JP2005151105A - ループアンテナ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、無線通信媒体の位置や向きに関わらず、精度良く確実に磁界を付与して通信を可能とする、単一の素子からなるループアンテナを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、導体2と、導体2に設けられた複数の屈曲部と、導体2に信号電流を供給する給電部を有し、導体2が給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナ1であって、導体2が3次元空間を形成する構成とすることで、全ての次元に対して磁界を発生させて、無線通信媒体の位置や向きに関わらず通信を可能とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、導体2と、導体2に設けられた複数の屈曲部と、導体2に信号電流を供給する給電部を有し、導体2が給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナ1であって、導体2が3次元空間を形成する構成とすることで、全ての次元に対して磁界を発生させて、無線通信媒体の位置や向きに関わらず通信を可能とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、棚や箱や籠などに収納される非接触ICカードやICタグなどの無線通信媒体に電力と送信データを供給し、無線通信媒体から受信データを取得する無線通信媒体処理装置に用いるのに最適であるループアンテナを提供することを目的とする。
認証や荷物の行き先振り分けなどのために、ICカードやICタグなどのIDコードをもった無線通信媒体と、この無線通信媒体のIDコード認証を行うための無線通信媒体処理装置が用いられることが多くなっている。通信搭載媒体が通信搭載媒体処理装置の通信範囲に存在すると、アンテナからの磁界により無線通信媒体が有するアンテナに誘起電圧が発生しこの電圧が整流され電力と送信データが供給される。電力が供給された無線通信媒体では搭載されたメモリ内から読み出されたデータに応じて、例えばアンテナに接続された負荷抵抗とスイッチとからなる変調回路にて、データの1、0に応じて、スイッチがオン、オフされる。このオン、オフにより、無線通信媒体の有するアンテナに対する負荷変動が生じ、この負荷変動が信号として通信媒体処理装置側のアンテナへ伝達される。伝達された信号は復調され、そのIDコード認証が実行される(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
ここで、このような無線通信媒体を書籍や薬品、日用品などの商品に付し、この商品に対して無線通信媒体処理装置を用いることで商品在庫確認などが出来るようになる。
このため、商品管理のために無線通信媒体を商品に付して、これと通信を行うアンテナを有した無線通信媒体処理装置が用いられていた。
特開2000−163523号公報
しかしながら従来の無線通信媒体処理装置に用いられるアンテナは、棒状のアンテナや平面アンテナであり、無線通信媒体との通信範囲が不十分である問題があった。例えば通常の棒状のロッドアンテナなどでは磁界の発生する範囲が3次元的ではなく、無線通信媒体の位置や向きによっては、磁界を受けることができず無線通信媒体との通信ができなくなるなどの問題があった。
特に、商品に無線通信媒体を付して棚や籠などにこれらを入れて商品管理などを行う場合に、従来のアンテナでは無線通信媒体の位置や向きによっては、磁界を供給することができず、無線通信媒体の認識ができなくなる問題があった。このため、棚や籠の中に存在する商品の精度の高い商品管理などができなくなる、あるいは商品管理を行うためには無線通信媒体の設置位置や向きなどに大きな制約が出るなどの問題があった。
本発明は、上記の課題に鑑み、商品管理などに最適に用いることができ、棚や籠に存在する無線通信媒体を精度高く認識できるようになるループアンテナを提供することを目的とする。
本発明は、導体と、導体に設けられた複数の屈曲部と、導体に信号電流を供給する給電部を有し、導体が給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナであって、導体が3次元空間を形成する構成とする。
このような構成にしたことにより、ループアンテナが発生する磁界が、3次元空間においてすべての軸方向に対して磁界を発生させることが可能となり、このループアンテナにより囲まれた空間内部に存在する無線通信媒体の位置や向きに関わらず磁界を及ぼすことが可能となり、無線通信媒体との通信を確実にすることができる。
ループアンテナを3次元空間において任意の軸から見たときに略コの字状や略Z字状などの形状としたことで、このループアンテナにより作られる空間に存在する無線通信媒体の向きや位置に関わらず磁界を及ぼすことが可能となり、無線通信媒体との通信を確実にすることが可能となる。
また、導体の一部を弧状形状とすることで、ループアンテナの強度を高めることが可能となる。
更に、ループアンテナを種々の形状とすることで、これを用いる棚や箱、籠などの形状に合わせたループアンテナとすることが可能となる。
また、このループアンテナを棚状体や箱状体に格納して無線通信媒体処理装置を構成することで、棚状体や箱状体内部に存在する無線通信媒体の向きや位置に関係なく認識することが可能となり、商品の自動的な管理なども可能となる。
