JPH11283332A - 圧縮データ記憶装置 - Google Patents

圧縮データ記憶装置

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JPH11283332A
JPH11283332A JP8062098A JP8062098A JPH11283332A JP H11283332 A JPH11283332 A JP H11283332A JP 8062098 A JP8062098 A JP 8062098A JP 8062098 A JP8062098 A JP 8062098A JP H11283332 A JPH11283332 A JP H11283332A
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JP8062098A
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Masaichi Yoshida
政市 吉田
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Nippon Columbia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Columbia Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶時間が想定できないような場合などに、
最大記憶可能領域まで非圧縮で記憶し、最大記憶可能領
域まで記憶した後、圧縮モードに入り圧縮率を変化させ
て、アナログ信号の記憶の途切れを防ぎ長時間の記憶が
可能となる圧縮データ記憶装置を提供する。 【解決手段】 A/D変換回路1によりディジタル信号
に変換された音声信号を、サブバンドフィルター2でサ
ブバンドごとに分割して、半導体メモリ5の最大記憶可
能領域まで最大記憶領域を非圧縮で記憶する。空き容量
がなくなると、半導体メモリに記憶したデータを読み出
して、符号回路3で複数用意された圧縮率のうちの1つ
を用いて圧縮し、この圧縮データを半導体メモリ5に再
度記憶させて、空き容量を確保し、音声信号を記憶す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体メモリ等の
記憶媒体に音声等のアナログ信号の圧縮データを記憶さ
せる圧縮データ記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリ等に圧縮データを記憶する
圧縮データ記憶装置において、記憶時間は、記憶容量、
サンプリング周波数、データ圧縮率で決まり、記憶動作
を開始する前にサンプリング周波数と圧縮率を設定する
ものが知られている。
【0003】従来、音声信号の圧縮データ記憶装置にお
いて、録音を開始する前に録音時間の見当がつく場合に
は、限られた記憶容量の記憶装置を確実に記憶させるた
めに、録音時間を想定し、録音開始前に、あらかじめサ
ンプリング周波数を低くしたり、あらかじめ圧縮率を大
きくするように装置を設定してから記録していた。
【0004】しかしながら、録音時間が想定できないよ
うな録音、例えば、インタビュー等の音声情報を録音す
る場合には、録音時間が予想より長くなると、あともう
少しのところでメモリの容量不足となったりして、最後
まで録音できない事態となることがあった。
【0005】特開平4−301699号公報に記載され
ているように、音声合成用固体記録素子を用いた圧縮デ
ータ記憶装置においては、入力された音声信号の変曲点
の個数を検出してサンプリング周波数を設定し、入力さ
れた1フレーム中の音声信号の最大振幅の絶対値に基づ
いて差分PCM符号化方式の圧縮率を設定して、録音動
作中にサンプリング周波数と圧縮率を可変にして、サン
プリング周波数と圧縮率を固定した場合に比べ録音時間
を伸ばすものが知られている。しかし、この従来技術
も、録音動作中にサンプリング周波数や圧縮率を任意に
変更することができないという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情を鑑みてなされたもので、記憶時間が想定できないよ
うな場合などに、最大記憶可能領域まで非圧縮で記憶
し、最大記憶可能領域まで記憶した後、圧縮モードに入
り圧縮率を変化させて、アナログ信号の記憶の途切れを
防ぎ長時間の記憶が可能となる圧縮データ記憶装置を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、圧縮データ記憶装置において、アナログ信号をディ
ジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記ディジタ
ル信号を記憶する記憶媒体と、前記ディジタル信号を前
記記憶媒体に記憶する際に前記ディジタル信号の周波数
帯域を検出して周波数帯域の広狭のデータを前記ディジ
タル信号に対応させて記憶させる周波数帯域検出手段
と、前記記憶媒体に記憶されたデータを読み出して圧縮
するデータ圧縮手段と、前記記憶媒体に記憶されたデー
タ量が所定の値となったとき、前記記憶媒体に記憶され
たデータを前記周波数帯域の広狭のデータに基づいて周
波数帯域の狭いデータを優先させて圧縮させるデータ圧
縮制御手段と、前記ディジタル信号は前記記憶媒体に非
圧縮で記憶させ、前記データ圧縮制御手段により圧縮さ
れたデータは前記記憶媒体に上書き記憶させて空き領域
を確保し、該空き領域に前記ディジタル信号を記憶させ
る記憶制御手段を有することを特徴とするものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の圧縮データ記憶装置において、前記データ圧縮制御手
段は、前記空き領域に記憶させるディジタル信号を非圧
縮にまたは圧縮させるよう制御することを特徴とするも
のである。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の圧縮データ記憶装置において、前記データ圧
縮制御手段は、前記空き領域に記憶されたデータ量が所
定の値になったときに、前記記憶媒体に記憶されたデー
タを前記周波数帯域の広狭のデータに基づいてすでに圧
縮させたデータよりも周波数帯域のより広いデータを圧
縮させることを特徴とするものである。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
3のいずれか1項に記載の圧縮データ記憶装置におい
て、前記データ圧縮制御手段の圧縮率は、前記周波数帯
域の広狭のデータに基づいて、周波数帯域が狭いデータ
ほど圧縮率が高くなるように設定されることを特徴とす
るものである。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
4のいずれか1項に記載の圧縮データ記憶装置におい
て、あらかじめ決められた複数の圧縮率データの中か
ら、その切換え順序を設定する切換順序設定手段を有
し、前記データ圧縮制御手段の圧縮率が前記切替順序設
定手段により設定されることを特徴とするものである。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
4のいずれか1項に記載の圧縮データ記憶装置におい
て、前記データ圧縮制御手段の圧縮率は、同一データに
ついて圧縮を繰り返すごとに高くなるように設定される
ことを特徴とするものである。
【0013】請求項7に記載の発明は、圧縮データ記憶
装置において、アナログ信号をディジタル信号に変換す
るA/D変換手段と、前記ディジタル信号を記憶する記
憶媒体と、前記記憶媒体に記憶されたデータを読み出し
て圧縮するデータ圧縮手段と、前記記憶媒体に記憶され
たデータ量が所定の値となったとき、前記記憶媒体に記
