JPH11282208A - カラートナーとその製造方法 - Google Patents
カラートナーとその製造方法Info
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- JPH11282208A JPH11282208A JP8603898A JP8603898A JPH11282208A JP H11282208 A JPH11282208 A JP H11282208A JP 8603898 A JP8603898 A JP 8603898A JP 8603898 A JP8603898 A JP 8603898A JP H11282208 A JPH11282208 A JP H11282208A
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- toner
- particle size
- color toner
- yellow
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Abstract
光性,耐褪色性に於いても良好な着色剤を見出し、小粒
径で粒度分布の狭い優れたカラートナーとその製造方法
を提供する。 【解決手段】 体積平均粒径が3〜8μmであり、且つ
粒度分布の変動係数が30未満である粒度分布を有する
カラートナーであって、該カラートナーの着色剤として
C.I.Solvent Yellow 93に分類さ
れる化合物を含有することを特徴とするカラートナー。
Description
た複写機、プリンター等の画像出力機器に用いることの
できるカラートナーとその製造方法に関するものであ
る。
ンター等の画像出力機器に於いては、高画質化の目的で
トナーの小粒径化が積極的に進められており、細線再現
性や解像度等の向上がその目的である。
構成される二成分現像剤に於いては、小径トナーの採用
に伴い、現像カブリ、トナー飛散、或いは経時的な画像
濃度低下等の現像性能上の諸問題がより顕著となってき
ている。これらの問題の主たる原因としては、小径化さ
れたトナーに於いてはキャリア粒子との間に作用するフ
ァンデルワールス力などの物理的付着性が強まるため
に、現像によるトナーの消費、補給に伴いトナー粒度分
布に於ける小径、微粒成分がキャリア表面上に蓄積し、
新しく補給されたトナーとの摩擦帯電を阻害する。この
ために、充分な摩擦帯電性能を付与し得なくなり、その
結果として弱帯電トナーが生成してカブリやトナー飛散
を発生するといった、いわゆる選択現像の問題が顕著と
なる事が考えられる。
粒度分布を狭めてトナー中の微粒成分を低減させる方法
が、上記問題を回避しつつ高画質化を達成するための有
効な手段として用いられる。これらの粒度分布の狭いト
ナーはいわゆる粉砕法等においても、トナー製造工程に
於いて分級操作を施すことにより一般に得ることが出来
るが、更に近年に於いては、重合法によるトナー製造方
法等を適用する事により、効率的に得ることが可能であ
る。
技術は、従来のモノクロ画像形成のみならず、特にフル
カラー画像形成プロセスへの適用に於いてその有効性が
期待されるものである。かかるフルカラー画像形成に於
いては、複数のカラートナーの重ね合わせにより多彩な
色再現を要求されるものであるために、小径トナーを用
いた場合、重ね合わせたトナーの混色性に優れ、色再現
域の拡大が可能となる。これは小径トナーにより個々の
トナー粒子の熱容量が少なくなることで、定着時のトナ
ー粒子の溶融混色が促されることが大きく寄与するため
と考えられる。加えて、小径トナーにより定着画像表面
の平滑化が成されることにより、画像品質の向上や色再
現域の拡大等への効果も期待される。
性能の観点からも着色剤の分散性は重要な課題であり、
微細且つ均一な着色剤の分散を要求される。即ち着色剤
の分散粒径が粗大である場合には、カラートナーの発色
性が損なわれ、特に複数色の混色時に於いて充分な色再
現を成し得ない。最も顕著な問題としては粗大な着色剤
粒子の存在によりトナー層の透明性が損なわれるため
に、特にオーバーヘッドプロジェクターによる投影画像
(以後OHP画像ともいう)に於ける発色性が劣悪にな
る。
料或いは顔料類が一般的に用いられているが、上述の分
散性の課題に対し、バインダー樹脂との相溶性を有する
染料を着色剤として用いる場合には、分散性にこそ優れ
る反面、耐光性に劣るために褪色等が生じやすく、長期
