JPH11287319A - 自動変速機の変速段選択異常検出装置 - Google Patents

自動変速機の変速段選択異常検出装置

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JPH11287319A
JPH11287319A JP10088843A JP8884398A JPH11287319A JP H11287319 A JPH11287319 A JP H11287319A JP 10088843 A JP10088843 A JP 10088843A JP 8884398 A JP8884398 A JP 8884398A JP H11287319 A JPH11287319 A JP H11287319A
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Kenji Nishino
健司 西野
Akihiro Ueki
昭洋 植木
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁のスティックや、油漏れなどの機械的な異
常時もこれを検出可能にすると共に、そのための装置自
身をも異常検出可能なシステムとする。 【解決手段】 Mレンジなら、32で第1速用のAソレ
ノイド圧に応動してONするスイッチが正常であると判
定する時、34以後でMレンジ第1速の選択異常を検出
する。34で第1速用のAソレノイドON指令が出てい
ないと判定したのに、45でAソレノイド圧スイッチが
ONしていると判定する不整合状態が、4→2変速時
(37)や、2速または3速定常時(38)に発生し、
39でこの不整合がTSL時間以上継続したと判定する
時、40で第1速用のAソレノイドがON異常であると
判断して、41でAソレノイド、BソレノイドのOFF
により自動変速機を直結状態にする異常対策を行うと共
に、42で警報器をONする異常対策を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の意図
に反した変速段が選択されたのを検知する変速段選択異
常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、例えば日産自動車(株)
が昭和63年10月に発行した「NISSAN RE4
F02A型 フルレンジ電子制御オートマチックトラン
スアクスル整備要領書」(A261C11)に記載のよ
うに、運転者がシフトレバーにより操作するマニュアル
バルブの前進レンジにおいて、クラッチや、ブレーキ等
の複数の摩擦要素を、選択的に締結させることにより歯
車伝動系の動力伝達経路(変速段)を決定して、当該選
択変速段で入力軸から出力軸への動力伝達が可能であ
り、締結する摩擦要素を切り換えることにより他の変速
段への変速を行うよう構成する。そして昨今の自動変速
機は、複数の摩擦要素を選択的に締結させるに際し、上
記の文献にも記載されているように、コントローラによ
り電子制御される弁(ソレノイド弁や、ソレノイド圧に
応動するシフト弁)からの油圧でこれを行うよう構成す
るのが常套であり、該コントローラは、車速やエンジン
スロットル開度などの運転状態から求めた好適変速段と
現在の変速段が不一致である時、当該好適変速段への変
速指令をソレノイド弁等へ出力することにより、該当す
る摩擦要素の締結作動を行わせて好適変速段への変速を
実行する。
【0003】ところで、かかる電子制御式自動変速機に
おいては、機械式自動変速機よりも変速段の選択異常が
発生する懸念が多く、当該変速段選択異常を検出して対
策する必要がある。ここで変速段の選択異常を検出する
に際しては従来、コントローラの内部データと、コント
ローラの出力である変速指令とを対比させ、これら両者
間の不整合により異常を判定するのが常套であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
異常検出装置では、コントローラにより電子制御される
弁の手前までの断線を含めた電子的な異常を検出するこ
とができるも、当該弁のスティック(特定位置に固定さ
れた状態)や、配管系または弁からの作動油の漏洩な
ど、機械的な故障で変速段の選択異常が発生した場合
は、当該異常を検出することができないという問題があ
った。
【0005】この異常が第1速の異常選択として発生し
た場合、当該変速段でのギヤ比が他の変速段に比べて大
きく設定してあるため、運転者に大きな違和感を与え、
特に、自動変速機にマニュアル変速レンジを設定し、自
動変速機でありながら手動変速も可能にした構成の場
合、当該マニュアル変速レンジにおいては、運転者が選
択される変速段を予測しつつ変速操作を行うことから、
上記運転上の違和感が更に顕著なものとなる。
【0006】請求項1に記載の第1発明は、前記機械的
な故障で変速段の選択異常が発生した場合もこれを検出
することができるようにして従来の上記問題解決を実現
することを目的とする。
【0007】請求項2に記載の第2発明は、上記運転上
の違和感が最も顕著になる変速段の選択異常が発生した
場合において、これを確実に検出することができるよう
にすることを目的とする。
【0008】請求項3に記載の第3発明は、異常検出す
べき変速段の選択状態であるのを検知する手法として、
油圧検出手段を用いた比較的簡単な手法を提案すること
を目的とする。
【0009】請求項4に記載の第4発明は、第3発明に
おいて、異常検出すべき変速段の選択状態であるのを更
に確実に検知し得るようにすることを目的とする。
【0010】請求項5に記載の第5発明は、第3発明に
おける油圧検出手段が異常である場合に、異常検出対象
変速段の選択異常が誤検出される不都合を回避し得るよ
うにすることを目的とする。
【0011】請求項6に記載の第6発明は、第5発明に
おける油圧検出手段の異常を、効果的に判定し得るよう
にすることを目的とする。
【0012】請求項7に記載の第7発明は、異常検出す
べき変速段の選択状態であるのを検知する手法として、
自動変速機のギヤ比を用いた確実な手法を提案すること
を目的とする。
【0013】請求項8に記載の第8発明は、第7発明に
おいて異常検出対象変速段の選択異常が無駄に検出され
るのを防止し得るようにすることを目的とする。
【0014】請求項9に記載の第9発明は、第8発明の
作用効果が変速機作動油温の如何にかかわらず達成され
るようにすることを目的とする。
【0015】請求項10に記載の第10発明は、第7発
明において、異常検出すべき変速段の選択状態であるの
を更に確実に検知し得るようにすることを目的とする。
