JPH11287426A - 灰溶融炉 - Google Patents
灰溶融炉Info
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- JPH11287426A JPH11287426A JP10393898A JP10393898A JPH11287426A JP H11287426 A JPH11287426 A JP H11287426A JP 10393898 A JP10393898 A JP 10393898A JP 10393898 A JP10393898 A JP 10393898A JP H11287426 A JPH11287426 A JP H11287426A
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Abstract
を広域化し、炉底に沿い形成される灰供給層の全幅にわ
たる加熱溶融を可能としたもので、しかも一個のバーナ
により低コスト、省スペースのもとに可能とすべく、バ
ーナによる加熱域を適宜選択制御可能の構造とした灰溶
融炉を提供する。 【構成】 炉天井56の中央軸芯に首振りバーナ10を
設け、炉体本体の他端側上部の端面に赤外線CCDカメ
ラ等の撮像部16を設け炉内の溶融灰の温度分布状態を
検出し、検出状態に応じて首振りバーナ10の首振り機
構を制御して、広域の溶融加熱を可能とするバーナ駆動
制御装置15を設ける構成とした。
Description
棄物の焼却炉並びに石炭焚事業用ボイラなどより排出さ
れる焼却灰や飛灰等の被溶融部材である灰の表面をバー
ナにより加熱溶融して、溶融灰を溶融スラグとして排出
する灰溶融炉に関し、特に広域溶融を可能とした灰溶融
炉に関する。
には、円形回転式表面溶融炉と角型固定式表面溶融炉と
があるが、簡単のため角型固定式表面溶融炉により概略
の機能を説明する。図4に示すように、従来の灰溶融炉
は、斜めに下降する傾斜状の炉底55と、炉体本体の一
端側に設けた灰供給部53と、他端側に設けた排出口5
7と、炉天井56に設けた固定バーナ52とよりなる。
前記灰供給部53は下端に灰供給口54を備えた灰貯留
部60よりなり、灰貯留部60は焼却灰等の被溶融部材
を貯留し、その下部より貯留する前記被溶融部材である
灰50をプッシャ58を介して排出口57に向け押し出
し、炉底55の傾斜面に沿って灰供給層59を形成させ
る構造にしている。
6の中央軸線上に設けられ、該バーナ内に圧送された液
体燃料を高圧空気ないし排熱ボイラの蒸気により微粒子
化して噴射し、それとともに供給される高温の燃焼空気
と混合させて前記微粒化された燃料を燃焼させ、その火
炎輻射熱が灰供給層59の表面に溶融温度領域を形成し
て溶融灰25を形成するようにしている。前記排出口5
7に向け移動を続ける灰供給層59の外表面の灰50
は、上記のように加熱溶融され溶融灰25を形成して溶
融スラグ25aとして炉底55の末端に設けた堰63の
スラグ出滓口64を介して排出口57の下部へ滴下さ
せ、図示してない水封コンベアを介して外部へ排出して
いる。
炉天井56の中央軸線上に固定されているため、図5に
示すように固定バーナ52の火炎輻射熱による前記灰供
給層59の表面に形成される灰を加熱溶融する溶融温度
領域71を、炉底55上の炉壁70、70の間を移動す
る灰供給層59の全幅に亙って形成することは無理で、
図に示すように加熱溶融される前記溶融温度領域71の
外側には固形状の灰焼結部72を形成するため、炉壁7
0との間の灰の移動は困難となり灰堆積部73を形成す
る。
固形円弧状の灰焼結部72が形成されるため、灰焼結部
72の近傍より炉壁70に到る間の灰の移動は阻害され
前記したように灰堆積部73ができ、堆積量がその限度
を越すと雪崩現象を起こし、炉底55の末端へ向け逸走
し未溶融の灰を溶融スラグの中に混入させ、溶融スラグ
の品質の低下の原因を形成する問題がある。また、前記
灰焼結部72の内側においても、固形円弧状の灰焼結部
72が溶融灰25の下方への流れの阻害を起こすととも
に、それ自身の成長肥大化と増殖が起こり、ついには溶
融灰25の流れの閉塞状態を惹起し運転停止に到る問題
がある。しかも上記閉塞状態の解消には、上記肥大化し
た灰焼結部72の破砕が必要で、これの解消には多大の
困難を伴う問題がある。
れたもので、バーナによる灰の加熱溶融する溶融温度領
域を広域化し、炉底に沿い形成される灰供給層の全幅に
わたり、移動するすべての灰の加熱溶融を可能としたも
ので、しかも一個のバーナにより低コスト、省スペース
のもとに可能とするため、溶融加熱域を適宜選択制御可
能の構造とした効率的灰溶融炉の提供を目的としたもの
である。
炉は、炉体本体の一端側に灰供給口を設け、他端側に溶
融灰の排出口を形成し、前記灰供給口から供給された灰
を傾斜した炉底に沿って前記排出口側へ移動させながら
バーナにより加熱溶融する灰溶融炉において、前記バー
ナを首振り機構により首振り可能の構成としたことを特
徴とする。
記載のように、所定角度方向にバーナを揺動させる角度
揺動機構と該機構を周方向に回動させる旋回機構とのい
ずれか1若しくは両者の機構により構成するのがよい。
うに、炉内での灰溶融状態を監視する温度分布検知手段
(サーモビューア等)を設けるとともに、該温度分布検
知手段からの出力に基づく溶融灰の温度分布状態に応じ
て前記バーナの首振り機構の駆動を制御するバーナ駆動
