JPH11286419A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH11286419A
JPH11286419A JP10103621A JP10362198A JPH11286419A JP H11286419 A JPH11286419 A JP H11286419A JP 10103621 A JP10103621 A JP 10103621A JP 10362198 A JP10362198 A JP 10362198A JP H11286419 A JPH11286419 A JP H11286419A
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JP
Japan
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wax
keratin substance
poe
derivative
keratin
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JP10103621A
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English (en)
Inventor
Takayuki Omura
孝之 大村
Yoshihiro Shiojima
義浩 塩島
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整髪力に優れ、べたつき感が少なく、かつ毛
髪になめらかさ、くし通りのよさを付与することができ
る毛髪化粧料を提供することを目的とする。 【解決手段】 常温で固体ないし半固体のワックスを含
むワックス微粒子と、ケラチン物質の加水分解物、
ケラチン物質の酸化分解物のアルカリ塩及びケラチン
物質の還元分解物質のチオール基における誘導体のアル
カリ塩からなる群より選ばれたケラチン物質分解誘導体
の一種または二種以上と、を含有することを特徴とする
毛髪化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は毛髪化粧料、特にそ
の使用感の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪化粧料には、毛髪に光沢やな
めらかさを与え、かつ良好なセット保持力を与える目的
で、樹脂とシリコーン油、高分子シリコーン、エステル
油、炭化水素油などの油分を可溶化、乳化、溶解したも
のとを併用したものが多く用いられている。また、毛髪
化粧料には、整髪力を付与する目的で、ワックスが配合
されることがあるが、塗布部分べたつきが著しく、また
ギラツキ等を生じることもあるため、各種エマルション
として用いることが多い。該組成物の例として、特開平
3−2112、特開平4−230616号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
従来の毛髪化粧料では、整髪力が不充分であり、後者の
ワックスの微細分散物を含有した毛髪化粧料において
は、ワックスのべたつき感、なめらかさに関する改善が
不充分であった。本発明は、前記従来技術の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、整髪力に優れるだけ
でなく、べたつき感が少なく、かつ毛髪になめらかさ、
くし通りのよさを付与することができる毛髪化粧料を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を行ったところ、常温で固体な
いし半固体のワックスを含むワックスの微粒子と、ケラ
チン物質の加水分解物、ケラチン物質の酸化分解物のア
ルカリ塩及びケラチン物質の還元分解のチオール基にお
ける誘導体のアルカリ塩からなる群より選ばれたケラチ
ン物質分解誘導体の一種または二種以上を含有する毛髪
化粧料は、整髪力に優れ、毛髪のなめらかさ、べたつき
感のなさ、くし通りの良さに関し、優れた特徴を持つこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明の毛髪化粧料は、常温で
固体ないし半固体のワックスを含むワックス微粒子と、
ケラチン物質物質の加水分解物、ケラチン物質の酸
化分解物のアルカリ塩及びケラチン物質の還元分解物
のチオール基における誘導体のアルカリ塩からなる群よ
り選ばれたケラチン物質分解誘導体の一種または二種以
上を含有することを特徴とする。また、本発明の毛髪化
粧料においては、界面活性剤として、両性界面活性剤お
よび/または半極性界面活性剤と、非イオン性界面活性
剤を含むことが好適である。
【0006】また、本発明の毛髪化粧料においては、ケ
ラチン物質の加水分解物、ケラチン物質の酸化分解物の
アルカリ塩及びケラチン物質の還元分解物のチオール基
における誘導体のアルカリ塩からなる群より選ばれたケ
ラチン物質分解誘導体の配合量が、組成物全体に対し
て、0.001〜5重量%であることが好適である。ま
た、本発明の毛髪化粧料において、ワックス/ケラチン
物質分解誘導体の配合重量比が3〜15000であるこ
とが好適である。
【0007】また、本発明の毛髪化粧料の製造方法にお
いては、ワックスの微細分散物を調製後、ケラチン物質
分解誘導体を添加することが好適である。また、本発明
の毛髪化粧料の製造方法においては、用いられるワック
スの微細分散物中の全非イオン性界面活性剤の加重平均
したHLBは6〜15であることが好適である。また、
本発明の毛髪化粧料の製造方法においては、用いられる
ワックス微細分散物中の両性界面活性剤/(両性界面活
性剤+非イオン性界面活性剤)の配合重量比が0.03
〜0.5であることが好適である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態をさらに
詳細に説明する。本発明は、ワックスの微細分散物と、
ケラチン物質の加水分解物、ケラチン物質の酸化分解物
のアルカリ塩及びケラチン物質の還元分解物のチオール
基における誘導体のアルカリ塩からなる群より選ばれた
ケラチン物質分解誘導体から選択される一種または二種
以上とを含有することを特徴とする毛髪化粧料提供する
ものである。そこで、本発明に用いられるワックス微細
分散物と、ケラチン物質の加水分解物、ケラチン物質の
酸化分解物のアルカリ塩及びケラチン物質の還元分解物
のチオール基における誘導体のアルカリ塩からなる群よ
り選ばれたケラチン物質分解誘導体に分けて説明するこ
ととする。
【0009】<ワックスの微細分散物>化粧料における
ワックスを微細分散させる従来技術としては、例えば特
開平3−2112、特開平4−230616、特開平5
−220383、特開平7−173025号などに示さ
れるものがある。しかしながら、これらに示されている
ものは、非イオン系又はアニオン系、あるいはカチオン
系界面活性剤を用いて微細分散物を調製するものであ
り、非イオン性界面活性剤では、皮膚刺激等安全性は良
好なものの、温度により、系のHLBが変化し、経時安
定性が損なわれる欠点がある。
【0010】また、非イオン性界面活性剤とアニオン界
面活性剤との組合せやアニオン界面活性剤単独、あるい
はカチオン性界面活性剤単独で微細分散物を調製する場
合においては、温度安定性は向上するものの、人によっ
ては皮膚刺激等に対して問題が生じることが考えられ
る。下記に記載するワックスの微細分散物は、広い温度
範囲で安定であり、かつ皮膚刺激がより少ない組成物で
ある。以下ワックスの微細分散物の各成分について記載
する。
【0011】固形ワックス 本発明においてワックスとは常温にて固形の油分を意味
し、具体的にはミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、
カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロ
ウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロ
ウ、モクロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキ
ビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキ
シル、還元ラノリン、ホホバロウ、硬質ラノリン、セラ
ックロウ、ビースワックス、マイクロクリスリンワック
ス、パラフィンワックス、POEラノリンアルコールエー
テル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステ
ロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコー
ル、脂肪酸グリセリド、硬化ヒマシ油、ワセリン、POE
水素添加ラノリンアルコールエーテル等がある。なお、
これらのワックスは混合して用いることが可能であり、
他の固形状あるいは液状油分などを混合しても常温にお
いて固形である範囲で使用可能である。
【0012】このような油性成分としては、次のような
ものが挙げられる。液体油脂としては、アボガド油、ツ
バキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコ
シ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ
油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ
油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆
油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ
油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、
トリオクタン酸グリセリン、テトラオクタン酸ペンタエ
リスリット、トリイソパルミチン酸グリセリン等があ
る。
【0013】固体油脂としては、カカオ脂、ヤシ油、硬
化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ核油、硬化
油等がある。炭化水素油としては、流動パラフィン、オ
ゾケライト、スクワレン、プリスタン、パラフィン、ス
クワラン等がある。
【0014】非イオン性界面活性剤 本発明において非イオン性界面活性剤が必須であり、好
適な非イオン性界面活性剤のHLBは6〜15、特に好
適なHLBは7〜14である。このような非イオン性界
面活性剤としては、POEソルビタンモノオレエート、
POEソルビタンモノステアレート、POEソルビタン
テトラオレエート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル
類、POEソルビットモノラウレート、POEソルビッ
トモノオレエート、POEソルビットペンタオレエー
ト、POEソルビットモノステアレートなどのPOEソ
ルビット脂肪酸エステル類、POEグリセリンモノステ
アレート、POEグリセリンモノイソステアレート、P
OEグリセリントリイソステアレートなどのPOEグリ
セリン脂肪酸エステル類、POEモノオレエート、PO
