JPH11290036A - 練りゴマ含有食品 - Google Patents
練りゴマ含有食品Info
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- JPH11290036A JPH11290036A JP10098853A JP9885398A JPH11290036A JP H11290036 A JPH11290036 A JP H11290036A JP 10098853 A JP10098853 A JP 10098853A JP 9885398 A JP9885398 A JP 9885398A JP H11290036 A JPH11290036 A JP H11290036A
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- sesame
- oil
- weight
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- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
- Seasonings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 その75重量%以上が粒径100ミクロ
ン以下であるゴマ粒子からなる練りゴマを20〜45重
量%含む水中油滴型乳化練りゴマ含有食品。 【効果】 本発明の水中油滴型乳化練りゴマ含有食品
は、保存中に油分が分離せず、又固形分の固化が発生し
ないため高品質であって、商品価値が高いものである。
ン以下であるゴマ粒子からなる練りゴマを20〜45重
量%含む水中油滴型乳化練りゴマ含有食品。 【効果】 本発明の水中油滴型乳化練りゴマ含有食品
は、保存中に油分が分離せず、又固形分の固化が発生し
ないため高品質であって、商品価値が高いものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中油滴型乳化練
りゴマ含有食品に関する。
りゴマ含有食品に関する。
【0002】
【従来の技術】練りゴマは、古くから使用されている食
品素材の一つであり、最近では、ゴマに含有されている
抗酸化成分が注目され健康食品としても人気が高まって
いる。現在、練りゴマ製品は、焙煎した粒ゴマをボ−ル
ミル等ですり潰し、瓶やチュ−ブ容器に詰められ販売さ
れている。しかしながら、これらの練りゴマは油中に固
形分が分散している構造の為、各種調味料に非常に溶け
難く、長期間保存すると、油分と固形分が分離し、使用
時に攪拌して均一な状態に戻す為に非常に手間がかか
る、あるいは、チュ−ブの口に固形分が固化し詰まって
しまう等の不便が指摘されている。このような練りゴマ
の改良法として、例えば、全組成に対し30〜50重量
%の水分を含有するクリ−ム状練り胡麻の加工法(特開
昭59−125873号公報)、練りゴマに対して1%
乃至5%の水分を加えて攪拌混合させ、適宜温度にて加
熱後、静置状態にて放冷させる様に構成して成る粘り胡
麻の加工法(特開昭57−33943号公報)、ねり胡
麻に対し天然糊料を極く少量添加攪拌することによっ
て、ねり胡麻の油分の分離を抑える加工法(特公平2−
31943号公報)などが挙げられる。しかしながら、
流動性が良く、各種液体に溶けやすく、且つ、長期間保
存しても油分と固形分あるいは水分と固形分の分離を完
全に抑えられる練りゴマは、未だ得られていないのが現
状である。
品素材の一つであり、最近では、ゴマに含有されている
抗酸化成分が注目され健康食品としても人気が高まって
いる。現在、練りゴマ製品は、焙煎した粒ゴマをボ−ル
ミル等ですり潰し、瓶やチュ−ブ容器に詰められ販売さ
れている。しかしながら、これらの練りゴマは油中に固
形分が分散している構造の為、各種調味料に非常に溶け
難く、長期間保存すると、油分と固形分が分離し、使用
時に攪拌して均一な状態に戻す為に非常に手間がかか
る、あるいは、チュ−ブの口に固形分が固化し詰まって
しまう等の不便が指摘されている。このような練りゴマ
