JPH1128343A - 膜分離装置の運転方法 - Google Patents
膜分離装置の運転方法Info
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- JPH1128343A JPH1128343A JP19926697A JP19926697A JPH1128343A JP H1128343 A JPH1128343 A JP H1128343A JP 19926697 A JP19926697 A JP 19926697A JP 19926697 A JP19926697 A JP 19926697A JP H1128343 A JPH1128343 A JP H1128343A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】処理槽内に膜モジュ−ルAを配設し、該膜モジ
ュ−ルにその濾過液側を減圧するための吸引ポンプ33
を連結し、同モジュ−ルの下方に散気管39を設け、該
散気管39から空気を噴出させて膜モジュ−ルAの膜面
をエア−スクラビング洗浄しつつ上記吸引ポンプ33の
運転により濾過を行う場合、散気管39からの噴出空気
による膜面のエア−スクラビング洗浄を効果的に行って
充分な濾過流束を保証でき、しかも吸引ポンプ等の高所
設置を不要とする膜分離装置の運転方法を提供する。 【解決手段】散気管39から空気を噴出させた状態で吸
引ポンプ33を間歇運転し、吸引ポンプ33の停止時に
コンプレツサ36と排出弁との交互操作で平膜エレメン
ト1内に空気を注入・排出することを数回行う。
ュ−ルにその濾過液側を減圧するための吸引ポンプ33
を連結し、同モジュ−ルの下方に散気管39を設け、該
散気管39から空気を噴出させて膜モジュ−ルAの膜面
をエア−スクラビング洗浄しつつ上記吸引ポンプ33の
運転により濾過を行う場合、散気管39からの噴出空気
による膜面のエア−スクラビング洗浄を効果的に行って
充分な濾過流束を保証でき、しかも吸引ポンプ等の高所
設置を不要とする膜分離装置の運転方法を提供する。 【解決手段】散気管39から空気を噴出させた状態で吸
引ポンプ33を間歇運転し、吸引ポンプ33の停止時に
コンプレツサ36と排出弁との交互操作で平膜エレメン
ト1内に空気を注入・排出することを数回行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膜分離装置の運転
方法に関し、し尿、下水、生活排水、工場廃水(以下、
汚水と称する)の浄化処理乃至は固液分離に有用なもの
である。
方法に関し、し尿、下水、生活排水、工場廃水(以下、
汚水と称する)の浄化処理乃至は固液分離に有用なもの
である。
【0002】
【従来の技術】近来、汚水の伝統的な処理方法である重
力分離活性汚泥処理法(曝気槽で微生物分解処理を行
い、この処理汚水を沈殿分離室に導き、活性汚泥を重力
分離により分離し、その分離汚泥の一部を曝気槽に返送
する方法)に代替する方法として、膜分離活性汚泥処理
法が注目されている。この処理法においては、固液分離
を膜モジュ−ルによる濾過で行い、濾過液を取出し、余
剰汚泥を直接曝気槽から引き抜いており、曝気槽のML
SS(混合液浮遊性固形物)を重力分離法に較べて著しく
高くできるので、曝気槽を重力分離法の場合に較べて相
当に縮小でき、更に沈殿分離室が不要であるので、装置
全体を小型化できる、曝気槽内のMLSS濃度を高く維持
できるので、重力分離法とは異なり、余剰汚泥処理に際
しての脱水を軽減できる、運転エネルギ−の省力化を
図ることができる、等の利点がある。
力分離活性汚泥処理法(曝気槽で微生物分解処理を行
い、この処理汚水を沈殿分離室に導き、活性汚泥を重力
分離により分離し、その分離汚泥の一部を曝気槽に返送
する方法)に代替する方法として、膜分離活性汚泥処理
法が注目されている。この処理法においては、固液分離
を膜モジュ−ルによる濾過で行い、濾過液を取出し、余
剰汚泥を直接曝気槽から引き抜いており、曝気槽のML
SS(混合液浮遊性固形物)を重力分離法に較べて著しく
