JPH11279110A - 2−置換カルボン酸類の製造法 - Google Patents

2−置換カルボン酸類の製造法

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JPH11279110A
JPH11279110A JP10095153A JP9515398A JPH11279110A JP H11279110 A JPH11279110 A JP H11279110A JP 10095153 A JP10095153 A JP 10095153A JP 9515398 A JP9515398 A JP 9515398A JP H11279110 A JPH11279110 A JP H11279110A
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propanediol
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catalyst
acids
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JP10095153A
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Yuji Fujimori
祐治 藤森
Yuichi Tagawa
雄一 田川
Kunio Mori
邦夫 森
Tomu Sasaki
富 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な原料より、温和な反応条件下で、多量
の中和塩の副生もなくクリーンに、かつ収率よく、2−
置換カルボン酸類を得る。 【解決手段】 2−置換−1、3−プロパンジオ−ルを
金属触媒の存在下、酸素含有ガスと接触反応させて2−
置換−3−ヒドロキシプロピオン酸類または2−アルキ
ルマロン酸類を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬、農薬の原料と
して重要な2−置換−3−ヒドロキシプロピオン酸類お
よび2−置換マロン酸類の製造法に関する。更に詳しく
は2−置換−1、3−プロパンジオ−ルの接触酸化によ
る2−置換−3−ヒドロキシプロピオン酸類および2−
置換マロン酸類の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】2−置換−3−ヒドロキシプロピオン酸
類のひとつである3−ヒドロキシイソ酪酸は、微生物を
利用したイソ酪酸の水酸化により光学活性体を選択的か
つ効率的に生産する方法が開発されている(特公昭59
−21599号公報、特公昭59−21600号公報な
ど)。しかしながら、これらを非生物的な通常の合成化
学的手段で効率よく安価に製造する方法については、こ
れまで知られていない。
【0003】また、2−置換マロン酸類の合成法として
は、青酸カリウムとブロモプロピオン酸エステルからシ
アン化合物を合成した後、加水分解する方法が知られて
いる(Justus Liebigs Ann. Ch
em.、94、347(1906))。この方法では反
応が多段で煩雑な上、有毒な青酸化合物を取り扱わなけ
ればならないことや、ハロゲン化物、アンモニアなどが
多量に副生するため環境上問題がある。また別の合成法
としてハロゲン化アルキルによるマロン酸エステルのア
ルキル化(Bull. Soc. Chim.Fr.、
1967、503)やアクリル酸のカルボニル化(EP
402703)があるが、これらについても同様の問題
点をもつ。
【0004】一方、メタクリル酸を原料として、アルカ
リおよび周期律表第8族の金属の存在下、酸素含有ガス
と接触させて2−メチルマロン酸を製造する方法が特開
昭52−57113号公報、特開昭52−106811
号公報で示されている。これらの方法によると、反応は
2段であるがワンポットで製造できる利点を持ち、環境
上もすぐれた方法であるが、2−メチルマロン酸の収率
が20%台と低いため実用的ではない。また、特開昭5
2−15117号公報、特開昭54−76518号公報
では、3−ヒドロキシイソ酪酸を原料として同様の方法
で接触酸化することにより2−メチルマロン酸を合成し
ているが、安価な3−ヒドロキシイソ酪酸の入手が困難
であるという問題がある。
【0005】また、2−メチルー1,3−プロパンジオ
ールを原料として硝酸酸化して、2−メチルマロン酸を
製造する方法も知られているが(Chem.Ber.
