JPH11284716A - 留守番電話接続制御装置および方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 留守番電話サービスにおいて発信加入者が無
駄な通話料金を負担しないようにする。 【解決手段】 発信加入者は、留守番サービスセンター
への接続を行うか、切断するかを選択して移動端末に記
憶させておく。発信要求に対し、加入者系交換機３，４
は、加入者データを読み取り、また着信制御を行う。こ
のとき、留守番電話サービス中であり、かつ着信加入者
の移動端末２から無応答であれば、加入者系交換機３は
発信加入者の移動端末１に留守番サービスセンター接続
通知を行う。そして、切断が記録されていれば移動端末
１を切断する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、留守番電話接続制
御装置および方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の留守番電話接続制御方式について
は、例えば特開平０４−１２６４３７号公報に記載され
ている。この従来の留守番電話接続制御方式は、留守番
電話サービスを受けている加入者への着信があると、着
信加入者の加入者データを参照して着信加入者の情報を
判別する。この結果、留守番電話サービスを受ける状態
に設定されている場合には、予め蓄積されたメッセージ
を出力し、その後一定のタイミングを取る。これにより
留守番電話が動作中の加入者への着信を発信側で選択す
ることができることになる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
では、ネットワーク側で留守番電話サービス加入者へ着
信に関する情報を設定管理し、メッセージとタイミング
動作により発信者側へ通知しているため、サービスを受
ける場合には、加入者データの設定等の手続きを必要と
し、ネットワーク側では管理と判別処理が伴うが、着信
者側の意志によりメッセージを発信者側へ出力しないサ
ービスの場合や、故障等のために交換機側でメッセージ
が出力出来ない状況に陥った場合などは、発信者への通
知がされないまま留守番センターへ接続され課金されて
しまうという問題点がある。

【０００４】本発明の目的は、移動体通信の留守番電話
サービスにおいて、着信加入者が留守番電話サービスを
実施中の状態の時、留守番センターへ接続するか切断す
るかを発信加入者側で事前に選択し、無駄な通話料金を
発信者が負担しないようにした留守番電話接続制御装置
を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の留守番電話接続
制御装置は、発信加入者の移動端末に留守番電話の接続
と切断を選択して記憶させておき、切断を記憶の場合に
は、着信加入者が留守番電話サービスを実施中であって
も、前記発信加入者の移動端末を切断することを特徴と
する。

【０００６】好ましくは、本発明の留守番電話接続制御
装置は、留守番電話の接続と切断の別を記憶する移動端
末と、加入者データを記憶するホームメモリと、発信加
入者の移動端末から発信要求を受信したとき、前記ホー
ムメモリが留守番電話サービス実施中を記憶しており、
かつ着信加入者の移動端末への接続が不可能な場合に
は、前記発信加入者の移動端末に留守番サービスセンタ
ーへの接続通知を行い、これに応答して、発信加入者の
移動端末から前記切断の記憶に基づく切断要求を受ける
と発信加入者の移動端末を切断する加入者系交換機とを
有することを特徴とする。

【０００７】好ましくは、本発明の留守番電話接続制御
装置は、留守番電話サービス実施中であり、かつ着信加
入者の移動端末への接続が不可能な場合には、先ず、留
守番サービスセンターに接続する旨のガイダンスを発信
加入者に聞かせて、発信加入者自身が、留守番サービス
センターへ接続するしないの判断を行い、上記のガイダ
ンスを行わない場合にのみ、発信加入者の移動端末に記
憶された接続・切断に従って発信加入者の移動端末を留
守番サービスセンターに接続し、または切断するように
したことを特徴とする。

【０００８】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。

【０００９】本発明は、発信加入者の移動端末に留守番
電話の接続と切断を選択して記憶させておき、切断を記
憶の場合には、着信加入者が留守番電話サービスを実施
中であっても、前記発信加入者の移動端末を切断するこ
とを特徴とする。

【００１０】以下、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。本発明の一実施例を示す図２を参照する
と、本実施例は、発信を行う移動端末１と、着信側の移
動端末２と、移動端末１，２が在圏しその制御を行う加
入者系交換機３および４と、移動端末１，２の加入者デ
ータを管理するホームメモリ５と、留守番電話サービス
を実施した時のメッセージを録音し蓄積する留守番サー
ビスセンター６とで構成される。