憶されたデータのうち所定の記憶領域のデータを圧縮さ
せるデータ圧縮制御手段と、前記ディジタル信号は前記
記憶媒体に非圧縮で記憶させ、前記データ圧縮制御手段
により圧縮されたデータは前記記憶媒体に上書き記憶さ
せて空き領域を確保し、該空き領域に前記ディジタル信
号を記憶させる記憶制御手段を有することを特徴とする
ものである。
【0014】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の圧縮データ記憶装置において、前記データ圧縮制御手
段は、前記空き領域に記憶させるディジタル信号を非圧
縮にまたは圧縮させるよう制御することを特徴とするも
のである。
【0015】請求項9に記載の発明は、請求項7または
8に記載の圧縮データ記憶装置において、前記ディジタ
ル信号を前記記憶媒体に記憶する際に前記ディジタル信
号の周波数帯域を検出して周波数帯域の広狭のデータを
前記ディジタル信号に対応させて記憶させる周波数帯域
検出手段を有し、前記データ圧縮制御手段は、前記記憶
媒体に記憶されたデータを前記周波数帯域の広狭のデー
タに基づいて周波数帯域の狭いデータを優先させて圧縮
させることを特徴とするものである。
【0016】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の圧縮データ記憶装置において、前記データ圧縮制御
手段は、前記空き領域に記憶されたデータ量が所定の値
になったときに、前記記憶媒体に記憶されたデータを前
記周波数帯域の広狭のデータに基づいてすでに圧縮させ
たデータよりも周波数帯域のより広いデータを圧縮させ
ることを特徴とするものである。
【0017】請求項11に記載の発明は、請求項9また
は10に記載の圧縮データ記憶装置において、前記デー
タ圧縮制御手段の圧縮率は、前記周波数帯域の広狭のデ
ータに基づいて、周波数帯域が狭いデータほど圧縮率が
高くなるように設定されることを特徴とするものであ
る。
【0018】請求項12に記載の発明は、請求項9ない
し11のいずれか1項に記載の圧縮データ記憶装置にお
いて、あらかじめ決められた複数の圧縮率データの中か
ら、その切換え順序を設定する切換順序設定手段を有
し、前記データ圧縮制御手段の圧縮率が前記切替順序設
定手段により設定されることを特徴とするものである。
【0019】請求項13に記載の発明は、請求項9ない
し12のいずれか1項に記載の圧縮データ記憶装置にお
いて、前記データ圧縮制御手段の圧縮率は、同一データ
について圧縮を繰り返すごとに高くなるように設定され
ることを特徴とするものである。
【0020】請求項14に記載の発明は、圧縮データ記
憶装置において、アナログ信号をディジタル信号に変換
するA/D変換手段と、前記ディジタル信号を記憶する
記憶媒体と、前記記憶媒体に記憶されたデータを読み出
して圧縮するデータ圧縮手段と、該データ圧縮手段の圧
縮率を設定可能な操作子と、前記記憶媒体に記憶された
データ量が所定の値となったとき、前記操作子により設
定された圧縮率に基づいて前記記憶媒体に記憶されたデ
ータを圧縮させるデータ圧縮制御手段と、前記ディジタ
ル信号は前記記憶媒体に非圧縮で記憶させ、前記データ
圧縮制御手段により圧縮されたデータは前記記憶媒体に
上書き記憶させて空き領域を確保し、該空き領域に前記
ディジタル信号を記憶させる記憶制御手段を有すること
を特徴とするものである。
【0021】請求項15に記載の発明は、請求項14に
記載の圧縮データ記憶装置において、前記データ圧縮制
御手段は、前記空き領域に記憶させるディジタル信号を
非圧縮にまたは圧縮させるよう制御することを特徴とす
るものである。
【0022】請求項16に記載の発明は、請求項14ま
たは15に記載の圧縮データ記憶装置において、前記デ
ィジタル信号を前記記憶媒体に記憶する際に前記ディジ
タル信号の周波数帯域を検出して周波数帯域の広狭のデ
ータを前記ディジタル信号に対応させて記憶させる周波
数帯域検出手段を有し、前記データ圧縮制御手段は、前
記記憶媒体に記憶されたデータを前記周波数帯域の広狭
のデータに基づいて周波数帯域の狭いデータを優先させ
て圧縮させることを特徴とするものである。
【0023】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載の圧縮データ記憶装置において、前記データ圧縮制
御手段は、前記空き領域に記憶されたデータ量が所定の
値になったときに、前記記憶媒体に記憶されたデータを
前記周波数帯域の広狭のデータに基づいてすでに圧縮さ
せたデータよりも周波数帯域のより広いデータを前記操
作子により設定された圧縮率に関連する圧縮率で圧縮さ
せることを特徴とするものである。
【0024】請求項18に記載の発明は、請求項1ない
し17のいずれか1項に記載の圧縮データ記憶装置にお
いて、前記記憶媒体の残記憶時間を出力する手段と、前
記残記憶時間を表示する手段を有することを特徴とする
ものである。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の圧縮データ記憶
装置の実施の形態の一例の半導体メモリ録音再生装置の
ブロック図である。図において、1はA/D変換回路、
2はサブバンドフィルター、3は符号回路、4は誤り検
出訂正回路、5は半導体メモリ、6は復号回路、7は信
号合成回路、8はD/A変換回路、9は操作部、10は
録音モード切換回路、11はタイマー、12は制御回
路、13は入力信号の周波数帯域検出回路、14はバッ
ファメモリである。
【0026】この実施の形態の圧縮データ記憶装置は、
A/D変換回路1によりディジタル信号に変換された音
声信号を、半導体メモリ5の最大記憶可能領域まで最大
記憶領域を非圧縮で記憶した後、半導体メモリ5に記憶
したデータを読み出して、符号回路3で複数用意された
圧縮率のうちの1つを用いて圧縮し、この圧縮データを
半導体メモリ5に再度記憶させる圧縮方法を採用し、こ
の半導体メモリ5への録音経過時間や残り録音時間をタ
イマー11、制御回路12により検出するとともに、録
音モード切換回路10、制御回路12により圧縮率を切
換えるもので、録音時間の経過とともに圧縮率を変化さ
せ、長時間の録音を可能とするものである。再生時に
は、半導体メモリ5等の記憶媒体から読み出された圧縮
データを上述した圧縮率とは逆の伸長率で伸長して音声
信号を再生する。
【0027】音声信号は、A/D変換回路1に入力され
る。サブバンドフィルター2は、A/D変換回路1の出
力をサブバンドごとに分割する。周波数帯域検出回路1
3は、サブバンドごとに分割した出力を、各周波数帯域
ごとの周波数成分の周波数スペクトルとして検出する。
符号回路3は、サブバンド符号化を行なうもので、数種
類の聴覚特性に対応した圧縮率を持ち、サブバンドごと
に分割された音声データに対して所定の圧縮率で符号化
をする。誤り検出訂正回路4は、サブバンド符号化され
たデータを誤り検出訂正可能な符号に変換する。半導体
メモリ5は、誤り検出訂正回路4の出力を、図示を省略
した書込み回路で順次所定の番地に書き込んで記憶す
る。
【0028】再生時には、半導体メモリ5から図示を省
略した読み出し回路で順次所定の番地からデータを読み
出し、誤り検出訂正回路4に出力してデータの誤り検
出、訂正をする。復号回路6は、誤り検出、訂正された
データに対して、符号回路3でのサブバンド符号化に対
応した復号を行ない、圧縮データを伸長して元に戻す。
信号合成回路7は、サブバンドごとのデータを合成して
音声データを復元する。D/A変換回路8は、復元され
た音声データをアナログ信号に変換して再生データを出
力する。
【0029】操作部9は、図3を参照して後述する各種
の入力ボタンと表示部を有し、録音モード切換回路10
と、タイマー11を介して、制御回路12の動作機能を
