JPH053869Y2 - - Google Patents

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JPH053869Y2
JPH053869Y2 JP6569788U JP6569788U JPH053869Y2 JP H053869 Y2 JPH053869 Y2 JP H053869Y2 JP 6569788 U JP6569788 U JP 6569788U JP 6569788 U JP6569788 U JP 6569788U JP H053869 Y2 JPH053869 Y2 JP H053869Y2
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pusher
pushers
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、灰を溶融させるための灰溶融炉に
関するものである。
「従来の技術」 従来、たとえば都市ごみを焼却処理する清掃工
場等から発生する灰はそのまま埋め立て処分され
ていたが、近年、灰の減容化とその中に含まれて
いる有害成分の除去を目的として、灰をさらに高
温に加熱して溶融させることが検討されている。
そのような灰を溶融させるための炉としては、
油やガス等の燃料を燃焼させることにより、ある
いは電気ヒータにより、灰を高温に加熱して溶融
させるものが考えられるが、そのようなものでは
運転費が著しくかさんでしまうので、第3図ない
し第5図に示すような灰溶融炉が開発されつつあ
る。
その灰溶融炉は、燃料を使用することなく、灰
中に10〜15%程度含まれている未燃の残留炭素を
燃焼させることで溶融させるようにしたものであ
つて、運転費を大きく削減できるものである。
これらの図において符号1は横型の炉本体であ
つて、その上部には灰の投入口2が設けられてい
るとともに、その投入口2の下方には投入された
灰を貯留するための貯留部3が設けられ、また、
炉本体1の下部には溶融した灰の排出口4が設け
られている。
この炉本体1の底面は第3図に示すように貯留
部3から排出口4に向かつて傾斜しており、か
つ、第4図に示すようにその幅方向中央部が両側
部より低くなるようにされていて、溶融物は中央
部に集まつて流下するようにされている。そし
て、炉底部には多数のヒータ5……が設けられ、
また、底面に近接する位置には、送風機6(第5
図参照)によつて炉本体1内に燃焼用空気を吹き
込むための多数の空気管7……が、炉本体1の側
壁を貫通して設けられている。
また、貯留部3の後壁には、油圧シリンダ等の
プツシヤ駆動装置8(第5図参照)によつて前後
方向に移動することにより、貯留部3に貯留され
ている灰を前方に押し出して炉本体1の内部に送
り込むためのプツシヤ9が備えられている。
上記構成の灰溶融炉においては、溶融するべき
灰を投入口2から一定量ずつ投入してその下方の
貯留部3に貯留し、貯留されている灰をプツシヤ
9によつて間欠的に一定量ずつ前方に送り込み、
送り込まれた灰をヒータ5……によつて加熱する
とともに空気管7……を通して燃焼用空気を吹き
込むことによつて、灰中に含まれている未燃炭素
を燃焼させて灰を溶融させ、溶融物を排出口4か
ら取り出すようになつている。
「考案が解決しようとする課題」 ところで、上記の灰溶融炉においては、第4
図、第5図に示されるように、プツシヤ9の幅寸
法が炉本体1の幅全体にわたるものとされてい
て、そプツシヤ9を前方に押し出すことによつて
灰を炉本体1内に送り込むようにしていることか
ら、灰は貯留部3からそのまま前方に移動するの
みで攪拌されるようなことがなく、このため炉内
温度にむらが生じているような場合には均一に溶
融されないことがあつた。
また、上記の灰溶融炉においては、溶融物は炉
底面の中央部に集まつて流下していくのである
が、その流路すなわち湯道が未溶融状態の灰によ
つて閉塞されて、溶融物がスムーズに流下し得な
いことがあつた。
さらに、上記の灰溶融炉においては、側壁の内
面にクリンカ(溶融物が再固化して固着したも
の)が生じ、それが大きく成長してプツシヤ9の
押し出しが阻害されてしまうことがあつた。した
がつて、クリンカが大きく成長する以前にプツシ
