JPH11286193A - Icカードの製造方法及びicカードの製造装置 - Google Patents

Icカードの製造方法及びicカードの製造装置

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JPH11286193A
JPH11286193A JP8897398A JP8897398A JPH11286193A JP H11286193 A JPH11286193 A JP H11286193A JP 8897398 A JP8897398 A JP 8897398A JP 8897398 A JP8897398 A JP 8897398A JP H11286193 A JPH11286193 A JP H11286193A
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JP
Japan
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sheet
card
cooling
unit
heat
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JP8897398A
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English (en)
Inventor
Takao Tsuda
隆夫 津田
Toshio Kato
利雄 加藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂シートを冷却することで装置を小型化し、
またIDカードを大量生産することが可能である。 【解決手段】ICチップ6a及びアンテナ6bを有する
ICユニット6を内蔵して、接着剤を介して少なくとも
2枚の樹脂シートで挟み、この後熱及び圧力を付与して
ICユニット6を接着剤を介して封入し、その後樹脂シ
ートを打ち抜いてカードにするIDカードの製造方法に
おいて、熱及び圧力を付与した後に、ICユニット6を
内蔵した樹脂シートを冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ICチップ及び
アンテナを有するICユニットを内臓するICカードの
製造方法及びICカードの製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ICカードは、例えば社員証、学生証等
の個人の身分を証明するに用いられ、このようなICカ
ードには、ICチップ及びアンテナを有するICユニッ
トを内臓し、表面に顔画像と記載情報を有し、裏面に筆
記具等により記入することができる筆記層を設けたもの
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなICカード
は、ICチップ及びアンテナを有するICユニットを内
蔵して、少なくとも2枚の樹脂シートで挟み、この後熱
及び圧力を付与して接着剤を介してICユニットを封入
し、その後樹脂シートを打ち抜いてカードにすることが
行なわれる。
【0004】この場合接着剤が熱で溶かされて樹脂シー
トが固着されるため、次の工程で樹脂シートに受像層を
形成したり、シート状に切断する場合には、樹脂シート
の温度が高いと受像液に悪影響を与え、また切断ほつれ
が生じる等の問題があり、所定の温度になるまで処理す
ることができない。このため、樹脂シートの搬送路を長
くしたり、冷却するまで時間をかける必要があり、装置
が大型化し、またICカードを大量生産することができ
なかった。
【0005】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、樹脂シートを冷却することで装置を小型化し、ま
たICカードを大量生産することが可能なICカードの
製造方法及びICカードの製造装置を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0007】請求項1記載の発明は、『ICチップ及び
アンテナを有するICユニットを内蔵して、接着剤を介
して少なくとも2枚の樹脂シートで挟み、この後熱及び
圧力を付与して前記ICユニットを封入し、その後樹脂
シートを打ち抜いてカードにするICカードの製造方法
において、前記熱及び圧力を付与した後に、前記ICユ