制御する。録音時間が想定できない場合などにおいて、
録音時間の経過とともに圧縮率を変化させるモードとし
て、図4ないし図12を参照して後述するように、オー
トとマニュアルの録音モードが用意され、録音モード切
換回路10により切り換える。もちろん、録音時間の経
過とともに圧縮率を変化させないモードを有してもよ
い。
【0030】タイマー11は、録音開始時からの録音経
過時間を検出して制御回路12に出力する。制御回路1
2は、操作部9、録音モード切換回路10、タイマー1
1、周波数帯域検出回路13の出力を受け、符号回路
3、復号回路6、半導体メモリ5、バッファメモリ14
等を制御して、時間管理、残記憶容量管理、圧縮率の切
換え、その他の制御を行なう。
【0031】オートモードにおいては、制御回路12
は、半導体メモリ5に録音できる最大録音可能時間から
録音経過時間を差し引いた現在の残記憶時間を演算す
る。最大録音可能時間は、半導体メモリ5の記憶容量
と、あらかじめ定められた圧縮率パターンによって決ま
る。マニュアルモードにおいては、現在の残記憶時間
は、符号回路3が現在の圧縮率を以後も維持すると仮定
して、残記憶容量から演算することができる。最大録音
可能時間は、録音経過時間に現在の残記憶時間を加える
ことにより得られる。残記憶容量は、現在までの圧縮率
の値およびその圧縮率での録音時間から使用済み記憶容
量を演算することにより得られる。なお、録音経過時間
を検出するタイマー11に代えて、半導体メモリ5の現
在の書込み番地等から、使用済み記憶容量、残記憶容
量、録音経過時間、残記憶時間を演算することもでき
る。
【0032】半導体メモリ5としては、RAM、ROM
のいずれでもよいが、EEPROM(E1ectric
a11y Erasab1e and Program
ab1e Read On1y Memory)などの
不揮発性メモリや、少電力でメモリバックアッブが可能
なCMOS−SRAM等を用いると好適である。
【0033】図1のブロック図を参照して、音声信号に
対する信号処理動作の概要を説明する。アナログ値の音
声信号は、A/D変換回路1によってディジタル信号に
変換され、サブバンドフィルター2で、帯域幅の等しい
複数個のサブバンド、例えば、32個のサブバンドに分
割される。この例では、750Hzごとを帯域幅とし
て、DCから48kHzまでを32の帯域に分割した3
2個のサブバンドフィルターである。このフィルタリン
グにおいては、1データ当たり24ビットで量子化し、
1つのサブバンドについて12個のデータを1つのユニ
ットとして処理する。サンプリング周波数が48kHz
のときには、8ミリ秒が信号処理単位となる。
【0034】周波数帯域検出回路13は、サブバンドフ
ィルター2から出力された32個のサブバンド出力を検
出する。もし、音声データが音声のない無音部ならば、
32個のサブバンド出力の大きさは全てが0となり、周
波数帯域が最も狭い音声データと判定する。また、通常
の音声データならば、32個のサブバンド出力は、0を
越えるサブバンドと0のサブバンド出力とに分けられ、
サブバンド出力が0を越えるサブバンドが多い音声デー
タを周波数帯域が広い音声データと判定する。周波数帯
域検出回路13は、このような判定を行なって、サブバ
ンド出力が0のサブバンドの個数を記憶し、それによっ
て、周波数帯域の広狭を表すデータとしている。この判
定は、信号処理単位(上の説明でいえば、8ミリ秒)で
行なわれる。周波数帯域の広狭のデータは、サブバンド
の個数に限られるものではなく、この例でいえばサブバ
ンド出力が0となる個数は、サブバンドフィルターの数
より1つ多い33が出現する。したがって、この出現す
る個数を複数のグループに分けて、周波数帯域の広狭の
データとしてもよい。例えば、サブバンド出力が0とな
る個数を、0,1〜10,11〜20,21〜32と4
つのグループに分けて、個数0を周波数帯域の1番狭い
領域、個数1〜10を周波数帯域が2番目に狭い領域、
個数11〜20を周波数帯域が3番目に狭い領域、個数
21〜32を周波数帯域が4番目に狭い領域としてもよ
い。このようにした場合は、周波数帯域の広狭のデータ
は、1〜4のビット数が2ビットのデータとなる。グル
ープ分けを行なうようにする場合には、グループの数と
個数の区切りについては、上述した例に限られるもので
はない。
【0035】なお、上述した説明では、周波数帯域の広
狭を表すデータとして、サブバンド出力が0のサブバン
ドの個数を用いたが、サブバンド出力が0を越えるサブ
バンドの個数を用いてもよい。また、判定の基準とし
て、サブバンド出力が0か、0を越えるかを判定した
が、この判定の閾値は、0に限られるものではなく、所
定の値を設定して、この所定の値以下か、所定の値を越
えるかを判定するようにしてもよい。この所定の値に関
しても、可聴特性などを考慮して、サブバンドごとに適
当な値を設定してもよい。
【0036】周波数帯域の広狭のデータは、周波数帯域
検出回路13に記憶しても、他の適当なRAMに記憶し
てもよい。また、音声データとともに、半導体メモリ5
に記憶してもよい。半導体メモリ5以外のRAMに記憶
する場合は、対応する音声データが記憶されている半導
体メモリ5のアドレスとともに記憶しておく。したがっ
て、後述するコンパクテーションを行なった場合には、
周波数帯域の広狭のデータの記憶媒体における半導体メ
モリ5のアドレスのデータをコンパクテーションに応じ
て書き換える必要があることは勿論である。
【0037】符号回路3では、圧縮率が変更可能な圧縮
符号化を行なう。勿論、圧縮を行なわない場合も含まれ
る。この実施の形態では、人間の聴覚特性を利用した音
声圧縮処理が行なわれる。各サブバンドのビット割り当
てが指定され、各サブバンドごとに量子化される。図2
を用いて後述するように、数種類の最小可聴特性を備え
ることにより、圧縮率の異なる圧縮符号化が可能とな
る。そして、12個のデータの最大値を一律6ビットで
量子化した値であるスケールファクターとともに、サブ
バンドの番号、量子化ビット数の情報を加えて出力す
る。その後、誤り検出訂正回路4で誤り検出訂正用ビッ
トを加え、半導体メモリ5に書き込む。
【0038】半導体メモリ5からの読み出し時には、誤
り検出訂正回路4で、誤り検出訂正用ビットにより、デ
ータの誤り検出訂正を行なった後、復号回路6で復号
し、信号合成回路7で合成し、D/A変換回路8でディ
ジタル信号をアナログ値の音声信号に変換する。
【0039】図2は、符号回路のサブバンド符号化の最
小可聴特性の説明図であり、図2(A)は単一周波数信
号入力時の最小可聴特性の一例、図2(B)は2周波数
信号入力時の最小可聴特性の一例である。横軸は周波数
軸であり、サブバンドの区切りは省略している。縦軸は
音の強さ(音圧)のレベルである。サブバンド符号化
は、複数のサブバンドの周波数帯域ごとの時間軸波形を
フレーム処理するものであり、DCC(Digital
Compact Casette)で採用されている
PASC(Precision Adapted Su
bband Coding)、MPEG(Moving
Picture Expert Group)で採用
されているISO/IEC/IS11172−3(MP
EG1オーディオ)などがある。
【0040】図2(A)に示すように、単一周波数信号
入力時の最小可聴特性は、周波数依存性があり、最小可
聴特性より下の音圧の音は聞こえないので、最小可聴特
性のレベルが高いサブバンドの振幅には、符号化に割り
当てるビット数を少なくしている。この実施の形態で
は、この最小可聴特性を、低圧縮モードa、中圧縮モー
ドb、高圧縮モードcに対応して、3種類をあらかじめ
用意したものである。
【0041】図2(B)に示すように、異なる周波数の