Eジステアレート、POEジオレエート、ジステアリン
酸エチレングリコールなどのPOE脂肪酸エステル類、
POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、P
OEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、P
OE2−オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノ
ールエーテル等のPOEアルキルエーテル類、POEオ
クチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテ
ル、POEジノニルフェニルエーテル等のPOEアルキ
ルフェニルエーテル類、プルロニックなどのプルロニッ
ク類、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエ
チレンジアミン縮合物類、POEヒマシ油、POE硬化
ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、
POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化
ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジ
エステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸などのPOE
ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体、POEソルビットミツロ
ウ等のPOEミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸
ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミ
ド、脂肪酸イソプロパノールアミドなどのアルカノール
アミド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、
POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ糖脂
肪酸エステル、POEノニルフェニルホルムアルデヒド
縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、ト
リオレイルリン酸などが挙げられる。
【0015】また、非イオン性界面活性剤として、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル
を用いると、同じオキシエチレン鎖長のポリオキシエチ
レンアルキルエーテルと比較して、調製されたワックス
微細分散物の経時安定性がよく、経時で微細粒子の凝集
等による外観の変化(透明性の低下)や分散粒子のクリ
ーミングが改善されるのでより好適である。上記ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルと
しては、
【化1】 および/または
【化2】 (ただし、Rは炭素数12〜24のアルキル基またはア
ルケニル基を表し、mは5≦m≦30、nは0<n≦5
の範囲にある)で表されるものが好適である。
【0016】そして、このようなポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンアルキルエーテルとしては、例え
ば、上記m、nの値が前記範囲にあるPOE・POPセ
チルエーテル、POE・POPベヘニルエーテル、PO
E・POP2−デシルテトラデシルエーテル、POE・
POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリ
ン、POE・POPグリセリンエーテルなどが挙げられ
る。
【0017】両性界面活性剤および半極性界面活性剤 本発明において両性界面活性剤としては下記一般式
(1)〜(5)で示したものが、半極性界面活性剤とし
ては下記一般式(6)で示したものが例示される。 一般式(1):
【化3】 で表されるアミドベタイン型両性界面活性剤(市販品と
してレボン2000(三洋化成株式会社製)、アノンB
DF(日本油脂株式会社製)などが挙げられる)。 一般式(2):
【化4】 で表されるアミドスルホベタイン型両性界面活性剤(市
販品としてロンザイン−CS(ロンザ社製)、ミラタイ
ンCBS(ミラノール社製)などが挙げられる)。
【0018】一般式(3):
【化5】 で表されるベタイン型両性界面活性剤(市販品としてア
ノンBL(日本油脂株式会社製)、デハイントンAB−
30(ヘンケル社製)などが挙げられる)。 一般式(4):
【化6】 で表されるスルホベタイン型両性界面活性剤(市販品と
してロンザイン12CS(ロンザ社製)などが挙げられ
る)。
【0019】一般式(5):
【化7】 で表されるイミダゾリニウム型両性界面活性剤(市販品
としてオバゾリン662−N(東邦化学株式会社製)、
アノンGLM(日本油脂株式会社製)などが挙げられ
る)。 一般式(6):
【化8】 で表される第三級アミンオキサイド型半極性界面活性剤
(市販品としてユニセーフA−LM(日本油脂株式会社
製)、ワンダミンOX−100(新日本株式会社製)な
どが挙げられる)。
【0020】ただし、一般式(1)〜(6)で、R1
平均炭素原子数9〜21のアルキル基またはアルケニル
基が好ましく、より好ましくは平均炭素原子数11〜1
7のアルキル基またはアルケニル基、さらに好ましくは
平均炭素原子数11ないし13のアルキル基またはアル
ケニル基である。平均炭素原子数が9未満では親水性が
強すぎ、一方21を越えると水への溶解性が悪くなる。
【0021】R2及びR3は平均炭素原子数10ないし1
8のアルキル基またはアルケニル基を表す。pは2〜4
の整数、qは0〜3の整数、sは1または2の整数を表
す。本発明においては、これらの両性界面活性剤及び/
または半極性界面活性剤のうち任意の一種または二種以
上が選ばれて用いられる。
【0022】水系分散媒 本発明において、微細ワックス粒は水系分散媒中に分散
されることが好ましく、この水系分散媒としては、水を
単独で、或いは、水とエタノール、グリセリン、ポリエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、1,3−ブタンジオール、キシリトー
ル、ソルビトール、マルチト−ル、コンドロイチン硫
酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテ
ロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステア
レート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドン
カルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン
(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出液、セイヨウノ
コギリソウ抽出液、メリロート抽出液等が挙げられる。
【0023】微細分散物の調製 まず、本発明者らは下記のような試験を行い、ワックス
の微細分散組成物の調製を試みた。
【0024】
【表1】 ──────────────────────────────────── 試験例 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ──────────────────────────────────── カチオン性界面活性剤 塩化ステアリルシ゛メチルヘ゛ンシ゛ルアンモニウム 15 - - - 5 - - 10 - アニオン性界面活性剤 ラウリル硫酸ナトリウム - 15 - - - 5 - - 10 非イオン性界面活性剤 POE(10)ヘ゛ヘニルエーテル - - 15 - 10 10 10 - - 両性界面活性剤 ラウリルシ゛メチルアミノ酢酸ヘ゛タイン - - - 15 - - 5 5 5 ──────────────────────────────────── ワックス キャンデリラワックス 10 10 10 10 10 10 10 10 10 イオン交換水 75 75 75 75 75 75 75 75 75 ──────────────────────────────────── 外観 白濁 白濁 白濁 白濁 白濁 白濁 透明 白濁 白濁 ────────────────────────────────────
【0025】<製法>イオン交換水に前記非イオン性界
面活性剤及び両性界面活性剤を水に溶解し、80〜90
℃に加熱してキャンデリラワックスを添加し、1時間プ
ロペラ撹拌する。その後、氷冷し、組成物を得る。
【0026】<結果>上記表1より明らかなように、カ
チオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、非イオン
性界面活性剤、両性界面活性剤ともに、各単独では乳化
組成物が白濁する傾向にあり、安定性も好ましくない
(試験例1〜4)。また、カチオン性乃至アニオン性界
面活性剤と非イオン性界面活性剤を組み合わせた場合
(試験例5,6)、あるいはカチオン性乃至アニオン性
界面活性剤と両性界面活性剤を組み合わせた場合(試験
例8,9)にも同様である。しかしながら、非イオン性
界面活性剤と両性界面活性剤を組み合わせた場合(試験
例7)には、乳化組成物の外観が透明となり、ワックス
の微細分散組成物が得られたことが示唆される。動的光
散乱法による測定の結果、この微細分散物の粒子径は約
30nmであった。
【0027】非イオン性界面活性剤の検討 次に本発明者らは非イオン性界面活性剤の至適HLBに
ついて検討を進めた。すなわち、下記組成を基本処方
に、非イオン性界面活性剤のHLBを変化させてその乳
化状態を検討した。 (両性界面活性剤/(両性界面活性剤+非イオン性界面
活性剤)の配合重量比=約0.33) (両性界面活性剤/(両性界面活性剤+非イオン性界面
活性剤)の配合重量比=0.1) 結果を次の表2に示す。
【0028】
