JPH1128051A - 蟹脚の殻切断方法及びそれに用いる装置 - Google Patents

蟹脚の殻切断方法及びそれに用いる装置

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JPH1128051A
JPH1128051A JP9202366A JP20236697A JPH1128051A JP H1128051 A JPH1128051 A JP H1128051A JP 9202366 A JP9202366 A JP 9202366A JP 20236697 A JP20236697 A JP 20236697A JP H1128051 A JPH1128051 A JP H1128051A
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crab leg
crab
cutting blade
blade
cutting
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JP9202366A
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Toshio Oizumi
敏夫 大泉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来手作業に頼っていた蟹脚の切断を機械的
な方法で行ない、切断面を美しく、蟹脚の姿は元の姿に
近くし、しかも食べ易くする。 【解決手段】 横置した蟹脚の殻の上下両面のうち、片
面の一部分のみを切断せずに残す方法を提供する。その
ための装置として、(A)高速で回転する薄刃の回転切
断刃と、(B)回転切断刃の切断力で蟹脚が逃げないよ
うに蟹脚の関節を当てがう当て駒と、(C)回転切断刃
が蟹脚を切断する際の回転切断刃の逃げ場である刃受け
用長穴と、(D)横置した蟹脚の殻の上下両面のうち片
面の一部分のみを切断せずに残すために、回転切断刃と
蟹脚との位置関係を調整する案内機構と、(E)回転切
断刃の回転面に対して、平行に刃受け用長穴を直線移動
させるための直線運動機構と、から成る装置を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蟹料理に用いる生
蟹、茹で蟹、冷凍生蟹などの蟹脚を機械的に切断する方
法及びそれに用いる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蟹脚の機械的な加工方法としては、既に
公開されている文献として、特開平6−181678号
がある。併し本発明は、これとは全く無関係になされた
ものであり、方法も装置も、両者は全く異なるものであ
る。敢えて論ずるならば、本発明によって遂行される作
業は、従来は全く料理人の手作業であったと言うほかは
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】併しながら、蟹料理の
うち料理人の手作業で行なわれるこの工程は、大変な重
労働であると同時に危険を伴う工程でもあった。これは
多人数の料理が集中したような場合に、特にその傾向が
著しいと言える。そこで本発明は、この工程を機械化す
ることにより、料理人の負担を軽減すると共に、当業界
の合理化にも寄与しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
蟹脚の殻切断方法は、蟹脚を横置し、その筒状の殻の上
面と下面とを一つの切断面で、蟹脚の長手方向に切断す
るに際し、殻の上下両面のうち、片方の面の一部分を切
断せずに残すことを特徴とするものである。
【0005】更に、蟹脚の長手方向に相対的に移動しな
がら、切断して行く回転切断刃と蟹脚との、接触の深さ
を相対的に一時的に浅くすることにより、蟹脚の一部分
を切断せずに残す方法も本発明に係るものである。
【0006】本発明の実施の最も一般的な方法は、蟹脚
を脚の先の方から付け根の方へ向かって切断して行き、
最後に脚の付け根の部分で殻の下面の一部を切断せずに
残すような上記の方法である。
【0007】又、前記の蟹脚の殻切断方法に用いるため
の本発明に係る蟹脚の殻切断装置は、(A)回転切断刃