高くできるので、曝気槽を重力分離法の場合に較べて相
当に縮小でき、更に沈殿分離室が不要であるので、装置
全体を小型化できる、曝気槽内のMLSS濃度を高く維持
できるので、重力分離法とは異なり、余剰汚泥処理に際
しての脱水を軽減できる、運転エネルギ−の省力化を
図ることができる、等の利点がある。
【0003】本出願人においては、膜分離法による汚水
処理装置として、「散気装置を有し、膜面に沿い鉛直方
向通路を有する膜モジュ−ルを前記散気装置の直上に配
設し、該膜モジュ−ルの膜体濾過側を負圧とするための
手段(吸引ポンプ)を設けた散気式曝気槽」を既に提案
した(特公平4−70958号)。
処理装置として、「散気装置を有し、膜面に沿い鉛直方
向通路を有する膜モジュ−ルを前記散気装置の直上に配
設し、該膜モジュ−ルの膜体濾過側を負圧とするための
手段(吸引ポンプ)を設けた散気式曝気槽」を既に提案
した(特公平4−70958号)。
【0004】この散気式曝気槽を使用して汚水を処理す
るには、散気装置からの噴出空気のエア−リフト効果で
槽内原液を旋回させ、汚水中の有機物を空気との接触
下、好気性微生物により吸着・代謝分解させ、有機物を
減少させると共に好気性微生物を増殖させ、散気管装置
からの噴出空気により膜面をエア−スクラビング洗浄し
膜面での汚泥ケ−ク層の生成を抑制しつつ膜モジュ−ル
の濾過液側を減圧して膜間差圧を発生させ、この膜間差
圧で活性汚泥液から水を濾過により分離していく。この
場合、固液分離が膜濾過により効率よく行われるので、
MLSS濃度を高くしても、ブロッキングの発生なく処理で
きる。しかしながら、処理液のMLSS濃度を高くすると、
膜面でのケ−ク層の生成が顕著となって濾過流束の低下
が避けられない。
るには、散気装置からの噴出空気のエア−リフト効果で
槽内原液を旋回させ、汚水中の有機物を空気との接触
下、好気性微生物により吸着・代謝分解させ、有機物を
減少させると共に好気性微生物を増殖させ、散気管装置
からの噴出空気により膜面をエア−スクラビング洗浄し
膜面での汚泥ケ−ク層の生成を抑制しつつ膜モジュ−ル
の濾過液側を減圧して膜間差圧を発生させ、この膜間差
圧で活性汚泥液から水を濾過により分離していく。この
場合、固液分離が膜濾過により効率よく行われるので、
MLSS濃度を高くしても、ブロッキングの発生なく処理で
きる。しかしながら、処理液のMLSS濃度を高くすると、
膜面でのケ−ク層の生成が顕著となって濾過流束の低下
が避けられない。
【0005】このため、膜モジュ−ルの濾過液側を減圧
する上記吸引ポンプの運転を間歇運転とし、吸引ポンプ
の停止時に吸引ポンプと膜分離装置とを連通する吸引管
の途中を大気に開放すると共に吸引管内に滞留する透過
液を膜分離装置内に逆流させて膜と膜支持板との間の吸
着を解除し、この膨らんだ膜面を噴出空気と液体との気
液混合流に接触させて上記エア−スクラビング作用で膜
面付着ケ−ク層の剥離を促すことが公知である(特開平
4−7023号公報)。
する上記吸引ポンプの運転を間歇運転とし、吸引ポンプ
の停止時に吸引ポンプと膜分離装置とを連通する吸引管
の途中を大気に開放すると共に吸引管内に滞留する透過
液を膜分離装置内に逆流させて膜と膜支持板との間の吸
着を解除し、この膨らんだ膜面を噴出空気と液体との気
液混合流に接触させて上記エア−スクラビング作用で膜
面付着ケ−ク層の剥離を促すことが公知である(特開平
4−7023号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、吸引管にかなりの高低差を設け、吸引管上側の
吸引ポンプをかなり高所に設置しているので、設備の大
規模化が招来され、また、膜エレメントの濾過側容積が
かなり大きいので大量の濾過液を必要とし、多量の透過
液が高い落差で膜の裏面側に逆流されるので、膜の逆圧
破損が懸念される。一方、かかる危険性を排除するため
に吸引管の高低差を低くすると、透過液の逆流注入に時
間がかかり、洗浄の長時間化が避けられず、また、膜が
膨らまされていても、内容物が液体であり、内容物が気
体であるときほど、気液混合流による膜の煽りが期待で