【表2】 ──────────────────────────────────── 界面活性剤組成 HLB 乳化状態 基本処方 ──────────────────────────────────── POE(5)ヘ゛ヘニルエーテル 10% 5 分離 1 ──────────────────────────────────── POE(3)ステアリルエーテル 6% 6 クリーム状 1 POE(10)ヘ゛ヘニルエーテル 4% ──────────────────────────────────── POE(3)ステアリルエーテル 4% 7 半透明な一液相 1 POE(10)ヘ゛ヘニルエーテル 6% ──────────────────────────────────── POE(3)ステアリルエーテル 2% 8 透明な一液相 1 POE(10)ヘ゛ヘニルエーテル 8% ──────────────────────────────────── POE(10)ヘ゛ヘニルエーテル 10% 9 透明な一液相 1 ──────────────────────────────────── POE(10)ヘ゛ヘニルエーテル 9.25% 10 透明な一液相 1 POE(50)ラウリルエーテル 0.75% ──────────────────────────────────── POE(10)ヘ゛ヘニルエーテル 8.25% 11 半透明な一液相 1 POE(50)ラウリルエーテル 1.75% ──────────────────────────────────── POE(15)オレイルエーテル 13.5% 12 透明な一液相 2 ──────────────────────────────────── POE(20)ヘ゛ヘニルエーテル 13.5% 13 透明な一液相 2 ──────────────────────────────────── POE(20)ヘ゛ヘニルエーテル 6.75% 14 半透明な一液相 2 POE(30)ヘ゛ヘニルエーテル 6.75% ──────────────────────────────────── POE(30)ヘ゛ヘニルエーテル 13.5% 15 クリーム状 2 ────────────────────────────────────
【0029】前記表より明らかなように、両性界面活性
剤/(両性界面活性剤+非イオン性界面活性剤)の重量
比が約0.33または0.1においては、非イオン性界
面活性剤のHLBが6〜15で均一な乳化系の形成が可
能であるが、特にHLBが7〜14で半透明乃至透明な
一液相が形成される。従って、本発明のワックス微細分
散物においては、非イオン性界面活性剤のHLBは6〜
15、特に半透明、透明系を得るためには7〜14であ
ることが理解される。
【0030】次に、本発明者らは非イオン性界面活性剤
の種類と分散状態について検討を進めた。まず、基本処
方1の組成における結果を次に示す。
【0031】
【表3】 ──────────────────────────────────── HLB: 5 6 7 8 9 10 11 ──────────────────────────────────── POE直鎖脂肪酸 C12(ラウリル) △ ○ ○ n=3 n=5 n=7 C16(セチル) △ ○ ○ n=5 n=7 n=9 C18(ステアリル) △ ○ △ n=6 n=8 n=10 C18(オレイル) △ ○ △ n=6 n=8 n=10 C20(アラキル) × ○ n=3 n=10 C22(ヘ゛ヘニル) × ○ n=5 n=10 ──────────────────────────────────── POE分岐脂肪酸 C18(イソステアリル) △ ○ n=5 n=10 C20(オクチルト゛テ゛シル) ○ n=10 C24(テ゛シルテトラテ゛シル) △ ○ n=10 n=15 ──────────────────────────────────── (n:POE付加モル数)
【0032】なお、前記表において、○は透明な一液相
を形成した状態を意味し、△は半透明乃至均一なクリー
ム状を、×は分離をそれぞれ表す。上記表より、基本処
方1、すなわち、両性界面活性剤/(両性界面活性剤+
非イオン性界面活性剤)の重量比が約0.33において
は、各非イオン性界面活性剤を単独で用いた場合には、
概ねHLBが9〜11で透明な一液相を形成し得ること
が理解される。つぎに、非イオン性界面活性剤の種類と
分散状態について、基本処方2の組成における結果を次
に示す。
【0033】
【表4】 ──────────────────────────────────── HLB: 12 13 14 15 ──────────────────────────────────── POE直鎖脂肪酸 C12(ラウリル) ○ n=15 C16(セチル) C18(ステアリル) ○ △ n=15 n=20 C18(オレイル) ○ n=15 C20(アラキル) ○ n=18 C22(ヘ゛ヘニル) ○ △ n=20 n=30 ──────────────────────────────────── POE分岐脂肪酸 C18(イソステアリル) ○ n=15 C20(オクチルト゛テ゛シル) ○ ○ n=16 n=20 C24(テ゛シルテトラテ゛シル) ○ △ n=20 n=15 ──────────────────────────────────── (n:POE付加モル数)
【0034】なお、前記表において、○は透明な一液相
を形成した状態を意味し、△は半透明乃至均一なクリー
ム状を、×は分離をそれぞれ表す。上記表より、基本処
方2、すなわち、両性界面活性剤/(両性界面活性剤+
非イオン性界面活性剤)の重量比が約0.1において
は、各非イオン性界面活性剤を単独で用いた場合には、
概ねHLBが12〜13で透明な一液相を形成し得るこ
とが理解される。したがって、前記表3〜4をまとめる
と、非イオン性界面活性剤の至適なHLB値は界面活性
剤の重量比によって異なるが、その至適HLBは概ね6
〜15ということができる。また、前記表2を参酌する
と、複数の非イオン性界面活性剤を組み合わせて用いる
ことも可能であり、そのときのHLBは加重平均に依存
する。
【0035】さらに、本発明者らはPOEコレステリ
ル、POEグリセリル、POE硬化ヒマシ油等について
検討を行ったが、これらの多鎖型非イオン性界面活性剤
単独では、透明な一液相を調製することは困難であっ
た。無論、これらの多鎖型非イオン性界面活性剤にあっ
ても他の非イオン性界面活性剤との組み合わせにより好
適な分散系を得ることは可能であるが、特にPOE直鎖
乃至POE分岐脂肪酸エーテルが好適に用いられる。
【0036】両性界面活性剤と非イオン性界面活性剤の
相関 次に本発明者らは両性界面活性剤と非イオン性界面活性
剤との相関について検討を進めた。すなわち、下記基本
処方に基づき、アミドベタイン型両性界面活性剤(商品
名レボン2000SF)、非イオン性界面活性剤(PO
E(10)ベヘニルエーテル)の配合比、配合量を変化さ
せてワックス分散系を調製した。
【0037】結果を図1に示す。同図より明らかなよう
に、非イオン性界面活性剤としてHLB9のPOE(1
0)ベヘニルエーテルを用いた場合、界面活性剤比=両
性界面活性剤/(両性界面活性剤+非イオン性界面活性
剤)は0.3付近のところが極めて良好な比として存在
するが、その比の範囲は(両性界面活性剤+非イオン性
界面活性剤)の量が増加するにつれ広くなる傾向にあ
る。
【0038】なお、当然のことながら、非イオン性界面
活性剤のHLB値を変化させることにより好ましい界面
活性剤比は異なる。そこで、図1に同様な組成で非イオ
ン性界面活性剤としてHLB13のPOE(20)ベヘニ
ルエーテルを用いた場合の結果を図2に示す。同図より
明らかなように、非イオン性界面活性剤としてHLB1
3のPOE(20)ベヘニルエーテルを用いた場合、界面
活性剤比=両性界面活性剤/(両性界面活性剤+非イオ
ン性界面活性剤)は0.1付近のところが極めて良好な
比として存在するが、その比の範囲は概ね0.04〜
0.17といえる。
【0039】また、非イオン性界面活性剤としてHLB
12のPOE(15)ベヘニルエーテルを用いた場合の結
果を図3に、HLB15のPOE(30)ベヘニルエーテ
ルを用いた場合の結果を図4に示す。前記結果からわか
るように、非イオン性界面活性剤のHLBにより界面活
性剤比=両性界面活性剤/(両性界面活性剤+非イオン
性界面活性剤)は異なるが、概ね0.03〜0.5が好
ましい。0.03未満では、系への非イオン性界面活性
剤の寄与が大きくなり、温度安定性が損なわれる。一
方、0.5を超えると、ワックスの微細分散物は得られ
にくくなる。
【0040】次に本発明者らは、安全性および安定性に
ついて検討した。安全性 安全性については卵白アルブミン変性率から評価した。 <試験方法>水系高速液体クロマトグラフィを利用し、
卵白アルブミンpH緩衝溶媒に、試料濃度1%になるよ
うに試料を加えた場合の、卵白アルブミン変性率220
nmの吸収ピークを用いて測定した。 [(Ho−Hs)/Ho]×100 Ho:卵白アルブミンの220nm吸収ピークの高さ Hs:卵白アルブミン緩衝溶媒に試料を加えた時の22
0nm吸収ピークの高さ評価は以下の4段階評価で行っ
た。 ◎・・・皮膚刺激性が非常に少ない−卵白アルブミン変
性率30%未満 ○・・・皮膚刺激性が少ない−卵白アルブミン変性率3
0%以上60%未満 △・・・皮膚刺激性が中程度−卵白アルブミン変性率6
0%以上80%未満 ×・・・皮膚刺激性が強い−
卵白アルブミン変性率80%以上
【0041】結果を表5に示す。
【表5】 ──────────────────────────────────── 界 面 活 性 剤 評価 ──────────────────────────────────── ドデシル硫酸ナトリウム(アニオン性) △ ラウリルジメチルアンモニウムクロリド(カチオン性) × POE(20)ベヘニルエーテル(非イオン性) ◎ レボン2000SF(両性) ○ ドデシル硫酸ナトリウム+POE(20)ベヘニルエーテル ○ (1:1) レボン2000SF+POE(20)ベヘニルエーテル ◎ (1:1) ──────────────────────────────────── (レボン2000SF;三洋化成社製、アミノベタイン型両性界面活性剤)
【0042】上記の結果から両性界面活性剤と非イオン
性界面活性剤の組合せは、非イオン性界面活性剤と同レ
ベルで皮膚刺激性が少なく安全性が高い。従って、両界
面活性剤を併用したワックスの微細分散物は安全性が高
いことが示唆される。
【0043】安定性 以下に示す処方でワックスの微細分散物を調製し、50
℃、1週間の経時安定性を評価した。結果を表6に示
す。 <基本処方4> キャンデリラワックス 10% 界面活性剤 約10〜20% イオン交換水 残部
【0044】
【表6】 ──────────────────────────────────── 処 方 1 2 3 4 5 6 ──────────────────────────────────── キャンデリラワックス 10 10 10 10 10 10 POE(3)ステアリルエーテル 5 − − 7 10 − POE(10)ベヘニルエーテル − 10 15 − − 6.5 POE(20)ベヘニルエーテル − 1 − − − − POE(40)硬化ヒマシ油 10 − − 10 6 − レボン2000SF − − 1 − − 10 (有効分約30%) ソフダゾリンLHL−SF − − − 1 10 − (有効分約30%) イオン交換水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 ──────────────────────────────────── 界面活性剤量比 両性/(両性+非イオン性) − − 0.020 0.017 0.16 0.32 ──────────────────────────────────── 安定性(50℃、1週間) 分離 分離 分離 分離 変化 変化 なし なし ──────────────────────────────────── (ソフダゾリンLHL−SF;川研ファインケミカル社製、イミダゾリニウム型 両性界面活性剤)
【0045】上記表6より明らかなように、非イオン性
界面活性剤単独および界面活性剤比(前記規定)が0.
