JP3921284B2 - 腕吊り用ベスト - Google Patents
腕吊り用ベスト Download PDFInfo
- Publication number
- JP3921284B2 JP3921284B2 JP27293597A JP27293597A JP3921284B2 JP 3921284 B2 JP3921284 B2 JP 3921284B2 JP 27293597 A JP27293597 A JP 27293597A JP 27293597 A JP27293597 A JP 27293597A JP 3921284 B2 JP3921284 B2 JP 3921284B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arm
- forearm
- vest
- hanging
- cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 239000000725 suspension Substances 0.000 title description 12
- 210000000245 forearm Anatomy 0.000 claims description 41
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 210000001015 abdomen Anatomy 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 2
- 229920002994 synthetic fiber Polymers 0.000 description 2
- 210000003813 thumb Anatomy 0.000 description 2
- 206010019468 Hemiplegia Diseases 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 239000010985 leather Substances 0.000 description 1
- 239000002649 leather substitute Substances 0.000 description 1
- 239000012209 synthetic fiber Substances 0.000 description 1
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 1
- 238000005406 washing Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
- Outer Garments And Coats (AREA)
- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、腕吊り用ベストに関するもので、さらに詳しくは、片腕が不自由な人がその片腕を吊るのに好適な腕吊り用ベストに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、脳卒中や片麻痺となると、片腕の機能が十分に回復しないでその片腕がぶら下がった状態となる場合がある。この場合、その片腕をぶら下がったままの状態にしておくと、その片腕が歩行の際の邪魔となったり、その片腕を支える肩等に痛み等が発生することも多い。
そのため、従来、その不自由となった片腕を、図5に示すように三角巾1で吊ったり、図6に示すように腕吊り用専用器具であるアームスリング2で吊ったりすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、三角巾1やアームスリング2で腕を吊る場合、片腕が不自由であることが傍目から一目で分かり、ファッション性が損なわれることなどから、三角巾1やアームスリング2の使用を希望しない人も多い。
【0004】
一方、特に三角巾1で腕を吊る場合には、三角巾1に腕を通してその三角巾1上に腕を載せることとなるが、腕の固定が難しく、例えば、歩行中に前後方向での腕が揺れ、その腕を支える肩等に痛み等を感じる場合もある。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、周囲の目を気にしなくて済み、ファッション性に優れ、かつ、腕を確実に固定できる腕吊り用ベストを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の腕吊り用ベストは、少なくとも片脇に、前腕が入る程度の長さを有しほぼ縦方向に延びるスリットが形成されていると共に、裏側に、前記スリットから挿入した前腕を支持するための前腕支持部が形成され、前記前腕支持部は、使用の際に前腕の周りを取り囲むことができるようなカバーによって構成され、前記カバーの先端部は該カバーの後端部に対して内側に折返し可能に構成され、前記カバーの先端部および後端部には、折り返した状態で相互に係着する係着手段が設けられていることを特徴とするものである。係着手段としてはボタン・ボタン留めの組合せ、マジックテープ、ホックその他の係着手段が用いられる。
この腕吊り用ベルトによれば、不自由な腕の前腕をスリットから挿入することで、本体と腹との間で前腕が固定される一方で、前腕が前腕支持部によって支えられるため、歩行の際にも腕が邪魔になることはないばかりか、痛み等の発生を抑制することができる。また、前腕が本体の裏側に潜り込むことになるので、ファッション性を害することもないばかりか、三角巾やアームスリング等の露出する部材を用いる必要がないため、周囲の目を気にしないでも済むことになる。
また、この腕吊り用ベストによれば、腕吊りのために使用しない側のカバーを折り返された状態に保つことで、そのカバーの一部を物入れ用ポケットとして利用できるという利点がある。
【0007】
請求項2記載の腕吊り用ベストは、請求項1記載の腕吊り用ベストにおいて、前記カバーはポケットを構成していることを特徴とするものである。
この腕吊り用ベストによれば、必要に応じて、カバーの一部を腕吊り用ベストに固定することで前腕をしっかりと固定することができる。
【0008】
請求項3記載の腕吊り用ベストは、請求項1または2記載の腕吊り用ベストにおいて、前記カバーの奥行きは25cm以上となっていることを特徴とするものである。この腕吊り用ベストによれば、カバーの奥行きが25cm以上となっているので、抜けることなく十分に前腕をカバーにて支持することができる。
【0010】
請求項4記載の腕吊り用ベストは、請求項1〜3いずれか記載の腕吊り用ベストにおいて、前記係着手段はボタンとボタン留めとから構成されていることを特徴とするものである。
