JPH11283573A - 高圧放電ランプ及び照明装置 - Google Patents

高圧放電ランプ及び照明装置

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JPH11283573A
JPH11283573A JP8463098A JP8463098A JPH11283573A JP H11283573 A JPH11283573 A JP H11283573A JP 8463098 A JP8463098 A JP 8463098A JP 8463098 A JP8463098 A JP 8463098A JP H11283573 A JPH11283573 A JP H11283573A
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JP
Japan
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discharge lamp
discharge
heat conductive
pair
pressure discharge
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JP8463098A
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English (en)
Inventor
Hisashi Honda
久司 本田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】点灯方向を変化させても特性の変化を抑制でき
る高圧放電ランプ及びこれを用いた照明装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】気密にして放射透過性のセラミックスを主
体として構成された主発光部と一対のキャピラリー部を
有する放電容器の両端部に封着された電流導入導体を備
え、この電流導入導体の先端部に一対の電極を形成し、
放電容器内に発光金属のハロゲン化物を含む放電媒体を
封入し、一対のキャピラリー部に配設された熱伝導性部
材及びを熱的に結合する結合手段を備えて構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセラミックスを主体
として構成された放電容器を備えている高圧放電ランプ
及びこれを用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックスは石英に比べて耐熱性及び
耐蝕性に優れることから、高圧放電ランプの放電容器の
材料として放射透過性を有する透光性アルミナやイット
リウム、アルミナ、ガーネット系のセラミックスYAG
を用いることによって、優れた寿命特性が得られると期
待されている。特にディスプロシウムDyやナトリウム
Naなどの発光金属が放電容器を構成している材料と反
応して生じる失透現象に伴う光束低下を抑制できると期
待されている。
【0003】高圧放電ランプの中でもメタルハライドラ
ンプは、高効率、高演色をもつランプとして知られてお
り、特に低ワットで小型化されたメタルハライドランプ
は上記特性を利用して屋内照明用の光源として多く用い
られるようになってきた。発光薬品としてディスプロシ
ウムDy、ホルミウムHo、ツリウムTmなどの希土類
金属のハロゲン化物を用いた小形メタルハライドランプ
は、希土類金属の発光スペクトル分布が可視光の全域に
わたるため、演色性に優れ、一般家庭ばかりでなく、陳
列品の色彩を際立たせることから店舗用の光源にも使用
されている。
【0004】ところで、この種放電ランプにおいては、
点灯方向を変化させた場合の電気的特性及び光学的特性
の変化が大きい。金属ハロゲン化物は、ランプの動作中
にもその一部がキャピラリー部の最冷部に液状で残存す
ることが多く、点灯方向を変えることにより最冷部が移
動したり、最冷部温度が変化すると、それに対応して、
金属ハロゲン化物の蒸気圧が変化してランプ電圧、効率
及び光色が変化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、市場にお
いては、点灯方向を変化させても諸特性が変化しないこ
の種放電ランプの実現が期待されていた。
【0006】そこで、本発明は、このような市場の期待
に応えるべく、点灯方向を変化させても特性の変化を抑