に亘る安定した発色性能を維持し得ないという問題を有
していた。これに対して顔料類は耐候性に関しては良好
なものの、一般的に凝集性が高いためにバインダー樹脂
中への均一分散は容易ではない。予め顔料をフラッシン
グ法やマスターバッチ法等により加工色材として用いる
技術等も報告されてはいるが、製造上の工数の増加とコ
ストの上昇を免れない。
利な重合法によるトナー製造法に於いては、着色剤の適
用に関して製法上特有の困難さが見受けられ、例えば重
合課程に於いて生成する樹脂粒子と着色剤との親和性が
低い場合には、生成するトナー粒子中への着色剤の取り
込み不良が生じ、遊離した着色剤の発生によりキャリア
汚染等に通じる問題や、重合系への着色剤の介在により
重合反応の進行が阻害される事による、オリゴマー成分
の生成やモノマーの残留等の問題が指摘されている。
ンダー樹脂中への分散性に優れ、且つ耐候性,耐褪色性
に於いても良好な着色剤を見出し、小粒径で粒度分布の
狭い優れたカラートナーを提供することにある。
成を採ることにより達成される。
り、且つ粒度分布の変動係数が30未満である粒度分布
を有するカラートナーであって、該カラートナーの着色
剤としてC.I.Solvent Yellow 93
に分類される化合物を含有することを特徴とするカラー
トナー。
り、且つ粒度分布の変動係数が30未満である粒度分布
を有するカラートナーであって、該カラートナーの着色
剤としてC.I.Solvent Yellow 16
2に分類される化合物を含有することを特徴とするカラ
ートナー。
り、且つ粒度分布の変動係数が30未満である粒度分布
を有するカラートナーであって、該カラートナーの着色
剤としてC.I.Disperse Yellow 2
01に分類される化合物を含有することを特徴とするカ
ラートナー。
り、且つ粒度分布の変動係数が30未満である粒度分布
を有するカラートナーであって、該カラートナーの着色
剤としてC.I.Disperse Yellow 2
18に分類される化合物を含有することを特徴とするカ
ラートナー。
り、且つ粒度分布の変動係数が30未満である粒度分布
を有するカラートナーであって、該カラートナーの着色
剤としてC.I.Pigment Yellow 15
0に分類される化合物を含有することを特徴とするカラ
ートナー。
り、且つ粒度分布の変動係数が30未満である粒度分布
を有するカラートナーであって、該カラートナーの着色
剤としてC.I.Pigment Yellow 18
0に分類される化合物を含有することを特徴とするカラ
ートナー。
載のカラートナーが重合法により作製されたことを特徴
とするカラートナーの製造方法。
し鋭意検討の結果、バインダー樹脂中への分散性に優
れ、且つ耐候性,耐褪色性に於いても良好な特定のイエ
ロー着色剤を見出し、本発明に至った。
て、当該イエロー着色剤を用いる場合には、着色剤の遊
離を生成せずトナー粒子中への均一分散を示すことによ
り、小粒径且つ粒度分布の狭いトナーを効率的に得るこ
とが出来る。得られたトナーに於いては、極めて良好な
発色性能、特にOHP画像に於ける発色性の向上を達成
すると共に、トナーの小粒径化に伴う選択現像の問題を
回避し、良好且つ安定した現像性能を長期に亘り発揮す
る事を可能とした。
は、コールター社製粒度分布測定機「コールター マル
チサイザーII」により、100μmのアパーチャーを使
用して測定される体積分布より算出される値を使用す
る。
と、特にOHP画像等で色像の彩度が低下する傾向があ
り、3μmより小さいと現像時に帯電性が劣化したりし
て、未露光部にかぶり等を生じやすい。
剤は、C.I.Solvent Yellow 93に
分類される化合物、及び/又はC.I.Solvent
Yellow 162に分類される化合物、及び/又
はC.I.DisperseYellow 201に分
類される化合物、及び/又はC.I.Disperse
Yellow 218に分類される化合物、及び/又
はC.I.Pigment Yellow 150に分
類される化合物、及び/又はC.I.Pigment
Yellow 180に分類される化合物であり、これ
らの添加量はバインダー樹脂100重量部に対して0.
1〜15重量部、好ましくは1.0〜10重量部が使用
される。
INDEX(THE THIRDEDITION)の
略号であり、よく知られているごとく、THE SOC
IETY OF DYERS AND COLOURI
STSによって発行されたものである。例えば「C.