03未満では、経時安定性は損なわれる。一方、好まし
い界面活性剤比中の両性界面活性剤と非イオン性界面活
性剤の組合せでは安定性は良好であった。
【0046】<ケラチン物質分解誘導体>本発明に用い
られるケラチン物質分解誘導体はケラチン物質を加水分
解するか、ケラチン物質を酸化分解し、これをアルカリ
塩とするか、ケラチン物質を還元分解したのち、そのチ
オール基を化学修飾して誘導体とし、これをアルカリ塩
とする方法のいずれかにより製造される。原料のケラチ
ン物質としては、例えば、獣毛、毛髪、羽毛、爪、角、
蹄、鱗等が挙げられるが、羊毛、毛髪及び羽毛が特に好
ましい。これらのケラチン物質はそのまま酸化または還
元反応に付すこともできるが、必要に応じて、適当な大
きさに切断または粉砕するとか、洗浄、脱脂等の前処理
を行ってもよい。
【0047】ケラチン物質の分解は、次のいずれかの方
法により行われる。 (1)加水分解反応 酸による加水分解 酸としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸、臭化
水素等の無機酸、酢酸、ギ酸、シュウ酸等の有機酸が挙
げられる。これらは一般に3〜85%の濃度で使用され
るが、加水分解の反応が常にpH4以下となるようにす
るのが望ましい。反応温度は40〜100℃が好ましい
が、加圧下160℃まで上げることもできる。反応時間
は2〜24時間が好適である。反応物は水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、アンモニア等のアルカリで中和
し、そのまま使用できるが、更に、これをゲル濾過、イ
オン交換樹脂等によって精製して使用することもでき
る。
【0048】このような酸加水分解によって得られたも
のは、アルカリ加水分解のものに比較し、ケラチンのポ
リペプチド鎖に加水分解以外の変化を与えないので、良
好な結果が得られる。
【0049】アルカリによる加水分解 アルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム、水酸化バリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、
ホウ砂等の無機アルカリが使用される。これらは一般に
1〜20%の濃度が適当である。アルカリを必要以上に
使用すると、加水分解物溶液の色相が褐色〜黒色とな
り、好ましくない。反応は、室温〜100℃の温度で3
0分〜24時間行うのが好ましく、必要以上に温度を上
げすぎたり、反応時間を長くしないようにする必要があ
る。アルカリによる加水分解では反応の進行とともにケ
ラチンの加水分解物が溶け出し、反応の進行状況が目に
見えるという利点がある。反応は反応混合物が均一溶液
となった時点で終了させればよい。
【0050】酵素による加水分解 酵素としては、ペプシン、プロテアーゼA、プロテアー
ゼBなどの酸性タンパク質分解酵素、パパイン、ブロメ
ライン、サーモライシン、トリプシン、プロナーゼ、キ
モトリプシンなどの中性タンパク質分解酵素が使用され
る。加水分解時のpHはペプシンなどの酸性タンパク質
分解酵素の場合にはpH1〜3の範囲、パパインなどの
中性タンパク質分解酵素の場合にはpH5〜8の範囲に
調製するのが望ましい。pHは一般に酢酸アンモニウム
/アンモニア緩衝液、リン酸緩衝液などの緩衝液によ
り、適切に調製するのが便利である。反応温度は30〜
45℃が望ましく、反応時間としては、一般に3〜24
時間が適当である。
【0051】酵素による加水分解反応では、酵素の使用
量、反応温度、反応時間により加水分解物の分子量は大
きく影響される。従って、目的とする分子量のケラチン
加水分解物を得るためには、酵素使用量、反応温度、反
応時間の各条件について、得られた加水分解物の分子量
分布をゲル濾過法により調べ、経験的に最適条件を決定
する必要がある。酵素による加水分解物は、酸、アルカ
リによる加水分解物に比較して、分子量分布が狭く、遊
離のアミノ酸の生成も少ないので、化粧品用配合用とし
ては好適である。
【0052】これらの加水分解反応によって得られる加
水分解物の平均分子量は200以上5000以下である
ことが望ましい。ケラチン分解物の毛髪に対する吸着性
は、その分子量によって決まり、分子量1000程度の
ものが最も吸着し易く、分子量5000を超えたものは
ほとんど吸着しないためである。また、ケラチン物質分
解誘導体中のジスルフィド結合はできるだけ多く残存し
ていることが好ましく、このためには純度の高いケラチ
ン物質を使用すること及び加水分解反応を温和な条件で
行うことが必要である。
【0053】(2)酸化分解反応 ケラチンの酸化は、自体公知の各種方法[N.H.Leon;Tex
tile Progress,7巻、1頁(1975)]によって行われる。酸
化剤としては、ケラチン構造中のジスルフィド結合(S
−S結合)に対して親電子的に作用するタイプの有機ま
たは無機の酸化剤が好ましく、例えば、有機過酸、無機
パーオキソ酸またはその塩、過マンガン酸またはその
塩、クロム酸またはその関連化合物、ハロゲン、過酸化
物、酸素酸またはその塩等が例示されるが、過酢酸、過
ギ酸、過安息香酸等の有機過酸が特に好ましい。
【0054】酸化反応は、ケラチン物質中のジスルフィ
ド結合に対し過剰量、通常ジスルフィド結合1個に対し
て2倍等量以上、好ましくは4〜10倍等量の酸化剤を
使用して、液体媒質中で行う。反応は酸性ないしアルカ
リ性のいずれにおいても行い得るが、酸性、特に弱酸性
条件下で行うのが好ましい。反応温度、圧力等の条件
は、使用する酸化剤、ケラチン物質の種類等によって異
なり、特に限定されず、温度は一般に室温で充分ある
が、必要に応じて加熱することもでき、また圧力も上圧
で充分であるが、減圧下または加圧下で行ってもよい。
斯くして、ケラチン物質のジスルフィド結合は開裂され
てスルホン酸(−SOH3)を生成する。
【0055】(3)還元分解及び化学修飾反応 ケラチン物質を還元するために使用される還元剤として
は、当該構造中のジスルフィド結合を開裂してチオール
基(−SH)を与えるもの、一般にはジスルフィド結合
に対して、求核的に作用するタイプの有機または無機還
元剤が好ましい。具体的には、メルカプトエタノール、
チオグリコール酸、ベンジルメルカプタン、1,4−ジ
チオスライトール、トリブチルホスフィン等の有機還元
剤、亜硫酸水素ナトリウム等の硫化物、水素化アルミニ
ウムリチウム等の金属水素化物のごとき無機還元剤が例
示される。
【0056】還元剤の量は、ケラチン物質中のジスルフ
ィド結合に対して2〜10倍当量用いるのが一般的であ
る。反応系のpHは2〜12、特に、6〜11の範囲が
好ましく、この範囲をでると、加水分解が併起するので
好ましくない。反応温度は、室温で充分であるが、加熱
して反応時間を短縮することもできる。反応時間は通常
2〜3時間あるいはそれ以上を要する。また、この還元
によって生ずるチオール基が実質的に酸化されないこと
があり必要であり、このため、操作を不活性ガス雰囲気
中で行うのがよい結果を与える。
【0057】斯くして、得られたケラチン物質の還元分
解物は、そのチオール基を化学修飾してその誘導体(以
下これを「ケラチン物質還元誘導体」という)とする。
当該チオール基における誘導体としては、次のものが例
示される。
【化9】
【化10】
【0058】
【化11】
【化12】
【0059】
【化13】
【化14】
【0060】
【化15】
【化16】
【0061】
【化17】
【化18】
【0062】
【化19】 この中で、
【化20】
【化21】 が特に好ましい。
【0063】チオール基の化学修飾法は、公知の手段、
例えば、N.H.Leon; Textile Progress、7巻、1頁(197
