JPH09239296A - 回転霧化式塗装装置 - Google Patents
回転霧化式塗装装置Info
- Publication number
- JPH09239296A JPH09239296A JP8082071A JP8207196A JPH09239296A JP H09239296 A JPH09239296 A JP H09239296A JP 8082071 A JP8082071 A JP 8082071A JP 8207196 A JP8207196 A JP 8207196A JP H09239296 A JPH09239296 A JP H09239296A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- atomizing head
- paint
- coating material
- peripheral surface
- atomizing
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- Pending
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B5/00—Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
- B05B5/025—Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
- B05B5/04—Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces
- B05B5/0403—Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces characterised by the rotating member
- B05B5/0407—Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces characterised by the rotating member with a spraying edge, e.g. like a cup or a bell
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
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- B05B5/00—Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
- B05B5/025—Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
- B05B5/04—Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces
- B05B5/0426—Means for supplying shaping gas
Landscapes
- Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 塗料粒子が被塗物に向かわずに塗装ブース内
に飛散、浮遊してしまい、塗装ブース内を汚染して作業
環境を悪化させると共に、塗装ブース内に飛散、浮遊す
る塗料粒子が被塗物上の塗着量を減少させる原因となっ
て塗料の使用量を増加させるという問題を解決する。 【解決手段】 回転軸１１に取り付けられた霧化頭１０
と、霧化頭の基端に接続された塗料供給路２２と、霧化
頭の内周面に設けられた塗料流出孔２０と、霧化頭の先
端に形成された塗料放出部２３と、霧化頭の外側であっ
て該霧化頭と同心の円周上に設けられた多数の空気噴出
孔１５からなる回転霧化式塗装装置において、上記霧化
頭１０の外周面に塗装装置から被塗物に向かう縦方向の
凹溝１４を円周上に沿って複数設けると共に霧化頭の外
側にカバー１２を配設し、このカバー１２と前記霧化頭
の外周面１３との隙間には凹溝部分に空気噴流路１６を
形成し、凹溝以外の部分に狭路部１７を形成した。
に飛散、浮遊してしまい、塗装ブース内を汚染して作業
環境を悪化させると共に、塗装ブース内に飛散、浮遊す
る塗料粒子が被塗物上の塗着量を減少させる原因となっ
て塗料の使用量を増加させるという問題を解決する。 【解決手段】 回転軸１１に取り付けられた霧化頭１０
と、霧化頭の基端に接続された塗料供給路２２と、霧化
頭の内周面に設けられた塗料流出孔２０と、霧化頭の先
端に形成された塗料放出部２３と、霧化頭の外側であっ
て該霧化頭と同心の円周上に設けられた多数の空気噴出
孔１５からなる回転霧化式塗装装置において、上記霧化
頭１０の外周面に塗装装置から被塗物に向かう縦方向の
凹溝１４を円周上に沿って複数設けると共に霧化頭の外
側にカバー１２を配設し、このカバー１２と前記霧化頭
の外周面１３との隙間には凹溝部分に空気噴流路１６を
形成し、凹溝以外の部分に狭路部１７を形成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は回転霧化式塗装装置