の改良法として、例えば、全組成に対し30〜50重量
%の水分を含有するクリ−ム状練り胡麻の加工法(特開
昭59−125873号公報)、練りゴマに対して1%
乃至5%の水分を加えて攪拌混合させ、適宜温度にて加
熱後、静置状態にて放冷させる様に構成して成る粘り胡
麻の加工法(特開昭57−33943号公報)、ねり胡
麻に対し天然糊料を極く少量添加攪拌することによっ
て、ねり胡麻の油分の分離を抑える加工法(特公平2−
31943号公報)などが挙げられる。しかしながら、
流動性が良く、各種液体に溶けやすく、且つ、長期間保
存しても油分と固形分あるいは水分と固形分の分離を完
全に抑えられる練りゴマは、未だ得られていないのが現
状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、長期
間保存しても油分と固形分あるいは、水分と固形分の分
離が起こらず、分散性が良く、各種調味料に溶けやす
く、使いやすい水中油滴型乳化練りゴマを含有する食品
を提供することである。
間保存しても油分と固形分あるいは、水分と固形分の分
離が起こらず、分散性が良く、各種調味料に溶けやす
く、使いやすい水中油滴型乳化練りゴマを含有する食品
を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねた結果、練りゴマの粒子径を調整すること及び乳
化により水中油滴型乳化構造にすることで上記目的が達
成できることを見出し本発明を完成するに至った。
を重ねた結果、練りゴマの粒子径を調整すること及び乳
化により水中油滴型乳化構造にすることで上記目的が達
成できることを見出し本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明はその75重量%以上が
粒径100ミクロン以下であるゴマ粒子からなる練りゴ
マを20〜45重量%含む水中油滴型乳化練りゴマ含有
食品である。そして、上記水中油滴型乳化練りゴマ含有
食品の粘度は5000cp以上が好ましい。
粒径100ミクロン以下であるゴマ粒子からなる練りゴ
マを20〜45重量%含む水中油滴型乳化練りゴマ含有
食品である。そして、上記水中油滴型乳化練りゴマ含有
食品の粘度は5000cp以上が好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の水中油滴型乳化練りゴマ
含有食品とは、練りゴマを主成分とし、必要に応じてす
りゴマ、粒ゴマ、調味料、香辛料、油脂類、食塩、酸
類、糖類、増粘多糖類、乳化剤などを適宜配合し、水を
加えて、乳化した高粘度の水中油滴型ペ−スト状食品を
言う。この練りゴマ含有食品は、色々な食品と混ぜ合わ
せてゴマ和え、ゴマつゆ、棒棒鶏ソ−スなどを作ること
が出来る。
含有食品とは、練りゴマを主成分とし、必要に応じてす
りゴマ、粒ゴマ、調味料、香辛料、油脂類、食塩、酸
類、糖類、増粘多糖類、乳化剤などを適宜配合し、水を
加えて、乳化した高粘度の水中油滴型ペ−スト状食品を
言う。この練りゴマ含有食品は、色々な食品と混ぜ合わ
せてゴマ和え、ゴマつゆ、棒棒鶏ソ−スなどを作ること
が出来る。
【0007】本発明に使用する練りゴマの原料のゴマに
は特に制限はなく、白ゴマ、黒ゴマ、もしくはその両者
を任意の比率で併用したものを用い、ゴマの粒子を擦り
潰す前に外皮を取り除いたり、焙煎を行ったりして調整
することが出来る。しかしながら、練りゴマの粒子径に
ついては、100ミクロン〔湿式粒度分布測定法(レ−
ザ−散乱法)、測定機種:日機装「HRA−700〕、
希釈溶媒IPA〕以下のものを75重量%以上含む練り
ゴマを使用する必要がある。粒子径100ミクロン以下
のものが75重量%未満の練りゴマを使用すると本発明
品の醤油などの液体調味料への分散性が悪化する。
は特に制限はなく、白ゴマ、黒ゴマ、もしくはその両者
を任意の比率で併用したものを用い、ゴマの粒子を擦り
潰す前に外皮を取り除いたり、焙煎を行ったりして調整
することが出来る。しかしながら、練りゴマの粒子径に
ついては、100ミクロン〔湿式粒度分布測定法(レ−
ザ−散乱法)、測定機種:日機装「HRA−700〕、