音声信号が2つ同時に入力されたときには、振幅の大き
い音声信号によって、振幅の小さい音声信号がマスキン
グされる結果、最小可聴特性が変化する。この実施の形
態では、この場合も、図2(A)と同様に、低圧縮モー
ドa、中圧縮モードb、高圧縮モードcに対応して3種
類の最小可聴特性をあらかじめ用意して、順に最小可聴
特性のレベルを高くする。
【0042】図3は、本発明の圧縮データ記憶装置の実
施の一形態のメモリ録音再生装置の外観図である。図
中、21はメイン表示部、22は選択ボタン、23は電
源ボタン、24は残時間表示部、25は圧縮ボタン、2
6は確定ボタン、27はマイクジャック、28はライン
アウトジャック、29はヘッドホンジャック、30は音
量調節ボタン、31は確定ボタン、32はボタンロック
ボタン、33は圧縮ボタン、34は録音ボタン、35は
表示モード切換ボタン、36はメモリクリアボタン、3
7は圧縮率パターンメモリ選択ボタン、38は再生ボタ
ン、39は圧縮モード選択ボタン、40はカードスロッ
ト、41はステレオマイクロホン、42はステレオヘッ
ドホンである。
【0043】メモリ録音再生装置の全体構造は、偏平な
直方体形状であり、メイン表示部21および各種の操作
ボタンの多くは面積の広い前面部に配置されている。上
側面部には、残時間表示部24、マイクジャック27、
ラインアウトジャック28ヘッドホンジャック29等の
ジャック類の他、圧縮ボタン25、確定ボタン26が設
けられている。下側面には、カードスロット40が設け
られている。残時間表示部24は、メモリ録音再生時間
を確認できるようにメイン表示部21と重複して設けら
れている。また、圧縮ボタン25、確定ボタン26は、
メモリ録音再生装置をポケットから出さずに、選択、確
定を行なえるように、圧縮ボタン33、確定ボタン31
とは別に重複して設けられている。
【0044】図1に示した半導体メモリ5は、一例とし
て、大容量のICメモリカード形式になっており、カー
ドスロット40に格納し、メモリカードやデータカード
の抜き差しと交換が可能である。
【0045】メイン表示部21には、最大録音可能時間
と録音経過時間(”TIME BAR”)とが、バーグ
ラフで表示される。また、左右の音量レベル(”
L”,”R”)もバーグラフで表示される。録音タイト
ル名や、各操作ファンクションのガイド表示等は、文字
で表示される。録音または再生の経過時間、録音または
再生の残時間、電池の残時間等は、8の字型の表示部で
択一的に表示されるが、表示モード切換えボタン35に
よって表示の切換えを行なうようにされている。音量調
整ボタン30は、ヘッドホンジャック29に接続される
ヘッドホン42の音量を調整する。マイクジャック27
は、ステレオ対応でありステレオマイクロホン41が接
続される。なお、モノラルで録音する場合は、2倍の録
音時間が可能となる。小型スピーカ、小型マイクを内蔵
するようにしてもよい。
【0046】圧縮率パターンメモリ選択ボタンは、あら
かじめ記憶されている複数の圧縮率の中から所望のもの
を選択するものである。複数の圧縮率は、ROMに記憶
されていてもよく、あるいは、ユーザがプリセットでき
るようにしてもよい。順次に圧縮が行なわれる場合は、
このようにして記憶されている圧縮率の中から選択され
てもよい。順次に圧縮率が設定される場合は、低い圧縮
率から高い圧縮率に順次に切り換えられるようにするの
がよい。
【0047】図4,図5は、オートモードの操作を示す
フローチャートである。図1に示したブロック図、図3
に示した各種の操作ボタンを参照しながらオートモード
の動作を説明する。なお、周波数帯域の広狭のデータ
は、上述した4つにグループ化したデータとし、半導体
メモリ5に記憶されているものとして説明するが、上述
したように、本発明がこれに限られるものでないことは
明らかである。
【0048】最初(T0)に、図3に示した圧縮モード
選択ボタン39のオートボタンを押し、録音モード切換
回路10をオートモードに設定する。制御回路12は、
半導体メモリ5の最大記憶容量、圧縮率パターンなどに
基づいて、符号回路3の圧縮率の切換えタイミングがあ
らかじめ設定されている。
【0049】図3に示した録音ボタン34を押しながら
再生ボタン38を押すと、S51に処理が進み、非圧縮
モードで録音が開始され、S52に処理を進める。非圧
縮モードの録音では、符号回路3ではデータ圧縮をせず
に半導体メモリ5に録音が行なわれる。
【0050】S52においては、タイマー11、制御回
路12により、残記憶時間が、半導体メモリ5の残記憶
時間が0となる時点(T1)になったときを検出すると
S53に処理を進め、T1になっていないときはS52
に処理を戻す。
【0051】S53においては、図1に示した半導体メ
モリ5に記憶されたデータを読み出して圧縮を行ない、
半導体メモリ5上の同じ領域に上書きする。上書きをし
た状態のままでは、フラグメーション(メモリ上に未記
録領域が散在する状態)が起こるから、これを解消する
ために、後述するように、コンパクテーション(メモリ
上のデータを再配置して、未記録領域を連続させた空き
領域を作ること)を行なう。S53でのデータの圧縮
は、周波数帯域の広狭のデータに基づいて行なわれ、周
波数帯域の1番狭い領域のデータに対して、低圧縮モー
ドでのデータ圧縮を行なう。低圧縮モードの録音では、
低い圧縮率でサブバンド符号化が行なわれる。データ圧
縮を行なう間の音声信号の入力データからのサブバンド
フィルターからの出力は、そのままバッファメモリ14
に記憶される。データ圧縮とコンパクテーションによっ
て、半導体メモリ5に新たな空き領域が生じる。コンパ
クテーションを行ないながらデータ圧縮をしてもよい。
【0052】S54において、空き領域に応じて、タイ
マー11が設定され、新たな入力データの半導体メモリ
5への録音が行なわれる。録音は、バッファメモリ14
に待避させたデータを録音し、次いで、リアルタイムで
入力されているデータの録音を行なう。これらの録音
は、非圧縮モードで行なわれる。
【0053】この空き領域に対する録音の過程におい
て、S52と同様に、S55で、残記憶時間の監視が行
なわれる。残記憶時間があるときは、S54に処理を戻
し、空き領域に新たな入力データを非圧縮モードで録音
を続ける。
【0054】残記憶時間が0となる時点(T1)になっ
たとき、S56で、S54で説明したと同様に、データ
圧縮とコンパクテーションが行なわれる。データ圧縮
は、半導体メモリ5に記憶されたデータを読み出して、
周波数帯域の2番目に狭い領域のデータに対し低圧縮モ
ードで圧縮をし、周波数帯域の1番狭い領域のデータに
対し中圧縮モードで圧縮を行なう。中圧縮モードの録音
では、圧縮率が次に高い圧縮率でサブバンド符号化が行
なわれる。圧縮処理中の入力データがバッファメモリ1
4に蓄えられることは上述したと同様である。なお、以
下の説明では、バッファメモリ14の動作についての説
明は省略する。
【0055】S56のデータ圧縮処理により生じた半導
体メモリ5の空き領域に応じて、タイマー11を設定し
直し、空き領域に新たな入力データを非圧縮モードで録
音する。S58において、残記憶時間が0となる時点
(T1)になったときを検出すると、S59に処理を進
め、まだのときはS55に処理を戻し、空き領域に新た
な入力データの非圧縮モードでの録音を続ける。
【0056】S59においては、半導体メモリ5におけ
る周波数帯域の3番目に狭い領域のデータに対し低圧縮
モードで圧縮を行ない、周波数帯域の1番狭い領域のデ
ータに対し高圧縮モードで圧縮を行なう。高圧縮モード
の録音では、圧縮率が次に高い圧縮率でサブバンド符号
化が行なわれる。周波数帯域の2番目に狭い領域のデー
タに対しては、中圧縮モードで圧縮を行なう。このよう
にして、データ圧縮とコンパクテーションにより空き領
