JPH11288596A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH11288596A
JPH11288596A JP10378298A JP10378298A JPH11288596A JP H11288596 A JPH11288596 A JP H11288596A JP 10378298 A JP10378298 A JP 10378298A JP 10378298 A JP10378298 A JP 10378298A JP H11288596 A JPH11288596 A JP H11288596A
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JP
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bit line
voltage
selection
sense amplifier
level
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Application number
JP10378298A
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English (en)
Inventor
Sakaki Kanamori
賢樹 金森
Hiroshi Sato
弘 佐藤
Tetsuya Tsujikawa
哲也 辻川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/56Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency
    • G11C11/5621Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using charge storage in a floating gate
    • G11C11/5642Sensing or reading circuits; Data output circuits

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高集積化を図りつ、読み出し動作の高速化を
図った多値のフラッシュメモリ。 【解決手段】 3値以上の多値記憶情報のセルからなる
メモリアレイのワード線の選択電位を、読み出し時には
上記しきい値電圧に対応した複数種類の選択レベルと
し、メモリアレイのビット線の一端側に、ワード線の選
択レベルに対応したビット線の電位をセンスするセンス
アンプを配置し、ビット線の他端側に、センスアンプの
判定信号のデータラッチ回路を配置し、センスアンプと
ビット線との間に設けらるカラム選択スイッチMOSF
ETのゲートに、ビット線に与えられるべきプリチャー
ジ電圧に対して選択スイッチMOSFETのしきい値電
圧分だけ高い電圧を供給してそれをデータラッチ回路と
ともにプリチャージの電圧として利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体記憶装置に
関し、例えば多値フラッシュメモリ(一括消去型EEP
ROM;エレクトリカリ・イレーザブル&プログラマブ
ル・リード・オンリー・メモリ)に利用して特に有効な
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】多値のフラッシュメモリについて、例え
ば、1966年11月『アイ・イー・イー・イー(IE
EE)ジャーナル オブ ソリッド・ステート サーキ
ッツ(Journal of Solid−State
Circuits) Vol.31,No.11』第
1575頁〜第1583頁に記載されている。4値のメ
モリにおいては、4値の境界の3値電圧にそれぞれワー
ド線を切り換えて3回の読み出しを行う。つまり、従来
の2値読み出しと同じ動作をワード線の選択レベルを切
り換えながら3回に分けて行うようにするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者において
は、上記何回かに分けて行われるセンス出力を保持する
ためのデータラッチへのデータ転送動作を有効に利用す
ることにより、読み出し動作のためのビット線電位のプ
リチャージ動作を省略することにより多値メモリの読み
出し動作の高速化を図ることを考えた。
【0004】この発明の目的は、読み出し動作の高速化
を図った多値の半導体記憶装置を提供することにある。
この発明の他の目的は、高集積化を図りつ、読み出し動
作の高速化を図った多値の半導体記憶装置を提供するこ
とにある。この発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らかに
なるであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。すなわち、3値以上の多値記憶情報に対
応したしきい値電圧を持つようにされたメモリセルがマ
トリックス配置されてなるメモリアレイのワード線の選
択電位を、読み出し時には上記しきい値電圧に対応した
複数種類の選択レベルとし、上記ワード線の選択レベル
により上記メモリセルのオン状態/オフ状態に対応され
たビット線の電位をセンスするセンスアンプと、上記セ
ンスアンプの判定信号を上記ビット線を介在させて伝え
られるデータラッチ回路とを設け、少なくとも上記セン
スアンプと上記ビット線との間に設けられるカラム選択
スイッチMOSFETのゲートに、上記ビット線に与え
られるべきプリチャージ電圧に対して上記選択スイッチ
MOSFETのしきい値電圧分だけ高い電圧を供給して
上記ビット線を介在させてセンスアンプから上記データ
ラッチ回路に伝えられるべきハイレベルの電圧を上記プ
リチャージ電圧として利用する。
【0006】
【発明の実施の形態】図1には、この発明が適用された
多値フラッシュメモリの一実施例のブロック図が示され
ている。図1の各ブロックを構成する回路素子は、特に
制限されないが、公知のMOSFET集積回路の製造技
術により、単結晶シリコンのような1個の半導体基板面
上に形成される。
【0007】特に制限されないが、この実施例では外部
端子数を削減するためにデータ端子I/O0−7を介し