希釈溶媒IPA〕以下のものを75重量%以上含む練り
ゴマを使用する必要がある。粒子径100ミクロン以下
のものが75重量%未満の練りゴマを使用すると本発明
品の醤油などの液体調味料への分散性が悪化する。
【0008】その75重量%以上が粒径100ミクロン
以下であるゴマ粒子からなる練りゴマの使用量は、水中
油滴型乳化練りゴマ含有食品に対して20〜45重量
%、好ましくは30〜40重量%の範囲となるように加
える。練りゴマの濃度が20重量%未満であると、各種
調味料に添加した場合、練りゴマ風味が弱い。また45
重量%より多く加えると水中油滴型の乳化構造をとらせ
るのが困難になり各種調味料への分散性が悪化し、溶け
にくくなり使用時の使い勝手が悪くなる。
以下であるゴマ粒子からなる練りゴマの使用量は、水中
油滴型乳化練りゴマ含有食品に対して20〜45重量
%、好ましくは30〜40重量%の範囲となるように加
える。練りゴマの濃度が20重量%未満であると、各種
調味料に添加した場合、練りゴマ風味が弱い。また45
重量%より多く加えると水中油滴型の乳化構造をとらせ
るのが困難になり各種調味料への分散性が悪化し、溶け
にくくなり使用時の使い勝手が悪くなる。
【0009】また、水中油滴型乳化練りゴマ含有食品の
粘度を5000cp(TOKIMEC製、B型粘度径、
ロ−タ−No.4、回転数30rpm、20℃、20
秒)以上に調整することにより、20℃で6ヶ月間以上
油分と固形分あるいは水分と固形分の分離を抑えること
が出来る。このような粘度の調整に用いる増粘多糖類と
しては、アラビアガム、アルギン酸、カラギ−ナン、寒
天、キサンタンガム、こんにゃく粉、ジェランガム、タ
マリンド種子ガム、ペクチン、ロ−カストビ−ンガム等
があり、これらを単独で、もしくは2種以上を組み合わ
せて使用することができる。これらの中では、常温水溶
性の増粘多糖類であるキサンタンガム、カラギ−ナンな
どが好ましい。
粘度を5000cp(TOKIMEC製、B型粘度径、
ロ−タ−No.4、回転数30rpm、20℃、20
秒)以上に調整することにより、20℃で6ヶ月間以上
油分と固形分あるいは水分と固形分の分離を抑えること
が出来る。このような粘度の調整に用いる増粘多糖類と
しては、アラビアガム、アルギン酸、カラギ−ナン、寒
天、キサンタンガム、こんにゃく粉、ジェランガム、タ
マリンド種子ガム、ペクチン、ロ−カストビ−ンガム等
があり、これらを単独で、もしくは2種以上を組み合わ
せて使用することができる。これらの中では、常温水溶
性の増粘多糖類であるキサンタンガム、カラギ−ナンな
どが好ましい。
【0010】次に、本発明に使用する乳化剤としては、
水中油滴型(O/W)乳化剤であれば特に制限はなく、
例えばO/W型シュガ−エステル、ポリグリセリンエス
テル、酵素分解レシチン等があり、これらを単独で、も
しくは2種以上を組み合わせて使用することができる。
これらの乳化剤を使用することにより、保存中の油分と
固形分あるいは水分と固形分の分離を緩和することがで
き、また、分散性が良くて各種調味料に溶けやすい練り
ゴマが得られる。
水中油滴型(O/W)乳化剤であれば特に制限はなく、
例えばO/W型シュガ−エステル、ポリグリセリンエス
テル、酵素分解レシチン等があり、これらを単独で、も
しくは2種以上を組み合わせて使用することができる。
これらの乳化剤を使用することにより、保存中の油分と
固形分あるいは水分と固形分の分離を緩和することがで
き、また、分散性が良くて各種調味料に溶けやすい練り
ゴマが得られる。
【0011】本発明では、水層の保存性を高める為に、
酢酸(酢酸を成分とする食酢も含む)あるいあるいは食
塩で防腐している。また、ゴマ製品は加熱殺菌すると風
味の劣化が著しい為、好ましくは、加熱殺菌処理は行わ
ないほうが良い。本発明品では水相部での揮発酸酸度を
2.2重量%以上、食塩濃度を12重量%以上かつ食品
中のアリルイソチオシアネ−ト濃度を60ppm以上に
調整することにより、加熱殺菌せずに常温保存可能とな
ることも見いだした。また、本発明を具体的に使用する
場合には、使い勝手および風味の保持からスクイズ性
