JPH11281478A - 分光計 - Google Patents

分光計

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Publication number
JPH11281478A
JPH11281478A JP8432998A JP8432998A JPH11281478A JP H11281478 A JPH11281478 A JP H11281478A JP 8432998 A JP8432998 A JP 8432998A JP 8432998 A JP8432998 A JP 8432998A JP H11281478 A JPH11281478 A JP H11281478A
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JP
Japan
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light
incident
afocal
slit
spectrometer
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Application number
JP8432998A
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English (en)
Inventor
Takayuki Yanagisawa
隆行 柳澤
Yukihisa Tamagawa
恭久 玉川
Yasushi Yamamoto
泰志 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Space Development Agency of Japan
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
National Space Development Agency of Japan
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by National Space Development Agency of Japan, Mitsubishi Electric Corp filed Critical National Space Development Agency of Japan
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前方の光学系に引きずられることなく、仕様
に合わせて構成部品を独立して設計できる分光計を得
る。 【解決手段】 この分光計は、入射集光装置1、入射ス
リット2およびコリメータ装置3が該入射スリット2を
該入射集光装置1の後焦点位置および該コリメータ装置
3の前焦点位置に位置するように配置されて構成され、
入射光を入射集光装置1により集光し、集光された光の
視野を入射スリット2により絞り、視野を絞られた光を
コリメータ装置3により平行光に変換して出射するアフ
ォーカル装置9と、アフォーカル装置9の出射瞳上に配
置され、該アフォーカル装置9から出射された平行光を
光の波長毎に異なる方向に分散する分散素子4と、分散
素子4の後段に配置され、該分散素子4により分散され
た光を集光する集光装置5とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、設計の容易な分
光計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は分散素子を用いた一般的な分光計
を示す構成図である。図において、1は入射光を集光す
る入射集光装置、2は入射集光装置1により集光された
光の視野を絞る入射スリット、3は入射スリット2を通
過した光を平行光とするコリメータ装置、4はコリメー
タ装置3により平行光とされた光を波長毎に異なった分
散角で分散する分散素子、5は入射光を射出スリット6
上に集光する集光装置である。ここで、入射スリット
2、コリメータ装置3、分散素子4、集光装置5および
出射スリット6が一体となって分光装置16を構成して
いる。
【0003】つぎに、上記従来の分光計の動作について
説明する。入射集光装置1から入射した光は入射スリッ
ト2上に集光され、光の視野を絞られてコリメータ装置
3に入射する。そして、コリメータ装置3に入射した光
は、コリメータ装置3により平行光とされ、分散素子4
に入射される。分散素子4に入射した光は、分散素子4
により波長毎に異なった分散角を与えられ、波長により
異なった方向に分散される。分散素子4により分散され
た光は、集光装置5により射出スリット6上に波長毎に