この腕吊り用ベストによれば、係着手段がボタンとボタン留めとから構成されているので、洗濯する場合に、その係着手段が破損することがない。
【0011】
請求項5記載の腕吊り用ベストは、請求項1〜4いずれか記載の腕吊り用ベストにおいて、前記前腕支持部は、肘から手先に向けて水平方向下方に0〜40°程度の角度で延在するような状態で、該前腕を支持できるように構成されていることを特徴とするものである。
この腕吊り用ベストによれば、前腕が水平方向に対して0〜40°程度の角度で支持されるので、前腕が楽な状態で、しかも安定して吊られることになる。
【0012】
請求項6記載の腕吊り用ベストは、請求項1〜5いずれか記載の腕吊り用ベストにおいて、本体は、前開きとなっており、前身ごろ同士をボタンまたはジッパーによって係合させることができるように構成されていることを特徴とするものである。
この腕吊り用ベストによれば、前開きとなっているため腕が通しやすく、しかもボタンまたはジッパーによって前身ごろ同士を係合できるので、腕吊り用ベストを着たり脱いだりするのが簡単であると共に、腕の固定が確実になされることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1には本発明に係る腕吊り用ベストが示されている。同図において符号10は腕吊り用ベストの全体を指示している。
この腕吊り用ベスト10は着やすいように前開きのベストとなっている。また、腕吊り用ベスト10の前身ごろ同士はボタンによって係合されるようになっている。この実施形態の腕吊り用ベスト10によれば、前身ごろ同士をボタンによって係合するようにしたが、ボタンの代わりに、ホック、ジッパー等によって前身ごろ同士を係合させるようにしても良い。なお、この腕吊り用ベスト10の生地としては革、合革、合成繊維、布いずれであっても良い。
【0014】
腕吊り用ベスト10にはその両脇にほぼ縦方向に延びるスリット11が形成されている。つまり、この腕吊り用ベスト10は、通常のベストがスリットが横方向に延びているのに反して、スリット11がほぼ縦方向に延在していることが1つの特徴となっている。なお、この実施形態の腕吊り用ベスト10によれば、両脇にスリット11を形成しているが、片脇だけにスリット11を形成するようにしても良い。
【0015】
また、この腕吊り用ベスト10のスリット11は、前腕が入る位の長さに構成されている。つまり、この腕吊り用ベスト10は、通常のベストが親指を除く4本の指先が入れる位の長さしか持っていないのに反して、前腕が入る位、大きな長さとなっていることも1つの特徴となっている。
【0016】
さらに、この腕吊り用ベスト10の裏側には、図2および図3に示すように、前腕支持部として、各スリット11に連通するポケット12が形成されている。このポケット12は前腕のほとんどが入る長さとなっている。例えば、このポケット12は、使用する人の腕の長さ等にもよるが、25cm程度以上の深さを有している。つまり、この腕吊り用ベスト10は、通常のベストのポケットは時計用ポケットとなっていて親指を除く4本の指先が入れる位の深さしか持っていないのに反して、前腕が入る位、深くなっていることも1つの特徴となっている。なお、この実施形態の腕吊り用ベスト10ではポケット12としているが、腕吊り用ベスト10の裏地を利用し、その裏地の一部を表地に縫い付け、スリット11に前腕を挿入したときに、この裏地と表地の間に前腕が導かれるようにし、裏地と表地とを縫い付けた部分を前腕支持部として利用するようにしても良い。ただし、この場合には、前腕を十分にスリットに挿入できないおそれがあるので、裏地と表地との間に手先が挿通できるような穴を形成しておくことが好ましい。また、この実施形態の腕吊り用ベスト10によればポケット12としているが、ポケット12の代わりに、底の抜けたカバーを用いるようにしても良い。
【0017】
また、このポケット12は図4に示すように深さ方向途中で折返し可能となっている。そして、このポケット12は、折り返した状態で、雄雌のホック13a,13bでもってポケット12の先端部と後端部とが係着可能となっている。係着状態ではポケット12は腕吊り用ポケットではなくて、物入れ用ポケットとして利用できる。つまり、正常な腕側のポケット12を折返し状態にしておけば、そのポケット12を物入れとして利用できるので、大変便利である。この効果は、ポケット12の代わりに、前記カバーを用いた場合にも得ることができる。なお、この実施形態の腕吊り用ベスト10によれば、ポケット12の先端部と後端部とが雄雌のホック13a,13bによって係着するようにしたが、ホック13a,13bの代わりに、ボタン、ジッパー等を設けても良い。
【0018】
さらに、ポケット12は、肘から手先に向けて水平方向下方に0〜40°程度の角度で延在するような状態で、前腕を支持できるように構成されている。このような角度とすれば、前腕が楽な状態で、しかも安定した状態で吊られることになる。
【0019】
次に、この腕吊り用ベスト10の使用の仕方を説明する。
この腕吊り用ベスト10は夏ならば半袖等の上に羽織って使用され、冬ならば長袖等の上に羽織って使用される。この場合、腕吊り用ベスト10はノースリーブとなっているため、腕通し等が容易である。また、腕吊り用ベスト10は前ボタンとなっているため、その分、腕通し等が容易である。
このようにして、腕吊り用ベスト10に腕通ししたら、不自由な側の前腕をスリット11からポケットに入れる。これにより、不自由な側の前腕を固定する。
【0020】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能であることはいうまでもない。
【0021】
【発明の効果】
この腕吊り用ベルトによれば、不自由な腕の前腕をスリットから挿入することで、本体と腹との間で前腕が固定される一方で、前腕が前腕支持部によって支えられるため、歩行の際にも腕が邪魔になることはないばかりか、痛み等の発生を抑制することができる。
【0022】
また、前腕が本体の裏側に潜り込むことになるので、ファッション性を害することもないばかりか、三角巾やアームスリング等の露出する部材を用いる必要がないため、周囲の目を気にしないでも済むことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る腕吊り用ベストの外観図である。
【図2】本発明に係る腕吊り用ベストの使用状態図である。
【図3】本発明に係る腕吊り用ベストの裏面図である。
【図4】本発明に係る腕吊り用ベストのポケット部分の斜視図である。
【図5】三角巾の使用状態図である。
【図6】アームスリングの使用状態図である。
【符号の説明】
10…腕吊り用ベスト、11…スリット、12…ポケット
Claims (6)