I.Solvent Yellow 93」とは、そこ
に登録記載されている化合物のNo.を表す。
に関しては、粉砕法等、従来公知の一般的な手法を用い
ることが出来るが、本発明に規定の粒度を有するトナー
を得るために好適な手段として、重合法によるトナー合
成方法を用いることが出来る。特に乳化重合により得ら
れるポリマー微粒子を複数個会合凝集させる方法を好ま
しく用いることが出来る。より具体的には、先ず重合工
程として、本発明のイエロー着色剤を予め界面活性剤に
より水溶液中に分散した後に、水溶性ラジカル重合開始
剤及び重合性単量体を添加して乳化重合を行う。本発明
のイエロー着色剤を含有する重合体粒子を得た後に、次
いで会合工程として特開平5−115572号の方法、
即ち、重合体粒子分散液の臨界凝集濃度以上の凝集剤及
び水に対して無限溶解する有機溶媒を添加する方法で前
記重合体粒子を複数個会合せしめ、会合性着色粒子を生
成する。この会合工程に於ける凝集剤、有機溶媒、その
他の添加剤の添加量、或いは重合体組成等を適宜調整す
ることにより、本発明のトナー粒度を達成することが出
来る。
とし、必要に応じて親水性単量体、架橋性単量体が用い
られる。
されるものではなく、従来公知の単量体を用いることが
できる。また、要求される特性を満たすように、1種ま
たは2種以上のものを組み合わせて用いることができ
る。
(メタ)アクリル酸エステル系単量体、ビニルエステル
系単量体、ビニルエーテル系単量体、モノオレフィン系
単量体、ジオレフィン系単量体、ハロゲン化オレフィン
系単量体等を用いることができる。
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェ
ニルスチレン、p−クロロスチレン、p−エチルスチレ
ン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルス
チレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチル
スチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルス
チレン、p−n−ドデシルスチレン、2,4−ジメチル
スチレン、3,4−ジクロロスチレン等のスチレン系単
量体およびその誘導体が挙げられる。
メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、
アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブ
チル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、β−ヒドロキシアクリル酸エチル、γ−ア
ミノアクリル酸プロピル、メタクリル酸ステアリル、メ
タクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチ
ルアミノエチル等が挙げられる。
ニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等が挙げ
られる。
メチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブ
チルエーテル、ビニルフェニルエーテル等が挙げられ
る。
ン、プロピレン、イソブチレン、1−ブテン、1−ペン
テン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。
ン、イソプレン、クロロプレン等が挙げられる。
されるものではなく従来公知の単量体を用いることがで
きる。また、要求される特性を満たすように、1種また
は2種以上のものを組み合わせて用いることができる。
ホン酸基含有単量体、第1級アミン、第2級アミン、第
3級アミン、第4級アンモニウム塩等のアミン系の化合
物を用いることができる。
ル酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、マレイン酸
モノブチルエステル、マレイン酸モノオクチルエステル
等が挙げられる。
ン酸スチレン、アリルスルホコハク酸、アリルスルホコ
ハク酸オクチル等が挙げられる。
ノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタアク
リレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチ
ルアミノエチルメタアクリレート、3−ジメチルアミノ
フェニルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−メタクリ
ルオキシプロピルトリメチルアンモニウム塩等が挙げら
れる。
ても良い。架橋性単量体としては、ジビニルベンゼン、
ジビニルナフタレン、ジビニルエーテル、ジエチレング
リコールメタクリレート、エチレングリコールジメタク
リレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、
フタル酸ジアリル等の不飽和結合を2個以上有するもの
が挙げられる。