に関する。
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の回転霧化式塗装装置としては、例
えば図４に示したようなものが知られている（実開昭５
７−１３６４５０）。図において、塗料供給路１から吐
出された塗料は、霧化頭２の内周面３に開設された塗料
流出孔４から流出し、霧化頭２の回転によって微粒化さ
れて塗料粒子となり、霧化頭２の内周面３の先端に形成
された塗料放出部５からｂ方向へ放出される。また、霧
化頭２の外側後方の空気噴出孔６からは高圧の空気が被
塗物に向かってａ方向へ噴射され、噴流７を形成して塗
料粒子にａ方向へ向かう力を作用させる。そして、噴流
７の中にいる塗料粒子の軌跡をｂ方向からａ方向へ軌跡
ｃのように偏向させ、塗料粒子を被塗物へ向かわせて塗
着させる構造となっている。
えば図４に示したようなものが知られている（実開昭５
７−１３６４５０）。図において、塗料供給路１から吐
出された塗料は、霧化頭２の内周面３に開設された塗料
流出孔４から流出し、霧化頭２の回転によって微粒化さ
れて塗料粒子となり、霧化頭２の内周面３の先端に形成
された塗料放出部５からｂ方向へ放出される。また、霧
化頭２の外側後方の空気噴出孔６からは高圧の空気が被
塗物に向かってａ方向へ噴射され、噴流７を形成して塗
料粒子にａ方向へ向かう力を作用させる。そして、噴流
７の中にいる塗料粒子の軌跡をｂ方向からａ方向へ軌跡
ｃのように偏向させ、塗料粒子を被塗物へ向かわせて塗
着させる構造となっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、霧化頭
２で生成される塗料粒子は、図５に示したような粒径分
布を持ち、個々の塗料粒子によって粒径が異なる。塗料
放出部５から放出された塗料粒子は空気力と重力を受
け、また静電塗装装置であればこれら二つの力に加えて
静電力を受けて運動するが、これら３力のうち塗料粒子
の運動に強く影響する空気力と静電力が粒径の二乗に比
例するのに対して、質量は粒径の三乗に比例するので、
塗料粒子の軌跡は粒径の変化に伴う慣性の変化に強く影
響されることになる。図４に示した従来の回転霧化式塗
装装置にあっては、粒径の小さな塗料粒子であれば質量
が小さいために塗料粒子の慣性に対する空気力や静電力
の影響が大きく、噴流７の中にいる間にｂ方向の速度成
分が急激に小さくなって、噴流７から与えられる仕事に
よって軌跡ｃのように被塗物に向かう。しかし、粒径が
ある値よりも大きくなると、塗料粒子の質量が大きくな
って、塗料粒子の慣性に対する空気力や静電力の影響が
小さくなり、塗料粒子のｂ方向に向かう速度成分が噴流
７の中にいる間に十分に減速しない。そのため、粒径の
大きな塗料粒子は被塗物へ向かう軌跡ｃを取り始める前
に噴流７を突き抜けてしまっていた。即ち、噴流７の外
側には粒径の大きい塗料粒子を被塗物へ向かわせるのに
十分な力を発生させる要素がないため、噴流７を突き抜
けてしまった塗料粒子は被塗物に向かわずに塗装ブース
内に飛散、浮遊してしまうという問題があった。また、
塗装ブース内に飛散、浮遊する塗料粒子は被塗物上の塗
着量を減少させる原因となって塗料の使用量を増加させ
るという問題があった。
２で生成される塗料粒子は、図５に示したような粒径分
布を持ち、個々の塗料粒子によって粒径が異なる。塗料
放出部５から放出された塗料粒子は空気力と重力を受
け、また静電塗装装置であればこれら二つの力に加えて
静電力を受けて運動するが、これら３力のうち塗料粒子
の運動に強く影響する空気力と静電力が粒径の二乗に比
例するのに対して、質量は粒径の三乗に比例するので、
塗料粒子の軌跡は粒径の変化に伴う慣性の変化に強く影
響されることになる。図４に示した従来の回転霧化式塗
装装置にあっては、粒径の小さな塗料粒子であれば質量
が小さいために塗料粒子の慣性に対する空気力や静電力
の影響が大きく、噴流７の中にいる間にｂ方向の速度成
分が急激に小さくなって、噴流７から与えられる仕事に
よって軌跡ｃのように被塗物に向かう。しかし、粒径が
ある値よりも大きくなると、塗料粒子の質量が大きくな
って、塗料粒子の慣性に対する空気力や静電力の影響が
小さくなり、塗料粒子のｂ方向に向かう速度成分が噴流
７の中にいる間に十分に減速しない。そのため、粒径の
大きな塗料粒子は被塗物へ向かう軌跡ｃを取り始める前
に噴流７を突き抜けてしまっていた。即ち、噴流７の外
側には粒径の大きい塗料粒子を被塗物へ向かわせるのに
十分な力を発生させる要素がないため、噴流７を突き抜
けてしまった塗料粒子は被塗物に向かわずに塗装ブース
内に飛散、浮遊してしまうという問題があった。また、
塗装ブース内に飛散、浮遊する塗料粒子は被塗物上の塗
着量を減少させる原因となって塗料の使用量を増加させ
るという問題があった。
【０００４】一方、上記解決する手段としては、例えば
霧化頭２の回転軸８から遠ざかる方向に噴流７の厚みを
増すことが考えられるが、この場合には噴流７の断面積
が大きくなってしまうので、空気噴出孔６への空気供給
量を増やさないと被塗物へ向かう噴流７の流速が低下