【0016】請求項11に記載の第11発明は、第7発
明において自動変速機のギヤ比を求めるためのギヤ比検
出手段が異常である場合に、異常検出対象変速段の選択
異常が検出される不都合を回避し得るようにすることを
目的とする。
【0017】請求項12に記載の第12発明は、自動変
速機のギヤ比を基に異常検出対象変速段の選択異常を検
出する場合において誤検出を生ずる、変速機出力回転数
の時間変化割合域で当該検出を禁止して誤検出を回避し
得るようにすることを目的とする。
【0018】請求項13に記載の第13発明は、自動変
速機のギヤ比を基に異常検出対象変速段の選択異常を検
出する場合において誤検出を生ずる車速域で当該検出を
禁止して誤検出を回避し得るようにすることを目的とす
る。
【0019】請求項14に記載の第14発明は、自動変
速機のギヤ比を基に異常検出対象変速段の選択異常を検
出する代わりに、自動変速機の入力回転数が過回転を示
すような状態であることでも、異常検出対象変速段の選
択異常を判定可能にして、当該選択異常の判定確度を高
めることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】これら目的のため、先ず
第1発明による自動変速機の変速段選択異常検出装置
は、コントローラにより電子制御される弁からの油圧で
複数の摩擦要素を選択的に締結させて対応変速段を選択
可能な自動変速機において、自動変速機が、異常検出す
べき変速段に投入されている状態であるのを検知し、前
記コントローラが前記弁に該異常検出対象変速段を指令
していないにもかかわらず、異常検出対象変速段の選択
状態が検知された時、該変速段の選択異常であると判定
するよう構成したことを特徴とするものである。
【0021】第2発明による自動変速機の変速段選択異
常検出装置は、上記第1発明において、前記異常検出す
べき異常検出対象変速段が自動変速機の最低速変速段と
したものである。
【0022】第3発明による自動変速機の変速段選択異
常検出装置は、第1発明または第2発明において、前記
異常検出すべき変速段の選択状態であるのを、該異常検
出対象変速段のための油圧に応動する油圧検出手段によ
り検知するよう構成したことを特徴とするものである。
【0023】第4発明による自動変速機の変速段選択異
常検出装置は、上記第3発明において、前記コントロー
ラが前記弁に異常検出対象変速段を指令していないにも
かかわらず、前記油圧検出手段が前記異常検出対象変速
段の選択状態であるのを所定時間以上に亘って検知した
時に、該異常検出対象変速段の選択異常であると判断す
るよう構成したことを特徴とするものである。
【0024】第5発明による自動変速機の変速段選択異
常検出装置は、第3発明または第4発明において、前記
油圧検出手段が異常であると判定した時、前記異常検出
対象変速段の選択異常の検出を禁止するよう構成したこ
とを特徴とするものである。
【0025】第6発明による自動変速機の変速段選択異
常検出装置は、上記第5発明において、前記コントロー
ラが前記弁に前記異常検出対象変速段を指令しているに
もかかわらず、前記油圧検出手段が該異常検出対象変速
段の選択状態であるのを検知し得ない状態が所定時間以
上に亘って継続した時、前記油圧検出手段が異常である
と判定するよう構成したことを特徴とするものである。
【0026】第7発明による自動変速機の変速段選択異
常検出装置は、第1発明または第2発明において、前記
異常検出すべき変速段の選択状態であるのを、変速機入
出力回転数の比から求めた自動変速機のギヤ比により検
知するよう構成したことを特徴とするものである。
【0027】第8発明による自動変速機の変速段選択異
常検出装置は、上記第7発明において、前記コントロー
ラが前記弁に変速指令を発してから所定時間が経過した
時より設定時間中における自動変速機のギヤ比を基に前
記異常検出対象変速段の選択状態を検知するよう構成し
たことを特徴とするものである。
【0028】第9発明による自動変速機の変速段選択異
常検出装置は、上記第8発明において、前記所定時間を
変速機作動油温が低温であるほど長くしたことを特徴と
するものである。
【0029】第10発明による自動変速機の変速段選択
異常検出装置は、第7発明乃至第9発明のいずれかにお
いて、前記コントローラが前記弁に異常検出対象変速段
を指令していないにもかかわらず、ギヤ比から前記異常
検出対象変速段の選択状態であるのを所定時間以上に亘
って検知した時に、該異常検出対象変速段の選択異常て
あると判断するよう構成したことを特徴とするものであ
る。
【0030】第11発明による自動変速機の変速段選択
異常検出装置は、第7発明乃至第10発明のいずれかに
おいて、前記自動変速機のギヤ比を求めるためのギヤ比
検出手段が異常であると判定した時、前記異常検出対象
変速段の選択異常の検出を禁止するよう構成したことを
特徴とするものである。
【0031】第12発明による自動変速機の変速段選択
異常検出装置は、第7発明乃至第11発明のいずれかに
おいて、変速機出力回転数が所定以上の時間変化割合で
加速される時、前記異常検出対象変速段の選択異常の検
出を禁止するよう構成したことを特徴とするものであ
る。
【0032】第13発明による自動変速機の変速段選択
異常検出装置は、第7発明乃至第12発明のいずれかに
おいて、設定車速未満の低車速である時、前記異常検出
対象変速段の選択異常の検出を禁止するよう構成したこ
とを特徴とするものである。
【0033】第14発明による自動変速機の変速段選択
異常検出装置は、第7発明乃至第13発明のいずれかに
おいて、変速機入力回転数が設定回転数以上の過回転で
ある状態が設定時間以上継続する時、前記異常検出対象
変速段の選択異常の検出を禁止して、無条件に異常検出
対象変速段の選択異常であると判定するよう構成したこ
とを特徴とするものである。
【0034】
【発明の効果】自動変速機は、コントローラにより電子
制御される弁からの油圧で複数の摩擦要素を選択的に締
結されて対応変速段を選択することができる。第1発明
においては、上記コントローラから上記の弁に当該異常
検出対象変速段を指令していないにもかかわらず、この
異常検出対象変速段の選択状態が検知された時、該変速
段の選択異常であると判定する。よって、弁のスティッ
クや、配管系または弁からの作動油の漏洩など、機械的
な故障で異常検出対象変速段の選択異常が発生した場合
もこれを検出することができ、当該異常検出対象変速段
の選択異常への対策が可能になる。
【0035】第2発明においては、上記異常検出対象変
速段を自動変速機の最低速変速段としたから、当該変速
段が異常により選択されると、ギヤ比が大きいことから
