JPH11283023A - 画像拡大縮小装置及び方法 - Google Patents

画像拡大縮小装置及び方法

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JPH11283023A
JPH11283023A JP10100498A JP10049898A JPH11283023A JP H11283023 A JPH11283023 A JP H11283023A JP 10100498 A JP10100498 A JP 10100498A JP 10049898 A JP10049898 A JP 10049898A JP H11283023 A JPH11283023 A JP H11283023A
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JP
Japan
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unit
image
memory
output
filter operation
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JP10100498A
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Masaiku Yugami
昌郁 湯上
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードウェア規模の小さな画像拡大縮小装置
を提供する。 【解決手段】 基本拡大部11Aは入力された画像信号
が表す画像を整数倍に拡大する。フィルタ演算部12は
基本拡大部11Aの出力にフィルタリングを施す。メモ
リ部14は、フィルタ演算部12の出力の内、必要な信
号のみを書き込んで読み出すことによって、フィルタ演
算部12の出力を縮小する。制御部16はこれらの回路
ブロックを制御する。基本拡大部11Aによる拡大とメ
モリ部14による縮小によって、画像を任意に拡大もし
くは縮小する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードウェアによ
って画像の拡大もしくは縮小を行う画像拡大縮小装置及
び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年になって、テレビジョン受像機にお
いては画像を拡大したり縮小したりして表示することが
行われ、また、テレビジョン信号のみならず、パーソナ
ルコンピュータ信号(以下、パソコン信号)も表示する
ことが行われるようになってきた。さらに、陰極線管を
用いたディスプレイ装置に加え、プラズマディスプレイ
装置(PDP)や液晶表示装置(LCD)のような非ラ
スタ型の表示パネルを用いたディスプレイ装置(パネル
ディスプレイ)も登場している。このような入力映像フ
ォーマットの多様化や画像表示装置の多様化等に伴っ
て、テレビジョン画像あるいはコンピュータ画像をハー
ドウェアを用いたデジタル信号処理によって拡大縮小す
る画像拡大縮小装置が必須の構成要素となっている。
【0003】以下、従来の画像拡大縮小装置及び方法に
ついて詳細に説明する。理解を容易にするため、まず、
画像の拡大装置の一般的構成とその動作、画像の縮小装
置の一般的構成とその動作を説明し、その後、拡大縮小
装置及び方法について説明することとする。
【0004】図14は画像の拡大装置の一般的構成を示
している。図14において、メモリ部1には、拡大の対
象とされている画面の画像信号である入力信号が入力さ
れ、一時的に保存される。メモリ部1には、書き込みク
ロックWCK と、読み出しクロックRCK と、書き込み制御
信号WCTLと、読み出し制御信号RCTLとが入力され、入力
信号のメモリ部1への書き込み及び読み出しが制御され
る。なお、書き込み制御信号WCTLは、書き込みリセット
信号や書き込みイネーブル信号を含み、読み出し制御信
号RCTLは、読み出しリセット信号や読み出しイネーブル
信号を含む。
【0005】メモリ部1からは拡大率に応じて逐次複数
回同一画素が読み出され、演算部2に入力される。演算
部2は補間フィルタを備え、拡大率に応じて補間フィル
タ演算を行って、拡大された画像信号を出力する。
【0006】この図14に示す拡大装置による処理を、
周波数スペクトルを用い、一例として4/3倍に拡大す
る場合について説明する。メモリ部1において、入力信
号のサンプリング周波数を本来のドットクロック(ピク
セルクロック)fsから一旦4倍の4fsにアップレー
ト(オーバーサンプル)する。この際には、実際のデー
タ間に0を挿入する。このときのスペクトルは図15
(A)に示すようになる。
【0007】そして、不要成分であるfs/2〜7fs
/2を除去するため、演算部2において、図15(B)
に太実線で示すようなフィルタリングを施す。その結
果、図15(C)に示すような帯域が残り、さらに画素
を1/3に間引いてリサンプルすると、図15(D)に
示すような4/3倍に拡大した画像を得ることができ
る。
【0008】実際には、アップレートの際に0を挿入し
た後にフィルタリングを施すのではなく、演算部2にお
ける補間フィルタ演算の際にフィルタ係数と0とを乗算
する手間を省くため、以下のような処理をする。図16
において、(A)は元の信号のデータ列D0 ,D1 ,D
2 ,D3 …を示し、(B)は0挿入して4倍にアップレ
ートしたデータ列A-2,A-1,A0,A1 ,A2 ,A3
…を示している。なお、図16(A),(B)におい
て、黒丸は実データ、白丸は0データである。
【0009】演算部2におけるフィルタ係数列を(h-
8,h-7,h-6,h-5,h-4,h-3,h-1,h0 ,h1
,h2 ,h3 ,h4 ,h5 ,h6 ,h7 ,h8 )とす
ると、演算部2からのフィルタリング出力Y(n)(n
=0,1,2,3…)は図16(C)に示すようにな
る。図16(C)に示すフィルタリング出力Y(n)の
内、下線を付した項以外は0データにフィルタ係数をか
けたものであるので、0となる。即ち、0挿入する前の
データ列D0 ,D1 ,D2 ,D3 …に対して4位相おき
に巡回するよう補間フィルタの係数列を順次選択して演
算すれば、図15における処理と等価となる。従って、
図14中の演算部2では、実際にはこのような処理を行
う。
【0010】ところで、図14中のメモリ部1として
は、データの書き込み順にデータを読み出す、いわゆる
FIFOメモリを用いることが多い。メモリ部1は次の
ように制御される。図17(A)はメモリ部1に書き込
んだ画面、図17(B)はメモリ部1から読み出した画
面を模式的に表している。4/3倍の拡大の場合には、
入力3に対して出力4の画素を作る必要があるため、図
17(B)に示す読み出し開始後4度目,8度目,12
度目…の読み出し位置V1,V2,V3…とH1,H
2,H3…では、データを読み出すアドレスの更新を止
める必要がある。
【0011】このことを図18を用いてさらに説明す
る。図18において、(A)は元の信号のデータ列D0
,D1 ,D2 ,D3 …を示し、(B)は0挿入して4
倍にアップレートしたデータ列A-2,A-1,A0,A1
,A2 ,A3 …を示している。また、(C)はフィル
タリング出力Y-2,Y-1,Y0 ,Y1 ,Y2 …を示し、
(D)は間引き(リサンプル)後のデータZ0 ,Z1 ,
Z2 ,Z3 …を示している。ここでも、黒丸は実デー
タ、白丸は0データである。
【0012】図18において、(A)におけるデータD
3と(D)におけるデータZ4は同一であるから、
(D)におけるデータZ3の時点で(A)におけるデー
タのアドレスの更新を止めておくことが必要である。ア
ドレスの更新を止めると、同一のデータが再度出力され
る。なお、メモリ部1からの読み出し開始位置はメモリ
部1への読み出しリセット動作によって決まる。演算部