5)、大饗茂著「有機イオウ化合物」、化学同人発行(198
6)及び奥正巳著「高分子実験講座」、12巻、共立出版(1
975)に基づいて行われる。その代表的な方法としては次
のものがある。
【0064】SH基の求核的置換反応を利用する方法
【化22】 (式中、Kはケラチン化合物残基、Rは導入される化学
修飾基、Lはハロゲン原子、酸残基等の脱離性の原子ま
たは基を示す。) この方法により、反応する化合物としては、例えば、ヨ
ード酢酸、ブロム酢酸、クロル酢酸などのハロゲン化合
物が挙げられる。
【0065】SH基の炭素間2重結合に対する求核的
付加反応を利用する方法
【化23】 (式中、R1、R2、R3及びR4のうち少なくとも1個は
その中にカルボキシル基またはスルホン酸基を有する基
を示し、残余はアルキル基または水素原子を示す。Kは
前記した意味を有する)
【0066】この方法により、反応する化合物として
は、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、
マレイン酸、フマル酸、ビニルカルボキシメチルスルホ
ン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸などを挙
げることができる。
【0067】SH基と亜硫酸化合物との置換反応を用
いる方法
【化24】 (式中、Kは前記した意味を有する)
【0068】SH基をスルホン酸基へ酸化する方法
【化25】 (式中、Kは前記した意味を有する) この反応に用いられる酸化剤としては、例えば、ハロゲ
ン、過マンガン酸塩を挙げることができる。
【0069】ケラチン物質の酸化分解及びケラチン物質
還元誘導体のアルカリ塩としては、ナトリウム、カリウ
ム等の無機アルカリ金属塩、アンモニウム塩、あるいは
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、アミ
ノメルカプトプロパンジオール、トリイソプロパノール
アミン、グリシン、ヒスチジン、アルギニン等の有機塩
基との塩が挙げられる。これらは別の系で調製して毛髪
処理剤に配合することもできるが、ケラチン物質の酸化
分解物またはケラチン物質還元誘導体とアルカリ物質を
毛髪処理剤に配合して、その系中で造塩させることもで
きる。この場合のアルカリ物質としては、例えば、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム等の無機アルカリ物質およびアンモニア、エタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2
−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2
−アミノ−1−ブタノール、トリイソプロパノールアミ
ン、ジイソプロパノールアミン、モノイソプロパノール
アミン、アルギニン、ヒスチジン、ヒドロキシリジン等
の有機アルカリ物質が挙げられ、これらはケラチン物質
酸化分解物またはケラチン物質還元誘導体中のカルボキ
シル基またはスルホン酸基に対し、0.1〜8等量で添
加配合するのが好ましい。
【0070】斯くして得られたケラチン物質分解誘導体
は、これを一種または二種以上混合して、本発明の毛髪
化粧料に用いられる。また、本発明に用いられるケラチ
ン物質分解誘導体の好ましい配合量は、0.001〜5
重量%で、さらに好ましくは0.01〜3重量%であ
る。上記範囲より少ない場合は、毛髪に艶や潤いを付与
したり、毛髪を保護したり、くし通り性を改善したりす
る効果が充分に発揮されないことがあり、また、ケラチ
ン物質分解誘導体の毛髪処理剤への配合量が上記範囲よ
り多くなっても、配合量の増加に伴う効果の増加が認め
られないことがある上に、配合量が極端に多くなると、
べとつき、ベース臭を生じるようになることがあるから
である。また、前記ワックス/ケラチン物質分解誘導体
の配合重量比は好ましくは3〜15000である。この
比を外れると、本発明の優れた使用感を損なうことがあ
る。
【0071】なお、本発明の毛髪化粧料は、上記必須構
成成分の他に、目的に応じて本発明の効果を損なわない
量的、質的範囲内で、通常、化粧料に配合される他の油
分、他の界面活性剤、セット剤樹脂、粘度調製剤、薬効
剤、防腐剤、紫外線吸収剤等を併用することができる。
例えば、シリコーン誘導体(ジメチルポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリ
コーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコー
ン、アルコキシ変性シリコーン)、粘度調製剤として、
ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ヒ
ドロキシエチルセルロース、メチルセルロース等の高分
子化合物、ゼラチン、タラカントガム等の天然ガム等、
防腐剤として、例えば、パラオキシ安息香酸エステル、
安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン
酸カリウム、フェノキシエタノール等が挙げられる。ま
た、セット剤樹脂としては、例えば、ビニルピロリドン
/酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン/アルキルア
ミノアクリレート共重合体、ベタイン化ジアルキルアミ
ノアルキルアクリレート共重合体等が挙げられる。
【0072】
【実施例】次に、本発明に用いられるケラチン物質分解
誘導体の合成例について、実施例を挙げて説明する。た
だし、本発明はそれらの実施例に例示のもののみに限定
されることはない。
【0073】1.ケラチン物質分解誘導体の合成 <合成例1>ケラチン物質の酸化分解誘導体の合成 (イ)羊毛繊維10gを、700gの8%過酢酸水溶液
に、室温で1日浸漬し、酸化反応を行わせた。得られた
酸化処理羊毛を濾過、水洗し、700gの0.1Nのア
ンモニア水中に、室温で一日浸漬すると、約90gの羊
毛がアンモニア水中に可溶化した。約1gの不溶部を濾
過で除き、得られた羊毛ケラチンの酸化分解物であるケ
ラトースのアンモニア水溶液に2N塩酸を加えてpH
4.0とすると、α−ケラトースが沈殿として析出して
きた。これを濾過し、アセトンにて洗浄し、乾燥して
5.4gのα−ケラトースを得た。
【0074】(ロ)羊毛繊維を高圧容器中にて6kg/
cm2の飽和水蒸気で6分間加圧加熱した後、大気中に
急激に放出して多孔質の膨化物を得た。これを粉砕した
もの10g、ギ酸250g、30%過酸化水素水溶液5
0gを500ml容の三ツ口フラスコに入れ、室温で1
日浸漬した。この時、粉末の形はなく、泡状のかたまり
が上層に浮遊していた。この反応混合物を濾過し、濾液
を水1.5L中に注ぎ、塩酸でpH4に調製した。析出
した沈殿を濾取し、水500mlで洗浄し、α−ケラト
ース4.5gを得た。更に、反応物を濾取した不溶部に
水350mlを加え、アンモニア水でpH11とし、室
温で1日浸漬した。これを濾過紙、濾液部に塩酸を加え
てpH4とし、析出した沈殿を濾取し、α−ケラトース
0.7gを得た。不溶部1.4gは主にβ−ケラトース
であった。
【0075】<合成例2>ケラチン物質の還元分解誘導体の合成 (イ)羊毛繊維10gを8M尿素及び0.01Mトリス
緩衝剤濃度の水溶液600ml中に浸漬し、還元剤とし
て6mlの2−メルカプトエタノールを加えた後、5N
苛性カリ水溶液にてpH10に調整し、窒素気流下室温
で還元反応を行った。約3時間後に、羊毛は反応液中に
約85%可溶化した。そして、系のpHが7以下となら
ないように5N苛性カリ水溶液にて調整しながら、ヨー
ド酢酸16.5g徐々に加え、最終的に系のpHを8.