域を作り、空き領域に応じてタイマー11を設定し直
し、S60に処理を進める。
【0057】S60においては、上述したと同様に、空
き領域に新たな入力データを非圧縮で録音する。半導体
メモリ5の残記憶時間が0となる時点(T1)になった
ときは、S61からS62に移行するが、まだのときは
S60に処理を戻し、新たな入力データを非圧縮モード
で録音を続ける。
【0058】S62においては、半導体メモリ5に記憶
されたデータに対し、周波数帯域の4番目に狭い領域の
データに対し低圧縮モードで圧縮を行ない、周波数帯域
の1番狭い領域のデータに対し最大圧縮モードで圧縮を
行なう。最大圧縮モードの録音では、圧縮率が最も高い
圧縮率でサブバンド符号化が行なわれる。また、2番目
に狭い領域のデータに対し高圧縮モードで圧縮を行な
い、3番目に狭い領域のデータに対し中圧縮モードで圧
縮を行なうとともに、コンパクテーションにより空き領
域を作り、空き領域に応じてタイマー11を設定し直
し、S63で新たな入力データを非圧縮モードで録音す
る。
【0059】S64に進み、残記憶時間が0となる時点
(T1)になったときを検出すると録音を終了するが、
まだのときはS63に処理を戻し、新たな入力データを
非圧縮モードで録音を続ける。また、図3での説明を省
略したが、録音停止ボタンが押されたときは、フローチ
ャートでは、S65〜S69のいずれかから録音を終了
する。
【0060】なお、S52をはじめ、残記憶時間がなく
なった時点でデータ圧縮処理を行なったが、残記憶時間
が所定時間以下となった時点でデータ圧縮処理を行なう
ようにしてもよい。また、データ圧縮処理を行なって半
導体メモリ5に空き領域を作った後は、非圧縮モードで
の録音を行なったが、これは、できる限りデータ圧縮を
控えて、良好な録音を行なうことを目的としたからであ
り、非圧縮モードに代えて、適当な圧縮処理を行なって
空き領域に録音するようにしてもよい。
【0061】図6〜図8は、オートモードの圧縮率パタ
ーンの説明図である。図中、横軸は、時間軸であり、半
導体メモリ5の記憶容量が一杯になるまでに録音できる
最大録音可能時間を基準長さにして図示している。な
お、図6で第1の圧縮率パターン、図7で第2の圧縮率
パターン、図8で第3の圧縮率パターンを例示したが、
各圧縮率パターンは、圧縮率の大きさの履歴が異なるた
め、各圧縮率パターンの最大録音可能時間の値は異な
る。
【0062】図6の第1の圧縮率パターンは、図4に示
したフローチャートの場合を示している。図4のデータ
処理のステップにおいて、圧縮モードに応じた圧縮処理
によって生じた空き領域を斜線でハッチングして示し
た。この図では、半導体メモリ上での、周波数帯域が1
番目に狭い領域のデータ,周波数帯域が2番目に狭い領
域のデータ,周波数帯域が3番目に狭い領域のデータ,
周波数帯域が4番目に狭い領域のデータについて、1つ
ずつのデータを拡大して図示した。また、空き領域につ
いては、後述するコンパクテーションによって、連続す
るようにされるから、半導体メモリ5上では、各データ
のアドレスは、移動されるが、この図では、横軸を時間
軸データとしたから、コンパクテーションの状況は示さ
れていない。
【0063】第1の圧縮率パターンでは、圧縮率を切換
えるタイミングT1(最大録音可能時間になったとこ
ろ)で、あらかじめ定めた区間(図4では、T1の時点
で半導体メモリ5に記憶されている全データを対象とし
たが、その一部でもよい。)のデータの周波数帯域の狭
い順に圧縮率を高くするよう設定している。
【0064】この圧縮率のパターンは、工場出荷の段階
で、あるいは、ユーザの手動設定により、制御回路12
内のメモリに複数セットをプリセットしておけば、録音
内容によって、ユーザが異なる圧縮率パターンを選択す
ることが可能となる。
【0065】図7に示した第2の圧縮率パターンでは、
周波数帯域の広狭に応じて圧縮率を決めている。あらか
じめ定めた区間の入力信号の周波数帯域に応じて圧縮率
を決めている。図4のデータ処理のS54では、周波数
帯域が1番目に狭い領域のデータについてデータ圧縮を
行ない、S57では、周波数帯域が2番目に狭い領域の
データについてデータ圧縮を行ない、S60では、周波
数帯域が3番目に狭い領域のデータについてデータ圧縮
を行ない、S63では、周波数帯域が4番目に狭い領域
のデータについてデータ圧縮を行なうようにした。周波
数帯域が狭い領域のデータほど高い圧縮率となるように
設定するのがよい。
【0066】なお、上述した説明では、周波数帯域の広
狭のデータのみによって、圧縮率の切換えを行なった
が、録音済み記憶容量あるいは残記憶可能容量を検出し
て、圧縮率の切換えを行なってもよい。
【0067】図8に示す第3の圧縮率パターンでは、図
4のデータ処理のS54で、半導体メモリ5の予め決め
られた所定の第1の記憶領域のデータ、すなわち、時間
軸でいえば、入力データのあるタイミングから以後のデ
ータについて低圧縮率で圧縮処理を行ない、S57で
は、第2の記憶領域(この例では、第1の記憶領域の一
部)のデータについてデータ圧縮を行ない、S60で
は、第3の記憶領域(この例では、第2の記憶領域の一
部)のデータについてデータ圧縮を行ない、S63で
は、第4の記憶領域(この例では、第3の記憶領域の一
部)のデータについてデータ圧縮を行なうようにした。
各ステップにおけるデータ圧縮の圧縮率の決定は、図6
または図7で説明した圧縮率パターンを採用することが
できる。この第3の圧縮率パターンでは、データ圧縮を
行なう記憶領域のデータについては、上述した例に限ら
れるものではなく、他の記憶領域を所定の領域として設
定してもよい。また、設定範囲をユーザが任意に設定で
きるようにしてもよい。
【0068】図9は、マニュアルモードの操作を示すフ
ローチャートである。図4,図5と同様に、図1,図3
を参照しながらマニュアルモードの動作を説明する。最
初に、図3に示した圧縮モード選択ボタン39のマニュ
アルボタンを押し、図1に示した録音モード切換回路1
0をマニュアルモードに設定する。このモードでは、ユ
ーザは、図3に示したメイン表示部21または残時間表
示部24の残記憶時間、または、メイン表示部21の最
大録音可能時間および録音経過時間のバーグラフ表示を
参照し、圧縮ボタン25または33を押すごとに、圧縮
率が順次変化する。
【0069】図3に示した録音ボタン34を押しながら
再生ボタン38を押すと、S71に処理が進み、非圧縮
モードで録音が開始され、S72に処理を進める。S7
2においては、圧縮するポイントで圧縮ボタン25また
は33で圧縮率を設定し、確定ボタン26または31を
押し確定する。圧縮率を確定したポイントは、図示しな
いRAMの所定の記憶領域に記憶される。
【0070】半導体メモリ5の残記憶時間が0になった
ところで、圧縮率が設定されていることにより、S75
からS76に進んで、先に設定したポイントの圧縮率で
半導体メモリ5に記憶されているデータを圧縮し、圧縮
したことにより余った空き領域に対し非圧縮で録音を続
ける。その後、S72で圧縮ボタン25または33で圧
縮率を設定しなければ、タイマー11、制御回路12に
より残記憶時間が0になったときを検出すると、S75
において、圧縮率が設定されていないことにより、録音
を終了する。
【0071】S71での録音中に、圧縮率を変更するポ
イントで圧縮ボタン25または33で圧縮率を設定し、
確定ボタン26または31を押し圧縮率を変更した場合
は、圧縮率を確定したポイントは、S73で図示しない
RAMの所定の記憶領域のデータが再設定される。
【0072】したがって、S74で半導体メモリ5の空
き領域が一杯になって、残記憶時間が0になったとき、
S75からS76に進んで、再設定された圧縮率で、半
導体メモリ5に記憶されたデータの圧縮処理を行ない、
