JP2001102860A - ループアンテナ - Google Patents

ループアンテナ

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JP2001102860A
JP2001102860A JP27384499A JP27384499A JP2001102860A JP 2001102860 A JP2001102860 A JP 2001102860A JP 27384499 A JP27384499 A JP 27384499A JP 27384499 A JP27384499 A JP 27384499A JP 2001102860 A JP2001102860 A JP 2001102860A
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loop antenna
antenna
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JP27384499A
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Keisuke Igarashi
啓介 五十嵐
Takahiro Watanabe
高洋 渡辺
Manabu Nakamura
学 中村
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信エリアでの電力伝送、情報通信の品質を
高めると同時に、エリア外での電界強度を規制値内に抑
えることができるループアンテナを提供する。 【解決手段】 ループアンテナ13はアンテナ面積を2
等分割する。すなわち、物理的形状、電気的性状が略同
一の2つの部分ループアンテナ13a、13bを近接さ
せる。これらの部分ループアンテナ13a、13bにそ
の位相が反転している高周波電流を流す。この結果、こ
のループアンテナ13から3m離れた地点にてその電界
強度を測定すると、磁束同士のキャンセル効果が発生
し、電波法の規制値を通り越えることができる。また、
3分割、4分割など任意に分割可能である。前者では互
いに120度ずつ、後者では90度ずつその位相がずれ
た高周波電流を流すことなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はループアンテナ、詳
しくは電磁結合方式の移動情報通信体システムに用いら
れるループアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】移動情報通信体システムは、ICカー
ド、メモリカード、ページャなどの移動情報通信体と、
これとの間で電力、データなどを送受信するリーダライ
タとを含んで構成されている。例えばICカードはクレ
ジットカードと同様な大きさのカード基板にマイクロコ
ンピュータチップとメモリチップとを埋設して構成され
ている。このICカードを用いたICカードシステムで
は、リーダライタからICカードに対して電力を供給
し、これらの間ではコマンド、データ等が通信されてい
る。リーダライタとICカードとの間の電力伝送や情報
通信では、端子同士を接触させて行う接触方式の他、電
磁波を用いて行う非接触方式も採用されている。非接触
方式での情報通信においても種々の態様が示されてい
る。例えば図7に示すように、リーダライタ41は、同
一平面上(同図ではXY平面に平行な平面上)で方形に
導線を重ね巻きしたコイルをループアンテナ42として
備えている。リーダライタ41は、このループアンテナ
42を用いてICカード43のループアンテナ44との
間で電力の伝送や情報の通信を行う。
【0003】具体的には、リーダライタ41ではループ
アンテナ42のコイルに高周波電流i2を流し、ループ
アンテナ42に磁束φ6を発生させる。この磁束φ6
が、ループアンテナ42の上方にかざされたICカード
43のループアンテナ44のコイル面を貫くことによ
り、ループアンテナ42、44間での電磁結合を用いて
リーダライタ41からICカード43への送電や情報送
信が行われる。ICカード43からリーダライタ41へ
の情報送信についても同様にループアンテナ42、44
間での電磁結合により行われる。図7では、リーダライ
タ41やICカード43において電力の伝送を行う電力
伝送用ループアンテナと情報の通信を行う情報通信用ル
ープアンテナとをそれぞれ1つのループアンテナ42、
44で共用させた例を示している。また、リーダライタ
41とICカード43との間での電力伝送や情報通信で
