JPH11285424A - クッション構造体 - Google Patents
クッション構造体Info
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- JPH11285424A JPH11285424A JP9002298A JP9002298A JPH11285424A JP H11285424 A JPH11285424 A JP H11285424A JP 9002298 A JP9002298 A JP 9002298A JP 9002298 A JP9002298 A JP 9002298A JP H11285424 A JPH11285424 A JP H11285424A
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Abstract
供する。 【解決手段】相対する表裏2枚の編織物2、3が非伸縮
性繋ぎ糸4によって適宜間隔に連結された立体編織物を
基材とし、該立体編織物の各編織物の表面に合成樹脂又
はゴムの不通気性層6、7を形成し且つその各側面を密
封8、8してなり、且つ流動体流入口9を取り付けたク
ッション構造体において、折り曲げ部17を設けたクッ
ション構造体である。折り曲げ部は表部シートと裏部シ
ートを接合させる縫い目を設けて形成させるのが好まし
い。また、表部シート及び/又は裏部シートに面ファス
ナーを取り付けて三次元構造を作り易くしてもよい。
Description
マット、ベッド、グランドシートなど各種の用途に使用
するクッション構造体に関し、更にはイス、テーブルな
どに組立て得るクッション構造体に関する。
ムシート、ゴム引き布、合成樹脂シートを所望の形状の
気密性の袋に加工し、その中に空気や水などの流動体を
封入したエアークッションなどのクッションは知られて
おり、各種の用途に用いられている。これらの従来の流
動体を封入したクッションは、局部的に応力を加える
と、この応力の加わった部分が凹み、この凹んだ部分の
流動体が移動し他の部分を膨らます。そのため、従来の
エアークッションは局部的に応力を加えると全体的に変
形する。そして従来、この現象がクッションの特性と考
えられ、この特性を利用して各種の用途に利用されてき
た。また、従来のこの種のクッションは、通常その形成
された元の袋の形状にかかわらず、流動体を封入すると
丸みを帯びて平坦な表面を形成できない難点があった。
しかして、本出願人は、先に、空気など流動体を封入し
たクッションにつき上記の変形を起こさない、すなわち
形状保持性がよく、しかも平坦な面や鋭角のコーナーを
設けることができ、且つ所望の形状に作成できるクッシ
ョン構造体、すなわち、相対する表裏2枚の編織物が非
伸縮性繋ぎ糸によって適宜間隔に連結された立体編織物
を基材とし、該立体編織物の各編織物の表面に合成樹脂
又はゴムの不通気性層を形成し且つその各側面を密封し
てなり、且つ流動体流入口を取り付けてなるクッション
構造体を提供した(特願平9−57459号)。本発明
はこのクッション構造体を更に改良し、容易に三次元立
体構造物を組み立て得るクッション構造体を提供するこ
とを目的とする。
2枚の編織物が非伸縮性繋ぎ糸によって適宜間隔に連結
された立体編織物を基材とし、該立体編織物の各編織物
の表面に合成樹脂又はゴムの不通気性層を形成し且つそ
の各側面を密封してなり、且つ流動体流入口を取り付け
てなるクッション構造体において、少なくとも1本の折
り曲げ部を設けたことを特徴とするクッション構造体で
ある。前記の立体編織物は、その非伸縮性繋ぎ糸の長さ
が部分的に異なるようにしてもよい。また前記の立体編
織物は、編物であり、長さ方向中央部分は非伸縮性繋ぎ
糸によって適宜間隔に連結され、両端耳部は表裏の編物
が一体に編組されているものでもよい。また前記の折り
曲げ部は、表部シートと裏部シートを接合する少なくと
も1条の縫い目で構成されているものが好ましい。更に
表部シートと裏部シートの表面の少なくとも一箇所に面
ファスナーを取り付けてもよい。
のクッション構造体は、相対する2枚の編織物が繋ぎ糸
によって適宜間隔に連結された立体織物の特性を利用し
たものである。本発明で基材となる立体編織物につい
て、織物の一例を図1、図2に示す。図1は立体織物の
縦方向の裁断面図、図2はその横方向の裁断面図であ
る。1は立体織物で、2は上面の織物、3は下面の織物
