JPH11288693A - 高圧ナトリウムランプおよび照明器具 - Google Patents

高圧ナトリウムランプおよび照明器具

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JPH11288693A
JPH11288693A JP8756398A JP8756398A JPH11288693A JP H11288693 A JPH11288693 A JP H11288693A JP 8756398 A JP8756398 A JP 8756398A JP 8756398 A JP8756398 A JP 8756398A JP H11288693 A JPH11288693 A JP H11288693A
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JP
Japan
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lamp
arc tube
pressure sodium
light
sodium
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JP8756398A
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Takayuki Aoki
貴之 青木
Kazuyoshi Okamura
和好 岡村
Shigemi Oku
重巳 奥
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調光による光束の低下以上に紫外線放射量が
低下することを極力抑えて光触媒効果が損なわれること
のない高圧ナトリウムランプおよびこのランプを用いた
照明器具を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の高圧ナトリウムランプ1は、両
端に電極を有し、不活性ガスが封入された透光性セラミ
ックスからなる発光管2と;この発光管内に封入されて
おり、主として水銀およびナトリウムから構成されると
ともにナトリウムが常温で2〜14wt%の組成比率を
有するアマルガムと;を具備していることを特徴とす
る。本発明によれば、ナトリウムの組成比率が常温で2
〜14wt%となるアマルガムを発光管2内に封入する
ようにしたので、点灯時における水銀の蒸気圧が高くな
り、水銀の輝線である波長365nmなどの紫外線放射
量を増やすことができ、調光時の紫外線量の低下を抑え
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光触媒用光源とし
て可視光線および紫外線を放射する高圧ナトリウムラン
プおよびこのランプを用いた照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、照明用のランプから放射される紫
外線を利用して有機物を分解する光触媒作用が注目され
ている。
【0003】光触媒作用は、その活性度が光触媒を構成
する金属酸化物からなる半導体に照射される紫外線の強
度に比例している。すなわち、紫外線の強度が高いほど
光触媒の活性度が高く、消臭、殺菌などの光触媒作用の
効果が大きくなることが実験により確かめられている。
【0004】光触媒作用を応用した照明器具として、例
えば特開平7−111104号公報に蛍光ランプに対向
して設けられた透光性カバーに透明な光触媒膜を形成
し、光触媒作用によって室内の消臭を行うとともに照明
器具から放射される紫外線を遮断する構成が開示されて
いる。また、国際公開WO94/11092には、室内
照明用光源から放射された微量な紫外線によって酸化チ
タン(TiO2)が励起され、光触媒作用によって室内
の有機物などを分解する技術が開示されている。
【0005】一方、屋外用照明器具の透光性カバーの外
面側に光触媒膜を形成し、セルフクリーニング機能を付
加した構成が例えば特開平9−237511号公報に開
示されている。この構成は、光源から放射された紫外線
によって光触媒膜が透光性カバーの外表面に付着した汚
れ物質を分解・除去して、透光性カバーの清掃作業を低
減させたものである。
【0006】こうした屋外用照明器具の中でも、特に汚
れの度合いが大きいトンネル内に設置される照明器具
は、清掃作業にかかる手間および費用も多大であるた
め、光触媒作用によるセルフクリーニング機能が一層期
待されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般にトンネル内照明