【００１１】移動端末１は、留守番電話サービス実施中
の加入者への着信による留守番サービスセンター６への
接続時に、接続／切断の設定条件を記憶し、移動端末１
のこの設定条件により自動的に動作する留守番サービス
センター接続選択機能を備える。

【００１２】加入者系交換機３，４は、移動端末１，２
からの要求に対しホームメモリ５や留守番サービスセン
ター６又は他の交換機との信号の送受信を行い、呼接続
を制御する。

【００１３】ホームメモリ５は、移動端末１，２の加入
者データ（サービス情報）を記憶し、移動端末１，２の
発着信時に加入者系交換機３，４からの加入者データ問
い合わせに対し必要な情報を応答信号で送出する。

【００１４】また、留守番サービスセンター６は、留守
番電話サービスに加入している加入者対応にデータを管
理し、契約加入者からの登録および再生と、契約加入者
へのメッセージの録音を行う。

【００１５】次に、図１と図３をも参照して本実施例の
動作について詳細に説明する。

【００１６】いま、移動端末１から、留守番電話サービ
ス実施中でかつ電源ＯＦＦ状態の移動端末２へ着信した
場合について説明する。

【００１７】図１のステップ１で、移動端末１に予め留
守番サービスセンターへ接続するか接続しないか（接続
／切断）の設定を行い、この設定情報は移動端末１に記
憶される。

【００１８】ステップ２では、移動端末１が在圏する加
入者系交換機３は、移動端末１からの発信に対し、ホー
ムメモリ５から加入者データを読み取り、着信先の移動
端末２へ呼接続処理を行う。

【００１９】ステップ３で、加入者系交換機４は、移動
端末１から移動端末２への呼接続処理を行い、移動端末
２が留守番電話サービス実施中でかつ接続不可能な状態
（電源ＯＦＦ状態）であることを判断し、その旨を加入
者系交換機３に伝える。

【００２０】ステップ４で、加入者系交換機３は、留守
番サービスセンター６へ接続する前段階として、発信側
の移動端末１に対し留守番サービスセンター６へ接続す
る旨の通知を行う。

【００２１】ステップ５で、移動端末１は、加入者系交
換機３からの留守番サービスセンターへの接続する旨の
通知を受け、ステップ１で設定し記憶されている情報に
より、留守番サービスセンター６への接続を行わない場
合（ステップ１で「切断」と設定している場合）には、
移動端末１は加入者系交換機３に切断要求を行い、加入
者系交換機３は切断動作を行う。このとき、切断を行っ
た場合に切断理由として、留守番サービスセンター接続
であることを移動端末１のディスプレイ上に表示し、切
断理由がわかるようにすることもできる。

【００２２】図３は、移動端末１における設定条件（接
続／切断）別に、本実施例の動作を示したフローチャー
トである。

【００２３】図３のＡ１では、移動端末１にて留守番サ
ービスセンターへの接続／切断どちらか設定を行い、Ａ
２では、Ａ１で設定した「切断」の情報を移動端末１に
記憶し、Ａ３では、Ａ１で設定した「接続」の情報を移
動端末１に記憶する。

【００２４】Ａ４，Ａ５では、移動端末１から発信し留
守番電話サービス実施中の移動端末２への着信を行い、
Ａ６，Ａ７では、移動端末１は、移動端末２への着信が
留守番サービスセンター６へ接続される旨の通知を加入
者系交換機３より受ける。

【００２５】このとき、Ａ８では、設定情報が「切断」
であるため、加入者系交換機３からの通知により切断要
求を加入者系交換機３へ返送し、切断動作を行う。又、
切断理由として移動端末１のディスプレイ上に留守番サ
ービスセンター接続であることを表示する。一方、Ａ９
では、設定情報が「接続」であるため、加入者系交換機
３からの通知により移動端末１は動作を行わず、加入者
系交換機３で留守番サービスセンター６への接続を行
う。

【００２６】図４は、加入者系交換機３の上述した動作
をフローチャートで示したものである。このようなフロ
ーチャートに沿ってプログラミングしたプログラムを記
録媒体７に記録し、図５に示すように、加入者系交換機
３に読み込ませることにより、加入者系交換機を動作さ
せることもできる。