異なった位置に集光される。そして、射出スリット6を
通過した光は、射出スリット6の後段に配置された検出
器(図示せず)により検出される。なお、射出スリット
6に代えて、検出器を射出スリット6の位置に配置して
もよい。ここで、分光計の視野角Aおよび分光計の射出
スリット6上の波長分散量Δd/Δλは、それぞれ式
(1)および式(2)で表される。 A=2×arctan{(s/2)/f1} (1) Δd/Δλ=f3×tan(Δθ/Δλ) (2) なお、f1は入射集光装置1の焦点距離、sは入射スリ
ット2のスリット幅、Δθ/Δλは分散素子4の単位波
長当たりの分散角、f3は集光装置5の焦点距離であ
る。
【0004】このような分光光学系を実現するものとし
て、例えば光学技術ハンドブック(浅倉書店)に示され
たエバート型分光計がある。このエバート型分光計は、
図6に示されるように、分散素子として回折格子8を用
いて分光装置16を構成し、コリメータ装置と集光装置
とを一枚の球面鏡7で実現している。このエバート型分
光計では、入射集光装置(図示せず)から入射した光は
入射スリット2により光の視野を絞られて球面鏡7に入
射する。そして、球面鏡7に入射した光は、球面鏡7に
より平行光とされ、回折格子8に入射される。回折格子
8に入射した光は、回折格子8で回折し、その回折光が
球面鏡7により出射スリット6上に集光される。ここ
で、入射スリット2を通って図6中上方に広がる光L1
の光路と下方に広がる光L2の光路とが対称になり、射
出スリット6に伝搬するまでの光路長がほぼ等しくな
る。そのため、射出スリット6において収差の少ない光
学系が得られることになる。
【0005】このように、従来の分光計では、分光装置
16内での収差を補正することを目的として、コリメー
タ装置と集光装置に対称性を持たせることで、収差の少
ない分光計を実現している。また、一つの分光計で波長
分解能を変化させるには、射出スリット6上の波長分散
量Δd/Δλを変化させる必要があり、式(2)に表さ
れる単位波長当たりの分散角Δθ/Δλが異なる分散素
子に交換することにより実現している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の分光計は以上の
ように、入射スリット2、コリメータ装置3、分散素子
4、集光装置5および出射スリット6が一体に組み上げ
られた分光装置16に入射集光装置1を加えるように構
成されているので、以下に記載された課題があった。分
光装置16内での収差を補正するために、コリメータ装
置3と集光装置5とに対称性を持たせて設計する必要が
あるので、コリメータ装置3、分散素子4および集光装
置5を独立して設計することができない。そこで、分光
計の仕様を変更する場合には、分光装置16ごと取り替
える必要があり、経済的ではない。また、対称性の良い
位置では、射出スリット6の位置における結像性能は比
較的良いが、例えば射出スリット6の位置にCCD等の
複数の素子を有する検出器を配置して複数の波長を同時
に観測する場合等、入射スリット2と射出スリット6上
の集光位置が対称な位置からずれやすく、十分な結像性
能を得ることが困難となる。さらに、波長分散量が式
(2)に示されるように集光装置5の焦点距離f3に依
存することから、分散素子4を単位波長当たりの分散角
の異なるものに交換するだけでは所望の波長分散量が得
られない場合が生じてしまう。このような場合には、集
光装置5の焦点距離を変化させる必要が生じ、対称性の
問題から、集光装置5と共にコリメータ装置3も交換す
る必要があり、経済的ではない。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、前方の光学系に引きずられるこ
となく、仕様に合わせて構成部品を独立して設計できる
ようにした分光計を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る分光計
は、入射集光装置、入射スリットおよびコリメータ装置
が該入射スリットを該入射集光装置の後焦点位置および
該コリメータ装置の前焦点位置に位置するように配置さ
れて構成され、入射光を入射集光装置により集光し、集
光された光の視野を入射スリットにより絞り、視野を絞
られた光をコリメータ装置により平行光に変換して出射
するアフォーカル装置と、上記アフォーカル装置の出射
瞳上に配置され、該アフォーカル装置から出射された平
行光を光の波長毎に異なる方向に分散する分散素子と、
上記分散素子の後段に配置され、該分散素子により分散
された光を集光する集光装置とを備えたものである。
【0009】また、上記アフォーカル装置は、入射スリ
ットと、放物面の回転対称軸を上記入射スリットの中心