本発明の請求項1に記載の発明は、導体と、導体に設けられた複数の屈曲部と、導体に信号電流を供給する給電部を有し、導体が給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナであって、導体が3次元空間を形成することを特徴とするループアンテナであって、ループアンテナからの磁界がX軸、Y軸、Z軸の全ての3次元空間に対して及ぶことで、無線通信媒体の位置、向きに関わらず通信を可能とすることができる。
本発明の請求項2に記載の発明は、導体と、導体に信号電流を供給する給電部を有し、該導体が給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナであって、ループアンテナの開口面が3次元的に交差する異なる平面状に渡って存在することを特徴とするループアンテナであって、導体が3次元的に存在する形態を有し、ループアンテナからの磁界がX軸、Y軸、Z軸の全ての3次元空間に対して及ぶことで、無線通信媒体の位置、向きに関わらず通信を可能とすることができる。
本発明の請求項3に記載の発明は、導体と、導体に信号電流を供給する給電部を有し、該導体が給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナであって、ループアンテナの開口部が、第1の面と、第1の面の両端で互いに対向する第2の面と第3の面とを有することを特徴とするループアンテナであって、導体が3次元空間のいずれの象限においても存在することなり、ループアンテナからの磁界をX軸、Y軸、Z軸の全てに対して及ぼすことができるようになり、無線通信媒体の位置、向きに関わらず通信が可能となる。
本発明の請求項4に記載の発明は、導体と、導体に信号電流を供給する給電部を有し、該導体が給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナであって、導体において、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸の全ての軸に沿う導体の部分が存在することを特徴とするループアンテナであって、導体が3次元空間のいずれの象限においても存在することなり、ループアンテナからの磁界をX軸、Y軸、Z軸の全てに対して及ぼすことができるようになり、無線通信媒体の位置、向きに関わらず通信が可能となる。
本発明の請求項5に記載の発明は、導体と、導体に信号電流を供給する給電部を有し、該導体が給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナであって、導体の任意の点から導体の他の部分に対して直線を引くことを導体全体にわたって行うことで形成される仮想空間の重心が、仮想空間内に存在することを特徴とするループアンテナであって、導体が3次元空間のいずれの象限においても存在する3次元空間に仮想空間を作る形態となり、ループアンテナからの磁界をX軸、Y軸、Z軸の全てに対して及ぼすことができるようになり、無線通信媒体の位置、向きに関わらず通信が可能となる。
本発明の請求項6に記載の発明は、導体と、導体に信号電流を供給する給電部を有し、該導体が給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナであって、導体が互いに直交するX軸、Y軸、Z軸のすべてに対して磁界を及ぼすことを特徴とするループアンテナであって、無線通信媒体の位置、向きに関わらず磁界を及ぼすことができるようになる。
本発明の請求項7に記載の発明は、導体と、導体に信号電流を供給する給電部を有し、該導体が給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナであって、導体の形成する仮想空間の辺もしくは面もしくは対角線上に導体が形成されることを特徴とするループアンテナであって、強度を確保した上で3次元空間の全象限に導体が配置されたループアンテナを容易に実現することができる。
本発明の請求項8に記載の発明は、導体が、仮想空間の頂点の全てを結んで周回して形成されることを特徴とする請求項7に記載のループアンテナであって、強度を確保した上で3次元空間の全象限に導体が配置されたループアンテナを容易に実現することができる。
本発明の請求項9に記載の発明は、仮想空間が多面体空間であって、導体が、多面体空間において対向する二つの面と該対向面に挟まれる面をつなぐ外周辺に沿ってループが形成されていることを特徴とする請求項7に記載のループアンテナであって、強度を確保した上で3次元空間の全象限に導体が配置されたループアンテナを容易に実現することができる。
本発明の請求項10に記載の発明は、導体が、多面体空間において対向する二つの面と該対向面に挟まれる面においてこれらの面の交線となる辺を除いた辺にそって形成されたことを特徴とする請求項7に記載のループアンテナであって、強度を確保した上で3次元空間の全象限に導体が配置されたループアンテナを容易に実現することができる。
本発明の請求項11に記載の発明は、導体が、多面体空間における対向する面の辺と、該面の線対称となる辺を結ぶ対角線に沿ってループ状に形成されたことを特徴とする請求項7に記載のループアンテナであって、強度を確保した上で3次元空間の全象限に導体が配置されたループアンテナを容易に実現することができる。
本発明の請求項12に記載の発明は、仮想空間が六面体であり、導体が互いに対向する第一の面と第二の面、および第一の面と第二の面に挟まれる第三の面の外殻となる外周に形成されていることを特徴とする請求項7に記載のループアンテナであって、強度を確保した上で3次元空間の全象限に導体が配置されたループアンテナを容易に実現することができる。
