JPH11282980A - リーダライタ - Google Patents

リーダライタ

Info

Publication number
JPH11282980A
JPH11282980A JP10100552A JP10055298A JPH11282980A JP H11282980 A JPH11282980 A JP H11282980A JP 10100552 A JP10100552 A JP 10100552A JP 10055298 A JP10055298 A JP 10055298A JP H11282980 A JPH11282980 A JP H11282980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
loop antenna
writer
reader
card
power transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10100552A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Igarashi
啓介 五十嵐
Takahiro Watanabe
高洋 渡辺
Manabu Nakamura
学 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusai Electric Corp filed Critical Kokusai Electric Corp
Priority to JP10100552A priority Critical patent/JPH11282980A/ja
Publication of JPH11282980A publication Critical patent/JPH11282980A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ループアンテナを用いて電磁結合によりIC
カード等といった移動情報通信体へ電力等を送信するリ
ーダライタにおいて、当該ループアンテナの遠方での当
該ループアンテナが作る電磁界強度を低減させる。 【解決手段】 例えばリーダライタ2では共用ループア
ンテナ13を用いて電力及び情報を送信する。共用ルー
プアンテナ13は、コイルを撚架させて互いに反転した
関係にあるほぼ等面積の一対のコイル部分L、Rから構
成されている。共用ループアンテナ13の遠方の位置で
は、前記一対のそれぞれのコイル部分L、Rとの間の距
離がほぼ等しく、両コイル部分L、Rからの互いに位相
が反転したほぼ同じ大きさの磁束が打ち消し合う。ま
た、共用ループアンテナ13では、外部等にあるノイズ
源から発生した同一方向の雑音磁束φ1の影響が前記一
対のコイル部分L、Rで互いに打ち消される。なお、リ
ーダライタ2では電力伝送用と情報通信用のループアン
テナが別体で備えられてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ループアンテナを
用いて電磁結合(すなわち、電磁誘導)によりICカー
ド等といった移動情報通信体との間で電力伝送や情報通
信を行うリーダライタに関し、特に、電力を送電する電
力伝送用ループアンテナの遠方での当該ループアンテナ
が作る電磁界強度を低減させるリーダライタや、電力及
び情報を送信する共用ループアンテナの遠方での当該ル
ープアンテナが作る電磁界強度を低減させるとともに、
当該ループアンテナが受けるノイズの影響を低減させる
リーダライタに関する。
【0002】
【従来の技術】クレジットカード等と同様な大きさのカ
ード基板にマイクロコンピュータチップとメモリチップ
とを埋設して構成したICカードは、金融、流通、交
通、医療等の種々な分野において実用化が図られてい
る。このようなICカードを用いたICカードシステム
では、例えばリーダライタからICカードに対して電力
を伝送供給し、リーダライタとICカードとの間で制御
コードやデータ等といった情報を通信させている。
【0003】リーダライタとICカードとの間の電力伝
送や情報通信では、端子同士を接触させて行う接触方式
の他に、電磁波を用いて行う非接触方式も採用されてい
る。例えば非接触方式での情報通信においても種々な態
様が検討されているが、一般的には図11に示すよう
に、リーダライタ41には同一平面上(同図ではXY平
面に平行な平面上)で単純に方形等の形状に導線を重ね
巻きしたコイルがループアンテナ42として備えられ、
リーダライタ41では当該ループアンテナ42を用いて
ICカード43のループアンテナ44との間で電力の伝
送や情報の通信が行われる。
【0004】具体的には、例えば同図に示されるよう
に、リーダライタ41ではループアンテナ42に高周波
電流i2を流すことにより当該ループアンテナ42から
磁束φ6を発生させ、当該磁束φ6が当該ループアンテ
ナ42の上方等にかざされたICカード43のループア
ンテナ44のコイル面を貫くことにより、両者41、4
3のループアンテナ42、44間での電磁結合を用いて
リーダライタ41からICカード44への電力送電や情
報送信が行われる。また、ICカード43からリーダラ
イタ41への情報送信についても同様にループアンテナ
42、44間での電磁結合により行われる。
【0005】ここで、上記図11では、リーダライタ4
1やICカード43において電力の伝送を行う電力伝送
用ループアンテナと情報の通信を行う情報通信用ループ
アンテナとを1つのループアンテナ42、44で共用さ
せた例を示したが、例えば電力伝送用ループアンテナや
情報通信用ループアンテナを別体としてリーダライタ4
1やICカード43に備えた構成も用いられている。こ
のような構成が用いられた場合においても、例えば上記
図11に示したリーダライタ41やICカード43のル
ープアンテナ42、44を電力伝送用ループアンテナや