て動作モードを指定するコマンド及びX(行)アドレス
信号も取り込まれるようにされる。つまり、入出力バッ
ファ(I/O Buffer)35を介して入力された入力信号
は、マルチプレクサ(Multiplexer)37を介してXアド
レスラッチ(X Address Latch)38とコマンドラッチ
(Command Latch)39及びカラムスイッチ(Y Gate) 3
4に振り分けられる。上記カラムスイッチ34には、後
述するようなラッチ機能を有するセンス回路(Sense&La
tch)が含まれる。上記のような入力信号の振り分けは、
制御信号入力回路(Control Signal Input)36に供給
される制御信号/CDEとクロック信号SC1とSC2
の組み合わせにより指定される。信号/CEはチップイ
ネーブル信号であり、この信号/CEがロウレベルにさ
れることにより、フラッシュメモリの動作が有効とされ
る。
【0008】上記Xアドレスラッチ38に取り込まれた
Xアドレス(セクタアドレス)信号は、Xデコーダ(X
Decoder)32,33に供給され、ここで解読されてメモ
リアレイ30又は31の1つのワード線が選択される。
特に制限されないが、この実施例では、メモリアレイ3
0と31を挟むように上記Yゲート34が中央部に共通
に設けられる。Xデコーダ32と33は、書込み動作、
消去動作及び読み出し動作のそれぞれにおいて、後述す
るような選択MOSFETのゲートに接続されるメイン
ワード線(SiD)と、記憶トランジスタのコントロールゲ
ートに接続されるワード線(Word Line)の電位がそれぞ
れのモードに応じて区々であることから、それぞれの動
作モードに対応した電圧の選択/非選択レベルを出力す
る出力回路を持つものである。これらの動作モードに必
要な電圧は、内部電圧発生回路(Internal Voltage) 4
0により形成される。
【0009】メモリアレイ30と31は、ワード線と副
ビット線の交点に記憶トランジスタが設けられる。特に
制限されないが、上記ビット線は、主ビット線(Global
BitLine) と副ビット線から構成される。上記主ビット
線(Global Bit Line) は、上記メインワード線(SiD)に
ゲートが接続された選択MOSFETを介して複数の記
憶トランジスタのドレインに接続された副ビット線に接
続される。それ故、ワード線の選択動作は、それに対応
したブロックのメインワード線の選択動作とともに行わ
れる。同様に、これら1つのブロックを構成する記憶ト
ランジスタのソースは選択MOSFETを介して共通ソ
ース線(Common Source Line) に接続される。
【0010】メモリアレイ30と31は、特に制限され
ないが、それぞれがX方向に約8K個のメモリセルが設
けられる。それ故、ワード線の数は正確には8192本
とされる。特に制限されないが、上記1つのブロック
は、128個のメモリセルで構成されて、それぞれ64
個のブロックが設けられる。ワード線の選択を行うXア
ドレス信号は、X0〜X13の14ビットから構成され
る。例えば、メモリアレイ30又は31を選択するため
に1ビット、上記64個のメモリブロックの1つを選択
するために6ビット、128本のワード線のうちの1つ
を選択するために7ビット割り当てられる。前記のよう
にデータ端子I/O0−7からXアドレス信号を入力す
る方式では、かかるアドレス信号X0〜X13を取り込
むために2サイクルが費やされる。
【0011】Y方向には、特に制限されないが、102
4×4個のメモリセルが設けられる。それ故、ビット線
(又はデータ線)の数は、メモリアレイに1024×4
=4096本が設けられる。したがって、メモリアレイ
30と31は、それぞれが約8M×4個(32M個)の
メモリセルが設けられ、それぞれのメモリセルでは4値
の記憶情報(2ビット)を記憶する。したがって、メモ
リアレイ30と31のそれぞれの実効的な記憶容量は約
32M×2=64Mビットとなり、記憶装置全体では約
128Mビットのような大きな記憶容量を持つようにさ
れる。
【0012】上記主ビット線には、それぞれに一対一に
対応してセンスアンプが設けられる。これらのセンスア
ンプは、主ビット線のハイレベルとロウレベルを読み出
してセンスするとともに、それをラッチする機能を合わ
せ持つようにされる。このセンスアンプは、レジスタと
しての機能を持つようにされる。特に制限されないが、
センスアンプは、公知のダイナミック型RAMに用いら
れるようなCMOSセンスアンプと類似の回路が利用さ
れる。すなわち、センスアンプは、入力と出力とが交差
接続された一対のCMOSインバータ回路と、複数から
なるCMOSインバータ回路に動作電圧と回路の接地電
圧を与えるパワースイッチから構成される。
【0013】センスアンプのセンス出力は、上記主ビッ
ト線を通して、特に制限されないが、メモリアレイの反
対側に設けられたデータラッチ(Latch2) 42と43に
転送される。メモリアレイ31では、上記主ビット線を
点線で表している。このセンス出力の転送動作におい
て、主ビット線及び選択ビット線のプリチャージ動作を
行うようにするために後述するように電圧クランプ用M
OSFETが設けられる。1つのメモリセルが4値情報
を記憶するものであるため、センスアンプでは3回のセ
ンス動作を行うものであり、例えば第1回目のセンス出
力はメモリアレイ30の主ビット線を通してデータラッ
チ42に伝えられ、第2回目のセンス出力はメモリアレ
イ31の主ビット線を通してデータラッチ43に伝えら
れ、第3回目のセンス出力はセンスアンプ自身が保持す
る。これらのセンス出力は、対応するものがカラムスイ
ッチ(Y Gate) を通して4個ずつがシリアルに2値情報
に変換する論理回路(Log)44に伝えられてそれぞれが
2ビットずつのディジタル信号に変換されて全体で8ビ
ットの信号とされ、上記マルチプレクサ37及び入出力
バッファ35を通して外部端子I/O0〜7からシリア
ルに出力される。
【0014】上記センスアンプ及びデータラッチ42、
43は、ライトデータを保持するレジスタとしても利用
される。すなわち、シリアルに入力されたライトデータ
は、1バイト(8ビット)の書き込みデータは、2ビッ
トずつが4分割されて上記論理回路44に伝えられ、上
記とは逆の変換を行い、書き込みデータを上記センスア
ンプ、データラッチ42、43に記憶させる。書き込む