本発明の請求項13に記載の発明は、導体が、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸のいずれかの軸から見て略Σ字状であることを特徴とする請求項7に記載のループアンテナであ
って、強度を確保した上で3次元空間の全象限に導体が配置されたループアンテナを容易に実現することができる。
って、強度を確保した上で3次元空間の全象限に導体が配置されたループアンテナを容易に実現することができる。
本発明の請求項14に記載の発明は、導体が、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸のいずれかの軸から見て略M字状であることを特徴とする請求項7に記載のループアンテナであって、強度を確保した上で3次元空間の全象限に導体が配置されたループアンテナを容易に実現することができる。
本発明の請求項15に記載の発明は、導体が、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸のいずれかの軸から見て略コの字状であることを特徴とする請求項7に記載のループアンテナであって、強度を確保した上で3次元空間の全象限に導体が配置されたループアンテナを容易に実現することができる。
本発明の請求項16に記載の発明は、導体が、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸のいずれかの軸から見て、略Z字状であることを特徴とする請求項7に記載のループアンテナであって、強度を確保した上で3次元空間の全象限に導体が配置されたループアンテナを容易に実現することができる。
本発明の請求項17に記載の発明は、導体がその一部において弓なりの弧状の部分を有することを特徴とする請求項1〜16いずれか1記載のループアンテナであって、強度と耐衝撃性の強いループアンテナを形成することができる。
本発明の請求項18に記載の発明は、ループアンテナが無線通信媒体との通信に用いられることを特徴とする請求項1〜17いずれか1記載のループアンテナであって、無線通信媒体処理装置に最適なループアンテナとすることができる。
本発明の請求項19に記載の発明は、ループアンテナが、ループアンテナにより作られる領域内に存在する無線通信媒体との通信を行うことを特徴とする請求項1〜18いずれか1に記載のループアンテナであって、棚や箱などに格納された無線通信媒体処理装置に用いる最適なアンテナとすることができる。
本発明の請求項20に記載の発明は、ループアンテナが、内部空間と該内部空間と外部空間をつなぐ開口部を有する構造体であって、無線通信媒体との間でデータの読み、もしくは書き、もしくは読み書きを行う無線通信媒体処理装置において用いられることを特徴とする請求項1〜19いずれか1記載のループアンテナであって、無線通信媒体の位置、向きに関わらず通信が可能である、認識率の高い無線通信媒体処理装置を実現する最適なアンテナとすることができる。
本発明の請求項21に記載の発明は、請求項1〜20いずれか1記載のループアンテナと、ループアンテナを介して無線通信媒体との間でデータの読みもしくは書き、もしくは読み書きを行う読み書き部を有することを特徴とする無線通信媒体処理装置であって、箱や棚などに無線通信媒体が存在する場合に、精度と確実性の高い通信を可能とできる無線通信媒体処理装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
なお、本発明における無線通信媒体とは、例えば、非接触ICカード、ICタグ、IDタグ、識別ラベル、RF−IDタグ等の非接触で処理装置との通信を行うことができる媒体であり、その処理装置とは、これら無線通信媒体と通信を行う装置であり、いわゆる、リーダー、リーダーライター、読取/書込装置のことを示す。
(実施の形態1)
図1、図2、図3、図4、図5は本発明の実施の形態1におけるループアンテナの斜視図である。それぞれ、ループ状に周回された導体から形成されるループアンテナが表されている。
図1、図2、図3、図4、図5は本発明の実施の形態1におけるループアンテナの斜視図である。それぞれ、ループ状に周回された導体から形成されるループアンテナが表されている。
1はループアンテナであり、2は導体であり、3は対向する2つの対向面、4は対向面3に挟まれる面、5は交線、11、12、13、14、15、16、17、18は導体の一部である。HXはX軸方向に発生する磁界であり、HYはY軸方向に発生する磁界であり、HZはZ軸方向に発生する磁界である。また図1には表されていないが、導体2には給電部が接続されており、この給電部を基点としてループ状に周回して形成されている。また、給電部にはさらに読み書き部が接続されて、ループアンテナ1に対する信号電流の出力、あるいは信号の受信、復調が行われる。
また、ループアンテナ1はその導体が形成する仮想空間が3次元空間となるように、導体2の途中に複数の屈曲部を有して周回している。また、このように導体2が形成する仮想空間が3次元空間となるために、その仮想空間の持つ重心は、この3次元空間の領域内に存在し、平面状に存在はしない状態である。即ち、同一の平面上に導体の全てが存在しない形状を有しているループアンテナ1となっている。
また、屈曲部により折り曲げられていることで、導体2がループして作られるループアンテナ1の開口面も同一平面上にのみ存在するわけではなく、3次元空間上で相互に傾斜する異なる平面に渡って開口面が設けられることになる。更に、開口面が任意の第一の面と、これの両端で対向する第二の面、第三の面に存在する状態で導体2が形成されている。ここで、第一の面は挟まれる面4であり、第二の面と第三の面は対向面3が該当する。