である。この上面の織物2と下面の織物3とは、非伸縮
性繋ぎ糸4でつながっている。非伸縮性繋ぎ糸4は、織
物の経糸又は緯糸或はその双方で構成される。5は非伸
縮性繋ぎ糸4が上面の織物2及び下面の織物3の組織内
に織込まれている部分である。図1において点線で示す
非伸縮性繋ぎ糸4は、非伸縮性繋ぎ糸4の一列奥の非伸
縮性繋ぎ糸を示したものである。なお、繋ぎ糸は織物の
組織内に織り込むことなく、上面の織物と下面の織物と
を非伸縮性糸で刺し縫いして繋いでもよい。図1、図2
は立体織物の上面の織物2と下面の織物3とを、非伸縮
性繋ぎ糸4が緊張状態になるまで引き離したときの状態
を示したものである。この時、上面の織物2と下面の織
物3とは平行になっている。また、上面の織物2と下面
の織物3の端縁同士を重ねて縫製や接着剤で接合しても
よい。このようにしておくと、その後の上面の織物2及
び下面の織物3への合成樹脂又はゴムの不通気性層の形
成操作が容易になる。
織物2と下面の織物3とが数多くの非伸縮性繋ぎ糸4に
よってつながっている。この立体織物自体は周知であ
り、本発明では各種の立体織物を使用することができ
る。上面の織物2と下面の織物3との間隔は任意である
が、普通は5〜60cmである。この間隔が本発明のク
ッション構造体の使用時の厚さと略等しくなる。非伸縮
性繋ぎ糸の密度は、織物の組織を適宜変えることによっ
て、所望の密度にすることが出来る。また、相対する表
裏2枚の編物が非伸縮性繋ぎ糸によって適宜間隔に連結
された立体編物も同様に用いることができる。編物の場
合は、長さ方向中央部分は非伸縮性繋ぎ糸によって適宜
間隔に連結され、両端耳部は表裏の編物が一体に編組さ
れた構造のものものが、その後の合成樹脂又はゴムの不
通気性層の形成操作の容易性から好ましい。編織物の糸
としては、綿繊維、レーヨン繊維、ナイロン繊維、ポリ
エステル繊維、ポリプロピレン繊維等の天然繊維又は合
成繊維からなる糸が用いられる。また、化学繊維のモノ
フィラメント糸を用いると、製品としたとき、毛細管現
象によって糸を伝わって流動体が漏れるのを容易に防ぐ
ことができる。
の表面に、それぞれ合成樹脂又はゴムの不通気性層を形
成する。図3は、立体織物の織物2、3の表面に不通気
層を形成させ、表裏のシートを開いた状態にしたとき
(常態は偏平である)の縦方向の裁断面図である。図3
において、6は上面の織物2の表面に形成した不通気性
の合成樹脂またはゴムの層である。また7は下面の織物
3の表面に形成した不通気性の合成樹脂またはゴムの層
である。合成樹脂としては塩化ビニル系樹脂、オレフィ
ン系樹脂、ウレタン系樹脂などが用いられる。この不通
気性層を形成させるための合成樹脂としては、特にウレ
タン系樹脂が好ましい。ウレタン系樹脂としては、ポリ
ウレタンエラストマーが好ましく用いられる。ポリウレ
タンエラストマーは優れた弾性率、耐荷重性、機械強
度、耐油性、耐薬品性、耐摩耗性があり有利である。ポ
リウレタンエラストマーは長鎖ポリオールを主成分とす
るソフトセグメントと、ジイソシアネートと鎖延長剤・
架橋剤からなるハードセグメントとで構成されている。
また、ポリウレタンエラストマーは、長鎖ポリオール、
ジイソシアネート、鎖延長剤から水酸基末端の固体のポ
リウレタンを作り、ゴムの場合と同様にロール練し、織
物に積層し、所望により加硫できるものが好ましい。
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ナフタリンジイソシアネート、トリジンジイソシア
ネートなどが用いられる。長鎖ポリオールとしては、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル等のポリエーテルポリオール、アジピン酸系やラクト
ン系のポリエステルポリオールが主として用いられる
が、ポリエーテルポリオールが耐候性の点で好ましい。
鎖延長剤・架橋剤としては低分子多価アルコール、3,
3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン
などの芳香族ジアミン、水などが用いられる。また加硫
剤としては、硫黄、パーオキサイドなどが用いられる。
ゴムとしては天然ゴム、又はクロロプレン、ブタジエン
ゴムなど各種の合成ゴムが用いられる。織布にポリウレ
タン層を施すには、通常のノリ引法やトッピング法で行
