JPH11289722A - ロータの着磁方法 - Google Patents

ロータの着磁方法

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JPH11289722A
JPH11289722A JP9325898A JP9325898A JPH11289722A JP H11289722 A JPH11289722 A JP H11289722A JP 9325898 A JP9325898 A JP 9325898A JP 9325898 A JP9325898 A JP 9325898A JP H11289722 A JPH11289722 A JP H11289722A
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JP
Japan
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rotor
winding
stator
magnetizing
permanent magnet
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JP9325898A
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English (en)
Inventor
Kenji Iriyama
健治 入山
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着磁時に巻線の変形を招くことなくロータに
着磁するとともに、ステータの耐振性を向上させる。 【解決手段】 巻線121を樹脂モールド後、ロータ1
20をステータ110内に組付けて、その後、巻線11
2に通電して永久磁石121を着磁する。これにより、
着磁時にに巻線112に通電した際に発生する応力を樹
脂モールド層112aにて緩和することができるので、
巻線112の変形を防止できるとともに、巻線112の
振動を防止してステータ110の耐振性を向上させるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機のロータの
着磁方法に関するもので、同期電動機や同期電動機を有
する電動式ポンプに適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】電動機のロータに着磁を行う方法とし
て、例えば特開平5−276714号公報に記載の発明
では、着磁専用治具によりロータ(永久磁石)の着磁を
行う旨が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発明者は、
着磁専用治具を廃止すべく、着磁されていないロータ1
20をステータ120内に組付けるとともに、その状態
でステータ110の巻線112に通電することによりロ
ータ120(永久磁石121)の着磁を行う方法を試験
検討していたところ、以下に述べる問題が発生した。
【0004】すなわち、着磁を行うべく巻線112に通
電すると、巻線112により誘起された磁界と巻線11
2内を流れる電流(電子)との間に作用する電磁力によ
って巻線112に応力が作用する。そして、この応力に
より、巻線112が図8の破線に示すように変形してし
まい、巻線112に絶縁不良などの巻線の損傷を招いて
しまった。
【0005】なお、この巻線の変形は、エネルギ密度
(エネルギ積)の大きい磁石(例えば希土類磁石)にお
いて顕著に発生するものである。本発明は、上記点に鑑
み、着磁時に巻線の変形を招くことなく、ロータに着磁
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜
3に記載の発明では、巻線(121)を樹脂にて固めた
後(樹脂モールド後)、ロータ(120)をステータ
(110)に組付ける組付け、その後、巻線(112)
に通電して永久磁石(121)に着磁を行うことを特徴
とする。
【0007】これにより、巻線(112)に通電した際
に巻線(112)に作用する応力を、巻線(112)に
固められた樹脂にて緩和することができるので、巻線
(112)の変形を防止でき、巻線(112)の損傷を
防止できる。また、巻線(112)は樹脂にて固められ
ているので、電動機に振動が作用しても、巻線(11
2)が振動することを防止でき、ステータ(110)の
耐振性(耐久性)を向上させることができる。
【0008】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態記載の具体的手段との対応関係の例を示
すものである。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は同
期電動機100に本発明に係るロータの着磁方法を適用
したものであって、図1は本発明に係るロータの着磁方
法により着磁された同期電動機100の断面図である。
【0010】ここで、ロータの着磁方法を述べる前に、
先ず、同期電動機100の概略構造について述べてお
く。図1中、110はステータであり、120はステー
