JP2807693B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JP2807693B2 JP3151017A JP15101791A JP2807693B2 JP 2807693 B2 JP2807693 B2 JP 2807693B2 JP 3151017 A JP3151017 A JP 3151017A JP 15101791 A JP15101791 A JP 15101791A JP 2807693 B2 JP2807693 B2 JP 2807693B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、独立してシフト可能な
第1、第2変速機部を備えた自動変速機の変速制御装置
に係る。
【0002】
【従来の技術】従来、独立してシフト可能な第1、第2
変速機部を備えた自動変速機が知られている。このよう
な自動変速機においては、一方の変速機部のシフトを係
合によって達成すると共に、他方の変速機部の逆方向シ
フトを解放によって達成し、全体として係合した側の変
速機部のシフト方向と同じ方向の変速を実行することが
ある。
【0003】この場合、それぞれの変速機部のシフト指
令を同時に出すと、係合は解放よりも時間がかかるた
め、まず解放する側の変速機部の方からシフトが開始さ
れてしまう。これは、自動変速機全体として係合する側
のシフト方向に変速しようとしているにも拘らず、その
逆方向のシフトから変速が開始されることを意味し、非
常に違和感の強い変速となる。
【0004】従って、従来このような不具合を解消する
ために、係合する側の変速機部の実際のシフトの開始を
検出し、この検出があった後に解放する側の変速機部の
シフト指令を出す技術が提案されている(特開昭62−
31741)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ン、あるいは自動変速機の回転メンバは、常に安定した
回転を行っている訳ではなく、エンジンの脈動、回転メ
ンバのがた、路面(車輪)側から逆入力される負荷変動
等により、絶えず脈動(変化)している。又、回転速度
を検出するためのセンサの一時的な判定ミスが発生する
こともある。
【0006】このため、係合する側の変速機部の実際の
シフト開始を検出するにあたって、ある特定の条件式が
只単に成立したことをもって、当該変速機部のシフトが
開始したと判定すると、現実には未だシフトが開始され
ていないにも拘らず「シフトが開始した」と誤判定して
しまう恐れがある。
【0007】このような誤判定がなされると、解放側の
シフト(自動変速機全体の変速方向と逆方向のシフト)
が先行し、違和感の強い変速となってしまう。
【0008】これを防止するためには、条件式自体をシ
フトが開始してからかなり経過したときに初めて成立す
るような式とせざるを得ず、その結果、シフト開始の検
出が遅れる傾向が強くなるという問題があった。
【0009】このような同時シフトによる変速は、理想
的には両シフトが同時に始まって同時に終了するのが最
善であるため、解放側のシフト開始があまり遅れるのは
好ましくない。
【0010】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、係合する側のシフト開始を各種脈動や
ばらつき等の如何に拘らず正確に且つ早期に判定し、自
動変速機全体の変速方向と逆方向から変速が開始したり
するのを確実に防止し、且つ良好な変速特性を維持する
ことのできる自動変速機の変速制御装置を提供し、上記
課題を解決せんとしたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1にその要
旨を示すように、独立してシフト可能な第1、第2変速
機部を備え、一方の変速機部のシフトを係合によって達
成すると共に、他方の変速機部の逆方向シフトを解放に
よって達成し、全体として係合した側の変速機部のシフ
ト方向と同じ方向の変速を実行する自動変速機の変速制
御装置において、前記変速を実行する際に、まず係合す
る側の変速機部のシフト指令を出す手段と、該係合する
側の変速機部の実際のシフト開始を、当該シフトに起因
して回転速度が変化する部材の回転速度のモニタによっ