また導体2上の導体の一部11〜18は例えば導体の一部15、17、16、18はX軸方向に沿って形成されており、導体の一部13、14はY軸に沿って形成され、導体の一部11、12はZ軸に沿って形成されている。
なお、ループアンテナ1は六面体空間のみならず、他の多面体空間や、楕円球、球状空間であっても、配置されることができる。このため、ループアンテナ1は例えば棚などに用いられる内部空間と外部空間を結ぶ開口部を有している箱状体などに収納して用いられることができ、このような箱状体内部に存在する無線通信媒体との通信を容易にするものである。
導体2は信号電流を導電する材料で作られており、種々の金属などが用いられる。なお、屈曲部が生じるため強度などとのバランスを考慮して、スチール、ステンレス、アルミニウムなどが好適であるが、他の材料であってもよい。また、導体2には複数の屈曲部が設けられ、この屈曲部は二次元平面上で屈曲する屈曲部のみならず、三次元空間上で屈曲する屈曲部も含まれる。この複数の屈曲部が導体2において存在し、ループアンテナ1の導体2は3次元空間を通じて周回されることになる。即ち、ループアンテナ1の開口面は、同一の二次元平面状だけに存在するのではなく、これと傾斜した3次元空間にも開口面が存在することになる。即ち、導体2の屈曲により、ループアンテナ1の開口面が3次元空間に渡ることになる。このため、異なる軸方に対して開口された開口面が、ループアンテナ1の導体2の屈曲部をもつ周回により作られることになる。例えば、ループしている導体2に囲まれる空間は六面体空間などになり、例えば対向面3やこれに挟まれる面4が互いに傾斜して生成されることになる。これにより、X軸、Y軸、Z軸の全ての三次元空間のベクトル方向に対して、磁界を発生させることが可能となる。
また、導体2は図1に表されるように、導体2により囲まれる六面体空間の各頂点を結んだ上で、一筆書きとなるように周回してループ形状とされた形状を有している。これにより、導体の一部11〜18のいずれかが、必ずX軸、Y軸、Z軸のいずれかをその方向ベクトルとすることになり、後で説明するようにX軸、Y軸、Z軸の全ての三次元空間に磁界を発生させることが可能となる。
また導体2は、導体2により囲まれる六面体空間の任意の対向面3とこの対向面3に挟まれる面4の3つの面にまたがった外周辺を結んだ形状でもあり、これにより導体の一部11〜18のいずれかが、必ずX軸、Y軸、Z軸のいずれかをその方向ベクトルとすることになる。このため、同様にX軸、Y軸、Z軸の全ての三次元空間に磁界を発生させることが可能となる。
同様に、導体2は任意の対向面3とこれに挟まれる面4において、その交線5を除いた各辺に導体の一部11〜18が存在する形状となっており、同様に導体の一部11〜18のいずれかが、必ずX軸、Y軸、Z軸のいずれかをその方向ベクトルとする形状になっている。このため、同様にX軸、Y軸、Z軸の全ての三次元空間に磁界を発生させることが可能となる。
即ち、ループアンテナ1は、任意の空間における3次元ベクトルである、X軸、Y軸、Z軸の全てに磁界を及ぼすことのできるアンテナである。
次に、ループアンテナ1の無線通信媒体とのやり取り動作について説明する。
読み書き部から必要な信号電流がループアンテナ1へ供給される。供給された信号電流により導体2から磁界が発生する。このとき導体2はそれぞれ屈曲部間に存在する導体の一部である11〜18から形成されており、それぞれの導体の一部で信号電流ベクトルを基準とした渦上の磁界が発生する。即ち、導体の一部11、12、13、14よりX軸方向の磁界HXが発生する。導体の一部11、15、17、及び12、16、18よりY軸方向の磁界HYが発生する。同様に、導体の一部14、15、16、及び13、17、18よりZ軸方向の磁界HZが発生する。
ここで、ループアンテナ1により囲まれる空間やその周辺にICタグやICカードなどの無線通信媒体が存在する場合には、この導体2から発生する磁界を受けて、無線通信媒体に組み込まれている内部アンテナに誘導起電力が生じる。これにより無線通信媒体に組み込まれているICに電力と信号データが供給される。電力が供給された無線通信媒体などではでは搭載メモリからのデータに応じてスイッチと負荷回路からなる変調回路において負荷変動が発生し、この負荷変動が相互インダクタンスによりループアンテナ1へ伝達される。ループアンテナ1ではこの負荷変動を信号として受信して、受信信号として読み書き部に伝達される。読み書き部においてはこの信号を復調し、必要に応じて誤り検出なども行って信号を解析する。解析の結果、無線通信媒体が有しているIDコードなどを認証することが可能となる。
ここで、導体2から発生する磁界は、X軸、Y軸、Z軸の全ての方向に対して発生しているので、無線通信媒体の向きや位置がどのようになっていても必ずいずれかの磁界が付加されることになる。例えば、導体2は屈曲して突出している導体の一部11、15、17などから発生する磁界により、磁界の有効範囲がより広範囲となる。これにより、無線通信媒体の位置がいずれであっても磁界が確実に付与されることになる。また、導体2により発生する磁界が、X軸やY軸などの単一あるいは二軸方向だけである場合には、この磁界と平行となる向きに置かれている無線通信媒体への磁界の付与ができなかったが、ループアンテナ1はX軸、Y軸、Z軸のいずれの方向に対しても磁界を発生させるため、無
線通信媒体の向きが、全ての方向の磁界と完全に平行になることはない。これにより、磁界が付与されなくなる無線通信媒体の向きがなくなり、ループアンテナ1により確実に無線通信媒体との通信ができるようになる。
