JPH11284235A - 熱電充電器および熱電充電器一体型二次電池 - Google Patents

熱電充電器および熱電充電器一体型二次電池

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JPH11284235A
JPH11284235A JP10080734A JP8073498A JPH11284235A JP H11284235 A JPH11284235 A JP H11284235A JP 10080734 A JP10080734 A JP 10080734A JP 8073498 A JP8073498 A JP 8073498A JP H11284235 A JPH11284235 A JP H11284235A
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JP
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thermoelectric
thermoelectric element
charger
heat
fixed
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JP10080734A
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Shiro Sakuragi
史郎 櫻木
Kentaro Harada
健太郎 原田
Isao Morino
勲 森野
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UNION MATERIAL KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 携帯型機器用の二次電池の充電に用いて好適
であり、かつAC電源が不要な充電器を提供する。 【解決手段】 熱電充電器は、セラミックス製の基板に
熱電半導体が埋め込まれ、該熱電半導体に電極が固定さ
れた熱電素子と、前記熱電素子の一方の面の側に設けら
れた第1の熱交換部と、前記熱電素子の他方の面の側に
設けられた第2の熱交換部と、前記熱電素子の出力を外
部に取り出す手段とを備える。熱電充電器一体型二次電
池は、前記充電器の第2の熱交換部に二次電池を固定
し、かつその熱電素子の出力をその二次電池に供給する
ように構成する。熱電充電器では、第1の熱交換部を高
温状態にし、第2熱交換部を低温状態にすると、熱電素
子が直流電圧を発生する。また、熱電充電器一体型二次
電池では、第1の熱交換部を高温状態にし、第2熱交換
部を低温状態にすると、熱電素子が直流電圧を発生す
る。この直流電圧により二次電池が充電される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゼーベック効果を
利用した充電器およびその充電器を一体的に組み込んだ
二次電池に関し、特に携帯型機器に用いて好適な充電器
および二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】ビスマス・テルル系、鉄・シリサイド系
もしくはコバルト・アンチモン系等の化合物からなる熱
電半導体を利用した熱電素子は既知である。この熱電素
子は、一般的にはp型熱電半導体とn型熱電半導体に金
属電極を接合してπ型直列回路を構成すると共に、これ
らの熱電半導体及び金属電極をセラミック基板で挟んだ
構成になったものが、熱電モジュールとして広く使用さ
れている。
【0003】この熱電モジュールの電極に直流電源を接
続して、n型半導体からp型半導体の方向へ電流を流す
と、ペルチェ効果によりπ型の上部で吸熱が、π型の下
部では放熱が起こる。この際、電源の接続方向を逆転す
ると、吸熱、放熱の方向が変わる。この現象を利用し
て、熱電素子が冷却・加熱装置に使用される。熱電モジ
ュールは、半導体装置の冷却、冷蔵庫、カーエアコン、
製氷器等、広範囲な用途を有している。
【0004】また、この熱電素子における一の面を高温
面にし、他の面を低温面にすると、π型の下部の熱電半
導体の間に直流電圧が発生する。この現象はゼーベック
効果として古くから知られている。そして、この現象を
利用し、熱電素子を熱電発電装置として利用することも
知られている。すなわち、例えば特開昭62−6788
8号公報には、フレネルレンズにより集光された太陽光
線の熱エネルギーを熱電素子の一の面に当てて加熱し、
熱電素子の他の面に放熱フィンを取り付けて冷却するこ
とにより、直流電圧を発生させるようにした熱発電装置
が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話機、PHS
(Personal Handyphone System)、ノートパソコン、携
帯型CDプレーヤやMDプレーヤ等のような、携帯型通
信端末、携帯型情報端末、携帯型オーディオ機器等が普
及している。これらの携帯型機器は、通常、リチウムイ