制できる高圧放電ランプ及びこれを用いた照明装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の高圧放
電ランプは、外管と;外管に収容され、気密にして放射
透過性のセラミックスを主体として構成され、かつ、主
発光部と一対のキャピラリー部を有する放電容器と;放
電容器の両端部に封着された電流導入導体と;電流導入
導体の先端部に形成され放電容器内に封装された一対の
電極と; 放電容器内に封入された発光金属のハロゲン
化物を含む放電媒体と;一対のキャピラリー部に配設さ
れた熱伝導性部材と;各熱伝導性部材を熱的に結合する
結合手段と;を具備していることを特徴とする。
【0008】本発明及び以下の請求項の各発明におい
て、特に指定しない限り用語の定義及び技術的意味は次
による。
【0009】放電容器は、気密性にして放射透過性であ
ればよく、形状、大きさ、材質などを問わない。放射透
過性であるとは、放電によって発生した放射を外部に導
出するために、少なくとも一部が放射透過性を備えてい
るものを含む意味である。放射の透過性は所望波長域の
放射に対して透明性及び拡散透過性のいずれかがあれば
よい。また、セラミックスを主体とするとは、放電容器
の一部に放射透過性を有さない他の材質の部分、例えば
耐火性金属からなる管などが封着されて放電容器を構成
している態様を含む。さらに、放電容器は、一体成形に
より構成される場合、複数の分割部材を結合して構成さ
れる場合を含む。後者の場合、分割部材を結合して一体
化しているので、放電容器の熱的バランスが前者に比し
悪くなる傾向にあるが、特に、この場合は、本発明によ
り熱的バランスの改善を期待できるので効果的である。
【0010】キャピラリー部は、高圧放電ランプが点灯
中、液相状態で存在する余剰の放電媒体を保持固定する
部分である。一対のキャピラリー部は同一の長さである
ことを要しない。長さ、形状が異なっていてもよい。
【0011】放電の態様は、交流放電及び直流放電のい
ずれでもよく、また、ロングアーク放電及びショートア
ーク放電のいずれでもよい。したがって、電極は、上記
放電の態様に対応する構成であることを許容する。
【0012】熱伝導性部材の形状、大きさ、材質は問わ
ず、熱伝導性のある接着剤であってもよい。また、熱伝
導性部材及びのキャピラリー部への配設は、キャピラリ
ー部に対して、部分的であっても、全長に亘ってもよ
い。要するに、キャピラリー部の熱を伝達できるもので
あればよい。
【0013】結合手段は、一方の熱伝導性部材と他方の
熱伝導性部材とを熱的に結合するもので、一対のキャピ
ラリー部の温度差を減ずる役目をなす。この結合手段
は、一対の熱伝導性部材と一体に形成しても、別体に形
成してもよい。
【0014】請求項2の発明の高圧放電ランプは、結合
手段が放電容器に近接し、近接導体として作用すること
を特徴とする。
【0015】本発明によれば、結合手段が近接導体とし
ての作用をなし、始動電圧を低下することがきる。
【0016】請求項3の発明の照明装置は、照明装置本
体と;照明装置本体に支持された請求項1及び2のいず
れか一記載の高圧放電ランプと;を具備していることを
特徴としている。
【0017】本発明の照明装置は、高圧放電ランプを何
らかの照明のために使用する装置の全てに適応するもの
である。例えば照明器具、表示装置、信号灯装置及び画
像投射装置などに実施することができる。照明器具とし
ては、屋内用のダウンライト、天井直付け灯及びスポッ
トライトなどあらゆる照明用途に実施することができ
る。画像投射装置としては、液晶プロジェクタ、オーバ
ヘッドプロジェクタなどに適用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0019】図1は、本発明の高圧放電ランプの第1の
実施の形態を示す一部断面正面図であり、図2は、放電
容器を示す一部断面正面図であり、図3は、熱伝導性部
材11を示す斜視図である。
【0020】図1において、1は高圧放電ランプを示
し、この高圧放電ランプ1のランプ電力は150Wであ
り、外管2内に気密容器としての放電容器3を収納して
2重管構造をなしている。
【0021】放電容器3は、図2に示すとおり、YAG
製で内径9mm、肉厚1.5mm、長さ25mmの円筒
部3a、円筒部3aの両端に嵌合にされた厚さ2mmの
一対の端盤部3b及び端盤部3bの中心に形成された透
孔に嵌合されて端盤部3bからそれぞれ外方に延在する
内径1.0mm、肉厚1.3mm、長さ20mmの一対
の小円筒状のキャピラリー部3cを用意し、これを気密
