倍以上としたこと
    を特徴とする、回転静電塗装機の塗料供給方法。
  2. 【請求項2】塗料供給管の塗料の出口孔を回転カップの
    回転軸と塗料供給管を結ぶ線上に外向きとし、さらに回
    転カップ外周の回転方向に角度を付けて配設したことを
    特徴とする、請求項1記載の回転静電塗装機の塗料供給
    方法。
  3. 【請求項3】複数の塗料供給管を設けたことを特徴とす
    る、請求項1、2記載の回転静電塗装機の塗料供給方
    法。
JP11142798A 1998-04-07 1998-04-07 回転静電塗装機の塗料供給方法 Pending JPH11290727A (ja)

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JPH11290727A true JPH11290727A (ja) 1999-10-26

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