オン電池やニッケル水素電池のような小型の二次電池に
より作動される。したがって、これらの携帯型機器を使
用するためには、これらの二次電池を充電する作業が必
要であった。そして、その充電のためには、AC電源を
整流し、所定の直流電圧にレギュレートする機能を有す
る充電器が必要であったため、電力を消費し、かつ充電
作業を行う場所にも制約があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、携帯型機器用の
二次電池の充電に用いて好適であり、かつAC電源等の
電源が不要な充電器を提供することである。また、本発
明の他の目的は、携帯型機器に用いて好適であり、かつ
充電器を用いて充電する作業が不要な二次電池を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱電充電器
は、セラミックス製の基板に熱電半導体が埋め込まれ、
該熱電半導体に電極が固定された熱電素子と、前記熱電
素子の一方の面の側に設けられた第1の熱交換部と、前
記熱電素子の他方の面の側に設けられた第2の熱交換部
と、前記熱電素子の出力を外部に取り出す手段とを備え
ることを特徴とするものである。
【0008】本発明に係る熱電充電器一体型二次電池
は、前記本発明に係る充電器の第2の熱交換部に二次電
池を固定し、かつその熱電素子の出力をその二次電池に
供給するように構成したことを特徴とするものである。
【0009】本発明に係る熱電充電器では、第1の熱交
換部を高温状態にし、第2熱交換部を低温状態にする
と、熱電素子が直流電圧を発生する。この直流電圧を外
部の電気機器に与えることにより、その電気機器を充電
することができる。
【0010】また、本発明に係る熱電充電器一体型二次
電池では、第1の熱交換部を高温状態にし、第2熱交換
部を低温状態にすると、熱電素子が直流電圧を発生す
る。この直流電圧により二次電池が充電される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】本発明による充電器は、本発明者が先に特
許出願(平成10年特許願第46608号)した「二次
元配列結晶素子およびその製造方法」に開示した技術に
よってのみ製造可能な熱電素子を使用する。そこで、ま
ずこの熱電素子の構造について説明する。なお、この熱
電素子の製造方法については、後で簡単に説明する。図
6はこの熱電素子の構造を示す図である。ここで、
(a)はp/n一体型熱電素子の平面図であり、(b)
は(a)におけるZ−Z断面図である。また、(c)は
熱電素子、すなわちp/n一体型熱電素子に電極を固定
したものの平面図であり、(d)は(c)におけるD−
D断面図である。
【0013】図6(a),(b)に示すように、このp
/n一体型熱電素子は、セラミックス製の基板1Aに多
数(この図では32個)のn型BiSbTe(ビスマス
/アンチモン/テルル)の結晶1Bとp型BiSbTe
の結晶1Cとが交互にマトリックス状に配列されてい
る。n型BiSbTeの結晶1Bとp型BiSbTeの
結晶1Cとはセラミックス製の基板1Aに埋め込まれた
状態で固定されている。ここで、p/n一体型熱電素子
はサイズが5〜60mm×5〜60mm×0.5〜2m
mtである。また、n型BiSbTeの結晶1Bとp型
BiSbTeの結晶1Cは、例えば直径0.1〜0.5
mmである。なお、セラミックス製の基板1Aの平面形
状はこの図のような正方形ではなく、長方形や円形であ
っても良い。
【0014】このp/n一体型熱電素子を使用する際に
は、図6(c),(d)に示すように、n型BiSbT
eの結晶1Bとp型BiSbTeの結晶1Cの両面に上
側電極1Fと下側電極1Gとを固定し、全ての結晶を電
気的に直列接続する。そして、直列接続の両端には外部
端子としてリード電極1D,1Eを固定する。なお、こ
れらの電極は半田付けもしくはマスクを用いた蒸着ある
いは導電性ペーストにより取り付ける。そして、この熱
電素子1の片側の面を低温にさらし、その反対側の面を
高温にさらすと、リード電極1D,1E間に直流電圧が
発生する。この性質を利用することにより、熱電発電装
置として使用することが出来る。
【0015】図1は本発明による充電器の構造の一例を
示す断面図である。この図に示すように、本発明による
充電器では、熱電素子1の上側の面に、放熱フィン2が
固定されている。また、熱電素子1の下側の面には、吸
熱側金属板3が固定されている。さらに、放熱フィン2
の下端の板状部の近傍の部分から下側が保温材4に囲ま
れている。ただし、吸熱側金属板3の下側の面は外部に
露出している。
【0016】ここで、放熱フィン2、および吸熱側金属
板3は、銅やアルミニウムのような熱伝導性の良い金属
を使用する。熱電素子1の上側の電極と放熱フィン2の
下面との間、および熱電素子1の下側の電極と吸熱側金
属板3との間には、電気絶縁性を与えるために、電極、
または放熱フィン2の下面および吸熱側金属板3の上面
に、5μm程度の厚みでポリマーをコーティングしてお