を通し、該放物面を上記入射スリットに向けて、上記入
射スリットの中心から該放物面の焦点距離離れた位置に
配置された第1の放物面鏡と、放物面の回転対称軸を上
記第1の放物面鏡の放物面の回転対称軸に一致させ、該
放物面を上記入射スリットの中心を挟んで上記第1の放
物面鏡の放物面に相対するように、上記入射スリットの
中心から該放物面の焦点距離離れた位置に配置された第
2の放物面鏡とから構成されているものである。
【0010】また、絞りが上記分散素子上に設けられて
いるものである。
【0011】また、上記アフォーカル装置、上記分散素
子および上記集光装置の少なくとも1つが着脱可能に配
設されているものである。
【0012】また、上記アフォーカル装置、上記分散素
子および上記集光装置の少なくとも1つが複数個入れ替
え可能に配設されているものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る分
光計を示す構成図である。図において、アフォーカル装
置9は、入射集光装置1、入射スリット2およびコリメ
ータ装置3からなり、入射スリット2を入射集光装置1
の後焦点位置およびコリメータ装置3の前焦点位置に位
置するように一体に組み上げられて構成され、入射光を
入射集光装置1により入射スリット2上に集光し、入射
スリット2を通過して視野を絞られた光をコリメータ装
置3により平行光として出射するものである。そして、
分散素子4が、アフォーカル装置9の射出瞳上に配置さ
れている。さらに、集光装置5が、分散素子4により波
長毎に異なった分散角で分散された光を射出スリット6
に集光するように分散素子4の後段に配置されている。
【0014】つぎに、この実施の形態1の動作について
説明する。入射集光装置1から入射した光は入射スリッ
ト2上に集光され、光の視野を絞られてコリメータ装置
3に入射する。そして、コリメータ装置3に入射した光
は、コリメータ装置3により平行光とされ、分散素子4
に入射される。分散素子4に入射した光は、分散素子4
により波長毎に異なった分散角を与えられ、波長により
異なった方向に分散される。分散素子4により分散され
た光は、集光装置5により射出スリット6上に波長毎に
異なった位置に集光される。そして、射出スリット6を
通過した光は、射出スリット6の後段に配置された検出
器(図示せず)により検出される。
【0015】ここで、光学系の射出瞳上を通過する光の
中心は、必ず射出瞳の中心と一致する。従って、アフォ
ーカル装置9から出射された平行光の中心は、アフォー
カル装置9の射出瞳の中心と一致する。ここでは、分散
素子4はアフォーカル装置9の射出瞳上に、中心が一致
するように配置されているので、アフォーカル装置9か
ら出射された平行光の中心は必ず分散素子4の中心を通
ることになる。そこで、入射光は、アフォーカル装置9
を通過した後、波長毎に光の中心が分散素子4の位置で
光軸と交差する平行光に変換され、集光装置5により波
長毎に出射スリット6上の異なる位置に集光される。従
って、集光装置5は、アフォーカル装置9の射出瞳、即
ち分散素子4が形成する瞳から波長により異なる方向に
進行する平行光を集光する。射出瞳径が一定になるよう
に新たにアフォーカル装置9を構成すれば、アフォーカ
ル装置9の射出瞳を分散素子4上に配置することによ
り、分散素子4から射出される光の進行方向は変化しな
い。従って、集光装置5はアフォーカル装置9を変更す
る前と同じ結像性能を保持する。同様に、分散素子4が
形成する瞳から射出する平行光を集光するように、集光
装置5を複数設計すれば、集光装置5はアフォーカル装
置9によらず、自由に交換することができる。また、分
散素子4はアフォーカル装置9より入射した平行光を波
長により異なる方向に反射するが、分散素子4を異なる
波長分散量Δd/Δλを持つものに変更した場合、観測
可能な波長域は変化するが、平行光の進行方向は変わら
ないので、集光装置5の結像性能を保持したまま分散素
子4の変更が可能となる。従って、分光計の結像性能を
保持したまま、アフォーカル装置9、分散素子4および
集光装置5をそれぞれ独立して変更することが可能とな
る。
【0016】このように、上記実施の形態1によれば、
分散素子4がアフォーカル装置9の出射瞳上に配置され
ているので、集光装置5に要求される仕様が前段の光学
系に引きずられることがなく、つまり集光装置5がコリ
メータ装置3と対称性をもつ必要がなく、アフォーカル
装置9、分散素子4および集光装置5を独立して設計す
ることができる。そこで、他の構成部品に引きずられる
ことなく、仕様に合わせて構成部品を独立して設計で
き、分光計の作製が容易となるという効果が得られる。
【0017】なお、上記実施の形態1では、図1におい