(自在変形)のある密閉容器である樹脂製容器等に入れ
ることが望ましい。
酢酸(酢酸を成分とする食酢も含む)あるいあるいは食
塩で防腐している。また、ゴマ製品は加熱殺菌すると風
味の劣化が著しい為、好ましくは、加熱殺菌処理は行わ
ないほうが良い。本発明品では水相部での揮発酸酸度を
2.2重量%以上、食塩濃度を12重量%以上かつ食品
中のアリルイソチオシアネ−ト濃度を60ppm以上に
調整することにより、加熱殺菌せずに常温保存可能とな
ることも見いだした。また、本発明を具体的に使用する
場合には、使い勝手および風味の保持からスクイズ性
(自在変形)のある密閉容器である樹脂製容器等に入れ
ることが望ましい。
【0012】〔実験例1〕通常の練りゴマはボ−ルミル
等で磨砕するが、本発明に使用する練りゴマは例えば次
のような方法により調整する。すなわち、ゴマ粒の粒子
径を小さくする為にゴマ粒をボ−ルミルで磨砕した後グ
ラインダ−で再度磨砕した2度ずり練りゴマを使用し、
その粒子径を規定範囲(100ミクロン以下)となるよ
うに測定しながら調整する。それらの粒子径を調整した
練りゴマを適宜用いる。100ミクロン以下のゴマ粒子
が所定の濃度となるように調製した練りゴマ33部、酵
素処理レシチン0.25部、カラギ−ナン0.15部、
なたね油13部、食塩3.5 部、還元水飴19部、食
酢4部(酸度15W/V%)、マスタ−ドオイル0.0
3部を添加し、これに水17.07部を加え、T.K.
HOMOMIXER MARK II(特殊機化製)に
て10000rpm、4分乳化処理後、炒りゴマ10部
を加え、760mmHgの真空度で15分間脱気し、調
製した。直径10cm,高さ4.5cmの紙カップに5
℃の醤油を50cc入れ、そこへ5℃に調温した本調製
品10gを加え、箸で約140rpmの回転速度で攪拌
し、その分散性を検討した。結果を表1に示す。表中、
攪拌30回で練りゴマが分散したもの◎、50回で分散
したものを○、70回でも分散しなかったものを×と評
価した。
等で磨砕するが、本発明に使用する練りゴマは例えば次
のような方法により調整する。すなわち、ゴマ粒の粒子
径を小さくする為にゴマ粒をボ−ルミルで磨砕した後グ
ラインダ−で再度磨砕した2度ずり練りゴマを使用し、
その粒子径を規定範囲(100ミクロン以下)となるよ
うに測定しながら調整する。それらの粒子径を調整した
練りゴマを適宜用いる。100ミクロン以下のゴマ粒子
が所定の濃度となるように調製した練りゴマ33部、酵
素処理レシチン0.25部、カラギ−ナン0.15部、
なたね油13部、食塩3.5 部、還元水飴19部、食
酢4部(酸度15W/V%)、マスタ−ドオイル0.0
3部を添加し、これに水17.07部を加え、T.K.
HOMOMIXER MARK II(特殊機化製)に
て10000rpm、4分乳化処理後、炒りゴマ10部
を加え、760mmHgの真空度で15分間脱気し、調
製した。直径10cm,高さ4.5cmの紙カップに5
℃の醤油を50cc入れ、そこへ5℃に調温した本調製
品10gを加え、箸で約140rpmの回転速度で攪拌
し、その分散性を検討した。結果を表1に示す。表中、
攪拌30回で練りゴマが分散したもの◎、50回で分散
したものを○、70回でも分散しなかったものを×と評
価した。
【0013】
【表1】 表1から明らかなように、径の小さな粒子を多く含むほ
ど醤油への分散性がよくなることが判明した。
ど醤油への分散性がよくなることが判明した。
【0014】〔実験例2〕酵素処理レシチン0.25
部、キサンタンガム0.03部、なたね油13部、食塩
3.5部、還元水飴19部、食酢4部(酸度15W/V
%)、マスタ−ドオイル0.03部を添加し、これに1
00ミクロン以下のゴマ粒子を80重量%となるように
調製した練りゴマを所定濃度となるように加え、さらに
90部となるように水を加え、T.K.HOMO MI
XER MARK II(特殊機化製)にて10000
rpm、4分乳化処理後、炒りゴマ10部を加え、76
0mmHgの真空度で15分間脱気し、調製した。本調
製品20gに醤油5ccと砂糖5gを混ぜ合わせ、ゆで