く。放熱フィン2または吸熱側金属板3をアルミニウム
製にした場合には、表面を酸化させることで電気絶縁性
を付与することもできる。
【0017】この充電器を使用する際には、この図に示
すように、充電器に充電の対象となる電気機器を接続す
ると共に、床や畳の上に置く。夜になると室内の温度は
低下するが、昼間、暖まった床や畳はなかなか冷めない
ので、これらの温度差(約5〜10°C)により発生し
た電圧を用いて電気機器の充電を行うことができる。な
お、室内の温度のほうが床や畳の温度よりも高くなって
いる場合もあり得る。その場合には吸熱側と放熱側が逆
転するので、熱電素子1が発生する直流電圧の極性が反
転する。そこで、充電器に極性反転回路を設けておき、
それを動作させれば良い。温度センサを設けておき、そ
の出力を用いて、自動的に極性反転回路を動作させるよ
うに構成することも可能である。
【0018】ここで、熱電素子1として、前述した範囲
内のサイズのものを使用することにより、発生電圧1〜
4V、出力電流1〜100mA、出力電力3〜400m
Wの充電器を実現することが可能であるため、前述した
各種携帯型機器の充電に使用することが可能である。ま
た、この充電器は半永久的に使用することが出来る。さ
らに、この充電器を使用した場合、時間をかけてゆっく
りと充電されるため、二次電池の寿命が長くなる。ま
た、外気温との温度差がある場所であれば、どのような
場所に配置しても、AC電源等を用いずに充電を行うこ
とが出来る。なお、この充電器には、出力電圧を安定化
するためのレギュレータを設けることが好適である。
【0019】図2は本発明による充電器の構造の他の一
例を示す断面図である。ここで、図1と同一の部分には
図1で使用した符号と同一の符号を使用した。この充電
器は、熱電素子1の下側の面を熱容量の大きい物質6に
接触させている。熱容量の大きい物質6としては、金属
や液体(水等)が好適である。そして、この熱容量の大
きい物質6における上側の面以外の部分は保温材5で囲
まれている。箱型の保温材に熱容量の大きい物質6を収
納していると考えることもできる。
【0020】この充電器の使用する際には、この図に示
すように、充電器に充電の対象となる電気機器を接続す
るだけで良い。この充電器では、夜になると室内の温度
は低下するが、昼間、暖まった液体や金属等はなか冷め
ないので、これらの温度差(約5〜10°C)により発
生した電圧を用いて電気機器の充電を行うことができ
る。なお、この充電器においても、図1の充電器と同じ
く、極性反転回路やレギュレータを設けておくことが好
適である。
【0021】図3は本発明による熱電充電器一体型二次
電池の構成を示す図である。ここで、(a)は断面図で
あり、(b)は底面図である。この図に示すように、熱
電素子1の下側の面に銅やアルミニウム等の吸熱側金属
板11が固定されており、上側の面にも銅やアルミニウ
ム等の放熱側金属板12が固定されている。また、放熱
側金属板12の上の面には、モールドされた二次電池1
5が一体的に固定されている。また、充電器の左側の端
部には、熱電素子1が発生する電圧を安定化して二次電
池15に供給するためのレギュレータIC13と、二次
電池14の出力電圧を携帯型機器の回路に電源電圧とし
て供給するための端子14が設けられている。ここで、
熱電素子1と吸熱側金属板11および放熱側金属板12
との間は、図1および図2に示した充電器と同様、ポリ
マーのコーティング等により絶縁されている。
【0022】図4は図3に示した熱電充電器一体型二次
電池を携帯電話機に内蔵させた状態を示す。この図に示
すように、図3に示した二次電池は、吸熱側金属板11
が携帯電話機の筐体の表面側に向くように配置される。
この携帯電話機の使用時にユーザが手で保持したり、待
ち受け時等に衣服のポケット等に入れておくと、吸熱側
金属板11が高温側になり、放熱側金属電極12が低温
側になるため、この温度差により熱電素子1が直流電圧
を発生し、二次電池を充電する。これによって、例えば
携帯電話機の待ち受け時間を現在の300時間から10
00時間以上へと飛躍的に延ばすことができる。
【0023】図5は人体等に装着して使用する充電器の
構成を一例を示すものである。この充電器では、熱電素
子1の片面に金属板21が取り付けられ、その反対側の
面に放熱フィン22が取り付けられた充電ユニット20
が、ベルト23に複数個(図では4個)並べて固定され
ている。ここで、金属板21は銅またはアルミニウム製
であり、ベルト23は例えば布製である。そして、充電
ユニット20の金属板21の側がベルトに固定される。
ベルト23の両端にはマジックテープ24,25が取り
付けられている。各充電ユニット20の発生する出力電
圧は、充電器の定格に応じて直列または並列に接続さ
れ、充電ジヤック26から外部に出力される。
【0024】この充電器を使用する際には、ベルト23
を丸めて人体の腕、足、首、額、胴等に装着し、両端を
マジックテープ24,25で固定すると共に、充電ジャ