ヤ9を作動させてクリンカを早期に除去するよう
にしているが、その場合には多量の未溶融状態の
灰が排出口4から排出されてしまうものであつ
た。
「課題を解決するための手段」 この考案は、上記の事情に鑑みてなされたもの
で、灰を炉本体の内部に送り込むためのプツシヤ
を、少なくとも炉本体内の中央部に位置する中央
部プツシヤと両側部に位置する2本の側部プツシ
ヤとに3分割した構成とされているとともに、そ
れら各プツシヤをそれぞれの駆動装置によつて
各々別に作動させるように構成したことを特徴と
するものである。
「作用」 この考案の灰溶融炉は、全てのプツシヤを同時
に作動させることによつて一定量の灰を炉本体内
に送り込むとともに、それらのプツシヤを単独で
かつ交互に作動させることで灰を横方向に動かし
て攪拌する。また、中央部プツシヤのみを作動さ
せることによつて溶融物の流路を確保し、さら
に、側部プツシヤのみを作動させることによつて
多量の未溶融状態の灰を排出してしまうことな
く、側壁内面に固着したクリンカを除去する。
「実施例」 以下、この考案の一実施例を第1図および第2
図を参照して説明する。なお、この実施例の灰溶
融炉において、第3図〜第5図に示した灰溶融炉
と同一の構成要素については同一符号を付して詳
細な説明を省略する。
この実施例の灰溶融炉においては、上述の灰溶
融炉におけるプツシヤ9が横方向に3分割された
形態の3本のプツシヤ、すなわち中央部に位置す
る中央部プツシヤ10a、両側部に位置する2本
の側部プツシヤ10b,10bを備え、それら3
本のプツシヤ10a,10b,10bは3台の油
圧シリンダ(駆動装置)11,11,11によつ
てそれぞれ駆動されて各々別に作動できるように
なつている。そして、それら3本のプツシヤ10
a,10b,10bの作動はいずれも制御装置1
2によつて制御されるとともに、各プツシヤ10
a,10b,10bを作動させた際の各油圧シリ
ンダ11の負荷が負荷検出装置13により検出さ
れ、その検出結果は制御装置12にフイードバツ
クされるようになつている。
負荷検出装置13は、各油圧シリンダ11に供
給される油の圧力や各プツシヤ10a,10b,
10bの押出速度、そのストロークから、クリン
カの発生を検出するためのものである。すなわ
ち、炉本体1の側壁内面にクリンカが発生した場
合には、側部プツシヤ10b,10bの押出抵抗
が通常時に比して大きくなり、したがつて、プツ
シヤ10b,10bを作動させるために要する油
圧が大きくなるとともに押出速度が遅くなり、さ
らに、クリンカが大きく成長してしまつた場合に
はプツシヤ10b,10bの前進がクリンカに阻
止されて停止してしまうので、それらのことから
クリンカの発生を検出するものである。
そして、上記の制御装置12は、予め設定され
ているプログラムにしたがつて各プツシヤ10
a,10b,10bを次のように作動させるよう
に構成されている。
(i) 所定の時間間隔で全てのプツシヤ10a,1
0b,10bを同時に作動させることによつ
て、一定量の灰を炉本体1内に送り込む。
(ii) 各プツシヤ10a,10b,10bを単独で
かつ交互に所定のストロークだけ作動させるこ
とによつて、灰を前方にのみならず横方向にも
動かして攪拌する。
(iii) 所定の時間間隔で中央部プツシヤ10aのみ
を作動させることによつて、溶融物の流路(湯
道)を確保する。
(iv) 側部プツシヤ10b,10bを作動させた際
に負荷検出装置13からフイードバツクされる
負荷の大きさによつてクリンカの発生を検知
し、それに基づいて、側部プツシヤ10b,1
0bを作動させることによつてクリンカを早期
に除去する。また、クリンカが大きく成長して
プツシヤ10b,10bによつては除去し得な
い場合、すなわちプツシヤ10b,10bが停
止してしまつた場合には、その時点で運転を停
止する。
以上で説明したように、この灰溶融炉では、
各々別に作動可能な3本のプツシヤ10a,10
b,10bを備えたことによつて、それらプツシ
ヤ10a,10b,10bを各々別に作動させる
ことにより灰の攪拌を行うことができ、したがつ
て灰を均一に溶融させることができるものであ
る。また、中央部プツシヤ10aのみを作動させ
ることによつて溶融物の流路(湯道)を確保する