線通信媒体の向きが、全ての方向の磁界と完全に平行になることはない。これにより、磁界が付与されなくなる無線通信媒体の向きがなくなり、ループアンテナ1により確実に無線通信媒体との通信ができるようになる。
このため、箱状体などの棚や籠に最適に用いられる、内部空間とこの内部空間と外部空間をつなぐ開口部を有している構造体の内部に、無線通信媒体を付した商品を置いた場合に、この無線通信媒体との通信によって商品管理などを行うことのできる、無線通信媒体処理装置などに用いるのに最適なループアンテナ1とすることができる。X軸、Y軸、Z軸のいずれにも磁界を付与することができるループアンテナ1であれば、箱状体などの内部に配置することで、内部空間に存在する無線通信媒体の位置や向きに関わらず磁界を及ぼすことが可能となり、通信精度と確実性を飛躍的に向上させることが可能となるものである。
なお、ループアンテナ1の外側に磁性体板を配置することで、磁界における閉回路を構成することが可能となり、磁界をループアンテナ1の内部空間に集中させることも可能となる。また、ループアンテナ1の導体2の周囲に電界シールドを配置することで、磁界は及ぼしつつも電界の漏洩を防止して、周囲に対する電界による影響を防止することが可能である。この電界シールドは、導体が袋状であって、くし型に形成されたものが用いられる。
図2には、導体2のループ形状が異なるループアンテナ1が表されている。5は基準辺である。また、図2のループアンテナ1はX軸、Y軸、Z軸が図2にあらわされる向きにおかれたとした場合にはZ軸方向から見て略Z字状の形状を有している。
図2に表される導体2は、図1で表されたものと同様に複数の屈曲部を有し、3次元空間にその導体2が形成する領域空間が生成される。特に対向面3での線対称となる基準辺5を結ぶ対角線上に導体の一部13、14が形成され、対向面3の残りの辺上に導体の一部11、12、15、16、17、18が形成されている。これにより、X軸、Y軸、Z軸の全ての方向をもつ導体の一部が、導体2の各部分に形成されることになる。
このような導体2の形状を有するループアンテナ1であっても、導体の一部11、12、13、14によりX軸方向の磁界HXが発生し、導体の一部11、14、17、及び12、16、18によりY軸方向の磁界HYが発生し、導体の一部14、15、16及び13、17、18よりZ軸方向の磁界HZが発生する。以上より、ループアンテナ1により形成される3次元領域において、X軸、Y軸、Z軸のそれぞれに磁界を及ぼすことが可能となり、この領域内に存在する無線通信媒体の位置や向きに関わらず磁界を及ぼすことができる。これにより、無線通信媒体の位置、向きに関わらず精度高く通信を可能とすることができる。
図3には更に別の形状のループアンテナ1が示されている。
図3のループアンテナ1の導体2は、複数の屈曲部を有しており、3次元空間にその導体2が形成する領域空間が生成される。このとき、導体の一部21、22は対向面3と略平行となり対向面3の間にある面の辺の一部に形成され、X軸方向のベクトルを有する導体の分量が増加することになる。図3に表されるループアンテナ1では、導体の一部11、13、14、及び12、19、20によりX軸方向の磁界HXが発生する。また、導体の一部11、15、17、および12、16、18によりY軸方向の磁界HYが発生する。更に、導体の一部14、15、22、及び13、17、11、及び、18、19.21、及び16、20、22によりZ軸方向の磁界HZが発生する。
図3に表されるループアンテナ1は図1や図2に表されるループアンテナ1と比較してX軸方向に対する磁界HXの発生範囲と磁界強度が高まるというメリットがある。このため、X軸に対して傾斜角を有する無線通信媒体に対する通信の確実性と精度が向上するメリットがある。勿論、図1、2のループアンテナ1と同じく、X軸、Y軸、Z軸の全てに対して磁界を及ぼすことが可能となるため、ループアンテナ1により作られる領域に存在する無線通信媒体の位置や向きに関わらず、通信の確実性と精度が向上するメリットがある。
図4には、更に別の形状のループアンテナ1が表されている。
図4に表されるループアンテナ1の導体2は、複数の屈曲部を有しており、3次元空間にその導体2が形成する領域空間が形成される。即ち、略同一平面上に形成される周回を有するループ状に周回した導体2を複数箇所において折り曲げることで形成されるものである。図4に表されるループアンテナ1では、その中央部を鈍角になるように緩く折り曲げて、その中央部の両側での途中部分を鋭角に折り曲げることで、Z軸からみて略Σ字状の導体形状とすることができる。
ループアンテナ1では、図1〜3に表されたループアンテナ1と同様に、X軸、Y軸、X軸の全方向に対して磁界を及ぼすことができる。
導体の一部11、13、14、及び12、19、20よりX軸方向に対する磁界HXが発生する。導体の一部11、15、17及び12、16、18によりY軸に対する磁界HYが、導体の一部14、15、14、17、及び導体の一部18、19、16、20よりZ軸方向に対する磁界HZが発生する。
このように発生する磁界により、ループアンテナ1の近傍、特にループアンテナ1により形成される領域内に存在する無線通信媒体の位置や向きに関わらず、その通信が確実になる。
図5にも、更に別の形状のループアンテナが表されている。
図5に表されるループアンテナ1の導体2も、複数の屈曲部により3次元空間における領域空間を形成する。Z軸から見たときに、略M字状の形状を有するループアンテナである。図5に表されるループアンテナ1はY軸に対する屈曲部が多く、Z軸方向に対して磁界を及ぼす導体の一部が多くなる。このため、Z軸に対して発生する磁界HZの強度が大きくなり、Z軸に対して傾斜する向きに存在する無線通信媒体との通信精度が向上するメリットがある。