ニットを内蔵した前記樹脂シートを冷却することを特徴
とするICカードの製造方法。』である。
【0008】この請求項1記載の発明によれば、熱及び
圧力を付与した後にICユニットを内蔵した樹脂シート
を冷却することで次の工程で直に処理することができ、
装置を小型化し、またICカードを大量生産することが
可能である。
【0009】請求項2記載の発明は、『ICチップ及び
アンテナを有するICユニットを内蔵して、接着剤を介
して少なくとも2枚の樹脂シートで挟み、この後熱及び
圧力を付与して前記ICユニットを封入し、その後樹脂
シートを打ち抜いてカードにするICカードの製造装置
において、前記熱及び圧力を付与した後に、前記ICユ
ニットを内蔵した前記樹脂シートを冷却する冷却手段を
備えることを特徴とするICカードの製造装置。』であ
る。
【0010】この請求項2記載の発明によれば、熱及び
圧力を付与した後にICユニットを内蔵した樹脂シート
を冷却することで次の工程で直に処理することができ、
装置を小型化し、またICカードを大量生産することが
可能である。
【0011】請求項3記載の発明は、『前記熱及び圧力
を付与する熱プレス部を有することを特徴とする請求項
2記載のICカードの製造装置。』である。
【0012】この請求項3記載の発明によれば、熱プレ
ス部による簡単な構造で、熱及び圧力を付与してICユ
ニットを内蔵した樹脂シートを得ることができる。
【0013】請求項4記載の発明は、『前記熱プレス部
のシート接触面と対向する面に前記冷却手段を設け、熱
及び圧力を付与した後に前記冷却手段により前記樹脂シ
ートを冷却することを特徴とする請求項2または請求項
3記載のICカードの製造装置。』である。
【0014】この請求項4記載の発明によれば、熱プレ
ス部により熱及び圧力を付与した後に、樹脂シートを冷
却することで次の工程で直に処理することができ、装置
を小型化し、またICカードを大量生産することが可能
である。
【0015】請求項5記載の発明は、『前記熱及び圧力
を付与する手段の下流側に、前記冷却手段を配置するこ
とを特徴とする請求項2記載のICカードの製造装
置。』である。
【0016】この請求項5記載の発明によれば、熱及び
圧力を付与する手段の下流側に、冷却手段を容易に配置
することができる。
【0017】請求項6記載の発明は、『前記冷却手段
は、熱容量の小さい熱伝導体と、この熱伝導体に接続し
た冷却素子を有することを特徴とする請求項5記載のI
Cカードの製造装置。』である。
【0018】この請求項6記載の発明によれば、熱容量
の小さい熱伝導体と、この熱伝導体に接続した冷却素子
による簡単な構造で、効率的に冷却することができる冷
却手段が用いられる。
【0019】請求項7記載の発明は、『前記冷却手段
は、冷却ローラ、冷却プレス、冷却スプレーのいずれか
であることを特徴とする請求項5記載のICカードの製
造装置。』である。
【0020】この請求項7記載の発明によれば、冷却ロ
ーラ、冷却プレス、冷却スプレーのいずれかの簡単な構
造で、効率的な冷却手段が用いられる。
【0021】請求項8記載の発明は、『前記樹脂シート
は、受像層を有し、この受像層を前記冷却手段により冷
却することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれ
かに記載のICカードの製造装置。』である。
【0022】この請求項8記載の発明によれば、受像層
を冷却することで次の工程で直に処理することができ、
装置を小型化し、またICカードを大量生産することが
可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明のICカードの製
造方法及びICカードの製造装置の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0024】図1はICカードを示す断面図である。I
CカードCAは、例えば厚さが1mm以下であり、社員
証、学生証等の個人の身分を証明するに用いられ、第1
及び第2のシート材1,4と、これら第1及び第2のシ
ート材1,4間に介在される接着剤層3とからなる。第
1のシート材1の表面には、画像、記載情報印刷用の受
像層2、第2のシート材4の表面には筆記層5が設けら
れている。接着剤層3内にはICチップ6aとアンテナ
6bを有するICユニット6が封入されている。
【0025】図2はICカードの製造装置を示す図であ