べき全てのデータの取り込みが終了すると、第2段階の
書き込み動作として、一斉に対応するビット線に伝えら
れてメモリセルへの実際の書き込みが3回に分けて実施
される。
【0015】カラムスイッチ34は、アドレスカウンタ
(Y Add.Counter)41により形成されたアドレス信号を
デコードして形成された選択信号によりセンスアンプ、
データラッチ42、43の入出力ノードを論理回路44
に接続させる。上記選択信号を形成するYデコーダは、
上記カラムスイッチ34に含まれるものと理解された
い。上記アドレスカウンタ41は、外部端子から供給さ
れたシリアルクロックSC2を計数して、Y0〜Y9か
らなる10ビットのYアドレス信号を発生させる。上記
シリアルに入力される書込みデータは、上記シリアルク
ロックSC2に同期して入力され、シリアルに出力され
る読み出しデータは、上記シリアルクロックSC2に同
期して出力される。
【0016】データ端子I/O0−7は、データの入力
や出力の他に、前述のように動作モードを指定するコマ
ンド及びXアドレス信号の入力端子としても利用され
る。I/O端子から入力されたコマンドやXアドレス信
号は、制御信号入力回路36に含まれる制御論理回路に
より解読されて、かかる制御論理回路により動作に必要
なタイミング信号や電位設定が行われる。
【0017】この実施例のように1つのワード線に接続
された1024×4個のメモリセルの記憶情報(102
4バイト)を1セクタとした単位での消去、書込み及び
読み出しを行うようにした場合、HDC(ハードディス
クコントローラ)のような通常のマスストレージコント
ローラでの制御が容易になり、メモリシステムの構築が
簡単となる。そして、ハードディスクメモリ等のような
ファイルメモリとの互換性が採れ、それとの置き換えも
容易になるものである。
【0018】この実施例のメモリセルは、いわゆる4値
メモリセルとされ、コントロールゲートとフローティン
グゲートを有する2層ゲート構造とされ、上記フローテ
ィングゲートの電荷量に対応してそのしきい値電圧が4
段階に切り換えられる。上記コントロールゲートは、上
記ワード線に接続され、ドレインがビット線に接続さ
れ、ソースがソース線に接続される。
【0019】図2には、この発明に係る多値フラッシュ
メモリの読み出し動作を説明するための一実施例の原理
的な概略回路図が示されている。この実施例では、メモ
リアレイのビット線(前記主ビット線)に対して電圧ク
ランプ用MOSFETQ1とQ2を介してセンスアンプ
(センスラッチ)SL1と、前記データラッチDL2
(DL3)が設けられる。
【0020】図2(A)のように、読み出し時にはセン
スラッチSL1側の電圧クランプ用MOSFETQ1の
ゲートにプリチャージ電圧VRD+Vthのような電圧を
供給してオン(ON)状態にさせる。これに対して、デ
ータラッチDL2(DL3)側の電圧クランプ用MOS
FETQ2のゲートには、回路の接地電位のようなロウ
レベルを供給してオフ(OFF)状態にさせるものであ
る。
【0021】図示しない、メインワード線の選択とワー
ド線の選択により1つのメモリセルが選択されて、その
メモリセルがオン状態ならビット線のプリチャージ電圧
VRDはロウレベルに引き抜かれ、メモリセルがオフ状
態からプリチャージ電圧VDRのままにされる。センス
アンプSL1は、他方の入力側にVRD/2のような参
照電圧が印加されており、上記ビット線電位のロウレベ
ル/ハイレベルをセンスする。
【0022】センスラッチSL1は、図示のように2つ
のインバータ回路の入力と出力とを交差接続してラッチ
回路とされ、図示しないパワースイッチMOSFETか
ら電源電圧Vccと回路の接地電位Vssが与えられて動作
状態にされ、上記ビット線の電位を受けて増幅するとと
もに、その正帰還動作によって読み出し信号をラッチさ
せる。この増幅動作の開始に先立って、図2(B)に示
すように、上記電圧クランプ用MOSFETQ1はオフ
状態にされる。つまり、ビット線のロウレベル/ハイレ
ベルの電位がセンスラッチの一方の入力にセットされる
と、上記電圧クランプ用MOSFETQ1はオフ状態に
され、センスラッチの増幅動作が一斉に行われる。この
ため、センスラッチは、比較的大きな寄生容量を持つビ
ット線から切り離されて増幅動作を行うので、高速にハ
イレベル/ロウレベルの増幅信号を形成することができ
る。
【0023】図2(C)に示すように、上記センスラッ
チSL1に取り込まれたセンス出力は、主ビット線を通
してデータラッチDL1(DL2)に転送される。この
ため、上記電圧クランプ用MOSFETQ1とQ2のゲ
ートには、VRD+Vthが供給されてオン状態となり、
もしもセンスラッチの出力が電源電圧Vccのようなハイ
レベルであっても、主ビット線を通して伝えられるハイ
レベルの信号はVRDのように制限される。これによ
り、上記センスラッチSL1とデータラッチDL2(D
L3)との間でのデータ転送動作とビット線のプリチャ
ージ動作とが同時並行して行われる。
【0024】もしも、センスラッチの出力が回路の接地
電位Vssのようなロウレベルなら、上記電圧クランプ用
MOSFETQ1とQ2を通してかかるロウレベルの信
号が主ビット線を通して伝えられることになる。後述す
るように、多値情報の読み出しのためのワード線の電位
設定の工夫によって、上記ロウレベルの電位をそのまま
プリチャージ電圧として利用される。
【0025】図3には、この発明に係る多値フラッシュ
メモリの読み出し動作を説明するための一実施例の概略
構成図が示されている。図3(A)には、図1の実施例
に沿って1本のビット線に対応した1個のセンスラッチ
SL1と、それぞれがメモリアレイを挟むように配置さ
れる2つのデータラッチDL2とDL3、2つのメモリ
アレイに設けられる主ビット線GBL1とGBL2及び
2つのメモリアレイのそれぞれにに対応した1つのメモ
リセルが代表として例示的に示され、図3(B)には、
その読み出し動作を説明するための波形図と記憶情報に
対応したしきい値電圧の分布と、ワード線の選択電圧V
WL1ないしVWL3も合わせて示されている。
【0026】図3(A)において、MOSFETはスイ
ッチの形態で示されており、センスラッチSL1の左側
のメモリアレイのメモリセルMCを選択するとき、主ビ
ット線GBLに対応した電圧クランプ用MOSFETQ