制御装置を設けるのがよい。
層の表面を加熱溶融するバーナを首振り構造としたた
め、溶融加熱領域は首振り半径に相応して加熱溶融領域
の範囲を広げることができ、1台のバーナで広範囲の加
熱溶融を可能とすることができ、灰溶融負荷の増大と安
定運転が可能となる。
加熱を必要とする領域に対しては、旋回機構によりその
周方向の所定角度変向若しくは旋回(正逆回転も含む)
可能に設定し、更に必要に応じ角度揺動機構により揺動
角を設定すれば良く、1台のバーナで広域加熱を効率的
に可能とすることが出来る。
分布検知手段(サーモビューア等)からの出力に基づく
溶融灰の温度分布状態に対応して所用の溶融加熱を必要
とする領域を演算設定して、首振り機構の旋回機構と角
度揺動機構をそれぞれ駆動制御する構成にしてあるた
め、必要とする領域へのバーナを向けて加熱溶融を積極
的に行なうことができる。
図示例と共に説明する。ただし、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、形状、その相対的位置等は特に
特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限
定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお従
来例を示す図面と同一部材については同一符号を使用す
る。
す図で、本発明の灰溶融炉は、炉体本体の一端側には灰
供給部53とその下部に灰供給口54が設けられ、灰5
0は前記灰供給口54よりその下部に設けられた炉底5
5上に供給され、プッシャ58により傾斜する炉底55
に沿って灰供給層59を形成させながら炉底55の末端
に向け移動させるとともに、炉体本体の上部の炉天井5
6の中央部の軸芯に設けた首振りバーナ10により前記
灰供給層59の表面の灰を加熱溶融させ、溶融灰25を
得る構成にするとともに、前記首振りバーナ10により
広域の加熱溶融を可能としたものである。なお、灰供給
口54には灰焼結部を破砕するための昇降による破砕可
能の解砕機20を設けて、灰の円滑な移動を可能にして
ある。
た赤外線CCDカメラ等の撮像部16(サーモビュー
ア)により炉内の溶融灰25の温度分布状態を検出し、
その状態に応じて首振りバーナ10の首振り機構を制御
して、広域の加熱溶融を可能とするバーナ駆動制御装置
15を設ける構成にしてある。
に炉天井56に軸周方向に回動自在に設けた回動体14
と該回動体14に設けた歯車列13と駆動用サーボモー
タ12とよりなる旋回機構と、前記回動体14に垂直断
面内で左右揺動自在に回動軸11aを介して設けたバー
ナ10aと前記回動軸11aに直結する揺動用サーボモ
ータ11とよりなる角度揺動機構とより構成する。また
首振りバーナ10を支持する炉天井56の内部は輻射熱
を受けるため、遮蔽、耐熱、水冷構造56a等の冷却構
造を具備している。
動機構により左右に揺動させる状況を示す図で、(B)
は旋回機構により(A)に示すバーナ10aを90度回
動させた状態を示す図である。なお、図2(A)、
(B)に示すように、バーナ10aを作動させる灯油
と、酸素と高温高圧空気との混合体とは外部より個別に
回動体14に導入され、次いでフレキシブルパイプを介
してバーナ10aに導入可能にしてあり、前記旋回機構
の最大回動角は1回転以下に抑え、導入パイプの絡み付
きを防止する必要がある。また、前記駆動用サーボモー
タ12の代わりに、停止位置自己保持可能のパルスモー
タを用いても良い。
の他端側の排出口57上部の端面に設けた赤外線CCD
カメラ等の撮像部16と、画像処理部17と、温度分布
比較部18と、揺動制御部19aと旋回制御部19bと
よりなる制御部19とより構成する。上記赤外線CCD
カメラ等の撮像部16は炉体本体の他端側端面の排出口
57の上部に設け、炉内の灰供給層59の表面の加熱溶
融の状況を把握できるようにしてある。
撮像部16で得られた画像は画像処理部17で画像分析
され、炉内の灰供給層59表面の温度分布状態を検出す
る。ついで、温度分布比較部18で、加熱を必要とする
部位を演算し併せて所用の旋回角及び揺動角を演算して
制御指令を制御部19に出力する。次いで、指令を受け
た揺動制御部19a及び旋回制御部19bは角度揺動機
構及び旋回機構の夫々のサーボモータ11、12を駆動
制御させる。斯くして、バーナ10aを所要位置にセッ
トし広域加熱を可能とする構成にしてある。
に見るように灰供給層59の上には広域加熱の結果もた
らされた溶融温度領域21が示されており、中央軸芯Y
−Yに対して均一な灰の溶融を可能にし、従来の固定バ
ーナに見られた灰焼結部や灰堆積部の形成を完全防止
し、溶融灰の閉塞等を皆無とするばかりでなく、未溶融
の灰の溶融スラグへの混入も完全防止できる。なお、同
図に見るように、バーナ10aを例えば灰供給層の矢印
A方向の移動に対し、左右方向にバーナを揺動させる場
合は旋回機構により図の仮想線で示す位置に90度回動
させるとともに、角度揺動機構により垂直断面面内にお
いて所定角度の揺動をさせる必要がある。このような操
作により1台のバーナにより図に示す広域の加熱溶融を
可能とすることが出来る。
によれば、バーナを首振り構造としたため、加熱溶融領
域は首振り半径に相応して範囲を広げることができ、1
台のバーナで広範囲の加熱溶融を可能とすることがで
き、灰溶融負荷の増大と安定運転が可能となる。
熱を必要とする領域に対しては、旋回機構によりその周