は、リーダライタ41に備えられたループアンテナ42
の上方の0〜20cm程度内の領域が通信エリアとして
用いられる。この通信エリアにICカード43がかざさ
れた態様で、リーダライタ41とICカード43との間
での電力伝送や情報通信が実行される。
【0004】ICカードシステムにおいて、リーダライ
タ41からICカード43へ伝送される電力量を大きく
することが要求される場合がある。また、リーダライタ
41からICカード43への情報通信の品質を向上させ
ることが要求される場合がある。これらの場合、リーダ
ライタ41の電力伝送用・情報通信用のループアンテナ
に流す高周波電流の値を大きくし、ループアンテナから
発生する磁束を大きくすることが行われる。すなわち、
リーダライタ41のループアンテナ42から発生する磁
束φ6を大きくすると、ICカード43のループアンテ
ナ44に誘起される電圧の大きさを大きくすることがで
きる。この結果、リーダライタ41とICカード43と
の間での電力伝送や情報通信の品質を向上させることが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成に係る従来の
ループアンテナにあっては、ループアンテナから発生す
る磁束が大きくなるにしたがって、ループアンテナによ
りその通信エリア外で作られる電磁界の強度が大きくな
ってしまう。この結果、このループアンテナを備えたリ
ーダライタにより構成されるシステムの通信エリアを超
えて他のシステムの通信エリアにまで影響を及ぼす場合
がある。また、電波法によれば、リーダライタのループ
アンテナから3m離れた位置で、ループアンテナによる
電界強度が500μV/m以下(322MHz以下)と
なることが要求される。したがって、従来のループアン
テナでは、電界強度の規制値を守りつつ、比較的近傍の
通信エリアに存在するICカードとの間での電力伝送や
情報通信の品質を向上させることが困難であった。
【0006】そこで、本発明は、通信エリアでの電力伝
送、情報通信の品質を高めると同時に、通信エリア外で
の電界強度を規制値内に抑えることができるループアン
テナを提供することを、その目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、電磁結合により移動情報通信体とリーダライタとの
間で電力・情報を送受するループアンテナを、物理的形
状および電気的特性が略同一のN個の部分ループアンテ
ナで構成し、これらの部分ループアンテナを互いに近接
配置するとともに、これらの部分ループアンテナのそれ
ぞれに位相が360度/N(Nは2以上の整数)ずつず
れた高周波電流を供給したループアンテナである。ここ
に、各部分ループアンテナの物理的形状および電気的特
性が略同一であることは、ループアンテナを構成するコ
イルの線径、長さ、巻数、コイル面積(アンテナ面積)
などが略同一であることを意味する。よって、位相のみ
が異なる高周波電流をそれぞれに流したとき、所定距離
離れた空間では、これらの各部分ループアンテナにより
発生する磁束同士が相殺することとなる。
【0008】請求項2に記載の発明は、上記N個の部分
ループアンテナはアンテナ面積が略同一である請求項1
に記載のループアンテナである。
【0009】請求項1、2に記載の発明によれば、各部
分ループアンテナに高周波電流を流したとき、それらの
ループアンテナから発生する磁界同士は所定距離の通信
エリア外では磁束同士がキャンセルしあうこととなる。
この通信エリアの外部では位相がずれた高周波電流によ
り発生する各磁束を合成すると、合成磁束は個別磁束に
比較して大幅に低減される。これらの結果、ループアン
テナの近傍のエリア内では高品質の電力伝送、情報通信
を行えるとともに、エリア外では他のシステムに対して
与える影響を大幅に低減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るループアンテ
ナの第1実施例を図1〜図4を参照して説明する。本実
施例では、移動情報通信体としてICカードを用い、リ
ーダライタとICカードとの間で電力伝送や情報通信を
行うICカードシステムを例として説明する。本実施例
では、リーダライタ、ICカードにおいて電力伝送用の
ループアンテナと情報通信用のそれが1つのループアン
テナで共用されている。図1に示すように、本実施例の
ICカードシステムは、金融、流通、交通、医療等のデ
ータ処理を行う情報処理装置1と、情報処理装置1に接
続されたリーダライタ2と、リーダライタ2との間で非
接触方式によって電力の伝送および情報の通信を行うI