る。ICカードの製造装置20には、第1のシート材1
のロール状のフィルム支持体11を送り出す送出軸21
が設けられ、この送出軸21から送り出されるフィルム
支持体11はガイドローラ23、駆動ローラ24に掛け
渡されて供給される。ガイドローラ23と駆動ローラ2
4との間には、フィルム支持体11に対向するエクスト
ルージョンダイ40が配置され、このエクストルージョ
ンダイ40の後段には乾燥部41が配置されている。エ
クストルージョンダイ40は熱硬化樹脂を出射し、乾燥
部41はフィルム支持体11を通過させることにより、
熱硬化樹脂の溶剤を気化させて接着剤層を形成する。
【0026】また、ICカードの製造装置20には、第
2のシート材4のロール状のフィルム支持体12を送り
出す送出軸50が設けられ、この送出軸50から送り出
されるフィルム支持体12はガイドローラ51、駆動ロ
ーラ52に掛け渡されて供給される。
【0027】ガイドローラ51と駆動ローラ52との間
には、フィルム支持体12に対向するエクストルージョ
ンダイ42が配置され、このエクストルージョンダイ4
2の後段には乾燥部43が配置されている。エクストル
ージョンダイ42は熱硬化樹脂を出射し、乾燥部43は
フィルム支持体12を通過させることにより、熱硬化樹
脂の溶剤を気化させて接着剤層を形成する。
【0028】このようにして形成された第1のシート材
1と、第2のシート材4とは離間して対向する状態から
接触して搬送路70に沿って搬送される。第1のシート
材1と、第2のシート材4の離間して対向する位置に
は、ICユニット6が一つずつ取り出されて挿入され
る。
【0029】ICカードの製造装置20の搬送路70中
には、第1のシート材1と、第2のシート材4の搬送方
向に沿って、クリーニング手段80、シート加圧加熱部
72、冷却手段500、塗布部90、塗布液乾燥部9
5、切断部74及び打抜部73が搬送方向に沿って配置
されている。
【0030】クリーニング手段80は、シート加圧加熱
部72の前段に配置され、シート加圧加熱部72により
熱及び圧力を付与する前に、ICユニット6を内蔵した
第1のシート材1と第2のシート材4の樹脂シートの表
面をクリーニングする。クリーニング手段80は、搬送
路70の上下に対向して配置される第1のシート供給部
81aと第2のシート供給部81bを有し、第1及び第
2のシート供給部81a,81bは、供給軸81a1,
81b1と巻取軸81a2,81b2を備え、第1及び
第2のクリーニングシート82,83を矢印方向に供給
する。このように、第1及び第2のクリーニングシート
82,83により熱及び圧力を付与する前に、ICユニ
ット6を内蔵した第1のシート材1と、第2のシート材
4の樹脂シートの表面をクリーニングするから、ゴミや
ほこり等の異物を除去することができる。
【0031】シート加圧加熱部72は、搬送路70の上
下に対向して配置される平型の熱プレス上型72aと熱
プレス下型72bを有し、熱プレス上型72aと熱プレ
ス下型72bは互いに接離する方向に移動可能に設けら
れている。
【0032】熱プレス上型72a及び下型72bは、平
型ではなく、ヒートローラとすることも可能であるが、
ICユニット6の割れを考慮して、線接触に近く、すこ
しのズレでも無理な曲げる力が加わるローラをさけて平
面プレス型とする。
【0033】冷却手段500は、熱及び圧力を付与する
手段であるシート加圧加熱部72の下流側に配置され、
熱及び圧力を付与した後に、ICユニット6を内蔵した
第1のシート材1と第2のシート材4の樹脂シートを冷
却する。熱及び圧力を付与した後にICユニットを内蔵
した樹脂シートを冷却することで次の工程で直に処理す
ることができ、装置を小型化し、またICカードを大量
生産することが可能である。また、冷却手段500は、
熱及び圧力を付与する手段の下流側に容易に配置するこ
とができる。
【0034】この冷却手段500は、熱容量の小さい熱
伝導体510と、この熱伝導体510に接続した冷却素
子511を有している。熱伝導体510は例えばヒート
パイプで構成され、また冷却素子511は、例えばペル
チェ素子等で構成され、熱伝導体510が樹脂シートの
表面に接触して冷却する。熱容量の小さい熱伝導体51
0と、この熱伝導体510に接続した冷却素子511に
よる簡単な構造で、効率的に冷却することができる冷却
手段500が用いられている。また、冷却手段500