は、走行車輌の運転者がトンネルに入出坑する際に明暗
順応により視覚による認識力が低下するため、できるだ
けトンネル内照度とトンネル外照度との差が小さくなる
ように調整している。
【0008】このため、トンネル内に設置された照明器
具は、昼間は設置された全て照明器具を点灯させ、夜間
は一部の照明器具のみが点灯するように間引き点灯させ
て調整している。
【0009】しかし、夜間の間引き点灯によって消灯さ
れた照明器具はランプが点灯したいないため紫外線も放
射されなくなり、透光性カバーに光触媒膜が形成されて
いても十分な光触媒効果は得られない。また、間引き点
灯を行うと同時に設置された照明器具の間でランプ点灯
時間のばらつき生じ、ランプ交換時期が大幅にずれるた
めにメンテナンスの機会が増加してしまうことになる。
【0010】そこで、夜間の光触媒効果の低下およびラ
ンプ点灯時間のばらつきをなくすために、間引き点灯に
代わってランプを調光する手段が着目されている。
【0011】しかし、トンネル用の照明器具に主に用い
られている高圧ナトリウムランプを調光すると、全光時
の紫外線放射量を100としたとき、50%調光時には
紫外線放射量は約45、25%調光時には紫外線放射量
は約20になってしまう。すなわち、従来の高圧ナトリ
ウムランプでは、調光すると紫外線放射量が低下してし
まうので、光触媒効果が予想以上に少なくなってしまう
ことが分かった。
【0012】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、調光による光束の低下以上に紫外線放射量が低下
することを極力抑えて光触媒効果が損なわれることのな
い高圧ナトリウムランプおよびこのランプを用いた照明
器具を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を達成するための手段】請求項1の高圧ナトリウ
ムランプは、両端に電極を有し、不活性ガスが封入され
た透光性セラミックスからなる発光管と;この発光管内
に封入されており、主として水銀およびナトリウムから
構成されるとともにナトリウムが常温で2〜14wt%
の組成比率を有するアマルガムと;を具備していること
を特徴とする。
【0014】本請求項および以下の請求項において、特
に限定していない限り用語の定義は以下の説明による。
【0015】発光管は、管内の放電によって発生する可
視光線および紫外線を透過でき、1000℃以上の温度
に耐え得る透光性セラミックスである。一般的に、工業
的、経済的理由から放電ランプに使用されるアルミナが
好ましいが、これに限定されるものではない。
【0016】発光管内には、ナトリウムおよび水銀から
構成されているアマルガムが封入されているが、本発明
の作用に影響しない程度であれば,その他の金属蒸気や
キセノンなどの希ガスが若干封入されていてもよい。
【0017】アマルガムは、ナトリウムガスおよび水銀
ガスを発光管内に放出するものである。アマルガムの組
成は、発光管内に封入された常温の状態でナトリウム組
成比率が2〜14wt%(重量比)となるように構成さ
れている。
【0018】アマルガムのナトリウム組成比率が14%
を超えると、点灯時における水銀の蒸気圧が低く、調光
時に水銀の輝線である波長365nmなどの紫外線放射
量が著しく低下することが実験により確認された。
【0019】また、ナトリウム組成比率が2%未満で
は、通常点灯時における可視光線の放射量が低下するた
め、照明用光源としては不向きである。
【0020】請求項1の高圧ナトリウムランプによれ
ば、ナトリウムの組成比率が常温で2〜14wt%とな
るアマルガムを発光管内に封入するようにしたので、点
灯時における水銀の蒸気圧が高くなり、水銀の輝線であ
る波長365nmなどの紫外線放射量を増やすことがで
き、調光時の紫外線量の低下を抑えることができる。
【0021】請求項2は、請求項1記載の高圧ナトリウ
ムランプにおいて、可視光線から紫外線までの波長領域
の透過率変化が連続的でかつ紫外線領域で透過率が減衰
し始めて330nmの波長で透過率が60%以上となる
特性を有するホウケイ酸ガラス製の外管バルブで発光管
が覆われていることを特徴とする。
【0022】請求項3は、請求項2記載の高圧ナトリウ
ムランプにおいて、外管バルブは、可視光線および波長
300〜320nmの範囲の紫外線の最大透過率が50
%以上であることを特徴とする。
【0023】外管バルブは、可視光線を透過するもので
あって、その直線透過率が80%以上有するものが望ま
しい。
【0024】外管バルブの形状はBT形、T形などに制
限されることなく任意の形状であることを許容し、その
