JPH11288184A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH11288184A
JPH11288184A JP10103860A JP10386098A JPH11288184A JP H11288184 A JPH11288184 A JP H11288184A JP 10103860 A JP10103860 A JP 10103860A JP 10386098 A JP10386098 A JP 10386098A JP H11288184 A JPH11288184 A JP H11288184A
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JP
Japan
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transfer
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temperature
voltage value
humidity
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Withdrawn
Application number
JP10103860A
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English (en)
Inventor
Toshiya Takahata
俊哉 高畑
Takehiko Okamura
岳彦 岡村
Hiroshi Ito
博 伊東
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Priority to EP99302247A priority patent/EP0965893B1/en
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体表面に重畳された複数色のトナー像
を記録材に一括転写させる構成を採用しつつ環境によら
ずに良好な転写状態を得る。 【解決手段】 温湿度検出手段92により検出された温
度および湿度に基づいて転写バイアス印加手段91の定
電流値と、最高電圧値および/または最低電圧値とを制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いて用紙等の記録材上にカラー画像を形成することので
きるプリンター、ファクシミリ、複写機等のカラー画像
形成装置に関する。特に、記録材にトナー像を転写させ
る転写技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真技術を用いて用紙等の
記録材上に画像を形成する画像形成装置は、表面にトナ
ー像が形成される像担持体と、この像担持体との間で転
写部を形成し転写バイアスを印加して、像担持体表面の
トナー像を記録材に転写させる転写手段と、この転写手
段によりトナー像が転写された記録材を通過させつつ加
熱して記録材上にトナー像を定着させる定着手段とを有
している。
【0003】このような装置においては、環境温度およ
び湿度の変化によって用紙等の記録材の吸湿度が異なる
と、その抵抗値も異なることから、これにトナー像を転
写させる際の転写バイアスの適正値も異なることとな
る。
【0004】そこで、従来、この点に着目し、最小電圧
と最大電圧とを制限した状態で、転写バイアスを定電流
制御することによって、あらゆる環境において、また転
写材の特性の変化、転写材の種類にかかわらず、常時安
定した転写を可能にしようとした画像形成装置が提案さ
れている(特開平2−285377号公報)。
【0005】ところで、近年においては、複数色のトナ
ーを用いてカラー画像を形成したいという要望が強くな
ってきている。このようなカラー画像は複数色のトナー
像を重畳する(重ね合わせる)ことによって形成するこ
とができる。
【0006】そこで、特公平7−50361号として、
ドラムに用紙等の記録材を巻き付けて保持し、その記録
材上に直接複数色のトナー像を順次重ね合わせて行くよ
うにしたカラー画像形成装置が提案されている。また、
このカラー画像形成装置は、温度および湿度に基づいて
分割された領域毎に最適な転写電流値を予め設定してお
き、温度および湿度に基づいて転写電流値を選択するよ
うになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特公平7−503
61号公報記載のカラー画像形成装置は、ドラムに用紙
等の記録材を巻き付けて保持し、その記録材上に直接複
数色のトナー像を順次重ね合わせて行く構成となってい
たので、ドラムに記録材を巻き付け保持するための手
段、および、巻付けを解除してドラムから記録材を分離