2における補間フィルタは、このようにしてメモリ部1
より読み出されたデータに対し、補間フィルタ演算を行
う。
【0013】以上のようにして、図14に示す拡大装置
によって画像が拡大される。なお、演算分2における補
間フィルタのタップ係数等は、ハードウェア規模、拡大
率、必要とされる画質等に応じて適宜選択される。
【0014】図19は画像の縮小装置の一般的構成を示
している。図19において、プリフィルタ部3には、縮
小の対象とされている画面の画像信号である入力信号が
入力される。プリフィルタ部3は、縮小による信号の折
り返しを防ぐ帯域制限を行うためのものである。プリフ
ィルタ部3の出力はメモリ部4に入力される。メモリ部
4には、書き込みクロックWCK と、読み出しクロックRC
K と、書き込み制御信号WCTLと、読み出し制御信号RCTL
とが入力され、プリフィルタ部3の出力信号のメモリ部
4への書き込み及び読み出しが制御される。
【0015】この図19に示す縮小装置による処理を、
周波数スペクトルを用い、一例として5/6倍に縮小す
る場合について説明する。図20において、(A)は原
信号のスペクトル、(B)はプリフィルタ部3によるフ
ィルタリング、(C)はメモリ部4の出力信号である縮
小後のスペクトルを示している。
【0016】図19による縮小装置による縮小処理は、
間引きのみを行うため、プリフィルタ部3によってフィ
ルタリングを施さないと、原信号のスペクトルが重なり
合い、折り返しとして認知されてしまう。また、間引い
た画素はなくなるため、文字等の高域信号情報が欠落し
てしまう。これを防ぐため、図20(B)に太実線で示
すようなフィルタリングを施し、折り返し領域にまたが
る高域情報を抑圧すると共に、高域信号成分を低域側へ
と分散する。プリフィルタ部3においては、縮小率に応
じて遮断周波数点をシフトできれば理想的である。しか
し、ある程度の折り返し等を許容すれば数種類のフィル
タで済ませる場合がほとんどである。
【0017】そして、プリフィルタ部3の出力信号の
内、不要な間引く画素をメモリ部4に書き込まないよ
う、必要な画素のみを書き込むように、書き込み制御信
号WCTLによってメモリ部4に対するデータの書き込みを
制御する。メモリ部4よりデータを読み出す際には、読
み出し制御信号RCTLによってデータを連続的に読み出す
ようにする。これによって、図20(C)に示すような
5/6倍に縮小した画像を得ることができる。
【0018】従来の画像拡大縮小装置は、図21に示す
ように構成される。この図21に示す画像拡大縮小装置
100は、図19に示す縮小装置と図14に示す拡大装
置を合わせて構成となっている。図19に示す縮小装置
におけるメモリ部4と図14に示す拡大装置におけるメ
モリ部1とは共用化することができるので、ここでは、
メモリ部1を用いている。このように、従来の画像拡大
縮小装置100は、プリフィルタ部3,メモリ部1,演
算部2を縦続接続した構成となっている。入力信号がア
ナログ信号であれば、入力信号はA/D変換器によって
デジタル信号に変換された後、画像拡大縮小装置100
に入力される。
【0019】図21において、画像を拡大する場合に
は、メモリ部1及び演算部2によって上記のような拡大
処理がなされる。場合によっては、プリフィルタ部3及
びメモリ部1によって上記のような縮小処理がなされた
後、メモリ部1及び演算部2によって上記のような拡大
処理がなされる。また、画像を縮小する場合には、プリ
フィルタ部3及びメモリ部1によって上記のような縮小
処理がなされる。
【0020】この図21に示す拡大縮小装置100によ
る拡大縮小の際の周波数スペクトルを図22に示す。図
22において、(A)は原信号である入力信号のスペク
トル、(B)は拡大処理を行った際のスペクトル、
(C)は理想的プリフィルタ処理により縮小処理を行っ
た際のスペクトルを示している。図22(A)に示す信
号をK倍に拡大すると、図22(B)に示すようにスペ
クトルが変化する。図22(A)に示す信号を1/K倍
に縮小すると、図22(C)に示すようにスペクトルが
変化する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の画像
拡大縮小装置100は、LSI化を考慮すると、大きな
問題点を有している。例えばパソコン信号等はピクセル
クロック140MHz程度に及ぶため、通常70MHz
程度が限度であるデバイス間(例えば、A/D変換器と
画像拡大縮小装置100のLSIとの間)のインターフ
ェースをそのまま用いることは困難である。
【0022】そこで、一般的には次のような処理を施
し、データレートを下げるようにしている。図23に示
すように、入力信号のデータ列D0 ,D1 ,D2 ,D3
…をマルチプレクサ5に入力し、データを2相に展開す
る。即ち、マルチプレクサ5にはハイ,ローを繰り返す
パルス状の選択信号が入力され、この選択信号によっ
て、データ列D0 ,D1 ,D2 ,D3 …をデータ列D0
,D2 ,D4 …からなる出力Aと、データ列D1 ,D3
,D5 …からなる出力Bとに2相化する。この2相化
したデータを図21に示すような画像拡大縮小装置10
0のプリフィルタ部3に入力する。このとき、プリフィ
ルタ部3の内部構成は、2相化した信号に合わせた構成
とする。なお、マルチプレクサ5はA/D変換器に内蔵
されることもある。
【0023】このようにすると、デバイス間のクロック
レートが半減し、そのデバイス間のインターフェースを
そのまま用いることが可能となるが、さらに他の問題点
がある。上記のメモリ部1として用いるFIFOメモリ
の動作周波数は高々40MHzが限界であるので、メモ
リ部1の入力段で、さらに図23のような構成を用いて
データを2相化しなければならない。即ち、メモリ部1
の入出力段では4相となる。また、FIFOメモリの容
量の都合によって、メモリ部1を複数のFIFOメモリ
で構成する場合にも、データを多相化しなければならな
い。
【0024】図21に示す画像拡大縮小装置100自
体、ハードウェア規模が大きく、さらに上記のようにし
てデータを多相化すると、ますますハードウェア規模が
大きくなる。従って、従来の画像拡大縮小装置100で
は、ハードウェア規模を小さくして、安価に実現するこ
とが難しい。
【0025】さらに、図21に示す画像拡大縮小装置1
00を、図24に示すように、プリフィルタ部3と演算
部2とを1つのLSIで構成した場合を考える。ここで
は、メモリ部1を4つFIFOメモリで構成した場合に
ついて示す。R,G,B3チャンネルで8ビットである
とすると、プリフィルタ部3の入力では、8ビット×3
チャンネル×2相=48ビット、メモリ部1の入出力で
は、8ビット×3チャンネル×4相×2=192ビッ
ト、演算部2の出力では、8ビット×3チャンネル×2
相=48ビットで、合計288本のピンが必要となる。
他の入出力のピンを加えると、図24に示すようなLS
Iを構成すると、ピン数は300を越えてしまう。する
と、非常に高価なLSIパッケージを使用せざるを得
ず、装置全体の大幅なコストアップにつながる。
【0026】メモリ部1をLSIに内蔵すれば、ピン数
を大幅に少なくすることはできるが、現状の技術では、
パソコンのSXGAクラスの画面容量である32Mビッ
ト分のFIFOメモリと大規模ロジック(プリフィルタ
部3と演算部2)とを混在できるには至っていない。従
って、従来においては、低いクロックレートに制限する
か、R,G,B別々のLSIとして作成するしかなかっ
た。
【0027】さらにまた、次のような問題点もある。図
25に示すように、PDPやLCD等の非ラスタ型の表
示パネル302を用いたパネルディスプレイ300で
は、メモリ部1と同様のメモリ部301(フレームバッ
ファ)を表示パネル302の前段に備えることが必須で
ある。この種のパネルディスプレイ300に、図21に
示すような画像拡大縮小装置100を設けると、メモリ
部301の前段に画像拡大縮小装置100を設けること