たほうれん草1把を和えてほうれん草のゴマ和えをつく
り30名のパネラ−に試食させ、ゴマの香りの強さと総
合的な評価としてのおいしさについて評価させ、平均値
を求めた。結果をゴマの香りの適当なものを◎、やや弱
いものを○、弱いものを△、おいしさについてはおいし
いを◎、ややおいしいを○、普通を△、まずいを×と表
示した。結果を表2に示す。
部、キサンタンガム0.03部、なたね油13部、食塩
3.5部、還元水飴19部、食酢4部(酸度15W/V
%)、マスタ−ドオイル0.03部を添加し、これに1
00ミクロン以下のゴマ粒子を80重量%となるように
調製した練りゴマを所定濃度となるように加え、さらに
90部となるように水を加え、T.K.HOMO MI
XER MARK II(特殊機化製)にて10000
rpm、4分乳化処理後、炒りゴマ10部を加え、76
0mmHgの真空度で15分間脱気し、調製した。本調
製品20gに醤油5ccと砂糖5gを混ぜ合わせ、ゆで
たほうれん草1把を和えてほうれん草のゴマ和えをつく
り30名のパネラ−に試食させ、ゴマの香りの強さと総
合的な評価としてのおいしさについて評価させ、平均値
を求めた。結果をゴマの香りの適当なものを◎、やや弱
いものを○、弱いものを△、おいしさについてはおいし
いを◎、ややおいしいを○、普通を△、まずいを×と表
示した。結果を表2に示す。
【0015】
【表2】 表2から明らかなように 練りゴマの添加量が20重量
%より少ないと練りゴマの風味が弱く、ゴマ和えとして
のおいしさが乏しくなる。
%より少ないと練りゴマの風味が弱く、ゴマ和えとして
のおいしさが乏しくなる。
【0016】さらに、直径10cm,高さ4.5cmの
紙カップに5℃の醤油を50cc入れ、そこへ5℃に調
温した本調製品10gを加え、箸で約140rpmの回
転速度で攪拌し、その分散性を検討した。結果を第3表
に示す。表中、攪拌30回で練りゴマが分散したものを
◎、50回で分散したものを○、70回でも分散しなか
ったものを×と評価した。また、本調製品の1部を採取
し、光学顕微鏡(ニコン社製、OPTIPHOT−2)
で400倍の倍率(接眼レンズ10倍、対物レンズ40
倍)にて乳化構造を検鏡した。
紙カップに5℃の醤油を50cc入れ、そこへ5℃に調
温した本調製品10gを加え、箸で約140rpmの回
転速度で攪拌し、その分散性を検討した。結果を第3表
に示す。表中、攪拌30回で練りゴマが分散したものを
◎、50回で分散したものを○、70回でも分散しなか
ったものを×と評価した。また、本調製品の1部を採取
し、光学顕微鏡(ニコン社製、OPTIPHOT−2)
で400倍の倍率(接眼レンズ10倍、対物レンズ40
倍)にて乳化構造を検鏡した。
【0017】
【表3】 表3から明らかなように、練りゴマの添加量が45重量
%以下では水中油滴型の乳化構造であったが、50%で
は油中水滴型の乳化構造をとることがわかり、また、練
りゴマの添加量が50重量%になると、醤油への分散性
が悪くなることが判明した。
%以下では水中油滴型の乳化構造であったが、50%で
は油中水滴型の乳化構造をとることがわかり、また、練
りゴマの添加量が50重量%になると、醤油への分散性
が悪くなることが判明した。
【0018】〔実験例3〕100ミクロン以下のゴマ粒
子が81重量%の練りゴマを33部、酵素処理レシチン
0.25部、粘度調整の為に表4に記載した濃度のキサ
ンタンガム、なたね油13部、食塩3.5部、還元水飴
19部、食酢4部(酸度15W/V%)、マスタ−ドオ
イル0.03部を添加し、これに所定量の水を加え、
T.K.HOMO MIXER MARK II(特殊
機化製)にて10000rpm、4分乳化処理後、炒り
ゴマ10部を加え、760mmHgの真空度で15分間
脱気し、調製した。これを190cc容量のラミコンボ
トルに充填し、20℃で静置保存し、調製品表面の油分
と固形分の分離およびボトル底部の水分と固形分の分離
の状態を確認した。結果を表4に示す。分離の程度は表
面および底部から分離界面までの長さで示した。粘度の
測定はTOKIMEC製、B型粘度径、ロ−タ−No.