運転上の違和感が最も顕著になるところながら、この変
速段の選択異常を確実に検出してこれへの対策を行うこ
とで、当該最も顕著になる運転上の違和感を回避するこ
とができる。
【0036】第3発明においては、前記異常検出すべき
変速段の選択状態であるのを、該異常検出対象変速段の
ための油圧に応動する油圧検出手段により検知するか
ら、当該検知を油圧検出という比較的簡単な手法で行う
ことができ、コスト的に大いに有利である。
【0037】第4発明においては、前記コントローラが
前記弁に異常検出対象変速段を指令していないにもかか
わらず、第3発明における上記の油圧検出手段が異常検
出対象変速段の選択状態であるのを所定時間以上に亘っ
て検知した時に、該異常検出対象変速段の選択異常であ
ると判断するから、当該選択異常の判断を一層正確に行
うことができ、異常検出対象変速段の選択異常を誤検出
するのを回避することができる。
【0038】第5発明においては、上記油圧検出手段が
異常であると判定した時、異常検出対象変速段の選択異
常の検出を禁止するから、油圧検出手段が異常であっ
て、異常検出対象変速段の選択異常が誤検出される状態
であるにもかかわらず当該検出が継続されて、誤検出と
なる不都合を回避することができる。
【0039】第6発明においては、コントローラが前記
の弁に異常検出対象変速段を指令しているにもかかわら
ず、前記油圧検出手段が当該異常検出対象変速段の選択
状態であるのを検知し得ない状態が所定時間以上に亘っ
て継続した時、油圧検出手段が異常であると判定するか
ら、第5発明における油圧検出手段の異常を効果的に判
定して、当該異常時における誤検出の問題解決を確実な
ものにすることができる。
【0040】第7発明においては、前記異常検出すべき
変速段の選択状態であるのを、変速機入出力回転数の比
から求めた自動変速機のギヤ比により検知する。この場
合、異常検出対象変速段の選択状態であるのを確実に検
知し得ると共に、自動変速機に既存の回転センサを用い
て安価に当該検知を行い得ることとなり、コスト上大い
に有利である。
【0041】第8発明においては、コントローラが前記
の弁に変速指令を発してから所定時間が経過した時より
設定時間中における自動変速機のギヤ比を基に異常検出
対象変速段の選択状態を検知することから、変速が開始
される前に、異常検出対象変速段の選択異常を検出する
無駄をなくすことができると共に、ギヤ比が定常値に落
ちついている変速段定常状態で上記の検出がなされる無
駄も回避することができる。
【0042】第9発明においては、第8における上記の
所定時間を変速機作動油温が低温であるほど長くしたか
ら、変速機作動油温が低いほどその粘度が高くなって変
速応答遅れが大きくなるのに良く符合し、第8発明の上
記作用効果が変速機作動油温の如何にかかわらず達成す
ることができる。
【0043】第10発明においては、前記コントローラ
が前記弁に異常検出対象変速段を指令していないにもか
かわらず、ギヤ比から前記異常検出対象変速段の選択状
態であるのを所定時間以上に亘って検知した時に、該異
常検出対象変速段の選択異常てあると判断するから、当
該異常検出対象変速段の選択異常の検出が一層正確にな
り、異常検出対象変速段の選択異常を誤検知するのを防
止することができる。
【0044】第11発明においては、自動変速機のギヤ
比を求めるためのギヤ比検出手段が異常であると判定し
た時、前記異常検出対象変速段の選択異常の検出を禁止
することから、ギヤ比検出手段が異常であって、異常検
出対象変速段の選択異常が誤検出される状態であるにも
かかわらず当該検出が継続されて、誤検出となる不都合
を回避することができる。
【0045】第12発明においては、変速機出力回転数
が所定以上の時間変化割合で加速される時、自動変速機
のギヤ比を基に行う異常検出対象変速段の選択異常の検
出を禁止することから、当該方式により異常検出対象変
速段の選択異常を検出する場合において誤検出を生ず
る、変速機出力回転数の時間変化割合域で当該検出を禁
止して誤検出を回避することができる。
【0046】第13発明においては、設定車速未満の低
車速である時、自動変速機のギヤ比を基に行う異常検出
対象変速段の選択異常の検出を禁止するから、当該方式
により異常検出対象変速段の選択異常を検出する場合に
おいて誤検出を生ずる車速域で当該検出を禁止して誤検
出を回避することができる。
【0047】第14発明においては、変速機入力回転数
が設定回転数以上の過回転である状態が設定時間以上継
続する時、自動変速機のギヤ比を基に行う異常検出対象
変速段の選択異常の検出を禁止して、無条件に異常検出
対象変速段の選択異常であると判定するから、自動変速
機のギヤ比を基に異常検出対象変速段の選択異常を検出
する代わりに、自動変速機の入力回転数が過回転を示す
ような状態であることでも、異常検出対象変速段の選択
異常を判定可能となり、当該選択異常の判定確度を高め
ることができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は、本発明一実施の形態
になる変速段選択異常検出装置を具えた自動変速機の変
速制御装置を示し、1はエンジン、2はトルクコンバー
タ、3は自動変速機であり、エンジン回転はトルクコン
バータ2を経て自動変速機の入力軸4に伝達するものと
する。
【0049】自動変速機3は、基本的には前記した日産
自動車(株)発行「RE4F02A型オートマチックト
ランスアクスル整備要領書」(A261C11)に記載
されたと同様なものとし、同軸突き合わせ関係に配置し
た入出力軸4,5上にフロントプラネタリギヤ組6およ
びリヤプラネタリギヤ組7を載置して具える。
【0050】そして、摩擦要素としてフォワードクラッ
チF/C、ハイクラッチH/C、バンドブレーキB/
B、ローリバースブレーキLR/B、ローワンウエイク
ラッチL/OWC、およびリバースクラッチR/Cを具
え、これらを選択的に図2(b)に○で示すように締結
させることにより前進第1速〜第4速と、後退の変速段
を選択し得るものとする。なお、ローリバースブレーキ
LR/Bに関する図2の(○)は、第1速でエンジンブ
レーキが必要な時に(運転者が後述のエンジンブレーキ
レンジLを選択している時に)締結させることを示す。
【0051】また上記摩擦要素の選択的作動(締結)を
実行するために本実施の形態においては特に、自動変速
機3のコントロールバルブ8に挿置して、シフトソレノ
イドAおよびBを設け、コントロールバルブ8には更
に、トルクコンバータ2のロックアップ制御のためにロ
ックアップソレノイド11を挿置して設ける。そして自