情報通信用ループアンテナとして用いることにより、上
記したようにループアンテナ42、44間での電磁結合
により電力や情報の伝送が行われる。なお、この場合、
一般に、リーダライタ41から電力伝送用に発生する磁
束の方が情報通信用に発生する磁束より大きい。
【0006】また、上記したようなリーダライタ41と
ICカード43との間での電力伝送や情報通信では、例
えばリーダライタ41に備えられたループアンテナ42
の上方の0〜20cm程度内の領域が通信エリアとして
用いられており、当該通信エリアにICカード43がか
ざされた態様でリーダライタ41とICカード43との
間で電力伝送や情報通信を実行させることが行われてい
る。
【0007】上記したようなICカードシステムにおい
て、例えばリーダライタ41からICカード43へ伝送
される電力量を大きくすることが要求される場合や、リ
ーダライタ41からICカード43への情報通信の品質
を向上させることが要求される場合には、例えばリーダ
ライタ41の電力伝送用のループアンテナや情報通信用
のループアンテナに流す高周波電流を大きくして、当該
ループアンテナから発生する磁束を大きくすることが行
われている。
【0008】すなわち、リーダライタ41のループアン
テナ42から発生する磁束φ6を大きくした場合には、
ICカード43のループアンテナ44に誘起される電圧
の大きさを大きくすることができるため、リーダライタ
41とICカード43との間での電力伝送や情報通信の
品質を向上させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなリーダライタでは、例えば電力伝送用のループア
ンテナや情報通信用のループアンテナから発生する磁束
が大きくなるに従って当該ループアンテナにより通信エ
リア外で作られる電磁界強度が大きくなってしまうた
め、例えば当該リーダライタにより構成されるシステム
の通信エリアを超えて他のシステムの通信エリアにまで
影響を及ぼしてしまう場合があるといった不具合があっ
た。
【0010】また、例えば電波法では上記のような他の
システムへの電界強度の影響を制限するために電界強度
の規制値を設けており、この電波法によれば、リーダラ
イタのループアンテナから3m離れた位置での当該ルー
プアンテナにより作られる電界強度が500μV/m以
下(322MHz以下)となることが要求されている。
しかしながら、上記のようなリーダライタでは、上記し
たようにループアンテナから発生する磁束が大きくなる
に従って当該ループアンテナにより通信エリア外で作ら
れる電磁界強度も大きくなってしまうため、電波法によ
る電界強度の規制値を守りつつ、比較的近傍に設けられ
た通信エリアに存在するICカードとの間で行われる電
力伝送や情報通信の品質を向上させる等といったことを
実現することが困難であった。
【0011】また、上記のようなリーダライタでは、外
部等にあるノイズ源から発生した磁束(雑音磁束)が当
該リーダライタのループアンテナのコイルを貫いた場
合、当該ループアンテナがノイズの影響を受けてしま
い、情報通信の品質等が低下してしまうといった不具合
があった。例えば上記図11に示したリーダライタ41
を例にすると、図12に示すように、当該リーダライタ
41のループアンテナ42を同一方向の雑音磁束φ7が
貫いた場合には、この雑音磁束φ7の時間的な変化率に
応じて当該ループアンテナ42の端子Eと端子Fとの間
に雑音電圧が誘起されてしまい、通信している情報に雑
音が混ざり込んでしまう。
【0012】なお、一般に雑音磁束による影響はコイル
面の面積の大きさに比例することから、例えばリーダラ
イタとICカードとの間で行われる情報通信のエリアを
広げるため、リーダライタに備えられる情報通信用のル
ープアンテナを構成するコイルが囲むコイル面の面積を
大きくした場合には、特に上記のような不具合が顕著で
あった。
【0013】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、電力伝送用ループアンテナを
用いて電磁結合によりICカード等といった移動情報通
信体へ電力を送電するに際して、例えば当該ループアン
テナから発生する磁束を大きくした場合であっても、当
該ループアンテナの通信エリア外での当該ループアンテ
ナが作る電磁界強度を低減させることができるリーダラ
イタを提供することを目的とする。
【0014】また、本発明は、共用ループアンテナを用
いて電磁結合により移動情報通信体へ電力及び情報を送
信するに際して、例えば当該ループアンテナから発生す
る磁束を大きくした場合であっても、当該ループアンテ
ナの通信エリア外での当該ループアンテナが作る電磁界
強度を低減させることができ、また、当該ループアンテ
ナが受けるノイズの影響を低減させることができるリー
ダライタを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るリーダライタでは、電磁結合により移
動情報通信体へ電力を送電する電力伝送用ループアンテ
ナを次のようにして構成した。すなわち、コイルを撚架
させて互いに反転した関係にあるほぼ等面積の一対のコ
イル部分から前記電力伝送用ループアンテナを構成し
た。なお、上記した撚架とは、ループアンテナを構成す
るコイルの一部分を他の部分に対してひねって、当該ル
ープアンテナを架設することである。
【0016】このような電力伝送用ループアンテナの構
成が用いられた場合、当該ループアンテナの遠方の位置
では前記一対のコイル部分のそれぞれのコイル部分との
間の距離がほぼ等しいとみなすことができる。また、上
記したように互いに反転した関係にある両コイル部分の
面積がほぼ等しいため、両コイル部分からは互いに位相
の反転した(すなわち、位相が互いに180°ずれた)
ほぼ同じ大きさの磁束が発生する。
【0017】従って、前記電力伝送用ループアンテナの