きないことも相俟って、満足な洗浄効果を期待し難い。
法では、吸引管にかなりの高低差を設け、吸引管上側の
吸引ポンプをかなり高所に設置しているので、設備の大
規模化が招来され、また、膜エレメントの濾過側容積が
かなり大きいので大量の濾過液を必要とし、多量の透過
液が高い落差で膜の裏面側に逆流されるので、膜の逆圧
破損が懸念される。一方、かかる危険性を排除するため
に吸引管の高低差を低くすると、透過液の逆流注入に時
間がかかり、洗浄の長時間化が避けられず、また、膜が
膨らまされていても、内容物が液体であり、内容物が気
体であるときほど、気液混合流による膜の煽りが期待で
きないことも相俟って、満足な洗浄効果を期待し難い。
【0007】本発明の目的は、処理槽内に膜モジュ−ル
を配設し、該膜モジュ−ルにその濾過液側を減圧するた
めの吸引ポンプを連結し、同モジュ−ルの下方に散気管
を設け、該散気管から空気を噴出させて膜モジュ−ルの
膜面をエア−スクラビング洗浄しつつ上記吸引ポンプの
運転により濾過を行う場合、散気管からの噴出空気によ
る膜面のエア−スクラビング洗浄を効果的に行って充分
な濾過流束を保証でき、しかも吸引ポンプ等の高所設置
を不要とする膜分離装置の運転方法を提供することにあ
る。
を配設し、該膜モジュ−ルにその濾過液側を減圧するた
めの吸引ポンプを連結し、同モジュ−ルの下方に散気管
を設け、該散気管から空気を噴出させて膜モジュ−ルの
膜面をエア−スクラビング洗浄しつつ上記吸引ポンプの
運転により濾過を行う場合、散気管からの噴出空気によ
る膜面のエア−スクラビング洗浄を効果的に行って充分
な濾過流束を保証でき、しかも吸引ポンプ等の高所設置
を不要とする膜分離装置の運転方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る膜分離装置
の運転方法は、処理槽内に膜モジュ−ルを配設し、該膜
モジュ−ルにその濾過液側を減圧するための吸引ポンプ
を連結し、同モジュ−ルの下方に散気管を設け、該散気
管から空気を噴出させて膜モジュ−ルの膜面をエア−ス
クラビング洗浄しつつ上記吸引ポンプの運転により濾過
を行う方法において、散気管から空気を噴出させた状態
で吸引ポンプを間歇運転し、吸引ポンプ停止時に平膜エ
レメント内に空気を注入・排出することを数回行うこと
を特徴とする構成である。
の運転方法は、処理槽内に膜モジュ−ルを配設し、該膜
モジュ−ルにその濾過液側を減圧するための吸引ポンプ
を連結し、同モジュ−ルの下方に散気管を設け、該散気
管から空気を噴出させて膜モジュ−ルの膜面をエア−ス
クラビング洗浄しつつ上記吸引ポンプの運転により濾過
を行う方法において、散気管から空気を噴出させた状態
で吸引ポンプを間歇運転し、吸引ポンプ停止時に平膜エ
レメント内に空気を注入・排出することを数回行うこと
を特徴とする構成である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明に
おいて使用する平膜エレメント1の一例の平面図を、図
1の(ロ)は図1の(イ)におけるロ−ロ断面図をそれ
ぞれ示し、プラスチック製枠体11(例えばABS樹脂
の射出成形品)内に濾過液通路用スペ−サ14(例え
ば、プラスチックネット、プラスチック不織布、トリコ
ット等)を収容し、平膜13,13の周囲部を枠体11
の上下面に接着剤12や融着により封止固定してある。
この接着剤にはエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ホットメ
ルト樹脂等を使用でき、融着には熱融着法、超音波融着
法等を使用できる。111は濾過液集水管部である。上
記平膜13には、不織布、織布等の支持材上に限外濾過
膜や精密濾過膜等を貼り合わせたもの、限外濾過膜や精
密濾過膜等に織布、不織布等の支持材を埋入したものを
使用できる。上記平膜エレメント1の寸法は、通常、縦
50〜150cm、横20〜100cm、厚み3mm〜
6mmとされる。
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明に