動変速機3は、シフトソレノイドAおよびBを図2
(a)に示すON(ソレノイド圧発生),OFF(ソレ
ノイド圧消失)の組み合わせとなるよう制御することに
より、対応する前進第1速〜第4速が選択されるよう図
2(b)の締結論理に従って、摩擦要素F/C,H/
C,B/Bを選択的に締結させるものとする。
【0052】なお、ローリバースブレーキLR/Bおよ
びリバースクラッチR/Cはそれぞれ、運転者が、詳し
くは後述するシフトレバー15をエンジンブレーキ
(L)レンジ位置や、マニュアル変速(M)レンジ位置
や、後退走行(R)レンジ位置にする時、これに連動す
るマニュアルバルブ(図示せず)のポートより作動油圧
の供給を受けて所定通りに締結され、第1速でのエンジ
ンブレーキを可能にしたり、後退変速段の選択を可能に
するものとする。
【0053】またロックアップソレノイド11は、ON
によりトルクコンバータ2のロックアップクラッチを締
結して、トルクコンバータ2を入出力要素間が直結され
たロックアップ状態にし、OFFによりロックアップク
ラッチを解放してトルクコンバータ2をコンバータ状態
にするものとする。
【0054】ソレノイドA,B,11のON,OFFは
コントローラ14によりこれを行い、該コントローラに
は、運転者がシフトレバー15により選んだ選択レン
ジ、および同じく運転者がシフトレバー15により発生
させる後述の手動変速指令を検知するセレクタスイッチ
16からの信号と、トルクコンバータ出力回転数(変速
機入力回転数)であるタービン回転数NTを検出するタ
ービン回転センサ10からの信号と、シフトソレノイド
A(以下では、Aソレノイドとも言う)からの出力圧
(以下では、Aソレノイド圧とも言う)に応動してON
する、油圧検出手段の用をなすAソレノイド圧スイッチ
13からの信号と、エンジン1のスロットル開度TVO
を検出するスロットル開度センサ17からの信号と、変
速機出力回転数No を検出する変速機出力回転センサ1
8からの信号と、変速機作動油温TOIL を検出する油温
センサ19からの信号と、エンジン回転数Ne を検出す
るエンジン回転センサ20からの信号とをそれぞれ入力
する。
【0055】シフトレバー15およびセレクタスイッチ
16について補足説明するに、シフトレバー15は前記
文献にも記載の通り周知の、駐車(P)レンジ位置と、
後退走行(R)レンジ位置と、中立(N)レンジ位置
と、前進自動変速(D)レンジ位置と、エンジンブレー
キ(L)レンジ位置(前記文献では、1レンジ位置)と
を一直線上に配置されて有するほか、本実施の形態にお
いては特に、該一直線からオフセットしてマニュアル変
速(M)レンジ位置を有する。
【0056】セレクタスイッチ16は、シフトレバー1
5がこれらレンジ位置のどこに操作されているかを示す
信号をコントローラ14に出力するものとする。そして
シフトレバー15は、マニュアル変速(M)レンジ位置
にある間、アップシフト(+)位置と、ダウンシフト
(−)位置との間に自己復帰形式に弾支されており、運
転者が、1段階高速側へのアップシフト変速を希望する
度にシフトレバー15をアップシフト(+)位置にし、
1段階低速側へのダウンシフト変速を希望する度にシフ
トレバー15をダウンシフト(−)位置にするようにし
たもので、セレクタスイッチ16は、シフトレバー15
をアップシフト(+)位置またはダウンシフト(−)位
置にされる度に、これらアップシフト変速またはダウン
シフト変速のための手動変速信号をコントローラ14に
出力するものとする。
【0057】コントローラ14は、上記の入力情報をも
とに以下の変速制御を実行すると共に、本発明が狙いと
する変速段選択異常の検知およびその警報を警報機12
のONにより運転者に知らせるものとする。先ず自動変
速機の変速制御を説明するに、コントローラ14は前記
文献におけるとほぼ同様の変速制御を行うべく、ソレノ
イドA,BのON,OFFを制御すると共に、ソレノイ
ド11のON,OFFを介してトルクコンバータ2のロ
ックアップ制御を行う。
【0058】Dレンジでの自動変速を説明すると、コン
トローラ14は図示せざる制御プログラムを実行して、
例えば前記文献に示された変速マップをもとに、スロッ
トル開度TVOおよび変速機出力回転数No (車速)か
ら、現在の運転状態において要求される好適変速段を検
索する。次いでコントローラ14は、現在の選択変速段
が好適変速段と一致しているか否かを判定し、不一致な
ら好適変速段への変速が実行されるよう、つまり図2
(b)の締結論理にもとづき当該変速のための摩擦要素
の締結、解放切換えが行われるよう、図2(a)の論理
に基づきソレノイドA,BのON,OFF切り換えを行
う。
【0059】勿論、現在の選択変速段が好適変速段と一
致している場合、コントローラ14はソレノイドA,B
のON,OFFを現在のままに保ち、今の選択変速段を
維持する。
【0060】Mレンジでの手動変速を説明するに、コン
トローラ14は、シフトレバー15がアップシフト
(+)位置またはダウンシフト(−)位置にされる度
に、セレクタスイッチ16からのアップシフト手動変速
信号またはダウンシフト手動変速信号を受けて、図2
(b)の締結論理にもとづき、現在の選択変速段を基準
にしたアップシフト変速またはダウンシフト変速のため
の摩擦要素の締結、解放切換えが行われるよう、図2
(a)の論理に基づきソレノイドA,BのON,OFF
切り換えを行う。なおMレンジの第1速では、マニュア
ルバルブがLレンジ位置になく当該マニュアルバルブか
らの油圧でローリバースブレーキLR/Bを締結させ得
ないが、これとは別に電子的にローリバースブレーキL
R/Bが締結されて、Mレンジの第1速では必ずエンジ
ンブレーキが得られるようにする。
【0061】次いで本発明に係わる変速段選択異常の検
知作用を説明するに、当該検知をコントローラ14は、
図3および図4の制御プログラムを実行してこれを遂行
するものとする。なお本実施の形態においては、前記し
た理由からMレンジで第1速が異常選択されると運転者
に大きな違和感を与えるために、異常検出すべき変速
段、つまり異常検出対象変速段をMレンジ第1速とす
る。図3は、Aソレノイド圧スイッチ13からの信号を
もとに、当該Mレンジ第1速が異常選択されたのを検知
するプログラム、図4は、Aソレノイド圧スイッチ13
自身の故障を判定するプログラムである。
【0062】図3においては、先ずステップ31におい
てMレンジであるか否かを判定し、更にステップ32に
おいて、図4による判定結果からAソレノイド圧スイッ
チ13が正常か否かを判定する。Mレンジでなければ、
本実施の形態では異常検出を行わないレンジであるか