肉厚も可視光線および紫外線の透過率が本発明で定義す
る範囲にあれば特に制限されない。
【0025】請求項4の照明器具は、請求項1ないし3
いずれか一記載の高圧ナトリウムランプと;このランプ
が配設されるとともに、可視光線を透過する光触媒膜が
少なくとも外面側に形成されたカバーガラスを有した器
具本体と;を具備していることを特徴とする。
【0026】照明器具は、室内用の天井吊下げ形または
直付形の器具や、屋外用の道路用、トンネル用などの照
明器具が挙げられる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。なお、図面中同一または相当部分
には同一符号を付している。
【0028】図1は本実施形態の光源としての高圧ナト
リウムランプの要部断面図である。1は高圧ナトリウム
ランプ、2は発光管である。発光管2は、透光性アルミ
ナ(Al2O3)セラミックスにより密閉円筒状に形成さ
れていて、この発光管2の両端部には電極軸に巻回され
た電極コイルからなる一対の電極手段(図示しない)が
封装されている。
【0029】発光管2内には、ナトリウム(Na)およ
び水銀(Hg)から構成されているアマルガム(図示し
ない)が封入されている。このアマルガムは、ナトリウ
ムガスおよび水銀ガスを発光管内に放出するものであ
る。アマルガムの組成は、発光管内に封入された常温の
状態でナトリウム組成比率が2〜14wt%(重量比)
となるように構成されている。
【0030】発光管2内には、ナトリウムおよび水銀の
他に、始動用希ガスとしてキセノン(Xe)からなるペ
ニングガスを適量封入している。
【0031】22は、ホウケイ酸ガラスからなる透光性
の外管バルブであり、発光管2を収容している。高圧放
電ランプ1は、外管バルブ22の長手方向中間部には膨
出部が形成されており、その上下部に小径なトップ部2
3aとネック部23bを形成して、いわゆるT形をなし
ている。ネック部23b端部には口金24を被着してい
る。外管バルブ22内は真空に保たれている。
【0032】外管バルブ22内は発光管2を収容してお
り、この発光管2は外管バルブ22内において、サポー
トワイヤ25により支持されている。サポートワイヤ2
5はステンレスワイヤを四角の枠状に形成したものであ
り、上部が弾性片26を介して外管バルブ22のトップ
部23a内に係止されているとともに、下部はステム2
7に封着した一方の封着線28aに溶接されている。外
管バルブ22は半硬質ガラスで形成されており、特に酸
化鉄(Fe2O3)の含有率を低めに調整しながら、熱膨
張係数α=39×10-7/℃としている。
【0033】発光管2の上端から導出された一方の導電
体4aは、導電線を兼用する上部導電性ホルダ29aを
介して上記サポートワイヤ25に電気的および機械的に
接続されている。
【0034】発光管2の下端から導出された他方の導電
体4bは他の下部ホルダー29bに機械的に支持されて
おり、この下部ホルダー29bは絶縁体を介してサポー
トワイヤ25に機械的に取り付けられている。したがっ
て、発光管2は上下端部でホルダー29a,29bに支
持され、これらホルダー29a,29bを介してサポー
トワイヤ25に支持されている。
【0035】発光管2の下部導電体4bは、ホルダー2
9bを介してステム27に封着した他の封着線28bに
電気的に接続されている。これら封着線28a,28b
は口金24のシェル24aおよ外部端子24bに接続さ
れている。
【0036】発光管2の下部にはフィラメントおよびバ
イメタル等から構成される始動器30が配設されてい
る。
【0037】発光管2の外面には始動補助のための近接
導体31が接近して配置さている。
【0038】近接導体31は高融点金属からなり、一端
がバイメタル33片に支持されていると共に、他端は上
部ホルダー29aに形成した係止部に支持されている。
32はゲッターである。
【0039】発光管2は、定格ランプ入力および電極間
距離との関係で、定格ランプ入力70〜110Wに対し
ては管壁負荷が5〜30W/cm2、定格ランプ入力1
50〜400Wに対して管壁負荷が10〜30W/cm
2、定格ランプ入力660〜1000Wに対して管壁負
荷が10〜25W/cm2で点灯されるように構成され
る。
【0040】なお、発光管2の内表面に窒素原子を含む
保護層を形成してもよい。この窒素原子を含む保護層
は、発光管2を構成するアルミナ(Al2O3)中の酸素
(O2)成分を窒素(N2)に置換した反応構造からなる
窒素原子を含む層であり、この層の深さは例えば0.0
5μm以上であればよい。
【0041】次に、本実施形態および比較例の高圧ナト