Cカード3とを備えている。このシステムでは、ICカ
ード3はリーダライタ2から電磁誘導によって供給され
た電力で動作する。ICカード3への制御コマンドや書
き込みデータ等はリーダライタ2からICカード3へ無
線によって通信される。とともに、ICカード3からの
読み出しデータ等はICカード3からリーダライタ2へ
無線によって通信される。
【0011】リーダライタ2は、情報処理装置1との間
で情報の通信を行うインタフェース11と、図外の外部
電源から電力を受電する電源回路12と、ICカード3
へ電力を送電するとともに、ICカード3との間で情報
の通信を行うループアンテナ13と、これら各手段1
1、12、13を制御する制御送受信部14とを備えて
いる。このループアンテナ13は、方形に巻かれたコイ
ルから構成されている。制御送受信部14は、マイクロ
コンピュータと、送受信回路とを含んで構成されてい
る。マイクロコンピュータは、制御プログラムを格納し
たメモリ(ROM)と、プログラムを実行するCPU
と、演算に使用するメモリ(RAM)と、I/O(入出
力機構)とを有している。制御送受信部14は、電源回
路12から受電した電力を高周波電流に変換してループ
アンテナ13から送電させる機能を有している。また、
情報処理装置1からインタフェース11を介して受信し
た情報を無線通信に適した形に変換してループアンテナ
13から送信させる機能や、ループアンテナ13で受信
した情報を復調してインタフェース11を介して情報処
理装置1へ送信させる機能をも有している。
【0012】また、図3に示すように、ICカード3
は、リーダライタ2から送電された電力を受信するとと
もに、リーダライタ2との間で情報の通信を行うループ
アンテナ31と、データを読み書き自在に格納するメモ
リ32と、これら各手段31、32を制御する制御送受
信部33とを備えている。このループアンテナ31は、
方形に巻かれたコイルから構成されている。制御送受信
部33は、CPUなどを有したマイクロコンピュータ
と、送受信回路とを含んで構成されている。制御送受信
部33では、ループアンテナ31で受信した磁束の変化
を電力に変換し、また、メモリ32から読み出した情報
を無線通信に適した形に変換してループアンテナ31か
ら送信し、さらに、ループアンテナ31で受信した情報
を復調してメモリ32に書き込むなどの機能を有してい
る。
【0013】ここで、図4を参照してループアンテナ1
3について説明する。図4には、測定用ループアンテナ
21および電界強度計22によりリーダライタ2のルー
プアンテナ13から発生した磁束により作られる電界強
度の大きさを遠方で測定する場合をも模式的に示してい
る。電界強度測定用のループアンテナ21のアンテナ面
を貫く磁束により誘起される電圧を測定することによ
り、ループアンテナ13が遠方に作る電界強度を測定す
る。この場合、測定用アンテナ21はリーダライタ2の
ループアンテナ13から比較的遠方に位置しているた
め、測定用アンテナ21の位置では、ループアンテナ1
3を構成する両コイル13a、13bからの距離がほぼ
等しいもの(ほぼ等しく3m程度)とみなすことができ
る。
【0014】そして、図4に示すように、リーダライタ
2に取り付けられたループアンテナ13はアンテナ面積
を2分割し、この2つの面積を等しくして構成されてい
る。すなわち、物理的形状、電気的性状が略同一の2つ
のループアンテナ13a、13bを並んで近接させて構
成している。ここで、2つの部分ループアンテナ13
a、13bにはその位相が反転している高周波電流を流
すこととする。この結果、このループアンテナ13から
3m離れた地点にてその電界強度を測定すると、測定用
アンテナ21では磁束同士のキャンセル効果が発生し、
電波法の規制値を通り越えられることとなる。再言する
と、物理的形状および電気的特性の同じ部分ループアン
テナ13a、13bに180度位相の異なる高周波電流
iをそれぞれ流す。これらのアンテナ13a、13bで
は互いに位相の反転した(位相が互いに180度ずれ
た)ほぼ同じ大きさの磁束φ2、φ3が発生する。部分
ループアンテナ13a、13bから3m離れた地点での
電界強度は、そのアンテナ13aによる磁束がつくる磁
界と、アンテナ13bによるそれとを合成したものにな
る。ここで、測定用アンテナ21を基準とすると、2つ
の部分ループアンテナ13a、13bは測定用アンテナ
21からほぼ3m離れた地点にあって、各々のアンテナ
コイルを流れている電流は逆相である。また、磁束φ
2、φ3同士は互いに打ち消し合う。この結果、その電