て少なくとも2回以上判定する手段と、該判定により、
係合する側の変速機部のシフト開始が2回以上連続して
判定されたときに、前記解放する側の変速機部のシフト
指令を出す手段と、を備えたことにより、上記課題を解
決したものである。
【0012】
【作用】本発明においては、一方の変速機部のシフトを
係合によって達成すると共に、他方の変速機部のシフト
を解放によって達成し、全体として係合した側の変速機
部のシフト方向と同じ方向の変速を実行する際に、まず
係合する側の変速機部のシフト指令を先行して出すよう
にしている。
【0013】このシフト指令によって、やがて当該係合
する側の変速機部の実際のシフトが開始される。この実
際のシフトの開始を、当該シフトに起因して回転速度が
変化する部材の回転速度をモニタすることによって、
「少なくとも2回以上」判定する。
【0014】そして、該判定により、係合する側の変速
機部のシフトの開始が2回以上連続して判定されたとき
に、初めて「シフトが開始した」と認識し、前記解放す
る側の変速機部のシフト指令を出すようにしている。従
って、 係合する側の変速機部のシフトの開始を、タイマでは
なく、当該シフトに起因して回転速度が変化する部材の
回転速度を実際にモニタすることによって判定している
ため、エンジントルク、油温、その他のばらつき等の如
何に拘らずシフトの開始を確実に判定できる。 この判定を少なくとも2回以上行い、連続して2回以
上成立したときに「シフト開始」と判定するようにして
いるため、回転メンバの脈動、がた、あるいはセンサ系
の一時的な判定ミス等に起因して誤判定されるのが防止
される。 が期待できるため、判定のための条件式をシフト開
始と共にすぐに成立するような条件式に設定でき、それ
だけ早期にシフト開始を検出できる。という作用が得ら
れる。
【0015】その結果、当該誤判定によって自動変速機
の変速が変速しようとする逆の方向から開始されること
が確実に防止され、又、解放側のシフトを速やかに開始
できるため、それだけ良好な変速特性を維持できるよう
になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0017】第2図にこの実施例が適用される車両用自
動変速機の全体概要を示す。
【0018】この自動変速機は、そのトランスミッショ
ン部としてトルクコンバータ20と、第2変速機部40
と、前進3段、後進1段の第1変速機部60とを備え
る。
【0019】前記トルクコンバータ20は、ポンプ2
1、タービン22、ステータ23、及びロックアップク
ラッチ24を備える。ポンプ21は、エンジン1のクラ
ンク軸10と連結され、タービン22は第2変速機部4
0における遊星歯車装置のキャリア41に連結されてい
る。
【0020】前記第2変速機部40においては、このキ
ャリア41によって回転可能に支持されたプラネタリピ
ニオン42がサンギヤ43及びリングギヤ44と噛合し
ている。又、サンギヤ43とキャリア41との間には、
クラッチC0 及び一方向クラッチF0 が設けられてお
り、サンギヤ43とハウジングHu との間には、ブレー
キB0 が設けられている。
【0021】前記第1変速機部60には、遊星歯車装置
としてフロント側及びリヤ側の2列が備えられている。
この遊星歯車装置は、それぞれ共通のサンギヤ61、リ
ングギヤ62、63、プラネタリピニオン64、65、
及びキャリア66、67からなる。
【0022】第2変速機部40のリングギヤ44は、ク
ラッチC1 を介して前記リングギヤ62に連結されてい
る。又、前記リングギヤ44とサンギヤ61との間には
クラッチC2 が設けられている。更に、前記キャリア6
6は、前記リングギヤ63と連結されており、これらキ
ャリア66及びリングギヤ63は出力軸70と連結され
ている。
【0023】一方、前記キャリア67とハウジングHu
との間にはブレーキB3 及び一方向クラッチF2 が設け
られており、更に、サンギヤ61とハウジングHu との
間には、一方向クラッチF1 を介してブレーキB2 が設
けられ、又、サンギヤ61とハウジングHu との間に
は、ブレーキB1 が設けられている。
【0024】この自動変速機は、上述のごときトランス
ミッション部を備え、エンジン1の負荷状態を反映して
いるスロットル開度を検出するスロットルセンサ10