性単量体が99.9乃至85重量パーセントで、且つ親
水性単量体が0.1乃至15重量パーセントの範囲で適
宜選択される。
移動剤を用いることが可能である。連鎖移動剤として
は、特に限定されるものではなく例えばオクチルメルカ
プタン、ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプ
タン等のメルカプタン類が使用される。
ば適宜使用が可能である。例えば過硫酸塩(過硫酸カリ
ウム、過硫酸アンモニウム等)、アゾ系化合物(4,
4′−アゾビス4−シアノ吉草酸及びその塩、2,2′
−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩等)、パーオキ
サイト化合物等が挙げられる。
応じて還元剤と組み合わせレドックス系開始剤とする事
が可能である。レドックス系開始剤を用いる事で、重合
活性が上昇し重合温度の低下が図れ、更に重合時間の短
縮が期待できる。
成温度以上であればどの温度を選択しても良いが、例え
ば50℃から80℃の範囲が用いられる。但し、常温開
始の重合開始剤、例えば過酸化水素−還元剤(アスコル
ビン酸等)の組み合わせを用いる事で室温またはそれ以
上の温度で重合する事も可能である。
ン酸ナトリウム、アリールアルキルポリエーテルスルホ
ン酸ナトリウム、3,3−ジスルホンジフェニル尿素−
4,4−ジアゾ−ビス−アミノ−8−ナフトール−6−
スルホン酸ナトリウム、オルト−カルボキシベンゼン−
アゾ−ジメチアニリン、2,2,5,5−テトラメチル
−トリフェニルメタン−4,4−ジアゾ−ビス−β−ナ
フトール−6−スルホン酸ナトリウムなど)、硫酸エス
テル塩(テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫
酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウムなど)、脂肪酸
塩(オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、カ
プリン酸ナトリウム、カプリル酸ナトリウム、カプロン
酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オレイン酸カル
シウムなど)などが挙げられる。
子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、酸化処理
されたポリエチレン及びポリプロピレン、酸変性処理さ
れたポリエチレン及びポリプロピレン、カルナウバワッ
クス、脂肪酸アミド等を挙げる事が出来る。離型剤の添
加に関してはカラートナーの透明性が損なわれるため、
その添加量は極力少量とする事が好ましく、バインダー
樹脂100重量部に対し、0.1〜10重量部の添加量
が好ましい。
合体粒子表面に極性基を有するモノマーを共重合させた
場合には、必要がない場合もある。ここで言う極性基と
はカルボキシル基、スルホン酸基、アミノ基、アンモニ
ウム塩基等、正負に問わず電荷を有する基を表す。
用し得るが、カラートナーの一部を構成するものである
ため無色或いは白色のものであることが好ましい。具体
例としてはサリチル酸又はサリチル酸誘導体の亜鉛塩等
を挙げることが出来る。
で行われる。分散方法は、機械的攪拌、例えば、サンド
グラインダー、音波処理、例えば、超音波分散、加圧分
散、例えば、マントンゴーリン等が用いられる。
液の界面活性剤分散濃度をCMC以下になるまで希釈す
る。その分散液に水溶性ラジカル重合開始剤を溶解し、
エチレン性不飽和単量体を添加し水系析出重合を行い顔
料含有重合体粒子を得る方法であって、前記着色剤を重
合体粒子中に含有させる。
融着を行い非球形状トナーを作製する。会合融着方法と
しては、特開平5−115572号の方法、すなわち、
重合体粒子分散液の臨界凝集濃度以上の凝集剤及び水に
対して無限溶解する有機溶媒を添加する方法により非球
状粒子を作製することが可能である。
明のトナーは、外添剤としては従来公知の各種無機微粒
子、有機微粒子及び滑剤等を使用し得る。
物等が好適に使用出来、例えばシリカ、アルミナ、チタ
ニア、ジルコニア、チタン酸バリウム、チタン酸アルミ
ニウム、チタン酸ストロンチウム、窒化ケイ素等が挙げ
られる。更にはこれら無機微粒子に各種カップリング剤
等により疎水化処理されている事が好ましい。
脂、フッ素系樹脂、メラミン樹脂等より成る各種樹脂微
粒子を好適に使用し得る。
級脂肪酸のアルミニウム、ナトリウム、ストロンチウ
ム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛等の各種金属塩を
使用し得る。
る場合のキャリアとしては、鉄、フェライト等の磁性材
料粒子のみで構成される非被覆キャリア、或いは磁性材
料粒子表面を樹脂などにより被覆した樹脂被覆キャリア
のいずれを使用しても良い。このキャリアの平均粒径は
体積平均粒径で15〜100μmが好ましい。被覆用樹
脂としてはスチレン−アクリル樹脂などの従来より公知
の材料を使用することが出来る。
ー画像形成方法としては、特に限定されるものではない