し、被塗物へ衝突する塗料粒子の速度が遅くなって塗着
しにくくなってしまう。また、空気噴出孔６へ空気供給
量を増やすには、大規模な設備の変更が必要となるとい
う問題点があった。
霧化頭２の回転軸８から遠ざかる方向に噴流７の厚みを
増すことが考えられるが、この場合には噴流７の断面積
が大きくなってしまうので、空気噴出孔６への空気供給
量を増やさないと被塗物へ向かう噴流７の流速が低下
し、被塗物へ衝突する塗料粒子の速度が遅くなって塗着
しにくくなってしまう。また、空気噴出孔６へ空気供給
量を増やすには、大規模な設備の変更が必要となるとい
う問題点があった。
【０００５】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、空気噴出孔からの噴流を霧化頭の
回転軸から離れる方向に部分的に厚くすることによっ
て、噴流を突き抜ける塗料粒子を減少させ、塗装ブース
内に飛散、浮遊する塗料の量を抑えて作業環境を改善す
ると共に、被塗物に向かう塗料粒子を増やすことで塗料
の塗着量を増加し、結果的に塗料の使用量を削減するこ
とを目的としている。
してなされたもので、空気噴出孔からの噴流を霧化頭の
回転軸から離れる方向に部分的に厚くすることによっ
て、噴流を突き抜ける塗料粒子を減少させ、塗装ブース
内に飛散、浮遊する塗料の量を抑えて作業環境を改善す
ると共に、被塗物に向かう塗料粒子を増やすことで塗料
の塗着量を増加し、結果的に塗料の使用量を削減するこ
とを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
回転霧化式塗装装置は、回転軸と、この回転軸に取り付
けられた霧化頭と、霧化頭の基端に接続された塗料供給
路と、霧化頭の内周面に設けられた塗料流出孔と、霧化
頭の先端に形成された塗料放出部と、霧化頭の外側であ
って該霧化頭と同心の円周上に設けられた多数の空気噴
出孔からなる回転霧化式塗装装置において、上記霧化頭
の外周面に塗装装置から被塗物に向かう縦方向の凹溝を
円周上に沿って複数設けると共に霧化頭の外側にカバー
を配設し、このカバーと前記霧化頭の外周面との隙間に
は凹溝部分に空気噴流路を形成し、凹溝以外の部分に狭
路部を形成したことを特徴とする。
回転霧化式塗装装置は、回転軸と、この回転軸に取り付
けられた霧化頭と、霧化頭の基端に接続された塗料供給
路と、霧化頭の内周面に設けられた塗料流出孔と、霧化
頭の先端に形成された塗料放出部と、霧化頭の外側であ
って該霧化頭と同心の円周上に設けられた多数の空気噴
出孔からなる回転霧化式塗装装置において、上記霧化頭
の外周面に塗装装置から被塗物に向かう縦方向の凹溝を
円周上に沿って複数設けると共に霧化頭の外側にカバー
を配設し、このカバーと前記霧化頭の外周面との隙間に
は凹溝部分に空気噴流路を形成し、凹溝以外の部分に狭
路部を形成したことを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下添付図面に基づいて本発明に
係る回転霧化式塗装装置の実施例を詳細に説明する。図
１及び図２は本発明に係る回転霧化式塗装装置の第一実
施例を示したものである。図１は霧化頭の縦断面図であ
り、図２は霧化頭の一部を被塗物側から見た時の図であ
る。これら図１及び図２において、符号１０は回転軸１
１の先端に取り付けられたカップ状の霧化頭、１２は霧
化頭１０の外周面１３を取り囲む略円筒状のカバーであ
って、回転軸１１には接続されておらず回転しない。霧
化頭１０の外周面１３には被塗物に向かう縦方向の凹溝
１４が霧化頭１０の後端部から先端部まで連続して設け
られている。この凹溝１４の後端部は、霧化頭１０の後
方にあって回転軸１１とは一緒に回転しない部材に形成
された空気噴出孔１５に近接している。また、この凹溝
１４は、図２に示したように霧化頭１０の円周上に沿っ
て複数設けられており、カバー１２の内周面との間に矩
形の断面形状を形成している。即ち、この実施例では、
霧化頭１０の外周面１３ととカバー１２の内周面との間
の隙間には、凹溝部分に空気噴流路１６が形成され、凹
溝１４以外の部分に狭路部１７が形成されることにな
る。したがって、空気噴出孔１５から被塗物に向けて噴
射された噴流１８は、そのほとんどが前記空気噴流路１
６を通過したのち霧化頭１０の先端から噴出することに
なる。
係る回転霧化式塗装装置の実施例を詳細に説明する。図
１及び図２は本発明に係る回転霧化式塗装装置の第一実
施例を示したものである。図１は霧化頭の縦断面図であ
り、図２は霧化頭の一部を被塗物側から見た時の図であ
る。これら図１及び図２において、符号１０は回転軸１
１の先端に取り付けられたカップ状の霧化頭、１２は霧
化頭１０の外周面１３を取り囲む略円筒状のカバーであ
って、回転軸１１には接続されておらず回転しない。霧
化頭１０の外周面１３には被塗物に向かう縦方向の凹溝
１４が霧化頭１０の後端部から先端部まで連続して設け
られている。この凹溝１４の後端部は、霧化頭１０の後
方にあって回転軸１１とは一緒に回転しない部材に形成
された空気噴出孔１５に近接している。また、この凹溝
１４は、図２に示したように霧化頭１０の円周上に沿っ
