JPH11288649A - モータプロテクタ - Google Patents

モータプロテクタ

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JPH11288649A
JPH11288649A JP10103555A JP10355598A JPH11288649A JP H11288649 A JPH11288649 A JP H11288649A JP 10103555 A JP10103555 A JP 10103555A JP 10355598 A JP10355598 A JP 10355598A JP H11288649 A JPH11288649 A JP H11288649A
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JP
Japan
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motor protector
case
switch
motor
fuse terminal
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Withdrawn
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JP10103555A
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English (en)
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Mitsuru Unno
美津留 海野
Tatsuhiko Sato
竜彦 佐藤
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Texas Instruments Japan Ltd
Original Assignee
Texas Instruments Japan Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H7/00Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions
    • H02H7/08Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric motors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H3/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection
    • H02H3/08Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection responsive to excess current
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H5/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal non-electric working conditions with or without subsequent reconnection
    • H02H5/04Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal non-electric working conditions with or without subsequent reconnection responsive to abnormal temperature
    • H02H5/047Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal non-electric working conditions with or without subsequent reconnection responsive to abnormal temperature using a temperature responsive switch

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  • Thermally Actuated Switches (AREA)
  • Stopping Of Electric Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】接点間が溶着した場合であっても、最終的に危
険な状態を回避しうるモータプロテクタを提供する。 【解決手段】気密なケース2内に、可動接点10を有し
流れる電流の大きさと雰囲気の温度に応じて反転するこ
とにより電流通路の開閉を行うバイメタルディスク8が