ここで、導体の一部11、13、14及び12、19、20によりX軸方向に対する磁界HXが発生する。導体の一部11、15、17及び12.16、18、及び21、22によりY軸方向に対する磁界HYが発生する。更に、導体の一部14、15、13、17、14、22、13,21、18、19、16、20、19、21、20、22よりZ軸方向に対する磁界HZが発生する。このように、ループアンテナ1によりX軸、Y軸、Z軸の全てに対して磁界を発生させることができるため、ループアンテナ1により形成される領域空間に存在する無線通信媒体の位置、向きに関わらず、精度高く通信を行うことが可能となる。
これらの、ループアンテナ1は、その屈曲をもったループ形状により、六面体などの多面体や球体、楕円体などの領域を生成することができる。さらに、これらの生成された領域空間において、X軸、Y軸、Z軸の全てに対して磁界を及ぼすことも可能となるため、
これら領域空間に存在する無線通信媒体の位置、向きに関わらず、通信を行うことが可能となる。このため、ループアンテナ1は箱や棚、籠などの箱状体内部に配置され、この箱状体の内部空間に存在する無線通信媒体との通信を確実に行うことのできる、無線通信媒体処理装置に好適に用いられる。勿論、ループアンテナ1はこのような無線通信媒体処理装置に使用されるだけのものでは無い。
これら領域空間に存在する無線通信媒体の位置、向きに関わらず、通信を行うことが可能となる。このため、ループアンテナ1は箱や棚、籠などの箱状体内部に配置され、この箱状体の内部空間に存在する無線通信媒体との通信を確実に行うことのできる、無線通信媒体処理装置に好適に用いられる。勿論、ループアンテナ1はこのような無線通信媒体処理装置に使用されるだけのものでは無い。
以上の構成により、導体の作る領域においてX軸、Y軸、Z軸の全てに対して磁界を及ぼすことができるループアンテナを実現することができる。
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2における無線通信媒体処理装置の斜視図である。30は箱状体、31は読み書き部、32は内部空間、33は開口部である。箱状体30は内部空間32と外部空間を結ぶ開口部33とから構成される構造体であり、図6では直方体が表されているが、これに限られず球体や立方体、多面体などであってもよい。このような箱状体30により、内部に無線通信媒体を付した商品などを格納しておくことなどが可能であり、箱状体30を単独で用いても良く、複数に重ねて使用してもよい。また開口部33は図6に表されるように完全に開口していてもよく、開閉可能なドアや仕切り布などで隠されていてもよいものである。また、製造時には内部劣化防止のための蓋などが施されて流通し、実際の使用時にこの蓋を外して使用するなども良い。このような開口部33の存在により、内部空間への商品の収納や内部空間32からの商品の取出しなどが容易にできるものである。また、図6では開口部33を前方に配置して、いわゆる棚としての使用にあわせたものであるが、開口部33を上方に配置して、籠や箱として使用するのにあわせても良い。
図6は本発明の実施の形態2における無線通信媒体処理装置の斜視図である。30は箱状体、31は読み書き部、32は内部空間、33は開口部である。箱状体30は内部空間32と外部空間を結ぶ開口部33とから構成される構造体であり、図6では直方体が表されているが、これに限られず球体や立方体、多面体などであってもよい。このような箱状体30により、内部に無線通信媒体を付した商品などを格納しておくことなどが可能であり、箱状体30を単独で用いても良く、複数に重ねて使用してもよい。また開口部33は図6に表されるように完全に開口していてもよく、開閉可能なドアや仕切り布などで隠されていてもよいものである。また、製造時には内部劣化防止のための蓋などが施されて流通し、実際の使用時にこの蓋を外して使用するなども良い。このような開口部33の存在により、内部空間への商品の収納や内部空間32からの商品の取出しなどが容易にできるものである。また、図6では開口部33を前方に配置して、いわゆる棚としての使用にあわせたものであるが、開口部33を上方に配置して、籠や箱として使用するのにあわせても良い。
ループアンテナ1は箱状体30の内部に配置されており、内部空間32に沿って配置されても良く、箱状体30を形成する仕切り板の中に組み込まれていてもよい。ループアンテナ1の形状は図1〜5のいずれかで説明したもののいずれでも良く、3次元的な屈曲部を有してループ状に周回している導体から形成され、その領域空間において、X軸、Y軸、Z軸の全てに対して磁界を及ぼすことができるものであればよい。
箱状体30を形成する仕切り板の材質は通常の強度を維持できればよいが、金属などの導電体で形成されると、ループアンテナ1の発する電磁波による渦電流が生じるために損失が発生するので、金属などの導電体以外の材料を用いるのが望ましい。
読み書き部31は、無線通信媒体を起動させるために、無線通信媒体に対して電流とデータを与えるための処理と、無線通信媒体からのデータを受信し、受信データを復調して、例えばIDコードの認証や誤り検出などを行う機能を有している。この読み書き部31の処理により、箱状体30の内部空間32に存在する無線通信媒体の認識が可能となり、例えば、ICタグなどの無線通信媒体が付された商品が、商品棚として使われている箱状体30の内部にどの程度残っているかなどの在庫管理が実現される。読み書き部31は箱状体30に組み込まれる。箱状体30の内部空間32に設置されてもよく、仕切り板の一部にはめ込まれても良く、箱状体30の外部に設置されても良い。