が、例えば感光体上に繰り返して現像を行い、カラート
ナーの重ね合わせ画像を感光体上に形成した後に紙等の
転写紙に一括転写を行う画像形成方法や、感光体上に形
成された画像を逐次中間転写体等に転写して、カラート
ナーの重ね合わせ画像を中間転写体上に形成した後に転
写紙に転写する方法等が使用できる。
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
t Yellow 93(OPLAS YELLOW
140:オリエント化学社製)11gを、ドデシル硫酸
ナトリウム5.6gを純水120ml中に溶解した溶液
中に添加し、攪拌及び超音波を付与する事によりイエロ
ー着色剤の水分散液を予め調製した。又、低分子量ポリ
プロピレン(数平均分子量=3000)を熱を加えなが
ら界面活性剤により固形分濃度が30重量%となる様に
水中に乳化させた乳化分散液を予め調製した。
プロピレン乳化分散液60gを混合し、更に重合性単量
体として、スチレンモノマー220g、n−ブチルアク
リレートモノマー40g、メタクリル酸モノマー12g
及び連鎖移動剤としてt−ドデシルメルカプタン5.4
g、脱気済み純水2100mlを追加した後に、窒素気
流下にて攪拌を行いながら70℃まで昇温した。次いで
重合開始剤として過硫酸カリウム4.3gを純水440
mlに溶解せしめて加え、70℃にて3時間保持し乳化
重合を行った。この様にして得られた、着色剤含有重合
体粒子の分散液を「実施例重合液A1」とする。
lに対して水酸化ナトリウムを加えてpH=7.5に調
整した後に、2.7mol%塩化カリウム水溶液を27
5ml添加し、更にイソプロピルアルコール180ml
を添加し、85℃に保持して6時間攪拌、反応を行っ
た。得られた反応液を濾過、水洗し、更に乾燥、解砕し
て着色粒子を得た。
する。
ol%塩化カリウム水溶液の添加量を340mlとした
以外は同様にして「実施例着色粒子A2」を得た。
ム6g、実施例着色粒子A1の製造に使用したものと同
様の低分子量ポリプロピレン乳化分散液60gを混合
し、更にスチレンモノマー220g、n−ブチルアクリ
レートモノマー40g、メタクリル酸モノマー15g、
及び連鎖移動剤としてt−ドデシルメルカプタン5.0
gを添加し、窒素気流下にて攪拌を行いながら70℃ま
で昇温した。次いで重合開始剤として過硫酸カリウム
5.0gを純水440mlに溶解せしめて加え、70℃
にて3時間保持し乳化重合を行い非着色の重合体粒子の
分散液を得た後に、実施例着色粒子1の製造に使用した
ものと同様のイエロー着色剤の水分散液140mlを添
加して、更に70℃にて1時間攪拌して着色剤含有重合
体粒子の分散液を得た。これを「実施例重合液A3」と
する。
mlに対して水酸化ナトリウムを加えてpH=7.5に
調整した後に、2.7mol%塩化カリウム水溶液を2
75ml添加し、更にイソプロピルアルコール180m
lを添加し、85℃に保持して6時間攪拌,反応を行っ
た。得られた反応液を濾過,水洗し、更に乾燥,解砕し
て着色粒子を得た。この着色粒子を「実施例着色粒子A
3」とする。
ム6g、実施例着色粒子A1の製造に使用したものと同
様の低分子量ポリプロピレン乳化分散液60gを混合
し、更にスチレンモノマー220g、n−ブチルアクリ
レートモノマー40g、メタクリル酸モノマー15g、
及び連鎖移動剤としてt−ドデシルメルカプタン5.0
gを添加し、窒素気流下にて攪拌を行いながら70℃ま
で昇温した。次いで重合開始剤として過硫酸カリウム
5.5gを純水440mlに溶解せしめて加え、70℃
にて3時間保持し乳化重合を行い、非着色の重合体粒子
の分散液を得た。これを「実施例重合液A4」とする。
mlに対して実施例着色粒子1の製造に使用したものと
同様のイエロー着色剤の水分散液45mlを加え、更に
水酸化ナトリウムを加えてpH=7.5に調整した後
に、更に2.7mol%塩化カリウム水溶液を320m
l添加し、更にイソプロピルアルコール180mlを添
加した後に85℃に保持して6時間攪拌し、会合凝集反
応を行った。得られた反応液を濾過,水洗し、更に乾
燥,解砕して着色粒子を得た。この着色粒子を「実施例
着色粒子A4」とする。
ウムを加えてpH=7.5に調整した後に、2.7mo
l%塩化カリウム水溶液を320ml添加し、更にイソ
プロピルアルコール170mlを添加し、85℃に保持
して6時間攪拌して会合凝集反応を行った。更に得られ
た反応液を冷却後、実施例着色粒子A1の製造に使用し
たものと同じ着色剤12gを3600mlのイソプロピ
ルアルコール中に分散した分散液中に投じて、65℃に
再度昇温して6時間攪拌して着色粒子を着色剤により染
色せしめた後に、冷却、濾過、水洗、乾燥、解砕を経て
着色粒子を得た。この着色粒子を「実施例着色粒子A
5」とする。
る着色剤を、C.I.Solvent Yellow
93 に代えてC.I.Solvent Yellow
162(Neopen Yellow 075:BA
SF社製)を使用した以外は実施例着色粒子A1〜A5
とそれぞれ同様の製造方法により得られた着色粒子を
「実施例着色粒子B1〜B5」とする。
る着色剤を、C.I.Solvent Yellow
