JPH11285959A - 乾式バレル研磨方法及び乾式バレル研磨装置 - Google Patents

乾式バレル研磨方法及び乾式バレル研磨装置

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JPH11285959A
JPH11285959A JP10706098A JP10706098A JPH11285959A JP H11285959 A JPH11285959 A JP H11285959A JP 10706098 A JP10706098 A JP 10706098A JP 10706098 A JP10706098 A JP 10706098A JP H11285959 A JPH11285959 A JP H11285959A
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JP
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polishing
mass
ionized air
air shower
dust
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JP10706098A
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Shoichi Yoshida
昭一 吉田
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Sintobrator Ltd
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Sintobrator Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工場排水を減らすためにバレル研磨行程を乾
式化すること。特に、付着研磨粉が異常放電の原因とな
ることがあった放電管部品の研磨行程に採用することの
できる粉塵付着の少ない乾式バレル研磨方法及び装置を
提供すること。 【解決手段】 マス中に集塵気流を通気させながら乾式
バレル研磨を行うこと。通気気流にはイオン化エアシャ
ワーを含む。このような乾式バレル研磨方法を行うため
の研磨装置は、マスを挟んで相対する位置に吸気口及び
排気口を設け排気口は集塵機に接続する。また、マスに
向けて通気気流に略平行にイオン化エアシャワー発生源
を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研磨槽中でマス
(被研磨物品とメディアの混合体)を流動させることに
より被研磨物品とメディアを作用させ、被研磨物品のバ
リ取り、スケール取り等を行ういわゆるバレル研磨方法
及び装置に関し、特には、研磨液を使用しないとしても
研磨粉の被研磨物品への付着の少ない乾式バレル研磨方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電気による研磨粉の付着を抑制するた
めにイオン化エアシャワーを帯電部位に吹き付けて除電
する方法は汎用的に使用されていて、そのための装置と
して、例えば、春日電機製の商品名イオンシャワーCタ
イプが市販されている。これらの除電手段は高電圧を印
可してイオン化させたエアを目的物に噴射することを特
徴とし、噴射加工の分野においては広く普及していて十
分な効果を上げているが、バレル研磨加工の分野におい
ては検討されたことがなかった。
【0003】また、バレル研磨方法は古くから使用され
ていてそのための装置も普及している。バレル研磨方法
には研磨液を使用する湿式バレル研磨方法と研磨液を使
用しない乾式バレル研磨方法がある。乾式バレル研磨方
法において単に研磨液を使用しないことを特徴とするも
のは古くから試みられてきたが、研磨力が弱く、光沢仕
上げなどの特定用途に使用されてきたに過ぎなかった。
【0004】本出願人は、研磨中のマスの過熱を制御す
ることが乾式バレル研磨方法の研磨力の向上と安定に有
効であることを看破し、米国特許第5476415号、
第5672094号等の一連の発明に至った。この改善
された乾式バレル研磨方法及び装置によれば、マス中を
通過する気流を生じさせることにより前記過熱を制御す
ることができ、メディアが有効に機能して効率のよい研
磨を続けることが可能となる。また、研磨粉がマス中に
滞留することが少ないから、研磨粉が被研磨物品表面に
強く押し付けられて堆積する結果生じる被研磨物品の変
色を少なくすることができる。
【0005】しかしながら、例えば、僅かな表面の研磨
粉の残留が放電不良の原因となる放電管部品には、仮に
前記の改善された乾式バレル研磨法を採用しても研磨後
に洗浄を必要とする場合があって、このような場合に
は、いまだに湿式バレル研磨方法が使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】乾式バレル研磨法が排
水を生じない点において湿式バレル研磨法に勝っている
ことはいうまでもない。従って湿式バレル研磨法から乾
式バレル研磨法への転換は強く望まれてきた。しかし、