ら、ステップ33において、Aソレノイド圧スイッチ1
3からの信号に基づく変速段(Mレンジ第1速)の選択
異常を判定する操作を禁止し、また、Aソレノイド圧ス
イッチ13が正常でなければ、当該判定が誤判定になる
から、同じくステップ33において、変速段(Mレンジ
第1速)の選択異常を判定する操作を禁止する。
【0063】ここで図4に示す、Aソレノイド圧スイッ
チ13自身の故障判定処理を説明するに、ステップ51
においてはMレンジであるか否かを判定し、Mレンジで
なければ上記と同じ理由から、ステップ53においてA
ソレノイド圧スイッチ13の異常判定処理を禁止してこ
れを行わないこととする。ステップ52ではエンジン回
転数Ne が、Aソレノイド圧スイッチ13の応答可能圧
を生じさせるエンジン回転数の下限値に定めた設定回転
数NeS以上か否かを判定し、エンジン回転数Ne が設定
回転数NeS未満である場合も、Aソレノイド圧スイッチ
13が応答するような圧力を発生し得ないエンジン回転
数域でその異常判定が誤判定になることから、ステップ
53においてAソレノイド圧スイッチ13の異常判定処
理を禁止してこれを行わないこととする。
【0064】ステップ51,52において、Mレンジで
あって、且つ、エンジン回転数Neが設定回転数NeS
上であると判定する場合、以下によりAソレノイド圧ス
イッチ13の異常判定を行う。即ちステップ54におい
て、コントローラ14がシフトソレノイドAにON指令
を発していると判定したにもかかわらず、ステップ55
においてAソレノイド圧スイッチ13がONになってい
ない(シフトソレノイドAがソレノイド圧を出力してい
ない)と判定し、ステップ56において、この異常が設
定時間TSW以上に亘って継続したと判定した時に、ステ
ップ57でAソレノイド圧スイッチ13が異常であると
判定する。
【0065】しかして、ステップ54においてシフトソ
レノイドAへの指令がOFFであると判定したり、ステ
ップ55においてAソレノイド圧スイッチ13がONで
あると判定したり、ステップ56において上記の異常が
設定時間TSW以上に亘って継続していないと判定した時
は、ステップ58でAソレノイド圧スイッチ13が正常
であると判定する。
【0066】上記Aソレノイド圧スイッチ13の異常判
定時は、ステップ59においてシフトソレノイドA,B
をともにOFFし、これにより自動変速機を図2(a)
から明らかなように第3速の変速段に投入する。ここで
第3速は、自動変速機の直結状態であり、変速比が1:
1となって、車両を発進させ得ると共に、支障のない車
速で自走させることができる変速段であり、上記の異常
時も発進不能や、通常路走行不能の最悪事態に至ること
がなく、異常対策たり得る。
【0067】更にステップ60において、警告灯などの
警報器12をONし、異常を運転者に知らせることとす
る。そして、ステップ61でリセットが行われたと判定
するまで、ステップ62において、上記の異常判定結果
を保持し、リセット時にステップ63で正常復帰を行わ
せる。
【0068】図3のステップ32で、上記した図4の判
定結果にもとづき、Aソレノイド圧スイッチ13が正常
であると判定する時、以下のごとくにシフトソレノイド
Aの異常による第1速の選択異常が発生するか否かを判
定する。先ずステップ34において、コントローラ14
がシフトソレノイドAにON指令を発しているか否かを
判定し、ステップ35において、Aソレノイド圧スイッ
チ13がONしている(シフトソレノイドAがソレノイ
ド圧を出力している)か否かを判定する。ステップ34
においてシフトソレノイドAにONが指令されていない
(OFF指令)と判定しているにもかかわらず、ステッ
プ35においてAソレノイド圧スイッチ13がONして
いる(シフトソレノイドAがソレノイド圧を出力してい
る)と判定した場合、両者間に不整合があってAソレノ
イド圧に関し異常があることから、後述のごとくにシフ
トソレノイドAがON方向に故障しているとの判定を行
うが、それ以外では、つまり、ステップ34においてシ
フトソレノイドAにONが指令されていると判定した
り、ステップ35においてAソレノイド圧スイッチ13
がOFFであると判定する場合、シフトソレノイドAの
故障判定は不要であるから制御をそのまま終了する。
【0069】シフトソレノイドAのON方向における故
障判定を次に説明するに、ステップ36〜38において
4→2変速中か、第2速または第3速の定常状態かをチ
ェックし、これらのいずれかである時に制御をステップ
39に進めて当該故障判定を行うが、それ以外では制御
をそのまま終了して故障判定を行わない。この故障判定
に際してはステップ39で、ステップ34においてシフ
トソレノイドAにONが指令されていない(OFF指
令)と判定しているにもかかわらず、ステップ35にお
いてAソレノイド圧スイッチ13がONしている(シフ
トソレノイドAがソレノイド圧を出力している)と判定
する不整合状態が、設定時間TSL以上に亘って継続した
か否かをチェックし、当該不整合状態が設定時間TSL
上継続した時にステップ40で、シフトソレノイドAが
ON方向に故障しているとの判定を行うと共に、ステッ
プ41で両シフトソレノイドA,BをともにOFFして
自動変速機を直結状態である第3速となす、図4におけ
ると同様の異常対策を行い、更にステップ42におい
て、警告灯などの警報器12をONし、当該異常を運転
者に知らせることとする。
【0070】そして、ステップ43でリセットが行われ
たと判定するまで、ステップ44において、上記の異常
判定結果を保持し、リセット時にステップ45で正常復
帰を行わせる。
【0071】以上の本実施の形態になる変速段選択異常
検出装置によれば、コントローラ14からシフトソレノ
イドAにMレンジ第1速を指令していないにもかかわら
ず(ステップ34)、Mレンジ第1速選択用のAソレノ
イド圧が発生してAソレノイド圧スイッチ13がONに
された(ステップ35)時、該変速段の選択異常である
と判定する(ステップ40)ことから、シフトソレノイ
ドAのスティックや、これに係わる配管系または弁から
の作動油の漏洩など、機械的な故障でMレンジ第1速の
選択異常が発生した場合もこれを確実に検出することが
でき、これへの変速が行われる代わりに、自動変速機を
直結状態の第3速にする(ステップ41)などの対策が
可能である。
【0072】また本実施の形態においては、異常検出対
象変速段を自動変速機の最低速変速段であるMレンジ第
1速としたから、選択異常時において運転上の違和感が
最も顕著になるMレンジ第1速の選択異常を確実に検出
してこれに対する適切な異常対策を行うことができ、当