75、876(1942))、十分な収率は得られてお
らず、また工業的には硝酸による装置の腐食も問題にな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来は、2
−置換−3−ヒドロキシプロピオン酸類および2−置換
マロン酸類を工業的に有利に製造する手段は開発されて
おらず、当業界の課題となっていた。本発明は容易に入
手可能で安価な原料から簡単な操作で効率的に2−置換
−3−ヒドロキシプロピオン酸類および2−置換マロン
酸類を製造することを目的になされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の課
題を解決するため鋭意検討を行った結果、安価な原料で
ある2−置換−1、3−プロパンジオ−ルを原料に選
び、適切な触媒を用いて接触酸化することにより収率良
く2−置換−3−ヒドロキシプロピオン酸類および/ま
たは2−置換マロン酸類類が得られることを見いだして
本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は下記の一般式で示され
る2−置換−1、3−プロパンジオ−ル(ただし、Rは
炭素数1〜6のアルキル基および置換アルキル基、シク
ロアルキル基、芳香族炭化水素基を表す。) を金属触媒の存在下、酸素含有ガスと接触反応させるこ
とを特徴とする2−置換−3−ヒドロキシプロピオン酸
類および/または2−置換マロン酸類の製造法に関す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を説明する。
本発明で用いる原料は、下記の一般式で示される2−置
換−1、3−プロパンジオ−ル(ただし、Rは炭素数1
〜6のアルキル基および置換アルキル基、シクロアルキ
ル基、芳香族炭化水素基を表す。)である。具体的には
2−メチル−1、3−プロパンジオ−ル、2−エチル−
1、3−プロパンジオ−ル、2−プロピル−1、3−プ
ロパンジオ−ル、2−イソプロピル−1、3−プロパン
ジオ−ル、2−ブチル−1、3−プロパンジオ−ル、2
−イソブチル−1、3−プロパンジオ−ル、2−sec
−ブチル−1、3−プロパンジオ−ル、2−ヘキシル−
1、3−プロパンジオ−ル、2−クロルエチル−1、3
−プロパンジオ−ル、2−ベンジル−1、3−プロパン
ジオ−ルなどの2−(置換)アルキル−1、3−プロパ
ンジオ−ル、2−シクロヘキシル−1、3−プロパンジ
オ−ルなどの2−シクロアルキル−1、3−プロパンジ
オ−ル、2−フェニル−1、3−プロパンジオ−ル、2
−p−クロロフェニル−1、3−プロパンジオ−ル、2
−ナフチル−1、3−プロパンジオ−ルなどの2−(置
換)アリール−1、3−プロパンジオ−ルである。
【0010】本発明で使用する触媒は、アルコールをカ
ルボン酸に変換する能力を有するものであれば良いが、
工業的に有利なものとしては分離の容易な不均一系の白
金族触媒、例えば白金、パラジウム、イリジウム、オス
ミウム、ルテニウム、ロジウムなどを有効成分としたも
のが挙げられる。触媒活性および選択性の観点からは好
ましくは白金および/またはパラジウムを有効成分とす
るもの、更に好ましくは白金および/またはパラジウム
を第1成分とし、ビスマスおよび/または鉛を第2成分
とする両成分を含有する触媒が挙げられる。触媒第2成
分を添加することにより触媒被毒を緩和して酸化反応活
性を向上させることができるが、第2成分の中でもBi
が極めて有効である。
【0011】触媒は有効金属をそのまま用いても良い
が、活性、経済性、操作性などを勘案すると触媒担体に
担持させて用いるのが有利である。触媒担体としては、
活性炭、カ−ボンブラック、炭酸カルシウムの他、シリ
カ、アルミナ、モレキュラ−シ−ブなどの各種金属酸化
物が挙げられる。触媒有効成分を担持する場合には、担
持量は担体に対して1〜10wt%が好ましいが、経済
的には1〜5wt%が特に好ましい。触媒第2成分を用
いる場合は、その担持量は担体に対して0.5〜10w
t%が好ましいが、1〜4.5wt%がより好ましい。
【0012】本発明における代表的な反応方法は、2−
メチル−1、3−プロパンジオ−ルなどの2−置換−
1、3−プロパンジオ−ルの水溶液に金属触媒を添加
し、所定温度で攪拌下、必要によりpH制御しながら、
空気もしくは酸素含有ガスの供給下で酸化反応を行なう
ものである。
【0013】原料である2−置換−1、3−プロパンジ
オ−ルは、通常水溶液として2〜80wt%、好ましく
は5〜30wt%とするのがよい。水溶性の低い原料を
用いる場合は、溶解助剤として有機溶剤を併用しても何
ら差し支えない。原料である2−置換−1、3−プロパ
ンジオ−ルの粘度が比較的高いため、あまり高濃度では
物質移動の面で問題が生じやすい。
【0014】触媒の使用量は反応液に対して10〜20
0wt%、更に好ましくは50〜150wt%である。
反応温度は通常20〜90℃、好ましくは30〜50℃
である。反応温度が高すぎると脱水反応が併発し、2−
置換アクロレイン、2−置換アクリル酸などの副生成物
が生成しやすく選択性が低下する。一方、反応温度が低
すぎる場合は、反応速度が低くなり生産性が極めて低下