おいて使用する平膜エレメント1の一例の平面図を、図
1の(ロ)は図1の(イ)におけるロ−ロ断面図をそれ
ぞれ示し、プラスチック製枠体11(例えばABS樹脂
の射出成形品)内に濾過液通路用スペ−サ14(例え
ば、プラスチックネット、プラスチック不織布、トリコ
ット等)を収容し、平膜13,13の周囲部を枠体11
の上下面に接着剤12や融着により封止固定してある。
この接着剤にはエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ホットメ
ルト樹脂等を使用でき、融着には熱融着法、超音波融着
法等を使用できる。111は濾過液集水管部である。上
記平膜13には、不織布、織布等の支持材上に限外濾過
膜や精密濾過膜等を貼り合わせたもの、限外濾過膜や精
密濾過膜等に織布、不織布等の支持材を埋入したものを
使用できる。上記平膜エレメント1の寸法は、通常、縦
50〜150cm、横20〜100cm、厚み3mm〜
6mmとされる。
【0010】図2は本発明において使用する浸漬型平膜
モジュ−ルの一例を示している図2において、2は下端
にスカ−ト部21を有するラックを、1,…は上記の平
膜エレメントをそれぞれ示し、ラック2内に複数枚の平
膜エレメント1,…を相互間に原液通路間隙を保持して
装着し、各平膜エレメント1の濾過液集水管111を合
流管112に連通してある。図示されていないが、スカ
−ト部21内には散気管が収容されている。22は散気
管に対する給気口である。上記平膜エレメント1,1間
の間隔は、処理使用とする原水の水質等により異なる
が、通常5mm〜15mmとされる。
モジュ−ルの一例を示している図2において、2は下端
にスカ−ト部21を有するラックを、1,…は上記の平
膜エレメントをそれぞれ示し、ラック2内に複数枚の平
膜エレメント1,…を相互間に原液通路間隙を保持して
装着し、各平膜エレメント1の濾過液集水管111を合
流管112に連通してある。図示されていないが、スカ
−ト部21内には散気管が収容されている。22は散気
管に対する給気口である。上記平膜エレメント1,1間
の間隔は、処理使用とする原水の水質等により異なる
が、通常5mm〜15mmとされる。
【0011】図3は本発明において使用する膜分離装置
の一例を示している。図3において、3は開放式の被処
理液槽である。1は上記した浸漬型平膜モジュ−ルAの
平膜エレメントである。31は膜エレメント1,…の濾
過液集水管に連通した濾過水取出し配管である。33は
この配管31に設けた吸引ポンプ、331は開閉弁であ
る。34は濾過液貯水槽である。34は原液供給配管、
35はこの配管34に設けた液送ポンプである。36は
濾過水取出し配管31に空気配管37を介して接続した
エアコンプレッサ、371及び372は開閉弁、38は
開閉弁371,372の間に取付けた空気排出弁であ
る。39は膜モジュ−ル1の直下に配設した散気管であ
る。40は散気管39に接続したブロワである。
の一例を示している。図3において、3は開放式の被処
理液槽である。1は上記した浸漬型平膜モジュ−ルAの
平膜エレメントである。31は膜エレメント1,…の濾
過液集水管に連通した濾過水取出し配管である。33は
この配管31に設けた吸引ポンプ、331は開閉弁であ
る。34は濾過液貯水槽である。34は原液供給配管、
35はこの配管34に設けた液送ポンプである。36は
濾過水取出し配管31に空気配管37を介して接続した
エアコンプレッサ、371及び372は開閉弁、38は
開閉弁371,372の間に取付けた空気排出弁であ
る。39は膜モジュ−ル1の直下に配設した散気管であ
る。40は散気管39に接続したブロワである。
【0012】図4は本発明において使用する平膜エレメ
ントの別例を示し、図1に示す平膜エレメントに対し、
濾過液集水管部111と対称に空気出入管部121を設
けた以外、実質的に同一構造である。この平膜エレメン
トを用いた膜モジュ−ルにおいては、図3の点線で示す
ように、空気配管37を平膜エレメント1の空気出入管
部に直接連結することができる。