遠方では、当該ループアンテナを構成する前記一対のコ
イル部分から発生した磁束が互いに打ち消し合い、これ
により、例えば当該ループアンテナから発生する磁束を
大きくして、比較的近傍に設けられた通信エリアに存在
する移動情報通信体との間での電力伝送の品質を向上さ
せた場合であっても、当該ループアンテナの通信エリア
外での当該ループアンテナが作る電磁界強度を低減させ
ることができる。
【0018】なお、上記のように撚架した電力伝送用ル
ープアンテナを備えたリーダライタと、撚架されておら
ず単純な方形等に巻かれた電力伝送用のループアンテナ
を備えた移動情報通信体との間での電力伝送は、通信エ
リアに存在する移動情報通信体の電力伝送用ループアン
テナがリーダライタの電力伝送用ループアンテナを構成
する撚架した一方のコイルのみにかざされた形態や、或
いは、通信エリアに存在する移動情報通信体の電力伝送
用ループアンテナがリーダライタの電力伝送用ループア
ンテナを構成する撚架した他方のコイルにはほとんどか
ざされることなく当該撚架した一方のコイルのみに主と
してかざされた形態で行われる。
【0019】すなわち、前者の場合には、リーダライタ
の電力伝送用ループアンテナを構成する前記撚架した一
方のコイルからの磁束の変化により移動情報通信体の電
力伝送用ループアンテナに電圧が誘起されるため、リー
ダライタと移動情報通信体との間で電力伝送を行うこと
ができ、また、後者の場合には、リーダライタの電力伝
送用ループアンテナを構成する前記撚架した一方のコイ
ルからの磁束の変化を主として移動情報通信体の電力伝
送用ループアンテナに電圧が誘起されるため、リーダラ
イタと移動情報通信体との間で電力伝送を行うことがで
きる。
【0020】また、本発明に係るリーダライタでは、電
磁結合により移動情報通信体へ電力及び情報を送信する
共用ループアンテナを次のようにして構成した。すなわ
ち、上記した電力伝送用ループアンテナの場合と同様
に、コイルを撚架させて互いに反転した関係にあるほぼ
等面積の一対のコイル部分から前記共用ループアンテナ
を構成した。
【0021】このような共用ループアンテナの構成が用
いられた場合には、上記した電力伝送用ループアンテナ
に当該構成を適用した場合と同様に、共用ループアンテ
ナの遠方の位置では当該共用ループアンテナを構成する
前記一対のコイル部分から発生した磁束が互いに打ち消
し合うため、例えば当該共用ループアンテナから発生す
る磁束を大きくして、比較的近傍に設けられた通信エリ
アに存在する移動情報通信体との間での電力伝送や情報
通信の品質を向上させた場合であっても、当該共用ルー
プアンテナの通信エリア外での当該共用ループアンテナ
が作る電磁界強度を低減させることができる。
【0022】また、上記のような共用ループアンテナの
構成では、例えば外部等にあるノイズ源から発生した同
一方向の雑音磁束が当該ループアンテナのコイル全体を
貫いた場合であっても、当該ループアンテナを構成する
前記一対のコイル部分の内の一方に誘起される雑音電圧
の方向と、当該一方のコイル部分に対して反転した他方
のコイル部分に誘起される雑音電圧の方向とが互いに逆
向きとなるため、これら両コイル部分で誘起された雑音
電圧が互いに打ち消し合い、共用ループアンテナが全体
として受けるノイズの影響を低減させることができる。
【0023】なお、撚架した共用ループアンテナを備え
たリーダライタと、撚架されておらず単純な方形等に巻
かれた電力伝送用や情報通信用のループアンテナを備え
た移動情報通信体との間での電力伝送や情報通信は、例
えば上記のようにリーダライタに撚架した電力伝送用ル
ープアンテナを備えて電力伝送を行う場合と同様に、通
信エリアに存在する移動情報通信体のループアンテナが
リーダライタの共用ループアンテナを構成する撚架した
一方のコイルのみにかざされた形態や、或いは、通信エ
リアに存在する移動情報通信体のループアンテナがリー
ダライタの共用ループアンテナを構成する撚架した他方
のコイルにはほとんどかざされることなく当該撚架した
一方のコイルのみに主としてかざされた形態で行われ
る。
【0024】ここで、本発明で言う移動情報通信体に
は、上記したICカードばかりでなく、例えば、商品や
物品に付されたタグや、宅配便の荷物に付された配送先
プレートや、コンテナに付された配送先プレート等とい
ったものも包含される。すなわち、例えばリーダライタ
により商品に付されたタグとの間で情報を通信して値段
を読み取るシステムや、リーダライタによりベルトコン
ベア上を流れる物品に付されたタグとの間で情報を通信
して仕分け等を行うシステムに本発明を適用することに
より、これらのシステムにおいてリーダライタから発生
される磁束が遠方に及ぼす影響を低減させることができ
る。なお、本発明を適用することが可能な移動情報通信
体としては、以上に示したものに限られず、本発明は、
リーダライタとの間で非接触で電力の伝送や情報の通信
を行う種々な移動情報通信体について広く適用すること
ができるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明に係る一実施例を図面を参
照して説明する。なお、本実施例では、移動情報通信体
としてICカードを用いた場合を示し、リーダライタと
ICカードとの間で電力伝送や情報通信を行うICカー
ドシステムを例として説明する。また、本実施例では、
リーダライタやICカードにおいて電力伝送用のループ
アンテナと情報通信用のループアンテナとが1つのルー
プアンテナで共用されている場合を例として説明する。
図1に示すように、本実施例のICカードシステムは、
金融、流通、交通、医療等のデータ処理を行う情報処理
装置1と、情報処理装置1に接続されたリーダライタ2
と、リーダライタ2との間で非接触方式によって電力の
伝送及び情報の通信を行うICカード3と、を備えてい
る。