従来の乾式バレル研磨方法は研磨粉の付着量が多いから
前記のように転換できない場合も少なくなかった。本発
明は、研磨粉が被研磨物品表面に堆積することの少ない
改良された乾式バレル研磨方法及び乾式バレル研磨装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の乾式バレル研磨方式はイオン化エアシャワ
ーをマス中に通気させて行う。ここにおいて、通気させ
るとは、マスを横切って流れる気流を生じさせることで
あって、一方からマス中に進入した気流がマスを構成す
る被研磨物品とメディアの隙間を抜けて他方へ移動する
状態を生ぜしめることをいう。
【0008】このような乾式バレル研磨方法によれば、
マス中にエア流を通気させるから該エア流が冷却媒体と
して働いてマスの過熱は制御されてメディアの過熱によ
る研磨力の低下が起こり難い。また、通気させるエア流
がイオン化エアシャワーを含むからマスや研磨粉に発生
した静電気は速やかに中和され、静電気力により付着し
た研磨粉は脱落し、遊離している研磨粉は容易にマス中
を通るエア流に乗って集塵機に運ばれる。
【0009】ここにおいて、静電気力により被研磨物品
表面に付着した研磨粉を他の被研磨物品或いはメディア
が押圧すると、研磨粉は塑性変形して被研磨物品表面に
固着する。このようにして固着した研磨粉は、例えば、
被研磨物品の表面を吹き払ったぐらいでは除去できず、
これが前記の放電不良の原因となる。研磨粉が発生した
としても速やかにマス中から除去すれば放電不良を招く
研磨粉の付着は起こり難い。従って、放電管部品等の従
来やむを得ず湿式バレル研磨方法を採用していた物品の
研磨を乾式バレル研磨方法で行うことができて、工場排
水を減少させて製造コストを低減させることができるの
である。
【0010】また、この方法を好適に具現化するための
乾式バレル研磨装置は、研磨槽、マス駆動手段、集塵機
及びイオン化エアシャワー発生源を備え、研磨槽には排
気口と吸気口を設け、排気口は集塵機に連結し、吸気口
と排気口はマスを挟んで相対するよう位置させ、吸気
口、マス及び排気口を経て集塵機に至る気流に略平行
に、マスに向けてイオン化シャワー発生源を位置させた
ことを特徴とする。
【0011】このような乾式バレル研磨装置において研
磨槽にマスを装入し、マス駆動手段、集塵機及びイオン
化エアシャワー発生源を作動させれば、マスが流動して
研磨が進行すると共に、排気口を集塵機に連結したから
吸気口から研磨槽に進入して排出口を経て集塵機に至る
集塵気流を生じ、常にフレッシュなエアが研磨槽中に導
入されると共に、研磨槽に発生した研磨粉は集塵気流に
乗って集塵機に集められる。ここにおいて、マスを挟ん
で相対するように吸気口と排気口を位置させたから集塵
気流はマス中を通気してマスを冷却すると共に、マス中
に遊離して存在する研磨粉を効率よく研磨槽から排除す
ることができる。
【0012】また、イオン化エアシャワーをマスに向け
て噴射するから静電気力により被研磨物品に付着した研
磨粉は脱落して前記遊離研磨粉と共に研磨槽から効率よ
く排除させる。ここにおいて、イオン化エアシャワーを
マスに向けて配置したからマスに優先的に作用して除電
を効率よく行うことができ、また、集塵気流に略平行に
配置したから集塵気流の流れと強調して集塵気流のエネ
ルギーロスを小さくできるのである。
【0013】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき図面を参照して説明する。図1において、研磨槽1
の底部にモータ2に連結した回転板3を水平回転自在に
固定してマス駆動手段4を形成し、回転板3にはマス5
より小さく且つ研磨粉より大きな排気口6を多数穿孔
し、回転板3の下方に集塵室7を設け、集塵室7は可撓
性ホース8で集塵機9と連結し、研磨槽1の天井部は大
きく開口させて吸気口10を形成し、研磨槽上端より研
磨槽1の中心で交わるように3本の腕11を斜め上方へ
伸設し、その交点に下向きにイオン化エアシャワー発生
源12を固定する。
【0014】このような乾式バレル研磨装置にマス5を
装入して図では省略した慣用的な電気回路によりマス駆
動手段4、集塵機9及びイオン化エアシャワー発生源1
2を動作させれば、マス5は矢印Aで示した方向に流動
して研磨が進行すると共に、吸気口10から研磨槽1に
進入してマス5中及び集塵室7を経て集塵機9に至る集
塵気流を生じ、マス5は常に集塵気流により冷却されて
効率的な研磨を安定的に持続できる。また、イオン化エ
アシャワー発生源12よりマス5に向けてイオン化エア
シャワー(模式的に矢印Bで示す)を噴射するから、流
動によりマス5に生じた静電気は速やかに除去されて、
静電気力により被研磨物品に付着した研磨粉は脱落し、
遊離した研磨粉は集塵気流により速やかに集塵機9へ運
ばれて被研磨物品表面への固着を制御することができ
る。
【0015】図2には本発明の別の実施例を示す。図2
において、研磨槽13は機枠14にスプリング15によ
り振動可能に固定し、研磨槽13の両側面にはモータ1
6に連結した一対のカウンターウエイト17を回転自在
に固定してマス駆動手段18を形成し、研磨槽13の底