ことができる。さらに、負荷検出装置13によつ
てクリンカの発生を検出でき、それに基づき、側
部プツシヤ10b,10bのみを作動させること
によつて、未溶融状態の灰を多量に排出してしま
うことなくクリンカを早期に除去することができ
るものである。
なお、上記実施例ではプツシヤの本数を3本と
したが、必ずしも3本に限るものではなく、炉本
体の幅寸法等を勘案してさらに多数のプツシヤを
備えるようにしても勿論良い。
また、プツシヤを作動させるための駆動装置は
油圧シリンダに限らずたとえば電動機を用いても
よく、その場合、負荷検出装置はその電動機の電
圧や電流値を計測することによつて負荷を検出す
るように構成すれば良い。
「考案の効果」 以上で詳細に説明したように、この考案の灰溶
融炉は、灰を炉本内の内部に送り込むためのプツ
シヤを、少なくとも炉本体内の中央部に位置する
中央部プツシヤと両側部に位置する2本の側部プ
ツシヤとに3分割した構成とされているととも
に、それら各プツシヤをそれぞれの駆動装置によ
つて各々別に作動させるように構成したから、全
てのプツシヤを同時に作動させることによつて一
定量の灰を炉本体内に送り込むことができること
は勿論のこと、それらのプツシヤを単独でかつ交
互に作動させることで灰を横方向に動かして攪拌
することができ、このため灰を均一に溶融させる
ことができる。また、中央部プツシヤのみを作動
させることで溶融物の流路を確保でき、さらに、
側部プツシヤのみを作動させることによつて、多
量の未溶融状態の灰を排出してしまうことなく、
クリンカを早期に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の一実施例を示
すもので、第1図はこの実施例の灰溶融炉の概略
構成を示す平面図、第2図はその正断面図であ
る。第3図ないし第5図は現在までに考えられて
いる灰溶融炉の概略構成を示すもので、第3図は
側断面図、第4図は正断面図、第5図は平面図で
ある。 1……炉本体、2……投入口、3……貯留部、
4……排出口、5……ヒータ、10a……中央部
プツシヤ、10b……側部プツシヤ、11……油
圧シリンダ(駆動装置)、12……制御装置、1
3……負荷検出装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上部に灰の投入口を有するとともにその下方に
    灰を貯留するための貯留部を有し、かつ下部には
    溶融した灰の排出口を有する横型の炉本体と、そ
    の炉本体の底部に設けられたヒータと、前方に移
    動することによつて前記貯留部に貯留されている
    灰を炉本体の内部に送り込むプツシヤとを備え、
    前記ヒータによつて灰を加熱するとともに炉本体
    の内部に燃焼用空気を吹き込むことによつて、灰
    中に含まれている残留炭素を燃焼させてその熱で
    灰を溶融させるように構成された灰溶融炉におい
    て、前記プツシヤは、少なくとも炉本体内の中央
    部に位置する中央部プツシヤと両側部に位置する
    2本の側部プツシヤとに3分割された構成とされ
    ているとともに、それら各プツシヤはそれぞれの
    駆動装置によつて各々別に作動可能とされている
    ことを特徴とする灰溶融炉。
JP6569788U 1988-05-18 1988-05-18 Expired - Lifetime JPH053869Y2 (ja)

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JPH01170838U JPH01170838U (ja) 1989-12-04
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JP7156166B2 (ja) * 2019-05-13 2022-10-19 Jfeエンジニアリング株式会社 廃棄物焼却炉及び廃棄物焼却炉の給塵装置の制御方法
JP7326857B2 (ja) * 2019-05-13 2023-08-16 Jfeエンジニアリング株式会社 廃棄物焼却炉及び廃棄物焼却炉の給塵装置の制御方法

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