ック26を充電の対象となる電気機器(図示せず)に接
続する。真夏の炎天下や一部の地域を除けば、人間の体
温は外気の温度よりも高くなっている。したがって、人
体に対向する金属板21の側が高温となり、放熱フィン
22の側が低温となるので、この温度差により発生した
電圧を用いて電気機器の充電を行うことができる。この
充電器は、クリーンルームのような一定の温度に維持さ
れている環境や、宇宙空間のような宇宙服を着用する環
境において使用することが好適である。また、別の使用
方法として、家庭内のストーブの近くや温水器の配管に
固定することや、温泉等における熱水の配管に固定して
使用することも出来る。
【0025】次に、図7〜図11を参照しながら、図6
(a),(b)に示したp/n一体型熱電半導体素子の
製造方法について説明する。
【0026】図7はp/n一体型熱電半導体素子の製造
に必要な治具と材料を示す。この図において、(a)は
断面図、(b)は第2フィルター34の平面図、(c)
は孔空き容器32の平面図、(d)は第1フィルター3
3の平面図である。また、(a)の断面図における第2
フィルター34、孔空き容器32、および第1フィルタ
ー33は、それぞれ(b)におけるA−A断面、(c)
におけるB−B断面、(d)におけるC−C断面を示し
ている。
【0027】図7(a)に示すように、箱型の容器31
の内部に順番に第1結晶原料(n型BiSbTe)3
5、第1フィルター33、孔空き容器32、第2フィル
ター34、および第2結晶原料(p型BiSbTe)3
6を収納する。ここで、容器31は耐熱性材料、好まし
くはグラファイトで構成されている。また、孔空き容器
32は耐熱性材料、好ましくはセラミックスの一体型ま
たは孔空きグラスファイバーのような孔空きガラスを束
ねたものにより構成されている。さらに、第1フィルタ
ー33、および第2フィルター34は耐熱性材料、好ま
しくはセラミックスまたはグラファイトにより構成され
ている。なお、便宜上、ここでは結晶原料が方形の断面
を有するように図示した。
【0028】図7(a)〜(d)に示すように、孔空き
容器32にはその垂直方向に多数(ここでは64個)の
孔32aがマトリックス状に形成されている。また、第
1フィルター33および第2フィルター34にも、その
垂直方向に多数(ここでは32個ずつ)の孔33a,3
4aがマトリックス状に形成されている。ここで、第1
フィルター33における孔33aと第2フィルター34
における孔34aとは、孔空き容器32における孔32
aの1列置きの孔に対向するように、互いにずれた位置
に配列されている。なお、本明細書では、列とは図のマ
トリックスの縦方向を意味し、行とは横方向を意味する
ものとする。
【0029】容器31内に孔空き容器32、第1,第2
フィルター33,34、および第1,第2結晶原料3
5,36を収納した後、キャップ37を被せる。キャッ
プ37の上には加圧棒38が一体的に固定されている。
このキャップ37と加圧棒38も耐熱性材料、好ましく
はグラファイトで構成されている。
【0030】図8は容器31内に前述した各治具や結晶
原料等を配置した状態を示す。なお、図示を省略した
が、容器31は高真空かつ高温の雰囲気中に設定可能な
容器中に配置されている。
【0031】次に、図9に示すように、容器31の周囲
に配置されたヒーター39,40をオンにして、第1結
晶原料35および第2結晶原料36を融解させて融液に
する。そして、加圧棒38に下向きの外力Fを与える。
この外力Fを受けると、キャップ37の下に配置されて
いる第2結晶原料36の融液は第2フィルター34の孔
34aを通って下降し、孔空き容器32の孔32aの内
部に収納されていく。同様に、容器31内の底部に配置
されている第1結晶原料35は第1フィルター33の孔
33aを通って上昇し、孔空き容器32の孔32aの内
部に収納されていく。前述したように、第1フィルター
33の孔33aと第2フィルター34の孔34aとは、
孔空き容器32における孔32aの1列分ずれているの
で、第1結晶原料35の融液と第2結晶原料36の融液
とは、1列ずれた孔32aに収納される。
【0032】第1結晶原料35と第2結晶原料36の融
液が孔空き容器32の孔32aに収納された後、図10
に示すように、加圧棒38に下向きの外力Fを与えつつ
引下げ棒41を徐々に下方に移動させることにより、容
器31を徐々に下方に移動させる。この移動により、孔
空き容器32の孔32aに収納されている融液が下方か
ら徐々に結晶となる。なお、引下げ棒41は加圧棒38
と同様、グラファイト等で構成されている。また、この
時、容器31を下方に移動させる代わりに、ヒーター3
9,40の垂直方向の温度勾配を制御することにより、
融液を結晶化させることもできる。
【0033】孔空き容器32の孔32a内の結晶が常温
まで冷却された後、孔空き容器32を容器31から取り
出す。図11(a)は取り出した孔空き容器32の断面
図である。次に、この孔空き容器32を図11(b)に
示すように、孔32aと直交する方向の所定の長さ毎に