11と、上記主ビット線に選択されたメモリセルMCが
接続された副ビット線を接続する選択MOSFETが主
ワード線SiDによってオン状態にされる。このとき、
右側のメモリアレイの主ビット線GBLとセンスラッチ
SL1を接続する電圧クランプ用MOSFETQ12は
オフ状態にされ、後述するようにワード線の選択電位を
VWL2に設定したときのセンス出力をデータラッチD
L3に転送させるときまで上記MOSFETQ12とQ
22はオフ状態にされるものである。
【0027】以下、図3(B)の波形図を参照して読み
出し動作を説明する。読み出し動作は、ワード線の選択
レベルを低い電圧VWL3から順にVWL2及びVWL
1のように切り換えて3サイクルを費やして、メモリセ
ルMCに記憶されたのそれぞれの電圧に対応したオン状
態/オフ状態を上記センスラッチSL1で検出すること
により4値の記憶情報のセンス動作を行う。
【0028】第1回目のサイクルでは、(1)において
ワード線WLの選択レベルは、最も低いVWL3に設定
される。(2)では、主ビット線GBL1をプリチャー
ジ電圧VRDにプリチャージさせる。(3)では、主ワ
ード線SiDを選択レベルにして、主ワード線の上記メ
モリセルが接続された副ビット線とを接続してメモリセ
ルMCによる放電動作を行わせる。上記ワード線WLの
選択レベルVWL3により、メモリセルMCのしきい値
電圧の分布がレベル4のように低いならばメモリセルM
Cがオン状態となり、上記主ビット線GBL1の電位を
放電させる。同図には、メモリセルMCのしきい値電圧
の分布がレベル3にあるときが示されており、メモリセ
ルMCがオフ状態となって主ビット線GBL1の電位は
上記副ビット線との接続によるチャージシェアに対応し
て若干低下するのみである。
【0029】(4)では、センスラッチSL1が活性化
され、上記主ビット線GBL1のハイレベルを、図示し
ないプリチャージ回路によって他方の入力に与えられた
VRD/2のような基準電圧とを比較して増幅動作を行
う。この増幅動作により、センスラッチSL1の主ビッ
ト線GBL1側の電位は、電源電圧Vccのようなハイレ
ベルになるが、主ビット線GBL1の電位は上記MOS
FETQ11のゲートにはVRD+Vthのようなクラン
プ電圧が印加されているで、プリチャージ電圧VRDに
等しいようなハイレベルに復帰するのみである。そし
て、このような増幅動作とともに、データラッチDL2
に設けられた転送スイッチMOSFETQ21がオン状
態にされて、センスラッチSL1の上記センス出力が主
ビット線GBL1を通して伝えられる。
【0030】つまり、上記センスラッチSL1での第1
回目のセンス出力を形成するための増幅動作と、そのセ
ンス出力を上記主ビット線GBL1を通してデータラッ
チDL2に伝えるデータ転送動作とが主ビット線GBL
2の第2回目の読み出し動作のためのプリチャージ動作
と併用される。なお、上記センスラッチSL1の増幅動
作の開始とともに、主ワード線SiDは非選択レベルに
されて、主ビット線GBL1と選択メモリセルが存在す
る副ビット線とは切り離される。
【0031】したがって、第2回目のサイクルでは、
(5)においてワード線WLの選択レベルが中間のVW
L2に設定される。(6)では、上記主ビット線GBL
1のプリチャージ動作が既に行われているため、主ワー
ド線SiDを選択レベルにして、主ワード線の上記メモ
リセルが接続された副ビット線とを再び接続してメモリ
セルMCによる放電動作を行わせる。上記ワード線WL
の選択レベルVWL2により、上記のようにメモリセル
MCのしきい値電圧の分布がレベル3にあるためがオン
状態となり、上記主ビット線GBL1の電位を放電させ
る。
【0032】(7)では、センスラッチSL1が活性化
され、上記主ビット線GBL1のロウレベルを、図示し
ないプリチャージ回路によって他方の入力に与えられた
VRD/2のような基準電圧とを比較して増幅動作を行
う。この増幅動作により、センスラッチSL1の主ビッ
ト線GBL1側の電位は、回路の接地電位のようなロウ
レベルとなり、主ビット線GBL2側の電位は電源電圧
Vccのようなハイレベルに増幅される。この第2回目の
センス出力は、上記MOSFETQ12のゲートにはV
RD+Vthのようなクランプ電圧が印加されてオン状態
となり、データラッチDL3に設けられた転送スイッチ
MOSFETQ22もオン状態にされて、上記センスラ
ッチSL1の上記センス出力を主ビット線GBL2を通
してデータラッチDL3に伝えられる。
【0033】第3回目のサイクルでは、(8)において
ワード線WLの選択レベルが最も高いVWL3に設定さ
れる。(9)では、上記主ビット線GBL1はロウレベ
ルのままにされており、主ワード線SiDを選択レベル
にして、主ワード線の上記メモリセルを接続させる。こ
の例のようにメモリセルMCのしきい値電圧の分布がレ
ベル3にあるとき、第3回目のサイクル動作は、実際に
は意味がないのでダミー動作とされる。すなわち、上記
のようにワード線WL電位を低い順に設定した場合、メ
モリセルMCがオン状態となると、それ以後はワード線
WLの電位か高くなるから同じくロウレベルが読み出さ
れるのことは既知であるので主ビット線GBL1のプリ
チャージ動作を省略して消費電力化を図るものである。
(10)では、上記主ビット線GBL1のロウレベルに
よりセンスラッチSL1には、ロウレベルがラッチされ
る。
【0034】もしも、選択されたメモリセルMCのしき
い値電圧の分布がレベル2又は分布レベル1の消去状態
にあるとき、第2回目のサイクルでの(7)の増幅動作
において、上記第1回目のサイクルでの(4)と同様
に、増幅動作により、センスラッチSL1の主ビット線
GBL1側の電位は、電源電圧Vccのようなハイレベル
になるが、主ビット線GBL1の電位は上記MOSFE
TQ11のゲートにはVRD+Vthのようなクランプ電
圧が印加されているで、プリチャージ電圧VRDに等し
いようなハイレベルに復帰させるものである。このよう
な増幅動作とともに、データラッチDL3に設けられた
転送スイッチMOSFETQ22がオン状態にされて、
センスラッチSL1のロウレベルのようなセンス出力が
主ビット線GBL2を通してデータラッチDL3に伝え
られる。
【0035】そして、第3回目のサイクルでは、(8)
においてワード線WLの選択レベルが最も高いVWL3