4、回転数30rpm、20℃、20秒間で行った。
子が81重量%の練りゴマを33部、酵素処理レシチン
0.25部、粘度調整の為に表4に記載した濃度のキサ
ンタンガム、なたね油13部、食塩3.5部、還元水飴
19部、食酢4部(酸度15W/V%)、マスタ−ドオ
イル0.03部を添加し、これに所定量の水を加え、
T.K.HOMO MIXER MARK II(特殊
機化製)にて10000rpm、4分乳化処理後、炒り
ゴマ10部を加え、760mmHgの真空度で15分間
脱気し、調製した。これを190cc容量のラミコンボ
トルに充填し、20℃で静置保存し、調製品表面の油分
と固形分の分離およびボトル底部の水分と固形分の分離
の状態を確認した。結果を表4に示す。分離の程度は表
面および底部から分離界面までの長さで示した。粘度の
測定はTOKIMEC製、B型粘度径、ロ−タ−No.
4、回転数30rpm、20℃、20秒間で行った。
【0019】
【表4】 表4から明らかなように、キサンタンガムの添加量の増
加とともに調製品の粘度は上昇し、表面および底の分離
がしにくくなる。表面の分離物は含有される油分であ
る。また、底の分離物は調味液である。保存中に分離が
発生した場合、粘度が高いので再度混合することは難し
い。その為容器から出す時に分離した油あるいは調味料
のみが排出されてしまうことがあり練りゴマ食品として
は好ましくない。
加とともに調製品の粘度は上昇し、表面および底の分離
がしにくくなる。表面の分離物は含有される油分であ
る。また、底の分離物は調味液である。保存中に分離が
発生した場合、粘度が高いので再度混合することは難し
い。その為容器から出す時に分離した油あるいは調味料
のみが排出されてしまうことがあり練りゴマ食品として
は好ましくない。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例などにより具体的に説
明する。ただし、本発明はこれらの実施例に制限される
ものではない。 〔実施例1〕50℃以上の湯に酵素処理レシチンからな
る水中油滴型乳化剤を0.25重量%添加溶解後、増粘
安定剤のキサンタンガム0.03重量%をゴマ油に分散
し、乳化剤液に添加し、30分以上攪拌した。次いで、
食塩を4.0重量%、食酢(酸度15W/V%)を4.
5重量%添加した。さらに、還元水飴を20.0重量
%、粒子径100ミクロン以下のゴマ粒子を80重量%
含むように調整した練りゴマを35重量%およびマスタ
−ドオイル(アリルイソチオシアネ−ト20重量%含
有)を0.03重量%添加し、全体が80重量部となる
ように水を加え、EYELA社製卓上攪拌機MAZEL
A Zにて600rpmで10分間攪拌し均一化した。
次に、市販のなたね油を10重量%添加攪拌し、特殊機
化工業製のT.K.HOMO MIXER MARK
IIにて10000rpmで4分間乳化して水中油滴型
の乳化構造をつくらせた。次いで、白炒りゴマ10重量
%を加え攪拌し、760mmHgの真空度で15分間脱
気し、水中油滴型乳化練りゴマ含有食品を調製した。こ
の水中油滴型乳化練りゴマ含有食品は水分含有量25重
量%、水分活性0.862、粘度7000cp(TOK
IMEC製、B型粘度計、ロ−タ−No.4、回転数3
0rpm、20秒、20℃)であった。この食品は、ゴ
マ粒が入ったクリ−ム状のペ−ストで、スクイ−ズ性容
器から容易に絞り出すことが出来た。また、20℃で静
置保存したところ、6ヶ月間以上にわたり、油分と固形
分あるいは水分と固形分の分離は見られなかった。次
に、実際に本品を使用した調理例を記載する。 めんつゆ:つゆ5部に本品1部を加え、箸で30回攪拌
することにより速やかに混ざり、ゴマ風味のめんつゆが
できた。 ゴマだれ:市販焼肉のたれ1部に本品2部を加え、箸で
20回攪拌することにより速やかに混ざり、ゴマ風味の
焼肉のたれができた。 和えもの:本品20gに、醤油5ccと砂糖5gを混ぜ
合わせ、ゆでたほうれん草1把を和えてほうれん草のゴ
マ和えができた。
明する。ただし、本発明はこれらの実施例に制限される
ものではない。 〔実施例1〕50℃以上の湯に酵素処理レシチンからな
る水中油滴型乳化剤を0.25重量%添加溶解後、増粘
安定剤のキサンタンガム0.03重量%をゴマ油に分散
し、乳化剤液に添加し、30分以上攪拌した。次いで、
食塩を4.0重量%、食酢(酸度15W/V%)を4.