ここで、実施の形態1で説明したとおり、ループアンテナ1はその導体2の形成する領域において、X軸、Y軸、Z軸の全てに対して磁界を及ぼすことができるため、この領域空間に存在する無線通信媒体に対して、その位置や向きに関わらず磁界を及ぼすことが可能である。
次に、この無線通信媒体処理装置の動作について無線通信媒体としてICタグやICカードを用いる場合について説明する。
まず、読み書き部31から必要な信号電流がループアンテナ1へ供給される。供給された信号電流はループアンテナ1から磁界として発生し、箱状体30の内部空間32に例えばICタグやICカードが付された商品が存在している場合には、ループアンテナ1からの磁界を受けて、ICタグやICカードに組み込まれているアンテナに誘導起電力が生じる。これによりICタグやICカードに組み込まれているICに電力と信号データが供給される。電力が供給されたICタグなどではでは搭載メモリからのデータに応じてスイッチと負荷回路からなる変調回路において負荷変動が発生し、この負荷変動が相互インダクタンスによりループアンテナ1へ伝達される。ループアンテナ1ではこの負荷変動を信号として受信して、受信信号として読み書き部31に伝達される。読み書き部31においてはこの信号を復調し、必要に応じて誤り検出なども行ってICタグなどからの信号を解析する。解析された結果を受けて、例えば箱状体30の中にどのような商品がどの程度存在しているかを把握することができる。特に、X軸、Y軸、Z軸の全ての方向に対して磁界を及ぼすことのできるループアンテナ1が組み込まれていることで、内部空間32に存在する無線通信媒体の向きや位置に関わらず認識することが可能となり、商品管理などを行うのに最適な無線通信媒体処理装置を構成することができる。
なお、誤認識を低下させるために、読み書き部31において誤り検出と再送要求の処理や、誤り訂正などを行うことも好適である。誤り検出には巡回符号検査、パリティ検査、誤り訂正にはビタビ復号やリードソロモン復号などが好適である。
なお、読み書き部31には復調したデータの送信や、ICタグなどへ送信するデータの受信などに用いられる通信部を備えておくことも望ましい。これにより無線通信媒体処理装置のサーバーとなるホストマシンとの通信などが可能となって、より高度で利用価値の高いシステムを組み上げることができる。
以上より、箱状体を商品籠や商品棚として利用した場合に、適切に商品管理を行うことが可能となる。
例えば、商品が医薬品などの場合には、これらの商品に付するICタグなどに、予めその名称、有効期限、納入日などを設定しておき、箱状体30を医薬品収納棚として利用する場合には、医薬品の在庫管理が容易になり、例えば有効期限直前の薬をあらかじめ廃棄し、どの薬がどの程度残っているかを収納しているだけで確認できるようになる。同様に、商品を書籍や食料品などとした場合であっても同じである。このため、棚卸などの効率が非常に向上するメリットがある。
このとき箱状体30を棚ではなく籠として利用した場合には、例えば買い物籠として利用して、買い物籠にICタグなどの付された商品を入れるだけでその金額が計算されるなどが可能となる。この場合には買い物においてのサービスが向上することになる。
この場合でも、ループアンテナ1により、内部空間に存在する無線通信媒体の向きや位置に関わらず認識が可能となって、精度と確実性の高い処理が可能となる。
以上のような構成により、箱状体の無線通信媒体処理装置を棚や籠として利用することで、箱状体内部に存在する無線通信媒体との通信を可能とし、商品管理などに応用することができる。
また、設置された無線ユニットにより無線通信媒体処理装置で処理したデータを、サーバーなどのホストマシンに通信して、集中処理を可能としたり、サーバーからの命令を無線通信媒体処理装置に送信して、遠隔的な操作を可能とすることも好適である。
本発明は、導体と、導体に設けられた複数の屈曲部と、導体に信号電流を供給する給電部を有し、導体が給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナであって、導体が3次元空間を形成する構成であって、このような構成にしたことにより、ループアンテナが発生する磁界が、3次元空間においてすべての軸方向に対して磁界を発生させることが可能となり、このループアンテナにより囲まれた空間内部に存在する無線通信媒体の位置や向きに関わらず磁界を及ぼすことが可能となり、無線通信媒体との通信を確実にすることが必要な用途にも適用できる。
1 ループアンテナ
2 導体
3 対向面
4 挟まれる面
5 交線
11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22 導体の一部
30 箱状体
31 読み書き部
32 内部空間
33 開口部
2 導体
3 対向面
4 挟まれる面
5 交線
11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22 導体の一部
30 箱状体
31 読み書き部
32 内部空間
33 開口部
Claims (21)
- 導体と、
前記導体に設けられた複数の屈曲部と、
前記導体に信号電流を供給する給電部を有し、
前記導体が前記給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナであって、前記導体が3次元空間を形成することを特徴とするループアンテナ。 - 導体と、
前記導体に信号電流を供給する給電部を有し、該導体が前記給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナであって、
