JPH11281770A - 振り子装置 - Google Patents

振り子装置

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JPH11281770A
JPH11281770A JP8468498A JP8468498A JPH11281770A JP H11281770 A JPH11281770 A JP H11281770A JP 8468498 A JP8468498 A JP 8468498A JP 8468498 A JP8468498 A JP 8468498A JP H11281770 A JPH11281770 A JP H11281770A
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pendulum
magnetic body
electromagnetic coil
magnetic
gap
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Masao Ishiyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でありながら、振り子の動作を常
に安定させることができ、高品質かつ安価で、しかも優
れた装飾的効果を備えた振り子装置を提供する。 【解決手段】 筐体10と、筐体10に揺動可能に支持
され、所定の位置に磁性体33aが装着されている振り
子31と、筐体10内面の磁性体33aに対向する位置
に配置され、磁性体33aの磁場方向に対して同一方向
または逆方向の磁場を所定の周期で発生させて、その磁
性体33aに振り子31を揺動させる磁力を与える電磁
コイル33bと、磁性体33aと電磁コイル33bとの
各対向面間の隙間Lを調整する隙間調整手段34とを有
する振り子装置30を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振り子時計などに
使用される振り子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁力の反発力および吸着力を利用して振
り子を往復運動させる振り子装置を使用した振り子時計
は、従来からよく知られている。図4は、従来の振り子
時計の正面図、図5は、図4に示す振り子時計の背面
図、図6(a)は、図4に示す振り子時計のA−A線に
沿う要部断面図、図6(b)は、図4に示す振り子時計
をB方向からみたときの要部を説明するための図であ
る。
【0003】図4に示す振り子時計100は、筐体11
0の内部に、文字盤に刻まれた目盛りを指針で指示する
ことによって現在時刻を表示する時計装置120と、何
らかの装飾が施された振り子を往復運動させることによ
り振り子時計100に興趣を持たせる振り子装置130
とで構成されている。
【0004】筐体110正面側には、表示時刻と振り竿
131の往復動作を外部に視認させるために透明板11
1が装着されている。振り子装置130は、図5に示す
ようにムーブメント121の背面側に設けられ、図中両
端部の装飾体132をそれぞれ支持する振り竿131
と、振り竿131を揺動可能に支持する振り子支持部1
33と、振り竿131に反発力および吸引力を与えて振
り子支持部133を中心として往復運動させる振り子揺
動部134とで構成されている。
【0005】振り竿131の一端部には、図6(a)に
示すように永久磁石134aが埋設され、振り子支持部
133を介した他端部には、装飾体132とのバランス
を維持する振り玉135が装着されている。また、永久
磁石134aに対向する位置には電磁コイル134bが
配置されている。振り竿131は、図6(b)に示すよ
うに主筐体112の内側面に立設された固定ピン133
aを揺動軸として揺動する。また、固定ピン133aの
自由端側には、振り竿131が固定ピン133aから脱
落しないように手回しボルト133bが装着されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】振り子時計100の外
装品となる主筐体112等は、通常プラスチック等にて
一体成形されるが、主筐体112の形状および寸法がす
べて設計通りに成形されるということは極めて稀である
ことから、設計寸法には多少の誤差が盛り込まれている
場合が多い。つまり、成形品の所定寸法がプラス側また
はマイナス側のいずれにばらついても設定誤差の範囲内
であれば許容され、そのまま振り子時計100として組
み立てられるのが現状である。
【0007】このような状況下において図4に示す振り
子時計100を作製すると、固定ピン133aの主筐体
112との取り付け面の精度(取り付け面のソリや凹み
等)に応じて、図6(b)中に二点鎖線で示すように振
り竿131を図中上下方向にばらつかせる場合が生じ