タ110内に回転するロータである。ステータ110
は、図2に示すように、複数個(本実施形態では3個)
のティース111、ティース111に巻き付けられた巻
線112、およびティース111と一体化された略円筒
状のヨーク113を有して構成されている。そして、巻
線112には、樹脂(本実施形態ではエポキシ系樹脂)
にて固められて(樹脂モールドされて)、樹脂モールド
層112aが形成されている。
【0011】なお、図1において、114はステータ1
10およびロータ120を収納する同期電動機100の
ハウジングである。また、ロータ120は、図1、2に
示すように、永久磁石(本実施形態では希土類磁石)1
21、永久磁石121を保持固定する回転子鉄心(回転
子コア)122、並びに永久磁石121および回転子鉄
心122を保持するロータシャフト123を有して構成
されており、ロータシャフト123(ロータ120)
は、ハウジング114に配設された軸受130を介して
回転可能に支持されている。
【0012】次に、ロータの着磁方法についてその工程
順に述べる(図3参照)。先ず、ティース111に巻線
112を巻き付けステータ110を形成する(ステータ
組付け工程)。その後、巻線112を樹脂にて固めて樹
脂モールド層112aを形成する(樹脂モールド工
程)。なお、樹脂モールドの方法は、樹脂モールド材を
滴下する方法(図4の(a)参照)、樹脂モールド材中
に巻線112を浸漬する方法(図4の(b)参照)、又
は型210にて巻線112を覆うとともに充填機200
にて樹脂モールド材を型210内に充填する方法(図4
の(c)参照)等である。
【0013】そして、樹脂モールド工程終了後、ロータ
120をヨーク113内に組付け(組付け工程)、巻線
112に通電することにより永久磁石121に着磁を行
う(着磁工程)。なお、着磁工程は、周知のごとく(図
5参照)、巻線U(112)および巻線V(112)間
に通電するとともに、巻線U、Vにより誘起された起磁
力U、Vの合成起磁力に対向する位置にロータ120
(永久磁石121)を合わせることにより行われる。
【0014】その後、電動機100(ステータ110)
の絶縁検査を経てロータの着磁が終了する。次に、本実
施形態の特徴を述べる。巻線112を樹脂にて固めて樹
脂モールド層112aを形成した(樹脂モールドした)
後に、永久磁石121(ロータ120)の着磁を行うの
で、巻線112に通電した際に巻線112に作用する応
力を、樹脂にて固められた樹脂モールド層112aによ
り緩和することができる。したがって、巻線112の変
形を防止できるので、絶縁不良などの巻線112の損傷
を防止できる。
【0015】また、巻線112は樹脂にて固められてい
るので、電動機100に振動が作用しても、巻線112
が振動することを防止でき、ステータ110(同期電動
機100)の耐振性(耐久性)を向上させることができ
る。 (第2実施形態)上述の実施形態では、ティース111
とヨーク113とが一体化されていた同期電動機100
に本発明に係るロータの着磁方法を適用したが、本実施
形態は、図6の(a)に示すように、ティース111と
ヨーク113とが別体構成されたもの適用したものであ
る。
【0016】次に、ロータの着磁方法についてその工程
順に述べる。先ず、ティース111に巻線112を巻き
付け(ティース組付け工程)、ティース111をヨーク
113に組付ける前工程として、巻線112を樹脂にて
固めて樹脂モールド層112aを形成する(樹脂モール
ド工程、図6の(b)参照)。
【0017】そして、樹脂モールド工程終了後、ティー
ス111をヨーク113に組付けた(第1組付け工程)
後、ロータ120をヨーク113内に組付ける(第2組
付け工程)。その後、巻線112に通電することにより
永久磁石121に着磁を行う(着磁工程)。次に、本実
施形態の特徴を述べる。
【0018】ティース111をヨーク113に組付ける
前に樹脂モールドを行うので、樹脂モールド工程の作業
性が向上する。ところで、樹脂モールド材が付着した部
位は、樹脂モールド材が断熱材として作用するので、樹
脂モールド材が付着していない部位に比べて放熱性(冷
却性)が悪化する。
【0019】これに対して、本実施形態では、ティース
111単体(巻線112を含む。)の状態で樹脂モール
ドを行うので、ヨーク113に樹脂モールド材が付着し
ない。したがって、ヨーク113の放熱性(冷却性)が
悪化しないので、第1実施形態に比べて、電動機100
の冷却性を向上させることができる。ところで、上述の
実施形態では、同期電動機100単体について本発明に
係るロータの着磁方法を適用したが、本発明の適用は同
期電動機100単体に限定されるものではなく、同期電
動機100とポンプ機構300とがハウジング114内
に収納された電動式ポンプ(密閉型圧縮機)に対しても
適用できる。
【0020】なお、電動式ポンプとは、図7に示すよう
に、同期電動機100のロータ120により駆動されて
非圧縮性流体や圧縮性流体などの流体を吸入吐出するポ
ンプ機構300を有するものである。因みに、310は
ロータ120により回転駆動されるポンプロータであ