と(B)この回転切断刃が蟹脚を切断するために蟹脚に
接触した時に、蟹脚が回転切断刃の切断力で逃げないよ
うに、回転切断刃の蟹脚との接触部分での回転方向の先
の蟹脚の一端に当てる当て駒と(C)蟹脚を切断する回
転切断刃が蟹脚の下面を貫いても尚、下方に逃げられる
ように設けた刃受け用長穴を有する蟹脚受け台と(D)
蟹脚の上下両面のうち片方の面の一部分を残して切断す
るために、回転切断刃と蟹脚との接触の深さを調整する
ための案内機構とから成り、更に(E)回転切断刃と刃
受け用長孔とを互いに平行に直線的な相対運動をさせる
ための直線運動機構をも付設すれば更に完全なものとな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき、図面を参照して説明する。図1においてベアリン
グ1を介して本体台2に取り付けられた回転切断刃回転
軸3の先端には蟹脚切断用の回転切断刃4が取り付けら
れる。刃受け台5上の蟹脚受け台6に載せられ、その一
端(通常は脚の付け根側の関節B、7a)を当て駒8に
当てられた蟹脚9は、この回転切断刃4で切断される
(図7参照)。
【0009】回転切断刃4は外径80mm前後のものが
適当であるが、刃の厚みは0.5mm以下のものがよ
く、材質にもよるが0.1mm程度まで可能で、薄い
程、蟹脚9の傷みが少ないので歓迎される。回転切断刃
の円周上のギザギザ10はあってもよいし、なくてもよ
い。あった方が能率は上がるが、ない方が切りカスが少
ない。回転切断刃の回転数は特に限定される範囲はない
が、通常1500〜2000rpmである。(図5参
照)
【0010】回転切断刃4と蟹脚9との関係について
は、回転切断刃4はラック台11上に設けられた後記す
るラック12の形状に従って(図3参照)本体台2と共
に上下するのに対し、蟹脚9は刃受け台5と共に回転切
断刃4に平行に、(図1における前後方向に)直線運動
をして所定の切断をされる。蟹脚9が刃受け台5と共に
回転切断刃4の切断面に対して平行に動く直線運動は、
相対的なものであって蟹脚9や刃受け台5を静止させ
て、回転切断刃4を平行移動させてもよいが、構造上
は、本実施例のように蟹脚9や刃受け台5側を動かした
方が無理がない。
【0011】当て駒8と蟹脚受け台6と刃受け台5とは
必ずしも別々の部品であることを要さず、一体のもので
あってもよく、特に蟹脚受け台6は刃受け台5に蟹脚9
を載せるための凹み13を作り、刃受け用長穴14を設
けただけでも、本発明の蟹脚受け台6に相当するもので
ある。蟹脚受け台と刃受け台とを別部品とした場合、刃
受け台の刃受け用長穴は、蟹脚受け台のそれよりも巾広
く開けておくことが出来るのである。又、蟹脚受け台の
凹み13も必ずしも必要なものではない。(図9参照)
【0012】図2では主として基台15と本体台2との
関係を示す。基台15上に固定されたU字型メタル台1
6に嵌め込まれた支持軸17によって、本体台2は基台
15に取り付けられている。基台15には台脚40を設
けると清掃もし易いので衛生的である。スイッチ兼用ハ
ンドル18を持ち上げると、本体台2の、支持軸17よ
りも左側の部分は、支持軸17を支点として上方へ上が
り、下限位置調整ボルト19の下端は基台15から離
れ、ラック12とラックギヤ20との噛み合いも外れ
る。(図3はこの状態を示している)
【0013】下限位置調整ボルト19は、ラック台11
上に固定されたラック12と、本体台2にラックギヤ軸
21を介して取り付けられたラックギヤ20との噛み合
わせの深さ(バックラッシ)を調節するためのボルトで
ある。
【0014】上限位置調整金具22はスイッチ兼用ハン
ドル18を持って本体台2を持ち上げた時、本体台2の
左端が上がりすぎないために上限を制限するための金具
である。
【0015】スイッチ兼用ハンドル18は、上記のよう
にラック12とラックギヤ20との噛み合わせを外した
り、噛ませたりするためのハンドルであると同時に、ラ
ックギヤ20を回転させるためのスイッチとしての役目
も持っている。このスイッチとしての機能は、このスイ
ッチ兼用ハンドル18を、向かって時計方向に回転させ
ることにより、折曲点23から先のレバー部分がラック
ギヤ20のスイッチを押える(入れる)ことにより達成
される。後記するように、これが蟹脚切断の開始であ