0、及び車速を検出する車速センサ102等の信号を入
力された中央処理装置(ECU)104によって、予め
設定された変速パターンに従って油圧制御回路106内
の電磁ソレノイドバルブS1 〜S4 、電磁比例弁SLu
、及びSLn が駆動・制御され、図3に示されるよう
な、各クラッチ、ブレーキ等の係合の組み合わせが行な
われて変速制御がなされる。
【0025】図3において、○印は当該クラッチあるい
はブレーキが係合されていることを示し、Х印は当該ブ
レーキが車輪側よりエンジンが駆動されるときにエンジ
ンブレーキを効かせるために係合されることを示してい
る。
【0026】前記電磁ソレノイドバルブS1 、S2 は、
図4に示されるように、第1変速機部60の第1速状態
〜第3速状態の制御を行なう第1、第2シフトバルブの
制御を行い、前記電磁ソレノイドバルブS3 は、第2変
速機部40の高速側及び低速側を切換える第3シフトバ
ルブの制御を行い、前記電磁ソレノイドバルブS4 はト
ルクコンバータ20のロックアップクラッチ24の制御
をそれぞれ行うようになっている。
【0027】又、電磁比例弁SLu は、中央処理装置1
04によって制御された負荷電流の大きさに応じて、図
示せぬB0 コントロールバルブと共にブレーキB0 の過
度的な係合圧(ドレン圧)を調節・制御する。電磁比例
弁SLn は背圧制御が可能なアキュムレータ(図示省
略)と共にブレーキB2 の過渡的な係合圧を調節・制御
できるようになつている。なお、各電磁比例弁SB0 、
SB2 の係合圧調整・制御自体のハード構造は従来と同
様であるため説明を省略する。
【0028】前述の図3から明らかなように、この実施
例に係る自動変速機においては、例えば第2速段から第
3速段への変速が第1変速機部60のブレーキB2 の係
合、及び第2変速機部40のブレーキB0 の解放による
同時且つ逆方向シフトによって達成される変速となって
いる。従って、同期制御が適正に実行されないと変速シ
ョックが大きくなる恐れがある。そのため、電磁比例弁
SLu 及びSLn により、第2速段から第3速段への変
速時に、第1変速機部60のブレーキB2 の係合及び第
2変速機部40のブレーキB0 の解放の制御を実行す
る。
【0029】なお、図2において符号110はシフトポ
ジションセンサで、運転者によつて操作されるN、D、
R等の位置を検出するもの、112はパターンセレクト
スイッチで、E(経済走行)、P(パワー走行)等を選
択するものであり、又、114はエンジンの冷却水温度
を検出する水温センサを示し、116はフットブレー
キ、118はサイドブレーキの作動を検出するブレーキ
スイッチをそれぞれ示している。
【0030】ここにおいて、この実施例では、図2及び
図4に示されるように、前記中央処理装置104にこれ
らの入力信号の他に、クラッチC2 のドラム回転速度
(第1変速機部60の変速進行状態)Nc2を検出するた
めのC2 センサ120の信号及びクラッチC0 のドラム
回転速度(第2変速機部40の変速進行状態)Nc0を検
出するためのC0 センサ121の信号が併せて入力され
ている。
【0031】図5に上記実施例装置において実行される
制御フローを示す。
【0032】この制御フローは、車速及びスロットル開
度に基づいた変速パターンに従って、第2速段から第3
速段へアップシフトすべき旨の判断がなされたときに実
行される。
【0033】まず、ステップ201において、第1変速
機部60のハイギヤシフト指令(ブレーキB2 の係合指
令)が出される。ステップ202においては、クラッチ
C2の回転速度Nc2及び出力軸70の回転速度N0 の回
転速度をモニタし、実質的に当該ハイギヤシフトが開始
されたか否かが判断される。この判断は、条件式(1) N0 /ρ1 −Nc2≧ΔN1 …(1) が成立するかどうかを確認することによって行う。
【0034】ここで、ρ1 は第1変速機部60のリヤプ
ラネタリの歯数比、ΔN1 は定数である。なお、本実施
例では、この判断をステップ204においても実行する
ため、それだけ信頼性の高いハイギヤシフト開始を検出
できることに鑑み、この定数ΔN1 は従来よりも小さめ
に設定されている。従って、一般的に、従来よりも早く
ハイギヤシフトの開始が検出される。