になる。この構成では、画像拡大縮小装置100内のメ
モリ部1とパネルディスプレイ300のメモリ部301
とは共用化できず、それぞれに大容量のフレームバッフ
ァを持たなければならない。従って、コストが高くなっ
てしまう。
【0028】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、本発明の目的は、ハードウェア規模の小さ
な画像拡大縮小装置及び方法を提供することである。本
発明の他の目的は、LSI化した際のピン数が少なく、
安価なLSIとすることができる画像拡大縮小装置及び
方法を提供することである。本発明のさらに他の目的
は、非ラスタ型の表示パネルを用いたディスプレイ装置
のメモリ部(フレームバッファ)を画像の拡大縮小処理
のためのメモリ部として用いることができる画像拡大縮
小装置及び方法を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、 (1)画像を整数倍に拡大して出力する基本拡大部と、
前記基本拡大部の出力にフィルタリングを施して出力す
るフィルタ演算部と、前記フィルタ演算部の出力の内、
必要な信号のみを書き込んで読み出すことによって、前
記フィルタ演算部の出力を縮小して出力するメモリ部
と、前記フィルタ演算部と前記メモリ部とを制御する制
御部とを設けて構成したことを特徴とする画像拡大縮小
装置を提供する。 (2)画像信号を複数の相に分配する分配部と、前記分
配部の出力にフィルタリングを施して出力するフィルタ
演算部と、前記フィルタ演算部の出力の内、必要な信号
のみを書き込んで読み出すことによって、前記フィルタ
演算部の出力を縮小して出力するメモリ部と、前記フィ
ルタ演算部と前記メモリ部とを制御する制御部とを設け
て構成したことを特徴とする画像拡大縮小装置を提供す
る。 (3)非ラスタ型の表示パネルと、この表示パネルの前
段に設けられ、前記表示パネルに表示する画像信号を書
き込んだ後に読み出して前記表示パネルに入力するフレ
ームバッファとを備えたディスプレイ装置に用いる画像
拡大縮小装置において、前記フレームバッファを前記画
像拡大縮小装置の前記メモリ部として用いたことを特徴
とする画像拡大縮小装置を提供する。 (4)画像を整数倍に拡大する基本拡大ステップと、前
記基本拡大ステップの出力にフィルタリングを施すこと
によって、不要成分を除去するフィルタ演算ステップ
と、前記フィルタ演算ステップの出力を縮小する縮小ス
テップとを含むことを特徴とする画像拡大縮小方法を提
供する。 (5)画像信号を複数の相に分配する分配ステップと、
前記分配ステップの出力にフィルタリングを施すことに
よって、不要成分を除去するフィルタ演算ステップと、
前記フィルタ演算ステップの出力を縮小する縮小ステッ
プと、前記フィルタ演算ステップの後段もしくは前記縮
小ステップの後段の少なくとも一方で前記複数の相を合
成する合成ステップとを含むことを特徴とする画像拡大
縮小方法を提供する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像拡大縮小装置
及び方法について、添付図面を参照して説明する。図1
は本発明の画像拡大縮小装置の基本的構成の第1実施例
を示すブロック図、図2は本発明の画像拡大縮小装置の
基本的構成の第2実施例を示すブロック図、図3は図1
中の基本拡大部11の動作を説明するための図、図4は
図1中の基本拡大部11の動作を説明するための周波数
スペクトルを示す図、図5は図1中の演算部10の具体
的構成を示すブロック図、図6は図2中の演算部10の
具体的構成を示すブロック図、図7は図6の動作を説明
するための図、図8は図1,図2中のメモリ部14の具
体的構成を示すブロック図、図9は図8の動作を説明す
るためのタイミング図、図10は図2中の演算部10を
2次元的に拡大した場合の具体的構成を示すブロック
図、図11は図2中の演算部10を2次元的に拡大した
場合の他の具体的構成を示すブロック図、図12は図
1,図2中のメモリ部14及びメモリ出力合成部15の
具体的構成を示すブロック図、図13は本発明の画像拡
大縮小装置を非ラスタ型の表示パネルを用いたディスプ
レイ装置に設けた場合の構成を示すブロック図である。
【0031】まず、図1,図2を用いて本発明の画像拡
大縮小装置の基本的構成について説明する。図1,図2
において、演算部10には、拡大もしくは縮小の対象と
されている画面の画像信号である入力信号が入力され
る。図1の構成では、演算部10は、基本拡大部11A
とフィルタ演算部12とよりなる。図2の構成では、演
算部10は、フィルタ入力分配部11Bとフィルタ演算
部12とよりなる。演算部10の出力はメモリ入力分配
/合成部13に入力される。メモリ入力分配/合成部1
3は、後段のメモリ部14の形態に合わせて、演算部1
0の出力を分配もしくは合成し、メモリ部14に入力す
る。従って、メモリ入力分配/合成部13は必要に応じ
て設けるものであり、削除される場合もある。
【0032】メモリ部14の出力はメモリ出力合成部1
5に入力されて合成され、出力される。このメモリ出力
合成部15も必要に応じて設けるものであり、削除され
る場合もある。これら演算部10〜メモリ出力合成部1
5は制御部16によって制御される。制御部16には、
水平同期信号,垂直同期信号,拡大縮小率設定値が入力
され、これらを基にして演算部10〜メモリ出力合成部
15に各種の制御信号に供給する。演算部10〜制御部
16にはクロックが供給されるが、ここではクロックの
図示を省略している。図1,図2に示す本発明の画像拡
大縮小装置の全体を画像拡大縮小装置200と称するこ
ととする。本発明の画像拡大縮小方法は、図1,図2に
示す構成によって実現される。
【0033】ここで、図1中の演算部10における基本
拡大部11Aの動作について説明する。本発明の特徴の
1つは、入力されたデータを、まず、例えば2倍のよう
に整数倍することである。入力されたデータが図3
(A)の場合、この入力データをそのまま2度繰り返す
と、図3(B)に示すような入力データを2倍にしたデ
ータを仮想的に生成することができる。本発明の特徴の
他の1つは、このようにして整数倍した後に、縮小処理
のみを行うことである。これによって、その整数倍以下
の任意の拡大縮小画像を得ることができる。演算部10
の後段の縮小処理を行う構成及び動作については後に詳
述する。
【0034】基本拡大部11Aによる動作を周波数スペ
クトルを用いてさらに説明する。図3(A)に示すデー
タの周波数スペクトルは図4(A)の如くである。図3
(A)に示すデータを2度繰り返すと、その周波数スペ
クトルは図4(B)のようになる。また、図3(A)に
示すデータを4度繰り返すと、その周波数スペクトルは
図4(C)のようになる。これらの作用は、n度繰り返
すとしてn−1次ホールドのスペクトルとして知られて
いる。この図4(B),(C)のようにデータをn度繰
り返すと、図4(A)に示す元のデータと比較して、高
域は減衰するが、fs/2(fsはピクセルクロック)
において帯域制限された周波数スペクトルとなる。
【0035】基本拡大部11Aの出力が供給されるフィ
ルタ演算部12では、図19,図21におけるプリフィ
ルタ部3と同様のフィルタリング、即ち、図14で説明
したようなフィルタリングを施す。従って、図4
(B),(C)のようにfs/2において帯域制限され
た信号は、フィルタ演算部12においてフィルタリング
を施す上で有利な状態となっている。
【0036】ここで、基本拡大部11Aとフィルタ演算
部12とよりなる演算部10の詳細な構成の一例を図5
に示し、その動作を説明する。なお、ここでは、基本拡
大部11Aはデータを2倍する例について示している。
図5において、入力されたデータは1画素遅延素子9に
入力される。1画素遅延素子9はDフリップフロップで
構成することができ、入力データを一旦ラッチして出力
するためのものである。1画素遅延素子9にはピクセル