させる手段が必要であり、構成が複雑にならざるを得な
いという難点があった。
【0008】この難点は、像担持体の表面に複数色のト
ナー像を順次重ね合わせて行き、この重畳された複数色
のトナー像を記録材に一括転写させる構成を用いること
によって解消することができる。この構成によれば、ド
ラムに記録材を巻き付け保持する必要もなくなり、した
がってまた、巻付けを解除する必要もなくなるからであ
る。
【0009】ところが、このような構成すなわち、像担
持体表面に重畳された複数色のトナー像を記録材に一括
転写させる構成とした場合には、前述したいずれの従来
技術によっても、必ずしも良好な転写状態が得られない
ことがあるということが分かった。すなわち、最小電圧
と最大電圧とを制限した状態で転写バイアスを定電流制
御しただけでは良好な転写状態が得られないことがあ
り、また、温度および湿度に基づいて分割された領域毎
に最適な転写電流値を予め設定しておき、温度および湿
度に基づいて転写電流値を選択するようにしただけでは
良好な転写状態が得られないことがあるということが分
かった。
【0010】本発明は、以上のような課題を解決すべく
なされたもので、その目的は、像担持体表面に重畳され
た複数色のトナー像を記録材に一括転写させる構成を採
用しつつ、環境によらずに良好な転写状態が得られるカ
ラー画像形成装置を提供することにある。
【0011】本件発明者は、上記目的を達成すべく鋭意
検討した結果、像担持体表面に重畳された複数色のトナ
ー像を記録材に一括転写させる構成とした場合には、重
畳された複数色のトナー像が一括転写されるが故に、そ
の良好な転写状態が得られる転写条件の範囲が非常に狭
くなるということが分かった。したがってまた、転写状
態の良否は、環境や記録材の種類だけでなく、転写バイ
アスの供給経路をなす部材の抵抗のバラツキによっても
影響されるということも分かった。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
するために、請求項1記載のカラー画像形成装置は、表
面に複数色のトナー像が重畳される像担持体と、この像
担持体との間で転写部を形成し像担持体の表面に重畳さ
れた前記複数色のトナー像を記録材に一括転写させる転
写手段と、この転写手段に対して、定電流値で、かつ、
最高電圧値と最低電圧値とのうち少なくとも一方が制限
される転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段
と、温度を検出する温度検出手段と、湿度を検出する湿
度検出手段と、これら温度検出手段および湿度検出手段
により検出された温度および湿度に基づいて前記転写バ
イアス印加手段の前記定電流値と、前記最高電圧値およ
び/または最低電圧値とを制御する制御手段と、を備え
ている構成とした。
【0013】
【作用効果】請求項1記載のカラー画像形成装置は、表
面に複数色のトナー像が重畳される像担持体と、この像
担持体との間で転写部を形成し像担持体の表面に重畳さ
れた前記複数色のトナー像を記録材に一括転写させる転
写手段とを備えているので、ドラムに記録材を巻き付け
る形式の装置に比べて簡単な構成でカラー画像を形成す
ることができる。
【0014】そして、この請求項1記載のカラー画像形
成装置によれば、前記転写手段に対して、定電流値で、
かつ、最高電圧値と最低電圧値とのうち少なくとも一方
が制限される転写バイアスを印加する転写バイアス印加
手段と、温度を検出する温度検出手段と、湿度を検出す
る湿度検出手段と、これら温度検出手段および湿度検出
手段により検出された温度および湿度に基づいて前記転
写バイアス印加手段の前記定電流値と、前記最高電圧値
および/または最低電圧値とを制御する制御手段とを備
えているので、環境すなわち温度および湿度、記録材の
種類、さらに転写バイアスの供給経路をなす部材の抵抗
のバラツキによらず、良好な転写状態が得られることと
なる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0016】図1は本発明に係るカラー画像形成装置の
一実施の形態を示す概略図である。
【0017】先ず、この画像形成装置の概要について説
明する。
【0018】この画像形成装置は、イエロー(Y)、シ
アン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色の
トナーによる現像器を用いて単色画像およびフルカラー
画像を形成することのできる装置である。
【0019】図1において、100は感光体カートリッ
ジであり、その感光体140が、図示しない適宜の駆動
手段によって図示矢印方向に回転駆動される。
【0020】感光体140は、薄肉円筒状の導電性基材
と、その表面に形成された感光層とを有している。
