JPH11283853A - 放電灯点灯用高圧ブロック - Google Patents

放電灯点灯用高圧ブロック

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JPH11283853A
JPH11283853A JP10086899A JP8689998A JPH11283853A JP H11283853 A JPH11283853 A JP H11283853A JP 10086899 A JP10086899 A JP 10086899A JP 8689998 A JP8689998 A JP 8689998A JP H11283853 A JPH11283853 A JP H11283853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transformer
winding
layer
discharge lamp
block
Prior art date
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Pending
Application number
JP10086899A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshitaka Inagaki
俊孝 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electronic Components Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electronic Components Co Ltd, Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electronic Components Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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  • Insulated Conductors (AREA)
  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
  • Insulating Of Coils (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高圧ブロックの耐圧性と耐熱性の両方を満足
し、小型化する。 【解決手段】 密封ケースに収容される最終段の昇圧ト
ランスの巻き線は複層の被覆電線を単線で絶縁フィルム
を挿入せず、ボビンへ密に巻いて構成し、短い巻線長さ
で、必要巻き数を維持して、トランスの抵抗値を下げ、
発熱量を許容範囲以下に保った。また、最終段昇圧トラ
ンスの巻線9は、銅を芯線91とし、3層からなる絶縁
被覆の第1層92と第2層93は変性ポリエステル樹
脂、第3層94はポリアミド系樹脂によって構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放電灯点灯用高圧ブ
ロックの改良に関するものである。特に液晶プロジェク
ターの光源となるメタルハライドランプの点灯回路に使
用されるランプイグナイターの高圧ブロックに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】放電灯点灯回路に配備されるランプイグ
ナイターは、始動時に高電圧を発生してランプを点灯
し、点灯後は、大電流の通電により発熱する過酷な条件
で使用されるものである。高圧ブロックの絶縁性能の向
上、動作音の緩和のため、多くの改良がなされている
(特開平5−335162号、特開平6−120056
号参照)。電子機器の小型軽量化のため、高圧ブロック
の小型化が要求されている。ランプイグナイターは、例
えば図1に示す構成であって、一次昇圧トランス(2)で
昇圧された交流電圧100Vが高圧整流ダイオード(3)
によりコンデンサ(4)に充電される。コンデンサに蓄え
られた電圧がスパークギャップ(5)のしきい値電圧を超
えると、二次昇圧トランス(6)によって20kVのパルス
電圧が放電灯(70)に印加される。ランプの点灯後は、最
終段の昇圧トランス(6)の二次側回線、即ち高電圧発生
回路中の接続用外部端子(60)に接続したインバータ回路
(7)によって電流が流れ続ける構成である。高圧ブロッ
クの放電灯をアーク放電させるため、高圧ブロック(1)
(2)は、ランプ点灯時の数秒間は、二次昇圧トランス(6)
に発生する約20kVの高電圧に耐える耐圧性能及び、ラ
ンプ点灯後は、インバータ回路(7)を通じて流れ続ける
1乃至10アンペアの大電流を許容する耐熱性能が必要
とされる。従来使われているランプイグナイターの高圧
ブロックは図3に示す様に、密封ケース(10)中に配線基
板(12)及び昇圧トランス(2)(6)、その他の電気素子を密
封し、絶縁樹脂(11)によってモールドした構成である
が、二次トランス(6)には1乃至10アンペア程度の大
電流が流れて発熱するため、熱対策が必要とされてい
る。従来の二次昇圧トランス(6)の巻線は、熱対策の観
点から図5の構成が採られている。コイルはウレタン樹
脂(82)によって0.017mmの薄い厚さに被覆した銅線(81)
を2本並列に巻き、各層の間に絶縁フィルム(83)(厚さ
0.1mm)を挿入している。コイルを2本並べて巻くの
は、大電流を通電するため断面積を拡大する必要があ
る。しかし1本の太い芯線であると、ボビンへの巻き付
けが困難となるから、細い芯線(直径0.45〜0.7mm)を
2本並べる構成としたものである。
【0003】
【解決すべき課題】従来は巻き層毎に絶縁フィルム(83)