なうことができ、またシート状に成形したポリウレタン
を織布に加圧接着してもよい。
糸の長さを同じにした立体編織物を用いた例であるが、
この非伸縮性繋ぎ糸の長さを変えることによって、膨張
させた時のクッション構造体の厚さを任意に変えること
ができる。また、繋ぎ糸の長さを部分的に変えた立体編
織物を基材に用いることによって、種々の形状のクッシ
ョン構造体を製造することができる。例えば、表面が一
方向に傾斜した表面平坦な板状のクッション構造体や、
表面が波形など所望の形状をしたクッション構造体とす
ることができる。また、コーナーが鋭角のクッション構
造体を作成することもできる。
気性の合成樹脂またはゴムの層を設けた立体編織物につ
いて、その周辺を密封すると共に折り曲げ部を設ける。
周辺の密封方法には種々の方法が採用できる。例えば、
周辺部の表部シートと裏部シート、すなわち不通気性の
合成樹脂またはゴムの層を設けた立体編織物の表生地と
裏生地とを重合し、この重ね合せ目を縫製、溶着、接着
などの手段で気密性に接合する。このとき、重合部の合
せ目の内部から気密状に覆う気密保持片をその両側縁部
において両シートの内側面に溶着した構造にしてもよ
い。図4はこの密封構造の断面図を示したものである。
符号1〜7は図3に示したものと同じである。表部シー
ト(2、6)と裏部シート(3、7)との周辺部を重ね
合わせて縫製10する。この重合部の合せ目の内部から
気密状に覆う気密保持片11をその両側縁部12、12
において両シートの内側面に気密状に溶着或は接着する
する。このような構造にすると、クッション構造体内に
流動体を高圧に注入しても両シートが剥離することがな
く、また流動体の漏れを防ぐことができる。
してもよい。図5において、13は非伸縮性の不通気性
のシートである。この不通気性シート13は合成樹脂シ
ートでもよいが、粗目の織物の両面にポリウレタン系樹
脂などの合成樹脂層或いはゴム層を設けたものが強度の
点から好ましい。この織物にモノフィラメント糸を用い
ると、毛細管現象によって糸を伝わって流動体が漏れる
のを容易に防ぐことができる。そして、不通気性シート
13を、上記の側面部より糊しろ分大きく切断し、これ
を上面の表部シート(2、6)の端部及び下面の裏部シ
ート(3、7)の端部に接着させて密封する。14、1
4はその接着部である。この作業を側面全てに施すと膨
らましたときに直方体を形成するクッション構造体が得
られる。
ートを接合する少なくとも1条の縫い目を施すことによ
って構成する。図6、図7はこの折り曲げ部を図示した
ものであり、その図6は、断面図であり、図7はその平
面図である。15、16は表部シート(2、6)と裏部
シート(3、7)とを接合するために設けた縫い目であ
る。このように縫い目15、16を設けておくと、クッ
ション構造体を膨張させた時縫い目15、16の間の区
域17は膨張しない。そのためこの区域17の部分でク
ッション構造体を折り曲げることができる。膨張させた
時に厚さが10cm程度のクッション構造体において
は、縫い目15、16の間隔を約1cmにしておくと約
90°まで折り曲げることができ、縫い目15、16の
間隔を約10cmにしておくと180°まで折り曲げる
ことができる。縫い目15、16の間隔が大きい場合に
は、その間に更に縫い目を入れてもよい。縫い目部分の
気密性を保持するために、その上からシール材を施すと
よい。上記の縫い目に代えて接着や溶着によって表部シ
ートと裏部シートを接合してもよいが、この場合は膨張
用流体が通過できるように非接合部を設けるのが好まし
い。
所望の箇所に面ファスナーを取り付ける。このように面
ファスナーを取り付けておくと、面ファスナーを利用し
てクッション構造体を折り曲げた状態に固定できたり、
あるいは二個以上のクッション構造体を接続して種々の
構造物、たとえばイスやテーブルを作成することができ
る。
所、例えば表部シートの端部に孔をあけ、これに流動体
流入口を設ける。流動体流入口は、自動車のタイヤのチ
ューブに使用されている如き空気バルブなど従来既知の
ものが使用される。この流動体流入口からクッション構
造体に流動体を封入して膨らます。流動体としては、空
気、ヘリウムなどの気体、水などの液体或は粉体などが
挙げられる。図8は本発明のクッション構造体の膨張さ
せた時の断面図である。符号1〜7は図3に示したと同
じである。8は周辺の密封部であり、9は流動体流入口