【0021】感光体140の周りには、その回転方向に
沿って、帯電手段としての帯電ローラ160、現像手段
としての現像器10(Y,C,M,K)、中間転写装置
30、およびクリーニング手段170が配置される。
【0022】帯電ローラ160は、感光体140の外周
面に当接して外周面を一様に帯電させる。一様に帯電し
た感光体140の外周面には、露光ユニット40によっ
て所望の画像情報に応じた選択的な露光L1がなされ、
この露光L1によって感光体140上に静電潜像が形成
される。
【0023】この静電潜像は、現像器10でトナーが付
与されて現像される。
【0024】現像器として、イエロー用の現像器10
Y、シアン用の現像器10C、マゼンタ用の現像器10
M、およびブラック用の現像器10Kが設けられてい
る。これら現像器10Y,10C,10M,10Kは、
それぞれ揺動可能に構成されており、選択的に1つの現
像器の現像ローラ11のみが感光体140に当接し得る
ようになっている。したがって、これらの現像器10
は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのうちのい
ずれかのトナーを感光体140の表面に付与して感光体
140上の静電潜像を現像する。
【0025】現像されたトナー像は、中間転写装置30
の像担持体をなす中間転写ベルト36上に転写される。
【0026】クリーニング手段170は、上記転写後
に、感光体140の外周面に残留し付着しているトナー
Tを掻き落とすクリーナブレードと、このクリーナブレ
ードによって掻き落とされたトナーを受ける受け部とを
備えている。
【0027】中間転写装置30は、駆動ローラ31と、
4本の従動ローラ32,33,34,35と、これら各
ローラの回りに張架された像担持体としての無端状の中
間転写ベルト36とを有している。
【0028】駆動ローラ31は、その端部に固定された
図示しない歯車が、感光体140の駆動用歯車(図示せ
ず)と噛み合っていることによって、感光体140と略
同一の周速で回転駆動され、したがって中間転写ベルト
36が感光体140と略同一の周速で図示矢印方向に循
環駆動されるようになっている。
【0029】従動ローラ35は、駆動ローラ31との間
で中間転写ベルト36がそれ自身の張力によって感光体
140に圧接される位置に配置されており、感光体14
0と中間転写ベルト36との圧接部において一次転写部
T1が形成されている。従動ローラ35は、中間転写ベ
ルト36の循環方向上流側において一次転写部T1の近
くに配置されている。
【0030】駆動ローラ31には、中間転写ベルト36
を介して図示しない電極ローラが配置されており、この
電極ローラを介して、中間転写ベルト36に一次転写バ
イアスが印加される。
【0031】従動ローラ32はテンションローラであ
り、図示しない付勢手段によって中間転写ベルト36を
その張り方向に付勢している。
【0032】従動ローラ33は、二次転写部(請求項1
でいう転写部)T2を形成するバックアップローラであ
る。このバックアップローラ33には、中間転写ベルト
36を介して転写手段としての二次転写ローラ38が対
向配置されている。二次転写ローラ38は、図示しない
接離機構により中間転写ベルト36に対して接離可能で
ある。二次転写ローラ38には、二次転写バイアス(請
求項1でいう転写バイアス)が印加される。
【0033】従動ローラ34は、ベルトクリーナ39の
ためのバックアップローラである。ベルトクリーナ39
は、中間転写ベルト36と接触してその外周面に残留し
付着しているトナーを掻き落とすクリーナブレード39
aと、このクリーナブレード39aによって掻き落とさ
れたトナーを受ける受け部39bとを備えている。この
ベルトクリーナ39は、図示しない接離機構によって中
間転写ベルト36に対して接離可能である。
【0034】中間転写ベルト36は、導電層と、この導
電層の上に形成され、感光体140に圧接される抵抗層
とを有する複層ベルトで構成されている。導電層は、合
成樹脂からなる絶縁性基体の上に形成されており、この
導電層に、前述した電極ローラを介して、一次転写バイ
アスが印加される。
【0035】中間転写ベルト36が循環駆動される過程
で、一次転写部T1において、感光体140上のトナー
像が中間転写ベルト36上に転写され、中間転写ベルト
36上に転写されたトナー像は、二次転写部T2におい
て、二次転写ローラ38との間に供給される用紙等のシ
ート(記録材)Sに転写される。
【0036】記録材Sは、給紙装置50から給送され、
ゲートローラ対Gによって所定のタイミングで二次転写
部T2に供給される。51は記録材Sを積層保持する給
紙カセット、52はピックアップローラである。
【0037】二次転写部T2でトナー像が転写された記
録材Sは、定着手段をなす定着装置60を通ることによ
ってそのトナー像が定着される。