【0026】このシステムでは、ICカード3はリーダ
ライタ2から電磁誘導によって供給された電力で動作
し、ICカード3への制御コマンドや書き込みデータ等
といった情報がリーダライタ2からICカード3へ無線
によって通信されるとともに、ICカード3からの読み
出しデータ等といった情報がICカード3からリーダラ
イタ2へ無線によって通信される。
【0027】図2に示すように、リーダライタ2は、情
報処理装置1との間で情報の通信を行うインタフェース
11と、図外の外部電源から電力を受電する電源回路1
2と、ICカード3へ電力を送電する電力伝送用のルー
プアンテナ13aと、ICカード3との間で情報の通信
を行う情報通信用のループアンテナ13bと、これら各
手段11、12、13a、13bを機能させて制御する
制御送受信部14と、を備えている。なお、本例では、
上記したように電力伝送用のループアンテナ13aと情
報通信用のループアンテナ13bとが1つのループアン
テナで共用されており、本例では、当該ループアンテナ
を共用ループアンテナ13と示して説明を行う。
【0028】制御送受信部14は、一例として、制御プ
ログラムを格納したメモリと当該プログラムを実行する
CPUとを有したマイクロコンピュータ及び送受信回路
により構成されており、電源回路12から受電した電力
を高周波電流に変換して電力伝送用ループアンテナ13
a(本例では、共用ループアンテナ13)から送電さ
せ、また、情報処理装置1からインタフェース11を介
して受信した情報を無線通信に適した形に変換して情報
通信用ループアンテナ13b(本例では、共用ループア
ンテナ13)から送信させ、また、情報通信用ループア
ンテナ13b(本例では、共用ループアンテナ13)で
受信した情報を復調してインタフェース11を介して情
報処理装置1へ送信させる等といった機能を有してい
る。
【0029】ここで、上記したリーダライタ2に備えら
れた共用ループアンテナ13の構成を図3を用いて説明
する。同図には、本発明に係る撚架された共用ループア
ンテナ13を備えたリーダライタ2の構成例を示してあ
る。同図に示すように、コイルを撚架させて互いに反転
した関係にあるほぼ等面積の一対のコイル部分から共用
ループアンテナ13を構成してあり、互いに面積がほぼ
等しい2つの四角形のコイル面、すなわち同図中で左側
に示したコイル面Lと右側に示したコイル面Rとが形成
されている。なお、これら両コイル面L、Rを構成する
コイルがひねられて接続された部位が撚架点である。
【0030】また、上記図3に示した共用ループアンテ
ナ13のX−X矢視断面を図4に示す。同図に示すよう
に、共用ループアンテナ13をひねった部位、すなわち
撚架点では、上記した両コイル面L、Rを構成する導線
が接触することなく例えば微小な間隔を隔てて立体的に
交差している。
【0031】このような共用ループアンテナ13では、
例えば図3に示すように当該ループアンテナ13を構成
するコイル全体に外部等のノイズ源から発生した同一方
向の雑音磁束φ1が貫いた場合、コイル面Lとコイル面
Rとが互いに反転しているため、雑音磁束φ1に起因し
てこれら両コイル面L、Rで誘起される雑音電圧の方向
が逆向きとなり、これにより、両コイル面L、Rで誘起
された雑音電圧が互いに打ち消し合う。すなわち、共用
ループアンテナ13を構成するコイル全体としては、上
記した両コイル面L、Rで誘起された雑音電圧を合成し
たものによって影響を受けるため、例えば上記従来例の
図11に示したように単純に四角形に巻かれたコイルを
用いた場合に比べて、共用ループアンテナ13の端子A
と端子Bとの間に誘起される雑音電圧の大きさを著しく
低減させることができる。
【0032】このように、外部等にあるノイズ源から発
生した雑音磁束により共用ループアンテナ13が受ける
影響を低減させることができ、これにより、リーダライ
タ2とICカード3との間での情報通信の品質を向上さ
せて高品質な通信を確保することを実現させることがで
きる。なお、例えば共用ループアンテナ13を構成する
コイルの全体を貫く同一方向の雑音磁束φ1の密度がほ
ぼ均一であった場合には、上記したように互いに反転し
た両コイル面L、Rの面積がほぼ等しいことから、雑音
磁束φ1により両コイル面L、Rで誘起される逆向きの
雑音電圧の大きさがほぼ等しくなり、共用ループアンテ
ナ13が受けるノイズの影響を完全に相殺してほぼゼロ
にすることができる。
【0033】次に、上記図3に示したリーダライタ2に
備えられた共用ループアンテナ13が遠方に作る電磁界
強度について図面を参照して説明する。図5には、電界
強度計21により上記したリーダライタ2の共用ループ
アンテナ13から発生した磁束により作られる電界強度
の大きさを当該リーダライタ2の遠方で測定する場合の
一例を示してある。すなわち、同図には、上記したリー
ダライタ2と、当該リーダライタ2から例えば3mの距
離で遠方に設置された電界強度計21との構成例を示し
てある。
【0034】電界強度計21では、例えば電界強度測定
用のループアンテナ22を備えており、当該ループアン
テナ22を貫く磁束により誘起される電圧を測定するこ
とにより、リーダライタ2の共用ループアンテナ13が
遠方に作る電界強度を測定することが行われる。この場
合、電界強度計21のループアンテナ22とリーダライ
タ2の共用ループアンテナ13とが比較的遠方に位置し
ているため、電界強度計21のループアンテナ22の位
置では、リーダライタ2の共用ループアンテナ13を構
成する両コイル面L、Rからの距離がほぼ等しい(本例
では、ほぼ等しく3m程度)とみなすことができる。
【0035】また、リーダライタ2の共用ループアンテ
ナ13を構成する両コイル面L、Rは互いに反転してお
り、両コイル面L、Rの面積はほぼ等しいため、当該共
用ループアンテナ13に高周波電流i1を流した場合に
は、両コイル部分L、Rで互いに位相の反転した(すな