は、例えば冷却ローラ、冷却プレス、冷却スプレー等を
用いてもよい。
【0035】冷却手段500によって、受像層塗布に影
響のない約50℃程度以下10℃以上に冷却される。I
Cカードが低温過ぎても受像層の塗布液が急に析出する
危険性もあり、また高温であると塗布液が流動化し層厚
制御が困難になる。
【0036】また、冷却時に歪みが出ないように、冷却
部までの搬送中、ベルトや多段ローラによって常に圧力
を加え続けることも良い。冷却部の位置は、加熱部(プ
レス部)からカード取りの基準シートの大きさに対応し
て離間して設定されている。
【0037】塗布部90には、受像層塗布液容器30が
搬送路70の上方に設けられ、受像層塗布液容器30内
には供給ローラ31aが設けられ、この供給ローラ31
aから中間ローラ31bを介して受像層塗布液33が塗
布ローラ32へ供給され、塗布ローラ32の逆回転によ
り、フィルム支持体11の一面側に受像層塗布液33が
塗布されてリバースコータ法により受像層が表面に形成
される。
【0038】また、塗布部90には、筆記層塗布液容器
60が搬送路70の下方に設けられ、筆記層塗布液容器
60内には供給ローラ61aが設けられ、この供給ロー
ラ61aから中間ローラ61bを介して筆記層塗布液6
3が塗布ローラ62へ供給され、塗布ローラ62の逆回
転により、フィルム支持体12の一面側に筆記層塗布液
63が塗布されてリバースコータ法により筆記層が表面
に形成される。
【0039】塗布液乾燥部95はフィルム支持体11,
12を通過させることにより、受像層及び筆記層の溶剤
を気化させて両面への塗布層を形成する。
【0040】切断部74は搬送路70の上下に対向配置
されるカッター上型74a及びカッター下型74bから
なり、カッター上型74aは上下動可能に設けられ、第
1及び第2のシート材1,4が熱溶着した状態でシート
状に切断し、シート84を打抜部73へ送る。
【0041】打抜部73は、搬送路70の上下に対向し
て配置されるカード打抜上型73a及びカード打抜下型
73bからなる。カード打抜上型73aは上下方向に移
動可能になっており、第1及び第2のシート材1,4が
完全に熱溶着した後一体となり、その後ICカードCA
の大きさに打ち抜くようになっている。カード打抜下型
73bの下方部には、シート84から例えば4〜100
枚抜かれたICカードCAを順次積み上げて収納する収
納部85が設けられる。
【0042】次に、ICカードの製造方法について説明
する。まず、送出軸21の回転により、第1のシート材
1のフィルム支持体11が送り出される。ついで、フィ
ルム支持体11の裏面側にはエクストルージョンダイ4
0により熱硬化樹脂が塗布され、その後、乾燥部41を
通って、両面の塗布液の溶剤が気化されて両面への接着
剤層が形成される。
【0043】一方、送出軸50の回転により、第2のシ
ート材4のフィルム支持体12が送り出される。つい
で、フィルム支持体12の裏面側にはエクストルージョ
ンダイ42により熱硬化樹脂が塗布され、その後、乾燥
部43を通って、両面の塗布液の溶剤を気化させて両面
への接着剤層が形成される。
【0044】このように両面に接着剤層が形成された第
1及び第2のシート材1,4は、さらに、送り込まれて
対向され、これら第1及び第2のシート材1,4間には
一つずつ取出されたICユニット6が挿入される。その
後、クリーニング手段80によりシート加圧加熱部72
で熱及び圧力を付与する前に、ICユニット6を内蔵し
た樹脂シートの表面をクリーニングし、第1の保護フィ
ルム28と第2の保護フィルム29が熱プレス上型72
aとフィルム支持体11、熱プレス下型72bとフィル
ム支持体12との間に送り込まれ、これら第1及び第2
の保護フィルム28,29、さらに、第1及び第2のシ
ート材1,4が熱プレス部72により、間欠的に加圧加
熱される。これにより、第1及び第2のシート材1,4
のゲル状の熱硬化性樹脂は硬化され、ICユニット6を
封入する。
【0045】次に、第1のシート材1と第2のシート材
4の間に介在される硬化性樹脂の接着剤層内にICユニ
ットを封入した後に、冷却手段500によりICユニッ
ト6を内蔵した第1のシート材1と第2のシート材4の
樹脂シートを冷却する。熱及び圧力を付与した後にIC
ユニットを内蔵した樹脂シートを冷却することで熱によ
って次の工程で直に処理することができ、塗布部90に
よりフィルム支持体11に塗布ローラ32の逆回転によ