る。振り子支持部133がばらつくと当然のことなが
ら、図6(a)中に二点鎖線で示すように永久磁石13
4aと電磁コイル134bとの隙間量(または「エアギ
ャップ」)も変動することになる。
【0008】ところが、例えば固定ピン133aの取り
付け面の面精度の誤差が許容範囲を超えてしまうと永久
磁石134aの偏磨耗や振り竿131の往復運動の途中
停止等が発生し、その結果、振り竿131を常時連続的
に安定して往復運動させることができないという事態が
発生する。
【0009】上述したばらつきを抑えて振り竿131を
安定して作動させるために、従来では、その必要性に応
じて主筐体112の成形型の改修を行っていたが、成形
型の改修には、高度な熟練技術と多くの改修時間、さら
に多額の改修費用が必要であるため、振り子時計100
の製造コストが増大するという問題を抱えていた。
【0010】また、振り竿131の動作を阻害するよう
なばらつきの誘発要因としては、固定ピン133aの取
り付け面精度だけでなく、固定ピン133a自体の曲が
りや振り竿131自体のソリ等多くの要因が考えられる
ため、上述した成形型の改修を実施してもその効果が実
際には現れない場合もあり、常に一定のエアギャップ量
を維持することは、振り子装置の構造面から見て実質的
に不可能であると考えられていた。
【0011】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、簡単な構造でありながら、振
り子の動作を常に安定させることができ、高品質かつ安
価で、しかも優れた装飾的効果を備えた振り子装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明の振り子装置は、筐体と、前記筐体に揺
動可能に支持され、所定の位置に磁性体が装着されてい
る振り子と、前記筐体内面の前記磁性体に対向する位置
に配置され、前記磁性体の磁場方向に対して同一方向ま
たは逆方向の磁場を所定の周期で発生させて、当該磁性
体に前記振り子を揺動させる磁力を与える電磁コイル
と、前記磁性体と電磁コイルとの各対向面間の隙間を調
整する隙間調整手段とを有する。また、本発明の振り子
装置の前記隙間調整手段は、好適には、前記振り子に装
着された磁性体と螺合して当該磁性体を前記電磁コイル
の対向面側に移動させる棒状体を有する。さらに好適に
は、前記隙間調整手段は、前記棒状体を複数有し、前記
複数の棒状体は、前記磁性体と電磁コイルとの対向面が
略平行となるように前記磁性体とそれぞれ螺合して、当
該磁性体の傾斜状態を調節する。
【0013】本発明の振り子装置によれば、例えば振り
子に装着された配置された磁性体と筐体内面に配置され
た電磁コイルとの対向面の間隔が例えば許容値を超えて
いる場合、隙間調整手段としての棒状体が磁性体と螺合
し、例えば磁性体の背面側からその磁性体を電磁コイル
の対向面側に移動させる。これにより、磁性体と電磁コ
イルとの対向面の隙間が調整される。また、棒状体が磁
性体を例えば磁性体の背面側から電磁コイルの対向面側
に移動させるように設けられている場合、それらの棒状
体の磁性体との螺合量が各々調整される。これにより、
例えば電磁コイルの対向面が傾斜状態にあるときには、
その対向面に対して磁性体の対向面が略平行となるよう
に調整可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る振り子装置の
実施の形態を振り子時計に適用した場合について、図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の振り子装置を使
用した振り子時計の内部を説明するための図、図2は、
図1に示す振り子時計を矢印C方向からみたときの振り
子の要部正面図、図3は、図2に示す振り子のD−D線
に沿う要部断面図である。
【0015】図1に示す振り子時計1は、筐体10内に
時計装置20と振り子装置30とが一体的に組み込まれ
た構成となっており、時計装置20は筐体上側に、また
振り子装置30は時計装置20の下側にそれぞれ配置さ
れている。筐体10は、電池交換やメンテナンス時など
に筐体10の蓋体として機能する筐体正面部11と、時
計装置20および振り子装置30が収容され、筐体正面
部11と当接して筐体10を形成する主筐体部12とで
構成されている。
【0016】筐体正面部11には、主筐体部12に取り
付けられた時計装置20の文字盤23を外部から視認で
きるように透明プラスチック板からなる文字盤用窓部1
1aが装着され、その下側には振り子装置30の振り子
31の動作を外部から視認できるように、同様に透明プ
ラスチック板からなる振り子用窓部11bが装着されて
いる。
【0017】時計装置20は、既に述べたように主筐体
部12に取り付けられており、図1に示すように、所定
のパルス信号に基づいて図示しないステッピングモータ