である。また15、16は縫い目であり、17は縫い目
で形成された折り曲げ部である。この例では折り曲げ部
は1個所のみであるが、所望に応じて増加しえる。18
は表部シートの所望の個所に取り付けた面ファスナーで
ある。この例では1個所のみであるが、所望に応じて増
加しえる。
分に封入したとき、次の如き特性を有する。すなわち、
膨張させたクッション構造体に局部的に応力を加えて
も、その部分が殆ど凹むことがない。その理由は、相対
する表裏2枚の編織物が非伸縮性繋ぎ糸によって適宜間
隔に連結されているためである。局部的に応力を加えた
場合、その部分が凹むためには、他の部分が膨らむ必要
がある。ところが本発明のクッション構造体において
は、相対する表裏2枚の編織物が非伸縮性繋ぎ糸によっ
て適宜間隔に連結されているため、膨張が不可能であ
る。したがって、本発明のクッション構造体は局部的に
応力を加えてもその部分が殆ど凹むことがなく、クッシ
ョン構造体でありながら、形状保持性がよいという特性
を有する。例えば、前記した表面が一方向に傾斜した板
状のクッション構造体や表面が波形であるクッション構
造体は、外から応力を加えても、殆ど変形することな
く、その形状を保持する。そして、折り曲げ部を設けた
ので、適宜に折り曲げることができ、更に面ファスナー
を利用して、一個であるいは複数箇のクッション構造体
を組み合わせ接続して種々の三次元構造の構造物を作成
することができる。
本発明のクッション構造体は、流動体を排出したときに
は小さく畳めるという特性、また流動体として空気を封
入したときは軽くて、水に浮くという特性、丸みを帯び
ない所望の形状に作成できるという特性、更に水に沈め
たり、重くする必要があるときには、流動体として比重
の大きい液体や粉体を封入することによって調整が可能
となる特性、また折り曲げることができるという特性、
面ファスナーを利用して三次元形状に保持できたり、相
互に接続可能であるという特性が相俟って、所謂クッシ
ョンとしての用途の外に種々の用途に使用できる。
挙する。 ・エアーシリンダー(空気を吹き込んで膨張させ、この
膨張によって物品を抑え付けるのに用いる。) ・エアージャッキ(荷の下に挿入し、その後膨らませて
荷を持ち上げる。) ・ダンネージバッグ(積荷と積荷の間に挿入し、その後
膨らませて積荷を安定にし、荷崩れしないようにす
る。) ・コンクリート型枠(膨らませて、コンクリートの型枠
に用いる。) ・ビル工事用などのダメ穴の成形(膨らませて成形用の
枠に用いる。)やダメ穴不使用時の封鎖(膨らませて穴
の一時的な封鎖に用いる。) ・ふとん(表面に多数の波形や凹凸を形成させ床ずれ防
止ふとんや無圧ふとんに用いる。) ・自動車用マット(膨らまして、倒した座席の上に載置
して、平坦な場所をつくる。)
て地面などへの敷物に用いる。薄くても底ずきしな
い。) ・アウトドア用テーブル又は椅子(膨らませて、テーブ
ルや台や椅子に利用する。) ・間仕切り(膨らませて間仕切りに用いる。自立性があ
り、防音性がよい。) ・エアフェンス(膨らませてフェンスに用いる。) ・衝撃吸収用保護マット(膨らませて、床や壁に貼着す
る。) ・仮設貯水層、簡易浴槽、仮設プール或は活け州など
(膨らまして、水を入れて使用する。)
がらせる。) ・広告柱、広告板(膨らませると柱状や板状になるよう
に形成し、広告に利用する。) ・エアーシュウター(非常時に膨らませて、航空機から
脱出するときなどに用いる。) ・ダクト(配管として用いる。) ・仮設建築物、エアーテント(膨らませて、居住空間を
つくる。) ・ボート用桟橋の浮体、舟の補助フロート、筏、仮橋、
ボート(水に浮く性質を利用する。) ・オイルフェンス(膨らませて河川、池、海などに張
り、油の拡散を防ぐ) ・自動車用のエアーバッグ(緊急時に膨張して人体を保
護するものであるが、膨らみ過ぎの反動により生じる二
次災害を防げる。) ・建物内の地震対策用エアーバッグ(上表面を平坦な形
状にすることができるから、支えた落下物がエアーバッ
グから更に落下して二次災害を起こす可能性が減少す
る。)
けたクッション構造体の一つ或は二つ以上を、折り曲げ
部或は折り曲げ部と面ファスナーを利用して種々の形状
のイスを作成することができるが、図9、図10は本発
明のその一例を示したものである。断面が図3に示す構
造の偏平な生地を、図9の平面図(a)図及び(b)図