設けられる。ケース2のヘッダー5の側面5aには、所
定の過電流によって溶断することで電流経路の開閉を行
うヒューズ端子23が溶接によって取り付けられ、これ
によりバイメタルディスク8とヒューズ端子23とが直
列に接続されている。ヘッダー5から突出する接続端子
ピンと、ヒューズ端子23とは、絶縁ケース26によっ
て蔽われている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばエアコンデ
ィショナー等のコンプレッサー等に用いられるモータプ
ロテクタに関し、特に、保護すべきモータの内部に設け
られるタイプのモータプロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のモータプロテクタとして
は、例えば、図4(a)〜(c)に示すようなものが知
られている。図4(a)(b)に示すように、このモー
タプロテクタ101は、鋼鉄製のケース102の本体1
02a内に、ヒーター103aを有する背面支持部材1
03が設けられている。そして、背面支持部材103の
端部に固定された接続端子ピン104が、ケース102
の開口部に設けたヘッダー105から外部に突出するよ
うに構成され、この接続端子ピン104とヘッダー10
5との隙間はガラスシール106及びエポキシペレット
107によって封止されている。
【0003】一方、背面支持部材103にはバイメタル
ディスク108がスラグ109によって固定され、その
可動接点110が、ケース102の内壁に設けられた固
定接点111に接続されるようになっている。
【0004】このような構成を有するモータプロテクタ
101を密閉型電動圧縮機(以下、「電動圧縮機」とい
う。)100に実装する場合には、接続端子ピン104
及びケース102に耐フレオン電線112を接続し、絶
縁スリーブ113内にモータプロテクタ101を装着し
て、図4(c)に示すように、電動圧縮機100内の回
転子(図示せず)の巻線114(主巻線114a、補助
巻線114b)に接続する。これにより、交流電源11
5に接続された電動圧縮機100の駆動回路130に、
モータプロテクタ101が直列に接続される。
【0005】そして、電動圧縮機100の回転子の拘束
又は過負荷時の異常電流に起因するバイメタルディスク
108の自己発熱、また、ヒーター103aの自己発熱
を含む周囲の雰囲気温度の上昇によってバイメタルディ
スク108が反転し、これにより上記駆動回路が遮断さ
れることによって電動圧縮機100の焼損が阻止され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のモータプロテクタ101においては、次のよ
うな問題があった。すなわち、従来の電動圧縮機100
のにおいて、上記異常状態の場合には、モータプロテク
タ101が通電と遮断を繰り返することによって電動圧
縮機100を発熱や焼損から守るが、適切な処置あるい
は修理をせずに放置した場合、モータプロテクタ100
は保証動作回数を上回って電動圧縮機100を保護し続
けることになる。このような状況下では、モータプロテ
クタ100はその製品寿命を超えてしまい、最終的にバ
イメタルディスク108の可動接点110と固定接点1
11が溶着を起こし連続通電状態になる。
【0007】そして、この状態が続くと、電動圧縮機1
00内部の巻線114が発熱し、やがて巻線114の絶
縁樹脂が熱によって溶融して各巻線114が短絡状態に
なる。その結果、通電面積が飛躍的に増大して駆動回路
130の抵抗値が低下し、さらに大電流が電動圧縮機1
00の内部回路に流れ異常な発熱状態になる。
【0008】この異常発熱によって電動圧縮機100の
巻線114が焼損し、その際に発生した炭化物である煤
がフューサイトピン(図示せず)のガラス部分に付着し
て各フューサイトピン間の絶縁劣化を招く。また、最悪
の場合、絶縁劣化したガラス部分の表面でトラッキング
が発生しその通電による発熱によってフューサイトピン
のガラス部分が軟化・溶融し、電動圧縮機100の内圧
に耐えきれずフューサイトピンが吹き飛ぶ事故に発展す
るおそれもある。
【0009】その一方、この種のモータプロテクタ10
1は、細紐で巻線114上に縛り付けることによって電
動圧縮機100の回転子に固定するようにしているが、
従来技術においては、ヘッダー105のピン側角部と絶
縁スリーブ113との接触部分において応力が集中する
ため絶縁スリーブ113に亀裂が生ずる場合があり、こ
れによる問題が生じていた。すなわち、絶縁スリーブ1
13に亀裂が生ずると、モータプロテクタ101と巻線
114間で電気的に短絡し、電動圧縮機100の異常状
態を感知できなかったり、あるいは電動圧縮機100の
正常な運転を阻害するおそれがあるという問題があっ
た。
【0010】本発明は、このような従来の技術の課題を
解決するためになされたもので、その目的とするところ
は、接点間が溶着した場合であっても、最終的に危険な
状態を回避しうるモータプロテクタを提供することにあ
る。