わち、位相が互いに180°ずれた)ほぼ同じ大きさの
磁束φ2、φ3が発生する。なお、図6は、この場合に
おいて共用ループアンテナ13を構成するそれぞれのコ
イル部分L、Rに流れる電流i1の概念図であり、同図
に示されるように、大きさのほぼ等しい両コイル面L、
Rに互いに逆向きの電流が流れるため、互いに逆位相で
ほぼ同じ大きさの磁束φ2、φ3が発生する。
【0036】上記のようなことから、リーダライタ2の
共用ループアンテナ13を構成するそれぞれのコイル部
分L、Rに起因して電界強度計21のループアンテナ2
2の位置に作られる磁界は互いに位相が反転してほぼ同
じ大きさとなるため互いに打ち消し合い、また、上記し
た電界強度計21により測定される電界強度は、これら
両コイル部分L、Rから発生した磁束φ2、φ3の合成
により作られる電界強度となることから、当該電界強度
計21により測定される電界強度は非常に小さく抑えら
れる。
【0037】このように、リーダライタ2の共用ループ
アンテナ13の遠方では、当該ループアンテナ13を構
成する一対の反転したコイル部分L、Rから発生した磁
束φ2、φ3が互いに打ち消し合うため、当該ループア
ンテナ13の遠方での当該ループアンテナ13が作る電
磁界強度を低減させることができる。また、後述する図
8等を用いて説明するように、上記したリーダライタ2
では、例えば当該リーダライタ2の共用ループアンテナ
13の比較的近傍に設けられた通信エリアに存在するI
Cカード3との間では、当該共用ループアンテナ13を
構成する一方のコイル部分L(或いはコイル部分R)を
主に用いること等により、当該ICカード3に備えられ
たループアンテナとの間での電磁結合により電力伝送や
情報通信を行うことができる。なお、本例では、リーダ
ライタ2の通信エリアとして、例えば当該リーダライタ
2に備えられた共用ループアンテナ13の上方等の0〜
20cm程度内の領域が用いられる。
【0038】以上のように、上記したリーダライタ2で
は、例えば当該リーダライタ2に備えられた共用ループ
アンテナ13に流す高周波電流を大きくして電力伝送や
情報通信の品質を向上させた場合であっても、当該ルー
プアンテナ13が遠方に作る電磁界強度を低く抑えるこ
とができ、これにより、例えば当該リーダライタ2の通
信エリアを超えて他のシステムの通信エリアにおける情
報通信等を妨害してしまうことを防止することができ
る。
【0039】また、同様に、上記したリーダライタ2の
構成を用いた場合には、例えば当該リーダライタ2の共
用ループアンテナ13から3mの位置に作られる電磁界
強度の大きさを低く抑えることにより電波法による電界
強度の規制値を守りつつ、当該ループアンテナ13から
比較的近傍に設けられた通信エリアに存在するICカー
ド3との間で行われる電力伝送や情報通信の品質を向上
させることができる。
【0040】また、同様に、上記したリーダライタ2で
は、例えば当該リーダライタ2の共用ループアンテナ1
3から遠方の位置に作られる電磁界強度を低く抑える一
方、当該共用ループアンテナ13から比較的近傍に存在
するICカード3に対しては大きな磁束により電力や情
報を送信することができるため、ICカード3との間で
品質のよい電力伝送や情報通信を行うことができる通信
範囲を拡大することもできる。
【0041】また、上記したリーダライタ2に備えられ
る共用ループアンテナ13の構成では、例えば当該ルー
プアンテナ13を構成するコイルの一部分を撚架して巻
くという当該コイルの形状のみを加工すればよく、必ず
しも当該コイル以外の回路や部品等が必要となるもので
はないため、多大なコストがかからない等といった点か
ら実用上において大きな効果を奏することができる。
【0042】次に、上記したリーダライタ2と当該リー
ダライタ2の通信エリアに存在するICカード3との間
で行われる電力伝送及び情報通信の形態の一例を図面を
参照して説明する。ここで、図7に示すように、ICカ
ード3は、リーダライタ2から送電された電力を受信す
る電力伝送用のループアンテナ31aと、リーダライタ
2との間で情報の通信を行う情報通信用のループアンテ
ナ31bと、金融、流通、交通、医療等のデータを読み
書き自在に格納するメモリ32と、これら各手段31
a、31b、32を機能させて制御する制御送受信部3
3と、を備えている。なお、本例では、上記したように
電力伝送用のループアンテナ31aと情報通信用のルー
プアンテナ31bとは1つのループアンテナで共用され
ており、本例では、当該ループアンテナを共用ループア
ンテナ31と示して説明を行う。また、本例では、この
共用ループアンテナ31は、撚架されておらず単純な方
形等に巻かれたコイルから構成されている。
【0043】また、上記した制御送受信部33は、一例
として、制御プログラムを格納したメモリと当該プログ
ラムを実行するCPUとを有したマイクロコンピュータ
及び送受信回路により構成されており、電力伝送用ルー
プアンテナ31a(本例では、共用ループアンテナ3
1)で受信した磁束の変化を電力に変換させ、また、メ
モリ32から読み出した情報を無線通信に適した形に変
換して情報通信用ループアンテナ31b(本例では、共
用ループアンテナ31)から送信させ、また、情報通信
用ループアンテナ31b(本例では、共用ループアンテ
ナ31)で受信した情報を復調してメモリ32に書き込
ませる等といった機能を有している。
【0044】図8には、上記したリーダライタ2とIC
カード3との間で電磁結合により行われる電力伝送及び
情報通信の形態の一例を示してあり、同図に示されるよ
うに、例えばリーダライタ2の共用ループアンテナ13
を構成する一方のコイル面Rの上方にICカード3がか
ざされることにより、リーダライタ2とICカード3と
の間でループアンテナ13、31を用いた電力伝送及び
情報通信が行われる。この形態では、ICカード3の共