クロックであるクロック1が入力されており、入力デー
タはこのクロック1によって1クロック(1画素分)遅
延される。
【0037】1画素遅延素子9の出力は基本拡大部11
Aを構成する1画素遅延素子111に入力される。1画
素遅延素子111はDフリップフロップで構成すること
ができる。1画素遅延素子111にはクロック1の2倍
の周波数のクロック2が入力されているので、1画素遅
延素子9の出力は図3(B)のように1画素遅延素子1
11によって2倍とされる。
【0038】1画素遅延素子111の出力はフィルタ演
算部12に入力される。フィルタ演算部12は、1画素
遅延素子121〜128と、乗算器1211〜1219
と、加算器1220とを備えて構成されている。1画素
遅延素子121〜128はDフリップフロップで構成す
ることができる。これら1画素遅延素子121〜128
にはクロック2が入力されている。1画素遅延素子11
1の出力は1画素遅延素子121に入力され、1画素遅
延素子121〜128によって順次遅延される。1画素
遅延素子111の出力データをDD(n-4)とし、1画
素遅延素子121〜128の出力データをそれぞれ、D
D(n-3),DD(n-2),DD(n-1),DD
(n),DD(n+1),DD(n+2),DD(n+3),
DD(n+4)とする。
【0039】1画素遅延素子111,121〜128の
出力データDD(n-4)〜DD(n+4)は、それぞれ、
h(n)(−4≦n≦4)なるフィルタ係数を乗算する
乗算器1211〜1219に入力される。乗算器121
1〜1219は、それぞれ、出力データDD(n-4)〜
DD(n+4)にフィルタ係数h-4〜h4 を乗じる。な
お、乗算器1211〜1219は制御部16により係数
設定がなされ、拡大縮小率に応じて最適な係数が設定さ
れるようになっている。
【0040】加算器1220は乗算器1211〜121
9の出力を加算し、図20(B)に示すのと同様のフィ
ルタリングを施した信号F(n)を出力する。このよう
に構成されるフィルタ演算部12は、折り返しを防ぐた
め不要成分を除去すると共に、場合によっては、画質を
補正するため、画素を補間することもある。どの程度不
要成分を除去するのか、あるいは、どのように画質を補
正するかは、適宜に設定すればよい。従って、フィルタ
演算部12の構成やフィルタリングの仕方は本実施例に
限定されることはなく、適宜に設定すればよい。
【0041】この信号F(n)は後段のメモリ部14に
入力される。このとき、信号F(n)のデータレートや
メモリ部14の動作周波数もしくは容量との関係で、メ
モリ部14を複数のFIFOメモリで構成する場合に
は、信号F(n)をメモリ入力分配/合成部13によっ
て分配する。この場合、メモリ入力分配/合成部13は
図23に示すようなマルチプレクサ5を用いることがで
きる。メモリ部14を1つのFIFOメモリで構成する
場合には、メモリ入力分配/合成部13は特に必要な
い。
【0042】ところで、上記の例では基本拡大部11A
はデータを2倍したが、3倍や4倍等の他の整数倍であ
ってもよい。但し、あまり大きな倍数とする必要はな
い。フィルタ演算部12における処理を容易にするに
は、2のn乗(n=1,2…)であることが好ましい。
従って、2倍が最も好ましく、次に4倍が好ましい。
【0043】次に、図2中の演算部10におけるフィル
タ入力分配部11Bとフィルタ演算部12の詳細な構成
の一例を図6に示し、その動作を説明する。この図6に
示す構成は、演算部10をピクセルクロックである1系
統のクロックによって動作させるようにしたものであ
る。フィルタ入力分配部11Bは、基本拡大部11Aの
ようにデータを2倍にするのではなく、データを2相に
分配してフィルタ演算部12に入力することによって、
基本拡大部11Aによる処理と実質的に等価な処理を行
うようにしたものである。
【0044】フィルタ入力分配部11Bによって入力さ
れたデータを複数の相に分配すると、フィルタ演算部1
2の構成は、その相の数に応じたものとする必要があ
る。逆に言えば、フィルタ入力分配部11Bはフィルタ
演算部12の構成に応じて入力データを分配することに
なる。従って、基本拡大部11Aを設けた場合とフィル
タ入力分配部11Bを設けた場合とでは、フィルタ演算
部12の具体的な構成は相違する。
【0045】図6において、フィルタ入力分配部11B
は、1画素遅延素子112〜115を備えて構成されて
いる。これら1画素遅延素子112〜115はDフリッ
プフロップで構成することができ、ピクセルクロックで
あるクロック1が入力されている。
【0046】入力されたデータは1画素遅延素子112
に入力され、1画素遅延素子112〜115によって順
次遅延される。入力データをD(n-2)とし、1画素遅
延素子112〜115の出力データをそれぞれ、D(n
-1),D(n),D(n+1),D(n+2)とする。これ
らデータD(n-2)〜D(n+2)はそれぞれ適宜に分配
され、フィルタ演算部12に入力される。
【0047】この図6の例では、フィルタ演算部12
は、第1,第2の乗算部1230,1240と、第1,
第2の加算器1251,1252とを備えて構成されて
いる。第1の乗算部1230は、h(n)(−4≦n≦
4)なるフィルタ係数を乗算する乗算器1231〜12
39より構成され、第2の乗算部1240も、h(n)
(−4≦n≦4)なるフィルタ係数を乗算する乗算器1
241〜1249より構成される。
【0048】乗算器1231〜1239はそれぞれ、デ
ータD(n-2),D(n-2),D(n-1),D(n-
1),D(n+1),D(n+1),D(n+2)にフィルタ
係数h-4〜h4 を乗じる。乗算器1241〜1249は
それぞれ、データD(n-2),D(n-1),D(n-
1),D(n+1),D(n+1),D(n+2),D(n+
2)にフィルタ係数h-4〜h4 を乗じる。なお、乗算器
1231〜1239,1241〜1249は制御部16
により係数設定がなされ、拡大縮小率に応じて最適な係
数が設定されるようになっている。
【0049】加算器1251は乗算器1231〜123
9の出力を加算し、信号F(2n)を出力する。加算器1
252は乗算器1241〜1249の出力を加算し、信
号F(2n+1)を出力する。これらの信号F(2n),F
(2n+1)はセレクタ130に入力される。セレクタ13
0には制御部16より選択信号が入力され、この選択信
号に応じて信号F(2n),F(2n+1)を選択的に出力す
ることによって、図20(B)に示すのと同様のフィル
タリングを施した信号F(n)を出力する。
【0050】このセレクタ130は、フィルタ演算部1
2の2つの出力である信号F(2n),F(2n+1)を合成
するものであり、メモリ入力分配/合成部13に相当す
る。このように、フィルタ演算部12の出力を合成する
場合には、メモリ入力分配/合成部13としてはセレク
タ130を用いることができる。
【0051】この図6に示す演算部10の動作について
図7を用いて説明する。図7において、(A)は入力デ
ータ(ここでは、D(n))、(B)は加算器1251
の出力信号F(2n)、(C)は加算器1252の出力信
号F(2n+1)、(D)はセレクタ130の出力信号F
(n)を示している。セレクタ130によって加算器1
251の出力信号F(2n)と加算器1252の出力信号
F(2n+1)とを交互に切り換えることにより、図7
(D)に示すような信号F(n)を出力する。なお、フ
ィルタ演算部12の構成やフィルタリングの仕方は本実
施例に限定されることはなく、適宜に設定すればよい。
【0052】このように、フィルタ入力分配部11Bを
用いた構成では、フィルタ入力分配部11Bによって複
数の相に分配してフィルタ演算部12以降の処理をし、
後にその複数の相を合成して元の1相に戻すと、基本拡
大部11Aによって整数倍したものと等価な状態とな
る。即ち、図6の構成では、セレクタ130によって合