【0038】定着装置60は、熱源を有する加熱ローラ
61と、これに圧接されている加圧ローラ62とを有し
ており、これらローラ61,62によって、通過する記
録材Sを挟圧しつつ加熱して、トナー像を記録材S上に
溶融定着させる。
【0039】定着装置60を通った記録材Sは、最終的
には、排紙経路70を通って、装置本体のケース80上
に形成されたシート受け部81上に排出されるが、この
画像形成装置は、定着装置60を通過した記録材Sの表
裏を反転させて再び転写部T2(二次転写部T2)に記
録材Sを返送することのできる反転返送経路70’を備
えている。
【0040】反転返送経路70’は、定着装置60を通
過した記録材Sを搬入し、かつ、一旦搬入された記録材
Sを逆送することのできる互いに独立した2つの排紙経
路71,72を有するスイッチバック経路74と、この
スイッチバック経路74から逆送された記録材Sを再び
前記二次転写部T2に向けて返送する返送路73とを有
している。したがって、この反転返送経路70’によっ
て再び二次転写部T2に返送される記録材Sは、その表
裏が反転されて二次転写部T2に返送されることとな
る。
【0041】このような画像形成装置は、記録材Sの表
面(第1面)にのみ画像を形成することもできるし、両
面(表裏である第1面および第2面)に画像を形成する
こともできる。
【0042】90は制御部であり、装置全体の制御を行
なう制御手段を構成している。
【0043】91は転写バイアス印加手段であり、定電
流電源で、かつ、最高電圧値と最低電圧値とのうち少な
くとも一方を制限することのできる電源で構成されてい
る。この転写バイアス印加手段91は、制御部90によ
って後述するように制御される。
【0044】以上のような画像形成装置全体の作動の概
要は次の通りである。
【0045】(i)図示しないホストコンピュータ等
(パーソナルコンピュータ等)からの印字指令信号(画
像形成信号)が画像形成装置の制御部90に入力される
と、感光体140、現像器10の各ローラ11、および
中間転写ベルト36が回転駆動される。
【0046】(ii)感光体140の外周面が帯電ロー
ラ160によって一様に帯電される。
【0047】(iii)一様に帯電した感光体140の
外周面に、露光ユニット40によって第1色目(例えば
イエロー)の画像情報に応じた選択的な露光L1がなさ
れ、イエロー用の静電潜像が形成される。
【0048】(iv)感光体140には、第1色目(例
えばイエロー)用の現像器10Yの現像ローラのみが接
触し、これによって上記静電潜像が現像され、第1色目
(例えばイエロー)のトナー像が感光体140上に形成
される。
【0049】(v)中間転写ベルト36には上記トナー
の帯電極性と逆極性の一次転写バイアスが印加され、感
光体140上に形成されたトナー像が、一次転写部T1
において中間転写ベルト36上に転写される。このと
き、二次転写ローラ38およびベルトクリーナ39は、
中間転写ベルト36から離間している。
【0050】(vi)感光体140上に残留しているト
ナーがクリーニング手段170によって除去された後、
除電手段41からの除電光L2によって感光体140が
除電される。
【0051】(vii)上記(ii)〜(vi)の動作
が必要に応じて繰り返される。すなわち、上記印字指令
信号の内容に応じて、第2色目、第3色目、第4色目、
と繰り返され、上記印字指令信号の内容に応じたトナー
像が中間転写ベルト36上において重ね合わされて中間
転写ベルト36上に形成される。
【0052】(viii)所定のタイミングで給紙装置
50から記録材Sが供給され、記録材Sの先端が二次転
写部T2に達する直前にあるいは達した後に(要するに
記録材S上の所望の位置に、中間転写ベルト36上のト
ナー像が転写されるタイミングで)二次転写ローラ38
が中間転写ベルト36に押圧されるとともに二次転写バ
イアスが印加され、中間転写ベルト36上のトナー像
(基本的には4色のトナー像が重ね合わせられたフルカ
ラー画像)が記録材S上に転写される。また、ベルトク
リーナ39が中間転写ベルト36に当接し、二次転写後
に中間転写ベルト36上に残留しているトナーが除去さ
れる。
【0053】(ix)記録材Sが定着装置60を通過す
ることによって記録材S上にトナー像が定着し、その
後、記録材Sが所定の位置に向け(両面印刷でない場合
にはシート受け部81に向け、両面印刷の場合には、ス
イッチバック経路74を経て返送路73に向け)搬送さ
れる。
【0054】すなわち、表面(第1面)にのみ画像を形
成する場合には、給紙装置50から給送された記録材S
は、その第1面に二次転写部T2で画像が転写され、定
着装置60で定着された後、排紙経路71または72を
経てシート受け部81上に排出される。
【0055】両面(第1面および第2面)に画像を形成