方向の首振り方向を設定した後、必要に応じ角度揺動機
構により垂直断面面内において揺動角を設定すれば良
く、1台のバーナで広域の加熱溶融を可能とすることが
出来る。
カメラ等の温度分布検知手段(サーモビューア等)から
の出力に基づく溶融灰の温度分布状態に対応して所用の
溶融加熱を必要とする領域を演算設定し、首振り機構を
介してバーナを所定方向位置に駆動制御する構成にして
あるため、適宜必要とする領域の加熱溶融を積極的効率
的に可能とすることができる。
る。
は角度揺動機構の揺動状況を示し、(B)旋回機構によ
り(A)に示す位置より90度回動させた状態を示す図
である。
た広域の溶融加熱領域を形成した灰供給層の状況とバー
ナの揺動及び旋回制御の状況を示す図である。
に形成される、灰の溶融温度領域及び灰焼結部および灰
堆積部発生の状況を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 炉体本体の一端側に灰供給口を設け、他
端側に溶融灰の排出口を形成し、前記灰供給口から供給
された灰を傾斜した炉底に沿って前記排出口側へ移動さ
せながらバーナにより加熱溶融する灰溶融炉において、 前記バーナを首振り機構を介して首振り可能に構成とし
たことを特徴とする灰溶融炉。 - 【請求項2】 前記首振り機構は、所定角度方向にバー
ナを揺動させる角度揺動機構と該機構を周方向に回動さ
せる旋回機構とのいずれか1若しくは両者の機構により
構成したことを特徴とする請求項1記載の灰溶融炉。 - 【請求項3】 前記灰溶融炉に、炉内での灰溶融状態を
監視する温度分布検知手段(サーモビューア等)を設け
るとともに、該温度分布検知手段(サーモビューア等)
からの出力に基づく溶融灰の温度分布状態に応じて前記
バーナの首振り機構の駆動を制御するバーナ駆動制御装
置を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の灰
溶融炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10393898A JP3891687B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 灰溶融炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10393898A JP3891687B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 灰溶融炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11287426A true JPH11287426A (ja) | 1999-10-19 |
JP3891687B2 JP3891687B2 (ja) | 2007-03-14 |
Family
ID=14367393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10393898A Expired - Fee Related JP3891687B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 灰溶融炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3891687B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002103240A1 (fr) * | 2001-06-19 | 2002-12-27 | Zet. Co., Ltd. | Dispositif de combustion et systeme de traitement de dechets |
JP2007301546A (ja) * | 2005-12-15 | 2007-11-22 | Nikko Kinzoku Kk | 産業廃棄物溶融処理設備及び産業廃棄物溶融処理方法 |
JP2009047318A (ja) * | 2007-08-13 | 2009-03-05 | Mhi Environment Engineering Co Ltd | ロータリーキルンの運転方法 |
JP2015094478A (ja) * | 2013-11-08 | 2015-05-18 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 固化物溶融バーナ装置、石炭ガス化炉およびバーナ点火方法 |
CN107327858A (zh) * | 2017-05-16 | 2017-11-07 | 北京国电富通科技发展有限责任公司 | 燃煤锅炉炉底排渣装置、排渣方法及排渣系统 |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP10393898A patent/JP3891687B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4526520B2 (ja) * | 2005-12-15 | 2010-08-18 | 日鉱金属株式会社 | 産業廃棄物溶融処理設備及び産業廃棄物溶融処理方法 |
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