【0011】また、本発明の他の目的は、保護すべきモ
ータに取り付ける際に、モータプロテクタの取付部材に
亀裂等を生じさせることのないモータプロテクタを提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1記載の発明は、可動接点を電流通路
に含み、流れる電流の大きさと雰囲気の温度に応じてデ
ィスクが反転することにより当該電流通路の開閉を行う
第1のスイッチが気密なケース内に設けられ、上記第1
のスイッチと直列に接続され、所定の過電流によって溶
断することで上記電流経路の遮断を行う第2のスイッチ
が上記ケースの外部に一体的に設けられていることを特
徴とする。
【0013】請求項1記載の発明において、第1のスイ
ッチの接点間に溶着が生じた場合には、モータのコイル
が短絡することによって大電流が発生するが、本発明に
あっては第2のスイッチが溶断してモータの駆動回路が
遮断され、これによりモータの駆動が停止させられるた
め、密閉型電動圧縮機の焼損や密封端子の破損等を阻止
することができる。その結果、本発明によれば、密封端
子付近への炭化物の付着が抑えられ、ガラスシール部分
の絶縁低下に起因するトラッキングを防止することが可
能になる。
【0014】また、本発明の場合は、第2のスイッチが
ケースの外部に設けられ第1のスイッチから離れている
ことから、通常運転時における第2のスイッチの発熱が
当該モータプロテクタ本来の特性(第1のスイッチにお
ける過負荷、拘束運転時の保護特性)に対して与える影
響が小さく、精度の高いモータプロテクタを得ることが
できる。
【0015】同様に、第2のスイッチが第1のスイッチ
から離れていることから、第2のスイッチの溶断電流の
設定を変えた場合であっても、その発熱が第1のスイッ
チの特性に与える影響は小さく、このため第2のスイッ
チの溶断電流を任意の値に設定することが可能になる。
【0016】この場合、請求項2記載の発明のように、
請求項1記載の発明において、上記第2のスイッチの少
なくとも溶断部分が、絶縁材料からなる遮蔽部材によっ
て蔽われていることも効果的である。
【0017】請求項2記載の発明によれば、当該モータ
プロテクタを保護すべきモータの巻線に細紐で縛り付け
る場合に、第2のスイッチが変形したり短絡を起こすこ
とがない。また、過電流によって第2のスイッチが溶断
した場合においても、その溶断した部分は絶縁材料から
なる遮蔽部材によって蔽われているため、回路を遮断し
た状態が維持される。
【0018】さらに、請求項3記載の発明のように、請
求項1又は2のいずれか1項記載の発明において、上記
ケースから突出する接続端子ピンが、絶縁材料からなる
遮蔽部材によって蔽われていることも効果的である。
【0019】請求項3記載の発明によれば、当該モータ
プロテクタを保護すべきモータの巻線に細紐で縛り付け
る場合に、接続端子ピンが変形したり短絡を起こすこと
がない。
【0020】また、請求項4記載の発明のように、請求
項2又は3のいずれか1項記載の発明において、上記絶
縁部材が、上記ケースの最大径の外周部分とほぼ等しい
外径を有することも効果的である。
【0021】請求項4記載の発明によれば、ケースの外
形が平坦な形状になるため、当該モータプロテクタを絶
縁スリーブに装着して当該モータの巻線に細紐で縛り付
ける場合に、絶縁スリーブにおいて部分的に応力が集中
することはなく、亀裂の発生を防止することができる。
【0022】さらにまた、請求項5記載の発明のよう
に、請求項1乃至4のいずれか1項記載の発明におい
て、上記第2のスイッチが低抵抗材料からなり部分的に
断面積を小さくすることによって溶断部分が形成されて
いることも効果的である。
【0023】請求項5記載の発明によれば、通常運転時
において発熱量が小さく、赤熱することがないため、例
えば密閉型電動圧縮機の冷媒が直接第2のスイッチに触
れた場合であっても、冷媒に対し変質等の悪影響を与え
ることがない。
【0024】加えて、請求項6記載の発明のように、請
求項1乃至5のいずれか1項記載の発明において、上記
第1のスイッチの溶断部分が蛇行するように形成されて
いることも効果的である。
【0025】請求項6記載の発明によれば、従来のモー
タプロテクタに比べてその形状を大きくすることなく、
上述の優れた機能を有するモータプロテクタを得ること
が可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るモータプロテ
クタの好ましい実施の形態を図面を参照して詳細に説明
する。図1(a)は、本実施の形態のモータプロテクタ
の内部構成を示す平面断面図、図1(b)は、同実施の
形態のモータプロテクタの内部構成を示す側面断面図、
図1(c)は、同実施の形態におけるモータ駆動回路の
構成を示す回路図である。
【0027】図1(a)(b)に示すように、本実施の
形態のモータプロテクタ1は、上述の従来例と同様の内
部構成を有している。すなわち、例えば鋼鉄からなる長