S71に戻って、新しい入力データを空き領域に非圧縮
で録音する。さらに、これを繰り返すことができる。
【0073】なお、タイマーの再設定やコンパクテーシ
ョンについては、オートモードで説明したと同様である
から、説明を省略した。また、データの圧縮処理は、周
波数帯域の広狭のデータによって異なるように設定して
もよく、あるいは、上述した圧縮ボタン25または33
を押すことにより、特定の周波数帯域の圧縮率を設定し
て、他の周波数帯域の圧縮率については、図2のような
パターンに基づいて自動的に決定されるようにしてもよ
い。図2のa,b,cのいずれかを設定するようにして
もよい。
【0074】図10〜図12は、マニュアルモードの圧
縮率パターンの説明図である。図中、横軸は時間軸であ
り、最大録音可能時間を基準にして図示している。な
お、第1〜第3の圧縮パターンを例示しているが、各圧
縮率パターンは、圧縮率の大きさの履歴が異なるため、
各圧縮率パターンでの最大録音可能時間の値は異なる。
【0075】図10に示す第1の圧縮パターンは、図6
に示したフローチャートにおいて、圧縮率の設定を1回
だけ行なった場合を示している。この例では、操作子に
よる圧縮率の設定は低圧縮モードを選定した。しかし、
他の圧縮モードでもよく、任意に圧縮率を設定してもよ
い。
【0076】図11に示す第2の圧縮率パターンでは、
最初に中圧縮モードbに設定し、順次、高圧縮モード
c、最大圧縮モードdに切換えている。
【0077】図12に示す第3の圧縮率パターンでは、
最初から最大圧縮モードdに設定し、録音終了まで最大
圧縮モードdのままとしている。
【0078】いずれの圧縮率パターンにおいても、設定
された圧縮率に対して、周波数帯域の広狭のデータを用
いて、圧縮するデータを選択してもよい。その場合に
は、図4,図5で説明した周波数帯域の広狭のデータに
基づく設定方法を採用できる。
【0079】なお、符号回路3が有する複数の圧縮率の
全てを用いる必要はなく、また、同じ圧縮率のモードを
複数回用いても、連続して用いてもよい。上述した圧縮
率の圧縮率パターンにおける、圧縮率の順序は、工場出
荷の段階で、あるいは、ユーザの手動設定により、あら
かじめ制御回路12内の圧縮率パターンメモリに複数種
類プリセットしておくことが可能である。
【0080】ユーザが圧縮率パターンをプリセットする
には、図3に示した圧縮モード選択ボタン39のマニュ
アルボタンと制御回路12内のメモリA,B,Cの内、
記憶させたいメモリを指定する圧縮率パターンメモリ選
択ボタン37とを同時に押す。そして、圧縮率パターン
の最初の期間の圧縮率をセレクトボタン22の左右ボタ
ンで選択し、確定ボタン31で確定する。次の期間の圧
縮率を同様にして、セレクトボタン22と確定ボタン3
1とで順次、選択し確定する。最後の期間の圧縮パター
ンを入力し終えて、録音ボタン34を押せば、確定した
圧縮パターンを指定された制御回路12内の圧縮率パタ
ーンメモリにプリセットすることができる。
【0081】もし、入力を間違えた場合には、圧縮モー
ド選択ボタン39のマニュアルボタンと圧縮率パターン
メモリ選択ボタン37とを同時に押し、セレクトボタン
22の上下ボタンを押して間違えた箇所に戻し、正しい
圧縮パターンを左右ボタンで選択することで修正するこ
とができる。クリアボタン36はメモリした圧縮パター
ンを消すときに使用する。圧縮率パターンメモリも半導
体メモリ5と同様な不揮発性メモリやCMOS−SRA
Mとすると好適である。
【0082】ロックボタン32を押すことにより、ボタ
ンを押してもそのボタンの機能動作が行なわれないボタ
ンロックを行ない、録音中の誤操作の防止が可能であ
る。ボタンロックの解除は、ロックボタン32と確定ボ
タン31を同時に押すことによって可能となる。
【0083】上述したオートモード、マニュアルモード
で記録されたデータは、いずれも半導体メモリ5から記
録時とは逆の処理を経て再生される。符号化時の各サブ
バンドごとの量子化ビット数が、1フレーム中にサンプ
ルデータとともに記録されている。再生時には、この量
子化ビット数を読み出すことにより、録音時の圧縮率に
対応した伸長率でサブバンド符号を復号することができ
る。
【0084】符号化時に各サブバンドごとの量子化ビッ
ト数をフレーム中に書き込まないフォーマットを採用す
る場合などには、録音時の圧縮率パターンおよび切換え
タイミングを、圧縮符号化された音声データやタイトル
データ等とともに半導体メモリ5に併せて記憶してお
き、再生時にこれを読み出して、各圧縮期間の圧縮率に
対応した伸長率でサブバンド符号を復号することができ
る。
【0085】図13は、コンパクテーションの説明図で
ある。図4,図5で説明したデータ圧縮方法を例にして
説明する。Aは非圧縮モードで録音された半導体メモリ
5上に、周波数帯域が1番目に狭い領域のデータ,周波
数帯域が2番目に狭い領域のデータ,周波数帯域が3番
目に狭い領域のデータ,周波数帯域が4番目に狭い領域
のデータが、1つずつ録音された記憶領域を図示してい
る。
【0086】Bにおける圧縮処理は、周波数帯域が1番
目に狭い領域のデータに対して行なわれ、aの圧縮率で
圧縮が行なわれる。圧縮されたデータは、同じ先頭アド
レスに上書きされ、それにより空き領域が生じ、その後
ろにある周波数帯域が3番目に狭い領域のデータが空き
領域を埋めるように移動して、後方に空き領域を移動さ
せることになる。これがコンパクテーションである。
【0087】Cにおけるデータ圧縮は、周波数帯域が1
番目に狭い領域のデータと周波数帯域が2番目に狭い領
域のデータの2つのデータに対して行なわれ、同様に、
データ圧縮によって生じた2つの分散した位置にある空
き領域には、後続のデータの移動が行なわれ、2つの空
き領域は後方に連続して移動される。
【0088】Dにおいても、同様に、周波数帯域が3番
目に狭い領域のデータに対してもデータ圧縮が行なわ
れ、データ圧縮により生じた3ヶ所の空き領域は、後方
に連続するように移動される。
【0089】Eにおいては、さらに、周波数帯域が4番
目に狭い領域のデータに対してもデータ圧縮が行なわ
れ、データ圧縮により生じた4ヶ所の空き領域は、後方
に連続するように移動される。
【0090】このようにして、コンパクテーションによ
って、フラグメンテーションが解消でき、空き領域が後
方に確保される。コンパクテーションの後、バッファ用
メモリ14に一時記憶していた音声データを誤り訂正検
出回路4を介して半導体メモリ5の連続する空き領域へ
書き込むことができる。
【0091】なお、上述した説明では、音声信号や楽音
信号等のオーディオ信号を入力して圧縮データを記憶す
る装置として説明したが、圧縮符号化が可能であれば、
他のアナログ信号を入力するものでもよい。また、映像
に付随して記録するオーディオ信号にこの圧縮データ記
憶装置を適用してもよい。圧縮符号化方式としては、上
述したようなサブバンド符号化に限らず、例えば、従来
技術において説明した差分PCM方式など種々のものが
あり、入力されるアナログ信号の特徴などを考慮して適
宜採用すればよい。したがって、この明細書でいう「録
音」なる用語は、音声信号の記憶に限られるものとして
用いたものでなく、「記憶」と同義として理解されるべ
き用語である。
【0092】上述した説明では、記録再生が可能な装置
で説明したが、記録専用装置でもよい。半導体メモリ5
は、交換可能なものとしたが装置内に内蔵してもよい。
圧縮データ記憶専用の装置を例示したが、装置全体を他
のオーディオ装置、ビデオ装置、ノート型のパーソナル
コンピュータ等に組み込んでもよい。
【0093】上述した説明では、記憶媒体としては、記
憶容量が比較的少ないために特に効果が顕著な半導体メ
モリについて説明したが、入力するアナログ信号の通常