該最も顕著になる運転上の違和感を回避することができ
る。
【0073】更に本実施の形態においては、異常検出す
べきMレンジ第1速の選択状態であるのを、当該変速段
のためのAソレノイド圧に応動する油圧スイッチ13に
より検知するから、この検知を油圧検出という比較的簡
単な手法で行うことができ、コスト的に大いに有利であ
る。
【0074】加えて本実施の形態においては、シフトソ
レノイドAにON指令が発せられていないのに、Aソレ
ノイド圧スイッチ13がONする不整合が所定時間TSL
以上に亘って継続した時に(ステップ39)、シフトソ
レノイドAがON異常を生じたと判断するから、当該判
断を一層正確に行うことができて誤検出を回避すること
ができる。
【0075】そして、Aソレノイド圧スイッチ13が異
常であると判定した時(ステップ32)、シフトソレノ
イドAのON異常の検出を禁止するから、Aソレノイド
圧スイッチ13が異常であるにもかかわらず、シフトソ
レノイドAのON異常の検出が行われて誤検出が生ずる
不都合を回避することができる。
【0076】なお本実施の形態においては、Aソレノイ
ド圧スイッチ13の異常判定に際し、コントローラ14
がシフトソレノイドAにON指令を発しているにもかか
わらず(ステップ54)、Aソレノイド圧スイッチ13
がONになり得ない(ステップ55)状態が所定時間T
SW以上に亘って継続した時(ステップ56)をもってA
ソレノイド圧スイッチ13が異常であると判定するか
ら、当該スイッチの異常を効果的に判定して、当該異常
時における誤検出の問題解決を確実なものにすることが
できる。
【0077】図5および図6は、本発明の他の実施の形
態になる変速段選択異常検出プログラムを示し、本実施
の形態においても、Mレンジで第1速が異常選択される
と運転者に大きな違和感を与えるために、異常検出対象
変速段をMレンジ第1速とする。そして、当該Mレンジ
第1速の選択異常を、自動変速機の入出力回転数比で表
されるギヤ比をもとに検出するものとする。
【0078】先ず、図5のステップ71においてMレン
ジであるか否かを判定し、更にステップ72において中
立(N)レンジ又は後退(R)レンジか否かを判定す
る。Mレンジでなければ、また、NレンジまたはRレン
ジなら、本実施の形態においては選択異常を検出する対
象外のレンジであるから、ステップ73において、自動
変速機のギヤ比に基づく変速段(Mレンジ第1速)の選
択異常を判定する操作を禁止する。
【0079】そしてMレンジが選択されていると判定す
る間に、以下のごとくに変速段(Mレンジ第1速)の選
択異常が発生するか否かを判定する。ステップ74,7
5においては、コントローラ14がシフトソレノイドA
にOFF指令を、またシフトソレノイドBにON指令を
発しているか否かを判定する。シフトソレノイドAにO
FF指令が、またシフトソレノイドBにON指令が発せ
られている場合、図2(a)から明らかなようにコント
ローラ14が2速指令を出力しているために、ステップ
76において、コントローラ14が2速指令状態である
と判定し、それ以外ではステップ77において2速指令
以外であると判定する。かように2速指令以外であると
判定した場合は、ステップ78において、自動変速機の
ギヤ比に基づく変速段(Mレンジ第1速)の選択異常を
判定する操作を禁止する。
【0080】ステップ76で2速指令状態であると判定
した後は、ステップ79において、変速機入力回転数で
あるタービン回転数NT を検出して変速機入出力回転数
比であるギヤ比の算出資料とするタービン回転センサ1
0が正常であるか否かを周知の方法によりチェックす
る。タービン回転センサ10が正常でなければ、ステッ
プ80において当該センサ異常を認識させるために警告
灯などの警報器12をONすると共に、ステップ81に
おいて、自動変速機のギヤ比に基づく変速段(Mレンジ
第1速)の選択異常を判定する操作を禁止する。
【0081】なお、ステップ82でリセットが行われた
と判定するまで、ステップ83において、上記タービン
回転センサ10の異常判定結果を保持し、リセット時に
ステップ84で正常復帰を行わせる。
【0082】ステップ79でタービン回転センサ10が
正常であると判定した場合、ステップ85において、変
速機出力回転数No の今回値No (NEW)から前回値
o(OLD)を差し引いた変速機出力回転変化割合が
設定値ΔNoS未満の小さな出力回転変化割合域であるか
否かを判定し、ステップ86において、変速機出力回転
数No から求め得る車速VSPが設定車速VSPS 以上
の高車速であるか否かを判定する。変速機出力回転変化
割合が設定値ΔNoS以上の大きな出力回転変化割合域で
ある間や、車速VSPが設定車速VSPS 未満の低車速
域である間は、変速機入出力回転数を検出するセンサ1
0,18からの信号をもとに算出する変速機入出力回転
数の算出値に誤差を生じてギヤ比が不正確になることか
ら、誤検出を防止するためにステップ87において、自
動変速機のギヤ比に基づく変速段(Mレンジ第1速)の
選択異常を判定する操作を禁止する。
【0083】変速機出力回転変化割合が設定値ΔNoS
満の小さな出力回転変化割合域であって、且つ、車速V
SPが設定車速VSPS 以上の高車速域であれば、ステ
ップ88において、タービン回転数NT が設定値NToVR
以上であるか否かにより、エンジンの過回転を生ずるか
否かを判定し、当該過回転を生じなければ、ステップ8
9において、自動変速機のギヤ比G(=NT /No )が
第1速への変速が行われているかどうかを判断するため
の設定ギヤ比GS 以上を示すか否かを判定し、ステップ
90,91において、2速指令からの経過時間が変速応
答遅れに対応した設定時間T1 と、これに変速動作時間
に対応する所定時間ΔTShift を加えた時間(T1 +Δ
Shift )との間における時間を示しているか否かを判
定する。ここで設定時間T1 は、上記の通り変速応答遅
れに対応した時間であるから、変速機作動油温TOIL
低いほど長くするよう可変にすることとする。
【0084】つまりステップ89〜91では、2速指令
から設定時間T1 が経過した瞬時より、更に所定時間Δ
Shift が経過するまでの間においてギヤ比Gをモニタ
し、この間においてギヤ比Gが2速指令でありながら第
1速への変速を示している不整合状態であるか否かを検
知し、ステップ92では、この不整合が設定時間TSL
上の時間に亘って継続したか否かを判定し、継続した時
にステップ93で、シフトソレノイドAがON方向に故
障しているとの判定を行うと共に、ステップ94で両シ
フトソレノイドA,BをともにOFFして自動変速機を