5とし、カルボキシメチル化反応を室温で2時間行っ
た。反応液を濾過して不溶部を除き、得られた濾液をセ
ルロースチューブ中に入れ、イオン交換水に対して透析
を行い、尿素を始めとする低分子不純物を除去した。尿
素が透析されるに従い、セルロースチューブ内は水不溶
性成分であるHGT(グリシン、チロシン含量の高い成
分)が析出し、白濁してくる。透析終了後、HGTを遠
心分離により除き、得られたS−カルボキシメチルケラ
チン(SCMKA)の中性透明水溶液から、等電点沈殿
法によりSCMKAは不溶性となり、沈殿として析出し
てくる。これを濾別し、エタノールで洗浄後乾燥して
4.2gのSCMKAを得た。
【0076】(ロ)合成例2(イ)において、羊毛繊維
の代わりに羽毛を高圧容器中で6kg/cm2、240
℃の過熱水蒸気で6分間加熱した後、大気中に急激に放
出して得られる多孔質の膨化物を用い、ヨード酢酸の代
わりにマレイン酸17.5gを用いる以外は合成例2
(イ)と同様の操作により、5.3gのS−(1,2−
ジカルボキシエチル)−ケラチンを得た。
【0077】(ハ)合成例2(イ)において、羊毛繊維
の代わりに馬のひずめの粉砕物を用い、ヨード酢酸の代
わりにアクリル酸11gを用いる以外は、合成例2
(イ)と同様の操作により、4.2gのS−(2−カル
ボキシエチル)−ケラチンを得た。
【0078】(ニ)合成例2(イ)において、ヨード酢
酸の代わりにスチレンスルホン酸28gを用いる以外は
合成例2(イ)と同様の操作により、4.8gのS−
(スルホフェニルビニル)−ケラチンを得た。
【0079】(ホ)羊毛繊維8gをn−プロパノール3
00ml、0.1Nトリス緩衝液300mlに分散さ
せ、窒素置換した後トリ−n−ブチルホスフィン3.2
mlを加え、室温で24時間攪拌した。これを濾取した
後、不溶部に水400ml、マレイン酸9.28gおよ
び5N水酸化カリウム約30mlを加え、pH8.0と
した後、室温で6時間攪拌した。28%アンモニア水溶
液約20mlを加えてpH11.5とした後、さらに室
温で18時間攪拌した。反応液を濾過して不溶物を除
き、得られた濾液をセルロースチューブに入れ、イオン
交換水に対して透析を行い、低分子不純物を除去した。
透析終了後、セルロースチューブ内の不溶成分を遠心分
離により除き、得られた中性透明水溶液を、1N塩酸約
5.5mlを加えてpH4.4とし、析出した沈殿を濾
取して、エタノールで洗浄後乾燥して3.9gのS−
(1,2−ジカルボキシエチル)−ケラチンを得た。
【0080】(ヘ)合成例2(ホ)において、羊毛繊維
の代わりに羊毛を高圧容器中で6kg/cm2の飽和水
蒸気で6分間加熱した後、大気中に急激に放出して得ら
れる多孔質の膨化物を粉砕したものを用い、マレイン酸
の代わりに2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸16.5gを用いる以外は、合成例2(ホ)と
同様の操作により、4.5gのケラチン−S−(2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸)を得
た。
【0081】<合成例3>ケラチン物質の加水分解誘導体の合成 (イ)羊毛繊維10gを1%の亜硫酸水素ナトリウム水
溶液300gに浸漬し、5N苛性ソーダ水溶液でpH
6.7に調整した。更にパパイン0.2gを加え、60
℃で15時間加水分解反応を行うと、約80%の羊毛が
可溶化された。濾過により、不溶物を除き、得られた濾
液中の亜硫酸塩を分画分子量500の膜を用いて限外濾
過法により除去すると共に、加水分解物水溶液を濃縮
し、これを凍結乾燥することにより、分子量500〜2
000の加水分解物7.7gを得た。
【0082】(ロ)羊毛繊維10gを75%リン酸水溶
液300gに浸漬し、120〜130℃で5時間加水分
解反応を行った。これを冷却し、濾過により不溶部を除
去した後、4〜5倍量の水を加え、遠心によりさらに不
溶部を除いた。次に、炭酸カルシウムあるいは水酸化バ
リウムを加えてpH6.7に調整した後、沈殿物を濾取
し、これを乾燥することにより、分子量500〜200
0の加水分解物8.0gを得た。 *注 上記合成例(イ)あるいは(ロ)の製法により、加水分
解中のS−S結合量は105gの加水分解物あたり50
molあり、加水分解の過程で羊毛中のシスチンが破壊
されていないことがわかる。
【0083】(ハ)羽毛100gを高圧容器中で6kg
/cm2、240℃の過熱水蒸気で6分間加圧加熱した
後、大気中に急激に放出し、多孔質の膨化物を得た。こ
の膨化物を粉砕した後、0.3N苛性ソーダ3Lを加
え、60℃で18時間加水分解反応を行った後、1N塩
酸で中和し、反応液を濾過した。得られた濾液中の食塩
を分画分子量500の膜を用いて限外濾過法により除去
すると共に、ケラチン加水分解物水溶液を濃縮し、これ
を凍結乾燥することにより、ケラチン加水分解物7.2
gを得た。このものの分子量をゲル濾過法により測定し
たところ1800であった。
【0084】(ニ)馬のひずめの粉砕物を粒度0.25
〜1mmにそろえたもの100gを、50%メタノー
ル、50%クロロホルム溶液で脱脂し、次いで、1%ア
ンモニア水で可溶性タンパクを除去した後、三ツ口フラ
スコに移し、水酸化ナトリウム20gおよびイオン交換
水400gを加え、攪拌しながら温度を90℃で4時間
加水分解反応を行った。冷却後、塩酸でpH8に調整し
た後、反応液を濾過した。濾液中の食塩を除去する操作
以後は合成例3(ハ)と同様にしてケラチン加水分解物
68gを得た。このものの分子量をゲル濾過法により測
定したところ、2500であった。
【0085】次に、本発明の毛髪化粧料の具体的な実施
例を示す。なお、配合量はすべて重量%である。本発明
の毛髪化粧料は、前記述べた通り、ワックスの微細分散
物と、ケラチン物質分解誘導体の一種または二種以上の
両成分を含有することにより、調製される。本発明に用
いられるワックスの微細分散物の調製法は、イオン交換
水に前記非イオン性界面活性剤および両性界面活性剤を
水に溶解し、85〜95℃に加熱して、前記固形ワック
スを添加し、可溶化状態となるまでプロペラ攪拌する。
その後、氷冷し、組成物を得る。
【0086】本発明者らはべたつきがなく、なめらかさ
と、くし通りの良さに関して優れた特徴を持つ毛髪化粧
料を検討する過程で、以下のような実験をした。そし
て、本発明の効果を調べるため以下の毛髪化粧料を調製
し、得られた実施例と比較例あるいは試験例を試料とし
用い、「手のべたつき感」、「手ぐしの通りやすさ」、
「なめらかさ」、「つや」、「整髪力」について評価し
た。評価方法は、つぎの通りである。
【0087】[手のべたつき感]手のひらに試料1gをと
り、30秒間手でこすった後、手のべたつき感を官能評
価をした。 ◎:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、大き
く改善された ○:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
された △:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、やや
改善された −:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
されなかった、または劣っていた。
【0088】[手ぐしの通りやすさ]毛髪ストランド(4
g)に試料2gを塗布し、櫛で形を整え、その直後およ
び6時間後に手ぐしの通りやすさを評価した。 ◎:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、大き
く改善された ○:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
された △:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、やや
改善された −:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
されなかった、または劣っていた。
【0089】[なめらかさ]毛髪ストランド(4g)に試
料2gを塗布し、櫛で形を整え、その直後および6時間
後に毛髪ストランドのなめらかさを官能評価した。 ◎:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、大き
く改善された ○:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
された △:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、やや
改善された −:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
されなかった、または劣っていた。
【0090】[つや]毛髪ストランド(4g)に試料2g
を塗布し、その直後および3時間後に毛髪ストランドに
ついて、変角光度計で入射された光に対する毛髪の反射
光分布を測定することにより毛髪のつやの評価をした。 ◎:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、大き
く改善された ○:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
された △:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、やや