り、フィルム支持体11の一面側に受像層塗布液33が
塗布されてリバースコータ法により受像層が表面に形成
される。
【0046】また、塗布部90によりフィルム支持体1
2に塗布ローラ62の逆回転により、フィルム支持体1
2の一面側に筆記層塗布液63が塗布されてリバースコ
ータ法により筆記層が表面に形成される。フィルム支持
体11,12が塗布液乾燥部95を通過することによ
り、受像層及び筆記層の溶剤が気化される。
【0047】次に、受像層と筆記層が形成される第1及
び第2のシート材1,4は、カッター上型74a、カッ
ター下型74bを駆動させて切断してシート84にし、
打抜部73に送る。打抜部73では、カード打抜上型7
3a及びカード打抜下型73bによりICカードCAの
大きさに打ち抜き、抜かれたICカードCAが収納部8
5に順次積み上げて収納される。
【0048】この実施の形態のクリーニング手段80の
クリーニングシートには、ポーラス状のシートを用いる
ことができる。ポーラス状のシートを第1及び第2のシ
ート材1,4に接触させてクリーニングすることで、簡
単な構造で容易に第1及び第2のシート材1,4をクリ
ーニングすることができる。
【0049】ポーラス状のシートとしては、例えば平均
孔径100μmの弾性エラストマー材30〜150μm
φを用いることができる。また、第1及び第2のシート
材1,4がポリエチレンテレフタレート(PET)で形
成される場合、ポーラス状のシートは、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)またはポリエチレンテレフタレ
ート(PET)と帯電系列の近い樹脂材を加工して20
〜100μmφの孔を形成させてクリーニング部材とし
ても良い。
【0050】また、ポーラス状のシートとして不織布を
用いることができ、不織布による簡単な構造で容易にク
リーニングすることができる。また、クリーニングシー
トに、離型剤を含浸させることができ、クリーニングシ
ートに離型剤を含浸させることで、第1及び第2のシー
ト材1,4の樹脂シート表面からクリーニングシートを
確実に離型させることができる。また、クリーニング手
段が第1及び第2のシート材1,4の樹脂シートの電気
陰性度と逆極である素材又は表面を被覆して形成するこ
とができ、このクリーニング手段によりゴミやほこり等
の異物を吸着して除去することができる。
【0051】例えば、ICカードの厚さが1mm以下、
特に700〜800μm以下のように薄いものでは、特
に樹脂シートの受像層に昇華型の熱記録方式で顔画像を
形成する場合には、樹脂シートの表面に少しでも凹凸が
あると目立ち、あるいは画像の一部が飛んだ画像欠陥と
なるが、熱及び/又は圧力を付与する前にゴミやほこり
等の異物を除去することで、良好に画像を記録すること
ができる。
【0052】図3はICカードの製造装置の他の実施の
形態を示す図である。この実施の形態では、図2の実施
形態と同じ構成は同じ符号を付して説明を省略する。こ
の実施の形態では、冷却手段65が備えられている。こ
の冷却手段65は、搬送路70の上下に対向して配置さ
れる第1の冷却シート供給部65aと第2の冷却シート
供給部65bを有し、第1及び第2の冷却シート供給部
65a,65bは、供給軸71a1,71b1と巻取軸
65a2,65b2を備え、第1及び第2の冷却シート
66,67を矢印方向に供給する。
【0053】シート加圧加熱部72が熱プレス部で構成
され、熱プレス上型72aと熱プレス下型72bのシー
ト接触面と対向する面に冷却手段500の冷却シート6
6,67を設け、熱及び圧力を付与した後に、冷却シー
ト66,67により樹脂シートを冷却する。熱プレス部
により熱及び圧力を付与した後に、冷却シート66,6
7をシート接触面と対向する面に位置させて樹脂シート
を冷却することで次の工程で直に処理することができ、
装置を小型化し、またICカードを大量生産することが
可能である。
【0054】図4はICカードの製造装置の他の実施の
形態を示す図である。この実施の形態では、図2の実施
形態と同じ構成は同じ符号を付して説明を省略する。こ
の実施の形態では、シート加圧加熱部72は、搬送路7
0の上下に対向して配置される上熱ローラ72cと下熱
ローラ72dを有し、上熱ローラ72cと下熱ローラ7
2dの熱源は外部ヒータまたは内部ヒータが用いられ
る。
【0055】冷却手段520は、熱及び圧力を付与する