93 に代えてC.I.Disperse Yello
w 201(Macrolex Yellow 6G:
Bayer社製)を使用した以外は実施例着色粒子A1
〜A5とそれぞれ同様の製造方法により得られた着色粒
子を「実施例着色粒子C1〜C5」とする。
る着色剤を、C.I.Solvent Yellow
93 に代えてC.I.Disperse Yello
w 218(Dispersol Yellow B−
6G:ZENECA社製)を使用した以外は実施例着色
粒子A1〜A5とそれぞれ同様の製造方法により得られ
た着色粒子を「実施例着色粒子D1〜D5」とする。
る着色剤を、C.I.Solvent Yellow
93 に代えてC.I.Pigment Yellow
150(Yellow EMD−361:住化カラー
工業社製)を使用した以外は実施例着色粒子A1〜A4
とそれぞれ同様の製造方法により得られた着色粒子を
「実施例着色粒子E1〜E4」とする。
る着色剤を、C.I.Solvent Yellow
93 に代えてC.I.Pigment Yellow
180(PV Fast Yellow HG:ヘキ
スト社製)を使用した以外は実施例着色粒子A1〜A4
とそれぞれ同様の製造方法により得られた着色粒子を
「実施例着色粒子F1〜F4」とする。
C.I.Pigment Yellow 17(KET
Yellow 403:大日本インキ社製)を使用し
た以外は同様にして「比較例重合液1」を得た。更に比
較用重合液1を使用して実施例着色粒子A1の製造と同
様にして「比較例着色粒子1」を得た。
C.I.Solvent.Yellow 77(Kay
aset Yellow G:日本化薬製)を使用した
以外は同様にして「比較例重合液2」を得た。更に比較
用重合液2を使用して実施例着色粒子A1の製造と同様
にして「比較例着色粒子2」を得た。
用着色粒子1,2に於ける体積平均粒径及び変動係数を
表1にまとめて示す。
100重量部に対して、疎水性シリカ(R−972:日
本アエロジル製)0.6重量部、及び疎水性チタニア
(T−805:日本アエロジル製)0.6重量部を添加
混合して、各着色粒子に対応するトナーである「実施例
トナーA1〜A5」、「実施例トナーB1〜B5」、
「実施例トナーC1〜C5」、「実施例トナーD1〜D
5」、「実施例トナーE1〜E4」、「実施例トナーF
1〜F4」、及び「比較例トナー1,2」を得た。
レン−メチルメタクリレート共重合体樹脂の被覆層を有
し、体積平均粒径が30μmであるフェライトコアキャ
リアとトナー濃度が10重量%となる様に混合し、二成
分現像剤として評価を行った。
性能評価を行った。画像形成装置としてはコニカ社製カ
ラー複写機Konica9028を使用して画像の出力
を行った。
作所製「330型自記分光光度計」により測定し、57
0nmの波長に於ける可視分光透過率を求め、OHP画
像の透明性の尺度とした。尚、OHPシート上へのトナ
ーの付着量は0.7±0.05mg/cm2とし、トナ
ーの担持されていないOHPシートを分光光度測定のリ
ファレンスとした。
時間照射し、照射前後での画像の色度を測定し、照射前
に対する色差の変化を調べた。色度の測定はマクベス社
製分光光度計「カラーアイCE−7000」を使用し
た。
改造した現像器中に入れ、現像器による攪拌を120分
間行った後に現像剤を回収し、更に界面活性剤によりト
ナーを洗い流してキャリアのみを回収した。このキャリ
ア20gをメチルエチルケトン25ml中に入れて攪拌
し、キャリアの被覆層であるスチレン−メチルメタクリ
レート樹脂を溶解した後にキャリアコアを磁力により保
持しながらこの溶液を回収した。得られた溶液の400
nmに於ける吸光度を日立製作所製「330型自記分光
光度計」により測定し、イエロー着色剤によるキャリア
粒子の汚染の度合いを評価した。
を使用した実施例トナーでは着色剤の分散性に優れる事
により、何れも良好なOHP透過性を示すと共に、耐光
性、耐褪色性に優れ、長期に亘り色度が維持されてい
る。又、キャリアとの混合に於いても着色剤の遊離によ
るキャリアの汚染は生じていない。
OHPでの発色が不良であった。比較例トナー2では染
料の耐光性に劣り、褪色が生じて色度の変動を発生し
た。更に、比較例トナー1,2共に着色剤の遊離による
キャリアの汚染を発生した。
散性に優れ、且つ耐光性,耐褪色性に於いても良好な着
色剤を見出し、小粒径で粒度分布の狭い優れたカラート
ナーとその製造方法を提供することが出来る。
Claims (7)
- 【請求項1】 体積平均粒径が3〜8μmであり、且つ
粒度分布の変動係数が30未満である粒度分布を有する
カラートナーであって、該カラートナーの着色剤として
C.I.Solvent Yellow 93に分類さ
れる化合物を含有することを特徴とするカラートナー。 - 【請求項2】 体積平均粒径が3〜8μmであり、且つ
粒度分布の変動係数が30未満である粒度分布を有する
カラートナーであって、該カラートナーの着色剤として
C.I.Solvent Yellow 162に分類
される化合物を含有することを特徴とするカラートナ
ー。 - 【請求項3】 体積平均粒径が3〜8μmであり、且つ