て複数設けられており、カバー１２の内周面との間に矩
形の断面形状を形成している。即ち、この実施例では、
霧化頭１０の外周面１３ととカバー１２の内周面との間
の隙間には、凹溝部分に空気噴流路１６が形成され、凹
溝１４以外の部分に狭路部１７が形成されることにな
る。したがって、空気噴出孔１５から被塗物に向けて噴
射された噴流１８は、そのほとんどが前記空気噴流路１
６を通過したのち霧化頭１０の先端から噴出することに
なる。
【０００８】また、霧化頭１０の内周面１９には塗料流
出孔２０が設けられ、また内周面１９の先端には霧化頭
１０の回転によって微粒化された塗料粒子の塗料放出部
２３が形成されるが、この実施例では図２に示したよう
に、塗料流出孔２０は回転軸１１と上記凹溝１４とを結
ぶ２本の直線ｄ，ｅ間に挟まれた領域２１内に設けられ
ている。
出孔２０が設けられ、また内周面１９の先端には霧化頭
１０の回転によって微粒化された塗料粒子の塗料放出部
２３が形成されるが、この実施例では図２に示したよう
に、塗料流出孔２０は回転軸１１と上記凹溝１４とを結
ぶ２本の直線ｄ，ｅ間に挟まれた領域２１内に設けられ
ている。
【０００９】次に、上記構成からなる回転霧化式塗装装
置の作用を図１乃至図３に基づいて説明する。上述した
ように、空気噴出孔１５から被塗物に向かう噴流１８の
大部分が凹溝１４によって形成された空気噴流路１６を
通過するので、霧化頭１０の先端における空気噴流路１
６の断面積と噴流１８の流量を従来と同等にすること
で、噴流１８を回転軸１１から遠ざかる方向に部分的に
厚くしながらも噴流１８の流速が遅くならない。また、
図３に示したように、霧化頭１０がｆ方向に回転した場
合には空気噴流路１６内で渦流ｇが発生して噴流１８内
の圧力が低下する。
置の作用を図１乃至図３に基づいて説明する。上述した
ように、空気噴出孔１５から被塗物に向かう噴流１８の
大部分が凹溝１４によって形成された空気噴流路１６を
通過するので、霧化頭１０の先端における空気噴流路１
６の断面積と噴流１８の流量を従来と同等にすること
で、噴流１８を回転軸１１から遠ざかる方向に部分的に
厚くしながらも噴流１８の流速が遅くならない。また、
図３に示したように、霧化頭１０がｆ方向に回転した場
合には空気噴流路１６内で渦流ｇが発生して噴流１８内
の圧力が低下する。
【００１０】一方、塗料供給路２２から吐出された塗料
は、霧化頭１０の内周面１９に設けられた塗料流出孔２
０から上記噴流１８を横切る方向に初速ｈで放出される
と、塗料粒子は噴流１８の厚さが従来よりも増したこと
と渦流ｇによる圧力の低下によって渦流ｇに引き寄せら
れるため、粒径が大きくても従来に比べて長い時間を噴
流１８内に留まるようになる。その結果、噴流１８内に
いる間に霧化頭１０から遠ざかる方向の速度が空気力を
受けて大きく減速し、噴流１８を突き抜けにくくなる。
また、塗料の液膜は、図３に示したように霧化頭１０の
塗料流出孔２０から回転軸１１の遠ざかる方向に軌跡ｉ
のように放射状に進むので、その軌跡ｉが空気噴流路１
６に到達するように塗料流出孔２０を配置することで、
塗料流出孔２０から吐出される塗料の多くが、空気噴流
路１６に接近した部分から放出されることとなる。その
結果、噴流１８を突き抜けて塗装ブース内に飛散する塗
料の量が減り、被塗物に向かう塗料の量が増えることに
なる。
は、霧化頭１０の内周面１９に設けられた塗料流出孔２
０から上記噴流１８を横切る方向に初速ｈで放出される
と、塗料粒子は噴流１８の厚さが従来よりも増したこと
と渦流ｇによる圧力の低下によって渦流ｇに引き寄せら
れるため、粒径が大きくても従来に比べて長い時間を噴
流１８内に留まるようになる。その結果、噴流１８内に
いる間に霧化頭１０から遠ざかる方向の速度が空気力を
受けて大きく減速し、噴流１８を突き抜けにくくなる。
また、塗料の液膜は、図３に示したように霧化頭１０の
塗料流出孔２０から回転軸１１の遠ざかる方向に軌跡ｉ
のように放射状に進むので、その軌跡ｉが空気噴流路１
６に到達するように塗料流出孔２０を配置することで、
塗料流出孔２０から吐出される塗料の多くが、空気噴流
路１６に接近した部分から放出されることとなる。その
結果、噴流１８を突き抜けて塗装ブース内に飛散する塗
料の量が減り、被塗物に向かう塗料の量が増えることに
なる。
【００１１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る回転
霧化式塗装装置によれば、空気噴出孔からの噴流を霧化
頭の回転軸から離れる方向に部分的に厚くする構成とし
たので、噴流を突き抜ける塗料粒子が減少して、塗装ブ
ース内に飛散、浮遊する塗料の量を抑えることができ、
塗装ブース内の作業環境をより一層改善することができ
た。また、被塗物に向かう塗料粒子が増えたことで塗料
の塗着量が増加し、結果的に塗料の使用量を削減するこ
とができるといった効果が得られた。
霧化式塗装装置によれば、空気噴出孔からの噴流を霧化
頭の回転軸から離れる方向に部分的に厚くする構成とし
たので、噴流を突き抜ける塗料粒子が減少して、塗装ブ
ース内に飛散、浮遊する塗料の量を抑えることができ、