リウムランプについて実験した結果を説明する。本実験
は、発光管2内に封入されたアマルガムの組成比率を変
えた高圧ナトリウムランプを4種類試作して行った。こ
の試作ランプを全光点灯、50%調光および25%調光
で点灯したときの紫外線放射量について測定した。この
測定結果を表1に示す。
【0042】
【表1】 図2は、表1の測定結果である調光レベルと紫外線放射
量との関係を示すグラフである。図において、線(1)
は試作1を、線(2)、(3)、(4)はそれぞれ試作
2、3、4を示している。
【0043】図2から分かるように、試作1(アマルガ
ムのナトリウム組成比率15wt%)の高圧ナトリウム
ランプは、全光点灯時のランプ効率こそ100lm/W
と高いが、50%調光および25%調光における紫外線
放射量は、全光点灯時を100としてそれぞれ45、2
0と調光レベルよりも低下していることがわかる。
【0044】これに対して、試作2(アマルガムのナト
リウム組成比率14wt%)、試作3(同組成比率3w
t%)および試作4(同組成比率2wt%)の高圧ナト
リウムランプは、調光時における紫外線放射量が、調光
レベルと同等かそれを上回っているおり、紫外線放射量
に問題がないことが分かる。なお、試作4(同組成比率
2wt%)の高圧ナトリウムランプのランプ効率は42
lm/Wと低くなっているが、このランプ効率では実用
上問題となる程度ではなく、これより低下すると照明用
光源としては不向きであるので、アマルガムのナトリウ
ム組成比率は2wt%を下回らないようにしなければな
らない。
【0045】また、試作2ないし4の高圧ナトリウムラ
ンプを透光性カバーの外面に光触媒膜が形成された照明
器具の光源として使用し、この透光性カバーの汚れ分解
度について測定したところ、いずれも良好な結果が得ら
れた。
【0046】図3は、上記実施形態の高圧ナトリウムラ
ンプ1を取付けた道路灯の一実施形態を示す概略断面図
である。
【0047】40は道路灯であり、41は器具本体で、
沿道に立設されたポールに取付けられる。高圧ナトリウ
ムランプ1は器具本体41に配設されたソケットに取付
けることで器具本体41内に収容される。42は反射体
で、ランプ1に対向して器具本体41内に配設されてい
る。43はガラスで成形された透光性グローブであり、
外表面に酸化チタン(TiO2)を主体とした光触媒膜
が形成されている。
【0048】高圧ナトリウムランプ1からは、可視光線
および紫外線が放射されるが、特に、外管バルブ22が
波長330nmの紫外線を最大で60%以上透過して放
射する。また、高圧ナトリウムランプ1の発光スペクト
ルである波長313nm、335nmおよび365nm
の紫外線も有効に放射され、光触媒膜に照射される紫外
線の強度が大きくなり、活性度が向上する。
【0049】図4は、上記実施形態の高圧ナトリウムラ
ンプ1を取付けたトンネル用照明器具を示す斜視図であ
る。
【0050】トンネル用照明器具50は、中空の薄箱直
方体の器具本体51を有し、この器具本体51の下面に
投光開口52が形成され、器具本体51の背面には取付
用の板状の取付脚53が形成されている。また、器具本
体51内には開口52に対向して開口52方向に向けて
光を反射する曲面上の反射板が取り付けられている。こ
の反射板の長手方向の一端側にはランプソケットが取付
けられており、このランプソケットには、上記実施形態
の高圧ナトリウムランプ1(外管バルブT形)が着脱自
在に取付けられる。
【0051】開口52は器具本体51の一部をなす枠体
54に形成されており、枠体54の開口52には平板状
の強化ガラス製の透光性部材としての透光性カバー55
が装着されている。透光性カバー55はソーダライムガ
ラス製であるが、ホウケイ酸ガラスなどの他の材質によ
って構成されていてもよい。枠体54は一側に設けられ
た蝶番56により器具本体51に開閉可能に取付けら
れ、開口52の他側に設けられたラッチにて、枠体54
が閉塞した状態で器具本体51に保持される。さらに、
器具本体51には、枠体54を器具本体51に閉塞した
状態で水密にシールするパッキング57が取付けられて
いる。
【0052】透光性カバー55の外表面側には、上記実
施形態と同様に、光触媒膜が形成されている。そして、
本実施形態も、高圧ナトリウムランプ1を点灯させるこ
とにより、上記実施形態と同様の作用および効果を奏す
る。
【0053】図3、4に示すようにグローブまたはカバ
ーの外面には光触媒膜が構成された照明器具の場合に、
グローブまたはカバーの汚れを防止して、長期間にわた
り明るさの低減が少なく、したがってメンテナンスの容