の記録時間長に比較して記憶容量に限りがある、フレキ
シブル磁気ディスク等の記録媒体への記憶に適用するこ
とも可能である。
【0094】記憶容量を減少させるには、従来技術につ
いて説明したように、サンプリング周波数を低くするほ
か、ステレオ信号の場合には、ジョイントステレオ信号
(L+R,L−Rの記憶)やモノラル信号に切換えるこ
とによっても可能である。したがって、これらの手段の
みによって、時間経過とともに、単位時間当たりのアナ
ログ信号の記憶に必要な情報量を減らしてよい。しか
し、上述した圧縮符号の圧縮率を変える方法と、上述し
た手段を併用することも可能である。
【0095】
【発明の効果】以上説明から明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、記憶媒体の記憶容量が所定の値
になるまでは非圧縮で記憶させることにより、高品質の
録音ができる。そして、記憶媒体の記憶容量が所定の値
になった場合は、周波数帯域の広狭のデータに基づいて
周波数帯域の狭いデータを優先させて圧縮させることに
より、品質に与える影響を少なくして空き領域を確保で
きるという効果がある。
【0096】請求項2,8,15に記載の発明によれ
ば、空き領域に記憶させるディジタル信号を非圧縮で記
憶させることにより、高品質の記憶ができ、また、圧縮
させて記憶させることにより、すでに記憶媒体のデータ
が圧縮されたことにともなって、全体としての品質を同
程度にして、より録音時間を長くできるという効果があ
る。
【0097】請求項3,10に記載の発明によれば、空
き領域に記憶されたデータ量が所定の値になったとき
に、記憶媒体に記憶されたデータを周波数帯域の広狭の
データに基づいてすでに圧縮させたデータよりも周波数
帯域のより広いデータを圧縮させることにより、さらに
空き領域を確保できるという効果がある。
【0098】請求項4,11に記載の発明によれば、周
波数帯域が狭いデータほど圧縮率が高くなるように圧縮
されることにより圧縮により生じる品質の劣化を抑える
ことができるという効果がある。
【0099】請求項5,12に記載の発明によれば、あ
らかじめ決められた複数の圧縮率データの中から、その
切換え順序を設定する切換順序設定手段により圧縮率設
定されることにより、圧縮率の設定が容易となるという
効果がある。例えば、インタビュー録音の場合には音質
よりも録音時間を優先させて、中圧縮モード→高圧縮モ
ード→最大圧縮モードと設定して記憶させたり、鳥の鳴
き声を録音する場合には音質を重視して、低圧縮モード
→低圧縮モード→中圧縮モードと設定して記憶させたり
と、状況に応じて圧縮率の選択される順序を設定するこ
とができる。
【0100】請求項6,13に記載の発明によれば、圧
縮率が、同一データについて圧縮を繰り返すごとに高く
なるように設定されることにより、品質と録音時間との
バランスをとって、録音時間の長さを重視する場合に、
品質をある程度犠牲にして、録音可能時間を長くできる
という効果がある。
【0101】請求項7に記載の発明によれば、記憶媒体
に記憶されたデータ量が所定の値となったとき、記憶媒
体に記憶されたデータのうち所定の記憶領域のデータを
圧縮させることにより、残記憶時間を任意に伸縮させる
ことができ、アナログ信号源の種類や長さに合わせた記
憶ができるという効果がある。
【0102】請求項9,16に記載の発明によれば、周
波数帯域の広狭のデータに基づいて周波数帯域の狭いデ
ータを優先させて圧縮させることにより、品質に与える
影響を少なくして空き領域を確保できるという効果があ
る。
【0103】請求項14に記載の発明によれば、操作子
により設定された圧縮率に基づいてデータを圧縮させる
ことにより、手動で臨機応変に圧縮率が切換えることが
できるという効果がある。
【0104】請求項17に記載の発明によれば、記憶媒
体に記憶されたデータを前記周波数帯域の広狭のデータ
に基づいてすでに圧縮させたデータよりも周波数帯域の
より広いデータを操作子により設定された圧縮率に関連
する圧縮率で圧縮させることにより、さらに空き領域を
任意に確保できるという効果がある。
【0105】請求項18に記載の発明によれば、記憶動
作中の記憶媒体の残記憶時間を確認することができると
いう効果がある。特に、記憶動作中に手動で圧縮率を切
換える場合に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧縮データ記憶装置の実施の形態の一
例の半導体メモリ録音再生装置のブロック図である。
【図2】符号回路のサブバンド符号化の最小可聴特性の
説明図であり、図2(A)は単一周波数信号入力時の最
小可聴特性の一例、図2(B)は2周波数信号入力時の
最小可聴特性の一例である。
【図3】本発明の圧縮データ記憶装置の実施の一形態の
メモリ録音再生装置の外観図である。
【図4】オートモードの操作を示すフローチャートであ
る。
【図5】オートモードの操作を示すフローチャート(続
き)である。
【図6】オートモードの圧縮率パターンの説明図であ
る。
【図7】オートモードの圧縮率パターンの説明図(続
き)である。
【図8】オートモードの圧縮率パターンの説明図(続
き)である。
【図9】マニュアルモードの操作を示すフローチャート
である。
【図10】マニュアルモードの圧縮率パターンの説明図
である。
【図11】マニュアルモードの圧縮率パターンの説明図
(続き)である。
【図12】マニュアルモードの圧縮率パターンの説明図
(続き)である。
【図13】コンパクテーションの説明図である。
【符号の説明】
1…A/D変換回路、2…サブバンドフィルター、3…
符号回路、4…誤り検出訂正回路、5…半導体メモリ、
6…復号回路、7…信号合成回路、8…D/A変換回
路、9…操作部、10…録音モード切換回路、11…タ
イマー、12…制御回路、13…入力信号の周波数帯域
検出回路、14…バッファメモリ、21…メイン表示
部、22…選択ボタン、23…電源ボタン、24…残時
間表示部、25…圧縮ボタン、26…確定ボタン、27
…マイクジャック、28…ラインアウトジャック、29
…ヘッドホンジャック、30…音量調節ボタン、31…
確定ボタン、32…ボタンロックボタン、33…圧縮ボ
タン、34…録音ボタン、35…表示モード切換ボタ
ン、36…メモリクリアボタン、37…圧縮率パターン
メモリ選択ボタン、38…再生ボタン、39…圧縮モー
ド選択ボタン、40…カードスロット、41…ステレオ
マイクロホン、42…ステレオヘッドホン。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号をディジタル信号に変換す
    るA/D変換手段と、前記ディジタル信号を記憶する記
    憶媒体と、前記ディジタル信号を前記記憶媒体に記憶す
    る際に前記ディジタル信号の周波数帯域を検出して周波
    数帯域の広狭のデータを前記ディジタル信号に対応させ
    て記憶させる周波数帯域検出手段と、前記記憶媒体に記
    憶されたデータを読み出して圧縮するデータ圧縮手段
    と、前記記憶媒体に記憶されたデータ量が所定の値とな
    ったとき、前記記憶媒体に記憶されたデータを前記周波
    数帯域の広狭のデータに基づいて周波数帯域の狭いデー
    タを優先させて圧縮させるデータ圧縮制御手段と、前記
    ディジタル信号は前記記憶媒体に非圧縮で記憶させ、前
    記データ圧縮制御手段により圧縮されたデータは前記記
    憶媒体に上書き記憶させて空き領域を確保し、該空き領
    域に前記ディジタル信号を記憶させる記憶制御手段を有
    することを特徴とする圧縮データ記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記データ圧縮制御手段は、前記空き領