尺のケース2の本体2a内に、高抵抗の金属からなりヒ
ーター3aを有する長尺の背面支持部材3が設けられて
いる。
【0028】ここで、背面支持部材3の一方の端部に
は、外部回路と接続するための接続端子ピン4が固定さ
れ、これにより接続端子ピン4は、ケース2の開口部に
設けたヘッダー5から外部に突出するように構成されて
いる。
【0029】そして、この接続端子ピン4とヘッダー5
との隙間はガラスシール6によって封止され、さらに、
このガラスシール6の外側部分は必要によりエポキシペ
レット7によって被覆される。なお、ケース2内には不
活性ガスが導入されている。
【0030】背面支持部材3の一方の面(図1(b)に
おいては下面)には、バイメタルディスク8がスラグ9
によって固定されている。このバイメタルディスク8
は、例えば、鉄と銅を貼りあわせた長尺の平板状の部材
からなり、その先端部に可動接点10が固定されてい
る。
【0031】一方、ケース2の内壁のバイメタルディス
ク8の可動接点10と対向する部分には、固定接点11
が設けられ、バイメタルディスク8の反転動作によって
可動接点10が固定接点11に対して接触し又は離間す
るように構成されている。
【0032】本実施の形態のモータプロテクタ1は、図
1(c)に示すように、電動圧縮機50内に配設される
もので、図1(a)(b)に示すように、例えばポリエ
ステル等の樹脂からなる絶縁スリーブ(取付部材)20
内に装着された状態で電動圧縮機50内に配設されてい
る。ここで、モータプロテクタ1の接続端子ピン4に対
しては、クランプコネクタ21を介して耐フレオン電線
22が接続されている。
【0033】一方、ケース2のヘッダー5の側面5aに
は、後述するヒューズ端子23が溶接によって取り付け
られ、このヒューズ端子23に対し、クランプコネクタ
24を介して耐フレオン電線25が接続されている。そ
して、このような構成により、バイメタルディスク8
と、ヒューズ端子23とが直列に接続されるようになっ
ている。なお、ヒューズ端子23は、後述する絶縁ケー
ス26内に配置されている。
【0034】一方、図1(c)に示すように、保護すべ
き電動圧縮機50内において、例えばバイメタルディス
ク8が回転子(図示せず)の巻線51(主巻線51a、
補助巻線51b)に接続されるとともに、ヒューズ端子
23が交流電源52に接続され、これにより電動圧縮機
50の駆動回路30にモータプロテクタ1が直列に接続
されるようになっている。なお、図中、符号53は起動
用コンデンサーを示すものである。
【0035】図2(a)は、本実施の形態のモータプロ
テクタの外観を示す一部破断平面図、図2(b)は、本
実施の形態のモータプロテクタの外観を示す正面図、図
2(c)は、本実施の形態のモータプロテクタの外観を
示す左側面図、図2(d)は、本実施の形態のモータプ
ロテクタの外観を示す一部破断平面図である。
【0036】本実施の形態のヒューズ端子23は、溶融
性金属、例えば銅合金等の低抵抗(1.8〜9.0Ω・
m程度)の材料からなるもので、一方の端部に形成され
た平板状の取付部23aが、ケース2のヘッダー5の側
面5aに溶接によって取り付けられている。このヒュー
ズ端子23は階段状に折曲形成され、取付部23aと反
対側の端部には平板状の端子部23bが形成されてい
る。また、ヒューズ端子23の取付部23aと端子部2
3bとの間には、細く絞って断面積を小さくするととも
に湾曲させた溶断部23cが一体的に形成されている。
【0037】絶縁ケース26は、例えばフェノール樹脂
等の熱硬化性樹脂や不飽和ポリエステル樹脂からなるも
ので、一方側を開放させた中空のキャップ形状に形成さ
れている。ここで、絶縁ケース26の開口端部26a側
はケース2のヘッダー5より若干小さな楕円形状に形成
され、この開口端部26aがヘッダー5の端面5bと当
接するようになっている。また、絶縁ケース26は、開
口端部26aと反対側の端面26bに向って断面積が小
さくなるようにテーパ面26cが形成されている。
【0038】図2(a)(d)に示すように、本実施の
形態においては、絶縁ケース26とケース2のヘッダー
5によって囲まれた空間27内にヒューズ端子23の溶
断部23bが配置され、これによりヒューズ端子23の
溶断部23cは絶縁ケース26によって遮われるように
なっている。
【0039】一方、ヒューズ端子23の端子部23b
は、絶縁ケース26を貫通して開口端部26aと反対側
の端面26bから突出するように設けられている。この
場合、ヒューズ端子23の端子部23bは絶縁ケース2
6に固定され、これにより絶縁ケース26がケース2の
本体2aに一体的に保持されるようになっている。
【0040】また、図2(c)(d)に示すように、接
続ヒューズ端子23の端子部23bは、耐フレオン電線
25を接続するための空間を確保するため、絶縁ケース
26の中央部分から外れた位置に配設されている。
【0041】さらに、図2(c)に示すように、絶縁ケ
ース26のヒューズ端子23が取り付けられる側と反対