に示すように裁断する。(a)図の生地20の周辺21
を密封し、更に折り曲げ部22、23を設ける。周辺2
1の密封及び折り曲げ部22、23の形成には前述した
手段を採用する。24は表部シートに設けた流動体流入
口である。25、26は表部シートに取り付けた面ファ
スナーであり、27、28は裏部シートに取り付けた面
ファスナーである。面ファスナー25、26はその全面
が表部シートに固着されている。面ファスナー27、2
8は布片の一端に縫着されており、この布片の他端、す
なわち面ファスナーを取り付けたと反対側の端部が接着
や溶着などで裏部シートに取り付けられている。また
(b)図の生地30の周辺31を密封し、更に折り曲げ
部32、33を設ける。周辺31の密封及び折り曲げ部
32、33の形成には前述した手段を採用する。34は
裏部シートに設けた流動体流入口である。35、36は
表部シートに取り付けた面ファスナーであり、37、3
8は裏部シートに取り付けた面ファスナーである。面フ
ァスナー35、36は布片の一端に縫着されており、こ
の布片の他端は表部シートに取り付けられている。面フ
ァスナー37、38はその全面が裏部シートに固着され
ている。
4からポンプ、例えば足踏みポンプで空気を圧入させ
て、これを膨張させる。圧入された空気は折り曲げ部に
おいては縫い目を通して広がる。この膨張させた生地
(クッション構造体)20は板状体を呈する。このクッ
ション構造体を図10の斜視図(a)図に示すように折
り曲げ部22、23で折り曲げる。一方、上記(b)図
の生地30を流動体流入口34からポンプで空気を圧入
させて膨張させる。この膨張させた生地(クッション構
造体)30を図10の斜視図(b)図に示すように折り
曲げ部32、33で折り曲げる。そして、クッション構
造体20の中にクッション構造体30を嵌め込み、面フ
ァスナー27と面ファスナー37、面ファスナー28と
面ファスナー38、面ファスナー25と面ファスナー3
5、面ファスナー26と面ファスナー36とをそれぞれ
噛合させて固定する。斯くして、ソファー様のイスを作
成することができる。このイスは、全体がクッションで
できているので座り心地がよい。そして、これらのクッ
ション構造体は空気を抜くと1枚のシートになるので携
帯に便利であるから、このイスはアウトドアー用に最適
である。しかも上記クッション構造体は、イスに使用し
ない場合には、そのままマットとしても使用できる利点
がある。上記のイスの組立てに使用するクッション構造
体の厚さは5〜20cmが好ましい。5cm以下では座
面が沈むことがあり、20cm以上では充填する空気量
が多くなるため、充填作業労力が大きくなる。
ション構造体をテーブルの脚に利用した例を示す。断面
が図3に示す構造の偏平な生地を、図11の平面図に示
すように裁断する。生地40の周辺41を密封し、更に
折り曲げ部42、43、44を設ける。周辺41の密封
及び折り曲げ部42、43、44の形成には前述した手
段を採用する。45は表部シートに設けた流動体流入口
である。46、47、48、49は表部シートに取り付
けた面ファスナーである。面ファスナー46、47は布
片の一端に所定の大きさの面ファスナーを縫着したもの
で、布片の他端が表部シートに取り付けられている。面
ファスナー48、49はその全面が固着されている。生
地40に流動体流入口45からポンプで空気を圧入させ
て、これを膨張させる。圧入された空気は折り曲げ部に
おいては縫い目を通して広がる。この膨張させた生地
(クッション構造体)40は板状体を呈する。
示すように折り曲げ部42、43、44で折り曲げ、最
後に面ファスナー46と面ファスナー48、面ファスナ
ー47と面ファスナー49を噛合させる。これによって
しっかりした断面四角形の角筒が出来上がる。この上に
天板を置いてテーブルにする。図13は本発明のクッシ
ョン構造体をテーブルの脚に利用する他の例を示した上
面図である。この例の場合も、断面が図3に示す構造の
偏平な生地を素材にし、上記したと同様に周辺を密封
し、折り曲げ部を設け、流動体流入口を取り付け、所定
個所に面ファスナーを取り付ける。この例の場合には折
り曲げ部を4個所設けてある。そして、折り曲げ部5
1、52は180°折り曲げられている。また、折り曲
げ部53、54は90°折り曲げられている。この構造
物を脚にしこの上に天板を置いてテーブルにする。上記
クッション構造体でテーブルの脚を作成した場合に、天