手段であるシート加圧加熱部72の下流側に配置され、
熱及び圧力を付与した後に、ICユニット6を内蔵した
第1のシート材1と第2のシート材4の樹脂シートを冷
却する。
【0056】この冷却手段520は、上冷却ローラ52
1と下冷却ローラ522を有し、冷却源としては例えば
ペルチェ素子等で構成され、樹脂シートの表面に接触し
て冷却する。また、冷却手段520は、例えば冷却プレ
ス、冷却スプレー等を用いてもよい。
【0057】切断部74の後段に二次シート加圧加熱部
100が配置され、この二次シート加圧加熱部100
は、搬送路70の上下に対向して配置される平型の熱プ
レス上型101aと熱プレス下型101bとを有し、熱
プレス上型101aと熱プレス下型101bは互いに接
離する方向に移動可能に設けられ、第1及び第2のシー
ト材1,4が熱溶着した状態でシート状に切断されたシ
ート84にさらに熱及び圧力を付与して平面状にする。
【0058】この二次シート加圧加熱部100の前段
に、クリーニング手段110が配置される。このクリー
ニング手段110は表面に粘着ゴム111aを有するロ
ーラ111で構成され、表面に粘着ゴム111aを設け
ることで、シート状に切断されたシート84に付着する
ゴミやほこり等の異物が粘着ゴム111aに付着し確実
にクリーニングすることができる。また、ローラ111
の粘着ゴム111aに付着したゴミやほこり等の異物
は、ブレード112により除去して回収される。
【0059】図5はICカードの製造装置のさらに他の
実施の形態を示す図である。この実施の形態は、図4の
実施形態と同様に切断部74の後段に二次シート加圧加
熱部100が配置され、二次シート加圧加熱部100の
前段にクリーニング手段130が配置されている。シー
ト状に切断されたシート84は、搬送ローラ131によ
り1枚ずつ平型の熱プレス上型101aと熱プレス下型
101bの間に挿入される。
【0060】クリーニング手段130は、搬送路70の
上方に対向して配置されるシート供給部130aを有
し、シート供給部130aは、供給軸130a1と巻取
軸130a2を備え、クリーニングシート132を矢印
方向に供給する。このように、クリーニングシート13
2により熱及び圧力を付与する前に、シート84の樹脂
シートの表面をクリーニングするから、ゴミやほこり等
の異物を除去し、樹脂シート上に良好な画像を得ること
ができる。クリーニングシート132は、図2の実施形
態で説明したものと同様に構成される。
【0061】平型の熱プレス上型101aと熱プレス下
型101bの間に、クリーニングされたシート84が複
数枚挿入され、熱プレス上型101aと熱プレス下型1
01bにより一度に熱及び圧力が付与されてシート84
を平面状にする。
【0062】冷却手段530は、熱及び圧力を付与する
手段であるに二次シート加圧加熱部100の下流側に配
置され、熱及び圧力を付与した後に、ICユニット6を
内蔵したシート84を冷却する。熱及び圧力を付与した
後にICユニットを内蔵した樹脂シートを冷却すること
で熱によって次の工程で直に処理することができ、装置
を小型化し、またICカードを大量生産することが可能
である。
【0063】この冷却手段530は、樹脂シートの表面
に接触し、受像層を急速に冷却し、例えば冷却ローラ、
冷却プレス、冷却スプレー等を用いてもよい。
【0064】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明で
は、熱及び圧力を付与した後にICユニットを内蔵した
樹脂シートを冷却することで次の工程で直に処理するこ
とができ、装置を小型化し、またICカードを大量生産
することが可能である。
【0065】請求項2記載の発明では、冷却手段によっ
て熱及び圧力を付与した後にICユニットを内蔵した樹
脂シートを冷却することで次の工程で直に処理すること
ができ、装置を小型化し、またICカードを大量生産す
ることが可能である。
【0066】請求項3記載の発明では、熱プレス部によ
る簡単な構造で、熱及び圧力を付与してICユニットを
内蔵した樹脂シートを得ることができる。
【0067】請求項4記載の発明では、熱プレス部のシ
ート接触面と対向する面に設けた冷却手段により熱プレ
ス部により熱及び圧力を付与した後に、樹脂シートを冷
却することで次の工程で直に処理することができ、装置
を小型化し、またICカードを大量生産することが可能