流がつくる磁束が測定用のループアンテナ21に誘起す
る電圧(電界強度)はループアンテナ13a、13bの
それよりもきわめて小さいものとなる。一方、各々の部
分ループアンテナ13a面(13b面)の近傍(例えば
0〜20cm程度)では各々のアンテナのつくる磁界が
支配的であり、リーダライタ2よりICカード3への電
力伝送および通信に与える影響は少ない。すなわち、リ
ーダライタ2からICカード3へ電力や情報を送信する
場合、ループアンテナ13a、13bに高周波電流が流
され、ループアンテナ13a、13bからそれぞれ磁束
が発生する。ICカード3が部分ループアンテナ13a
(または13b)のコイル面のみの上方にかざされた形
態では、主にこのコイル面から発生した磁束によりIC
カード2のループアンテナ31に電圧が誘起されるた
め、リーダライタ2からICカード3へ電磁結合により
電力や情報を伝送することができる。
【0015】以上のように、このループアンテナ13に
おいては、その遠方(通信エリア外)におけるリーダラ
イタ2が与える電界強度を抑えることができる。また、
遠方における電界強度が小さく一定であれば、リーダラ
イタ2はより多くの電力を出力することができる。よっ
て、リーダライタ2の近傍にて無線通信を行うICカー
ド3に対してはより多くの電力およびより良い通信品質
を提供することができる。この出力のアップはリーダラ
イタ2とICカード3との間の通信距離の拡大に寄与す
るものでもある。
【0016】図5にはこの発明の第2実施例を示してい
る。この実施例にあっては、ループアンテナのアンテナ
面積を3分割し、この3つの面積を等しくしたものであ
る。そして、この3つの部分ループアンテナ13c、1
3d、13eには位相が120度ずつずれている高周波
電流を流す。その結果、例えばアンテナから3m離れた
地点にては各磁束のキャンセル効果が発生し、電波法の
規制値をクリアすることができる。
【0017】すなわち、物理的形状および電気的特性の
同じ部分ループアンテナ13c、13d、13eを並設
し、これらに互いに120度ずつ位相がずれた高周波電
流を流す。アンテナ13cにisin(ωt+θ)の電
流を、アンテナ13dにはisin(ωt+2π/3+
θ)を、アンテナ13eにはisin(ωt+4π/3
+θ)の電流を流すものである。この場合、3m離れた
地点での電界強度は、アンテナ13aに高周波電流を流
すことにより作られる磁界と、アンテナ13dによる磁
界と、アンテナ13eによる磁界との合成したものとな
る。この合成したものが電界強度測定用ループアンテナ
21にて測られることになる。すなわち、測定用ループ
アンテナ21よりみれば、3つのの部分アンテナはいず
れも等しく3m離れた地点にあり、各々のコイルを流れ
ている電流の総和は0となる。したがって、これらのコ
イルに流れる電流がつくる磁束を測定用のループアンテ
ナ21で検知することになり、ループアンテナ21の誘
起電圧(すなわち電界強度)は単一のアンテナで構成し
たものより小さい。また、これら部分アンテナ同士(1
3c、13dまたは13d、13eまたは13e、13
c)の境界部分の上方にICカードをかざしたときその
データ伝送、電力供給への影響も小さい。これらの境界
部分では2つの部分ループアンテナにより生じる磁束同
士は合成されて作用するからである。その他の構成、作
用効果は上記実施例と同じである。
【0018】図6には第3実施例を示している。この実
施例では、リーダライタのアンテナ面積を4等分割した
ものである。4つの部分ループアンテナ13f、13
g、13h、13iには、その位相が互いに90度ずつ
ずれている高周波電流を流す。詳しくは、物理的形状お
よび電気的特性の同じ部分ループアンテナ13f、13
g、13h、13iにそれぞれ位相が異なる(0,π/
2,π,3π/2)高周波電流を流す。部分ループアン
テナ13f、13g、13h、13iには、それぞれi
sin(ωt+θ),isin(ωt+π/2+θ),
isin(ωt+π+θ),isin(ωt+3π/2
+θ)の電流を流すものである。測定用ループアンテナ
21よりみれば、4つの部分アンテナはほぼ3mの地点
に有り、各々のコイルを流れる電流は90度(π/2)
ずつずれており、4つのアンテナに流れている電流の総
和は0となる。したがって、これらのコイルに流れる電
流がつくる磁束を測定用のループアンテナ21で検知す
ることになり、ループアンテナの誘起電圧(すなわち電
界強度)は単一のアンテナで構成したものより小さくな
る。その他の構成、作用は上記各実施例と同じである。