て、入射集光装置1、コリメータ装置3および集光装置
5を便宜上1枚のレンズで示しているが、これらは1枚
のレンズで構成されるものとは限らず、それぞれ複数枚
のレンズまたは反射鏡で構成されてもよいことは言うま
でもないことである。また、上記実施の形態1では、射
出スリット6を通過した光を射出スリット6の後段に配
置された検出器により検出するものとしているが、射出
スリット6に代えて、検出器を射出スリット6の位置に
配置するようにしてもよい。
【0018】実施の形態2.この実施の形態2では、絞
りが分散素子4上に設けられている。なお、他の構成は
上記実施の形態1と同様に構成されている。この種分光
計においては、すべての視野角で光の中心が一致する場
所に、例えば円形の開口(絞り)を置くと、その開口の
大きさで入射光量を調整できる。この時、光の中心がず
れていると、視野角によってケラレ量が異なるため、光
量が視野角によって異なることになる。この実施の形態
2では、絞りを分散素子4上に設けている。そこで、ア
フォーカル装置9から平行となって出射された光の中心
が分散素子4の中心を通るように構成されているので、
分散素子4上に設けられた絞りにより、視野角に拘わら
ず光学計の光量を精度よく調整することができる。
【0019】実施の形態3.図2はこの発明の実施の形
態3に係る分光計を示す断面図である。図において、ア
フォーカル装置を収納する収納ボックス20は、入射集
光装置、入射スリットおよびコリメータ装置が内部に所
定の位置関係で収納されている。この収納ボックス20
はその相対する両側面に入射窓21、出射窓(図示せ
ず)が設けられ、さらに係合穴が穿設された位置決め片
22が下部の四隅に設けられている。そして、この収納
ボックス20は、位置決め片22の係合穴に分光計のケ
ース23の内底面に立設された位置決めピン24を通し
て位置決めされ、ケース23に取り付けられた蓋25の
裏面に設けられた板バネ26に押圧されて固定されて、
ケース23内に収納されている。さらに、図示していな
いが、分散素子4、集光装置5および出射スリット6が
収納ボックス20の後段に所定の位置関係でケース23
内に収納されている。
【0020】この実施の形態3では、入射窓21から収
納ボックス20内に入射した光は、入射集光装置により
入射スリット上に集光され、入射スリットにより光の視
野を絞られた後、コリメータ装置により平行光とされ
て、出射窓から出射され、アフォーカル装置の出射瞳上
に配置された分散素子に入射される。そして、分散素子
4により分散された光は、集光装置により射出スリット
上に波長毎に異なった位置に集光され、射出スリットを
通過した光が、射出スリットの後段に配置された検出器
により検出される。この収納ボックス20は、位置決め
片22の係合穴とケース23の内底面に立設された位置
決めピン24との係合により位置決めされる。そして、
この収納ボックス20は、蓋25を取り外すことによ
り、ケース23から取り出すことができる。
【0021】この実施の形態3においても、分散素子が
アフォーカル装置の出射瞳上に配置されているので、ア
フォーカル装置、分散素子および集光装置を独立して設
計することができる。そして、アフォーカル装置を収納
する収納ボックス20が着脱可能に配設されている。そ
こで、視野角の異なるように設計されたアフォーカル装
置を収納した収納ボックス20を複数用意しておけば、
それらを入れ替えることで、視野角を容易に変更させる
ことができる。このように、この実施の形態3によれ
ば、1つの分光計で異なる視野角を測定することがで
き、視野角可変の分光計を得ることができる。また、ア
フォーカル装置のみを設計しなおすだけで分光計の仕様
を変えられるようになり、分光計の仕様を容易に、か
つ、経済的に変更することができる。
【0022】なお、上記実施の形態3では、アフォーカ
ル装置を着脱可能に配設するものとしているが、アフォ
ーカル装置を固定し、分散素子あるいは集光装置を着脱
可能に配設するようにしてもよい。この場合、単位波長
当たりの分散角Δθ/Δλの異なる分散素子あるいは焦
点距離f3の異なる集光装置を複数用意しておけば、そ
れらを入れ替えることで、波長分散量を容易に変更する
ことができるので、1つの分光計で異なる波長分散量を
与えることができ、分解能可変の分光計を得ることがで
きる。また、分散素子あるいは集光装置を設計しなおす
だけで分光計の仕様を変えられるようになり、分光計の
仕様を容易に、かつ、経済的に変更することができる。
また、アフォーカル装置、分散素子および集光装置を着
脱可能に配設するようにしてもよい。この場合、視野角
可変かつ分解能可変の分光計を得ることができる。
【0023】実施の形態4.図3はこの発明の実施の形