ントの別例を示し、図1に示す平膜エレメントに対し、
濾過液集水管部111と対称に空気出入管部121を設
けた以外、実質的に同一構造である。この平膜エレメン
トを用いた膜モジュ−ルにおいては、図3の点線で示す
ように、空気配管37を平膜エレメント1の空気出入管
部に直接連結することができる。
【0013】本発明により、上記の膜分離装置を運転す
るには、汚水を貯槽に一旦貯え、図3において、この汚
水を液送ポンプ35により被処理液槽3に供給し、ブロ
ワ40の駆動により散気管39から空気を噴出させ、こ
の噴出気流により槽内汚水を旋回させると共に吸引ポン
プ33の間歇的運転により平膜エレメント1の濾過液通
路側を間歇的に減圧し、吸引ポンプ33の停止時に空気
コンプレッサ36と空気排出弁38の交互作動により平
膜エレメント1内に空気を注入・排出することを数回行
い、汚水中の有機物を空気との接触下、好気性微生物に
より吸着・代謝分解させ、有機物を減少させると共に好
気性微生物を増殖させつつ濾過を行い、濾過液をを濾過
液貯水槽34に貯えていく。
るには、汚水を貯槽に一旦貯え、図3において、この汚
水を液送ポンプ35により被処理液槽3に供給し、ブロ
ワ40の駆動により散気管39から空気を噴出させ、こ
の噴出気流により槽内汚水を旋回させると共に吸引ポン
プ33の間歇的運転により平膜エレメント1の濾過液通
路側を間歇的に減圧し、吸引ポンプ33の停止時に空気
コンプレッサ36と空気排出弁38の交互作動により平
膜エレメント1内に空気を注入・排出することを数回行
い、汚水中の有機物を空気との接触下、好気性微生物に
より吸着・代謝分解させ、有機物を減少させると共に好
気性微生物を増殖させつつ濾過を行い、濾過液をを濾過
液貯水槽34に貯えていく。
【0014】吸引ポンプ33の停止時には、平膜エレメ
ント1内の減圧が行われず、従って、濾過は行われない
が、平膜エレメント1の膜が散気管39からの噴出空気
と液体との気液混合流で煽られつつエアスクラビングが
行われるだけではなく、平膜エレメント1が空気の注入
・排出のサイクルで膨張・収縮を繰り返すから、膜エレ
メント1の膜面に付着している活性汚泥のケ−ク層が効
果的に剥離・除去されていく。また、吸引ポンプ33の
駆動時、膜面に接する汚水が噴出エア−で流動・撹拌さ
れるから、汚泥粒子の膜面への付着が抑制される。
ント1内の減圧が行われず、従って、濾過は行われない
が、平膜エレメント1の膜が散気管39からの噴出空気
と液体との気液混合流で煽られつつエアスクラビングが
行われるだけではなく、平膜エレメント1が空気の注入
・排出のサイクルで膨張・収縮を繰り返すから、膜エレ
メント1の膜面に付着している活性汚泥のケ−ク層が効
果的に剥離・除去されていく。また、吸引ポンプ33の
駆動時、膜面に接する汚水が噴出エア−で流動・撹拌さ
れるから、汚泥粒子の膜面への付着が抑制される。
【0015】上記吸引ポンプ停止33時での空気コンプ
レッサ36と空気排出弁38の交互作動による平膜エレ
メント1内への空気の注入・排出は、自動操作により行
われ、各種の制御方法を使用できる。例えば、吸引ポン
プ33の駆動期間(停止期間)はコンプレツサ36を停
止(駆動)として吸引ポンプ33とコンプレツサ36と
を交互に駆動し、吸引ポンプ33の駆動期間(停止期
間)は開閉弁372を閉(開)とし、コンプレツサ36
の駆動期間中、当該コンプレツサ36を連続駆動し、開
閉弁371の開操作と開閉弁372の開操作と空気排出
弁38の閉操作との同時操作で平膜エレメント1への空
気の注入を行い、開閉弁371の閉操作と開閉弁372
の開操作と空気排出弁38の開操作との同時操作で平膜
エレメント1からの空気の排出を行うことを自動的に行
わせることができる。
レッサ36と空気排出弁38の交互作動による平膜エレ
メント1内への空気の注入・排出は、自動操作により行
われ、各種の制御方法を使用できる。例えば、吸引ポン
プ33の駆動期間(停止期間)はコンプレツサ36を停
止(駆動)として吸引ポンプ33とコンプレツサ36と
を交互に駆動し、吸引ポンプ33の駆動期間(停止期