成した時点で、基本拡大部11Aによって2倍にして処
理した信号と実質的に等価となる。セレクタ130では
2相の信号を合成せず、例えば、メモリ部14の出力段
にて2相の信号を合成した場合には、その出力段で2相
の信号を合成した時点で、基本拡大部11Aによって2
倍にして処理した信号と実質的に等価となる。
【0053】図6に示す例では、セレクタ130によっ
て加算器1251の出力信号F(2n)と加算器1252
の出力信号F(2n+1)とを合成したが、加算器125
1,1252からのデータの読み出しのイネーブル,デ
ィスイネーブルを両者が互いに逆となるように交互に切
り換えると、セレクタ130による合成と全く等価とな
る。加算器1251,1252の読み出しをこのように
制御すると、セレクタ130を削除することができる。
このような場合でも、加算器1251,1252の読み
出し制御によって加算器1251の出力と加算器125
2の出力とを合成していることになる。メモリ入力分配
/合成部13には、セレクタ130のような独立した回
路ブロックが含まれるだけでなく、見掛上、回路ブロッ
クは存在しないが、動作の制御によって等価な信号を生
成している場合も含むものである。
【0054】この図6に示す構成では、演算部10に供
給するクロックは1系統(クロック1)であるので、ク
ロックレートの一元化や低速化が可能となる。セレクタ
130にはクロック2が必要となるが、セレクタ130
は構成及び動作が簡単であるので、クロック2を用いて
も問題とはならない。これに対し、演算部10は構成及
び動作が複雑であるため、演算部10にクロック2を用
いることは好ましくない。従って、この図6に示す構成
の方が、図5に示す構成よりも好ましい実施形態である
と言うことができる。
【0055】図6の例では、図5の基本拡大部11Aに
よるデータの2倍化と等価な信号を得るため、フィルタ
演算部12は、第1の乗算部1230と第1の加算器1
251とによる系と、第2の乗算部1240と第2の加
算器1252とによる系の2系統(2相)となってい
る。データの4倍化と等価な信号を得る場合には、乗算
部と加算器とによる系は4系統(4相)とすればよい。
【0056】以上のようにして整数倍もしくは複数の相
に分配され、フィルタリングが施された信号は、図1,
図2中のメモリ部14に入力される。このメモリ部14
において、拡大縮小率に応じて画素が間引かれる。メモ
リ部14による画素の間引き処理(即ち、縮小処理)
は、メモリ部14にデータを書き込まないことによって
実現する。演算部10による整数倍処理(拡大処理)と
メモリ部14による縮小処理とによって、目的とする任
意の拡大率もしくは縮小率の拡大縮小を施した画像を得
る。
【0057】次に、メモリ部14の構成について説明す
る。メモリ部14は、図8に示すように、FIFOメモ
リ140により構成される。FIFOメモリ140に
は、演算部10(もしくはメモリ分配/合成部13)の
出力である書き込みデータDINが入力される。また、F
IFOメモリ140には、書き込みリセット信号WRST
と、書き込みイネーブル信号WEN と、書き込みクロック
WCK と、読み出しリセット信号RRSTと、読み出しイネー
ブル信号REN と、読み出しクロックRCK が入力される。
【0058】FIFOメモリ140に書き込みリセット
信号WRSTを入力すると、FIFOメモリ140の0番地
にリセット時のデータが書き込まれる。書き込みイネー
ブル信号WEN を入力すれば、FIFOメモリ140のデ
ータを書き込むべき番地(アドレス)は自動的に書き込
みクロックWCK が1サイクル進むに従って1増加してい
く。書き込みイネーブル信号WEN を停止すると、FIF
Oメモリ140の書き込みアドレスの増加は停止し、書
き込みイネーブル信号WEN を再び入力すると書き込みア
ドレスは再び増加する。このようにして、書き込みデー
タDIN はFIFOメモリ140に書き込まれる。
【0059】一方、読み出し側においては、読み出しリ
セット信号RRSTを入力した後、読み出しイネーブル信号
REN を入力すれば、FIFOメモリ140に書き込まれ
たデータが、読み出しクロックRCK が1サイクル進むに
従って連続的に読み出される。読み出されたデータは、
読み出しデータDOUTとして出力される。なお、読み出し
クロックRCK は書き込みクロックWCK と同期している必
要はない。
【0060】以上のようにして、書き込みイネーブル信
号WEN を適宜に制御することにより、FIFOメモリ1
40に、拡大縮小率(より正しくは、メモリ部14にお
ける縮小率)に応じて書き込みデータDIN を間引いて書
き込み、その後、書き込んだデータを連続的に読み出す
ことによって読み出しデータDOUTを生成すると、演算部
10の出力を縮小することができる。
【0061】ここで、FIFOメモリ140の動作を図
9に示すタイミング図を用いてさらに説明する。図9に
おいて、(A)は書き込みクロックWCK 、(B)は書き
込みリセット信号WRST、(C)は書き込みイネーブル信
号WEN 、(D)は書き込みデータDIN 、(E)は読み出
しクロックRCK 、(F)は読み出しリセット信号RRST、
(G)は読み出しイネーブル信号REN 、(H)は読み出
しデータDOUTを示している。ここでは、FIFOメモリ
140によってデータを1/2に縮小する場合の動作を
示している。
【0062】図9(C)に示すように、書き込みイネー
ブル信号WEN は図9(D)に示す書き込みデータDIN の
1データ周期で交番している。これによって、書き込み
データDIN のデータD0,D1,D2,D3…は1デー
タ置きに、この例では、データD0,D2,D4,D6
…がFIFOメモリ140に書き込まれる。そして、こ
の書き込んだデータD0,D2,D4,D6…を連続的
に読み出すことによって、図9(H)に示す1/2に縮
小した読み出しデータDOUTを得ることができる。
【0063】以上の説明では、演算部10によって実質
的もしくは等価的に2倍の拡大処理をし、メモリ部14
のFIFOメモリ140によって1/2の縮小処理をし
ているので、総合倍率は1となる。これは説明を簡略化
するためである。演算部10による整数倍の倍率(拡大
率)やメモリ部14による縮小率を適宜に設定すること
により、任意の拡大縮小率でデータを拡大縮小すること
ができる。
【0064】ところで、実際の画像の拡大縮小は、図1
7で説明したように、通常、画面全体として行われる。
即ち、画像は水平方向及び垂直方向に拡大縮小される。
今までの説明では、本発明の基本的構成と動作を理解す
るため、画像を水平方向のみ拡大縮小する場合について
示した。以下、画像を水平方向及び垂直方向に画面全体
として拡大縮小する実施例について説明する。
【0065】図10は、演算部10において画像を水平
方向及び垂直方向に2次元的に拡大する構成の一例を示
している。この図10に示す構成は、図6の構成を2次
元的に発展させたものである。ここでも、水平方向及び
垂直方向共に等価的に2倍に拡大する例を示している。
図10において、演算部10は、垂直方向のフィルタ入
力分配部11BVと垂直方向のフィルタ演算部12V、
及び、水平方向のフィルタ入力分配部11BHと水平方
向のフィルタ演算部12Hとを備え、これらフィルタ入
力分配部11BV,フィルタ演算部12V,フィルタ入
力分配部11BH,フィルタ演算部12Hを縦続接続し
た構成となっている。
【0066】フィルタ入力分配部11BVは、1水平期
間(1H)の遅延素子(以下、1H遅延素子)116〜
119備えて構成されている。これら1H遅延素子11
6〜119はラインメモリで構成することができる。入
力されたデータは1H遅延素子116に入力され、1H
遅延素子116〜119によって順次遅延される。入力
データをDV0とし、1H遅延素子116〜119の出力
データをそれぞれ、DV1,DV2,DV3,DV4とすると、
これらのデータDV0〜DV4はそれぞれ図6と同様に分配