5重量%添加した。さらに、還元水飴を20.0重量
%、粒子径100ミクロン以下のゴマ粒子を80重量%
含むように調整した練りゴマを35重量%およびマスタ
−ドオイル(アリルイソチオシアネ−ト20重量%含
有)を0.03重量%添加し、全体が80重量部となる
ように水を加え、EYELA社製卓上攪拌機MAZEL
A Zにて600rpmで10分間攪拌し均一化した。
次に、市販のなたね油を10重量%添加攪拌し、特殊機
化工業製のT.K.HOMO MIXER MARK
IIにて10000rpmで4分間乳化して水中油滴型
の乳化構造をつくらせた。次いで、白炒りゴマ10重量
%を加え攪拌し、760mmHgの真空度で15分間脱
気し、水中油滴型乳化練りゴマ含有食品を調製した。こ
の水中油滴型乳化練りゴマ含有食品は水分含有量25重
量%、水分活性0.862、粘度7000cp(TOK
IMEC製、B型粘度計、ロ−タ−No.4、回転数3
0rpm、20秒、20℃)であった。この食品は、ゴ
マ粒が入ったクリ−ム状のペ−ストで、スクイ−ズ性容
器から容易に絞り出すことが出来た。また、20℃で静
置保存したところ、6ヶ月間以上にわたり、油分と固形
分あるいは水分と固形分の分離は見られなかった。次
に、実際に本品を使用した調理例を記載する。 めんつゆ:つゆ5部に本品1部を加え、箸で30回攪拌
することにより速やかに混ざり、ゴマ風味のめんつゆが
できた。 ゴマだれ:市販焼肉のたれ1部に本品2部を加え、箸で
20回攪拌することにより速やかに混ざり、ゴマ風味の
焼肉のたれができた。 和えもの:本品20gに、醤油5ccと砂糖5gを混ぜ
合わせ、ゆでたほうれん草1把を和えてほうれん草のゴ
マ和えができた。
【0021】
【発明の効果】本発明の水中油滴型乳化練りゴマ含有食
品は、保存中に油分が分離せず、又固形分の固化が発生
しないため高品質であって、商品価値が高いものであ
る。
品は、保存中に油分が分離せず、又固形分の固化が発生
しないため高品質であって、商品価値が高いものであ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 その75重量%以上が粒径100ミクロ
ン以下であるゴマ粒子からなる練りゴマを20〜45重
量%含む水中油滴型乳化練りゴマ含有食品。 - 【請求項2】 水中油滴型乳化練りゴマ含有食品の粘度
が5000cp以上である請求項1記載の水中油滴型乳
化練りゴマ含有食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10098853A JPH11290036A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 練りゴマ含有食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10098853A JPH11290036A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 練りゴマ含有食品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11290036A true JPH11290036A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14230799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10098853A Pending JPH11290036A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 練りゴマ含有食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11290036A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5048170B1 (ja) * | 2011-11-28 | 2012-10-17 | キユーピー株式会社 | 胡麻含有酸性液状調味料 |
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-
1998
- 1998-04-10 JP JP10098853A patent/JPH11290036A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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AU2018400902C1 (en) * | 2018-01-12 | 2020-09-24 | Mizkan Holdings Co., Ltd. | Paste containing fine food microparticles, and method for producing same |
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