易な照明器具を提供できる。
【0054】光触媒膜は、アナターゼ形酸化チタンを主
成分とするのが好ましい。主成分とは、光触媒の50重
量%以上がアナターゼ形チタンであることを意味する。
光触媒作用は酸化チタン以外にも知られているが、光触
媒作用が強く、無色透明な膜を得ることができて、しか
も工業的規模において比較的安価に入手できるという理
由から、アナターゼ形酸化チタンを主成分とする。副成
分としてはアナターゼ形酸化チタン以外の既知の各種光
触媒物質(たとえばルチル形またはアモルファス状のT
iO2、ZnO、WO3、Fe2O3、FeTiO3、Sr
TiO3、CeO2、Tb2O3、MgO、Er2O3な
ど)、光触媒作用を助長する貴金属(たとえばPt、A
g、Pd、Auなど)またはその化合物およびその他適
宜の物質を許容する。
【0055】本発明の光触媒膜は、その膜厚が0.01
μmないし0.3μmの範囲である。膜厚が0.01μ
mを下回ると、光触媒膜による光の吸収が極端に低下す
るため、また光触媒膜を必要な範囲でなるべく均一に形
成することが困難となり、したがって光触媒の活性が低
下するので、不可である。また、膜厚が0.3μmを越
えると、光触媒を透過して外面近傍の光触媒にまで到達
する光の割合が減少するために、やはり光触媒の活性が
低下するので、不可である。
【0056】
【実施例】高圧ナトリウムランプの好ましい実施例を以
下に示す。
【0057】・外管バルブ:ホウケイ酸ガラス製(全長
88mm、外径8.55mm、内径φ6.85mm、肉
厚0.85mm)、熱膨張係数α=39×10-7/℃、
313nmの透過率60%、335nmの透過率82% ・発光管:透光性アルミナ製(全長88mm、外径8.
55mm、内径φ6.85mm、肉厚0.85mm) ・放電媒体:ペニングガスとしてのキセノン(Xe)2
5kPa、常温でのナトリウム組成比率が10wt%の
アマルガムから放出されるナトリウム(Na)および水
銀(Hg)ガス ・電極:電極コイルにエミッタ物質(BaO−CaO−
WO3)を塗布、電極間距離62mm ・保護層:50μm ・定格ランプ入力:360W ・管壁負荷:25W/cm2
【0058】
【発明の効果】本発明の高圧ナトリウムランプによれ
ば、ナトリウムの組成比率が常温で2〜14wt%とな
るアマルガムを発光管内に封入するようにしたので、点
灯時における水銀の蒸気圧が高くなり、水銀の輝線であ
る波長365nmなどの紫外線放射量を増やすことがで
き、調光時の紫外線量の低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のの要部断面図。
【図2】上記実施形態および比較例の高圧ナトリウムラ
ンプの調光レベルと紫外線放射量との関係を示すグラ
フ。
【図3】同上高圧ナトリウムランプを取付けた道路灯の
概略断面図。
【図4】同上高圧ナトリウムランプを取付けたトンネル
用照明器具の斜視図。
【符号の説明】
1・・・高圧ナトリウムランプ、2・・・発光管、22・・・外
管バルブ、41,51・・・器具本体。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に電極を有し、不活性ガスが封入さ
    れた透光性セラミックスからなる発光管と;この発光管
    内に封入されており、主として水銀およびナトリウムか
    ら構成されるとともにナトリウムが常温で2〜14wt
    %の組成比率を有するアマルガムと;を具備しているこ
    とを特徴とする高圧ナトリウムランプ。
  2. 【請求項2】 可視光線から紫外線までの波長領域の透
    過率変化が連続的でかつ紫外線領域で透過率が減衰し始
    めて330nmの波長で透過率が60%以上となる特性
    を有するホウケイ酸ガラス製の外管バルブで発光管が覆
    われていることを特徴とする請求項1記載の高圧ナトリ
    ウムランプ。
  3. 【請求項3】 外管バルブは、可視光線および波長30
    0〜320nmの範囲の紫外線の最大透過率が50%以
    上であることを特徴とする請求項2記載の高圧ナトリウ
    ムランプ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか一記載の高圧
    ナトリウムランプと;このランプが配設されるととも
    に、可視光線を透過する光触媒膜が少なくとも外面側に
    形成されたカバーガラスを有した器具本体と;を具備し
    ていることを特徴とする照明器具。
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