に設定され、メモリセルMCのしきい値電圧の分布がレ
ベル2ならメモリセルMCがオン状態となって主ビット
線GBL1をロウレベルに放電させ、メモリセルMCの
しきい値電圧の分布がレベル1ならメモリセルMCがオ
フ状態となって主ビット線GBL1をハイレベルのまま
にする。センスラッチSL1は、上記メモリセルMCの
オン状態/オフ状態に対応した主ビット線GBL1の読
み出し信号を増幅してラッチするものである。
【0036】もしも、選択されたメモリセルMCのしき
い値電圧の分布がレベル4の最も低い場合には、第2回
目のサイクル以降において主ビット線GBL1はロウレ
ベルのままにされ、第2回目のサイクル動作は、実際に
は意味がないのでダミー動作とされる。すなわち、上記
のようにワード線WL電位を低い順に設定した場合、メ
モリセルMCがオン状態となると、それ以後はワード線
WLの電位が高くなるから同じくロウレベルが読み出さ
れるのことは既知であるので主ビット線GBL1のプリ
チャージ動作を省略して上記のように消費電力化を図る
ものである。
【0037】上記データラッチDL2、DL3及びセン
スラッチSL1に保持された信号は、対応する選択メモ
リセルMCの保持データが論理“00”とされ、そのし
きい値電圧の分布がレベル1の範囲内にあるとき、3回
のセンス出力がハイレベルつまり“HHH”とされる。
また、対応する選択メモリセルMCの保持データが論理
“01”,“10”ならびに“11”とされ、そのしき
い値電圧の分布がレベル2、レベル3及びレベル4の範
囲内にあるときには、それぞれ“LHH”,“LLH”
ならびに“LLL”とされる。したがって、図1の論理
回路44においては、上記3つのセンス出力の組み合わ
せから、2ビットの2値信号を形成するものでである。
なお、上記の例では、データラッチDL3には、センス
ラッチSL1において、センス出力の反転信号が伝えら
れるので、論理回路44に供給するときにはデータラッ
チDL3の反転信号を供給するようにすればよい。
【0038】この実施例において、特に制限されない
が、メモリセルMCのしきい値電圧の分布のレベル1な
いし4の中心電圧は、それぞれ4.0V,3.0V,
2.0Vならびに1.0Vとされ、ワード線の選択レベ
ルに対応した境界電位点VWL1〜VWL3はそれぞれ
3.5V,2.5Vならびに1.5Vとされる。また、
消去状態に相当するしきい値電圧の目標電位レベル1
は、保持データの論理“00”に対応され、目標電位レ
ベル2〜4はそれぞれ保持データの論理“01”,“1
0”ならびに“11”に対応される。この結果、論理
“00”のデータを保持するメモリセルMCのしきい値
電圧は、少なくとも3.5V〜4.5Vの範囲内のレベ
ル1に分布し、論理“01”,“10”ならびに“1
1”のデータを保持するメモリセルMCのしきい値電圧
の分布のレベル2〜4は、それぞれ少なくとも2.5V
〜3.5V,1.5V〜2.5V及び0.5V〜1.5
Vの範囲内に重なることなく分布するようにされる。
【0039】例えば多値フラッシュメモリが書き込みモ
ードとされるとき、選択状態にあるワード線WLのレベ
ルは、書き込みデータの論理レベルに応じた所定の期間
だけ例えば−10Vのような比較的大きな絶対値の負電
位とされ、非選択状態にあるワード線WLレベルは、例
えば電源電圧Vccつまり3.3Vとされる。このとき、
書き込み対象となるメモリセルMCのドレインには、セ
ンスラッチSL1又は必要に応じてデータラッチDL2
又はDL3から対応する主ビット線及びならびに副ビッ
ト線を介して電源電圧VCCのような書き込み電圧が供
給され、書き込み対象とならないメモリセルMCのドレ
インには接地電位VSSが供給される。ソース線は、い
わゆるフローティング状態とされ、各メモリセルの基板
部となるウェル領域には、接地電位VSSが供給され
る。
【0040】上記書き込み対象となるメモリセルMCで
は、そのフローティングゲートに蓄積された電子がFN
(Fowler Nordheim:ファウラー・ノル
トハイム)トンネル現象によってドレイン側に引き抜か
れ、そのしきい値電圧は、ワード線の選択時間つまり書
き込みデータの論理レベルに応じて選択的に上記目標電
位のレベル2〜レベル4の設定値を目標とすべく低下す
る。
【0041】多値フラッシュメモリが消去モードとされ
るとき、メモリアレイの選択状態にあるワード線WLの
レベルは、例えば10Vのような比較的大きな絶対値の
正電位とされ、非選択状態にあるワード線のレベルは接
地電位VSSとされる。このとき、各メモリセルの基板
部となるウェル領域には、例えば−3Vのような比較的
小さな絶対値の負電位が供給され、ソース線はすべてフ
ローティング状態とされる。
【0042】上記メモリアレイの選択ワード線に結合さ
れるメモリセルMCでは、その基板部つまりチャネルと
フローティングゲートとの間でFNトンネル現象が発生
し、フローティングゲートに対する電子の注入が行われ
る。この結果、メモリセルMCのしきい値電圧は次第に
上昇し、消去状態に対応する上記目標電位レベル1の設
定電位に向かって収束する。
【0043】図4には、この発明に係る多値フラッシュ
メモリの他の一実施例のビット線プリチャージ動作を説
明するための回路図が示されている。図4(A)では、
メモリセルを主ビット線に接続してセンスラッチSL1
で増幅動作を行う。このとき、もしも、メモリセルがオ
フ状態となり、副ビット線の電位がハイレベルならセン
スラッチSL1に増幅動作によって主ビット線の電位が
Vccまで引き上げる。
【0044】図4(B)では、主ビット線と副ビット線
を接続する選択MOSFETをオフ状態にし、センスラ
ッチSL1のセンス出力をデータラッチDL2に転送さ
せる。このとき、上記主ビット線とセンスラッチSL1
とを接続するMOSFETのゲートの電位を前記のよう
にVRD+Vthのように低下させ、主ビット線のハイレ
ベルをVRDのようなプリチャージ電圧に制限させる。
つまり、データラッチDL2を主ビット線に接続するこ
とにより、主ビット線の上記Vccのような電位を低下さ
せる。つまり、データラッチDL2が主ビット線の負荷
となって放電経路を構成するようにされる。
【0045】図4(C)では、データラッチDL2を主
ビット線から切り離し、それを活性化して上記制限され
た転送レベルを増幅動作を行うようにされる。つまり、
VRDのようなハイレベルをVccのようなハイレベルに
