JP2000233472A - 湾曲クッション構造体 - Google Patents
湾曲クッション構造体Info
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- JP2000233472A JP2000233472A JP11038182A JP3818299A JP2000233472A JP 2000233472 A JP2000233472 A JP 2000233472A JP 11038182 A JP11038182 A JP 11038182A JP 3818299 A JP3818299 A JP 3818299A JP 2000233472 A JP2000233472 A JP 2000233472A
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47C—CHAIRS; SOFAS; BEDS
- A47C31/00—Details or accessories for chairs, beds, or the like, not provided for in other groups of this subclass, e.g. upholstery fasteners, mattress protectors, stretching devices for mattress nets
- A47C31/006—Use of three-dimensional fabrics
Landscapes
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】空気を圧入して膨張させたときに湾曲した板状
になり、しかも局部的に応力を加えても変形することの
ない湾曲クッション構造体を提供する。 【解決手段】伸縮性編織物2と非伸縮性編織物3とが非
伸縮性繋ぎ糸4によって適宜間隔で連結された立体編織
物を基材とし、該立体編織物の各編織物の表面に合成樹
脂又はゴム類の不通気性層6、7を形成し且つその各側
面を密封8してなり、且つ流動体流入口9を取り付けた
湾曲クッション構造体である。空気を圧入して膨張させ
ると、湾曲した板状になる。ボディーボード、サーフボ
ードなどのボード類の素材に適する。
になり、しかも局部的に応力を加えても変形することの
ない湾曲クッション構造体を提供する。 【解決手段】伸縮性編織物2と非伸縮性編織物3とが非
伸縮性繋ぎ糸4によって適宜間隔で連結された立体編織
物を基材とし、該立体編織物の各編織物の表面に合成樹
脂又はゴム類の不通気性層6、7を形成し且つその各側
面を密封8してなり、且つ流動体流入口9を取り付けた
湾曲クッション構造体である。空気を圧入して膨張させ
ると、湾曲した板状になる。ボディーボード、サーフボ
ードなどのボード類の素材に適する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、形状保持性に優れ
各種の用途に使用可能な湾曲クッション構造体に関す
る。
各種の用途に使用可能な湾曲クッション構造体に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ゴムシート、ゴム引き布、合成樹脂シートを所望の形状
の気密性の袋に加工し、その中に空気や水などの流動体
を封入したエアークッションなどのクッションは知られ
ており、各種の用途に用いられている。これらの従来の
流動体を封入したクッションは、局部的に応力を加える
と、この応力の加わった部分が凹み、この凹んだ部分の
流動体が移動し他の部分を膨らます。そのため、従来の
エアークッションは局部的に応力を加えると全体的に変
形する。そして従来、この現象がクッションの特性と考
えられ、この特性を利用して各種の用途に利用されてき
た。また、従来のこの種のクッションは、通常その形成
された元の袋の形状にかかわらず、流動体を封入すると
丸みを帯びて平坦な表面を形成できない難点があった。
ゴムシート、ゴム引き布、合成樹脂シートを所望の形状
の気密性の袋に加工し、その中に空気や水などの流動体
を封入したエアークッションなどのクッションは知られ
ており、各種の用途に用いられている。これらの従来の
流動体を封入したクッションは、局部的に応力を加える
と、この応力の加わった部分が凹み、この凹んだ部分の
流動体が移動し他の部分を膨らます。そのため、従来の
エアークッションは局部的に応力を加えると全体的に変
形する。そして従来、この現象がクッションの特性と考
えられ、この特性を利用して各種の用途に利用されてき
た。また、従来のこの種のクッションは、通常その形成
された元の袋の形状にかかわらず、流動体を封入すると
丸みを帯びて平坦な表面を形成できない難点があった。
【0003】本発明者らは、先に、平坦な表面を形成で
き、また局部的に応力を加えても変形することのないク
ッション構造体を究明した結果、相対する表裏2枚の編
織物が非伸縮性繋ぎ糸によって適宜間隔に連結された立
体編織物を基材とし、該立体編織物の各編織物の表面に
合成樹脂又はゴムの不通気性層を形成し且つその各側面
を密封してなり、且つ流動体流入口を取り付けたことを
特徴とするクッション構造体を提案した(特開平10−
248680号公報)。本発明は、上記のクッション構
造体を改良し、空気を封入して膨張させたときに湾曲し
た板状になり、しかも局部的に応力を加えても変形する
ことのない湾曲クッション構造体を提供することを目的
とする。
き、また局部的に応力を加えても変形することのないク
ッション構造体を究明した結果、相対する表裏2枚の編
織物が非伸縮性繋ぎ糸によって適宜間隔に連結された立
体編織物を基材とし、該立体編織物の各編織物の表面に
合成樹脂又はゴムの不通気性層を形成し且つその各側面
を密封してなり、且つ流動体流入口を取り付けたことを
特徴とするクッション構造体を提案した(特開平10−
248680号公報)。本発明は、上記のクッション構
造体を改良し、空気を封入して膨張させたときに湾曲し
た板状になり、しかも局部的に応力を加えても変形する
ことのない湾曲クッション構造体を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、伸
縮性編織物と非伸縮性編織物とが非伸縮性繋ぎ糸によっ
て適宜間隔で連結された立体編織物を基材とし、該立体
編織物の各編織物の表面に合成樹脂又はゴムの不通気性
層を形成し且つその各側面を密封してなり、且つ流動体
流入口を取り付けたことを特徴とする湾曲クッション構
造体である。また、上記の立体編織物は、編物で構成さ
れ、長さ方向中央部分は非伸縮性繋ぎ糸によって適宜間
隔に連結され、両端耳部は伸縮性編物と非伸縮性編物と
が一体に編組されたものでもよい。また、本発明は、伸
縮性編織物と非伸縮性編織物とが非伸縮性繋ぎ糸によっ
て適宜間隔で連結された立体編織物を基材とし、該立体
編織物の各編織物の表面に合成樹脂又はゴムの不通気性
層を形成し且つその各側面を密封してなり、且つ流動体
流入口を取り付けたことを特徴とする湾曲クッション構
造体において、各側面の密封が、伸縮性編織物と非伸縮
性編織物とを重ね合わせ、この重ね合せ目を縫製し、且
つ重ね合せ部の合せ目を気密性にしたことを特徴とする
湾曲クッション構造体である。
縮性編織物と非伸縮性編織物とが非伸縮性繋ぎ糸によっ
て適宜間隔で連結された立体編織物を基材とし、該立体
編織物の各編織物の表面に合成樹脂又はゴムの不通気性
層を形成し且つその各側面を密封してなり、且つ流動体
流入口を取り付けたことを特徴とする湾曲クッション構
造体である。また、上記の立体編織物は、編物で構成さ
れ、長さ方向中央部分は非伸縮性繋ぎ糸によって適宜間
隔に連結され、両端耳部は伸縮性編物と非伸縮性編物と
が一体に編組されたものでもよい。また、本発明は、伸
縮性編織物と非伸縮性編織物とが非伸縮性繋ぎ糸によっ
て適宜間隔で連結された立体編織物を基材とし、該立体
編織物の各編織物の表面に合成樹脂又はゴムの不通気性
層を形成し且つその各側面を密封してなり、且つ流動体
流入口を取り付けたことを特徴とする湾曲クッション構
造体において、各側面の密封が、伸縮性編織物と非伸縮
性編織物とを重ね合わせ、この重ね合せ目を縫製し、且
つ重ね合せ部の合せ目を気密性にしたことを特徴とする
湾曲クッション構造体である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明を詳しく説明する。本発明
の湾曲クッション構造体は、相対する2枚の編織物が繋
ぎ糸によって適宜間隔に連結された立体織物の特性を利
用したものである。この基材となる立体編織物の一例を
図1、図2に示す。図1は立体織物の縦方向の裁断面
図、図2はその横方向の裁断面図である。1は立体織物
で、2は伸縮性編織物、3は非伸縮性編織物である。伸
縮性編織物2と非伸縮性編織物3は相対しており、そし
て上面の伸縮性編織物2と下面の非伸縮性編織物3と
は、非伸縮性繋ぎ糸4でつながっている。非伸縮性繋ぎ
糸4は、織物の経糸又は緯糸或はその双方で構成される
が、この例では緯糸で構成されている。5は非伸縮性繋
ぎ糸4が上面の伸縮性編織物2及び下面の非伸縮性編織
物3の組織内に織込まれている部分である。点線で示す
非伸縮性繋ぎ糸4は、非伸縮性繋ぎ糸4の一列奥の非伸
縮性繋ぎ糸を示したものである。
の湾曲クッション構造体は、相対する2枚の編織物が繋
ぎ糸によって適宜間隔に連結された立体織物の特性を利
用したものである。この基材となる立体編織物の一例を
図1、図2に示す。図1は立体織物の縦方向の裁断面
図、図2はその横方向の裁断面図である。1は立体織物
で、2は伸縮性編織物、3は非伸縮性編織物である。伸
縮性編織物2と非伸縮性編織物3は相対しており、そし
て上面の伸縮性編織物2と下面の非伸縮性編織物3と
は、非伸縮性繋ぎ糸4でつながっている。非伸縮性繋ぎ
糸4は、織物の経糸又は緯糸或はその双方で構成される
が、この例では緯糸で構成されている。5は非伸縮性繋
ぎ糸4が上面の伸縮性編織物2及び下面の非伸縮性編織
物3の組織内に織込まれている部分である。点線で示す
非伸縮性繋ぎ糸4は、非伸縮性繋ぎ糸4の一列奥の非伸
縮性繋ぎ糸を示したものである。
【0006】本発明においては、上記の如く、非伸縮性
繋ぎ糸4で繋ぐ編織物の一方を伸縮性編織物2にし、他
方を非伸縮性編織物3にした点に特徴がある。伸縮性編
織物2はポリウレタン弾性糸や捲縮糸等の伸縮糸或はこ
れら伸縮糸と普通の繊維糸との混紡糸や交撚糸を素材に
てし編織成したものである。そして、編織組織を適宜に
変えることによって、経緯いずれか一方向に伸縮性を有
する伸縮性編織物、或は経緯二方向に伸縮性を有する伸
縮性編織物を作成することができる。非伸縮性編織物
は、綿、レーヨン、ナイロン、ポリエステル繊維、ポリ
プロピレン繊維など天然繊維又は合成繊維の糸を素材に
して作成する。
繋ぎ糸4で繋ぐ編織物の一方を伸縮性編織物2にし、他
方を非伸縮性編織物3にした点に特徴がある。伸縮性編
織物2はポリウレタン弾性糸や捲縮糸等の伸縮糸或はこ
れら伸縮糸と普通の繊維糸との混紡糸や交撚糸を素材に
てし編織成したものである。そして、編織組織を適宜に
変えることによって、経緯いずれか一方向に伸縮性を有
する伸縮性編織物、或は経緯二方向に伸縮性を有する伸
縮性編織物を作成することができる。非伸縮性編織物
は、綿、レーヨン、ナイロン、ポリエステル繊維、ポリ
プロピレン繊維など天然繊維又は合成繊維の糸を素材に
して作成する。
【0007】図1、図2の立体織物の例は、伸縮性織物
2の織成には経糸及び緯糸に伸縮糸を用い、また非伸縮
性織物3の織成には経糸及び緯糸に非伸縮性糸を用いた
場合である。この場合、非伸縮性繋ぎ糸4が上面の伸縮
性編織物2及び下面の非伸縮性編織物3の緯方向組織内
に織込まれているため、この織り込み部分5の個所は非
伸縮性となるから、この場合には、上面の伸縮性編織物
2は経方向にのみ伸縮性を有する一方向伸縮性織物とな
る。なお、繋ぎ糸4は織物の組織内に織り込むことな
く、上面の伸縮性編織物2と下面の非伸縮性織物3とを
非伸縮性糸で刺し縫いして繋いでもよい。そして、伸縮
性編織物2は、経緯いずれか一方向に伸縮性を有するも
のにしても、経緯二方向に伸縮性を有するものにしても
よい。また、経方向と緯方向の伸縮性が異なるようにし
てもよい。
2の織成には経糸及び緯糸に伸縮糸を用い、また非伸縮
性織物3の織成には経糸及び緯糸に非伸縮性糸を用いた
場合である。この場合、非伸縮性繋ぎ糸4が上面の伸縮
性編織物2及び下面の非伸縮性編織物3の緯方向組織内
に織込まれているため、この織り込み部分5の個所は非
伸縮性となるから、この場合には、上面の伸縮性編織物
2は経方向にのみ伸縮性を有する一方向伸縮性織物とな
る。なお、繋ぎ糸4は織物の組織内に織り込むことな
く、上面の伸縮性編織物2と下面の非伸縮性織物3とを
非伸縮性糸で刺し縫いして繋いでもよい。そして、伸縮
性編織物2は、経緯いずれか一方向に伸縮性を有するも
のにしても、経緯二方向に伸縮性を有するものにしても
よい。また、経方向と緯方向の伸縮性が異なるようにし
てもよい。
【0008】図1及び図2は立体織物の上面の伸縮性織
物2と下面の非伸縮性織物3とを、非伸縮性繋ぎ糸4が
緊張状態になるまで引き離したときの状態を示してあ
る。このとき、上面の伸縮性織物2と下面の非伸縮織物
3とは平行になっている。また、上面の伸縮性織物2と
下面の非伸縮性織物3の端縁同士を重ねて縫製や接着剤
で接合してもよい。このようにしておくと、その後の各
織物の表面への合成樹脂又はゴムの不通気性層の形成操
作が容易になる。
物2と下面の非伸縮性織物3とを、非伸縮性繋ぎ糸4が
緊張状態になるまで引き離したときの状態を示してあ
る。このとき、上面の伸縮性織物2と下面の非伸縮織物
3とは平行になっている。また、上面の伸縮性織物2と
下面の非伸縮性織物3の端縁同士を重ねて縫製や接着剤
で接合してもよい。このようにしておくと、その後の各
織物の表面への合成樹脂又はゴムの不通気性層の形成操
作が容易になる。
【0009】相対する表裏2枚の織物が多数の非伸縮性
繋ぎ糸によってつながった立体織物自体は従来周知であ
るが、本発明では各種の立体織物を利用することができ
る。そして、上面の伸縮性織物2と下面の非伸縮性織物
3との間隔は任意であるが、普通は5〜60cmであ
る。この間隔が本発明の湾曲クッション構造体の使用時
の厚さと略等しくなる。非伸縮性繋ぎ糸の配置密度は、
織物の組織を適宜変えることによって、所望の配置密度
にすることが出来る。また、非伸縮性繋ぎ糸によって適
宜間隔に連結された立体編物も同様に用いることができ
る。編物の場合は、長さ方向中央部分は非伸縮性繋ぎ糸
によって適宜間隔に連結され、両端耳部は表裏の編物が
一体に編組された構造のものものが、その後の合成樹脂
又はゴムの不通気性層の形成操作の容易性から好まし
い。
繋ぎ糸によってつながった立体織物自体は従来周知であ
るが、本発明では各種の立体織物を利用することができ
る。そして、上面の伸縮性織物2と下面の非伸縮性織物
3との間隔は任意であるが、普通は5〜60cmであ
る。この間隔が本発明の湾曲クッション構造体の使用時
の厚さと略等しくなる。非伸縮性繋ぎ糸の配置密度は、
織物の組織を適宜変えることによって、所望の配置密度
にすることが出来る。また、非伸縮性繋ぎ糸によって適
宜間隔に連結された立体編物も同様に用いることができ
る。編物の場合は、長さ方向中央部分は非伸縮性繋ぎ糸
によって適宜間隔に連結され、両端耳部は表裏の編物が
一体に編組された構造のものものが、その後の合成樹脂
又はゴムの不通気性層の形成操作の容易性から好まし
い。
【0010】本発明において、この立体織物1の伸縮性
織物2及び非伸縮性織物3の表面に、それぞれ合成樹脂
又はゴムの不通気性層を形成する。図3は、立体織物の
各織物2、3の表面に不通気層を形成させたときの縦方
向の裁断面図である。図3において、6は上面の伸縮性
織物2の表面に形成した不通気性の合成樹脂またはゴム
の層である。また7は下面の非伸縮性織物3の表面に形
成した不通気性の合成樹脂またはゴム類の層である。合
成樹脂としては塩化ビニル系樹脂、オレフィン系樹脂、
ウレタン系樹脂などが用いられる。ゴム類としてはクロ
ロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンなどが用
いられる。そして、後述する理由により、本発明におい
ては、伸縮性織物2の表面に形成させる不通気層には伸
縮性を有する素材が用いられる。
織物2及び非伸縮性織物3の表面に、それぞれ合成樹脂
又はゴムの不通気性層を形成する。図3は、立体織物の
各織物2、3の表面に不通気層を形成させたときの縦方
向の裁断面図である。図3において、6は上面の伸縮性
織物2の表面に形成した不通気性の合成樹脂またはゴム
の層である。また7は下面の非伸縮性織物3の表面に形
成した不通気性の合成樹脂またはゴム類の層である。合
成樹脂としては塩化ビニル系樹脂、オレフィン系樹脂、
ウレタン系樹脂などが用いられる。ゴム類としてはクロ
ロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンなどが用
いられる。そして、後述する理由により、本発明におい
ては、伸縮性織物2の表面に形成させる不通気層には伸
縮性を有する素材が用いられる。
【0011】この不通気性層を形成させるための合成樹
脂としては、特にウレタン系樹脂が好ましい。ウレタン
系樹脂としては、ポリウレタンエラストマーが好ましく
用いられる。ポリウレタンエラストマーは優れた弾性
率、耐荷重性、機械強度、耐油性、耐薬品性、耐摩耗性
があり有利である。ポリウレタンエラストマーは長鎖ポ
リオールを主成分とするソフトセグメントと、ジイソシ
アネートと鎖延長剤・架橋剤からなるハードセグメント
とで構成されている。また、ポリウレタンエラストマー
は、長鎖ポリオール、ジイソシアネート、鎖延長剤から
水酸基末端の固体のポリウレタンを作り、ゴムの場合と
同様にロール練し、織物に積層し、所望により加硫でき
るものが好ましい。
脂としては、特にウレタン系樹脂が好ましい。ウレタン
系樹脂としては、ポリウレタンエラストマーが好ましく
用いられる。ポリウレタンエラストマーは優れた弾性
率、耐荷重性、機械強度、耐油性、耐薬品性、耐摩耗性
があり有利である。ポリウレタンエラストマーは長鎖ポ
リオールを主成分とするソフトセグメントと、ジイソシ
アネートと鎖延長剤・架橋剤からなるハードセグメント
とで構成されている。また、ポリウレタンエラストマー
は、長鎖ポリオール、ジイソシアネート、鎖延長剤から
水酸基末端の固体のポリウレタンを作り、ゴムの場合と
同様にロール練し、織物に積層し、所望により加硫でき
るものが好ましい。
【0012】上記のジイソシアネートとしてはトリレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ナフタリンジイソシアネート、トリジンジイソシア
ネートなどが用いられる。長鎖ポリオールとしては、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル等のポリエーテルポリオール、アジピン酸系やラクト
ン系のポリエステルポリオールが主として用いられる
が、ポリエーテルポリオールが耐候性の点で好ましい。
鎖延長剤・架橋剤としては低分子多価アルコール、3,
3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン
などの芳香族ジアミン、水などが用いられる。また加硫
剤としては、硫黄、パーオキサイドなどが用いられる。
ゴムとしては天然ゴム、又はクロロプレン、ブタジエン
ゴムなど各種の合成ゴムが用いられる。織布にポリウレ
タン層を施すには、通常のノリ引法やトッピング法で行
なうことができ、またシート状に成形したポリウレタン
を織布に加圧接着してもよい。
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ナフタリンジイソシアネート、トリジンジイソシア
ネートなどが用いられる。長鎖ポリオールとしては、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル等のポリエーテルポリオール、アジピン酸系やラクト
ン系のポリエステルポリオールが主として用いられる
が、ポリエーテルポリオールが耐候性の点で好ましい。
鎖延長剤・架橋剤としては低分子多価アルコール、3,
3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン
などの芳香族ジアミン、水などが用いられる。また加硫
剤としては、硫黄、パーオキサイドなどが用いられる。
ゴムとしては天然ゴム、又はクロロプレン、ブタジエン
ゴムなど各種の合成ゴムが用いられる。織布にポリウレ
タン層を施すには、通常のノリ引法やトッピング法で行
なうことができ、またシート状に成形したポリウレタン
を織布に加圧接着してもよい。
【0013】次いで、表裏両面に不通気性の合成樹脂ま
たはゴム類の層を設けた立体編織物の周辺を密封する。
図4は本発明の湾曲クッション構造体を非伸縮性繋ぎ糸
4が緊張状態になるまで引き離したときの状態を示した
横方向の裁断面図である。符号1〜7は図2、3に示し
たと同じである。8は周辺の密封部であり、9は流動体
流入口である。この周辺の密封方法には種々の方法が採
用できる。例えば、周辺部の表部シートと裏部シート、
すなわち不通気性の合成樹脂またはゴム類の層を設けた
立体編織物の上面の伸縮性編織物と下面の非伸縮性編織
物とを重ね合わせ、この重ね合せ目を縫製し、且つ重合
部の合せ目の内部から気密状に覆う気密保持片をその両
側縁部において両シートの内側面に溶着した構造にす
る。このような構造にすると、湾曲クッション構造体内
に流動体を高圧に注入しても両シートが剥離することが
なく、また流動体の漏れを防ぐことができる。流動体流
入口9は、自動車のタイヤのチューブに使用されている
如き空気バルブなど従来既知のものが使用される。斯く
して、本発明の湾曲クッション構造体が得られる。
たはゴム類の層を設けた立体編織物の周辺を密封する。
図4は本発明の湾曲クッション構造体を非伸縮性繋ぎ糸
4が緊張状態になるまで引き離したときの状態を示した
横方向の裁断面図である。符号1〜7は図2、3に示し
たと同じである。8は周辺の密封部であり、9は流動体
流入口である。この周辺の密封方法には種々の方法が採
用できる。例えば、周辺部の表部シートと裏部シート、
すなわち不通気性の合成樹脂またはゴム類の層を設けた
立体編織物の上面の伸縮性編織物と下面の非伸縮性編織
物とを重ね合わせ、この重ね合せ目を縫製し、且つ重合
部の合せ目の内部から気密状に覆う気密保持片をその両
側縁部において両シートの内側面に溶着した構造にす
る。このような構造にすると、湾曲クッション構造体内
に流動体を高圧に注入しても両シートが剥離することが
なく、また流動体の漏れを防ぐことができる。流動体流
入口9は、自動車のタイヤのチューブに使用されている
如き空気バルブなど従来既知のものが使用される。斯く
して、本発明の湾曲クッション構造体が得られる。
【0014】図4に示す本発明の湾曲クッション構造体
に、流動体流入口9から空気を圧入する。上面の伸縮性
編織物として一方向伸縮性編織物を用いた場合、空気を
圧入して構造体内の圧力を高めると、上面の伸縮性編織
物2は空気圧によって膨張し一方向に伸長する。しかし
て、下面の非伸縮性編織物3は伸長しなくそのままの状
態にあるため、空気圧を高めると板状のクッション構造
体は、図5の斜視図に示すように伸縮性編織物(2、
6)側に凸に湾曲する。(3、7)は非伸縮性編織物側
であり、8は周辺の密封部である。そして、湾曲が極端
な場合には筒状になる。このように上面の伸縮性編織物
2が伸長することによって湾曲が生じるのであるから、
上面の伸縮性編織物の表面に形成させる不通気層6はあ
る程度の伸縮性を有する必要があるが、通常は、ポリウ
レタン、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ゴム等でもよい。
に、流動体流入口9から空気を圧入する。上面の伸縮性
編織物として一方向伸縮性編織物を用いた場合、空気を
圧入して構造体内の圧力を高めると、上面の伸縮性編織
物2は空気圧によって膨張し一方向に伸長する。しかし
て、下面の非伸縮性編織物3は伸長しなくそのままの状
態にあるため、空気圧を高めると板状のクッション構造
体は、図5の斜視図に示すように伸縮性編織物(2、
6)側に凸に湾曲する。(3、7)は非伸縮性編織物側
であり、8は周辺の密封部である。そして、湾曲が極端
な場合には筒状になる。このように上面の伸縮性編織物
2が伸長することによって湾曲が生じるのであるから、
上面の伸縮性編織物の表面に形成させる不通気層6はあ
る程度の伸縮性を有する必要があるが、通常は、ポリウ
レタン、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ゴム等でもよい。
【0015】上記の例は、上面の伸縮性編織物2が一方
向に伸縮性を有する場合であるが、この上面の伸縮性編
織物2が二方向に伸長性を有する場合は、クッションに
空気を圧入したときに次のような挙動を示す。すなわ
ち、空気の圧入によって上面の二方向伸縮性編織物が面
として広がるため、伸縮性編織物(2、6)側に凸に湾
曲しその湾曲は球面状になる。図6はその状態を模式的
に示した斜視図である。(3、7)は非伸縮性編織物側
であり、8は周辺の密封部である。9は流動体流入口で
ある。
向に伸縮性を有する場合であるが、この上面の伸縮性編
織物2が二方向に伸長性を有する場合は、クッションに
空気を圧入したときに次のような挙動を示す。すなわ
ち、空気の圧入によって上面の二方向伸縮性編織物が面
として広がるため、伸縮性編織物(2、6)側に凸に湾
曲しその湾曲は球面状になる。図6はその状態を模式的
に示した斜視図である。(3、7)は非伸縮性編織物側
であり、8は周辺の密封部である。9は流動体流入口で
ある。
【0016】本発明では、上記の密閉した立体編織物
に、流動体を封入して膨らまし湾曲クッション構造体に
する。流動体としては、空気、ヘリウムなどの気体、水
などの液体或は粉体などが挙げられる。本発明の湾曲ク
ッション構造体は、流動体を十分に封入したとき、次の
如き特性を有する。すなわち、本発明の湾曲クッション
構造体に局部的に応力を加えても、その部分が殆ど凹む
ことがない。その理由は、相対する表裏2枚の編織物が
非伸縮性繋ぎ糸によって適宜間隔に連結されているため
である。局部的に応力を加えた場合、その部分が凹むた
めには、他の部分が膨らむ必要がある。ところが本発明
の湾曲クッション構造体においては、相対する表裏2枚
の編織物が非伸縮性繋ぎ糸によって適宜間隔に連結され
ているため、膨張が不可能である。したがって、本発明
の湾曲クッション構造体は局部的に応力を加えてもその
部分が殆ど凹むことがなく、湾曲クッション構造体であ
りながら、形状保持性がよいという特性を有する。
に、流動体を封入して膨らまし湾曲クッション構造体に
する。流動体としては、空気、ヘリウムなどの気体、水
などの液体或は粉体などが挙げられる。本発明の湾曲ク
ッション構造体は、流動体を十分に封入したとき、次の
如き特性を有する。すなわち、本発明の湾曲クッション
構造体に局部的に応力を加えても、その部分が殆ど凹む
ことがない。その理由は、相対する表裏2枚の編織物が
非伸縮性繋ぎ糸によって適宜間隔に連結されているため
である。局部的に応力を加えた場合、その部分が凹むた
めには、他の部分が膨らむ必要がある。ところが本発明
の湾曲クッション構造体においては、相対する表裏2枚
の編織物が非伸縮性繋ぎ糸によって適宜間隔に連結され
ているため、膨張が不可能である。したがって、本発明
の湾曲クッション構造体は局部的に応力を加えてもその
部分が殆ど凹むことがなく、湾曲クッション構造体であ
りながら、形状保持性がよいという特性を有する。
【0017】本発明の湾曲クッション構造体は、ボード
類、すなわち例えば図7に示すボディボード、或はサー
フボードなどの水上遊技に使用するボード類の基材に好
適である。そして、例えばボディーボードのように使用
時の応力が比較的小さい用途に用いる場合には、上述の
特性を示すが、例えばサーフボードのように使用時に局
部的に大きな応力がかかる用途に用いる場合には、上記
の特性を示さないことがある。すなわち、表裏2枚の編
織物のうちの1枚が伸縮性編織物であるため、局部的に
大きな応力がかかったとき、その部分の伸縮性編織物が
伸縮して内容積変化を起こし変形しやすくなる(すなわ
ち、剛性が小さくなる)ことがある。このような剛性が
小さくなり変形しやすくなるのを防ぐためには、伸縮性
編織物として一定以上の伸びを規制した(すなわち、一
定以上は伸びなくした)伸縮性編織物を使用するのが好
ましい。例えば、低伸縮性捲縮糸など一定以上伸びない
糸を用いて伸縮性編織物の伸びを規制する。また、伸縮
性糸と非伸縮性糸を組み合わせ、非伸縮性糸を一定割合
で弛ませて編織成し、伸縮性糸の一定以上の伸びを非伸
縮性糸が抑制するようにして伸縮性編織物の伸びを規制
するなどの方法を採ることもできる。そして、この伸縮
性編織物の伸びの限度までクッション構造体を膨張させ
ておくと、上記の変形を無くすことができる。
類、すなわち例えば図7に示すボディボード、或はサー
フボードなどの水上遊技に使用するボード類の基材に好
適である。そして、例えばボディーボードのように使用
時の応力が比較的小さい用途に用いる場合には、上述の
特性を示すが、例えばサーフボードのように使用時に局
部的に大きな応力がかかる用途に用いる場合には、上記
の特性を示さないことがある。すなわち、表裏2枚の編
織物のうちの1枚が伸縮性編織物であるため、局部的に
大きな応力がかかったとき、その部分の伸縮性編織物が
伸縮して内容積変化を起こし変形しやすくなる(すなわ
ち、剛性が小さくなる)ことがある。このような剛性が
小さくなり変形しやすくなるのを防ぐためには、伸縮性
編織物として一定以上の伸びを規制した(すなわち、一
定以上は伸びなくした)伸縮性編織物を使用するのが好
ましい。例えば、低伸縮性捲縮糸など一定以上伸びない
糸を用いて伸縮性編織物の伸びを規制する。また、伸縮
性糸と非伸縮性糸を組み合わせ、非伸縮性糸を一定割合
で弛ませて編織成し、伸縮性糸の一定以上の伸びを非伸
縮性糸が抑制するようにして伸縮性編織物の伸びを規制
するなどの方法を採ることもできる。そして、この伸縮
性編織物の伸びの限度までクッション構造体を膨張させ
ておくと、上記の変形を無くすことができる。
【0018】このクッション性と形状保持性とを有する
本発明の湾曲クッション構造体は、流動体を排出したと
きには小さく畳めるという特性、また流動体として空気
を封入したときは軽くて、水に浮くという特性、湾曲し
た独特の形状に作成できるという特性、更に水に沈めた
り、重くする必要があるときには、流動体として比重の
大きい液体や粉体を封入することによって調整が可能と
なる特性が相俟って、所謂クッションとしての用途の外
に種々の用途に使用できる。次に、本発明の湾曲クッシ
ョン構造体の用途の例を列挙する。
本発明の湾曲クッション構造体は、流動体を排出したと
きには小さく畳めるという特性、また流動体として空気
を封入したときは軽くて、水に浮くという特性、湾曲し
た独特の形状に作成できるという特性、更に水に沈めた
り、重くする必要があるときには、流動体として比重の
大きい液体や粉体を封入することによって調整が可能と
なる特性が相俟って、所謂クッションとしての用途の外
に種々の用途に使用できる。次に、本発明の湾曲クッシ
ョン構造体の用途の例を列挙する。
【0019】・ボディーボード、サーフボードなどのボ
ード類 ・仮設建築物、エアーテント(膨らませて、居住空間を
つくる。) ・ボート本体、ボート底板 ・エアーシリンダー(空気を吹き込んで膨張させ、この
膨張によって物品を抑え付けるのに用いる。) ・ダンネージバッグ(積荷と積荷の間に挿入し、その後
膨らませて積荷を安定にし、荷崩れしないようにす
る。) ・コンクリート型枠(膨らませて、コンクリートの型枠
に用いる。) ・ビル工事用などのダメ穴の成形(膨らませて成形用の
枠に用いる。)やダメ穴不使用時の封鎖(膨らませて穴
の一時的な封鎖に用いる。) ・自動車用マット(膨らまして、倒した座席の上に載置
する。)
ード類 ・仮設建築物、エアーテント(膨らませて、居住空間を
つくる。) ・ボート本体、ボート底板 ・エアーシリンダー(空気を吹き込んで膨張させ、この
膨張によって物品を抑え付けるのに用いる。) ・ダンネージバッグ(積荷と積荷の間に挿入し、その後
膨らませて積荷を安定にし、荷崩れしないようにす
る。) ・コンクリート型枠(膨らませて、コンクリートの型枠
に用いる。) ・ビル工事用などのダメ穴の成形(膨らませて成形用の
枠に用いる。)やダメ穴不使用時の封鎖(膨らませて穴
の一時的な封鎖に用いる。) ・自動車用マット(膨らまして、倒した座席の上に載置
する。)
【0020】・アウトドア用グランドマット(膨らませ
て地面などへの敷物に用いる。薄くても底ずきしな
い。) ・アウトドア用テーブル又は椅子(膨らませて、テーブ
ルや台や椅子に利用する。) ・間仕切り(膨らませて間仕切りに用いる。自立性があ
り、防音性がよい。) ・エアフェンス(膨らませてフェンスに用いる。) ・衝撃吸収用保護マット(膨らませて、床や壁に貼着す
る。) ・仮設貯水層、簡易浴槽、仮設プール或は活け州など
(膨らまして、水を入れて使用する。)
て地面などへの敷物に用いる。薄くても底ずきしな
い。) ・アウトドア用テーブル又は椅子(膨らませて、テーブ
ルや台や椅子に利用する。) ・間仕切り(膨らませて間仕切りに用いる。自立性があ
り、防音性がよい。) ・エアフェンス(膨らませてフェンスに用いる。) ・衝撃吸収用保護マット(膨らませて、床や壁に貼着す
る。) ・仮設貯水層、簡易浴槽、仮設プール或は活け州など
(膨らまして、水を入れて使用する。)
【0021】・アドバルーン(膨らませて空中に浮き上
がらせる。) ・広告柱、広告板(膨らませると湾曲して柱状や板状に
なるように形成し、広告に利用する。) ・エアーシュウター(非常時に膨らませて、航空機から
脱出するときなどに用いる。) ・ダクト(配管として用いる。) ・ボート用桟橋の浮体、舟の補助フロート、筏、仮橋
(水に浮く性質を利用する。) ・オイルフェンス(膨らませて河川、池、海などに張
り、油の拡散を防ぐ) ・自動車用のエアーバッグ(緊急時に膨張して人体を保
護するものであるが、膨らみ過ぎの反動により生じる二
次災害を防げる。) ・建物内の地震対策用エアーバッグ(膨らませて用い
る。支えた落下物がエアーバッグから更に落下して二次
災害を起こす可能性が減少する。)
がらせる。) ・広告柱、広告板(膨らませると湾曲して柱状や板状に
なるように形成し、広告に利用する。) ・エアーシュウター(非常時に膨らませて、航空機から
脱出するときなどに用いる。) ・ダクト(配管として用いる。) ・ボート用桟橋の浮体、舟の補助フロート、筏、仮橋
(水に浮く性質を利用する。) ・オイルフェンス(膨らませて河川、池、海などに張
り、油の拡散を防ぐ) ・自動車用のエアーバッグ(緊急時に膨張して人体を保
護するものであるが、膨らみ過ぎの反動により生じる二
次災害を防げる。) ・建物内の地震対策用エアーバッグ(膨らませて用い
る。支えた落下物がエアーバッグから更に落下して二次
災害を起こす可能性が減少する。)
【0022】
【発明の効果】本発明の湾曲クッション構造体は、十分
に流動体を封入したとき、湾曲クッション構造体に局部
的に応力を加えても、その部分が殆ど凹むことがないと
言う特性、すなわち形状保持性を有する。上記の特性
と、湾曲しているという特性、流動体を排出したときに
は小さくたためるという特性、また流動体として空気を
封入したときには軽くて水に浮くという特性、封入する
流動体の比重を選定することによって重量を調整できる
特性が相俟って、種々の用途に使用できる。
に流動体を封入したとき、湾曲クッション構造体に局部
的に応力を加えても、その部分が殆ど凹むことがないと
言う特性、すなわち形状保持性を有する。上記の特性
と、湾曲しているという特性、流動体を排出したときに
は小さくたためるという特性、また流動体として空気を
封入したときには軽くて水に浮くという特性、封入する
流動体の比重を選定することによって重量を調整できる
特性が相俟って、種々の用途に使用できる。
【図1】基材の立体織物の縦方向の部分拡大裁断面図
【図2】基材の立体織物の横方向の部分拡大裁断面図
【図3】不通気層を設けた立体織物の縦方向の部分拡大
裁断面図
裁断面図
【図4】本発明の湾曲クッション構造体の部分断面図
【図5】本発明の湾曲クッション構造体の一例の斜視図
【図6】本発明の湾曲クッション構造体の他の例の斜視
図
図
【図7】本発明の湾曲クッション構造体を基材としたボ
ディボードの斜視図
ディボードの斜視図
1 立体織物、2 上面の織物、3 下面の織物、4、
非伸縮性繋ぎ糸、5非伸縮性繋ぎ糸の織込み部、6,
7 合成樹脂層、8 周辺密封部、9 流動体流入口、
10 ボディボード
非伸縮性繋ぎ糸、5非伸縮性繋ぎ糸の織込み部、6,
7 合成樹脂層、8 周辺密封部、9 流動体流入口、
10 ボディボード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 27/12 B32B 27/12 D03D 1/00 D03D 1/00 Z 11/00 11/00 Z (72)発明者 日置 利通 岐阜県本巣郡巣南町宮田245番地 株式会 社ハイビックス内 Fターム(参考) 3B096 AB08 AC05 AD03 AD04 AD08 4F100 AJ04 AJ05 AK01B AK07 AK28 AK29 AK41 AK48 AK51 AL09 AN00B AN01 BA02 DD31 DG19A GB07 GB33 GB71 GB87 GB90 JA13 JK10 4L048 BA09 BA22 CA04 DA24 DA25 DA27 DA30
Claims (4)
- 【請求項1】伸縮性編織物と非伸縮性編織物とが非伸縮
性繋ぎ糸によって適宜間隔で連結された立体編織物を基
材とし、該立体編織物の各編織物の表面に合成樹脂又は
ゴムの不通気性層を形成し且つその各側面を密封してな
り、且つ流動体流入口を取り付けたことを特徴とする湾
曲クッション構造体。 - 【請求項2】立体編織物が編物で構成されており、長さ
方向中央部分は非伸縮性繋ぎ糸によって適宜間隔に連結
され、両端耳部は伸縮性編物と非伸縮性編物とが一体に
編組されているものであることを特徴とする請求項1の
湾曲クッション構造体。 - 【請求項3】伸縮性編織物と非伸縮性編織物とが非伸縮
性繋ぎ糸によって適宜間隔で連結された立体編織物を基
材とし、該立体編織物の各編織物の表面に合成樹脂又は
ゴムの不通気性層を形成し且つその各側面を密封してな
り、且つ流動体流入口を取り付けたことを特徴とする湾
曲クッション構造体において、各側面の密封が、伸縮性
編織物と非伸縮性編織物とを重ね合わせ、この重ね合せ
目を縫製し、且つ重ね合せ部の合せ目を気密性にしたこ
とを特徴とする湾曲クッション構造体。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の湾曲クッ
ション構造体で作られたボード類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11038182A JP2000233472A (ja) | 1999-02-17 | 1999-02-17 | 湾曲クッション構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11038182A JP2000233472A (ja) | 1999-02-17 | 1999-02-17 | 湾曲クッション構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000233472A true JP2000233472A (ja) | 2000-08-29 |
Family
ID=12518254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11038182A Pending JP2000233472A (ja) | 1999-02-17 | 1999-02-17 | 湾曲クッション構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000233472A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005193641A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-21 | Boshoku Sangyo Sogo Kenkyusho | 空間布膜及びその製造方法 |
JP2016203591A (ja) * | 2015-04-28 | 2016-12-08 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 複合シート及び大型複合シート |
-
1999
- 1999-02-17 JP JP11038182A patent/JP2000233472A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005193641A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-21 | Boshoku Sangyo Sogo Kenkyusho | 空間布膜及びその製造方法 |
JP4659379B2 (ja) * | 2003-12-26 | 2011-03-30 | 財団法人紡織産業綜合研究所 | 空間布膜 |
JP2016203591A (ja) * | 2015-04-28 | 2016-12-08 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 複合シート及び大型複合シート |
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