され、フィルタ演算部12Vに入力される。なお、図1
0では簡略化のため、1H遅延素子116〜119の出
力を1本の信号線のみで示している。フィルタ演算部1
2Vは、図6におけるフィルタ演算部12と同様、フィ
ルタ係数を乗算する乗算器とこの乗算器の出力を加算す
る加算器とを備えて構成され、フィルタ入力分配部11
BVの出力にフィルタリングを施す。
【0067】フィルタ演算部12Vのここでは図示して
いない乗算器には、メモリ制御部16により係数設定が
なされ、拡大縮小率に応じて最適な係数が設定されるよ
うになっている。なお、ここでは図示を省略している
が、フィルタ入力分配部11BVの出力は、図6におけ
るセレクタ130のようなメモリ入力分配/合成部13
によって1系統の信号とされ、後段のフィルタ入力分配
部11BHに入力されている。
【0068】フィルタ入力分配部11BHとフィルタ演
算部12Hは、図6で説明した構成と同一であり、その
動作も図7で説明した通りである。但し、ここでは、入
力データをHV0としている。また、図10では簡略化の
ため、1画素遅延素子112〜115の出力を1本の信
号線のみで示している。
【0069】フィルタ演算部12Hのここでは図示して
いない乗算器(図6に示す乗算部1230,1240)
には、メモリ制御部16により係数設定がなされ、拡大
縮小率に応じて最適な係数が設定されるようになってい
る。なお、ここでは図示を省略しているが、フィルタ入
力分配部11BHの出力は、図6におけるセレクタ13
0のようなメモリ入力分配/合成部13によって1系統
の信号とされ、後段のメモリ部14(ここでは図示せ
ず)に入力される。なお、図10では、回路各部に供給
するクロックは、図示を省略している。
【0070】このようにして、画像を水平方向及び垂直
方向に等価的に拡大し、図20(B)と同様のフィルタ
リングを水平方向及び垂直方向共に施すことができる。
演算部10の出力はメモリ部14に入力され、前述の原
理によって、垂直方向ではラインが間引かれ、水平方向
では画素が間引かれることによって縮小される。演算部
10による2次元的な拡大処理とメモリ部14による2
次元的な縮小処理とによって、目的とする拡大率もしく
は縮小率の拡大縮小を施した画像を得る。なお、図10
の構成においては、演算部10は垂直,水平の順で処理
をしているが、水平,垂直の順で処理をしてもよい。
【0071】図11は、演算部10において画像を水平
方向及び垂直方向に2次元的に拡大する構成の他の例を
示している。この図11に示す構成も、図6の構成を2
次元的に発展させたものである。ここでも、水平方向及
び垂直方向共に等価的に2倍に拡大する例を示してい
る。図11において、演算部10は、垂直方向のフィル
タ入力分配部11BVと垂直方向のフィルタ演算部12
V、及び、水平方向のフィルタ入力分配部11BH1,1
1BH2 と水平方向のフィルタ演算部12H1,12H2
とを備える。水平方向の処理がフィルタ入力分配部11
BH1,フィルタ演算部12H1とフィルタ入力分配部
11BH2,フィルタ演算部12H2の2相になってい
る。
【0072】フィルタ入力分配部11BVとフィルタ演
算部12Vは、図10と同一である。但し、ここでは、
フィルタ演算部12Vの出力段には、図6におけるセレ
クタ130のようなメモリ入力分配/合成部13を設け
ず、フィルタ演算部12Vの2相の信号をそのまま出力
している。従って、水平方向の処理が2相となってい
る。
【0073】フィルタ演算部12Vの一方の出力データ
をHV0とし、他方の出力データをHV1とすると、データ
HV0はフィルタ入力分配部11BH1 に入力され、データ
HV1はフィルタ入力分配部11BH2 に入力される。これ
らのデータHV0,HV1はそれぞれ図6と同様に分配さ
れ、フィルタ演算部12H1,12H2に入力される。
ここでも簡略化のため、1画素遅延素子112〜115
の出力を1本の信号線のみで示している。フィルタ入力
分配部11BH1 ,11BH2 は水平方向に等価的に2倍の
拡大処理をし、フィルタ演算部12H1,12H2はフ
ィルタ入力分配部11BH1 ,11BH2 の出力にフィルタ
リングを施す。
【0074】フィルタ演算部12H1の2系統の出力信
号FH00,FH01はセレクタ131に入力され、1系統
の信号に合成される。フィルタ演算部12H2の2系統
の出力信号FH10,FH11はセレクタ132に入力さ
れ、1系統の信号に合成される。これらセレクタ13
1,132はメモリ入力分配/合成部13である。フィ
ルタ演算部12H1,12H2の合計4系統の信号をメ
モリ入力分配/合成部13によって2系統にしているの
は、後述するように、この実施例では、後段のメモリ部
14を2つのFIFOメモリによって構成しているから
である。
【0075】メモリ入力分配/合成部13を設けるか否
か、また、メモリ入力分配/合成部13を設けた場合で
も、メモリ入力分配/合成部13によって演算部10の
出力を分配するか合成するかは、後段のメモリ部14の
形態に応じて決定される。即ち、演算部10の出力を何
相にするかは、メモリ部14がいくつのFIFOメモリ
によって構成されているかによって決まる。例えば、メ
モリ部14が1つのFIFOメモリで構成される場合に
は、演算部10の出力を1相とし、メモリ部14が2つ
のFIFOメモリで構成される場合には、演算部10の
出力を2相とする。
【0076】図11の場合、仮に、後段のメモリ部14
が4つのFIFOメモリで構成されていれば、セレクタ
131,132を削除することができるし、メモリ部1
4がさらに多数のFIFOメモリで構成されていれば、
図23に示すようなマルチプレクサ5を用いて演算部1
0の出力を分配すればよい。このように、メモリ部14
の形態に応じて演算部10の出力を分配したり合成した
りするのが、メモリ入力分配/合成部13の役割であ
る。
【0077】このようにして、画像を水平方向及び垂直
方向に等価的に拡大し、フィルタリングを水平方向及び
垂直方向共に施すことができる。この図11の構成で
も、演算部10は垂直,水平の順で処理をしているが、
水平,垂直の順で処理をしてもよい。
【0078】本実施例では、メモリ部14は、図12に
示すように2つのFIFOメモリ141,142によっ
て構成されている。図11中のセレクタ131,132
の出力はそれぞれ図12中のFIFOメモリ141,1
42にそれぞれ入力1,2として入力される。FIFO
メモリ141,142は、図8で説明したように、拡大
縮小率(より正しくは、メモリ部14における縮小率)
に応じて入力信号(入力1,2)を間引いて書き込み、
その後、書き込んだデータを連続的に読み出すことによ
って、演算部10の出力を縮小する。なお、ここでは、
書き込みリセット信号WRSTと、書き込みイネーブル信号
WEN と、書き込みクロックWCK と、読み出しリセット信
号RRSTの図示を省略している。また、FIFOメモリ1
41,142への入力1,2は図8中の書き込みデータ
DIN に相当する。
【0079】このFIFOメモリ141,142によっ
て、垂直方向ではラインが間引かれ、水平方向では画素
が間引かれることによって、演算部10の出力が縮小さ
れる。FIFOメモリ141,142の出力のままで
は、データが垂直方向に2相に分かれているので、これ
を1相にしなければならない。そこで、FIFOメモリ
141,142の出力はセレクタ150に入力される。
セレクタ150はFIFOメモリ141,142の出力
を合成して1系統(1相)の信号にするものであり、図
1,図2中のメモリ出力合成部15に相当する。
【0080】セレクタ150には、制御部16より読み
出しライン選択信号LSEL が入力され、このライン選択
信号LSEL に応じてFIFOメモリ141,142の出
力を選択的に出力する。ライン選択信号LSEL は、2相
となっているFIFOメモリ141,142の出力を正
しく選択して正しい出力画像を得るために必要である。