直結状態である第3速となす、前記した実施の形態にお
けると同様の異常対策を行い、更にステップ95におい
て、警告灯などの警報器12をONし、当該異常を運転
者に知らせることとする。
【0085】そして、ステップ96でリセットが行われ
たと判定するまで、ステップ97において、上記の異常
判定結果を保持し、リセット時にステップ98で正常復
帰を行わせる。
【0086】勿論、ステップ89でギヤ比Gが第1速へ
の変速を示していないと判定したり、ステップ90で2
速指令から設定時間T1 が経過する前であると判定した
り、ステップ91で2速指令から(T1 +ΔTShift
時間が経過した後であると判定したり、ステップ92で
上記の不整合が設定時間TSL以上の時間に亘って継続し
ていないと判定する場合は、制御をそのまま終了して変
速段(Mレンジ第1速)の選択異常はないと判定する。
【0087】なお、ステップ88でタービン回転数NT
が設定値NToVR以上の過回転(エンジンの過回転)を生
ずると判定した時は、制御をステップ99に進め、ここ
で上記の過回転が連続して設定時間ToVR 以上の時間に
亘って継続したか否かを判定する。過回転が設定時間T
oVR 以上継続するまでの間は制御をそのまま終了する
が、過回転が設定時間ToVR 以上継続した後は、ステッ
プ89〜92の判定に関係なく無条件に制御をステップ
93〜98に進めて、所定の異常検出および異常対策を
行うこととする。
【0088】以上の本実施の形態になる変速段選択異常
検出装置によれば、コントローラ14がシフトソレノイ
ドA,BにMレンジ第2速を指令しているにもかかわら
ず(ステップ74)、ギヤ比Gが第1速への変速を示す
ような値である(ステップ89)時、該変速段の選択異
常であると判定する(ステップ93)ことから、シフト
ソレノイドA,Bのスティックや、これに係わる配管系
または弁からの作動油の漏洩など、機械的な故障でMレ
ンジ第1速の選択異常が発生した場合もこれを確実に検
出することができ、これへの変速が行われる代わりに、
自動変速機を直結状態の第3速にする(ステップ94)
などの対策が可能である。
【0089】また本実施の形態においては、異常検出対
象変速段を自動変速機の最低速変速段であるMレンジ第
1速としたから、選択異常時において運転上の違和感が
最も顕著になるMレンジ第1速の選択異常を確実に検出
してこれに対する適切な異常対策を行うことができ、当
該最も顕著になる運転上の違和感を回避することができ
る。
【0090】更に本実施の形態においては、異常検出対
象変速段であるMレンジ第1速の選択状態であるのを、
変速機入出力回転数の比から求めた自動変速機のギヤ比
Gにより検知する(ステップ89)から、当該異常検出
対象変速段の選択状態を確実に検知し得ると共に、自動
変速機に既存の回転センサ10,18を用いて安価に当
該検知を行い得ることとなり、コスト上大いに有利であ
る。
【0091】加えて本実施の形態においては、コントロ
ーラ14が2速変速指令を発してから所定時間T1 が経
過した時(ステップ90)より設定時間ΔTShift
(ステップ91)における自動変速機のギヤ比Gを基に
Mレンジ第1速の選択異常を検知することから、変速開
始前に、自動変速機のギヤ比Gに基づくMレンジ第1速
の選択異常が無駄に検知されたり、ギヤ比が定常値に落
ちついている変速段定常状態で無駄に上記の検知がなさ
れるのを回避することができる。
【0092】更にこの際、上記の所定時間を変速機作動
油温が低温であるほど長くしたから、変速機作動油温が
低いほどその粘度が高くなって変速応答遅れが大きくな
るのに良く符合し、無駄な異常検出を回避するという上
記作用効果を変速機作動油温の如何にかかわらず確実な
ものにすることができる。
【0093】そして、Mレンジ第1速の選択異常が所定
時間TSL以上に亘って継続した時に(ステップ92)、
このMレンジ第1速が選択異常を生じていると判断する
(ステップ94)から、当該選択異常の検出が一層正確
になり、ノイズ等に起因したその誤検知を防止すること
ができる。
【0094】なお、自動変速機のギヤ比Gを求めるため
のタービン回転センサ10が異常であると判定した時
(ステップ79)、Mレンジ第1速の選択異常の検出を
禁止する(ステップ81)ことから、タービン回転セン
サ10が異常であって、Mレンジ第1速の選択異常が誤
検出される状態であるにもかかわらず当該検出が継続さ
れて、誤検出となる不都合を回避することができる。
【0095】更に、変速機出力回転数No が所定以上の
時間変化割合で加速される時(ステップ85)、自動変
速機のギヤ比Gを基に行うMレンジ第1速の選択異常の
検出を禁止する(ステップ87)ことから、当該方式に
よりMレンジ第1速の選択異常を検出する場合において
誤検出を生ずる、変速機出力回転数の時間変化割合域で
当該検出を禁止して誤検出を回避することができる。
【0096】また、設定車速未満の低車速である時(ス
テップ86)、自動変速機のギヤ比を基に行うMレンジ
第1速の選択異常の検出を禁止する(ステップ87)こ
とから、当該方式によりMレンジ第1速の選択異常を検
出する場合において誤検出を生ずる車速域で当該検出を
禁止して誤検出を回避することができる。
【0097】更に、変速機入力回転数NT が設定回転数
ToVR以上の過回転である状態が設定時間ToVR 以上に
亘って継続する時(ステップ88,99)、自動変速機
のギヤ比を基に行うMレンジ第1速の選択異常の検出
(ステップ89〜92)を禁止して、無条件にMレンジ
第1速の選択異常であると判定する(ステップ93)か
ら、自動変速機のギヤ比を基にMレンジ第1速の選択異
常を検出する代わりに、自動変速機の入力回転数NT
過回転を示すような状態であることでも、Mレンジ第1
速の選択異常を判定可能となり、当該選択異常の判定確
度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態になる変速段選択異常検
出装置を具えた自動変速機の変速制御システム図であ
る。
【図2】(a)は、同自動変速機におけるシフトソレノ
イドのON,OFFと選択変速段との関係を示す図面、
(b)は、同自動変速機における選択変速段と摩擦要素
の締結論理との関係を示す図面である。
【図3】同自動変速機においてコントローラが実行する
変速段選択異常の検出プログラムを示すフローチャート
である。
【図4】同変速段選択異常の検出処理に際して行う、A
ソレノイド圧スイッチの異常判定のためのプログラムを
示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施の形態になる変速段選択異常