である。
【0068】請求項5記載の発明では、熱及び圧力を付
与する手段の下流側に、冷却手段を容易に配置すること
ができる。
【0069】請求項6記載の発明では、熱容量の小さい
熱伝導体と、この熱伝導体に接続した冷却素子による簡
単な構造で、効率的に冷却することができる冷却手段が
用いられる。
【0070】請求項7記載の発明では、冷却ローラ、冷
却プレス、冷却スプレーのいずれかの簡単な構造で、効
率的な冷却手段が用いられる。
【0071】請求項8記載の発明では、受像層を冷却す
ることで次の工程で直に処理することができ、装置を小
型化し、またICカードを大量生産することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ICカードを示す断面図である。
【図2】ICカードの製造装置を示す図である。
【図3】ICカードの製造装置の他の実施の形態を示す
図である。
【図4】ICカードの製造装置の他の実施の形態を示す
図である。
【図5】ICカードの製造装置の他の実施の形態を示す
図である。
【符号の説明】
1 第1のシート材 2 受像層 4 第2のシート材 5 筆記層 6 ICユニット 6a ICチップ 6b アンテナ 500,65 冷却手段 CA ICカード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ICチップ及びアンテナを有するICユニ
    ットを内蔵して、接着剤を介して少なくとも2枚の樹脂
    シートで挟み、この後熱及び圧力を付与して前記ICユ
    ニットを封入し、その後樹脂シートを打ち抜いてカード
    にするICカードの製造方法において、前記熱及び圧力
    を付与した後に、前記ICユニットを内蔵した前記樹脂
    シートを冷却することを特徴とするICカードの製造方
    法。
  2. 【請求項2】ICチップ及びアンテナを有するICユニ
    ットを内蔵して、接着剤を介して少なくとも2枚の樹脂
    シートで挟み、この後熱及び圧力を付与して前記ICユ
    ニットを封入し、その後樹脂シートを打ち抜いてカード
    にするICカードの製造装置において、前記熱及び圧力
    を付与した後に、前記ICユニットを内蔵した前記樹脂
    シートを冷却する冷却手段を備えることを特徴とするI
    Cカードの製造装置。
  3. 【請求項3】前記熱及び圧力を付与する熱プレス部を有
    することを特徴とする請求項2記載のICカードの製造
    装置。
  4. 【請求項4】前記熱プレス部のシート接触面と対向する
    面に前記冷却手段を設け、熱及び圧力を付与した後に前
    記冷却手段により前記樹脂シートを冷却することを特徴
    とする請求項2または請求項3記載のICカードの製造
    装置。
  5. 【請求項5】前記熱及び圧力を付与する手段の下流側
    に、前記冷却手段を配置することを特徴とする請求項2
    記載のICカードの製造装置。
  6. 【請求項6】前記冷却手段は、熱容量の小さい熱伝導体
    と、この熱伝導体に接続した冷却素子を有することを特
    徴とする請求項5記載のICカードの製造装置。
  7. 【請求項7】前記冷却手段は、冷却ローラ、冷却プレ
    ス、冷却スプレーのいずれかであることを特徴とする請
    求項5記載のICカードの製造装置。
  8. 【請求項8】前記樹脂シートは、受像層を有し、この受
    像層を前記冷却手段により冷却することを特徴とする請
    求項1乃至請求項7のいずれかに記載のICカードの製
    造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7012531B2 (en) 1999-12-07 2006-03-14 Infineon Technologies Ag Product label, method of producing product labels and method for identifying products in a contactless and forgery-proof manner

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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