態4に係る分光計を示す構成図である。図において、分
光計のハウジング28は、入射側が光軸と直交する方向
に延出した形状に構成されている。そして、ガイドレー
ル29がハウジング28の入射側の底面に光軸と直交す
る方向に延設されている。アフォーカル装置9を収納す
る収納ボックス30は、入射集光装置1、入射スリット
2およびコリメータ装置3が内部に所定の位置関係で収
納されている。この収納ボックス30はその相対する両
側面に入射窓31、出射窓32が設けられている。そし
て、視野角の異なる3基の収納ボックス30が、ガイド
レール29に案内されて光軸と直交する方向に移動可能
にハウジング28内に収容されている。また、分散素子
4がアフォーカル装置9の出射瞳上に位置するようにハ
ウジング28内に収納され、さらに、集光装置5および
出射スリット6が分散素子4の後段に所定の位置関係で
ハウジング28内に収納されている。
【0024】この実施の形態4では、3基の収納ボック
ス30が、ガイドレール29に案内されて移動され、そ
のうちの1基が所定位置に配置される。そして、入射窓
31から収納ボックス30内に入射した光は、入射集光
装置1により入射スリット2上に集光され、入射スリッ
ト2により光の視野を絞られた後、コリメータ装置3に
より平行光とされて、出射窓32から出射され、アフォ
ーカル装置9の出射瞳上に配置された分散素子4に入射
される。そして、分散素子4により分散された光は、集
光装置5により射出スリット6上に波長毎に異なった位
置に集光され、射出スリット6を通過した光が、射出ス
リット6の後段に配置された検出器(図示せず)により
検出される。
【0025】この実施の形態4においても、分散素子4
がアフォーカル装置9の出射瞳上に配置されているの
で、アフォーカル装置9、分散素子4および集光装置5
を独立して設計することができる。そして、アフォーカ
ル装置9を収納する複数の収納ボックス30が入れ替え
可能にハウジング28内に配設されている。そこで、視
野角の異なるように設計されたアフォーカル装置9を収
納した収納ボックス30を複数用意しておけば、それら
を入れ替えることで、視野角を容易に変更させることが
できる。このように、この実施の形態4によれば、1つ
の分光計で異なる視野角を測定することができ、視野角
可変の分光計を得ることができる。また、アフォーカル
装置のみを設計しなおすだけで分光計の仕様を変えられ
るようになり、分光計の仕様を容易に、かつ、経済的に
変更することができる。
【0026】なお、上記実施の形態4では、アフォーカ
ル装置9を入れ替え可能に複数配設するものとしている
が、アフォーカル装置9を固定し、分散素子4あるいは
集光装置5を入れ替え可能に複数配設するようにしても
よい。この場合、単位波長当たりの分散角Δθ/Δλの
異なる分散素子4あるいは焦点距離f3の異なる集光装
置5を複数用意しておけば、それらを入れ替えること
で、波長分散量を容易に変更することができるので、1
つの分光計で異なる波長分散量を与えることができ、分
解能可変の分光計を得ることができる。また、分散素子
あるいは集光装置を設計しなおすだけで分光計の仕様を
変えられるようになり、分光計の仕様を容易に、かつ、
経済的に変更することができる。また、アフォーカル装
置9、分散素子4および集光装置5を入れ替え可能にそ
れぞれ複数配設するようにしてもよい。この場合、視野
角可変かつ分解能可変の分光計を得ることができる。
【0027】実施の形態5.図4はこの発明の実施の形
態5に係る分光計におけるアフォーカル装置を示す構成
図である。図において、アフォーカル装置9は、焦点距
離f1を有する第1の放物面鏡11および焦点距離f2
有する第2の放物面鏡12がそれぞれの回転対称軸がx
軸14上にのるように配置され、第1の放物面鏡11が
その放物面をx=f1の位置に配置され、第2の放物面
鏡12がその放物面をx=−f2の位置に配置され、さ
らに入射スリット2がx=0の位置に配置されて構成さ
れている。また、x=0を通り、x軸14に垂直な方向
にy軸をとり、入射絞り10がその中心をx=0、y=
hの位置に配置されている。ここで、第1の放物面鏡1
1が入射集光装置に相当し、第2の放物面鏡12がコリ
メータ装置に相当している。そこで、このアフォーカル
装置9の出射瞳13の中心位置は、x=0、y=−h/
1×f2となり、図示していないが分散素子が中心位置
をx=0、y=−h/f1×f2としてy軸上に配置され
ることになる。
【0028】つぎに、この実施の形態5の動作について
説明する。入射絞り10で絞られた入射光は第1の放物
面鏡11により入射スリット2上に集光され、光の視野
を絞られて第2の放物面鏡12に入射する。そして、第