の検出プログラムを示す、前半のフローチャートであ
る。
【図6】同実施の形態における変速段選択異常の検出プ
ログラムを示す、後半のフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 トルクコンバータ 3 自動変速機 4 入力軸 5 出力軸 6 フロントプラネタリギヤ組 7 リヤプラネタリギヤ組 8 コントロールバルブ A シフトソレノイド B シフトソレノイド 10 タービン回転センサ 11 ロックアップソレノイド 12 警報器 13 Aソレノイド圧スイッチ(油圧検出手段) 14 コントローラ 15 シフトレバー 16 セレクタスイッチ 17 スロットル開度センサ 18 変速機出力回転センサ 19 油温センサ 20 エンジン回転センサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16H 59:72 63:12

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コントローラにより電子制御される弁か
    らの油圧で複数の摩擦要素を選択的に締結させて対応変
    速段を選択可能な自動変速機において、 自動変速機が、異常検出すべき変速段に投入されている
    状態であるのを検知し、 前記コントローラが前記弁に該異常検出対象変速段を指
    令していないにもかかわらず、異常検出対象変速段の選
    択状態が検知された時、該変速段の選択異常であると判
    定するよう構成したことを特徴とする自動変速機の変速
    段選択異常検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記異常検出すべき
    異常検出対象変速段が自動変速機の最低速変速段である
    ことを特徴とする自動変速機の変速段選択異常検出装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記異常検
    出すべき変速段の選択状態であるのを、該異常検出対象
    変速段のための油圧に応動する油圧検出手段により検知
    するよう構成したことを特徴とする自動変速機の変速段
    選択異常検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記コントローラが
    前記弁に異常検出対象変速段を指令していないにもかか
    わらず、前記油圧検出手段が前記異常検出対象変速段の
    選択状態であるのを所定時間以上に亘って検知した時
    に、該異常検出対象変速段の選択異常であると判断する
    よう構成したことを特徴とする自動変速機の変速段選択
    異常検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、前記油圧検
    出手段が異常であると判定した時、前記異常検出対象変
    速段の選択異常の検出を禁止するよう構成したことを特
    徴とする自動変速機の変速段選択異常検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記コントローラが
    前記弁に前記異常検出対象変速段を指令しているにもか
    かわらず、前記油圧検出手段が該異常検出対象変速段の
    選択状態であるのを検知し得ない状態が所定時間以上に
    亘って継続した時、前記油圧検出手段が異常であると判
    定するよう構成したことを特徴とする自動変速機の変速
    段選択異常検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または2において、前記異常検
    出すべき変速段の選択状態であるのを、変速機入出力回
    転数の比から求めた自動変速機のギヤ比により検知する
    よう構成したことを特徴とする自動変速機の変速段選択
    異常検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記コントローラが
    前記弁に変速指令を発してから所定時間が経過した時よ
    り設定時間中における自動変速機のギヤ比を基に前記異
    常検出対象変速段の選択状態を検知するよう構成したこ
    とを特徴とする自動変速機の変速段選択異常検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記所定時間を変速
    機作動油温が低温であるほど長くしたことを特徴とする
    自動変速機の変速段選択異常検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至9のいずれか1項におい
    て、前記コントローラが前記弁に異常検出対象変速段を
    指令していないにもかかわらず、ギヤ比から前記異常検
    出対象変速段の選択状態であるのを所定時間以上に亘っ
    て検知した時に、該異常検出対象変速段の選択異常てあ
    ると判断するよう構成したことを特徴とする自動変速機
    の変速段選択異常検出装置。
  11. 【請求項11】 請求項7乃至10のいずれか1項にお
    いて、前記自動変速機のギヤ比を求めるためのギヤ比検
    出手段が異常であると判定した時、前記異常検出対象変
    速段の選択異常の検出を禁止するよう構成したことを特
    徴とする自動変速機の変速段選択異常検出装置。
  12. 【請求項12】 請求項7乃至11のいずれか1項にお
    いて、変速機出力回転数が所定以上の時間変化割合で加
    速される時、前記異常検出対象変速段の選択異常の検出
    を禁止するよう構成したことを特徴とする自動変速機の
    変速段選択異常検出装置。
  13. 【請求項13】 請求項7乃至12のいずれか1項にお
    いて、設定車速未満の低車速である時、前記異常検出対
    象変速段の選択異常の検出を禁止するよう構成したこと
    を特徴とする自動変速機の変速段選択異常検出装置。
  14. 【請求項14】 請求項7乃至13のいずれか1項にお
    いて、変速機入力回転数が設定回転数以上の過回転であ
    る状態が設定時間以上継続する時、前記異常検出対象変
    速段の選択異常の検出を禁止して、無条件に異常検出対
    象変速段の選択異常であると判定するよう構成したこと
    を特徴とする自動変速機の変速段選択異常検出装置。
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