【００２７】次に、上述した実施例においては、留守番
電話サービス実施中の加入者に対する着信処理では、留
守番サービスセンター６へ接続される場合に、発信者側
へ留守番サービスセンター６への接続を行う旨のガイダ
ンス（ホームメモリ５に記憶）に関係無く留守番サービ
スセンターへ接続しているが、この条件をガイダンスに
聞かせない場合のみ移動端末１の設定条件に従って、接
続と切断を行うようにした実施例も考えられる。すなわ
ち、ガイダンスを聞かせる場合は、ガイダンスを聞いた
上で加入者自身が留守番サービスセンター６へ接続する
しないの判断が行え、より柔軟な対応ができる。

【００２８】

【発明の効果】本発明によれば、留守番電話サービス実
施中の加入者に対する着信時に、留守番サービスセンタ
ーへの接続を発信加入者で事前に選択（接続／切断）で
きるため、発信加入者が切断を選択した場合には、留守
番サービスセンターへは接続されず、無駄な通話料金を
発信加入者が負担することのないようにできる。その理
由は、加入者系交換機が留守番サービスセンターへ接続
する前に、発信端末に対し信号を送出し留守番サービス
センターへの接続を通知する。この接続通知により発信
端末側で予め設定されている条件により、加入者系交換
機が発信端末の接続または切断を行うためである。

【図面の簡単な説明】

【図１】図２に示す実施例の動作を説明するための図で
ある。

【図２】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図３】図２に示した実施例のフローチャートである。

【図４】図２に示した実施例における加入者系交換機の
動作を示すフローチャートである。

【図５】図４のフローチャートに沿ってプログラミング
したプログラムを記録した記録媒体を加入者系交換機に
読み込ませている様子を示す図である。

【符号の説明】

１，２ 移動端末 ３，４ 加入者系交換機 ５ ホームメモリ ６ 留守番サービスセンター ７ 記録媒体

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】発信加入者の移動端末に留守番電話の接続
   と切断を選択して記憶させておき、切断を記憶の場合に
   は、着信加入者が留守番電話サービスを実施中であって
   も、前記発信加入者の移動端末を切断することを特徴と
   する留守番電話接続制御装置。
2. 【請求項２】留守番電話の接続と切断の別を記憶する移
   動端末と、加入者データを記憶するホームメモリと、発
   信加入者の移動端末から発信要求を受信したとき、前記
   ホームメモリが留守番電話サービス実施中を記憶してお
   り、かつ着信加入者の移動端末への接続が不可能な場合
   には、前記発信加入者の移動端末に留守番サービスセン
   ターへの接続通知を行い、これに応答して、発信加入者
   の移動端末から前記切断の記憶に基づく切断要求を受け
   ると発信加入者の移動端末を切断する加入者系交換機と
   を有することを特徴とする請求項１記載の留守番電話接
   続制御装置。
3. 【請求項３】前記接続通知は、留守番サービスセンター
   に接続する旨の発信加入者へのガイダンスを行わない場
   合に限り行うことを特徴とする請求項２記載の留守番電
   話接続制御装置。
4. 【請求項４】前記切断を行った場合には、発信加入者の
   移動端末のディスプレイ上に切断理由を表示することを
   特徴とする請求項１〜請求項３のいずれかに記載の留守
   番電話接続制御装置。
5. 【請求項５】留守番電話の接続と切断の別を記憶してお
   き、発信加入者の移動端末から発信要求を受信したと
   き、留守番電話サービスの実施中であり、かつ着手加入
   者の移動端末への接続が不可能な場合には、前記発信加
   入者の移動端末に留守番サービスセンターへの接続通知
   を行い、これに応じて発信加入者の移動端末から前記切
   断の記憶に基づく切断要求を受けると発信加入者の移動
   端末を切断することを特徴とする留守番電話接続制御方
   法。
6. 【請求項６】発信加入者の移動端末から発信要求を受信
   すると加入者データを読み取る処理と、着信者の移動端
   末への呼接続を行う処理と、前記加入者データが着信者
   の移動端末が留守番電話サービスを実施中を記憶してお
   り、かつ前記呼接続によっても着信不可能の場合には、
   前記加入者の移動端末に留守番サービスセンターへの接
   続通知を行う処理と、この通知に応答して発信加入者の
   移動端末から、あらかじめ記憶された切断の要求を受信
   すると前記発信加入者の移動端末を切断する処理とを、
   加入者系交換機に実行させるためのプログラムを記録し
   た加入者系交換機読み取り可能な記録媒体。