前記ループアンテナの開口面が3次元的に交差する異なる平面状に渡って存在することを特徴とするループアンテナ。 - 導体と、
前記導体に信号電流を供給する給電部を有し、該導体が前記給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナであって、
ループアンテナの開口部が、第1の面と、前記第1の面の両端で互いに対向する第2の面と第3の面とを有することを特徴とするループアンテナ。 - 導体と、
前記導体に信号電流を供給する給電部を有し、該導体が前記給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナであって、
前記導体において、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸の全ての軸に沿う導体の部分が存在することを特徴とするループアンテナ。 - 導体と、
前記導体に信号電流を供給する給電部を有し、該導体が前記給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナであって、
前記導体の任意の点から導体の他の部分に対して直線を引くことを導体全体にわたって行うことで形成される仮想空間の重心が、前記仮想空間内に存在することを特徴とするループアンテナ。 - 導体と、
前記導体に信号電流を供給する給電部を有し、該導体が前記給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナであって、
前記導体が互いに直交するX軸、Y軸、Z軸のすべてに対して磁界を及ぼすことを特徴とするループアンテナ。 - 導体と、
前記導体に信号電流を供給する給電部を有し、該導体が前記給電部を基点としてループ状に周回しているループアンテナであって、
前記導体の形成する仮想空間の辺もしくは面もしくは対角線上に前記導体が形成されることを特徴とするループアンテナ。 - 前記導体が、前記仮想空間の頂点の全てを結んで周回して形成されることを特徴とする請求項7に記載のループアンテナ。
- 前記仮想空間が多面体空間であって、前記導体が、前記多面体空間において対向する二つの面と該対向面に挟まれる面をつなぐ外周辺に沿ってループが形成されていることを特徴
とする請求項7に記載のループアンテナ。 - 前記導体が、前記多面体空間において対向する二つの面と該対向面に挟まれる面においてこれらの面の交線となる辺を除いた辺にそって形成されたことを特徴とする請求項7に記載のループアンテナ。
- 前記導体が、前記多面体空間における対向する面の辺と、該面の線対称となる辺を結ぶ対角線に沿ってループ状に形成されたことを特徴とする請求項7に記載のループアンテナ。
- 前記仮想空間が六面体であり、前記導体が互いに対向する第一の面と第二の面、および前記第一の面と第二の面に挟まれる第三の面の外殻となる外周に形成されていることを特徴とする請求項7に記載のループアンテナ。
- 前記導体が、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸のいずれかの軸から見て略Σ字状であることを特徴とする請求項7に記載のループアンテナ。
- 前記導体が、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸のいずれかの軸から見て略M字状であることを特徴とする請求項7に記載のループアンテナ。
- 前記導体が、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸のいずれかの軸から見て略コの字状であることを特徴とする請求項7に記載のループアンテナ。
- 前記導体が、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸のいずれかの軸から見て、略Z字状であることを特徴とする請求項7に記載のループアンテナ。
- 前記導体がその一部において弓なりの弧状の部分を有することを特徴とする請求項1〜16いずれか1記載のループアンテナ。
- 前記ループアンテナが無線通信媒体との通信に用いられることを特徴とする請求項1〜17いずれか1記載のループアンテナ。
- 前記ループアンテナが、前記ループアンテナにより作られる領域内に存在する無線通信媒体との通信を行うことを特徴とする請求項1〜18いずれか1に記載のループアンテナ。
- 前記ループアンテナが、内部空間と該内部空間と外部空間をつなぐ開口部を有する構造体であって、無線通信媒体との間でデータの読み、もしくは書き、もしくは読み書きを行う無線通信媒体処理装置において用いられることを特徴とする請求項1〜19いずれか1記載のループアンテナ。
- 請求項1〜20いずれか1記載のループアンテナと、
前記ループアンテナを介して無線通信媒体との間でデータの読みもしくは書き、もしくは読み書きを行う読み書き部を有することを特徴とする無線通信媒体処理装置。
Priority Applications (3)
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Applications Claiming Priority (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2003
- 2003-11-14 JP JP2003384928A patent/JP2005151105A/ja not_active Withdrawn
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