【0035】ステップ203では、第2変速機部40の
ローギヤシフト指令、即ち、ブレーキB0 のドレン指令
を出し、B0 コントロールバルブ及び電磁比例弁SLu
により所定レベルまでブレーキB0 の油圧がドレンされ
る。
【0036】ステップ204では、ステップ202と同
様の判断がもう一度繰り返される。ここでの条件式は、
ステップ202における条件式(1)と全く同一であ
る。
【0037】ここで、再度前記条件式(1)が成立した
場合にはステップ206に進むが、成立しなかったとき
にはステップ205に進んで、ステップ203で出した
ローギヤシフト指令を解除する。即ち、B0 コントロー
ルバルブ及び電磁比例弁SLu により、ステップ203
のローギヤシフト指令以前の油圧レベルにまでブレーキ
B0 の油圧が回復される。
【0038】従って、第2変速機部40のローギヤシフ
トは全く開始されない。又、この場合はステップ202
に戻って、第1変速機部60のハイギヤシフトの開始が
再び検出される。即ち、この実施例では、2回連続して
条件式(1)が成立したときに初めてステップ206以
降に進んでくることになる。
【0039】ステップ206では、ステップ203で行
ったローギヤシフト指令により、第2変速機部40のロ
ーギヤシフトが開始したか否かが検出される。この検出
は、条件式(2)が成立するか否かを確認することによ
って行う。
【0040】Nc0<ΔN2 …(2)
【0041】ここで、ΔN2 は定数である。
【0042】この条件式(2)が成立すると、ステップ
207に進んで、2つの電磁比例弁SLu 、SLn を用
いた公知の同時シフトのフィードバック制御が実行さ
れ、2つのブレーキB0 、B2 の係合圧の調和を取りな
がら両変速機部60、40のシフトが進行される。
【0043】又、ステップ208では、周知のアップシ
フト終期制御に入り、アップシフト終期に生じる出力ト
ルクの突出を防止するために係合圧を低下させ、又、少
なくとも第1変速機部60のハイギヤシフトの終了より
第2変速機部40のローギヤシフトの終了が遅れること
がないように制御しながら当該アップシフトを終了させ
る。
【0044】より具体的には、例えばエンジントルクを
低下させていた場合には、ローギヤシフトの終了と共に
エンジントルクを復帰させ、又、ハイギヤシフトの終了
と共に係合圧低下を中止する。更に、シフトバルブを切
換え、当該アップシフト終了後の変速段(第3速段)を
固定する。
【0045】図6に上記実施例を実行したときの効果を
定性的に示した変速特性図を示す。
【0046】実線は上記実施例によるもの、破線は従来
技術の問題点を示すためのものである。
【0047】d 点で前記各種ばらつき(例えばエンジン
の脈動、回転メンバのがた等)により、ハイギヤシフト
開始を誤判定した場合に、従来ならばそのまま制御シー
ケンスが進行し、第2変速機部40のローギヤシフト指
令が出力され、実質的なハイギヤシフトが開始する以前
にローギヤシフトが開始してしまう。その結果、出力軸
トルクの落ち込み及びエンジン回転の噴き上りが生じ、
著しく変速フィーリングが悪化する。
【0048】これに対し、本実施例では、1回目のハイ
ギヤシフト判定によって一度ローギヤシフト指令が出力
されるものの、極短い時間後に再度ハイギヤシフト開始
判定を行い、そのときに正常なハイギヤシフト開始の判
定がなされるため(即ち実質的には未だハイギヤシフト
が開始していないという判定がなされるため)、e 点に
てローギヤシフト指令が解除される。その結果、ブレー
キB0 の油圧が誤判定以前のレベルにまで戻されるた
め、実質的なローギヤシフトは開始せず、正常な制御シ
ーケンスを確保できる。
【0049】なお、この場合、回転速度変化の誤判定
は、通常極瞬間的にしか発生しないため、比較的短時間
内に複数回のハイギヤシフト開始判定を行えば、一度出
力されたローギヤシフト指令により実質的に当該ローギ
ヤシフトが開始する以前に性状判定を確認することがで
き、問題は全く生じない。しかも、確認されたときに
は、既にローギヤシフト指令が出されているため、それ
だけ速やかなローギヤシフトの開始を実現することがで
きる。
【0050】この実施例によれば、複数回に亘って条件
式(1)を判定するため、条件式(1)の定数ΔN1 の