2の放物面鏡12に入射した光は、第2の放物面鏡12
により平行光とされ、分散素子に入射される。分散素子
に入射した光は、分散素子により波長毎に異なった分散
角を与えられ、波長により異なった方向に分散され、そ
の後集光装置により射出スリット上に波長毎に異なった
位置に集光される。そして、射出スリットを通過した光
は、射出スリットの後段に配置された検出器により検出
される。
【0029】ここで、分散素子はアフォーカル装置9の
射出瞳上に配置されているので、アフォーカル装置9か
ら出射された平行光の中心は必ず分散素子の中心を通る
ことになる。そこで、入射光は、アフォーカル装置9を
通過した後、波長毎に光の中心が分散素子の位置で光軸
と交差する平行光に変換され、集光装置により波長毎に
出射スリット上の異なる位置に集光される。なお、放物
面鏡の回転対称軸とは、y=ax2で表される放物線の
式におけるy軸に相当し、放物面とは、該放物線を回転
対称軸で回転させた時に形成される面に相当する。
【0030】この実施の形態5では、第1の放物面鏡1
1の位置は焦点距離f1のみに依存し、第2の放物面鏡
12の焦点距離f2には依存しない。同様に、第2の放
物面鏡12の位置は焦点距離f2のみに依存し、第1の
放物面鏡11の焦点距離f1には依存しない。すなわ
ち、第1および第2の放物面鏡11、12の焦点距離f
1、f2は独立して決めることができる。従って、第1お
よび第2の放物面鏡11、12は独立して設計すること
ができ、設計が容易となる。また、既存の放物面鏡を用
いることにより、コストの削減を図ることができる。ま
た、第1の放物面鏡11の位置は第2の放物面鏡12の
焦点距離に依存しないので、焦点距離faの第1の放物
面鏡11を用いる場合、入射絞り10の中心位置をha
=h/f1×faとすれば、アフォーカル装置9の出射
瞳の中心位置は、x=0、y=−ha/fa×f2=−
h/f1×f2となり、一定となる。従って、入射絞り1
0と第1の放物面鏡11とを入れ替えることで、アフォ
ーカル装置9の出射瞳の位置を変化させることなく、入
射集光装置としての焦点距離をf1からfaに変えるこ
とができ、分光計の視野角を変更することができる。ま
た、図示していないが、分散素子がアフォーカル装置9
の出射瞳上に配置されているので、上記実施の形態1と
同様に、分散素子および集光装置を独立して設計でき
る。そして、集光装置を焦点距離f3の異なる集光装置
にあるいは分散素子を分散角の異なる分散素子を代える
ことにより、波長分散量を変化させることができる。こ
のように、この実施の形態5においても、上記実施の形
態1と同様の効果が得られる。
【0031】なお、上記実施の形態5では、入射絞り1
0を配置するものとしているが、出射瞳により入射絞り
は決まるため、入射絞りはなくてもよい。
【0032】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0033】この発明によれば、入射集光装置、入射ス
リットおよびコリメータ装置が該入射スリットを該入射
集光装置の後焦点位置および該コリメータ装置の前焦点
位置に位置するように配置されて構成され、入射光を入
射集光装置により集光し、集光された光の視野を入射ス
リットにより絞り、視野を絞られた光をコリメータ装置
により平行光に変換して出射するアフォーカル装置と、
上記アフォーカル装置の出射瞳上に配置され、該アフォ
ーカル装置から出射された平行光を光の波長毎に異なる
方向に分散する分散素子と、上記分散素子の後段に配置
され、該分散素子により分散された光を集光する集光装
置とを備えたので、前方の光学計に引きずられることな
く、仕様に合わせて構成部品を独立して設計でき、作製
の容易な分光計が得られる。
【0034】また、上記アフォーカル装置は、入射スリ
ットと、放物面の回転対称軸を上記入射スリットの中心
を通し、該放物面を上記入射スリットに向けて、上記入
射スリットの中心から該放物面の焦点距離離れた位置に
配置された第1の放物面鏡と、放物面の回転対称軸を上
記第1の放物面鏡の放物面の回転対称軸に一致させ、該
放物面を上記入射スリットの中心を挟んで上記第1の放
物面鏡の放物面に相対するように、上記入射スリットの
中心から該放物面の焦点距離離れた位置に配置された第
2の放物面鏡とから構成されているので、アフォーカル
装置を簡易な構成で構成することができる。
【0035】また、絞りが上記分散素子上に設けられて
いるので、視野角に拘わらず光量を高精度に調整するこ
とができる。
【0036】また、上記アフォーカル装置、上記分散素
子および上記集光装置の少なくとも1つが着脱可能に配
設されているので、分光計の仕様を容易に、かつ、経済
的に変更することができる。