粒度分布の変動係数が30未満である粒度分布を有する
カラートナーであって、該カラートナーの着色剤として
C.I.Disperse Yellow 201に分
類される化合物を含有することを特徴とするカラートナ
ー。 - 【請求項4】 体積平均粒径が3〜8μmであり、且つ
粒度分布の変動係数が30未満である粒度分布を有する
カラートナーであって、該カラートナーの着色剤として
C.I.Disperse Yellow 218に分
類される化合物を含有することを特徴とするカラートナ
ー。 - 【請求項5】 体積平均粒径が3〜8μmであり、且つ
粒度分布の変動係数が30未満である粒度分布を有する
カラートナーであって、該カラートナーの着色剤として
C.I.Pigment Yellow 150に分類
される化合物を含有することを特徴とするカラートナ
ー。 - 【請求項6】 体積平均粒径が3〜8μmであり、且つ
粒度分布の変動係数が30未満である粒度分布を有する
カラートナーであって、該カラートナーの着色剤として
C.I.Pigment Yellow 180に分類
される化合物を含有することを特徴とするカラートナ
ー。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項記載のカラ
ートナーが重合法により作製されたことを特徴とするカ
ラートナーの製造方法。
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---|---|---|---|
JP08603898A JP4111358B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | カラートナーとその製造方法 |
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JPH11282208A true JPH11282208A (ja) | 1999-10-15 |
JP4111358B2 JP4111358B2 (ja) | 2008-07-02 |
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ID=13875512
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP08603898A Expired - Fee Related JP4111358B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | カラートナーとその製造方法 |
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JP (1) | JP4111358B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001175021A (ja) * | 1999-12-16 | 2001-06-29 | Mitsubishi Chemicals Corp | 静電荷像現像用トナー |
JP2001290302A (ja) * | 2000-04-06 | 2001-10-19 | Konica Corp | 静電荷像現像用トナーと画像形成方法 |
JP2001296694A (ja) * | 2000-04-13 | 2001-10-26 | Konica Corp | 画像形成方法、及び画像形成装置 |
US9170513B2 (en) | 2012-08-30 | 2015-10-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Yellow toner |
US9382426B2 (en) | 2012-01-20 | 2016-07-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Water-insoluble coloring compound, ink, thermal transfer recording sheet, and color filter resist composition |
US9658553B2 (en) | 2013-09-27 | 2017-05-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner |
US9811014B2 (en) | 2014-03-24 | 2017-11-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Yellow toner and production method therefor |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP08603898A patent/JP4111358B2/ja not_active Expired - Fee Related
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