る。
【0016】主モーター24は高速回転をする回転切断
刃4用であり、もう一つのモーター25は、ラックギヤ
用減速装置26を介して、本体台2の下部に取り付けら
れたラックギヤ20を回転させることにより、後記する
ラック12を、すなわちラック台11をも左右に(図1
では前後に)動かして、これと固定的な位置関係にある
刃受け台5を左右に(図1では前後に)動かす。
【0017】図3は請求項4及び5で言う案内機構の一
例として、ラック12とラックギヤ20との関係を示
す。ラックギヤ20及びラックギヤ軸21は図1では本
体台2の下に隠れていたものである。図3では特に変形
点27a,27bを有するラック12について述べる。
この装置に用いるラック12は、変形点27a,27b
を有することが大きな特徴である。本体台2の下部に取
り付けられたラックギヤ部28内のラックギヤ20は図
3ではラック12と離れているが、スイッチ兼用ハンド
ル18を持って本体台2を押し下げると下限位置調整ボ
ルト19の下端が基台15に接するまで、本体台2の支
持軸17よりも左側の部分は、支持軸17を支点として
弧を描いて下方へ下がる。
【0018】下限位置調整ボルト19が基台15に接し
た位置で、ラック12とラックギヤ20とは正常に噛み
合うように調整してある。この状態でスイッチ兼用ハン
ドル18を右に回すと折曲点23を有するレバー29が
ラックギヤ20のスイッチをONにする。そこでラック
ギヤ20が回転し、ラック12を図3の左方へと送って
行く。すなわち蟹脚9の切断が開始される。
【0019】ラック12はラック台11に固定されてい
るから、ラックギヤ20が回転し、ラック12が図の左
方へ送られるとラック台11も同様に動くと共に、ラッ
ク台11に対して刃受け台取付調整ボルト30で固定さ
れている刃受け台5も同時に左方へ(図1では手前に)
送られる。この状態(ラック12とラックギヤ20とが
噛み合った状態)では、回転切断刃4の位置(最下点)
は、蟹脚9の下面よりも低い位置、すなわち蟹脚受け台
6の刃受け用長穴14(図1,図5参照)に達している
から(刃受け台5の高さを、刃受け台取付調整ボルト3
0でそのように調整してあるから)、ラックギヤ20が
回転し、ラック12が左方へ送られると、蟹脚9の切断
が進行する。この時の切断は蟹脚9の殻の上面も下面も
切断される。
【0020】更にラック12が左方へ送られて切断が進
行し、終りに近づくと、ラック12の変形点27aがラ
ックギヤ20に接する点でラックギヤ20の位置が上方
へ移動を開始する。そして変形点27bで上方への移動
が終る。この時ラックギヤ部28と共に本体台2、回転
切断刃4も一体のものとして上方へ移動するが、刃受け
台5や蟹脚9は上方へ移動しないので、回転切断刃4と
蟹脚9との接触の深さは相対的に浅くなる。そして、こ
の浅くなった時点で、蟹脚9の殻の上面だけを切断し、
下面は切断せずに残すような位置関係となる。そして、
このような位置関係に調整をするのがラック12の変形
点の形状と刃受け台取付調整ボルト30である。
【0021】又、ラック12の変形点は必ずしも切断の
終点近く(蟹脚9の付け根の関節部分)に設けるものと
は限らず、図10に示すような変形点27a、27bを
有するラック12を用いれば、蟹脚9の中間部分に於
て、上下両面のうちの片方の面(ここでは下面)の一部
分を切断せずに残すことが出来る。これは請求項1及び
2に於て記すところである。
【0022】図3のU字型メタル台16は、単に支持軸
17を支えるためのものであって、このU字型も設備簡
略化のために用いたもので、必ずしもこの形状にこだわ
るものではない。又、ここでは、案内機構の一例とし
て、ラック12とラックギヤ20との組合せを示した
が、案内機構としては、必ずしもラック12とラックギ
ヤ20を用いなくてもよいのであって、摩擦を利用する
案内機構なども本発明の実施の一形態である。又、案内
機構の有する案内と駆動の二つの要素を分担させて、案
内をガイドレールとローラーとによって、駆動をロープ
又はチェーンなどによる引張りか又は固体(例えばアー
ム)による押し出しなどによって行なわせることも又、
本発明の実施の一態様である。
【0023】図4に示す如く、ラック台11にはラック
12の他、引戻機構である所の引張ラセン31の一端及