【0037】また、上記アフォーカル装置、上記分散素
子および上記集光装置の少なくとも1つが複数個入れ替
え可能に配設されているので、分光計の仕様を容易に、
かつ、経済的に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る分光計を示す
構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態3に係る分光計を示す
断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態4に係る分光計を示す
構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態5に係る分光計におけ
るアフォーカル装置を示す構成図である。
【図5】 従来の分光計を示す構成図である。
【図6】 従来のエバート型分光計を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 入射集光装置、2 入射スリット、3 コリメータ
装置、4 分散素子、5 集光装置、9 アフォーカル
装置、11 第1の放物線鏡(入射集光装置)、12
第2の放物線鏡(コリメータ装置)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 泰志 茨城県つくば市千現2丁目1番1号 宇宙 開発事業団 筑波宇宙センター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射集光装置、入射スリットおよびコリ
    メータ装置が該入射スリットを該入射集光装置の後焦点
    位置および該コリメータ装置の前焦点位置に位置するよ
    うに配置されて構成され、入射光を入射集光装置により
    集光し、集光された光の視野を入射スリットにより絞
    り、視野を絞られた光をコリメータ装置により平行光に
    変換して出射するアフォーカル装置と、 上記アフォーカル装置の出射瞳上に配置され、該アフォ
    ーカル装置から出射された平行光を光の波長毎に異なる
    方向に分散する分散素子と、 上記分散素子の後段に配置され、該分散素子により分散
    された光を集光する集光装置とを備えたことを特徴とす
    る分光計。
  2. 【請求項2】 上記アフォーカル装置は、入射スリット
    と、放物面の回転対称軸を上記入射スリットの中心を通
    し、該放物面を上記入射スリットに向けて、上記入射ス
    リットの中心から該放物面の焦点距離離れた位置に配置
    された第1の放物面鏡と、放物面の回転対称軸を上記第
    1の放物面鏡の放物面の回転対称軸に一致させ、該放物
    面を上記入射スリットの中心を挟んで上記第1の放物面
    鏡の放物面に相対するように、上記入射スリットの中心
    から該放物面の焦点距離離れた位置に配置された第2の
    放物面鏡とから構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の分光計。
  3. 【請求項3】 絞りが上記分散素子上に設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の分光
    計。
  4. 【請求項4】 上記アフォーカル装置、上記分散素子お
    よび上記集光装置の少なくとも1つが着脱可能に配設さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載の分光計。
  5. 【請求項5】 上記アフォーカル装置、上記分散素子お
    よび上記集光装置の少なくとも1つが複数個入れ替え可
    能に配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載の分光計。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7248360B2 (en) * 2004-04-02 2007-07-24 Ppd Biomarker Discovery Sciences, Llc Polychronic laser scanning system and method of use
CN106773459A (zh) * 2016-12-16 2017-05-31 歌尔股份有限公司 一种用于相机的对焦方法、装置及相机
JP2018009885A (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 株式会社島津製作所 分光器

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