増幅させる。この増幅信号Vccが主ビット線に伝えられ
るのを防止するためにデータラッチDL2は主ビット線
から切り離される。そして、センスラッチSL1と主ビ
ット線と接続されたままとされて、上記スイッチMOS
FETによる電圧クランプ作用を利用した主ビット線の
プリチャージ動作が継続して実施される。
【0046】図5には、この発明に係る多値フラッシュ
メモリの更に他の一実施例のビット線プリチャージ動作
を説明するための回路図が示されている。図5(A)で
は、前記図4(A)と同様にメモリセルを主ビット線に
接続してセンスラッチSL1で増幅動作を行う。このと
き、もしも、メモリセルがオフ状態となり、副ビット線
の電位がハイレベルならセンスラッチSL1に増幅動作
によって主ビット線の電位がVccまで引き上げる。
【0047】図5(B)では、主ビット線と副ビット線
を接続する選択MOSFETをオフ状態にし、センスラ
ッチSL1のセンス出力をデータラッチDL2に転送さ
せる。このとき、上記主ビット線とセンスラッチSL1
とを接続するMOSFETのゲートの電位を前記のよう
にVRD+Vthのように低下させ、主ビット線のハイレ
ベルをVRDのようなプリチャージ電圧に制限させる。
つまり、データラッチDL2を主ビット線に接続するこ
とにより、主ビット線の上記Vccのような電位を低下さ
せる。つまり、データラッチDL2が主ビット線の負荷
となって放電経路を構成するようにされる。
【0048】図5(C)では、センスラッチSL1を主
ビット線から切り離し、データチッチDL2を活性化し
て上記制限された転送レベルを増幅動作を行うととも
に、スイッチMOSFETのゲートには、VRD+Vth
のようなプリチャージ電圧VRDに対応したクランプ電
圧を供給し、データラッチDL2側から上記スイッチM
OSFETによる電圧クランプ作用を利用した主ビット
線のプリチャージ動作が継続を実施するようにするもの
である。
【0049】図6には、この発明に係る多値フラッシュ
メモリの更に他の一実施例の概略回路図が示されてい
る。この実施例では、ビット線BLの一端側にセンスラ
ッチSL1、データラッチDL2とDL3が配置され
る。この場合、上記センスラッチSL1とデータラッチ
DL2及びDL3は、それぞれスイッチMOSFETQ
11、Q21、Q22を介して上記ビット線BLに接続
される。
【0050】図6(A)において、主ワード線SiDを
選択レベルにして、メモリセルMCが接続されたワード
線WLの選択レベルをVWL3に設定して、それに対応
した読み出し信号をビット線BLに読み出し、選択スイ
ッチMOSFETQ11のオン状態によりセンスラッチ
SL1で増幅する。このセンスラッチSL1の増幅信号
がハイレベルなら、図6(B)において、上記スイッチ
MOSFETQ11のゲートに前記のようなVRD+V
thのようなビット線BLのプリチャージ電圧VRDに対
応したクランプ電圧を供給し、上記主ワード線SiDを
非選択レベルにしてメモリセルをビット線BLから切り
離し、データラッチDL2に対応したスイッチMOSF
ETQ21をオン状態にし、上記増幅信号のハイレベル
をビット線BLを介在させてデータラッチDL2に伝え
る。これにより、データ転送動作とビット線BLのプリ
チャージ動作を前記同様に同時に行うようにすることが
できる。
【0051】このことは、上記プリチャージ動作の後に
上記ワード線WLの選択レベルをVWL3からVWL2
に切り換えて行われる読み出し信号を上記多のデータラ
ッチDL3に伝えるときも上記同様にしてデータ転送動
作とプリチャージ動作とが同時に行われる。ただし、ビ
ット線BLの読み出し信号がロウレベルなら上記プリチ
ャージ動作は実質的に行われない。
【0052】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1) 3値以上の多値記憶情報に対応したしきい値電
圧を持つようにされたメモリセルがマトリックス配置さ
れてなるメモリアレイのワード線の選択電位を、読み出
し時には上記しきい値電圧に対応した複数種類の選択レ
ベルとし、上記ワード線の選択レベルにより上記メモリ
セルのオン状態/オフ状態に対応されたビット線の電位
をセンスするセンスアンプと、上記センスアンプの判定
信号を上記ビット線を通して伝えられるデータラッチ回
路とを配置し、少なくとも上記センスアンプと上記ビッ
ト線との間に設けられるカラム選択スイッチMOSFE
Tのゲートに、上記ビット線に与えられるべきプリチャ
ージ電圧に対して上記選択スイッチMOSFETのしき
い値電圧分だけ高い電圧を供給して上記ビット線を介在
させてセンスアンプから上記データラッチ回路に伝えら
れるべきハイレベルの電圧を上記プリチャージ電圧とし
て利用することにより、読み出し動作の高速化が図られ
るという効果が得られる。
【0053】(2) 3値以上の多値記憶情報に対応し
たしきい値電圧を持つようにされたメモリセルがマトリ
ックス配置されてなるメモリアレイのワード線の選択電
位を、読み出し時には上記しきい値電圧に対応した複数
種類の選択レベルとし、上記メモリアレイのビット線の
延長方向の一端側に、上記ワード線の選択レベルにより
上記メモリセルのオン状態/オフ状態に対応されたビッ
ト線の電位をセンスするセンスアンプを配置し、上記メ
モリアレイのビット線の延長方向の他端側に、上記セン
スアンプの判定信号を上記ビット線を通して伝えられる
データラッチ回路と配置し、少なくとも上記センスアン
プと上記ビット線との間に設けられるカラム選択スイッ
チMOSFETのゲートに、上記ビット線に与えられる
べきプリチャージ電圧に対して上記選択スイッチMOS
FETのしきい値電圧分だけ高い電圧を供給して上記ビ
ット線を通してセンスアンプから上記データラッチ回路
に伝えられるべきハイレベルの電圧を上記プリチャージ
電圧として利用することにより、読み出し動作の高速化
が図られるという効果が得られる。
【0054】(3) 上記(2)により、主ビット線を
通して伝えられる信号振幅が制限されるので、ラッチ間
でのデータ転送する際のビット線電位によるカップリン
グイズを低減させることができるという効果が得られ
る。
【0055】(4) 上記メモリセルは第1、第2、第
3及び第4のしきい値電圧からなる4値の記憶情報を記
憶するものとし、上記メモリアレイは、第1と第2のメ