【0081】この図12に示す例では、セレクタ150
によってFIFOメモリ141,142の出力を合成し
たが、図12中に破線で示すように、ライン選択信号L
SELを読み出しイネーブル信号REN としてFIFOメモ
リ141,142に入力することによって、FIFOメ
モリ141,142の読み出しのイネーブル,ディスイ
ネーブルを両者が互いに逆となるように交互に切り換え
ると、セレクタ150による合成と全く等価となる。こ
のように制御すると、セレクタ150を削除することが
できる。
【0082】このような場合でも、FIFOメモリ14
1,142の読み出し制御によってFIFOメモリ14
1,142の出力を合成していることになる。メモリ出
力合成部15には、セレクタ150のような独立した回
路ブロックが含まれるだけでなく、見掛上、回路ブロッ
クは存在しないが、動作の制御によって等価な信号を生
成している場合も含むものである。
【0083】以上のようにして、図11及び図12との
構成により、目的とする任意の拡大率もしくは縮小率の
拡大縮小を施した画像を得ることができる。
【0084】本発明の画像拡大縮小装置200をPDP
やLCD等の表示パネル302を用いたパネルディスプ
レイ300に設けた場合には、図13に示すように、画
像拡大縮小装置200内のメモリ部14とパネルディス
プレイ300のメモリ部(フレームバッファ)301と
を共用化することができる。図13においては、本発明
の画像拡大縮小装置200の必須の構成要素である基本
拡大部11Aもしくはフィルタ入力分配部11B,フィ
ルタ演算部12,メモリ部14(301)のみを図示し
ている。
【0085】従来においては、図25のように、メモリ
部301の前段には、演算部2が必要であったので、メ
モリ1とメモリ部301とを共用化できなかったが、本
発明では、フィルタ演算部12がメモリ部14の前段に
あるので、メモリ部14とメモリ部301とを共用化す
ることが可能である。
【0086】先にも説明したように、非ラスタ型の表示
パネル302を用いたパネルディスプレイ300では、
陰極線管を用いた画像表示装置と異なり、表示パネル3
02に表示すべき画像信号を一旦書き込んだ後、表示パ
ネル302の表示速度に応じて読み出すメモリ部301
を設けることが必須である。本発明の画像拡大縮小装置
200によれば、そのフレームバッファを拡大縮小処理
のフレームバッファとして用いることができるため、大
容量のフレームバッファは1つでよく、画像の拡大縮小
機能を備えたパネルディスプレイ300を安価に提供す
ることが可能となる。
【0087】ここで、本発明の画像拡大縮小装置200
をLSIで構成した場合を考える。図1,図2中のメモ
リ部14はパネルディスプレイ300のメモリ部301
と共用化され、また、メモリ入力分配/合成部13やメ
モリ出力合成部15は前述のように見掛上回路ブロック
としては削除することができるので、LSIとするの
は、演算部10と制御部16のみである。
【0088】図24と比較するため、メモリ部14を4
つFIFOメモリで構成したとすると、演算部10の入
力では、8ビット×3チャンネル×2相=48ビット、
演算部10の出力では、8ビット×3チャンネル×2相
=48ビットで、合計96本のピンとなる。制御部16
のピンを加えても、100本を越える程度である。即
ち、図24におけるメモリ1の入出力に要する192本
のピンを削減することが可能となる。
【0089】従って、本発明の画像拡大縮小装置200
をLSI化した際のピン数は従来の画像拡大縮小装置1
00と比較して各段に少なく、安価なLSIとすること
ができる。
【0090】本発明の画像拡大縮小装置200では、ハ
ードウェア規模が小さいので、たとえ入力信号のデータ
レートが高くて、画像拡大縮小装置200の入力時点で
データを多相化していても、問題とならない。特に、フ
ィルタ入力分配部11Bを備えた図2に示す構成では、
拡大縮小の一連の処理自体が複数の相によってなされる
ので、データレートの高い画像信号を処理するのに都合
のよい構成となっている。
【0091】本発明は以上説明した本実施例に限定され
ることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において
種々変更可能である。本実施例では、画像拡大縮小装置
200の入力信号をR,G,Bの3原色信号としたが、
輝度信号及び色差信号であってもよい。また、水平方向
の拡大縮小率と垂直方向の拡大縮小率は同一でなくても
よい。また、「拡大縮小装置」とは画像信号を拡大もし
くは縮小する装置を意味するものであり、画像信号を拡
大するだけでも、画像信号を縮小するだけでも、「拡大
縮小装置」に含まれることは当然である。
【0092】なお、本発明に関連する公知技術として
は、例えば、特開平5−40826号公報,特開平5−
233795号公報,特開平7−143332号公報,
特開平9−37072号公報に記載のものがある。これ
らの公報には、データを拡大した後に縮小(もしくはそ
の逆)する技術が記載されているが、こられには、いず
れも、本発明の要旨たる構成は記載されていない。
【0093】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の画
像拡大縮小装置及び方法は、画像を整数倍に拡大して出
力する基本拡大部(基本拡大ステップ)もしくは画像信
号を複数の相に分配する分配部(分配ステップ)と、基
本拡大部もしくは分配部の出力にフィルタリングを施す
フィルタ演算部(フィルタ演算ステップ)と、フィルタ
演算部の出力の内、必要な信号のみを書き込んで読み出
すことによって、フィルタ演算部の出力を縮小して出力
するメモリ部(縮小ステップ)とをこの順で設けて構成
したので、ハードウェア規模が小さく、LSI化した際
のピン数が少なく、安価なLSIとすることができる。
また、非ラスタ型の表示パネルを用いたディスプレイ装
置のメモリ部(フレームバッファ)を画像の拡大縮小処
理のためのメモリ部として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的構成の第1実施例を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の基本的構成の第2実施例を示すブロッ
ク図である。
【図3】図1中の基本拡大部11の動作を説明するため
の図である。
【図4】図1中の基本拡大部11の動作を説明するため
の周波数スペクトルを示す図である。
【図5】図1中の演算部10の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】図2中の演算部10の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】図6の動作を説明するための図である。
【図8】図1,図2中のメモリ部14の具体的構成を示
すブロック図である。
【図9】図8の動作を説明するためのタイミング図であ
る。
【図10】図2中の演算部10を2次元的に拡大した場
合の具体的構成を示すブロック図である。
【図11】図2中の演算部10を2次元的に拡大した場
合の他の具体的構成を示すブロック図である。
【図12】図1,図2中のメモリ部14及びメモリ出力
合成部15の具体的構成を示すブロック図である。
【図13】本発明を非ラスタ型の表示パネルを用いたデ
ィスプレイ装置に設けた場合の構成を示すブロック図で
ある。
【図14】従来の画像拡大装置の一般的構成を示すブロ
ック図である。
【図15】従来の画像拡大装置の動作を説明するための
周波数スペクトルを示す図である。
【図16】従来の画像拡大装置の動作を説明するための
図である。
【図17】従来の画像拡大装置の動作を模式的に説明す
るための図である。
【図18】従来の画像拡大装置の動作を説明するための
図である。
【図19】従来の画像縮小装置の一般的構成を示すブロ
ック図である。