を駆動して指針回転軸24をいわゆる時計周り方向に回
転駆動するムーブメント21と、ムーブメント21の正
面側に装着され、図示しない時刻目盛りが刻まれた文字
盤23と、指針回転軸24に軸支され、文字盤23の時
刻目盛りを指示して現在時刻を知らせる指針22とで構
成されている。
【0018】振り子装置30は、振り子31と、振り子
31を筐体10内部で支持させる振り子支持部32と、
振り子31を連続的に往復運動させる振り子揺動部33
と、振り子揺動部33に設けられた後述する永久磁石3
3aと電磁コイル33bとの隙間を調整する隙間調整部
34とで構成されている。
【0019】振り子31は、図1,2および図3に示す
ように、一端側が後述する振り子支持部32に軸支され
ている第1の振り竿31aと、第1の振り竿31aと後
述するフック311bを介して連結される第2の振り竿
31bと、第2の振り竿31bの一端側に装着されてい
る振り玉31cとで構成されている。
【0020】第1の振り竿31aは、既に述べたように
一端側が後述する振り子支持部32に軸支され、他端側
には第2の振り竿31bに設けられたフック311bを
係止する取り付け孔311aが形成されている。また第
1の振り竿31aには、図2および図3からわかるよう
に、筐体正面部11の裏面側に配置された電磁コイル3
3bに対向する永久磁石33aとの隙間を調整する隙間
調整部34が設けられている。
【0021】第2の振り竿31bは、図2および図3に
示すように、一端側に第1の振り竿31aの取り付け孔
311aに係止されるフック311bが設けられてい
る。これにより第1の振り竿31aから第2の振り竿3
1bを取り外すことが可能となる。
【0022】第2の振り竿31bの他端側には、図1に
示すように、振り子31に慣性モーメント与えて振り子
31の往復運動を安定させる振り玉31cが装着されて
いる。
【0023】振り子支持部32は、筐体正面部11の裏
面側に固定されており、第1の振り竿31aが軸支され
ている振り子支持軸32aと、振り子支持軸32aを両
側から支持する図示しない支持孔が形成されている支持
軸規制部32bとで構成されている。
【0024】振り子支持軸32aは、第1の振り竿31
aに形成された図示しない孔に圧入されており、振り子
支持軸32aの両端部は、圧入された位置での軸径に対
して縮径されており、それらは所定角度の図示しないテ
ーパ面で結ばれている。支持軸規制部32bには図示し
ないラグビーボール形状の支持孔が形成され、その支持
孔は、振り子支持軸32aの両端の縮径された支持軸部
分が所定の範囲で最小限転動できるように構成されてい
る。振り子支持部32は上述した構成を有することによ
り、振り子時計1が前後方向に傾斜した場合でも振り子
支持軸32bが常時2点で支持されるから、振り子31
の往復運動を常に安定させることが可能となる。
【0025】振り子揺動部33は、図1および図3から
わるように、第1の振り竿31aの筐体正面部11との
対向面に設けられた永久磁石33aと、筐体正面部11
の裏面側に固定され、永久磁石33aの磁場発生面と対
向する面を有する電磁コイル33bとで構成されてい
る。
【0026】電磁コイル33bを図示しない制御回路に
より適切な周期でオンオフさせると、電磁コイル33b
に磁場が発生して第1の振り竿31aに設けられた永久
磁石33aを吸引および反発させることになり、これに
より振り子31を所定の周期で連続的に揺動運動させる
ことになる。
【0027】隙間調整部34は、図2および図3に示す
ように、永久磁石33aが埋設されている調整板34a
と、第1の振り竿31aと調整板34aとを連結させる
調整ネジ34bと、第1の振り竿31aと永久磁石33
aとの間に挿入されている板バネ34cとで構成されて
いる。
【0028】調整板34aは、図3からわかるように、
第1の振り竿31aの凹部312a内に設けられ、筐体
正面部11の裏面側に配置された電磁コイル33bと対
向する位置に配置されている。また調整板34aの中央
部には永久磁石33aが埋め込まれている。調整板34
aの永久磁石33aの周縁部には、調整ネジ34bと螺
合する4箇所の孔部341aが、第1の振り竿31aの
長手方向およびそれに直行する方向に十字状に形成され
ている。調整板34aの第1の振り竿31aとの対向面
には、図3からわかるように、板バネ34cの弾性部3
41cを受けて永久磁石33aの磁場発生面としての対
向面331aを安定させる規制面342aが全周にわた
って形成されている。
【0029】調整ネジ34bは、第1の振り竿31aお
よび板バネ34cを介して、調整板34aに形成された
孔部341aと螺合可能に構成されている。調整ネジ3
4bの頭部には、図2からわかるように、プラスドライ
バ用孔が形成され、容易に微調整できるように構成され
ている。板バネ34cは、図2からわかるように、調整