を挿入するから、必然的にトランス外径は大きくなる。
また絶縁フィルム(83)の両端は巻線の無い余白を設ける
必要があるため、ボビン長さが大きくなる問題があっ
た。しかもコイルは2本並列して巻いているから、コイ
ル長さが大きくなり、抵抗が大きくなり発熱量が増す問
題がある。この様に大電流の通電と、発熱量の制限は相
反する技術課題である。この様な理由で従来は耐圧と耐
熱の両方に対処した高圧ブロックは知られていない。
【0004】
【解決手段】本発明は最終段昇圧トランスの巻線は各層
絶縁電線を単線で絶縁フィルムを挿入せず、密に巻いて
構成し、これを配線基板上へ配置して密封ケースに収容
し、絶縁樹脂によってモールドとしたものである。
【0005】
【作用効果】最終段昇圧トランスの巻線は複層の絶縁層
を形成しているから、巻き層の間に絶縁フィルムを挿入
する必要はなく、絶縁フィルムの厚さと余白分だけトラ
ンスは小型化できる。更にトランスの巻き数が同じであ
れば、巻線長さが外径が小径化した分だけ短縮され、イ
ンピーダンスを低減するから発熱量は低下し、巻線は大
電流に耐えることが出来る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下の説明は本発明の理解を容易
にするため記載したものであるから、特許請求の範囲の
解釈に際し、発明の範囲を減縮するために用いるべきで
ない。図2に示す如くランプイグナイターは、配線基板
(12)の上へ一次トランス(2)、二次トランス(6)及びダイ
オード(3)、コンデンサ(4)、スパークギャップ(5)等の
回路素子を配備し、これを密封ケース(10)に挿入した
後、絶縁樹脂(11)を注入しモールドしたものである。
【0007】二次昇圧トランス(6)は本発明の要部を成
すものであって、その構成は図4に示す如く銅線を芯線
(91)とし、その表面上へ絶縁被膜が三層に施されてい
る。絶縁被膜の第1層(92)と第2層(93)を変性ポリエス
テル樹脂によって被覆し、第3層(94)はポリアミド系樹
脂を被覆し、耐圧性を持つと共に、芯線(91)の導体に対
して有害な作用を及ぼさず、充分な耐久性を有し、且つ
被膜を除去することなく、半田付けが可能である。巻線
自体が耐圧性を有しているから、層間に絶縁フィルムを
介挿したり、余白を設けることなく、ボビンへ密に巻線
することが出来る。トランス外径が小径化した分だけ、
短い銅線長さで必要な巻き数が得られる。更に導線長さ
の短縮によって抵抗値は下がり、発熱が抑えられる。本
発明のランプイグナイターの高圧トランスは耐圧性と耐
熱性の相反する要求を、必要なコイル巻き数を維持しな
がら巻線の全長を短縮することによって解決した。
【0008】上記実施形態の説明は、本発明を説明する
ためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限
定し、或いは範囲を減縮する様に解すべきではない。
又、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請
求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であ
ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のランプイグナイターの回路図である。
【図2】本発明に係る高圧ブロックの平面図である。
【図3】従来の高圧ブロックの平面図である。
【図4】本発明の二次昇圧トランス巻線の拡大断面図で
ある。
【図5】従来の二次昇圧トランス巻線の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
(1) 高圧ブロック (10) 密封ケース (11) 絶縁樹脂 (12) 基板 (2) 一次昇圧トランス (5) ギャップ (6) 二次昇圧トランス (60) 外部端子 (7) インバータ (70) ランプ (9) 巻線 (91) 芯線 (92) 第1層絶縁被覆 (93) 第2層絶縁被覆 (94) 第3層絶縁被覆

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線基板(12)上へ昇圧トランス(2)(6)、
    その他の回路素子を配置して密封ケース(10)に収容し、
    最終段の昇圧トランス(6)は、二次側回線中にインバー
    タ回路(7)の接続用外部端子(60)を具えると共に、最終
    段昇圧トランス(6)の巻線(9)は複層絶縁電線を単線で、
    絶縁フィルムを挿入せず密に巻いて構成し、密封ケース
    (10)中を絶縁樹脂(11)によってモールドしたことを特徴
    とする放電灯点灯用高圧ブロック。
  2. 【請求項2】 最終段昇圧トランス(6)の巻線(9)は、銅
    を芯線(91)とし、3層からなる絶縁被覆の第1層(92)と
    第2層(93)は変性ポリエステル樹脂、第3層(94)はポリ
    アミド系樹脂によって構成した請求項1に規定した放電
    灯点灯用高圧ブロック。
JP10086899A 1998-03-31 1998-03-31 放電灯点灯用高圧ブロック Pending JPH11283853A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001056041A1 (fr) * 2000-01-25 2001-08-02 The Furukawa Electric Co., Ltd. Fil isole multicouche et transformateur comprenant ledit fil

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030603