び寸切ボルト32も固定されている。引張ラセン31の
他端は、ラック台11以外の更に基本的なベースとなる
台、例えば基台15に固定したものに取り付ければよ
い。引戻機構としては、必ずしも引張ラセン31である
必要はなく、他の弾性体の張力を利用してもよい。逆進
防止板バネ33を寸切ボルト32から離して寸切ボルト
32の逆進を妨げない状態にしてやると、引張ラセン3
1が働いて1回(蟹脚1本)の切断完了毎に、ラック台
11を切断開始の位置に引き戻す。この逆進防止板バネ
33と寸切ボルト32とは逆進防止機構の一例であっ
て、下限位置調整ボルト19の調整をした位置で、逆進
防止板バネ33が寸切ボルト32に接するように調整す
ることにより、切断作業中は逆進防止用の寸切ボルト3
2が取付けてあるラック台11の、ひいては刃受け台5
の逆進を防止する。
【0024】又直線運動機構35は、ラック台11、刃
受け台5ひいては刃受け用長穴14が、回転切断刃4に
平行に(すなわち、回転切断刃回転軸3に直角に)、直
線移動をするための機構である。回転切断刃4が刃受け
用長穴14の周辺部に接触してその刃先を傷めないため
にもこの機構は必要である。この直線運動機構35は精
密ボールスライド35aと案内レール35bとから成る
もので(図6参照)、精密ボールスライド35aと固定
的な位置関係にあるラック台11や刃受け台5は、この
精密ボールスライド35aと共に直線的に移動する。ラ
ック台11の一端(図の左端)には、刃受け台取付調整
ボルト30用の穴34が2ケ開けてある。
【0025】図5は刃受け台5を装置全体(図1参照)
の左側から見た所である。この図5において、回転切断
刃4はこの位置で回転し、刃受け台5が右方へ移動して
蟹脚9の切断が行なわれる。刃受け台5の上に固定した
形の蟹脚受け台6には、図9に於て示す如く、蟹脚9を
載せるための凹み13を持たせるのがよい。又刃受け台
5そのものに凹みを持たせて蟹脚受け台6とすることも
可能である。
【0026】蟹脚受け台6及び刃受け台5の蟹脚受け台
との重なり部分には、回転切断刃4が、蟹脚9を切断し
ながら移動して行くための刃受け用長穴14が設けてあ
る。この刃受け用長穴14は当て駒8にも設けるのであ
る。
【0027】当て駒8はその形状を図7及び図8に於て
示す所である。当て駒の凹み37はなくてもよいが、あ
った方が作業の安全と能率の点で優れている。当て駒8
はその形状から見て、通常は刃受け台5とは別個に作っ
た部品を刃受け台5に取り付けるのであるが、これを蟹
脚受け台6と共に又はこれとは別個に刃受け台5と一体
のものとして作ることも又、本発明の範囲に属するもの
である。
【0028】これらを別個の部品として作る場合は、刃
受け台5は合成樹脂板で、当て駒8と蟹脚受け台6とは
ステンレス・スチールで作るのが通常である。又、蟹脚
受け台6に充分の厚みがあれば、刃受け台5そのものに
は、刃受け用長穴14を設けなくてもよい場合もあり得
る。
【0029】図6では、回転切断刃4、ラックギヤ2
0、ラック12、直線運動機構35(35a、35b)
等の相互の位置関係を示す。但し回転切断刃4とラック
ギヤ20が、同じ場所で上下に移動した所を画くべき所
を、この図では左右の2ケ所に画いたが、これは図が重
なって見にくくなるのを防ぐためである。本来ならば、
同じ地点で回転切断刃4とラックギヤ20が上下に移動
し、直線運動機構35の精密ボールスライド35aやラ
ック12が左右に動いた図とすべき所なのである。
【0030】図6の場合、実際の工程では蟹脚切断の進
行と共に、直線運動機構のスライド部35aやラック1
2は、図の右方へ移動し、ラックの変形点においてラッ
クギヤ20と共に回転切断刃4が上方に移動して蟹脚9
の上面のみ切断の工程に入る。
【0031】図7は本発明に係る装置に蟹脚9を載せた
状態を示す。一点鎖線で示す線36は、回転切断刃4の
最下点の進行経路を示すものである。図中Aで示す範囲
が、殻の上面だけを切断され下面のみが切断されずに残
される部分である。又、回転切断刃4が蟹脚9を切断す
る範囲をDで示す。従ってAはDの範囲に含まれる。
【0032】当て駒の凹み37には、蟹脚の甲羅側の付
け根の関節B、7aを当てがい、爪側から切断して行
く。そして蟹脚の関節の中で一番堅い関節C、7bを上