する場合には、給紙装置50から給送された記録材S
は、その第1面に二次転写部T2で画像が転写され、定
着装置60で定着された後、一旦排紙経路71または7
2(スイッチバック経路74)に入り、逆送されて返送
路73を経て、ゲートローラ対Gによって所定のタイミ
ングで再び二次転写部T2に返送され、第2面にも画像
が転写される。その後、定着装置60で第2面にも画像
が定着され、排紙経路71または72を経てシート受け
部81上に排出される。
【0056】ところで、上述したように、像担持体36
の表面に重畳された複数色のトナー像(カラー画像)を
記録材Sに一括転写させる構成とした場合には、重畳さ
れた複数色のトナー像が記録材Sに一括転写されるが故
に、その良好な転写状態が得られる転写条件の範囲が非
常に狭くなる。したがって、転写状態の良否は、環境や
記録材の種類だけでなく、転写バイアスの供給経路をな
す部材、特に転写手段である二次転写ローラ38の抵抗
のバラツキによっても影響される。
【0057】そこで、この実施の形態では、温湿度検出
手段(温度および湿度を検出する検出手段)92を設
け、温湿度検出手段92により検出された温度および湿
度に基づいて、制御部90により、前記転写バイアス印
加手段91の定電流値と、最低電圧値および/または最
高電圧値とを制御する構成とした。
【0058】温湿度検出手段92は、装置の適所に設け
ることができ、この実施の形態では、給紙カセット51
の近くまたは反転返送経路70’の返送路73に対して
設ける(符号92’参照)。また、温湿度検出手段92
は、温度と湿度とを検知する温湿度センサで構成するこ
とができる。
【0059】以上のような画像形成装置によれば、次の
ような作用効果が得られる。
【0060】(a)表面に複数色のトナー像が重畳され
る像担持体36と、この像担持体36との間で転写部T
2を形成し像担持体36の表面に重畳された複数色のト
ナー像を記録材Sに一括転写させる転写手段38とを備
えているので、ドラムに記録材を巻き付ける形式の装置
に比べて簡単な構成でカラー画像を形成することができ
る。
【0061】(b)転写手段38に対して、定電流値
で、かつ、最低電圧値が制限される転写バイアスを印加
する転写バイアス印加手段91と、温度および湿度を検
出する温湿度検出手段92と、この温湿度検出手段92
により検出された温度および湿度に基づいて転写バイア
ス印加手段91の前記定電流値と最低電圧値とを制御す
る制御手段90とを備えているので、環境すなわち温度
および湿度、記録材の種類、さらに転写バイアスの供給
経路をなす部材特に二次転写ローラ38の抵抗のバラツ
キによらず、良好な転写状態が得られることとなる。
【0062】
【実施例および比較例】図2は、前述した「従来の技
術」において、最小電圧と最大電圧とを制限した状態
で、転写バイアスを定電流制御するようにした技術(特
開平2−285377号公報)に対応した、転写電圧−
転写電流特性図(V−I特性図)、図3は本発明による
後述する第1実施例のV−I特性図、図4は同じく後述
する第2実施例のV−I特性図である。
【0063】これらの図において、横軸は転写電流(単
位μA)を示し、縦軸は転写電圧(単位V)を示してい
る。
【0064】また、各環境、すなわち、低温低湿環境
(LL環境)、常温常湿環境(NN環境)、温高湿環境
(HH環境)で抵抗が最大、最小のときの負荷線を破線
で示してある。したがって、グラフには、6本の負荷線
が引かれている。
【0065】各環境により負荷線の状態が大きく異なる
のは、吸湿により、記録材(例えば紙)、転写ローラの
抵抗が変化するためである。
【0066】また、同一環境下でも上のように負荷線が
異なる(例えばLLMAX,LLMIN)のは、転写ロ
ーラの抵抗が製造上ばらつくことや、記録材の種類(厚
紙、薄紙、葉書、封筒、その他)抵抗がばらつくためで
ある。
【0067】一般に、転写電圧(電流)が小さすぎて
も、大きすぎても転写不良が生じ、良好な転写状態が得
られる転写電圧(電流)の範囲(転写効率がよい範囲)
が範囲が存在する。この範囲を転写良好域とし、図中四
角形に囲んで示してある。
【0068】したがって、転写バイアスの制御線が上記
転写良好域(四角形の範囲)に収まるようにすれば良好
な転写状態が得られることとなる。
【0069】そこで、先ず図2に示す比較例について説
明する。
【0070】図2は、モノクロのトナー像を転写する場
合の転写良好域を示している。
【0071】図2から分かるように、モノクロの場合に
は、各環境下における転写良好域が比較的広いので、図
示のような1本の制御線Lによって、良好な転写状態を
得ることが可能である。
【0072】しかしながら、カラー画像(すなわち重畳
された複数色のトナー像)を一括転写する場合には、図
3および図4に示すように、各環境下における転写良好