間)は開閉弁372を閉(開)とし、コンプレツサ36
の駆動期間中、当該コンプレツサ36を連続駆動し、開
閉弁371の開操作と開閉弁372の開操作と空気排出
弁38の閉操作との同時操作で平膜エレメント1への空
気の注入を行い、開閉弁371の閉操作と開閉弁372
の開操作と空気排出弁38の開操作との同時操作で平膜
エレメント1からの空気の排出を行うことを自動的に行
わせることができる。
【0016】平膜エレメント1への空気の注入圧力は、
高すぎると膜の逆圧損傷が生じ、低すぎると膜の膨張・
収縮量の減少によるケ−ク層の剥離・除去効果の低下が
生じるので、通常0.2kg/cm2〜0.01kg/
cm2、好ましくは、0.1kg/cm2〜0.02kg
/cm2とされる。また、平膜エレメント1への空気の
注入・排出の回数は、膜面にケ−ク層が形成され易い原
水であれば多くし、ケ−ク層が形成され難い原水であれ
ば少なくし、通常1回〜15回の範囲内で設定される。
高すぎると膜の逆圧損傷が生じ、低すぎると膜の膨張・
収縮量の減少によるケ−ク層の剥離・除去効果の低下が
生じるので、通常0.2kg/cm2〜0.01kg/
cm2、好ましくは、0.1kg/cm2〜0.02kg
/cm2とされる。また、平膜エレメント1への空気の
注入・排出の回数は、膜面にケ−ク層が形成され易い原
水であれば多くし、ケ−ク層が形成され難い原水であれ
ば少なくし、通常1回〜15回の範囲内で設定される。
【0017】上記散気管39の散気流量は、散気による
槽内汚水の旋回流速を0.01〜2m/sとするように
設定される(0.01m/s未満では、汚泥の沈殿が顕
著となり、好気性微生物により吸着・代謝分解を満足に
行い難く、また膜面への活性汚泥粒子の付着が顕著とな
る。2m/sを越えると、吸引ポンプ33停止時の散気
流量が大となり過ぎ、膜モジュ−ルの強度上、問題が生
じる)。
槽内汚水の旋回流速を0.01〜2m/sとするように
設定される(0.01m/s未満では、汚泥の沈殿が顕
著となり、好気性微生物により吸着・代謝分解を満足に
行い難く、また膜面への活性汚泥粒子の付着が顕著とな
る。2m/sを越えると、吸引ポンプ33停止時の散気
流量が大となり過ぎ、膜モジュ−ルの強度上、問題が生
じる)。
【0018】本発明に係る膜分離装置の運転方法におい
ては、吸引ポンプ33の停止時に平膜エレメント1を散
気管39からの噴出空気と液体との気液混合流でエアス
クラビングを行うだけではなく、平膜エレメント1への
空気の注入・排出のサイクルで平膜エレメント1の膜の
膨張・収縮を繰り返しているから、平膜エレメントの膜
を膨張のみさせる場合に較べ、膜エレメント1の膜面に
付着している活性汚泥のケ−ク層を効果的に剥離・除去
でき、濾過流速の低下をよく抑制して、濾過流速を長期
にわたりほぼ初期濾過流速値に安定に保持できる。この
ことは、次ぎの実施例と比較例との対比から確認でき
る。
ては、吸引ポンプ33の停止時に平膜エレメント1を散
気管39からの噴出空気と液体との気液混合流でエアス
クラビングを行うだけではなく、平膜エレメント1への
空気の注入・排出のサイクルで平膜エレメント1の膜の
膨張・収縮を繰り返しているから、平膜エレメントの膜
を膨張のみさせる場合に較べ、膜エレメント1の膜面に
付着している活性汚泥のケ−ク層を効果的に剥離・除去
でき、濾過流速の低下をよく抑制して、濾過流速を長期
にわたりほぼ初期濾過流速値に安定に保持できる。この
ことは、次ぎの実施例と比較例との対比から確認でき
る。
【0019】
〔実施例〕膜エレメントには図1の(イ)並びに(ロ)
に示すものを使用し、寸法は縦1060mm×横(巾)
610mmとし、膜には公称孔径0.4μm、面積1m
2のポリオレフィン系精密濾過膜を、濾過液流路用シ−
トにはプラスチックネツトをそれぞれ使用し、枠体と膜
との接着、枠体間の接着シ−ルには共にウレタン樹脂を
使用した。膜モジュ−ルは図2に示す構成とし、膜エレ
メントを15枚、13mmの間隔で重ねてラックに装着
した。図3に示す膜分離装置を使用してMLSS濃度10,
000〜15,000mg/リットルの活性汚泥溶液を