用ループアンテナ31がリーダライタ2の共用ループア
ンテナ13を構成する2つのコイル面L、Rの内の一方
のコイル面Rの上方にかざされている。なお、上記図8
では、リーダライタ2とICカード3に備えられたルー
プアンテナ13、31のコイル面がそれぞれXY平面に
対して平行に位置させられている。
【0045】例えばリーダライタ2からICカード3へ
電力や情報を送信する場合、リーダライタ2の共用ルー
プアンテナ13の端子Aと端子Bとの間に高周波電流が
流されることにより、当該ループアンテナ13から磁束
が発生する。ここで、上記図8中には、この磁束のYZ
平面に平行な成分である磁束φ4とXZ平面に平行な成
分である磁束φ5とを例として示してある。
【0046】また、上記図8に示したリーダライタ2と
ICカード3との位置関係では、リーダライタ2の共用
ループアンテナ13を構成する一方のコイル面Rから発
生する磁束φ4、φ5がICカード3の共用ループアン
テナ31と密に結合する一方、当該ICカード3から比
較的離れている他方のコイル面Lから発生する磁束につ
いては当該ICカード3の共用ループアンテナ31との
結合が疎になっているため、上記図8では当該他方のコ
イル面Lから発生する磁束については図示を省略してあ
る。
【0047】また、図9は上記図8に示したリーダライ
タ2及びICカード3のループアンテナ13、31をX
軸に沿った方向からの視点で示した図であり、図10は
当該ループアンテナ13、31をY軸に沿った方向から
の視点で示した図である。これらの図9、10に示され
るように、リーダライタ2の共用ループアンテナ13を
構成する一方のコイル面Rから発生した磁束の各成分が
ICカード3の共用ループアンテナ31を同一の方向
(下から上)で貫いているため、リーダライタ2からI
Cカード3へ電力や情報を支障なく伝送することができ
る。また、ICカード3からリーダライタ2への情報通
信も可能である。なお、ICカード3をリーダライタ2
の他方のコイル面Lの上方にかざした場合についても上
記と同様である。
【0048】このように、リーダライタ2の共用ループ
アンテナ13から比較的近傍に設けられた通信エリアに
存在するICカード3が当該リーダライタ2の共用ルー
プアンテナ13を構成する一方のコイル面R(或いはコ
イル面L)のみの上方に、或いは、主として一方のコイ
ル面R(或いはコイル面L)の上方にかざされた形態で
は、主に一方のコイル面R(或いはコイル面L)から発
生した磁束によりICカード2の共用ループアンテナ3
1の端子Cと端子Dとの間に電圧が誘起されるため、リ
ーダライタ2からICカード3へ電磁結合により電力や
情報を伝送することができる。
【0049】以上のように、本例のリーダライタ2で
は、共用ループアンテナ13を用いて電磁結合によりI
Cカード3へ電力及び情報を送信するに際して、例えば
当該ループアンテナ13から発生する磁束を大きくして
通信エリアに存在するICカード3への電力伝送や情報
通信の品質を向上させた場合であっても、当該ループア
ンテナ13の通信エリア外での当該ループアンテナ13
が作る電磁界強度を低く抑えることができ、また、上記
したように当該ループアンテナ13が受けるノイズの影
響を低減させることができる。
【0050】ここで、上記実施例に示したリーダライタ
では、電力を送電する電力伝送用ループアンテナと情報
を送信する情報通信用ループアンテナとを1つの共用ル
ープアンテナで共用させた場合を示したが、本発明のリ
ーダライタでは、電力伝送用ループアンテナと情報通信
用ループアンテナとが別個のループアンテナとして備え
られていてもよい。このような場合においても、例えば
上記実施例で示したリーダライタの共用ループアンテナ
の構成と同様に、コイルを撚架させて互いに反転した関
係にあるほぼ等面積の一対のコイル部分からリーダライ
タの電力伝送用ループアンテナを構成することにより、
リーダライタでは、当該電力伝送用ループアンテナを用
いて電磁結合によりICカードへ電力を送電するに際し
て、当該ループアンテナの遠方での当該ループアンテナ
が作る電磁界強度を低減させることができる。
【0051】また、このようにリーダライタにおいて電
力伝送用ループアンテナと情報通信用ループアンテナと
を別体で備えた構成では、例えば単純な方形等に巻かれ
た情報通信用ループアンテナを撚架された電力伝送用ル
ープアンテナに重ねて配置することもでき、このような
場合、リーダライタでは、電力伝送用ループアンテナを
構成する一対のコイル部分で発生した磁束が互いに反転
してほぼ同じ大きさであるため、当該電力伝送用ループ
アンテナからの磁束が自己の情報通信用ループアンテナ
に及ぼしてしまう影響を低減させることができる。これ
により、リーダライタでは、例えばICカードへより多
くの電力を供給しても、自己の情報通信用ループアンテ
ナへの電磁誘導の影響を少なくすることができる。
【0052】ここで、以上に示したリーダライタに備え
られる共用ループアンテナや電力伝送用ループアンテナ
を構成するコイルの撚架の仕方としてはどのような形態
であってもよく、要は、これらのループアンテナがコイ
ルを撚架させて互いに反転した関係にあるほぼ等面積の
一対のコイル部分から構成されていればよく、これによ
り、当該ループアンテナの遠方での当該ループアンテナ
が作る電磁界強度を低減させること等を実現することが
できればよい。なお、これら共用ループアンテナや電力
伝送用ループアンテナを構成する一対のコイル部分の面
積としては、必ずしも両コイル部分の面積が完全に一致
している必要はなく、要は、実用上で有効な程度でルー
プアンテナから遠方での当該ループアンテナが作る電磁
界強度を低減させることができる構成であれば、例えば
両コイル部分の面積が多少異なっていても構わない。
【0053】また、本発明のリーダライタでは、ICカ
ードへ情報を送信する情報送信用のループアンテナとI