部の壁面にはマス19より小さく且つ研磨粉より大きな
排気口20を多数穿孔し、排気口20は可撓性ホース2
1で集塵機22と連結し、研磨槽13の天井部は大きく
開口させて吸気口23を形成し、機枠14から研磨槽1
3の中心上方に腕24を差し渡し、腕24には下向きに
3個のイオン化エアシャワー発生源25を固定する。
【0015】このような乾式バレル研磨装置にマス19
を装入して図では省略した慣用的な電気回路によりマス
駆動手段18、集塵機22及びイオン化エアシャワー発
生源25を動作させれば、研磨槽13全体が振動してマ
ス19は矢印Cで示した方向に流動して研磨が進行する
と共に、吸気口23から研磨槽13に進入してマス19
中及び排気口20を経て集塵機22に至る集塵気流を生
じ、マス19はイオン化エアシャワー発生源25より噴
射されるイオン化エアシャワー(模式的に矢印Dで示
す)により除電されるから、マス19は常に冷却されて
効率的な研磨を安定的に持続できると共に遊離した研磨
粉は集塵気流により速やかに集塵機22へ運ばれて被研
磨物品への固着を制御することができる。
【0016】このようにマス駆動方式には限定されない
のであって、流動、振動、遠心、回転等の各駆動方式か
ら適宜選択して使用することができる。また、大きな研
磨槽を使用する場合には、マス全体にイオン化エアシャ
ワーが行き渡るように、複数のイオン化エアシャワー発
生源を並列に接続して使用することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の乾式バレル研磨方法及び乾式ハ゛
レル研磨装置は、マス中にイオン化エアシャワーを通気さ
せて研磨を行うように構成したから、マスの過熱が制御
されてメディアは高い研磨力を安定的に発揮できるとと
もに、マスの静電気を速やかに除去できて研磨粉の付着
の少ない高品位な加工を行うことが可能となる。
【0018】また、固着した研磨粉が放電不良の原因と
なる放電管部品を本発明の乾式バレル研磨方法によって
研磨すれば、従来使用されてきた湿式バレル研磨方法に
おいて発生する大量の排水を生ずることがなく、その処
理のコストを大幅に低減させることができる。その上
に、そのために乾式バレル研磨装置の構造が著しく複雑
化することもなく、その装置の運転方法においても従来
と大きく変わることはないから、その導入は容易であっ
て、産業界に資するところ誠に大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乾式流動バレル研磨装置の一部を切り
欠いた側面図である。
【図2】本発明の乾式振動バレル研磨装置の一部を切り
欠いた側面図である。
【符号の説明】
1,13 研磨槽 4,18 マス駆動手段 5,19 マス 6,20 排気口 9,22 集塵機 10,23 吸気口 12,25 イオン化エアシャワー発生源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン化エアシャワーをマス中に通気し
    て行う乾式バレル研磨方法。
  2. 【請求項2】 研磨槽(1,13)、マス駆動手段
    (4,18)、集塵機(9,22)及びイオン化エアシ
    ャワー発生源(12,25)を備え、該研磨槽(1,1
    3)には排気口(6,20)と吸気口(10,23)を
    設け、該排気口(6,20)は前記集塵機(9,22)
    に連結し、該吸気口(10,23)と該排気口(6,2
    0)は、前記研磨槽(1,13)にマス(5,19)を
    装入すれば、該マス(5,19)を挟んで相対する位置
    に形成し、該吸気口(10,23)、該マス(5,1
    9)及び該排気口(6,20)を経て前記集塵機(9,
    22)に至る集塵気流に略平行に、該マス(5,19)
    に向けて前記イオン化シャワー発生源(12,25)を
    固定した乾式バレル研磨装置。
JP10706098A 1998-04-01 1998-04-01 乾式バレル研磨方法及び乾式バレル研磨装置 Pending JPH11285959A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4985393B2 (ja) * 2005-02-15 2012-07-25 新東工業株式会社 流動バレル研磨装置及び研磨方法
CN113649892A (zh) * 2021-08-10 2021-11-16 王江 一种高质量的串珠打磨装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4985393B2 (ja) * 2005-02-15 2012-07-25 新東工業株式会社 流動バレル研磨装置及び研磨方法
CN113649892A (zh) * 2021-08-10 2021-11-16 王江 一种高质量的串珠打磨装置
CN113649892B (zh) * 2021-08-10 2024-01-26 重庆艺锦陶瓷有限公司 一种高质量的串珠打磨装置

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