に一体化される。
【0022】キャピラリー部3cにはその先端から主発
光部3dに向かって円筒状空間が形成され、この空間に
外径0.5mmのタングステンW製電極棒4及び電極棒
4と溶接により接続された外径0.5mmのニオブNb
製リード線5が配設され、これらによって電流導入導体
6構成される。
【0023】そして、電流導入導体6には、電極棒4と
リード線5との接続部から約1mm主発光部3dに向か
った点を基点として、主発光部3d側に外径0.2mm
のモリブデンMo製コイル7が卷回され、キャピラリー
部3c先端側にはフリットガラス8が流入され、このフ
リットガラス8により、電流導入導体6は放電容器3に
封着される。
【0024】電極は、電極棒4先端にタングステンWか
らなるコイル状電極ヘッド部9を設けて構成される。電
極ヘッド部9には、各コイル間の隙間に酸化トリウムか
らなる電子放射物質が保持されている。
【0025】ここで、上記放電容器3の主発光部3dと
は、主に発光に寄与する部分をいい、ほぼ一方の電極ヘ
ッド9と他方の電極ヘッド9間に相当する放電容器3の
部分が該当する。放電容器3の円筒部3aの内側部分は
放電空間10を形成するが、この放電空間10内には放
電媒体として沃化ナトリウム、沃化タリウム、沃化ディ
スプロシウムの混合金属ハロゲン化物が8.8mg、水
銀が15mg、始動用に希ガスとして80torr前後
のアルゴンガスArが封入されている。
【0026】次に、一対のキャピラリー部3cには、タ
ンタルTaからなる厚さ0.3mmの金属帯状の熱伝導
性部材11が、キャピラリー部3cに密接するように巻
回されている。図3に示すように、この熱伝導性部材1
1は、一端を開放したほぼ円筒状をなし、キャピラリー
部3cのコイル7にほぼ対応する位置に配置され、開放
端11a相互が溶接により固着されることによって、キ
ャピラリー部3c外周に配設される。
【0027】そして、両熱伝導性部材11及びは、外径
0.64mmでほぼコ字状に折曲されたニオブNb線か
らなる結合手段12によって接続されている。接続は、
熱伝導性部材11外周にニオブNb線端部を溶接するこ
とによって行われ、これによって、熱伝導性部材11相
互は熱的に結合される。次に、上記放電容器3は、図1
に示すように外径35mmの硬質ガラスからなる外管2
に収容されている。外管2はトップ部が閉塞されて全体
が円筒状をなし、基端部はステム13に封止されてお
り、この基端部の外側にはセラミックスの口金14が設
けられている。
【0028】外管2には、導電性ワイヤを屈曲して形成
し、トップ部近傍まで延出して構成した第1のサポート
15及びこの第1のサポート15に比較して長さの短い
屈曲した第2のサポート16が収容されており、これら
サポート13、14の基端はステム13に封着され、機
械的及び口金に電気的に連結されるとともに、第1のサ
ポート15の先端はトップ部に対して弾性片17を介し
て弾着されている。
【0029】放電容器3から導出したリード線5は、一
方が導電性ワイヤ18を介して第1のサポート15に、
他方が同様に導電性ワイヤ19を介して第2のサポート
16に接続されており、各リード線5、5、導電性ワイ
ヤ18、19、サポート15、16はそれぞれ溶接によ
って接続されている。
【0030】また、外管2内の各部材から発生する水H
2O等の不純物を吸着させるため、ジルコニウムZr−
アルミニウムAlゲッター20が第1のサポート15
に、バリウムBaゲッター21が第2のサポート16に
溶接されている。
【0031】外管2内には窒素ガス等の不活性ガス30
0〜400torr封入されている。
【0032】この実施の形態の作用を説明する。高圧放
電ランプ1を点灯すると、放電容器3から放出された光
は外管2を透過して外管2の外部に放出される。
【0033】ここで、この種放電ランプにおいては、点
灯方向を変化させた場合の電気的特性及び光学的特性の
変化が大きい。点灯方向を変えることにより、通常、キ
ャピラリー部3cに形成される最冷部が移動したり、最
冷部温度が変化すると、それに対応して、金属ハロゲン
化物の蒸気圧が変化してランプ電圧、効率及び光色が変
化する。この実施の形態によれば、一対のキャピラリー
部3cに熱伝導性部材11を卷回し、これら相互を結合
手段12により接続したので、相互に熱的関連をもち、
キャピラリー部3c相互の温度差を減少することができ
る。
【0034】したがって、放電ランプ1の点灯方向を変
えても、効率や光色の変化を少なくすることができる。