モリアレイの2つからなり、上記センスアンプを挟んで
対称的に配置してそれぞれが第1と第2のデータラッチ
回路を備えるようにすることにより、効率のよい回路配
置が可能になるとともに、ビット線を通してセンスアン
プから上記データラッチ回路に伝えられるべきハイレベ
ルの電圧を上記プリチャージ電圧として利用することに
より読み出し動作の高速化が図られるという効果が得ら
れる。
【0056】(5) 上記ワード線の選択レベルは、電
位の低い順に第1、第2お第3選択レベルに切り換える
ようにすることにより、プリチャージ動作をセンス出力
に応じて省略でき、低消費電力化が図られるという効果
が得られる。
【0057】(6) 上記ビット線をビット線方向に複
数に分割し、それぞれにメモリセルが接続して副ビット
線を構成し、上記複数のビット線に対して共通に設けら
れてメモリアレイを貫通するように延長される主ビット
線を設け、上記副ビット線は副ビット線選択MOSFE
Tを介して上記主ビット線に接続させ、上記センスアン
プのセンス出力を、上記主ビット線を通してデータラッ
チ回路に伝えらるようにすることより、読み出し、書き
込み及び消去時での非選択メモリセルへのストレスを軽
減しつつ、上記データラッチ回路に伝えられるべきハイ
レベルの電圧を上記プリチャージ電圧として利用するこ
とにより、読み出し動作の高速化が図られるという効果
が得られる。
【0058】(7) 上記ビット線のプリチャージ動作
は、ビット線に読み出された信号がロウレベルのときに
は、ロウレベルをプリチャージ電圧としてそのまま用い
ることにより、低消費電力化を図ることができるという
効果が得られる。
【0059】(8) 上記メモリセルは、コントロール
ゲートとフローティングゲートを備えた2層ゲート構造
のMOSFETからなり、上記フローティングゲートに
蓄積された電荷量により、上記多値記憶情報に対応した
しきい値電圧を持つものとし、その消去動作を、上記フ
ローティングゲートに蓄積された記憶電荷を一括してソ
ース又は基板側との間で移動させて行うようすることに
より、使い勝手のよい不揮発性メモリ装置を得ることが
できるという効果が得られる。
【0060】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、図1において、多値フラッシュメモリのメモリアレ
イ及びその直接周辺部は、任意数のメモリマットに分割
することができる。また、多値フラッシュメモリは、例
えば×4ビット,×16ビット等任意のビット構成を採
りうるし、そのアドレス構成も任意である。さらに、多
値フラッシュメモリのブロック構成や起動制御信号の名
称及び組み合わせ等は、種々の実施形態を採りうる。
【0061】図1において、多値フラッシュメモリのメ
モリアレイは、任意数の冗長素子を含むことができる
し、メモリセルMCの接続形態やセルブロックへのグル
ープ分割方法等も任意である。2層ゲート構造型メモリ
セルは、任意数の目標電位点及び境界電位点を有するこ
とができるし、目標電位点及び境界電位点の絶対値なら
びにその分布形態は、本発明に制約を与えない。また、
各目標電位点とメモリセルが保持データの論理レベルと
の関係は任意に設定することができる。
【0062】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野である多値
フラッシュメモリに適用した場合について説明したが、
それに限定されるものではなく、例えば、マスクROM
(リードオンリメモリ),EPROM(イレイザブル&
プログラマブルROM)ならびにEEPROM(エレク
トリカリ・イレイザブル・プログラマブルROM)等の
各種メモリ集積回路にも適用できる。この発明は、少な
くとも3値以上の保持データの論理レベルに応じてその
しきい値電圧が選択的に設定されるメモリセルを含む半
導体記憶装置に広く適用できる。
【0063】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、3値以上の多値記憶情報に
対応したしきい値電圧を持つようにされたメモリセルが
マトリックス配置されてなるメモリアレイのワード線の
選択電位を、読み出し時には上記しきい値電圧に対応し
た複数種類の選択レベルとし、上記メモリアレイのビッ
ト線の延長方向の一端側に、上記ワード線の選択レベル
により上記メモリセルのオン状態/オフ状態に対応され
たビット線の電位をセンスするセンスアンプを配置し、
上記メモリアレイのビット線の延長方向の他端側に、上
記センスアンプの判定信号を上記ビット線を通して伝え
られるデータラッチ回路と配置し、少なくとも上記セン
スアンプと上記ビット線との間に設けられるカラム選択
スイッチMOSFETのゲートに、上記ビット線に与え
られるべきプリチャージ電圧に対して上記選択スイッチ
MOSFETのしきい値電圧分だけ高い電圧を供給して
上記ビット線を通してセンスアンプから上記データラッ
チ回路に伝えられるべきハイレベルの電圧を上記プリチ
ャージ電圧として利用することにより、読み出し動作の
高速化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された多値フラッシュメモリの
一実施例を示すブロック図である。
【図2】この発明に係る多値フラッシュメモリの読み出
し動作を説明するための一実施例を示す原理的な概略回
路図である。
【図3】この発明に係る多値フラッシュメモリの読み出
し動作を説明するための一実施例を示す概略構成図であ
る。
【図4】この発明に係る多値フラッシュメモリの他の一
実施例のビット線プリチャージ動作を説明するための回
路図である。
【図5】この発明に係る多値フラッシュメモリの更に他
の一実施例のビット線プリチャージ動作を説明するため
の回路図である。
【図6】この発明に係る多値フラッシュメモリの更に他
の一実施例を示す概略回路図である。
【符号の説明】
30,31…メモリアレイ、32,33…Xデコーダ、
34…カラムスイッチ(センス&ラッチ)、35…入出
力バッファ、36…コントロール信号入力回路、37…
マルチプレクサ、38…Xアドレスラッチ回路、39…
コマンドラッチ回路、40…電圧発生回路、41…Yア
ドレスカウンタ、42,43…データラッチ、44…論
理回路、SL1…センスラッチ(センスアンプ)、DL
2,DL3…データラッチ、Q1,Q2、Q11〜Q2
