JPH11279808A

JPH11279808A - 釣り用衣服

Info

Publication number: JPH11279808A
Application number: JP8159398A
Authority: JP
Inventors: Masahiko Matsumoto; 聖比古松本
Original assignee: Shimano Inc
Current assignee: Shimano Inc
Priority date: 1998-03-27
Filing date: 1998-03-27
Publication date: 1999-10-12

Abstract

(57)【要約】【課題】釣り針等の小物をポケット内に確実に収納す
ることができ、しかも収納された釣り針等を瞬時に取り
出すことができる釣り用衣服を提供することを課題とす
る。【解決手段】衣服本体１の外面に外布部材４が設けら
れることによりポケット５が形成されてなる釣り用衣服
において、前記衣服本体１の前記外布部材４で覆われる
被覆部３には、磁石２が取り付けられてなることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は釣り用衣服に関し、
更に詳しくは、釣り針等の小物を収容するポケットを有
する釣り用衣服に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、釣り用衣服として、外面側にポケ
ットを有する衣服が知られており、該ポケットに、釣り
場で使用するための釣り針やオモリを収容したケースを
収納して使用されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の釣り用衣服の場合、釣り針等を取り出すには、まず
ポケット内の釣り針ケースを取り出し、続いて該釣り針
ケースから釣り針を取り出さなければならず、作業が煩
雑であった。かかる問題を解消するために、ポケットに
釣り針等を直接入れて使用する方法もあるが、該方法で
は、釣り針等がポケットの底に沈み、取り出しにくいと
いう問題がある。また、上記の如く、ポケットに釣り針
ケースや釣り針等を収納しても、着用者が、作業中に前
屈みになる等身体を動かすことにより、該釣り針ケース
や釣り針がポケットから脱落するおそれがあった。

【０００４】本発明は、上記問題点に鑑み、釣り針等の
小物をポケット内に確実に収納することができ、しかも
収納された釣り針等を瞬時に取り出すことができる釣り
用衣服を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたもので、本発明に係る釣り用衣服
は、衣服本体１の外面に外布部材４が設けられることに
よりポケット５が形成されてなる釣り用衣服において、
前記衣服本体１の前記外布部材４で覆われる被覆部３に
は、磁石２が取り付けられてなることを特徴とする。

【０００６】本発明の釣り用衣服は、上記構成からなる
ため、ポケット５内部に磁石２を備え、該磁石２に釣り
針等の小物を保持させることができる。その際、釣り針
等は磁石２に確実に保持され、且つ該磁石２は外布部材
４で覆われているため周囲の物と直接接触せず、着用者
が身体を動かす等しても釣り針等が磁石２から離脱する
おそれが少ない。また、万一釣り針等が磁石２から離脱
しても、ポケット５の底部に落ちる可能性が高く、衣服
から脱落するおそれは極めて少ない。

【０００７】更に、磁石２に保持された釣り針等は、容
易に取り外すことができ、ポケット５から迅速に取り出
すことができる。

【０００８】特に請求項２の如く、前記磁石２が、可撓
性を有し且つシート状に形成されてなれば、着用時、該
磁石２が着用者の身体に略添って湾曲するため、着用者
が違和感を感じにくい。

【０００９】また、請求項３の如く、前記磁石２が、前
記被覆部３に着脱自在に取り付けられてなれば、該磁石
２を必要としない使用態様の場合には取り外すことがで
きる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参酌しつつ説明する。

【００１１】＜第一実施形態＞本実施形態の釣り用衣服
は、図１に示すように、ベスト等の衣服本体１外面の所
望の位置（右胸部）に、任意形状（例えば略長方形状）
の外布部材４が縫着されることによりポケット５が形成
されてなる。

【００１２】前記外布部材４は、ポケット５の開口部８
を形成する上縁を除いてその周縁において衣服本体１に
縫着されている。その際、該外布部材４が、周囲の衣服
本体１よりも膨出して取り付けられることにより、ポケ
ット５内の収納スペースが確保され、且つポケット５の
開口部８は指を入れることができる広さを有している。

【００１３】そして、図２に示すように、衣服本体１の
前記外布部材４で覆われる被覆部３には、任意形状（例
えば略長方形状）の磁石２が着脱手段を介して着脱自在
に取り付けられている。該磁石２は、可撓性を有し且つ
シート状に形成されたゴム磁石である。また、該磁石２
は、被覆部３の上縁部近傍（ポケット５の開口部８近
傍）に取り付けられている。更に、前記着脱手段は、前
記被覆部３及び磁石２に面ファスナー６ａ，６ｂとして
設けられている。

【００１４】次に、上記構成からなる釣り用衣服の使用
方法について説明すると、まず、着用者は、図３に示す
ように、ポケット５内（被覆部３）の磁石２に釣り針７
等の小物を保持させる。そして、釣り針７を交換等する
必要が生じたときは、該磁石２から釣り針を取り外して
使用する。