改善された −:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
されなかった、または劣っていた。
【0091】[整髪力]毛髪ストランド(4g)に試料2
g塗布し、櫛で形を整える。次いで、そのストランドに
図5のようにドライヤーで送風し、ストランドの広がり
具合を目視により、評価した。 ◎:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、大き
く改善された ○:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
された △:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、やや
改善された −:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
されなかった、または劣っていた。
【0092】本発明の構成成分 本発明にかかる構成の組成物を試験例10とし、ケラチ
ン物質分解誘導体の構成を欠いたものを試験例11、ワ
ックスの構成を欠いたものを試験例12とした。なお、
評価は、ワックスの微細分散物のみのものとして試験例
11を基準とした。以下、同様である。
【0093】
【表7】 ──────────────────────────────────── セットローション 試験例10 試験例11 試験例12 ──────────────────────────────────── (1)カルナウバロウ 15.0 15.0 − (2)ホ゜リオキシエチレンヘ゛ヘニルエーテル(10EO) 10.0 10.0 10.0 (3)2-ウンテ゛シル-N,N,N-(ヒト゛ロキシエチル カルホ゛キシメチル)-2-イミタ゛ソ゛リンナトリウム*1 5.0 5.0 5.0 (4)イオン交換水 67.8 69.8 82.8 (5)合成例1の(イ)のケラチン物質分解誘導体 1.0 − 1.0 (6)合成例2の(ホ)のケラチン物質分解誘導体 1.0 − 1.0 (7)メチルパラベン 0.2 0.2 0.2 ────────────────────────────────────
【0094】 評価 手のべたつき感 ◎ − △ 手ぐしの通りやすさ 直 後 ◎ − ○ 6時間後 ◎ − − なめらかさ 直 後 ◎ − △ 6時間後 ◎ − △ つや 直 後 ◎ − ○ 3時間後 ◎ − △ 整髪力 直 後 ◎ − − 6時間後 ◎ − − ──────────────────────────────────── *1:[商品名;オバゾリン662N脱塩品−SF,三洋化成(株)製](実分30% )
【0095】<試験例10の製法>(1)〜(3)と
(4)の一部を約95℃で攪拌混合し、透明性を帯びた
後、氷冷し、ワックスの微細分散物を得、次いで、
(4)の残部に(5)〜(7)を溶解したものを添加
し、セットローションを得た。 <試験例11の製法>(1)〜(3)と(4)の一部を
約95℃で攪拌し、透明性を帯びた後、氷冷し、ワック
スの微細分散物を得、次いで、(4)の残部に(7)を
溶解したものを添加し、セットローションを得た。 <試験例12の製法>(4)に(2)、(3)と(5)
〜(7)を添加し、セットローションを得た。
【0096】上記の結果より、ワックスの構成を欠いた
試験例12は、手のべたつき感のなさ、手ぐしの通りや
すさ、なめらかさの点では、そこそこの使用感が得られ
ることがわかるが、試験例11と比較して整髪力にはる
かに劣っていた。これに対して、本発明のワックスの微
細分散物とケラチン物質分解誘導体の構成を配合した試
験例10は、手のべたつき感のなさ、手ぐしの通りやす
さ、なめらかさ、整髪力すべての点で改善されており、
しかもそれらの改善効果が6時間も維持されているのが
わかる。また、試験例10は、毛髪のつやにも優れた改
善効果をもっている。
【0097】ワックス/ケラチン分解誘導体の配合重量
つぎに、ケラチン物質分解誘導体の配合量を変えること
によって、ケラチン物質分解誘導体の配合量、並びにワ
ックス/(ケラチン物質分解誘導体)の配合重量比の検
討を行った。
【0098】
【表8】 ──────────────────────────────────── セットローション 試験例 試験例 試験例 試験例 試験例 試験例 試験例 13 14 15 16 17 18 19 ──────────────────────────────────── (1)カルナウバロウ 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 (2)ホ゜リオキシエチレン ヘ゛ヘニルエーテル(10EO) 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 (3)ヤシ油脂肪酸アミト゛ シ゛メチルアミノ酢酸ヘ゛タイン*2 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 (4)イオン交換水 69.6999 69.699 69.69 68.7 68.2 64.7 63.7 (5)合成例3(イ)の ケラチン物質分解誘導体 0.0001 0.001 0.01 1.0 1.5 5.0 6.0 (6)エチルパラベン 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 (7)フェノキシエタノール 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 ──────────────────────────────────── 配合重量比 ワックス/(ケラチン物質 分解誘導体) 150000 15000 1500 15 10 3 2.5 ──────────────────────────────────── 評価 手のべたつき感 △ ○ ◎ ◎ ◎ ○ △ 手ぐしの通りやすさ △ ○ ◎ ◎ ◎ ○ △ なめらかさ △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ つや △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 整髪力 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ──────────────────────────────────── *2:[商品名;レボン2000−SF,三洋化成(株)製](実分30%)
【0099】上記結果より、ケラチン物質分解誘導体の
好適な配合量は約0.001〜約5重量%であることが
わかる。また、好適なワックス/(ケラチン物質分解誘
導体)の配合重量比は、3〜15000であることがわ
かる。
【0100】従来技術との比較 つぎの本発明の実施例1〜3、および従来技術の一般的
な毛髪のセットを目的としたワックスを配合しない比較
例1〜3の毛髪化粧料を調製した。
【0101】実施例1.セットローション (1)カルナウバロウ 3.0 (2)ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(10EO) 3.0 (3)ヤシ油脂肪酸アミドジメチルアミノ酢酸ベタイン(実分30%) 4.9 5 [商品名:レボン2000−SF、三洋化成(株)製] (4)イオン交換水 83.7 5 (5)合成例1(イ)のケラチン物質分解誘導体 1.0 (6)合成例2(ホ)のケラチン物質分解誘導体 1.0 (7)グリセリン 2.0 (8)メチルパラベン 0.3 (9)香料 適 量 (10)エチルアルコール 1.0
【0102】<製法>(1)〜(4)の一部を約95℃
で攪拌混合し、透明性を帯びた後、氷冷し、ワックスの
微細分散物を得、その後、(4)の残部、(5)〜(1
0)の混合物をワックスの微細分散物に添加し、セット
ローションを得た。
【0103】実施例2.スタイリングムース (1)キャンデリラロウ 5. 0 (2)マイクロクリスタリンワックス 1. 0 (3)ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(10EO) 4. 0 (4)2-ウンテ゛シル-N,N,N-(ヒト゛ロキシエチルカルホ゛キシメチル)2ーイミタ゛ソ゛リンナトリウム (実分30%) 9. 0 [商品名:オバゾリン662N脱塩品、東邦化学(株)製] (5)イオン交換水 53. 6 (6)プロピレングリコール 12. 0 (7)合成例3(イ)のケラチン物質分解誘導体 0. 1 (8)合成例3(ロ)のケラチン物質分解誘導体 0. 1 (9)コラーゲン加水分解物 0. 1(10)シリル化ペプチド 0 .1 [商品名:プロモイスW−52SIG、成和化成社製] (11)エチルアルコール 5. 0 (12)紫外線防止剤(オキシベンゾン) 適 量 (13)香料 適 量 (14)液化石油ガス 10. 0
【0104】<製法>(1)〜(4)と(5)の一部を
約95℃で攪拌混合し、透明性を帯びた後、氷冷し、ワ
ックスの微細分散物を得、その後、(5)の残部に
(6)〜(10)を溶解したものをワックスの微細分散物
に添加し、次いで、(11)〜(13)の混合物を添加し、
スタイリングムース原液とし、次いで、この原液をエア
ゾール用缶に添加し、弁をした後、噴射剤液化石油ガス
を充填し、スタイリングムースを得た。