- 少なくとも片脇に、前腕が入る程度の長さを有しほぼ縦方向に延びるスリットが形成されていると共に、裏側に、前記スリットから挿入した前腕を支持するための前腕支持部が形成され、前記前腕支持部は、使用の際に前腕の周りを取り囲むことができるようなカバーによって構成され、前記カバーの先端部は該カバーの後端部に対して内側に折返し可能に構成され、前記カバーの先端部および後端部には、折り返した状態で相互に係着する係着手段が設けられていることを特徴とする腕吊り用ベスト。
- 前記カバーはポケットを構成していることを特徴とする請求項1記載の腕吊り用ベスト。
- 前記カバーの奥行きは25cm以上となっていることを特徴とする請求項1または2記載の腕吊り用ベスト。
- 前記係着手段はボタンとボタン留めとから構成されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の腕吊り用ベルト。
- 前記前腕支持部は、肘から手先に向けて水平方向下方に0〜40°程度の角度で延在するような状態で、該前腕を支持できるように構成されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の腕吊り用ベスト。
- 本体は、前開きとなっており、前身ごろ同士をボタンまたはジッパーによって係合させることができるように構成されていることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の腕吊り用ベスト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27293597A JP3921284B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 腕吊り用ベスト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27293597A JP3921284B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 腕吊り用ベスト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11104162A JPH11104162A (ja) | 1999-04-20 |
JP3921284B2 true JP3921284B2 (ja) | 2007-05-30 |
Family
ID=17520822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27293597A Expired - Fee Related JP3921284B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 腕吊り用ベスト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3921284B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2379167A (en) * | 2001-06-27 | 2003-03-05 | Olarewaju James Oladipo | Arm support garment |
CN104585928A (zh) * | 2015-02-05 | 2015-05-06 | 向川江 | 乳腺癌术后专用病号服 |
JP7168251B1 (ja) * | 2021-06-11 | 2022-11-09 | 株式会社ケアウィル | 患者衣 |
-
1997
- 1997-10-06 JP JP27293597A patent/JP3921284B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11104162A (ja) | 1999-04-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4558807A (en) | Umbrella holder | |
US5159727A (en) | Child care blanket with pillow | |
US5652961A (en) | Detachable hospital uniform scrub top | |
US5119979A (en) | Eyewear holder for shorts, bathing suits and the like | |
US2879514A (en) | Apron device | |
US7725958B1 (en) | Shoulder strap retainer | |
US6301713B1 (en) | Apparatus for nursing | |
JP3921284B2 (ja) | 腕吊り用ベスト | |
JPH0994136A (ja) | 乳幼児キャリア | |
US11178989B2 (en) | Garment hanger and garments including a hanger | |
US20230148687A1 (en) | Adjustable Length Garment Device | |
JP3025515U (ja) | 傘の保持具 | |
JP3177393U (ja) | 携帯電子機器類ホルダー | |
CN214630135U (zh) | 马甲 | |
JP3904156B2 (ja) | 袋付き上衣 | |
JP3217452U (ja) | タオル | |
JP7168253B1 (ja) | 患者衣 | |
JP7235833B1 (ja) | 消毒液ボトル携帯機能付き医療用上着 | |
JP3000780U (ja) | 乳幼児の抱っこベルト付きショルダーバッグ | |
JPH0543044Y2 (ja) | ||
JPH0329293Y2 (ja) | ||
JPH0560390U (ja) | タオル | |
JP3075843U (ja) | ジャケット | |
JPS636163Y2 (ja) | ||
JP2001303320A (ja) | 非健常者用衣服 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060919 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061117 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070130 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070219 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |