JPH11285310A - コンバインにおける刈取前処理装置の駆動制御装置 - Google Patents

コンバインにおける刈取前処理装置の駆動制御装置

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JPH11285310A
JPH11285310A JP9121898A JP9121898A JPH11285310A JP H11285310 A JPH11285310 A JP H11285310A JP 9121898 A JP9121898 A JP 9121898A JP 9121898 A JP9121898 A JP 9121898A JP H11285310 A JPH11285310 A JP H11285310A
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JP
Japan
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cutting
clutch
reaping
grain
sensor
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JP9121898A
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English (en)
Inventor
Hideki Yamanaka
秀城 山中
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刈取の1行程終了時に刈取前処理装置内の穀
稈搬送装置8等に穀稈が停止したままになって、抜け落
ちるの防止する。 【解決手段】 刈取前処理装置を所定高さまで上昇させ
るとき、穀稈引起装置6の下部前端側に配置された穀稈
通過有無センサ90による穀稈通過なしを検出すれば、
穀稈搬送装置8の後部等に配置した扱深さセンサ91に
より検出値なしとなるまでの間、刈取クラッチ49をO
Nに保持し、エンジン35からの動力を一定回転駆動部
としての動力分岐用ミッション39の定速回転駆動軸4
4を介して刈取軸47に動力伝達し、刈取前処理装置4
を一定の高速にて駆動し、その後前記刈取クラッチ49
をOFFとするようにクイック刈取搬送制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの刈取
前処理装置を駆動し、または停止させるようにしたコン
バインにおける刈取前処理装置の駆動制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、特開平7−2746
50号公報等において、刈取前処理装置を所定刈高さま
で下降させる刈取脱穀作業時には、自動的に刈取クラッ
チがONするが、刈取前処理装置を前記刈高さ以上に上
昇させる非作業時には自動的に刈取クラッチをOFFす
るというオートクラッチ制御を実行して、圃場での刈取
脱穀作業を迅速に実行することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圃場内
において、1行程分の刈取脱穀作業を終えて、次の行程
に入る回行時には、刈取前処理装置を上昇させるという
前記オートクラッチ制御を実行するので、刈取クラッチ
がOFFとなって、刈取前処理装置への動力伝達が遮断
される。その結果、1行程の終了間際の刈取られた穀稈
が刈取前処理装置の穀稈搬送部に止まったままになり、
穀稈搬送部、特にフイードチェン始端部への穀稈受け継
ぎ箇所で穀稈が抜け落ちるという問題があった。
【0004】また、次行程に入り始めには、コンバイン
の車速は遅い一方、フイードチェンの速度は一定である
ため、フイードチェンの箇所等で穀稈の長手方向の挟持
の位置ずれが発生し易く、扱胴での扱残しの原因になっ
たり、扱胴の回転により穀稈全体が扱室内に引き抜かれ
て脱穀負荷が増大して、選別不良が発生するという問題
があった。
【0005】本発明は、これらの問題を解決すべくなさ
れたものであり、刈取終了後に刈取前処理装置を昇降さ
せても直ち穀稈の搬送駆動を停止させないようにして、
穀稈の抜け落ち等の現象を発生させないようにしたコン
バインにおける刈取前処理装置の駆動制御装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明のコンバインにおける刈取前
処理装置の駆動制御装置は、フイードチェン付き脱穀部
を備えた走行機体に、刈取前処理装置を油圧シリンダを
介して昇降駆動するように装着し、エンジンからの動力
を刈取前処理装置に継断するための刈取クラッチと、刈
取前処理装置の下部前端側に配置する穀稈通過有無セン
サとを備え、前記刈取前処理装置を所定高さまで上昇さ
せるとき、前記穀稈通過有無センサによる穀稈通過なし
を検出し、且つフイードチェンへの穀稈受け継ぎが終了
するまで、刈取前処理装置を一定の高速にて駆動し、そ
の後刈取クラッチをOFFにするように制御するもので
ある。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のコンバインにおける刈取前処理装置の駆動制御
装置において、前記エンジンからの動力を車速同調駆動
部と、一定回転駆動部との選択により刈取前処理装置を
駆動するように構成する一方、脱穀部への穀稈供給側に
配置した扱深さ調節用の扱深さセンサを備え、前記刈取
前処理装置を所定高さまで上昇させるとき、前記穀稈通
過有無センサによる穀稈通過なしを検出すれば、前記扱
深さセンサにより検出値なしとなるまでの間、前記一定
回転駆動部を介して刈取前処理装置を駆動し、その後前
記刈取クラッチをOFFとするように制御するものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明を具体化した実施形態
について説明すると、図1は走行クローラ2aが備えら
れた左右一対の走行装置2を有するコンバインの走行機
体1の側面図であり、図2は走行機体1の平面図、図3
は刈取前処理装置と走行機体との対機体昇降位置を検出
するための昇降ポジションセンサの側面図、図5は刈取
前処理装置の穀稈搬送装置の正面図、図6は動力伝達の
スケルトン図、図7は油圧回路と制御装置の機能ブロッ
ク図である。
【0009】走行機体1の進行方向に向かって左側には
脱穀装置3を搭載し、走行機体1の前部には単動式の油
圧シリンダ9により昇降動可能な刈取前処理装置4を配
置する。刈取前処理装置4の下部フレームの下部側には
バリカン式の刈刃装置5を、前方には6条分の穀稈引起
装置6が配置され、穀稈引起装置6と脱穀装置における
フイードチェン7前端との間には、穀稈搬送装置8が配
置され、穀稈引起装置6の下部前方には分草体10が突
出している(図2、図5を参照)。走行機体1の右側前
部に運転室11が配置され、その後側に穀粒タンク12
が配置されている。
【0010】図3及び図4に示すように、刈取前処理装
置4に先端を装着した前方下向き傾斜状の昇降筒フレー
ム14の基端を水平筒15に固着し、該水平筒15を走
行機体1の前部に設けた複数の軸受ブラケット16(一
方を図示省略)に回動自在に軸支し、走行機体1上のエ
ンジン35からの動力を前記水平筒15及び昇降筒フレ
ーム14の各々の内径部に配置した伝動軸17と19、
傘歯車対18等を介して刈取前処理装置4の各部に動力
伝達される。そして、昇降筒フレーム14の中途部と走
行機体1との間に装架した昇降油圧シリンダ9にて刈取
前処理装置8を昇降駆動させるものである。
【0011】コンバインの動力伝達系を示すスケルトン
図(図6)に示すように、エンジン35からの出力の一
方は、クラッチ36を介して穀粒タンク12内の底コン
ベヤ37及び縦コンベヤ38に動力伝達し、次いで排出
オーガ28内のスクリューコンベヤ(図示せず)に伝達
される。エンジン35からの他の出力は、動力分岐用ミ
ッション39を介して扱胴駆動軸40、選別駆動軸4
1、走行用の油圧ポンプ油圧モータ式(HST式)走行
駆動部42への駆動軸43及び刈取前処理装置4への定
速回転駆動軸44に動力伝達される。この場合、動力分
岐用ミッション39内には、刈取クラッチ49と脱穀ク
ラッチ48とが備えられ、脱穀クラッチ48を介してエ
ンジン35からの動力伝達のON・OFFを実行し、扱
胴駆動軸40及び選別駆動軸41を介して扱胴13及び
処理胴29、送風フアン21a、唐箕フアン21b、揺
動選別機構21c、一番受樋のスクリューコンベヤ26
a、唐箕フアン、二番受け樋のスクリューコンベヤ26
b及び二番還元コンベヤ25、排藁チェン31、吸引フ
アン30及び排藁カッタ33、さらには、FCクラッチ
7aを介してフイードチェン7の後端にそれぞれ伝達さ
れる。
【0012】他方、前記動力分岐用ミッション39内の
刈取クラッチ49を介して出力する軸から前記(HST
式)走行駆動部42より出力する刈取同調駆動軸45の
プーリには、車速同調用の(走行駆動部の正回転時のみ
伝達可能な)ワンウエイクラッチ45a及びベルト、プ
ーリを介して刈取軸47に動力伝達させている。なお、
ワンウエイクラッチ45aの構造は、刈取同調駆動軸4
5の回転速度が定速回転駆動軸44の回転速度より早い
場合には、刈取同調駆動軸45の出力が刈取軸47に伝
達され、定速回転駆動軸44の回転速度のほうが速い場
合には、当該定速回転駆動軸44からの出力が刈取軸4
7に伝達されるように構成されている。
【0013】従って、車速同調制御を禁止(中止)する
場合等で、動力分岐用ミッション39の定速回転駆動軸
44を介して刈取軸47に動力伝達し、HST式走行駆
動部42より出力する刈取同調駆動軸45の回転数が前
記定速回転駆動軸44からの回転数より低い場合や、刈
取同調駆動軸45がコンバインの後退方向に回転する場
合には、ワンウエイクラッチ45aを介して定速回転駆
動軸44側から刈取軸47に動力伝達される。
【0014】なお、この場合、刈取部の安全クラッチ4
6が前記ベルトのテンションを緊張・緩和することによ
り動力継断するテンションクラッチとして設けられてい
る。前記脱穀クラッチ48,刈取クラッチ49,FCク
ラッチ7aをそれぞれON・OFF操作するには、それ
ぞれのクラッチに対応する電磁ソレノイド等のクラッチ
アクチュエータを制御装置70の指令にてON・OFF
動作するように構成されている。
【0015】前記HST式(2油圧モータ2油圧ポンプ
による無段階変速機構内に機械的変速機構を組み込んだ
もの)走行駆動部42の各油圧ポンプ等の斜板を調節し
て車速を無段階変速するための主変速レバー85は、図
8及び図9に示すように、前記運転室11内の座席11
aの側方操作部にて前後回動し、ほぼ垂直姿勢の中立位
置(停止位置)に対して前に倒すと前進位置であり、垂
直に対する傾斜角度が大きいほど車速が速くなる。後方
に傾斜させると後退となり、その傾斜角度が大きいほど
車速が速くなる。
【0016】同じく座席11aの側方操作部に配置した
副変速レバー86は、HST式走行駆動部42内に設け
た機械的変速機構(図示せず)を操作する伝動モータ等
のアクチュエータを制御するためのものであり、副変速
レバー86を路上走行モード、標準作業モード、低速作
業モードの各位置に切換えると、コンバインに搭載した
マイクロコンピュータ式の制御装置(コントローラユニ
ット)70の指令により、前記各作業モード時に適応す
る走行駆動部42の出力(馬力)及び回転数を所定のレ
ンジに設定保持することができる。
【0017】刈取前処理装置4と圃場面との対地高さを
検出して刈高さを検出するための刈高さセンサとしての
超音波センサ20は、前記穀稈引き起こし装置6の裏面
側に設けたブラケット(図示せず)に配置し、超音波セ
ンサ20における発信器20aの発信部(ホーン部)と
受信器20bの受信部とを圃場面に向けるように配置す
る。超音波センサ20の設置高さと刈刃5の設置高さと
が異なる場合には、超音波センサ20の検出値から所定
の換算により、刈高さ検出値を求めるようにしている。
【0018】昇降ポジションセンサ22は、走行機体1
と刈取前処理装置4との相対高さを検出するためのもの
であり、本実施例では、図3及び図4に示すように、前
記軸受ブラケット16に固定した回動ポテンショメータ
式の昇降ポジションセンサ22の感知回動アーム23
を、水平筒15の外面に固着したセンサ軸24に当接さ
せ、水平筒15の回動角度θを検出することにより、昇
降筒フレーム14の回動角度、ひいては走行機体1に対
する刈取前処理装置4の昇降位置(対機体昇降位置)を
検出できるようになっている。
【0019】図7は、刈高さ制御、オートクラッチ制御
等の刈取前処理装置の昇降制御並びに刈取前処理装置の
駆動制御、及び本発明の刈取クイック制御等を実行する
ための制御装置70の機能ブロック図を示し、該制御装
置70は、マイクロコンピュータ等の電子式制御装置で
あり、図示しないが各種演算処理や制御を実行するため
の中央処理装置(CPU)や、制御プログラムを記憶さ
せた読み出し専用メモリ(ROM)、各種の検出値、デ
ータ等を一時的に記憶させる随時読み書き可能メモリ
(RAM)、制御装置の電源をOFFとしても記憶デー
タを保持するための不揮発性メモリ、タイマ機能として
のクロック、インターフェイス、バスなどを備える。
【0020】超音波センサ20における発信器20aに
は制御装置70からの指令により発信駆動回路71を介
して適宜時間間隔T1にて超音波を発信し、被検出物等
にて反射された反射波は受信器20bで受信し、その検
出信号は受信増幅回路72を介して制御装置70に入力
する。前記昇降ポジションセンサ22の検出信号もA/
D変換器を介して前記時間間隔T1ごとに制御装置70
に入力する。
【0021】また、刈高さ設定器73、刈取脱穀作業を
手動モードで行うときの3位置検出型の手動スイッチ7
6、同じ作業を自動制御モードにするときの自動スイッ
チ75、さらに前記手動で実行するとき刈取前処理装置
4の昇降量及び又は昇降速度を小さい側に変更するた
め、オペレータが足で踏み込んでON・OFF操作する
フットスイッチ74の各信号もそれぞれ制御装置70に
入力される。手動スイッチ76の操作レバー76aは前
後傾動可能で中立位置に自動復帰するように付勢され、
操作レバー76aを前方向に傾倒している間は所定昇降
速度V1で下降継続し、後傾している間は所定昇降速度
V1で上昇継続する。
【0022】また、前記制御装置70では、所定の演算
結果に応じて所定の昇降指令信号を第1駆動回路77と
第2駆動回路78とに出力し、第1駆動回路77からの
出力に応じて油圧回路79における油圧切換弁80の電
磁ソレノイド80a,80bを作動させる一方、第2駆
動回路78からの出力に応じて高速応答電磁弁の一例で
ある電磁比例減圧弁50の電磁ソレノイド50aを作動
させて、刈取前処理装置4の昇降のための単動油圧シリ
ンダ9を作動させるのである。
【0023】図7に示す油圧回路79では、前記単動式
の昇降油圧シリンダ9及び左右の走行装置3と走行機体
1との左右相対車高を制御するための左右一対のローリ
ング制御用油圧シリンダ(図示せず)に対する油圧制御
弁51等にも圧油を供給する。この場合、図7に示すよ
うに、油圧回路79の油圧ポンプ52から油圧切換弁4
9への給油路53中に、リリーフ弁54を介挿する。4
ポート3位置切換電磁式の油圧切換弁80の出力ポート
から単動油圧シリンダ9への油圧管途中には、逆止弁5
5、及びスローリターンチェック弁56を接続する。な
お、油圧切換弁80の他の出力ポートからは他の油圧制
御弁51に同時に給油するように構成されている。
【0024】前記油圧管の逆止弁55とスローリターン
チェック弁56との間に接続した戻油管57には、前記
単動油圧シリンダ9のピストンロッド下降用の可変絞り
弁58と緊急下降弁59とを並列接続する。この可変絞
り弁58は、2ポート2位置切換型のバルブであって、
そのパイロットポートには、前記の高速応答電磁弁の1
例としての、電磁比例減圧弁50の出力ポートを接続す
る。
【0025】そして、刈取前処理装置4の昇降用の油圧
シリンダ9の作動制御は次のように実行する。即ち、電
磁式の油圧切換弁80を切換て油圧シリンダ9を伸長さ
せる場合には、電磁ソレノイド80aをパルス幅変調制
御(PWM)にて作動させると、電磁比例減圧弁50に
よって適宜油圧に調整されたパイロット圧が可変絞り弁
58に作用し、可変絞り弁58の絞り度合いが任意に変
化し、戻油管57から油タンク60にドレンされる。そ
の場合、可変絞り弁58の絞り度合いに応じて油圧シリ
ンダ9の作動速度が調節される。
【0026】また、油圧シリンダ9を縮小させる場合に
は、油圧切換弁80を中立にし、電磁比例減圧弁50を
前記と同様にパルス幅変調制御(PWM)方式にて作動
させ、そのパイロット圧の調節にて可変絞り弁58の絞
り開度を調節し、これにより油圧シリンダ9の作動速度
を調節する。なお、走行機体1を前進走行させながら通
常の刈取脱穀作業を実行するとき(標準作業モード時)
には、動力分岐用ミッション39における脱穀クラッチ
48,刈取クラッチ49はON(動力接続)の状態に
し、且つFCクラッチ7aもONであり、燃料噴射量セ
ンサ及び車速センサの検出値を監視しながら、走行駆動
部42の出力に同調させた回転数の刈取同調駆動軸45
を介して刈取軸47を駆動させて刈取前処理装置4を同
調駆動する一方、扱胴駆動軸40及び選別駆動軸41を
駆動させて、フイードチェン7、扱胴11、処理胴2
9、送風フアン21a、唐箕フアン21b、揺動選別機
構21c等は一定速度で駆動させるのである。
【0027】手動モードにおいて、刈取前処理装置4の
昇降速度を前記所定速度V1より遅い微速速度V2にて
細かく昇降操作するための微調整用切換手段としては、
フットスイッチ74のON・OFFのための踏み込み式
ペタル87を座席11aの左前側方下方の床板に上向き
に突出している。さらに、後述する刈取クイックペタル
(流し込みペタルともいう)88は、図8及び図9に示
すように、丸ハンドル89の下方の床板に突出させて配
置されている。
【0028】また、図5に示すように、前記刈取前処理
装置4における穀稈引起装置6の下部前端側には、穀稈
通過の有無を検出するための穀稈通過有無センサ90が
2条分の穀稈通過箇所毎に配置され、刈取前処理装置4
の穀稈搬送装置8からフイードチェン7に穀稈を受継ぐ
箇所等に、浅扱位置センサ91aと深扱位置センサ91
bとからなる扱深さセンサ91が配置され、穀稈通過有
無センサ90がONで刈取脱穀の制御が開始され、前記
全て(3つ)の穀稈通過有無センサ90がOFF(穀稈
通過なし)のときには、刈り終わりの制御を実行する。
扱深さセンサ91では、通常設定した扱深さになるよう
に、穀稈搬送装置8からフイードチェン7の始端部への
穀稈の受け継ぎ調節部8aが作動する。
【0029】この構成において、圃場内での刈取脱穀作
業に際して、オートクラッチ制御では、刈取前処理装置
4を所定刈高さまで下降させると、自動的に刈取クラッ
チ49がONする一方、刈取前処理装置4を前記刈高さ
より高い所定高さまで上昇させると、自動的に刈取クラ
ッチ49をOFFする。また、刈高さ調節レバーまたは
オートリフトボタン(前記種変速レバー85の握り部等
に装着されている)で刈取前処理装置4を上昇させる
と、刈取前処理装置4の駆動停止、フイードチェン7の
駆動停止となる。逆に、刈高さ調節レバーまたはオート
リフトボタンで刈取前処理装置4を下降させると、当該
刈取前処理装置4及びフイードチェン7の駆動が開始さ
れる。
【0030】圃場内での刈取脱穀作業途中において走行
機体を方向転換等を実行するに際して、走行機体1を停
止または後退させても、前記ワンウエイクラッチ45a
の作用により、刈取同調駆動軸45の出力は刈取前処理
装置4側に伝達されない。その場合、刈取前処理装置4
をオートクラッチ制御により、刈取高さより所定高さ以
上に刈取前処理装置4を上昇させると、刈取クラッチ4
9がOFFになり、刈取前処理装置4及びフイードチェ
ン7の駆動は停止する。なお、作業機者が手動等にてF
Cクラッチ7aをOFFにしても、フイードチェン7の
回転は停止する。
【0031】そして、圃場内での1行程の刈取脱穀作業
を終えて、次の行程に入るまでの間、上述のように、少
なくとも刈取クラッチ49をOFFにしてしまうと、前
記1行程の刈取脱穀の終了近傍で刈り取られた穀稈が未
だ刈取前処理装置4における穀稈搬送装置8内に位置し
たまま搬送が停止されるので、次の行程に入るとき、刈
取前処理装置4の駆動速度が遅いと、フイードチェン7
のへの受け継ぎ作用が不安定になる等して、穀稈が搬送
部位からこぼれ落ちる等の不都合があった。
【0032】そこで、本発明では、刈取前処理装置4側
にある穀稈をフイードチェン7側に送ってしまうように
制御するものであり、その第1実施例では、前記オート
クラッチ制御が実行されていても、前記刈取前処理装置
4を所定高さまで上昇させるとき、前記穀稈通過有無セ
ンサ90による穀稈通過なしを検出し、且つフイードチ
ェンへの穀稈受け継ぎが終了するまで、即ち、刈取前処
理装置4における穀稈の搬送通過に要する時間を予め記
憶されておき、その所定時間経過するまでは、刈取クラ
ッチ49をONに保持し、エンジン35からの動力を動
力分岐用ミッション39の定速回転駆動軸44を介して
刈取軸47に動力伝達し、刈取前処理装置4を一定の高
速にて駆動し、その後刈取クラッチ49をOFFにする
ように、クイック刈取搬送制御するものである。
【0033】第2実施例では、前記刈取前処理装置4を
所定高さまで上昇させるとき、前記穀稈通過有無センサ
90による穀稈通過なしを検出すれば、前記扱深さセン
サ91により検出値なしとなるまでの間、刈取クラッチ
49をONに保持し、エンジン35からの動力を一定回
転駆動部としての動力分岐用ミッション39の定速回転
駆動軸44を介して刈取軸47に動力伝達し、刈取前処
理装置4を一定の高速にて駆動し、その後前記刈取クラ
ッチ49をOFFとするようにクイック刈取搬送制御す
るものである。
【0034】なお、前記オートクラッチ制御において
は、車速が高速側であるとき、即ち走行駆動部42から
の刈取同調駆動軸45の回転数が高い場合(主変速レバ
ー85を所定以上の高速側に倒す、もしくは副変速レバ
ー86を高速側にセットした場合)には、図示しない流
し込み制限スイッチはOFFとなり、刈取クイックペタ
ル(流し込みペタルともいう)88を押しても、前記ク
イック刈取搬送制御が実行されない。車速が低速側であ
るときには、前記図示しない流し込み制限スイッチはO
Nとなり、この状態で刈取クイックペタル88を押下し
た場合、もしくは刈取クイックペタル88を押下してい
る間だけ、前記クイック刈取搬送制御が実行されるよう
にしても良い。
【0035】前記のクイック刈取搬送制御が実行されて
いる間は、FCクラッチ7aはONを保持すると共に、
脱穀クラッチ48もONで、脱穀部3が駆動しつつゅる
ことはいうまでない。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
の発明のコンバインにおける刈取前処理装置の駆動制御
装置は、フイードチェン付き脱穀部を備えた走行機体
に、刈取前処理装置を油圧シリンダを介して昇降駆動す
るように装着し、エンジンからの動力を刈取前処理装置
に継断するための刈取クラッチと、刈取前処理装置の下
部前端側に配置する穀稈通過有無センサとを備え、前記
刈取前処理装置を所定高さまで上昇させるとき、前記穀
稈通過有無センサによる穀稈通過なしを検出し、且つフ
イードチェンへの穀稈受け継ぎが終了するまで、刈取前
処理装置を一定の高速にて駆動し、その後刈取クラッチ
をOFFにするように制御するものである。
【0037】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のコンバインにおける刈取前処理装置の駆動制御
装置において、前記エンジンからの動力を車速同調駆動
部と、一定回転駆動部との選択により刈取前処理装置を
駆動するように構成する一方、脱穀部への穀稈供給側に
配置した扱深さ調節用の扱深さセンサを備え、前記刈取
前処理装置を所定高さまで上昇させるとき、前記穀稈通
過有無センサによる穀稈通過なしを検出すれば、前記扱
深さセンサにより検出値なしとなるまでの間、前記一定
回転駆動部を介して刈取前処理装置を駆動し、その後前
記刈取クラッチをOFFとするように制御するものであ
る。
【0038】このように、両発明に従えば、1行程分の
刈取脱穀作業を終えて、次の行程に入る回行時には、刈
取前処理装置を上昇させるという前記オートクラッチ制
御を実行しても、直ちに刈取クラッチがOFFとなら
ず、1行程の終了間際の刈取られた穀稈が刈取前処理装
置の穀稈搬送部に止ることなくフイードチェンに搬送さ
れ脱穀が実行されることになり、穀稈搬送部、特にフイ
ードチェン始端部への穀稈受け継ぎ箇所で穀稈が抜け落
ちるという欠点を解消できるという効果を奏する。
【0039】また、次行程に入り始めには、コンバイン
の車速は遅い一方、フイードチェンの速度は一定である
ため、一旦搬送停止されていた穀稈を遅い速度で搬送し
始めると、フイードチェンの箇所等で穀稈の長手方向の
挟持の位置ずれが発生し易く、扱胴での扱残しの原因に
なったり、扱胴の回転により穀稈全体が扱室内に引き抜
かれて脱穀負荷が増大して、選別不良が発生するという
問題も解消できるという効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面視である。
【図2】コンバインの平面図である。
【図3】ポジションセンサの取付け位置を示す側面図で
ある。
【図4】ポジションセンサの取付け位置を示す平面図で
ある。
【図5】刈取前処理装置における穀稈引起装置、穀稈搬
送装置、穀稈通過有無センサ及び扱深さセンサの各配置
関係を示す正面図である。
【図6】動力伝達系統のスケルトン図である。
【図7】油圧回路及び制御手段の機能ブロック図であ
る。
【図8】運転室内の平面図である。
【図9】運転室内の側面図である。
【符号の説明】
1 走行機体 4 刈取前処理装置 7 フイードチェン 7a FCクラッチ 9 昇降油圧シリンダ 22 昇降ポジションセンサ 42 走行駆動部 48 脱穀クラッチ 49 刈取クラッチ 50 電磁比例減圧弁 70 制御装置 73 刈高さ設定器 80 油圧切換弁 88 刈取クイックペタル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイードチェン付き脱穀部を備えた走行
    機体に、刈取前処理装置を油圧シリンダを介して昇降駆
    動するように装着し、 エンジンからの動力を刈取前処理装置に継断するための
    刈取クラッチと、 刈取前処理装置の下部前端側に配置する穀稈通過有無セ
    ンサとを備え、 前記刈取前処理装置を所定高さまで上昇させるとき、 前記穀稈通過有無センサによる穀稈通過なしを検出し、
    且つフイードチェンへの穀稈受け継ぎが終了するまで、
    刈取前処理装置を一定の高速にて駆動し、その後刈取ク
    ラッチをOFFにするように制御することを特徴とする
    コンバインにおける刈取前処理装置の駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記エンジンからの動力を車速同調駆動
    部と、一定回転駆動部との選択により刈取前処理装置を
    駆動するように構成する一方、 脱穀部への穀稈供給側に配置した扱深さ調節用の扱深さ
    センサを備え、 前記刈取前処理装置を所定高さまで上昇させるとき、 前記穀稈通過有無センサによる穀稈通過なしを検出すれ
    ば、前記扱深さセンサにより検出値なしとなるまでの
    間、前記一定回転駆動部を介して刈取前処理装置を駆動
    し、その後前記刈取クラッチをOFFとするように制御
    することを特徴とする請求項1に記載のコンバインにお
    ける刈取前処理装置の駆動制御装置。
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