する。反応時間は反応温度、触媒量などによって異なる
が、通常1〜20時間である。
【0015】本発明の接触反応中の反応液pHは、特に
限定されないが、好ましくは反応中を通じpH7〜1
2、更に好ましくはpH8〜10の範囲に制御する。p
Hが7未満の場合、生成物による触媒被毒により反応速
度が遅くなることがある。またpHが12を超す場合
は、たとえ反応温度が低くても原料である2−置換−
1,3−プロパンジオールや生成物である2−置換−3
−ヒドロキシプロピオン酸の脱水により生成する2−置
換アクロレインや2−置換アクリル酸が副生しやすく、
2−置換−3−ヒドロキシプロピオン酸や2−置換マロ
ン酸への選択率が低下することがある。したがって、所
定の弱アルカリ条件下で反応を行なうことが好ましい。
pH制御に使用されるアルカリは、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、アンモニアなどのア
ルカリ水溶液が用いられ、連続的もしくは間欠的に系内
に導入される。pH制御を行いながら反応を行った場合
は目的物はアルカリ金属塩もしくはアンモニウム塩の形
で生成する。
【0016】本発明の接触反応は逐次反応であるため、
たとえば目的物が3−ヒドロキシイソ酪酸の場合、さら
に酸化されたメチルマロン酸が副生しやすい。そこで、
目的物を選択性よく取得するためには触媒量、反応温
度、反応時間などの適切な組み合わせが特に重要とな
り、条件の選択により逐次反応を制御し、両生成物の一
方のみを主生成物にしたり、両方を任意の割合で併産し
たりすることも可能である。
【0017】酸化反応時の酸化剤としては、空気、酸
素、あるいは酸素と窒素などの不活性ガスの混合ガスを
用いることができるが、経済的な面からは空気を使用す
ることが好ましい。供給方法としては、ガラス製焼結フ
ィルタ−を用いることにより細かい気泡を反応液中に導
入するのが酸素の拡散上有利であり、高い反応速度が得
られる。反応圧力は任意であるが、通常は常圧から10
気圧であり、常圧でも充分反応は進行する。
【0018】本発明における製造装置は回分式、連続式
のいずれにも適用することができる。連続式の場合、触
媒が被毒を受けづらく、また固定床反応装置とした場
合、触媒分離工程を省くことができるため生産性が高
い。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定さ
れるものではない。
【0020】参考例 3%Pt−3%Bi/C(数字は各元素の担体に対する
担持率:wt%)の調製 市販の3wt%Pt/C10gを200mlのイオン交
換水に分散させた。一方、Bi(NO3)3・5H2O0.
72gを10%HNO3水溶液20mlに溶解し、Pt
/C分散液に攪拌下滴下した。そのまま6h攪拌した
後、分散液のpHをNaOH水溶液によりpH12に調
整した。次にホルマリン4mlを加えて、80℃、20
min還元を行ない、触媒をろ過し、イオン交換水によ
りろ液のpHが7になるまで洗浄した。洗浄後、ろ過し
た触媒を一晩風乾したものを反応に使用した。
【0021】実施例1 温度計、pHメ−タ−、ガラスフィルタ−付きガス導入
口、アルカリ水溶液導入口、還流器を付けたフラスコ
に、2−メチル−1、3−プロパンジオ−ル2.78
g、H2O50ml、3%Pt−3%Bi/C 1.3
9g(ドライベ−ス)を仕込んだ。空気を5l/hでバ
ブリングしながら導入し、反応温度40℃、反応液のp
HをNaOH水溶液によりpH8.5に調整しながら8
時間反応を行なった。反応終了後、ろ過により触媒を分
離して得られた反応液をHPLCおよびガスクロにより
分析した。その結果、2−メチル−1、3−プロパンジ
オ−ルの転化率100%、3−ヒドロキシイソ酪酸収率
50%、メチルマロン酸収率29%であった。
【0022】実施例2 使用する触媒を3%Pt−3%Pb/C、反応液のpH
を10.5とした以外は実施例1と同様に反応を行なっ
た。その結果、2−メチル−1、3−プロパンジオ−ル
の転化率は100%、3−ヒドロキシイソ酪酸収率40
%、メチルマロン酸収率7%であった。
【0023】実施例3 使用する触媒を3%Pt−3%Pd/Cとした以外は実
施例2と同様に反応を行なった。その結果、2−メチル
−1、3−プロパンジオ−ルの転化率は100%、3−
ヒドロキシイソ酪酸収率43%、メチルマロン酸収率2
%であった。
【0024】実施例4 使用する触媒を3%Pt−6%Bi/C、触媒使用量を
2.78g(ドライベース)とした以外は実施例1と同
様に反応を行なった。その結果、2−メチル−1、3−
プロパンジオ−ルの転化率100%、3−ヒドロキシイ
ソ酪酸収率40.6%、メチルマロン酸収率30.2%
であった。
【0025】実施例5 使用する触媒を3%Pt/Cとした以外は実施例2と同
様に反応を行なった。その結果、2−メチル−1、3−
プロパンジオ−ルの転化率は83%、3−ヒドロキシイ
ソ酪酸収率17%、メチルマロン酸収率0%であった。
【0026】実施例6 温度計、pHメ−タ−、ガラスフィルタ−付きガス導入
口、アルカリ水溶液導入口、還流器を付けたフラスコ