Cカードから情報を受信する情報受信用のループアンテ
ナとが必ずしも上記実施例で示したように1つのループ
アンテナで共用されていなくてもよく、例えば両ループ
アンテナが別体で備えられていてもよい。また、リーダ
ライタに備えられるループアンテナのコイルの巻き数と
しては任意の数であってよい。
【0054】また、リーダライタとICカードとの間で
電力伝送や情報通信が行われる通信エリアの大きさとし
ては、必ずしも上記実施例で示したように0〜20cm
程度内の領域が用いられなくともよく、当該領域より小
さな領域、或いは、より大きな領域が通信エリアとして
用いられてもよい。また、上記実施例では、リーダライ
タによりICカードから受信される情報の処理等を行う
機能を有した情報処理装置をリーダライタとは別個の装
置として構成したが、例えば当該情報処理等を行う機能
とリーダライタの機能とを一体化した構成が用いられて
もよい。
【0055】以上のように、本発明のリーダライタの構
成としては必ずしも上記実施例に示したものに限られ
ず、要は、コイルを撚架させて互いに反転した関係にあ
るほぼ等面積の一対のコイル部分から共用ループアンテ
ナや電力伝送用ループアンテナを構成したものであれ
ば、どのようなリーダライタの構成が用いられてもよ
い。
【0056】また、以上では、移動情報通信体としてI
Cカードが用いられた場合を例として説明したが、本発
明では、リーダライタとの間で非接触で電力の伝送や情
報の通信を行うものであれば、どのような移動情報通信
体が用いられてもよい。また、移動情報通信体の構成と
しても必ずしも上記実施例で示したものに限られず、ど
のような構成が用いられてもよい。例えば上記実施例で
は電力を受電する電力伝送用ループアンテナと情報を通
信する情報通信用ループアンテナとを1つの共用ループ
アンテナで共用させた場合を示したが、例えば両ループ
アンテナが別体で備えられてもよく、また、例えば情報
を送信するループアンテナと情報を受信するループアン
テナとが別体で備えられてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るリー
ダライタによると、電磁結合によりICカード等といっ
た移動情報通信体へ電力を送電する電力伝送用ループア
ンテナを、コイルを撚架させて互いに反転した関係にあ
るほぼ等面積の一対のコイル部分から構成したため、当
該ループアンテナの遠方では当該一対のコイル部分から
発生した磁束が互いに打ち消し合うことにより、例えば
当該ループアンテナから発生する磁束を大きくして通信
エリアに存在する移動情報通信体との間での電力伝送の
品質を向上させた場合であっても、当該ループアンテナ
の通信エリア外での当該ループアンテナが作る電磁界強
度を低減させることができる。
【0058】また、本発明に係るリーダライタによる
と、電磁結合により移動情報通信体へ電力及び情報を送
信する共用ループアンテナを、上記した電力伝送用ルー
プアンテナの場合と同様にコイルを撚架させて構成した
ため、上記と同様に、例えば共用ループアンテナから発
生する磁束を大きくして電力伝送や情報通信の品質を向
上させた場合であっても、当該ループアンテナの通信エ
リア外での当該ループアンテナが作る電磁界強度を低減
させることができる。また、このような共用ループアン
テナの構成では、例えば外部等にあるノイズ源から発生
した同一方向の雑音磁束が当該共用ループアンテナのコ
イル全体を貫いた場合であっても、当該ループアンテナ
を構成する前記一対のコイル部分の内の一方に誘起され
る雑音電圧の方向と、当該一方のコイル部分に対して反
転した他方のコイル部分に誘起される雑音電圧の方向と
が互いに逆向きとなるため、これら両コイル部分で誘起
された雑音電圧が互いに打ち消し合い、共用ループアン
テナが全体として受けるノイズの影響を低減させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るICカードシステムの
構成例を示す図である。
【図2】リーダライタの一構成例を示す図である。
【図3】共用ループアンテナの構成例及び共用ループア
ンテナが受けるノイズの影響を説明するための図であ
る。
【図4】共用ループアンテナの構成例を説明するための
図である。
【図5】リーダライタから遠方に作られる電磁界強度を
説明するための図である。
【図6】共用ループアンテナを構成するコイル面に流れ
る電流の概念図である。
【図7】ICカードの一構成例を示す図である。
【図8】リーダライタとICカードとの間での電力伝送
等を説明するための図である。
【図9】リーダライタとICカードとの間での電力伝送
等を説明するための図である。
【図10】リーダライタとICカードとの間での電力伝
送等を説明するための図である。
【図11】従来例に係るリーダライタの共用ループアン
テナを説明するための図である。
【図12】従来例に係るリーダライタの共用ループアン
テナが受けるノイズの影響を説明するための図である。
【符号の説明】
1・・情報処理装置、 2・・リーダライタ、 3・・
ICカード、13a・・電力伝送用のループアンテナ、
13b・・情報通信用のループアンテナ、 13・・共
用ループアンテナ、21・・電界強度計、 22・・電
界強度測定用ループアンテナ、φ1〜φ5・・磁束、
L、R・・コイル面、 A、B・・端子、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力伝送用ループアンテナを用いて電磁
    結合により移動情報通信体へ電力を送電するリーダライ
    タにおいて、 コイルを撚架させて互いに反転した関係にあるほぼ等面
    積の一対のコイル部分から前記電力伝送用ループアンテ
    ナを構成したことを特徴とするリーダライタ。
  2. 【請求項2】 共用ループアンテナを用いて電磁結合に