域の範囲が狭くなるため、1本の制御線によって良好な
転写状態を得ることは困難になる。
【0073】そこで、第1、第2実施例では、次のよう
に転写バイアスを制御することとした。
【0074】第1実施例は、定電流電源で最低電圧を制
限する高圧電源を用い、温湿度検出手段92からの出力
に応じて以下のように転写バイアスを制御する(図3参
照)。
【0075】LL(低温低湿環境)では、制御電流値
(定電流値)を25μAとし、制御電圧値(最低電圧
値)を2000Vとする。その制御線を図3においてL
1で示す。
【0076】NN(常温常湿環境)では、制御電流値
(定電流値)を30μAとし、制御電圧値(最低電圧
値)を1200Vとする。その制御線を図3においてL
2で示す。
【0077】HH(高温高湿環境)では、制御電流値
(定電流値)を35μAとし、制御電圧値(最低電圧
値)を900Vとする。その制御線を図3においてL3
で示す。
【0078】第2実施例は、定電流電源で最高電圧を制
限する高圧電源を用い、温湿度検出手段92からの出力
に応じて以下のように転写バイアスを制御する(図4参
照)。
【0079】LL(低温低湿環境)では、制御電流値
(定電流値)を30μAとし、制御電圧値(最高電圧
値)を2500Vとする。その制御線を図4においてL
1’で示す。
【0080】NN(常温常湿環境)では、制御電流値
(定電流値)を35μAとし、制御電圧値(最高電圧
値)を1500Vとする。その制御線を図4においてL
2’で示す。
【0081】HH(高温高湿環境)では、制御電流値
(定電流値)を40μAとし、制御電圧値(最高電圧
値)を1000Vとする。その制御線を図4においてL
3’で示す。
【0082】以上、本発明の実施の形態および実施例に
ついて説明したが、本発明は上記の実施の形態あるいは
実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲
内において適宜変形実施可能である。
【0083】例えば、上記実施の形態では、像担持体が
中間転写ベルト36で構成され、転写部が二次転写部T
2となっているものについて説明したが、この発明はこ
れに限るものではない。例えば、像担持体を感光体で構
成し、感光体上に重畳した複数色のトナーを記録材に一
括転写する構成のものにも適用することができる。
【0084】
【発明の効果】請求項1記載のカラー画像形成装置によ
れば、像担持体表面に重畳された複数色のトナー像を記
録材に一括転写させる構成を採用しつつ、環境によらず
に良好な転写状態が得られる。
【0085】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー画像形成装置の一実施の形
態を示す概略図。
【図2】比較例を示す図で、モノクロトナー像を転写す
る場合のV−I特性図。
【図3】本発明による第1実施例のV−I特性図。
【図4】同じく第2実施例のV−I特性図。
【符号の説明】
T2 二次転写部(転写部) S 記録材 36 中間転写ベルト(像担持体) 38 二次転写ローラ(転写手段) 90 制御部(制御手段) 91 転写バイアス印加手段 92 温湿度検出手段(湿度検出手段,温度検出手
段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に複数色のトナー像が重畳される像
    担持体と、 この像担持体との間で転写部を形成し像担持体の表面に
    重畳された前記複数色のトナー像を記録材に一括転写さ
    せる転写手段と、 この転写手段に対して、定電流値で、かつ、最高電圧値
    と最低電圧値とのうち少なくとも一方が制限される転写
    バイアスを印加する転写バイアス印加手段と、 温度を検出する温度検出手段と、 湿度を検出する湿度検出手段と、 これら温度検出手段および湿度検出手段により検出され
    た温度および湿度に基づいて前記転写バイアス印加手段
    の前記定電流値と、前記最高電圧値および/または最低
    電圧値とを制御する制御手段と、を備えていることを特
    徴とするカラー画像形成装置。
JP10103860A 1998-03-24 1998-03-31 カラー画像形成装置 Withdrawn JPH11288184A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010191276A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Canon Inc 画像形成装置
JP2017090897A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 株式会社リコー 画像形成装置

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