スライスする。これによって、断面図が図11(c)、
平面図が図11(d)に示すp/n一体型熱電半導体素
子の多数個をほぼ同時に製造することができる。
【0034】図11(d)の平面図から明らかなよう
に、完成したp/n一体型熱電半導体素子は、孔空き容
器32をスライスしたものが基板32cとして残り、孔
空き容器32の孔32aに第1結晶35cと第2結晶3
6cが1列置きのマトリックス状に埋め込まれた状態で
固定されたものとなっている。なお、ここでは説明を分
かりやすくするために、第1結晶35cと第2結晶36
cが1列置きのマトリックス状に配列されたものとして
説明したが、実際には、二種類の結晶がいわゆる市松模
様状に配列されているので、第1フィルター33と第2
フィルター34の孔33a,34aを市松模様状にずら
すことが必要である。
【0035】なお、前記説明では孔空き容器32の孔3
2aは全て貫通孔であったが、融液が流入する側が空い
ていれば良く、その反対側は孔が空いていなくても良
い。このようにすれば、フィルターを使用せずに融液を
所定の孔に収納させることができる。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る熱電充電器によれば、電源が不要であるため、充電時
に電力を消費しない。また、充電作業を行う場所の制約
が極めて小さい。さらに、半永久的に使用することが出
来る。
【0037】そして、本発明に係る熱電充電器一体型二
次電池によれば、一体的に組み込まれた熱電充電器が動
作する環境に配置するだけで自動的に充電されるため、
充電作業が不要である。また、電源が不要であるため、
充電時に電力を消費しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による充電器の構造の一例を示す断面図
である。
【図2】本発明による充電器の構造の他の一例を示す断
面図である。
【図3】本発明による充電器を一体的に組み込んだ二次
電池の構成を示す図である。
【図4】図3に示した二次電池を携帯電話機に内蔵させ
た状態を示す図である。
【図5】人体に装着して使用する充電器の構成を一例を
示す図である。
【図6】本発明による充電器に使用する熱電素子の構成
を示す図である。
【図7】図6に示したp/n一体型熱電素子の製造に必
要な治具と原料を示す図である。
【図8】図7の容器内に前述した各治具や結晶原料等を
配置した状態を示す図である。
【図9】二種類の結晶原料を融液にする様子を示す図で
ある。
【図10】二種類の融液を結晶化する様子を示す図であ
る。
【図11】二種類の結晶を孔空き容器とともにスライス
してp/n一体型熱電素子を得るプロセスを示す図であ
る。
【符号の説明】
1…熱電素子、2…放熱フィン、3,11…吸熱側金属
板、4,5…保温材、6…金属または液体、12…放熱
側金属板、13…レギュレータIC、14…端子、15
…二次電池。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02N 11/00 H02N 11/00 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)セラミックス製の基板に熱電半導
    体が埋め込まれ、該熱電半導体に電極が固定された熱電
    素子と、 (b)前記熱電素子の一方の面の側に設けられた第1の
    熱交換部と、 (c)前記熱電素子の他方の面の側に設けられた第2の
    熱交換部と、 (d)前記熱電素子の出力を外部に取り出す手段と を備えることを特徴とする熱電充電器。
  2. 【請求項2】 前記熱電素子の出力を安定化する手段を
    さらに備える請求項1に記載の熱電充電器。
  3. 【請求項3】 前記第1の熱交換部は金属板を有し、前
    記第2の熱交換部は放熱フィンを有する請求項1に記載
    の熱電充電器。
  4. 【請求項4】 前記放熱フィン以外の部分が保温部材に
    より囲まれている請求項3に記載の熱電充電器。
  5. 【請求項5】 前記第1の熱交換部は保温部材に囲まれ
    た熱容量の大きい物質である請求項1に記載の熱電充電
    器。
  6. 【請求項6】 (a)セラミックス製の基板に熱電半導
    体が埋め込まれ、該熱電半導体に電極が固定された熱電
    素子と、 (b)前記熱電素子の一方の面の側に設けられた第1の
    熱交換部と、 (c)前記熱電素子の他方の面の側に設けられた第2の
    熱交換部と、 (d)前記第2の熱交換部に固定された二次電池と (e)前記熱電素子の出力を前記二次電池に供給する手
    段と を備えることを特徴とする熱電充電器一体型二次電池。
JP10080734A 1998-03-27 1998-03-27 熱電充電器および熱電充電器一体型二次電池 Pending JPH11284235A (ja)

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