【0105】実施例3.スタイリングジェル (1)カルナウバロウ 5.0 (2)キャンデリラロウ 5.0 (3)ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(10EO) 10.0 (4)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(実分30%) 14.5 [商品名:アノンBL−SF、日本油脂(株)製] (5)イオン交換水 54.79 8 (6)合成例3(ハ)のケラチン物質分解誘導体 0.01 (7)卵白 0.01 (8)カルボキシビニルポリマー 0.7 [商品名:ハイビスワコー104、和光純薬(株)製] (9)ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体 2.0 (10)ジグリセリン 5.0 (11)ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル 適 量 (12)香料 適 量 (13)キレート剤 適 量 (14)水酸化ナトリウム 適 量 (15)エタノール 3.0
【0106】<製法>(1)〜(4)と(5)の一部を
約95℃で攪拌混合し、透明性を帯びた後、氷冷し、ワ
ックスの微細分散物を得、その後、(5)の残部に
(6)〜(15)の混合物を添加して、スタイリングジェ
ルを得た。
【0107】 比較例1.セットローション (1)ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体 5.0 (2)メチルパラベン 適 量 (3)香料 適 量 (4)エタノール 30.0 (5)イオン交換水 60.5 (6)シリコーン誘導体 0.5 (7)グリセリン 2.0 (8)大豆水素添加レシチン 1.0 (9)カゼインナトリウム 1.0 <セットローションの製法>(4)に(1)〜(3)を
加えて均一に溶解する。これに、あらかじめ溶解してい
た水相部[(5)〜(9)の混合物]を加え、溶解する。
【0108】 比較例2.スタイリングムース (1)アクリル樹脂アルカノールアミン液(50%) 8.0 (2)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO) 適 量 (3)流動パラフィン 5.0 (4)グリセリン 3.0 (5)香料 適 量 (6)メチルパラベン 適 量 (7)イオン交換水 59.0 (8)エタノール 15.0 (9)大豆レシチン 0.5 (10)ヒアルロン酸 0.5 (11)液化石油ガス 9.0 <スタイリングムースの製法>(3)を(4)と(2)
の溶解物に添加し、ホモミキサーで均一に乳化する。こ
れを他の成分の溶液に添加し、ヘアムース原液を得た。
充填は、エアゾール用缶に原液を充填し、バルブ装着
後、ガスを充填する。
【0109】 比較例3.スタイリングジェル (1)カルボキシビニルポリマー 0.7 (2)ポリビニルピロリドン 2.0 (3)グリセリン 適 量 (4)エタノール 20.0 (5)ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル 適 量 (6)香料 適 量 (7)キレート剤 適 量 (8)イオン交換水 74.3 (9)合成例1(ロ)のケラチン物質分解誘導体 1.5 (10)合成例2(イ)のケラチン物質分解誘導体 1.5 <スタイリングジェルの製法>(1)を(3)と一部の
(8)で分散する。他の成分を残部の(8)に溶解し、
攪拌している(1)、(3)、(8)の混合物に添加す
る。
【0110】このようにして得られた実施例品と比較品
を試料として用い、「手のべたつき感」、「手ぐしの通
りやすさ」、「なめらかさ」、「整髪力」について評価
した。評価方法は、前述の通りである。結果を次に示
す。
【0111】
【表9】 ──────────────────────────────────── 手のべたつ 手ぐしの なめらかさ 整髪力 き感 通りやすさ ──────────────────────────────────── 実施例1 直 後 ◎ ◎ ◎ ◎ 6時間後 ◎ ◎ ◎ ──────────────────────────────────── 実施例2 直 後 ○ ◎ ◎ ◎ 6時間後 ◎ ◎ ◎ ──────────────────────────────────── 実施例3 直 後 ○ ◎ ◎ ◎ 6時間後 ◎ ◎ ◎ ──────────────────────────────────── 比較例1 直 後 ○ △ △ − 6時間後 − − − ──────────────────────────────────── 比較例2 直 後 △ ○ − − 6時間後 △ − − ──────────────────────────────────── 比較例3 直 後 △ △ △ − 6時間後 − − − ────────────────────────────────────
【0112】上記結果より、ワックスの微細分散物とケ
ラチン物質分解誘導体を配合した実施例1〜3の毛髪化
粧料は、手のべたつき感が少なく、手ぐしの通りやす
さ、なめらかさ、整髪力にも優れていることがわかる。
なお、本発明品は毛髪のつやにも優れた効果もってい
た。これに対して、比較例1〜3の組成物は、ワックス
が配合されておらず、手ぐしの通りやすさ、なめらかさ
の効果の長時間の維持ができないことがわかる。また、
比較例1〜3の組成物は、いずれも本発明より整髪力に
はるかに劣っていた。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる毛髪
化粧料は、ワックスの微細分散物とケラチン物質分解誘
導体を含有するので、整髪力に優れるだけでなく、なめ
らかさ、べたつき感のなさ、くし通りの良さといった使
用感にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において、HLB9の非イオン界面活性
剤を用いた場合における、界面活性剤の組成とその量及
び分散状態の関係を示す説明図である。
【図2】本発明において、HLB13の非イオン界面活
性剤を用いた場合における、界面活性剤の組成とその量
及び分散状態の関係を示す説明図である。
【図3】本発明において、HLB12の非イオン界面活
性剤を用いた場合における、界面活性剤の組成とその量
及び分散状態の関係を示す説明図である。
【図4】本発明において、HLB15の非イオン界面活
性剤を用いた場合における、界面活性剤の組成とその量
及び分散状態の関係を示す説明図である。
【図5】本発明における実施例、あるいは、比較例、試
験例における組成物の整髪試験の方法を示したものであ
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温で固体ないし半固体のワックスを含
    むワックス微粒子と、ケラチン物質の加水分解物、
    ケラチン物質の酸化分解物のアルカリ塩及びケラチン
    物質の還元分解物のチオール基における誘導体のアルカ
    リ塩からなる群より選ばれたケラチン物質分解誘導体の
    一種または二種以上と、を含有する毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の化粧料において、界面
    活性剤として、両性界面活性剤および/または半極性界
    面活性剤と、非イオン性界面活性剤を含むことを特徴と
    する毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の化粧料におい
    て、ケラチン物質の加水分解物、ケラチン物質の酸化分
    解物のアルカリ塩及びケラチン物質の還元分解物のチオ
    ール基における誘導体のアルカリ塩からなる群より選ば
    れたケラチン物質分解誘導体の配合量が、組成物全体に
    対して、0.001〜5重量%であることを特徴とする
    毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料
    において、ワックス/ケラチン物質分解誘導体の配合重
    量比が3〜15000であることを特徴とする毛髪化粧
    料。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4に記載の化粧料において、
    ワックスの微細分散物を調製後、ケラチン物質分解誘導
    体を添加することを特徴とする毛髪化粧料の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の化粧料の製造方法にお
    いて、用いられるワックスの微細分散中の全非イオン性
    界面活性剤の加重平均したHLBが6〜15であること
    を特徴とする毛髪化粧料の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の化粧料の製造
    方法において、用いられるワックス微細分散物中の両性
    界面活性剤/(両性界面活性剤+非イオン性界面活性
    剤)の配合重量比が0.03〜0.5であることを特徴
    とする毛髪化粧料の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013079213A (ja) * 2011-10-04 2013-05-02 Arimino Kagaku Kk 毛髪化粧料
JP2015137260A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 株式会社ミルボン 整髪剤
WO2019054446A1 (ja) * 2017-09-13 2019-03-21 昌代 熊谷 毛髪処理方法

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