【００１５】上記使用に際し、本実施形態の釣り用衣服
においては、磁石２が可撓性を有し且つシート状に形成
されてなるため、着用者が違和感を感じにくい。また、
釣り針７は磁石２に確実に吸着されて保持されているた
め、着用者が前屈みになる等身体を動かしても、釣り針
７が磁石２から離脱するおそれは少ない。更に、磁石２
は外布部材４で覆われることにより周囲の物と直接接触
しないため、ポケット５部分が周囲の物を接触したり、
着用者が身体を動かして腕がポケット５部分に接触して
も、該釣り針７が磁石２から離脱するおそれが少ない。
また、万が一磁石２から釣り針７が離脱したとしても、
離脱した釣り針７は、ポケット５の底部に落ちるのみで
衣服から脱落するおそれは極めて少ない。

【００１６】更に、前記磁石２に保持された釣り針を取
り出す場合、ポケット５の開口部８から指を入れて、該
開口部８近傍に位置する磁石２から釣り針を離脱させる
だけなので、容易に取り出すことができる。このとき、
前記ポケット５の開口部８は指を入れるのに充分な広さ
を有するよう構成されているため、釣り針７を瞬時に取
り出すことができる。

【００１７】また、使用済の釣り針７’を、磁石２に保
持させずに、ポケット５の底に収納すれば、新しい釣り
針と入り混じることがなく、且つ別途針捨てボックス等
を携帯する必要がないため、便利である。更に、例え
ば、磁石２には釣り針を保持させ、ポケット５の底部に
はオモリ等の他の小物を収納することも可能である。

【００１８】また、前記磁石２は着脱自在に設けられて
なるため、釣り針等を保持させる必要がない場合等、磁
石２不要時には、該磁石２を取り外して着用することが
できる。更に、磁石２を取り外して洗濯することができ
るため、便利である。

【００１９】＜その他の実施形態＞尚、上記第一実施形
態の釣り用衣服は、上記構成からなり、上述の利点を有
するものであったが、本発明は上記第一実施形態の如き
構成に限定されるものではない。

【００２０】即ち、外布部材４の形状は、円形状や楕円
形状、扇型等、適宜設計変更可能であり、また外布部材
４の取付け位置は特に限定されない。更に、ポケット５
の態様は、第一実施形態に限定されず、開口部８を閉塞
する上蓋が設けられてなるものや、開口部８にファスナ
ー等の開閉手段が設けられてなるものも採用可能であ
る。要は、外布部材４により形成されたポケット５内に
収納された釣り針等を迅速且つ容易にとり出すことがで
きるよう構成されていればよい。

【００２１】また、第一実施形態においては、衣服本体
１としてベストを採用した場合について説明したが、ウ
ィンドブレーカーやパーカー、ズボン等様々な衣服本体
１が採用可能である。例えば、衣服本体１としてポロシ
ャツを採用し、図４に示すように、袖部にポケット５を
設けてもよい。この実施形態によれば、該ポロシャツ本
体が身体に直接接触するように着用することにより、上
記利点に加え、磁石２が身体に及ぼす血行促進効果によ
り、長時間釣りを行なうことによって生じる腕の凝り等
を低減し得る。

【００２２】更に、第一実施形態では、磁石２として略
長方形状で、可撓性を有するシート状のゴム磁石を採用
したが、磁石２の形状等は特に限定されず、例えば円形
状の磁石や剛性の磁石であってもよい。但し、前記シー
ト状のゴム磁石であれば、着用者が違和感を感じにくい
ため、より好ましい。

【００２３】また、第一実施形態では磁石２を面ファス
ナー６ａ，６ｂを介して被覆部３に取り付けたが、本発
明はこれに限定されず、スナップ等着脱自在に取り付け
られる適宜の着脱手段を介して取り付けることができ
る。更に、磁石２を着脱自在に取り付けることは本発明
において必須の要件ではなく、磁石２を接着剤により、
あるいは縫着することにより、被覆部３に離脱不能に固
着してもよい。但し、着脱自在に取り付ければ、磁石２
が必要ないときには取り外すことができるため、便利で
ある。

【００２４】

【発明の効果】以上のように、本発明の釣り用衣服は、
ポケット内の磁石に釣り針等の小物を確実に保持するこ
とができ、しかもポケット内から該釣り針等を瞬時に取
り出すことができる。

【００２５】特に、請求項２の如く、磁石が可撓性を有
し且つシート状に形成されてなれば、着用者が違和感を
感じず、快適に着用することができる。

【００２６】また、請求項３の如く、磁石が着脱自在に
取り付けられてなれば、該磁石を適宜取り外すことがで
きるため便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一実施形態を示す概略正面図。

【図２】同実施形態の一部破断斜視図。

【図３】同実施形態の使用状態を示す一部破断斜視図。

【図４】本発明の他実施形態を示す概略斜視図。

【符号の説明】

１─衣服本体２─磁石３─被覆部４─外布部材５─ポケット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】衣服本体（１）の外面に外布部材（４）
が設けられることによりポケット（５）が形成されてな
る釣り用衣服において、前記衣服本体（１）の前記外布
部材（４）で覆われる被覆部（３）には、磁石（２）が
取り付けられてなることを特徴とする釣り用衣服。
【請求項２】前記磁石（２）が、可撓性を有し且つシ
ート状に形成されてなる請求項１記載の釣り用衣服。
【請求項３】前記磁石（２）が、前記被覆部（３）に
着脱自在に取り付けられてなる請求項１又は２記載の釣
り用衣服。