【0035】なお、結合手段12は、放電容器3に近接
しているので、近接導体として始動電圧低下の作用をな
す。
【0036】次に、比較試験の結果について説明する。
【0037】上述の熱伝導性部材11、結合手段12を
設けた本発明の実施の形態の高圧放電ランプ1と従来の
高圧放電ランプ(放電容器が石英製のもの)について色
温度の変化を測定してみた。
【0038】前提として、この実施の形態においては、
放電容器3をセラミックスを主体として構成しているこ
とから、石英製とはその成形法等の違いから、放電容器
の形状のバラツキが少ない。したがって、色温度のバラ
ツキがもともと少ないこととなる。
【0039】まず、上記両ランプ各30本用意し、ラン
プ個々の色温度を測定し、そのバラツキを確認した。結
果、この実施の形態のランプでは、±30K、従来のラ
ンプでは、±100Kであった。
【0040】次に、両ランプを全点灯方向にわたって、
点灯方向を変え、色温度を測定した。結果、この実施の
形態のランプでは、±50K、従来のランプでは、±1
50Kのバラツキであった。
【0041】図4は、本発明の高圧放電ランプの放電容
器の第2の実施の形態を示す一部断面正面図である。第
1の実施の形態の放電容器と同一対応部分には同一符号
を付しその詳細な説明は省略する。
【0042】この実施の形態は、放電容器3を一体に構
成したもので、熱伝導性部材11をアーチ状の結合手段
12で接続したものである。
【0043】図5は、本発明の高圧放電ランプを照明装
置に適用した実施の形態を示す概念図である。
【0044】高圧放電ランプ1は、照明装置30の光源
として使用できる。照明装置30は下面が開口された照
明器具の内面に反射面31が形成されており、この照明
器具の側壁にはソケット32が取り付けられている。高
圧放電ランプ1は、その口金14をソケット32にねじ
込むことにより照明器具に取り付けられる。ソケット3
2には、照明器具内に設置された又は器具の外部に設け
られた安定器を含む点灯回路33を介して商用電源34
に接続されるようになっており、例えば、電源電圧が2
00V、ランプ電圧が100±20Vで点灯されるよう
になっている。
【0045】
【発明の効果】請求項1ないし3の各発明によれば、点
灯方向を変化させても特性の変化を抑制できる高圧放電
ランプ及びこれを用いた照明装置を提供することができ
る。
【0046】請求項2の発明によれば、加えて結合手段
が近接導体の作用をなし、結合手段と近接導体とを兼用
でき、始動電圧を低下することができる。
【0047】請求項3の発明によれば、請求項1及び2
の効果を有する照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高圧放電ランプの第1の実施の形態を
示す一部断面正面図
【図2】同上実施の形態の放電容器を示す一部正面断面
【図3】同上実施の形態の熱伝導性部材を示す斜視図
【図4】本発明の高圧放電ランプの放電容器の第2の実
施の形態を示す一部断面正面図
【図5】本発明の高圧放電ランプの第1の実施の形態を
照明器具に適用した実施の形態を示す概念図
【符号の説明】
1…高圧放電ランプ 2…外管 3…放電容器 3d…主発光部 3c…キャピラリー部 6…電流導入導体 9…電極ヘッド部 11…熱伝導性部材 12…結合手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外管と;外管に収容され、気密にして放射
    透過性のセラミックスを主体として構成され、かつ、主
    発光部と一対のキャピラリー部を有する放電容器と;放
    電容器の両端部に封着された電流導入導体と;電流導入
    導体の先端部に形成され放電容器内に封装された一対の
    電極と;放電容器内に封入された発光金属のハロゲン化
    物を含む放電媒体と;一対のキャピラリー部に配設され
    た熱伝導性部材と;各熱伝導性部材を熱的に結合する結
    合手段と;を具備していることを特徴とする高圧放電ラ
    ンプ。
  2. 【請求項2】結合手段は、放電容器に近接し、近接導体
    として作用することを特徴とする請求項1記載の高圧放
    電ランプ。
  3. 【請求項3】照明装置本体と;照明装置本体に支持され
    た請求項1及び2いずれか一記載の高圧放電ランプと;
    を具備していることを特徴とする照明装置。
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