下両面共に切断するのである。又蟹の鋏などの切断の際
には、鋏の先を当て駒に当てがって切断する方法も可能
である。
【0033】図8は、当て駒8と蟹脚受け台6と蟹脚9
との平面図であって、これらの関係に於て決まる切断範
囲をDで示す。この切断範囲の一部(当て駒の近く)で
は、図7で説明した如く、殻の上面だけが切断される。
すなわちAで示す範囲である。
【0034】図9は刃受け台5の一部と、蟹脚受け台6
と、当て駒8との部分断面図である。図9では、刃受け
台5にも刃受け用長穴14を設けてある。
【0035】図10は[0021]で述べたように、蟹
脚9の中間部分で、殻の片面の一部分のみを切断せずに
残すためのラック12の形状を示すものである。図中変
形点27aは、回転切断刃4の下限位置(すなわち、蟹
脚の両面切断)に相当し、変形点27bは、回転切断刃
4の上限位置(すなわち、蟹脚の片面切断)に相当す
る。更に正確には、変形点27aと27bの間の点に於
て、両面切断から片面切断に移行する。
【0036】以上本実施例は蟹脚9を上部から切断する
構造のものとして説明したが、回転切断刃4を下方から
蟹脚9に当てて切断する構造も又本発明の実施の一形態
である。
【0037】
【発明の効果】本発明は、上記の如くであるから、以下
に記載するような効果を奏する。
【0038】本発明の効果を論ずるに当たっては、従来
の手作業に対するものと、特開平6−181678号に
対するものとに分けて考える必要がある。
【0039】まず従来の包丁による手作業では、ギロチ
ン式である為に、殻がきれいに切れずに叩き割るのに近
いため、殻の内部の身がつぶれてしまう例が多かった
し、又解凍した後でないと料理が出来ないという不便さ
もあった。併し本発明による方法では、回転切断刃の円
周上のギザギザの有無は能率には影響があるにしても、
有無何れの場合にもその切断面の美しさは、包丁による
手作業に比べて格段に美しく、又冷凍生蟹を解凍せずに
加工出来るし、逆に切断後の冷凍も可能となったのであ
る。これは本発明に係る方法によれば、切断面がきれい
で、しかも一部分でつながっているために全体として元
の姿を崩さないことによって可能となったのである。
【0040】これは食卓に於て食する時にも言い得るこ
とで、薄刃で高速の回転切断刃で切断するから、切断面
がきれいで蟹脚が元の姿に近く、しかも極く一部しかつ
ながっていない為に、食するに際し、二つ割りにし易
く、食し易いという利点もある。
【0041】次に特開平6−181678号との比較に
於て論ずるならば、先に[0002]に於ても述べた如
く、本発明は特開平6−181678号とは、機械的に
加工をするという目的においては共通点があるものの、
切断された蟹脚の形状、切断の方法、又その装置等何れ
をとっても全く異なるものであって、上記の利点に加
え、更にこの特開平6−181678号と比較しても、
その切断された蟹脚の形状の美しさ、及び食卓での食べ
易さに於て優れているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の正面見取図である。
【図2】本発明に係る装置の右側面見取図である。
【図3】本体台、ラック台及び基台の関係を示す部分分
解の右側面見取図である。
【図4】本体台、ラック台、直線運動機構及び基台の関
係を示す部分分解の正面見取図である。
【図5】刃受け台の構造及び回転切断刃との関係を示す
刃受け台の右側面見取図である。
【図6】直線運動機構、ラック台、ラックギヤ、回転切
断刃等の関係を示す部分分解の左側面見取図である。
【図7】蟹脚の一端を当て駒に当て、回転切断刃の刃先
の経路を示す左側面図である。
【図8】蟹脚受け台、刃受け用長穴及び蟹脚の位置関係
と蟹脚の切断範囲との関係を示す平面図である。
【図9】刃受け台の一部と蟹脚受け台、当て駒の部分断
面図である。(図5のE−E断面図に相当)
【図10】変形ラックの一例を示す変形ラックの側面図
である。
【符号の説明】