り、320はヨーク113に対して固定したポンプステ
ータであり、330は吸入口であり、340は吐出口で
ある。
【0021】また、上述の実施形態では、インナーロー
タ型の電動機を例に本発明を説明したが、本発明はアウ
ターロータ型の電動機に対しても適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同期電動機の軸方向断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】ロータの着磁工程を示すフローチャートであ
る。
【図4】樹脂モールド方法を示す模式図である。
【図5】着磁方法の説明図である。
【図6】(a)は図1のA−A断面に相当する断面図で
あり、(b)は樹脂モールド方法を示す模式図である。
【図7】電動式ポンプの軸方向断面図である。
【図8】「発明が解決しようとする課題」を説明するた
めの説明図である。
【符号の説明】
110…ステータ、111…ティース、112…巻線、
113…ヨーク、114…ハウジング、120…ロー
タ、121…永久磁石、122…回転子鉄心(回転子コ
ア)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子コア(111、113)および前
    記固定子コア(111、113)に巻き付けられた巻線
    (112)を有するステータ(110)、並びに永久磁
    石(121)および回転子コア(122)を有するロー
    タ(120)を備える同期電動機に適用され、 前記永久磁石(121)の着磁を行うロータの着磁方法
    であって、 前記巻線(121)を樹脂にて固める樹脂モールド工程
    と、 前記樹脂モールド工程後、前記ロータ(120)を前記
    ステータ(110)に組付ける組付け工程と、 前記組付け工程後、前記巻線(112)に通電して前記
    ロータ(120)周りに磁界を誘起し、前記永久磁石
    (121)に着磁を行う着磁工程とを有することを特徴
    とするロータの着磁方法。
  2. 【請求項2】 固定子コア(111、113)および前
    記固定子コア(111、113)に巻き付けられた巻線
    (112)を有するステータ(110)、並びに永久磁
    石(121)および回転子コア(122)を有するロー
    タ(120)を備える同期電動機(100)と、 前記ロータ(120)により駆動されて流体を吸入吐出
    するポンプ機構(300)と、 前記ステータ(110)、前記ロータ(120)および
    前記ポンプ機構(300)を収納するハウジング(11
    3)とを具備する電動式ポンプに適用され、 前記永久磁石(121)の着磁を行うロータの着磁方法
    であって、 前記巻線(121)を樹脂にて固める樹脂モールド工程
    と、 前記樹脂モールド工程後、前記ロータ(120)を前記
    ステータ(110)に組付ける組付け工程と、 前記組付け工程後、前記巻線(112)に通電して前記
    ロータ(120)周りに磁界を誘起し、前記永久磁石
    (121)に着磁を行う着磁工程とを有することを特徴
    とするロータの着磁方法。
  3. 【請求項3】 磁路をなすヨーク(113)、前記ヨー
    ク(113)に組付け固定されたティース(111)お
    よび前記ティース(111)に巻き付けられた巻線(1
    12)を有するステータ(110)、並びに永久磁石
    (121)および回転子コア(122)を有するロータ
    (120)を備える同期電動機に適用され、 前記永久磁石(121)に着磁を行うロータの着磁方法
    であって、 前記ティース(111)に前記巻線(112)を巻き付
    けた状態で前記巻線(112)を樹脂にて固める樹脂モ
    ールド工程と、 前記樹脂モールド工程後、前記ティース(111)を前
    記ヨーク(113)に組付け固定する第1組付け工程
    と、 前記第1組付け工程後、前記ロータ(120)を前記ス
    テータ(110)に組付ける第2組付け工程と、 前記第2組付け工程後、前記巻線(112)に通電して
    前記ロータ(120)周りに磁界を誘起し、前記永久磁
    石(121)に着磁を行う着磁工程()とを有すること
    を特徴とするロータの着磁方法。
JP9325898A 1998-04-06 1998-04-06 ロータの着磁方法 Pending JPH11289722A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015009031A1 (ko) * 2013-07-16 2015-01-22 삼성전자주식회사 로터 및 그 제조 방법
US10734855B2 (en) 2013-07-16 2020-08-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Rotor and method of manufacturing same

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