【図20】従来の画像縮小装置の動作を説明するための
周波数スペクトルを示す図である。
【図21】従来の画像拡大縮小装置の一般的構成を示す
ブロック図である。
【図22】従来の画像拡大縮小装置の動作を説明するた
めの周波数スペクトルを示す図である。
【図23】マルチプレクサを示すブロック図である。
【図24】従来の画像拡大縮小装置をLSI化した際の
構成を示すブロック図である。
【図25】従来の画像拡大縮小装置を非ラスタ型の表示
パネルを用いたディスプレイ装置に設けた場合の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
10 演算部 11A 基本拡大部 11B,11BV,11BH,11BH1 ,11BH2 フ
ィルタ入力分配部 12,12V,12H,12H1,12H2 フィルタ
演算部 13 メモリ入力分配/合成部 14 メモリ部 15 メモリ出力合成部 16 制御部 130,131,132,150 セレクタ 140,141,142 FIFOメモリ 200 画像拡大縮小装置 300 パネルディスプレイ 301 メモリ部(バッファメモリ) 302 表示パネル

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された画像信号が表す画像を拡大もし
    くは縮小する画像拡大縮小装置において、 前記画像を整数倍に拡大して出力する基本拡大部と、 前記基本拡大部の出力にフィルタリングを施して出力す
    るフィルタ演算部と、 前記フィルタ演算部の出力の内、必要な信号のみを書き
    込んで読み出すことによって、前記フィルタ演算部の出
    力を縮小して出力するメモリ部と、 前記フィルタ演算部と前記メモリ部とを制御する制御部
    とを設けて構成したことを特徴とする画像拡大縮小装
    置。
  2. 【請求項2】入力された画像信号が表す画像を拡大もし
    くは縮小する画像拡大縮小装置において、 前記画像信号を複数の相に分配する分配部と、 前記分配部の出力にフィルタリングを施して出力するフ
    ィルタ演算部と、 前記フィルタ演算部の出力の内、必要な信号のみを書き
    込んで読み出すことによって、前記フィルタ演算部の出
    力を縮小して出力するメモリ部と、 前記フィルタ演算部と前記メモリ部とを制御する制御部
    とを設けて構成したことを特徴とする画像拡大縮小装
    置。
  3. 【請求項3】前記メモリ部は1または複数個のメモリに
    よって構成され、前記フィルタ演算部と前記メモリ部と
    の間に、前記メモリの個数に応じて前記フィルタ演算部
    の出力を分配もしくは合成して前記メモリ部に入力する
    メモリ入力分配/合成部を設けて構成したことを特徴と
    する請求項1または2に記載の画像拡大縮小装置。
  4. 【請求項4】前記メモリ部は複数個のメモリによって構
    成され、前記メモリ部の後段に、前記メモリの出力を合
    成して出力するメモリ出力合成部を設けて構成したこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の画像拡大縮小装
    置。
  5. 【請求項5】非ラスタ型の表示パネルと、この表示パネ
    ルの前段に設けられ、前記表示パネルに表示する画像信
    号を書き込んだ後に読み出して前記表示パネルに入力す
    るフレームバッファとを備えたディスプレイ装置に用い
    る画像拡大縮小装置において、 前記画像拡大縮小装置は、前記画像信号が表す画像を拡
    大もしくは縮小するために前記画像信号を書き込んで読
    み出すメモリ部を含んで構成され、 前記フレームバッファを前記画像拡大縮小装置の前記メ
    モリ部として用いたことを特徴とする画像拡大縮小装
    置。
  6. 【請求項6】非ラスタ型の表示パネルと、この表示パネ
    ルの前段に設けられ、前記表示パネルに表示する画像信
    号を書き込んだ後に読み出して前記表示パネルに供給す
    るフレームバッファとを備えたディスプレイ装置に用い
    る画像拡大縮小装置において、 画像拡大縮小装置を、 前記画像信号が表す画像を整数倍に拡大して出力する基
    本拡大部と、 前記基本拡大部の出力にフィルタリングを施して出力す
    るフィルタ演算部と、 前記フィルタ演算部の出力の内、必要な信号のみを書き
    込んで読み出すことによって、前記フィルタ演算部の出
    力を縮小して出力するメモリ部と、 前記フィルタ演算部と前記メモリ部とを制御する制御部
    とを設けて構成し、 前記フレームバッファを前記画像拡大縮小装置の前記メ
    モリ部として用いたことを特徴とする画像拡大縮小装
    置。
  7. 【請求項7】非ラスタ型の表示パネルと、この表示パネ
    ルの前段に設けられ、前記表示パネルに表示する画像信
    号を書き込んだ後に読み出して前記表示パネルに供給す
    るフレームバッファとを備えたディスプレイ装置に用い
    る画像拡大縮小装置において、画像拡大縮小装置を、 前記画像信号を複数の相に分配する分配部と、 前記分配部の出力にフィルタリングを施して出力するフ
    ィルタ演算部と、 前記フィルタ演算部の出力の内、必要な信号のみを書き
    込んで読み出すことによって、前記フィルタ演算部の出
    力を縮小して出力するメモリ部と、 前記フィルタ演算部と前記メモリ部とを制御する制御部
    とを設けて構成し、 前記フレームバッファを前記画像拡大縮小装置の前記メ
    モリ部として用いたことを特徴とする画像拡大縮小装
    置。
  8. 【請求項8】前記メモリ部は1または複数個のメモリに
    よって構成され、前記フィルタ演算部と前記メモリ部と
    の間に、前記メモリの個数に応じて前記フィルタ演算部
    の出力を分配もしくは合成して前記メモリ部に入力する
    メモリ入力分配/合成部を設けて構成したことを特徴と
    する請求項6または7に記載の画像拡大縮小装置。
  9. 【請求項9】前記メモリ部は複数個のメモリによって構
    成され、前記メモリ部の後段に、前記メモリの出力を合
    成して出力するメモリ出力合成部を設けて構成したこと
    を特徴とする請求項6または7に記載の画像拡大縮小装
    置。
  10. 【請求項10】入力された画像信号が表す画像を拡大も
    しくは縮小する画像拡大縮小方法において、 前記画像を整数倍に拡大する基本拡大ステップと、 前記基本拡大ステップの出力にフィルタリングを施すこ
    とによって、不要成分を除去するフィルタ演算ステップ
    と、 前記フィルタ演算ステップの出力を縮小する縮小ステッ
    プとを含むことを特徴とする画像拡大縮小方法。
  11. 【請求項11】入力された画像信号が表す画像を拡大も
    しくは縮小する画像拡大縮小方法において、 前記画像信号を複数の相に分配する分配ステップと、 前記分配ステップの出力にフィルタリングを施すことに
    よって、不要成分を除去するフィルタ演算ステップと、 前記フィルタ演算ステップの出力を縮小する縮小ステッ
    プと、 前記フィルタ演算ステップの後段もしくは前記縮小ステ
    ップの後段の少なくとも一方で前記複数の相を合成する
    合成ステップとを含むことを特徴とする画像拡大縮小方
    法。
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EP2442271A2 (en) 2010-10-18 2012-04-18 MegaChips Corporation Image processing apparatus and method for operating image processing apparatus
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