2…MOSFET。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数からなるワード線と複数からなるビ
    ット線との交点に複数からなり、かつそれぞれが3値以
    上の多値記憶情報に対応したしきい値電圧を持つように
    されたメモリセルがマトリックス配置されてなるメモリ
    アレイと、 上記ワード線の選択電位を読み出し時には上記しきい値
    電圧に対応した複数種類の選択レベルとするワード線選
    択回路と、 上記ビット線に対して電源電圧以下の中間電位にプリチ
    ャージさせるプリチャージ回路と、 上記ワード線の選択レベルにより上記メモリセルのオン
    状態/オフ状態に対応されたビット線の電位を受けてセ
    ンスするセンスアンプと、 上記センスアンプの判定信号が上記ビット線を介在させ
    て伝えられるデータラッチ回路とを備え、 少なくとも上記センスアンプと上記ビット線との間に電
    圧クランプ用MOSFETを設け、そのゲートに上記ビ
    ット線に与えられるべきプリチャージ電圧に対して上記
    MOSFETのしきい値電圧分だけ高いクランプ電圧を
    供給して上記ビット線を介在させてセンスアンプから上
    記データラッチ回路に伝えられるべきハイレベルの電圧
    を上記プリチャージ電圧に等しくなるように制御してな
    ることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 複数からなるワード線と複数からなるビ
    ット線との交点に複数からなり、かつそれぞれが3値以
    上の多値記憶情報に対応したしきい値電圧を持つように
    されたメモリセルがマトリックス配置されてなるメモリ
    アレイと、 上記ワード線の選択電位を読み出し時には上記しきい値
    電圧に対応した複数種類の選択レベルとするワード線選
    択回路と、 上記ビット線に対して電源電圧以下の中間電位にプリチ
    ャージさせるプリチャージ回路と、 上記メモリアレイのビット線の一端側に設けられて、上
    記ワード線の選択レベルにより上記メモリセルのオン状
    態/オフ状態に対応されたビット線の電位を受けてセン
    スするセンスアンプと、 上記メモリアレイのビット線の他端側に設けられて、上
    記センスアンプの判定信号が上記ビット線を通して伝え
    られるデータラッチ回路とを備え、 少なくとも上記センスアンプと上記ビット線との間に電
    圧クランプ用MOSFETを設け、そのゲートに上記ビ
    ット線に与えられるべきプリチャージ電圧に対して上記
    MOSFETのしきい値電圧分だけ高いクランプ電圧を
    供給して上記ビット線を通してセンスアンプから上記デ
    ータラッチ回路に伝えられるべきハイレベルの電圧を上
    記プリチャージ電圧に等しくなるように制御してなるこ
    とを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記メモリセルは第1、第2、第3及び
    第4のしきい値電圧からなる4値の記憶情報を記憶する
    ものであり、 上記メモリアレイは、第1と第2のメモリアレイの2つ
    からなり、上記センスアンプを挟んで対称的に配置され
    てそれぞれが第1と第2のデータラッチ回路を備えるも
    のであり、 上記第1のしきい値電圧と第2のしき値電圧の中間電位
    にされたワード線の第1選択レベルに対応したセンスア
    ンプの第1センス出力は選択側の第1のメモリアレイの
    ビット線を通して第1のデータラッチに伝えられ、 上記第2のしきい値電圧と第3のしきい値電圧の中間電
    位にされたワード線の第2選択レベルに対応したセンス
    アンプの第2センス出力は非選択側の第2のメモリアレ
    イのビット線を通して第2のデータラッチに伝えられ、 上記第3のしきい値電圧と第4のしきい値電圧の中間電
    位にされたワード線の第3選択レベルに対応したセンス
    アンプの第3のセンス出力は、それ自身がラッチするも
    のであることを特徴とする請求項2の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 上記ワード線の選択レベルは、電位の低
    い順に第1、第2お第3選択レベルに切り換えられるも
    のであることを特徴とする請求項3の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 上記ビット線は、ビット線方向に複数に
    分割されてそれぞれにメモリセルが接続された副ビット
    線と、上記複数のビット線に対して共通に設けられてメ
    モリアレイを貫通するように延長される主ビット線とか
    らなり、 上記副ビット線は副ビット線選択MOSFETを介して
    上記主ビット線に接続されるものであり、 上記センスアンプのセンス出力は、上記主ビット線を通
    してデータラッチ回路に伝えられるものであることを特
    徴とする請求項2又は請求項3の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 上記ビット線のプリチャージ動作は、ビ
    ット線に読み出された信号がロウレベルのときには、ロ
    ウレベルをプリチャージ電圧としてそのまま用いること
    特徴とする請求項5の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 上記メモリセルは、コントロールゲート
    とフローティングゲートを備えた2層ゲート構造のMO
    SFETからなり、上記フローティングゲートに蓄積さ
    れた電荷量により、上記多値記憶情報に対応したしきい
    値電圧を持つものであり、 その消去動作は、上記フローティングゲートに蓄積され
    た記憶電荷を一括してソース又は基板側との間で移動さ
    せて行うものであることを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4、請求項4又は請求項6の半導
    体記憶装置。
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