板と脚部を面ファスナーを利用して、結合させてもよ
い。また、上記の脚は、いずれも空気を抜くと1枚のシ
ートになる。したがって、携帯に便利であり、アウトド
アー用品として最適である。
ル60を作成した例を示す斜視図である。このテーブル
は、天板部61とその両側部62、63で構成される天
板部分と、二つの板状の脚部分64、65からなってい
る。これらはいずれも、断面が図3に示す構造の偏平な
生地を素材にし、上記したと同様に周辺を密封し、折り
曲げ部を設け、流動体流入口を取り付け、所定個所に面
ファスナーを取り付け、それぞれ流動体流入口66、6
7、68から空気を入れて膨張させて作ったクッション
構造体である。天板部分の両側部62、63は脚部分6
4、65と接触部を多くするために設けられたものであ
る。脚部分64、65が天板部分と接触する個所、すな
わち天板部61と接触する個所、両側部62と接触する
個所、及び両側部63と接触する個所に、それぞれ雄雌
一対の面ファスナーを取り付け、この面ファスナーによ
って脚部分と天板部分とを強固に固定している。このテ
ーブルを構成するファッション構造体の空気を抜くと3
枚のシートになる。したがって、携帯に便利であり、ア
ウトドアー用品として最適である。
動体を封入したとき、クッション構造体に局部的に応力
を加えても、その部分が殆ど凹むことがないと言う特
性、すなわち形状保持性を有する。勿論クッション構造
体性も有し、これらの特性と、流動体を排出したときに
は小さくたためると言う特性、また流動体として空気を
封入したときには軽くて水に浮くという特性、封入する
流動体の比重を選定することによって重量を調整できる
特性、表面を平坦、波形など所望の形状にすることがで
き、またコーナーを鋭角にすることができるという特
性、また折り曲げることができるという特性、面ファス
ナーを利用して三次元形状に保持できたり、クッション
構造体同士が相互に接続可能であるという特性が相俟っ
て、種々の用途に使用できる。また、非伸縮性繋ぎ糸の
長さを部分的に変えることによって種々の形状にするこ
とができ、この観点からも、多種多様の用途に利用でき
る。
拡大裁断面図
一例の断面図
他の例の断面図
図
図
図
視図
造体の平面図
視図。
非伸縮性繋ぎ糸、5非伸縮性繋ぎ糸の織込み部、6,
7 合成樹脂層、8 周辺密封部、9 流動体流入口、
10 縫製部、11 気密保持片、13 不通気性シー
ト、12,14 接着部、15,16 縫い目、17
折り曲げ部、18 面ファスナー、20,30 イス用
部材、40,50 テーブルの脚用部材、60 テーブ
ル部材
Claims (5)
- 【請求項1】相対する表裏2枚の編織物が非伸縮性繋ぎ
糸によって適宜間隔に連結された立体編織物を基材と
し、該立体編織物の各編織物の表面に合成樹脂又はゴム
の不通気性層を形成し且つその各側面を密封してなり、
且つ流動体流入口を取り付けてなるクッション構造体に
おいて、少なくとも1本の折り曲げ部を設けたことを特
徴とするクッション構造体。 - 【請求項2】立体編織物の非伸縮性繋ぎ糸の長さが部分
的に異なることを特徴とする請求項1記載のクッション
構造体。 - 【請求項3】立体編織物が編物であり、長さ方向中央部
分は非伸縮性繋ぎ糸によって適宜間隔に連結され、両端
耳部は表裏の編物が一体に編組されているものであるこ
とを特徴とする請求項1又は2記載のクッション構造
体。 - 【請求項4】折り曲げ部が、表部シートと裏部シートを
接合する少なくとも1条の縫い目で構成されている請求
項1、2又は3記載のクッション構造体。 - 【請求項5】表部シートと裏部シートの表面の少なくと
も一箇所に面ファスナーを取り付けたことを特徴とする
請求項1、2、3又は4記載のクッション構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09002298A JP4017242B2 (ja) | 1998-04-02 | 1998-04-02 | クッション構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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1998
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