ネジ34bの配置位置に対応する位置にV字型に突出し
た弾性部341cを有しており、調整ネジ34bを微調
整したときに調整板34aに対して抗力を与え、永久磁
石33aの対向面331aを安定させるように構成され
ている。
【0030】次に本実施の形態の振り子時計1に使用さ
れている振り子装置30の隙間調整部34の作用につい
て説明する。振り子時計1が何らかの理由で傾斜した状
態になったり、振り子支持部32の取り付け面が平坦で
なかったり、あるいは第1の振り竿31aが変形してい
た場合などの要因により、図3に示す調整板34aに設
けられた永久磁石33aの対向面331aと電磁コイル
33bの磁場発生面としての対向面331bとの隙間L
が許容値を超えて小さくなると、調整板34aと電磁コ
イル33bとが接触する事態が発生する。このような状
態では、振り子31の安定した往復運動が妨げられ、永
久磁石33aや電磁コイル33bの破損等を誘発し、ま
た、振り子時計1としての装飾的効果が著しく低下する
ことにもなる。
【0031】このようなときには、筐体正面部11aを
開けて、図2に示す各調整ネジ34bを例えば図中反時
計方向に回転させる。各調整ネジ34bを回転させる
と、調整板34aが、第1の振り竿31aに形成された
凹部312a内に次第に収容されていく。このとき、調
整板34aの背面側は板バネ34cから電磁コイル33
b方向への抗力を受けるから、各調整ネジ34bの微妙
な調整加減の相違による調整板34a表面部の不安定さ
が抑制される。
【0032】調整板34aを調整ネジ34bによって第
1の振り竿31a方向に移動させて、隙間Lを許容値内
におさめると、上述した調整板34aと電磁コイル33
bとの接触は解消され、永久磁石33aの磁場が電磁コ
イル33bの磁場に安定した状態で作用されることにな
る。これにより振り子装置30は、再び安定した往復運
動が行われることになる。以上調整板34aと電磁コイ
ル33bとの隙間Lが許容値よりも小さくなった場合に
ついて述べたが、逆に隙間Lが許容値よりも大きくなっ
た場合、つまり振り子31がしばらくして停止するよう
事態が発生しても、上述した動作と同様にして隙間Lを
調節することができる。
【0033】次に、例えば電磁コイル33bの対向面3
31bが永久磁石33aの対向面331aに対して傾斜
している場合の隙間調整部34による調整動作について
説明する。電磁コイル33bの取り付け面が変形してい
ると、電磁コイル33bの対向面331bが傾斜した状
態となり、永久磁石33aに対して適正な磁力を与える
ことができなくなる。その結果、振り子31を安定的に
往復運動させることができないという事態が発生する。
【0034】このようなときには、調整板34aと電磁
コイル33bとの隙間Lが許容値を超えない範囲で、永
久磁石33aの対向面331aが電磁コイル33bの対
向面331bに略平行となるように、調整ネジ34bを
それぞれ個別に例えば時計方向あるいは反時計方向に回
転させる。調整ネジ34bを個別に回転させて調整板3
4aの位置を確定させると永久磁石33aの対向面33
1aも傾斜した状態になるが、第1の振り竿31aと調
整板34aとの間には板バネ34cが装着されているこ
とから、振り子31が往復運動しても、永久磁石33a
の対向面331aは常に電磁コイル33bの対向面33
1b方向を向くことになる。これにより磁力が互いに良
好に作用しあい振り子31の往復動作が安定する。
【0035】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、振り子31側に設けられた永久磁石33aと筐体正
面部11の裏面側に取り付けられた電磁コイル33bと
の隙間を、永久磁石33aが埋設された調整板34aを
移動させることによって調整する隙間調整部34を設け
たので、永久磁石33aと電磁コイル33bとの隙間L
を常に許容範囲内におさめることができる。これによ
り、振り子31の往復運動に影響を及ぼす部位に例えば
ソリや変形等が発生して、振り子31の往復運動を妨げ
る事態が発生しても、振り子31の往復運動を容易に安
定化することができる。その結果、筐体10などの成形
型の改修費用が不要となり、製造コストを抑制でき、常
に安定した往復運動をする高品質な振り子時計1を安価
で提供することができる。
【0036】また、本実施の形態によれば、調整板34
aに埋設された永久磁石33aの周縁部には調整ネジ3
4bが十字状に配置されているので、電磁コイル33b
の対向面331bの傾きに応じて永久磁石33aを傾斜
させることができる。これにより、筐体正面部11の電
磁コイル33aの取り付け位置の状態に寄らずに振り子
31を安定的に往復運動させることが可能となる。さら
に第1の振り竿31aの凹部312aと調整板34aと
の間には、板バネ34cが装着されているので、永久磁