    より移動情報通信体へ電力及び情報を送信するリーダラ
    イタにおいて、 コイルを撚架させて互いに反転した関係にあるほぼ等面
    積の一対のコイル部分から前記共用ループアンテナを構
    成したことを特徴とするリーダライタ。
JP10100552A 1998-03-27 1998-03-27 リーダライタ Pending JPH11282980A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10100552A JPH11282980A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 リーダライタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10100552A JPH11282980A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 リーダライタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11282980A true JPH11282980A (ja) 1999-10-15

Family

ID=14277116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10100552A Pending JPH11282980A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 リーダライタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11282980A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004208115A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Hitachi Kokusai Electric Inc タグ情報管理装置、タグ情報管理用アンテナ
JP2009290864A (ja) * 2008-05-26 2009-12-10 Commiss Energ Atom 無線通信デバイス、システム及び方法
JP2010154175A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Futaba Corp 移動体遠隔制御システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004208115A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Hitachi Kokusai Electric Inc タグ情報管理装置、タグ情報管理用アンテナ
JP2009290864A (ja) * 2008-05-26 2009-12-10 Commiss Energ Atom 無線通信デバイス、システム及び方法
JP2010154175A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Futaba Corp 移動体遠隔制御システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4280313B2 (ja) Icカードシステム
JP3587185B2 (ja) 誘導無線アンテナ、およびこれを用いた非接触データ通信装置
JP2000323916A (ja) ループアンテナ
KR101467706B1 (ko) 루프 간에 상쇄 전류가 감소된 성능이 개선된 nfc 안테나 구조
US20200241049A1 (en) Planar differential current pickup for wireless power transmission
JP5385295B2 (ja) 非接触通信システム用の広帯域誘導性アンテナ
JP2000172795A (ja) リーダライタ
JP4874120B2 (ja) 中央ループと偏心ループとを備える、回転磁界をもつ平板アンテナ、および無線周波数による識別用のシステム
CN107534219B (zh) 天线装置及电子设备
US8373546B2 (en) Mobile body remote control system
CN103051752B (zh) 一种内置感应天线有源编解码的手机智能卡
JPH11282980A (ja) リーダライタ
US11341391B2 (en) Data carrier having two oscillating circuits
JP2001313515A (ja) アンテナ装置及び非接触icカードリーダライタ装置
JPH11122147A (ja) リーダライタ
JP6799954B2 (ja) アンテナ装置
JP2001102860A (ja) ループアンテナ
TWI578619B (zh) Wireless tags, communication terminals and communication systems
JP6443565B2 (ja) アンテナ装置および電子機器
JP2000276565A (ja) 無線情報記憶媒体装置
JPH11184988A (ja) リーダライタ
JP2007043245A (ja) アンテナ、及びリーダライタ
JP2005151105A (ja) ループアンテナ
JPH11272826A (ja) 無線受信装置
JPH11213108A (ja) 非接触icカード用リードライト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050408

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050517