値を従来より小さくすることができる。その結果、ハイ
ギヤシフトの開始を従来より早期に検出することがで
き、それだけ早くローギヤシフトを開始することができ
る。
【0051】その結果、変速フィーリングを向上させる
ことができる上に、ブレーキB2 の過負荷を回避し、耐
久性を確保することができるようになる。より具体的に
説明すると、本実施例により、必ずハイギヤシフト開始
→ローギヤシフト開始というシーケンスを取るため、自
動変速機の入力軸トルクは基本的にブレーキB2 のみで
受け持つことになる。
【0052】従って、ハイギヤシフトが開始した後ロー
ギヤシフトが開始するまでの時間が長くなると、それだ
けギヤ比変化の大きなシフトを実行している時間が長く
なり、ブレーキB2 が過負荷となってしまう。そのた
め、ローギヤシフトが速やかに開始されるとただ単に変
速フィーリング上好ましいだけでなくブレーキB2 の耐
久性上も好ましい結果が得られるものである。
【0053】又、この実施例によれば、確実で高精度な
シフト開始判定が実現できるため、製品間のばらつきの
みならず、回転センサ、ローター等の経時変化に対して
も良好な結果を確保でき、これらのコストを比較的安価
なものにできるという効果も得られるようになる。
【0054】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、エ
ンジンの脈動、回転メンバのがた、その他各種ばらつき
の如何に拘らず、係合側のシフト開始を早期・確実に且
つ低コストで判定することができるようになり、常に良
好な変速フィーリングを確保することができるようにな
ると共に、解放側のシフトをより速く開始させることが
できるようになるため、係合側の摩擦材の過負荷を防止
し、耐久性を向上させることができるようになるという
優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の要旨を示すブロック図であ
る。
【図2】図2は、本発明の実施例が適用された車両用自
動変速機の全体スケルトン図である。
【図3】図3は、上記実施例装置の各摩擦係合装置の係
合状態を示す線図である。
【図4】図4は、中央処理装置104及び油圧制御装置
106の入出力関係を示す線図である。
【図5】図5は、上記実施例装置において実行される制
御フローを示す流れ図である。
【図6】図6は、上記実施例装置で実現される変速特性
を示す線図である。
【符号の説明】
40…第2変速機部、 60…第1変速機部、 104…中央処理装置、 106…油圧制御装置、 B2 …ブレーキ(第1変速機部において係合されるブレ
ーキ)、 B0 …ブレーキ(第2変速機部において解放されるブレ
ーキ)、 SLu …ブレーキB0 の係合圧(ドレン圧)を調節する
電磁比例弁、 SLn …ブレーキB2 の係合圧を調節する電磁比例弁。
フロントページの続き (72)発明者 石川 和典 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−146369(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 61/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】独立してシフト可能な第1、第2変速機部
    を備え、一方の変速機部のシフトを係合によって達成す
    ると共に、他方の変速機部の逆方向シフトを解放によっ
    て達成し、全体として係合した側の変速機部のシフト方
    向と同じ方向の変速を実行する自動変速機の変速制御装
    置において、前記変速を実行する際に、まず係合する側
    の変速機部のシフト指令を出す手段と、該係合する側の
    変速機部の実際のシフト開始を、当該シフトに起因して
    回転速度が変化する部材の回転速度のモニタによって少
    なくとも2回以上判定する手段と、該判定により、係合
    する側の変速機部のシフト開始が2回以上連続して判定
    されたときに、前記解放する側の変速機部のシフト指令
    を出す手段と、を備えたことを特徴とする自動変速機の
    変速制御装置。
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