1 ベアリング 2 本体台 3 回転切断刃回転軸 4 回転切断刃 5 刃受け台 6 蟹脚受け台 7a 蟹脚の関節B 7b 蟹脚の関節C 8 当て駒 9 蟹脚 10 回転切断刃のギザギザ 11 ラック台 12 ラック 13 蟹脚受け台の凹み 14 刃受け用長穴 15 基台 16 U字型メタル台 17 支持軸 18 スイッチ兼用ハンドル 19 下限位置調整ボルト 20 ラックギヤ 21 ラックギヤ軸 22 上限位置調整金具 23 折曲点 24 主モーター 25 モーター 26 ラックギヤ用減速装置 27a 変形点(回転切断刃の下限位置) 27b 変形点(回転切断刃の上限位置) 28 ラックギヤ部 29 レバー 30 刃受け台取付調整ボルト 31 引張ラセン 32 寸切ボルト 33 逆進防止板バネ 34 刃受け台取付調整ボルト用の穴 35 直線運動機構 35a 精密ボールスライド 35b 案内レール 36 回転切断刃の最下点の進行径路 37 当て駒の凹み 38 回転切断刃カバー 39 駆動装置カバー 40 台脚 A 殻の一部分が切断されずに残される範囲 D 全体の切断範囲(Aを含む)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蟹脚を横置し、その筒状の殻の上面と下
    面とを一つの切断面で蟹脚の長手方向に切断するに際
    し、殻の上下両面のうち片方の面の一部分を切断せずに
    残す蟹脚の殻切断方法。
  2. 【請求項2】 蟹脚の長手方向に相対的に移動しながら
    切断して行く回転切断刃と蟹脚との、接触の深さを相対
    的に一時的に浅くすることにより、蟹脚の一部分を切断
    せずに残す請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 蟹脚を、脚の先の方から付け根の方へ向
    かって切断して行き、最後に脚の付け根の部分で、殻の
    下面の一部分を切断せずに残す請求項1又は2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 (A)回転切断刃と(B)この回転切断
    刃が蟹脚を切断するために蟹脚に接触した時に、蟹脚が
    回転切断刃の切断力で逃げないように、回転切断刃の蟹
    脚との接触部分での回転方向の先の蟹脚の一端に当てる
    当て駒と(C)蟹脚を切断する回転切断刃が蟹脚の下面
    を貫いても尚、下方に逃げられるように設けた刃受け用
    長穴を有する蟹脚受け台と(D)蟹脚の上下両面のうち
    片方の面の一部分を残して切断するために回転切断刃と
    蟹脚との接触の深さを調整するための案内機構とから成
    る蟹脚の殻切断装置。
  5. 【請求項5】 (A)回転切断刃と(B)この回転切断
    刃が蟹脚を切断するために蟹脚に接触した時に、蟹脚が
    回転切断刃の切断力で逃げないように、回転切断刃の蟹
    脚との接触部分での回転方向の先の蟹脚の一端に当てる
    当て駒と(C)蟹脚を切断する回転切断刃が蟹脚の下面
    を貫いても尚、下方に逃げられるように設けた刃受け用
    長穴を有する蟹脚受け台と(D)蟹脚の上下両面のうち
    片方の面の一部分を残して切断するために回転切断刃と
    蟹脚との接触の深さを調整するための案内機構と(E)
    回転切断刃と刃受け用長穴とを互に平行に直線的な相対
    運動をさせるための直線運動機構とから成る蟹脚の殻切
    断装置。
  6. 【請求項6】 案内機構が、ラックギヤと変形点を有す
    るラックとから成る請求項4又は5に記載の蟹脚の殻切
    断装置。
  7. 【請求項7】 当て駒に凹みを持たせた請求項4,5又
    は6に記載の蟹脚の殻切断装置。
  8. 【請求項8】 直線運動機構が、精密ボールスライドと
    案内レールとから成る請求項4,5,6又は7に記載の
    蟹脚の殻切断装置。
  9. 【請求項9】 逆進防止機構を備えた請求項4,5,
    6,7又は8に記載の蟹脚の殻切断装置。
  10. 【請求項10】 引戻機構を備えた請求項4,5,6,
    7,8又は9に記載の蟹脚の殻切断装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5658400B1 (ja) * 2014-06-09 2015-01-21 富永 一 カニ姿弁当の製造法

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