側の部分には、接続端子ピン4に接続された耐フレオン
電線25を絶縁ケース26を通すための孔部26dが形
成されている。
【0042】このような構成を有する本実施の形態にお
いて、バイメタルディスク8の可動接点10と固定接点
11との間に溶着が生じた場合には、電動圧縮機50の
巻線51が短絡することによって大電流が発生するが、
本実施の形態にあってはヒューズ端子23が溶断して電
動圧縮機50の駆動回路30が遮断され、これにより電
動圧縮機50の駆動が停止させられるため、電動圧縮機
50の焼損や密封端子の破損等を阻止することができ
る。その結果、本実施の形態によれば、密封端子付近へ
の炭化物の付着が抑えられ、ガラスシール部分の絶縁低
下に起因するトラッキングを防止することができる。
【0043】また、本実施の形態の場合は、ヒューズ端
子23がケースの外部に設けられバイメタルディスク8
から離れていることから、通常運転時におけるヒューズ
端子23の発熱が当該モータプロテクタ本来の特性(バ
イメタルディスク8における過負荷、拘束運転時の保護
特性)に対して与える影響が小さく、精度の高いモータ
プロテクタを得ることができる。
【0044】同様に、ヒューズ端子23がバイメタルデ
ィスク8から離れていることから、ヒューズ端子23の
溶断電流の設定を変えた場合であっても、その発熱がバ
イメタルディスク8の特性に与える影響は小さく、この
ためヒューズ端子23の溶断電流を任意の値に設定する
ことが可能になる。
【0045】また、本実施の形態によれば、ヒューズ端
子23及び接続端子ピン4が絶縁ケース26によって遮
われているため、モータプロテクタを電動圧縮機50の
巻線51に細紐で縛り付ける場合に、ヒューズ端子23
や接続端子ピン4が変形したり短絡を起こすことがな
い。しかも、過電流によってヒューズ端子23が溶断し
た場合においても、その溶断した部分は絶縁ケース26
によって蔽われているため、駆動回路30を遮断した状
態を維持することができる。
【0046】さらに、本実施の形態によれば、絶縁ケー
ス26を設けることによってモータプロテクタ1の外形
が平坦な形状になるため、モータプロテクタ1を絶縁ス
リーブ20に装着して電動圧縮機50の巻線51に細紐
で縛り付ける場合に、絶縁スリーブ20において部分的
に応力が集中することはなく、亀裂の発生を防止するこ
とができる。
【0047】特に本実施の形態の絶縁ケース26には、
端面26bに向ってテーパ面26cが形成され、これに
よりヘッダー5の角部付近において絶縁スリーブ20の
曲げ角度が緩くなって応力の集中が和らげられるため、
絶縁スリーブ20における亀裂の発生をより効果的に防
止することができる。
【0048】さらにまた、本実施の形態においては、ヒ
ューズ端子23が銅合金等の低抵抗材料からなることか
ら、通常運転時においてヒューズ端子23の発熱量が小
さく、赤熱することがないため、例えば電動圧縮機50
の冷媒が直接ヒューズ端子23に触れた場合であって
も、冷媒に対し変質等の悪影響を与えることがない。
【0049】加えて、本実施の形態においては、ヒュー
ズ端子23の溶断部23cが、ケース2の長手方向と直
交する方向へ折り返して蛇行するように形成されてた
め、従来のモータプロテクタに比べてその形状を大きく
することなく、上述の優れた機能を有するモータプロテ
クタを得ることができる。
【0050】図3(a)は、本発明に係るモータプロテ
クタの他の実施の形態の外観を示す一部破断正面図、図
3(b)は、本実施の形態の外観を示す一部破断側面図
である。
【0051】以下、上述した実施の形態と対応する部分
について同一の符号を付して説明すると、本実施の形態
のモータプロテクタ1Aの場合は、第2のスイッチとし
てのヒューズ端子23Aが、上記実施の形態と同様に取
付部230が溶接によってケース2のヘッダー5の側面
5aに固定されるようになっている。
【0052】図3(a)(b)に示すように、本実施の
形態のヒューズ端子23Aは、取付部230と、端子部
231と、溶断部232とから構成され、上記実施の形
態のヒューズ端子23よりも長尺に形成されることによ
ってケースの2の本体2aにに沿って延びるように配設
されている。
【0053】そして、本実施の形態においては、ヒュー
ズ端子23Aの両面を蔽うように絶縁ケース26Aが設
けられている。ここで、ヒューズ端子26Aの一方の面
(図3(b)では上面)に複数の突起233が設けら
れ、これらの突起が絶縁ケース26Aに設けた係止孔2
60の開口縁部と嵌合することによって絶縁ケース26
Aの位置決めがなされるとともにヒューズ端子23Aと
絶縁ケース26Aの上部261との間に所定のギャップ
が確保されるようになっている。
【0054】また、ヒューズ端子26Aの他方の面(図
3(b)では下面)には複数の支持突起234が設けら
れ、これらの支持突起234によってヒューズ端子26
Aと絶縁ケース26Aの下部263との間に所定のギャ
ップが確保されるようになっている。
【0055】なお、図3(a)(b)においては示され