【0019】以上のように、本発明では、遠方でのルー
プアンテナが作る電磁界強度を低減することができれば
よい。このループアンテナを構成する部分ループアンテ
ナの数は限定されず、それらのアンテナ面積は、必ずし
も各部分アンテナのコイル面積が完全に一致している必
要はない。要は、実用上で有効な程度で、遠方でのルー
プアンテナが作る電磁界強度を低減することができる構
成であれば、部分アンテナ同士の面積が多少異なってい
ても構わない。
【0020】また、本発明のリーダライタでは、ICカ
ードへ情報を送信する情報送信用のループアンテナとI
Cカードから情報を受信する情報受信用のループアンテ
ナとが必ずしも1つのループアンテナで共用されていな
くてもよく、例えば両ループアンテナが別体で備えられ
ていてもよい。また、ループアンテナのコイルの巻き数
としては任意の数であってよい。上記実施例では、リー
ダライタによりICカードから受信される情報の処理等
を行う機能を有した情報処理装置をリーダライタとは別
個の装置として構成したが、情報処理等を行う機能とリ
ーダライタの機能とを一体化した構成が用いられてもよ
い。移動情報通信体としてICカードが用いられた場合
を例として説明したが、本発明では、リーダライタとの
間で非接触で電力の伝送や情報の通信を行うものであれ
ば、どのような移動情報通信体が用いられてもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明によると、ループアンテナの遠方
では一対のコイル部分から発生した磁束が互いに打ち消
し合うことにより、ループアンテナから発生する磁束を
大きくして通信エリアに存在する移動情報通信体との間
での電力伝送の品質を向上させた場合でも、ループアン
テナの通信エリア外でのループアンテナが作る電磁界強
度を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るICカードシステム
の構成例を示す模式図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るリーダライタを示す
模式図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るICカードを示す模
式図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るループアンテナの構
成例を説明するための図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るループアンテナの構
成例を説明するための図である。
【図6】本発明の第3実施例に係るループアンテナの構
成例を説明するための図である。
【図7】従来のループアンテナのコイル面に形成される
磁界を示す模式図である。
【符号の説明】
2・・・リーダライタ、 3・・・ICカード(移動情報通信体)、 13a、13b、13c、13d、13e、13f、1
3g、13h、13i・・・部分ループアンテナ、 13・・・ループアンテナ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 学 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 Fターム(参考) 5B035 AA11 BB09 BC00 CA01 CA12 CA23 CA35 5J021 AA02 AA03 AA04 AA05 AA09 AB04 DB03 EA04 FA05 GA08 HA05 HA10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁結合により移動情報通信体とリーダ
    ライタとの間で電力・情報を送受するループアンテナ
    を、物理的形状および電気的特性が略同一のN個の部分
    ループアンテナで構成し、 これらの部分ループアンテナを互いに近接配置するとと
    もに、 これらの部分ループアンテナのそれぞれに位相が360
    度/N(Nは2以上の整数)ずつずれた高周波電流を供
    給したループアンテナ。
  2. 【請求項2】 上記N個の部分ループアンテナはアンテ
    ナ面積が略同一である請求項1に記載のループアンテ
    ナ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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