    域に記憶させるディジタル信号を非圧縮にまたは圧縮さ
    せるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の圧
    縮データ記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記データ圧縮制御手段は、前記空き領
    域に記憶されたデータ量が所定の値になったときに、前
    記記憶媒体に記憶されたデータを前記周波数帯域の広狭
    のデータに基づいてすでに圧縮させたデータよりも周波
    数帯域のより広いデータを圧縮させることを特徴とする
    請求項1または2に記載の圧縮データ記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記データ圧縮制御手段の圧縮率は、前
    記周波数帯域の広狭のデータに基づいて、周波数帯域が
    狭いデータほど圧縮率が高くなるように設定されること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
    圧縮データ記憶装置。
  5. 【請求項5】 あらかじめ決められた複数の圧縮率デー
    タの中から、その切換え順序を設定する切換順序設定手
    段を有し、前記データ圧縮制御手段の圧縮率が前記切替
    順序設定手段により設定されることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれか1項に記載の圧縮データ記憶装
    置。
  6. 【請求項6】 前記データ圧縮制御手段の圧縮率は、同
    一データについて圧縮を繰り返すごとに高くなるように
    設定されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    か1項に記載の圧縮データ記憶装置。
  7. 【請求項7】 アナログ信号をディジタル信号に変換す
    るA/D変換手段と、前記ディジタル信号を記憶する記
    憶媒体と、前記記憶媒体に記憶されたデータを読み出し
    て圧縮するデータ圧縮手段と、前記記憶媒体に記憶され
    たデータ量が所定の値となったとき、前記記憶媒体に記
    憶されたデータのうち所定の記憶領域のデータを圧縮さ
    せるデータ圧縮制御手段と、前記ディジタル信号は前記
    記憶媒体に非圧縮で記憶させ、前記データ圧縮制御手段
    により圧縮されたデータは前記記憶媒体に上書き記憶さ
    せて空き領域を確保し、該空き領域に前記ディジタル信
    号を記憶させる記憶制御手段を有することを特徴とする
    圧縮データ記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記データ圧縮制御手段は、前記空き領
    域に記憶させるディジタル信号を非圧縮にまたは圧縮さ
    せるよう制御することを特徴とする請求項7に記載の圧
    縮データ記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記ディジタル信号を前記記憶媒体に記
    憶する際に前記ディジタル信号の周波数帯域を検出して
    周波数帯域の広狭のデータを前記ディジタル信号に対応
    させて記憶させる周波数帯域検出手段を有し、前記デー
    タ圧縮制御手段は、前記記憶媒体に記憶されたデータを
    前記周波数帯域の広狭のデータに基づいて周波数帯域の
    狭いデータを優先させて圧縮させることを特徴とする請
    求項7または8に記載の圧縮データ記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記データ圧縮制御手段は、前記空き
    領域に記憶されたデータ量が所定の値になったときに、
    前記記憶媒体に記憶されたデータを前記周波数帯域の広
    狭のデータに基づいてすでに圧縮させたデータよりも周
    波数帯域のより広いデータを圧縮させることを特徴とす
    る請求項9に記載の圧縮データ記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記データ圧縮制御手段の圧縮率は、
    前記周波数帯域の広狭のデータに基づいて、周波数帯域
    が狭いデータほど圧縮率が高くなるように設定されるこ
    とを特徴とする請求項9または10に記載の圧縮データ
    記憶装置。
  12. 【請求項12】 あらかじめ決められた複数の圧縮率デ
    ータの中から、その切換え順序を設定する切換順序設定
    手段を有し、前記データ圧縮制御手段の圧縮率が前記切
    替順序設定手段により設定されることを特徴とする請求
    項9ないし11のいずれか1項に記載の圧縮データ記憶
    装置。
  13. 【請求項13】 前記データ圧縮制御手段の圧縮率は、
    同一データについて圧縮を繰り返すごとに高くなるよう
    に設定されることを特徴とする請求項9ないし12のい
    ずれか1項に記載の圧縮データ記憶装置。
  14. 【請求項14】 アナログ信号をディジタル信号に変換
    するA/D変換手段と、前記ディジタル信号を記憶する
    記憶媒体と、前記記憶媒体に記憶されたデータを読み出
    して圧縮するデータ圧縮手段と、該データ圧縮手段の圧
    縮率を設定可能な操作子と、前記記憶媒体に記憶された
    データ量が所定の値となったとき、前記操作子により設
    定された圧縮率に基づいて前記記憶媒体に記憶されたデ
    ータを圧縮させるデータ圧縮制御手段と、前記ディジタ
    ル信号は前記記憶媒体に非圧縮で記憶させ、前記データ
    圧縮制御手段により圧縮されたデータは前記記憶媒体に
    上書き記憶させて空き領域を確保し、該空き領域に前記
    ディジタル信号を記憶させる記憶制御手段を有すること
    を特徴とする圧縮データ記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記データ圧縮制御手段は、前記空き
    領域に記憶させるディジタル信号を非圧縮にまたは圧縮
    させるよう制御することを特徴とする請求項14に記載
    の圧縮データ記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記ディジタル信号を前記記憶媒体に
    記憶する際に前記ディジタル信号の周波数帯域を検出し
    て周波数帯域の広狭のデータを前記ディジタル信号に対
    応させて記憶させる周波数帯域検出手段を有し、前記デ
    ータ圧縮制御手段は、前記記憶媒体に記憶されたデータ
    を前記周波数帯域の広狭のデータに基づいて周波数帯域
    の狭いデータを優先させて圧縮させることを特徴とする
    請求項14または15に記載の圧縮データ記憶装置。
  17. 【請求項17】 前記データ圧縮制御手段は、前記空き
    領域に記憶されたデータ量が所定の値になったときに、
    前記記憶媒体に記憶されたデータを前記周波数帯域の広
    狭のデータに基づいてすでに圧縮させたデータよりも周
    波数帯域のより広いデータを前記操作子により設定され
    た圧縮率に関連する圧縮率で圧縮させることを特徴とす
    る請求項16に記載の圧縮データ記憶装置。
  18. 【請求項18】 前記記憶媒体の残記憶時間を出力する
    手段と、前記残記憶時間を表示する手段を有することを
    特徴とする請求項1ないし17のいずれか1項に記載の
    圧縮データ記憶装置。
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