に、2−メチル−1、3−プロパンジオ−ル2.78
g、H2O50ml、3%Pt−3%Bi/C 2.7
8g(ドライベ−ス)を仕込んだ。空気を5l/hでバ
ブリングしながら導入し、反応温度40℃、反応液のp
HをNaOH水溶液によりpH8.5に調整しながら8
時間反応を行なった。反応終了後、ろ過により触媒を分
離して得られた反応液をHPLCおよびガスクロにより
分析した。その結果、2−メチル−1、3−プロパンジ
オ−ルの転化率100%、メチルマロン酸収率73%、
3−ヒドロキシイソ酪酸収率0%であった。
【0027】実施例7 使用する触媒を3%Pt−1.5%Bi/Cとした以外
は実施例6と同様に反応を行なった。その結果、2−メ
チル−1、3−プロパンジオ−ルの転化率100%、メ
チルマロン酸収率68%、3−ヒドロキシイソ酪酸収率
0%であった。
【0028】実施例8 使用する触媒量を1.39g(ドライベ−ス)、反応液の
pHを10.5とした以外は実施例6と同様に反応を行
なった。その結果、2−メチル−1、3−プロパンジオ
−ルの転化率は100%、メチルマロン酸収率50%、
3−ヒドロキシイソ酪酸収率0%であった。
【0029】実施例9 反応液のpHを7.5とした以外は実施例1と同様に反
応を行った。その結果、2−メチル−1,3−プロパン
ジオールの転化率は96%、3−ヒドロキシイソ酪酸収
率46%、2−メチルマロン酸収率13%であった。
【0030】実施例10 反応液のpH調整をせず、更に反応温度を80℃とした
以外は実施例1と同様に反応を行った。その結果、2−
メチル−1,3−プロパンジオールの転化率は89%、
3−ヒドロキシイソ酪酸収率29%、2−メチルマロン
酸収率0%であった。
【0031】実施例11 使用する触媒を5%Pd/Cとした以外は実施例11と
同様に反応を行った。その結果、2−メチル−1,3−
プロパンジオールの転化率は37%、3−ヒドロキシイ
ソ酪酸収率13%、2−メチルマロン酸収率0%であっ
た。
【0032】実施例12 原料を2−シクロヘキシル−1,3−プロパンジオール
とした以外は実施例6と同様に反応を行った。その結
果、2−シクロヘキシル−1,3−プロパンジオールの
転化率は53%、2−シクロヘキシル−3−ヒドロキシ
イソ酪酸収率23%、2−シクロヘキシルマロン酸収率
9%であった。
【0033】実施例13 原料を2−フェニル−1,3−プロパンジオールとし、
水を25mlとし併用溶剤としてジメチルフォルムアミ
ド25mlを追加し、触媒使用量を4.0gとした以外
は実施例6と同様に反応を行った。その結果、2−フェ
ニル−1,3−プロパンジオールの転化率は36%、2
−フェニル−3−ヒドロキシプロピオン酸収率15%、
2−フェニルマロン酸収率7%であった。
【0034】
【発明の効果】本発明の方法によれば、安価な原料よ
り、温和な反応条件下で、多量の中和塩の副生もなくク
リーンに、かつ収率よく、2−置換−3−ヒドロキシプ
ロピオン酸類および/または2−置換マロン酸類を製造
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 51/235 C07C 53/134 53/134 55/08 55/08 C07B 61/00 300 // C07B 61/00 300 B01J 23/64 101X (72)発明者 佐々木 富 神奈川県横浜市鶴見区大黒町10番1号 日 東化学工業株式会社中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式で示される2−置換−
    1、3−プロパンジオ−ル(ただし、Rは炭素数1〜6
    のアルキル基および置換アルキル基、シクロアルキル
    基、芳香族炭化水素基を表す。) を金属触媒の存在下、酸素含有ガスと接触反応させるこ
    とを特徴とする2−置換−3−ヒドロキシプロピオン酸
    類および/または2−置換マロン酸類の製造法。
  2. 【請求項2】 触媒が白金族元素の少なくとも一種以
    上を有効成分として含むことを特徴とする請求項1記載
    の2−置換−3−ヒドロキシプロピオン酸類および/ま
    たは2−置換マロン酸類の製造法。
  3. 【請求項3】 触媒が白金族元素から選ばれた少なく
    とも一種の元素と、ビスマスおよび鉛から選ばれた少な
    くとも一種の元素の両成分からなることを特徴とする請
    求項1および2記載の2−置換−3−ヒドロキシプロピ
    オン酸類および/または2−置換マロン酸類の製造法。
  4. 【請求項4】 接触反応時のpHを7〜12に調整
    し、かつ反応温度を20〜50℃とすることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか一項記載の2−置換−3−ヒ
    ドロキシプロピオン酸類および/または2−置換マロン
    酸類の製造法。
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Cited By (2)

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