塗装ブース内の作業環境をより一層改善することができ
た。また、被塗物に向かう塗料粒子が増えたことで塗料
の塗着量が増加し、結果的に塗料の使用量を削減するこ
とができるといった効果が得られた。
【図１】本発明に係る回転霧化式塗装装置の霧化頭部分
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図２】上記霧化頭の一部を被塗物側から見た時の正面
図である。
図である。
【図３】本発明の作用を示す上記図２と同様の図であ
る。
る。
【図４】従来における回転霧化式塗装装置の霧化頭部分
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図５】霧化頭から噴霧される塗料粒子の粒径分布図で
ある。
ある。
１０ 霧化頭 １１ 回転軸 １２ カバー １３ 外周面 １４ 凹溝 １５ 空気噴出孔 １６ 空気噴流路 １７ 狭路部 １８ 噴流 ２０ 塗料噴出孔 ２２ 塗料供給路 ２３ 塗料放出部
Claims (2)
- 【請求項１】 回転軸と、この回転軸に取り付けられた
霧化頭と、霧化頭の基端に接続された塗料供給路と、霧
化頭の内周面に設けられた塗料流出孔と、霧化頭の先端
に形成された塗料放出部と、霧化頭の外側であって該霧
化頭と同心の円周上に設けられた多数の空気噴出孔から
なる回転霧化式塗装装置において、 上記霧化頭の外周面に塗装装置から被塗物に向かう縦方
向の凹溝を円周上に沿って複数設けると共に霧化頭の外
側にカバーを配設し、このカバーと前記霧化頭の外周面
との隙間には凹溝部分に空気噴流路を形成し、凹溝以外
の部分に狭路部を形成したことを特徴とする回転霧化式
塗装装置。 - 【請求項２】 前記塗料流出孔は、回転軸と上記凹溝の
両端を結ぶ２本の直線に挟まれた領域に設けられている
ことを特徴とする請求項１記載の回転霧化式塗装装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8082071A JPH09239296A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 回転霧化式塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8082071A JPH09239296A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 回転霧化式塗装装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09239296A true JPH09239296A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=13764260
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8082071A Pending JPH09239296A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 回転霧化式塗装装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09239296A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012115831A (ja) * | 2010-12-01 | 2012-06-21 | Eisenmann Ag | ノズルヘッドおよびそれを有する回転スプレイ |
| US9295999B2 (en) | 2010-09-09 | 2016-03-29 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Rotary atomizing painting device |
| CN115350827A (zh) * | 2021-05-17 | 2022-11-18 | 本田技研工业株式会社 | 旋转雾化式涂装装置 |
-
1996
- 1996-03-11 JP JP8082071A patent/JPH09239296A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9295999B2 (en) | 2010-09-09 | 2016-03-29 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Rotary atomizing painting device |
| JP2012115831A (ja) * | 2010-12-01 | 2012-06-21 | Eisenmann Ag | ノズルヘッドおよびそれを有する回転スプレイ |
| CN115350827A (zh) * | 2021-05-17 | 2022-11-18 | 本田技研工业株式会社 | 旋转雾化式涂装装置 |
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