ていないが、上記実施の形態と同様に接続端子ピン4を
蔽うように絶縁ケース26を設けることもできる。
【0056】このような構成を有する本実施の形態によ
れば、上記実施の形態と同様に電動圧縮機50の焼損や
密封端子の破損等を防止することができることに加え、
長さの短いモータプロテクタ1Aを得ることができると
いうメリットがある。その他の構成及び作用効果につい
ては上記実施の形態と同一であるのでその詳細な説明を
省略する。
【0057】なお、本発明は上述の実施の形態に限られ
ることなく、種々の変更を行うことができる。例えば、
第2のスイッチであるヒューズ端子の形状や設定電流の
値は、保護すべきモータ等に応じて適宜変更することが
できる。また、ヒューズ端子の材料として、例えばスズ
(Sn)等を含む金属を用いることも可能である。
【0058】さらに、ヒューズ端子23、23Aの取り
付ける位置は、ヘッダー5の側面5aには限られず、例
えばヘッダー5の端面5bに取り付けることも可能であ
る。ただし、ヒューズ端子23、23Aを確実にケース
2に固定するためには、上述した実施の形態のようにヘ
ッダー5の側面5aに取り付けることが好ましい。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、接点
間が溶着した場合であっても、最終的に危険な状態を回
避しうるモータプロテクタを提供することができる。ま
た、本発明によれば、保護すべきモータに取り付ける際
に、モータプロテクタの取付部材における亀裂等を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a):本発明の一実施の形態のモータプロテ
クタの内部構成を示す平面断面図 (b):同実施の形態のモータプロテクタの内部構成を
示す側面断面図 (c):同実施の形態におけるモータ駆動回路の構成を
示す回路図
【図2】(a):同実施の形態のモータプロテクタの外
観を示す一部破断平面図 (b):同実施の形態のモータプロテクタの外観を示す
正面図 (c):同実施の形態のモータプロテクタの外観を示す
左側面図 (d):同実施の形態のモータプロテクタの外観を示す
一部破断平面図
【図3】(a):本発明に係るモータプロテクタの他の
実施の形態の外観を示す一部破断正面図 (b):同実施の形態の外観を示す一部破断側面図
【図4】(a):従来のモータプロテクタの内部構成を
示す平面断面図 (b):従来のモータプロテクタの内部構成を示す側面
断面図 (c):従来のモータ駆動回路の構成を示す回路図
【符号の説明】
1…モータプロテクタ 2…ケース 3…背面支持部材
3a…ヒーター 4…接続端子ピン 5…ヘッダー
6…ガラスシール 8…バイメタルディスク(第1のス
イッチ) 10…可動接点 11…固定接点 20…絶
縁スリーブ(取付部材) 23…ヒューズ端子(第2の
スイッチ) 23a…取付部 23b…端子部 23c
…溶断部(溶断部分) 26…絶縁ケース(遮蔽部材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可動接点を電流通路に含み、流れる電流の
    大きさと雰囲気の温度に応じてディスクが反転すること
    により当該電流通路の開閉を行う第1のスイッチが気密
    なケース内に設けられ、 上記第1のスイッチと直列に接続され、所定の過電流に
    よって溶断することで上記電流経路の遮断を行う第2の
    スイッチが上記ケースの外部に一体的に設けられている
    ことを特徴とするモータプロテクタ。
  2. 【請求項2】上記ケースから突出する接続端子ピンが、
    絶縁材料からなる遮蔽部材によって蔽われていることを
    特徴とする請求項1記載のモータプロテクタ。
  3. 【請求項3】上記第2のスイッチの少なくとも溶断部分
    が、絶縁材料からなる遮蔽部材によって蔽われているこ
    とを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項記載のモ
    ータプロテクタ。
  4. 【請求項4】上記絶縁部材が、上記ケースの最大径の外
    周部分とほぼ等しい外径を有することを特徴とする請求
    項2又は3のいずれか1項記載のモータプロテクタ。
  5. 【請求項5】上記第2のスイッチが低抵抗材料からなり
    部分的に断面積を小さくすることによって溶断部分が形
    成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か1項記載のモータプロテクタ。
  6. 【請求項6】上記第2のスイッチの溶断部分が蛇行する
    ように形成されていることを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれか1項記載のモータプロテクタ。
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