処理した。散気流量は被処理液の旋回線速を0.5m/
secとするように設定した。吸引ポンプは8分駆動・2
分停止を1サイクルとする間歇運転とし、吸引ポンプ停
止時に膜エレメントへの0.05kg/cm2の空気注
入・空気排出の1サイクルを5回繰り返した。濾過流速
をほぼ0.6m3/m2・dayに保持するように、吸引ポ
ンプを運転した。その吸引ポンプの減圧操作状態は、図
5の実線Iの通りであった。
に示すものを使用し、寸法は縦1060mm×横(巾)
610mmとし、膜には公称孔径0.4μm、面積1m
2のポリオレフィン系精密濾過膜を、濾過液流路用シ−
トにはプラスチックネツトをそれぞれ使用し、枠体と膜
との接着、枠体間の接着シ−ルには共にウレタン樹脂を
使用した。膜モジュ−ルは図2に示す構成とし、膜エレ
メントを15枚、13mmの間隔で重ねてラックに装着
した。図3に示す膜分離装置を使用してMLSS濃度10,
000〜15,000mg/リットルの活性汚泥溶液を
処理した。散気流量は被処理液の旋回線速を0.5m/
secとするように設定した。吸引ポンプは8分駆動・2
分停止を1サイクルとする間歇運転とし、吸引ポンプ停
止時に膜エレメントへの0.05kg/cm2の空気注
入・空気排出の1サイクルを5回繰り返した。濾過流速
をほぼ0.6m3/m2・dayに保持するように、吸引ポ
ンプを運転した。その吸引ポンプの減圧操作状態は、図
5の実線Iの通りであった。
【0020】〔比較例1〕吸引ポンプ停止時に平膜エレ
メントへの空気注入・空気排出を行わなかった以外、実
施例と同じ活性汚泥溶液、運転条件で運転した。その吸
引ポンプの減圧操作状態は、図5の点線I'の通りであっ
た。 〔比較例2〕吸引ポンプ停止時に空気注入により平膜エ
レメントの膜を膨らましままとし、空気注入・空気排出
の繰返しによる膜の膨張・収縮を行わなかった以外、実
施例と同じ活性汚泥溶液、運転条件で運転した。その吸
引ポンプの減圧操作状態は、図5の点線I"の通りであっ
た。
メントへの空気注入・空気排出を行わなかった以外、実
施例と同じ活性汚泥溶液、運転条件で運転した。その吸
引ポンプの減圧操作状態は、図5の点線I'の通りであっ
た。 〔比較例2〕吸引ポンプ停止時に空気注入により平膜エ
レメントの膜を膨らましままとし、空気注入・空気排出
の繰返しによる膜の膨張・収縮を行わなかった以外、実
施例と同じ活性汚泥溶液、運転条件で運転した。その吸
引ポンプの減圧操作状態は、図5の点線I"の通りであっ
た。
【0021】図5の実線IとI'やI"との比較から明らか
な通り、実施例においては比較例と異なり120日経過
後でも操作減圧度の上昇がなく、従って、濾過抵抗の増
大がなく、膜面でのエア−スクラビングが効果的に行わ
れて固形粒子の付着・生成の抑制及びケ-ク層の除去が
効果的に行われていることが理解できる。
な通り、実施例においては比較例と異なり120日経過
後でも操作減圧度の上昇がなく、従って、濾過抵抗の増
大がなく、膜面でのエア−スクラビングが効果的に行わ
れて固形粒子の付着・生成の抑制及びケ-ク層の除去が
効果的に行われていることが理解できる。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る汚水の処理方法によれば、
散気管から空気を噴出させて膜モジュ−ルの膜面をエア
−スクラビング洗浄しつつ上記吸引ポンプの運転により
濾過を行う場合、散気管からの噴出空気による膜面のエ
ア−スクラビング洗浄を効果的に行って充分に安定な濾
過流束を保証できる。
散気管から空気を噴出させて膜モジュ−ルの膜面をエア
−スクラビング洗浄しつつ上記吸引ポンプの運転により
濾過を行う場合、散気管からの噴出空気による膜面のエ
ア−スクラビング洗浄を効果的に行って充分に安定な濾
過流束を保証できる。
【図1】図1の(イ)は本発明において使用する膜エレ
メントの一例を示す平面図、図1の(ロ)は図1の
(イ)におけるロ−ロ断面図である。
メントの一例を示す平面図、図1の(ロ)は図1の
(イ)におけるロ−ロ断面図である。