石33aの対向面331aが常に安定して電磁コイル3
3bの対向面331b方向を向くことになり、振り子3
1の動作をされに安定させることができる。
【0037】さらに、本実施の形態によれば、第1の振
り竿31aの端部に孔部311aを設け、第2の振り竿
31bの端部に孔部311aに係止されるフック311
bを設けたので、第2の振り竿31bを他の振り竿に交
換することができる。このとき多少重量の異なる振り玉
31cを有する振り竿によって永久磁石33aと電磁コ
イル33bとの隙間Lが変化しても、隙間調整部34に
より隙間Lを最適な隙間に設定することが可能となる。
これにより、振り幅の調整ができるから振幅を一定にで
き、また、例えば部屋の雰囲気などに合わせた興趣に富
んだ装飾性の高い振り子時計1を提供することができ
る。
【0038】本実施の形態では、調整板34aの中に永
久磁石33aを設けたが、調整板34a自体を永久磁石
33aで構成してもよい。また、本実施の形態では、振
り子31側に隙間調整部34を設けたが、永久磁石33
aを第1の振り竿31aに固定して、電磁コイル33b
側に同様な隙間調整部34を設けても上述した実施の形
態の効果と同様な効果が得られる。なお、永久磁石33
aおよび電磁コイル33bの配置は、振り子31側に電
磁コイル33bを配置し、筐体10側に永久磁石33a
を配置するように構成してもよい。
【0039】さらに、本実施の形態では、板バネ34c
の弾性部341cを四方に設けてあるが、弾性部341
cの数はこれに限定されない。また、調整ネジ34bの
個数もこれに限定されない。これらは、振り子31ある
いは調整板34aの大きさ等に応じて適宜増やしたり減
らしたりすることが望ましい。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、振り子の往復動作を常
に安定させることができ、高品質かつ安価で、しかも優
れた装飾的効果を備えた振り子装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振り子装置を使用した振り子時計の内
部を説明するための図である。
【図2】図1に示す振り子時計を矢印C方向からみたと
きの振り子の要部正面図である。
【図3】図2に示す振り子のD−D線に沿う要部断面図
である。
【図4】従来の振り子時計の正面図である。
【図5】図4に示す振り子時計の背面図である。
【図6】図6(a)は、図4に示す振り子時計のA−A
線に沿う要部断面図、図6(b)は、図4に示す振り子
時計をB方向からみたときの要部を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1,100…振り子時計 10,110…筐体 11…筐体正面部 11a…文字盤用窓部 11b…振り子用窓部 12…主筐体部 20,120…時計装置 21…ムーブメント 22…指針 23…文字盤 24…指針回転軸 30,130…振り子装置 31…振り子 31a…第1の振り竿 311a…取り付け孔 31b…第2の振り竿 311b…フック 31c…振り玉 32…振り子支持部 32a…振り子支持軸 32b…支持軸規制部 33…振り子揺動部 33a…永久磁石 33b…電磁コイル 34…隙間調整部 34a…調整板 34b…調整ネジ 34c…板バネ 131…振り竿 132…装飾体 133…振り子支持部 134…振り子揺動部 135…振り玉

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体と、 前記筐体に揺動可能に支持され、所定の位置に磁性体が
    装着されている振り子と、 前記筐体内面の前記磁性体に対向する位置に配置され、
    前記磁性体の磁場方向に対して同一方向または逆方向の
    磁場を所定の周期で発生させて、当該磁性体に前記振り
    子を揺動させる磁力を与える電磁コイルと、 前記磁性体と電磁コイルとの各対向面間の隙間を調整す
    る隙間調整手段とを有する振り子装置。
  2. 【請求項2】前記隙間調整手段は、前記振り子に装着さ
    れた磁性体と螺合して当該磁性体を前記電磁コイルの対
    向面側に移動させる棒状体を有する請求項1記載の振り
    子装置。
  3. 【請求項3】前記隙間調整手段は、前記棒状体を複数有
    し、 前記複数の棒状体は、前記磁性体と電磁コイルとの対向
    面が略平行となるように前記磁性体とそれぞれ螺合し
    て、当該磁性体の傾斜状態を調節する請求項2記載の振
    り子装置。
  4. 【請求項4】前記振り子と磁性体との間には、前記磁性
    体を所定の弾性もって安定させる弾性体が装着されてい
    る請求項2または3記載の振り子装置。
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