【図2】本発明において使用する膜モジュ−ルの一例を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図3】本発明において使用する膜分離装置の一例を示
す説明図である。
す説明図である。
【図4】本発明において使用する膜エレメントの別例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図5】本発明の実施例及び比較例の濾過特性を示す図
である。
である。
A 膜モジュ−ル 1 膜エレメント 33 吸引ポンプ 36 コンプレッサ 39 散気管 40 ブロワ−
Claims (1)
- 【請求項1】平膜エレメントを並設した膜モジュ−ルを
処理槽内に配設し、該膜モジュ−ルにその濾過液側を減
圧するための吸引ポンプを連結し、同モジュ−ルの下方
に散気管を設け、該散気管から空気を噴出させて膜モジ
ュ−ルの膜面をエア−スクラビング洗浄しつつ上記吸引
ポンプの運転により濾過を行う方法において、散気管か
ら空気を噴出させた状態で吸引ポンプを間歇運転し、吸
引ポンプ停止時に平膜エレメント内に空気を注入・排出
することを数回行うことを特徴とする膜分離装置の運転
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19926697A JPH1128343A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 膜分離装置の運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19926697A JPH1128343A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 膜分離装置の運転方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1128343A true JPH1128343A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16404940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19926697A Pending JPH1128343A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 膜分離装置の運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1128343A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100486898B1 (ko) * | 2000-04-20 | 2005-05-03 | 로헴 울트라필트라치온스 지스테메 게젤샤프트 퓌어 압바써라이니궁 엠베하 | 생물학적 유기 유동매체의 여과 및 분리를 위한 장치 |
JP2007152302A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Mitsubishi Rayon Eng Co Ltd | 固液混合処理液の固液分離装置 |
-
1997
- 1997-07-09 JP JP19926697A patent/JPH1128343A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100486898B1 (ko) * | 2000-04-20 | 2005-05-03 | 로헴 울트라필트라치온스 지스테메 게젤샤프트 퓌어 압바써라이니궁 엠베하 | 생물학적 유기 유동매체의 여과 및 분리를 위한 장치 |
JP2007152302A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Mitsubishi Rayon Eng Co Ltd | 固液混合処理液の固液分離装置 |
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