JPH11278898A - 焼却溶融スラグを用いた透水性ブロック舗装材の製造方法 - Google Patents

焼却溶融スラグを用いた透水性ブロック舗装材の製造方法

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JPH11278898A
JPH11278898A JP12264698A JP12264698A JPH11278898A JP H11278898 A JPH11278898 A JP H11278898A JP 12264698 A JP12264698 A JP 12264698A JP 12264698 A JP12264698 A JP 12264698A JP H11278898 A JPH11278898 A JP H11278898A
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Masao Sato
政雄 佐藤
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B26/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing only organic binders, e.g. polymer or resin concrete
    • C04B26/02Macromolecular compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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    • C04B2111/00241Physical properties of the materials not provided for elsewhere in C04B2111/00
    • C04B2111/00284Materials permeable to liquids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 焼却溶融スラグと樹脂を主原料にして
高強度で透水性の高いプロック舗装材を製造する。 【構 成】 スラグに対し5〜8%の樹脂と0.1
〜0.2%の顔料を混合して型枠で加圧、あるいは透水
性ブロックの上層に置いて加圧して二層構造にする新し
いタイプの透水性ブロック舗装材の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[産業上の利用分野]本発明は産業廃棄物
である焼却灰から得られる溶融スラグを原料にし、排水
性、吸音性及び滑り防止性を備えた高強度で美観の優れ
た透水性ブロック舗装材を製造する方法に関する。
【0002】[従来の技術]従来の透水性ブロック舗装
材としてはアスファルト、コンクリートが知られてい
る。しかしながら、透水性アスファルトは元来透水力や
保水力が十分でなく、また日照によって軟化、溶融した
アスファルトが目詰まりを起こして、その透水性を悪化
させ、強度の経年変化が大きいため満足できるものはな
かった。一方、セメントコンクリートを基材とするもの
については透水性と強度の両方を兼ね備えて満足できる
ものはまだ知られていない。本発明の目的は原料コスト
の安いスラグを用いて透水性の高いブロック舗装材を提
供することにある。
【0003】[発明が解決しようとする課題]本発明の
透水性プロック舗装材の材料は産業廃棄物である焼却灰
から得られる溶融スラグである。現在ごみの大部分は焼
却によって減容・安定化された後、処理場に埋め立てら
れる。ごみの焼却によっても重量比で10〜15%の焼
却灰は残ってしまう。この焼却灰の処理がこれまでの重
大テーマであったが、これはスラグ化によってほぼ解決
された。スラグ化とは焼却灰を1,000℃以上の高温
で溶融し、残灰に含まれる重金属などの有害物質をガラ
ス状の砂にして閉じこめて無害化することである。この
スラグ化は安全面でも信頼できることから年ごとに広ま
り、その量も増えている。しかし、この焼却灰溶融スラ
グについては現在有効な利用法がないのが現状である。
タイルやレンガ、敷石などの原料などが考えられるが、
塩分が多く鉄筋が入る構造物には使えないなど用途が制
限されていた。本発明ではこの焼却溶融スラグを原料に
して、これを所定の粒度に整粒したものに接着剤として
樹脂の一種、もしくは二種をスラグの5〜8%加える。
さらに美観を高めるために無機顔料をスラグの0.1〜
0.2%添加する。樹脂の量は10%を越えると透水性
が悪くなり、3%未満では充分な混練を遂行することが
できず、また充分な強度が得られない。製品の付加価値
を高めるために0.1〜0.2%の赤色あるいは黒色顔
料を加えて外観を良好にする。スラグの粒度を整粒する
ことにより、ガラス質の粒子相互の粒子間は樹脂によっ
て接着し、これによって空隙率10〜15%、透水係数
0.20cm/sec以上の性能をもつ製品が得られ
る。さらなる利点はスラグの粒度調整によりブロック舗
装の表面状態を均一に粗くすることも可能で、これによ
り表面の摩擦係数を大きくして、水による滑りを無くし
たり、気孔率10〜13%にすることにより入射吸音率
が700〜5,000ヘルツで60%以上の効果が得ら
れ騒音防止にも役立つ。
【0004】[課題を解決するための手段]本発明で使
用する焼却溶融スラグはフルイ目が次のようなものを使
用した。 使用したスラグの粗粒率は2.0〜5.0mmである
が、樹脂を用いて成型した場合、ポーラスな構造になり
易くて特別な粒度調整は不要である。従って、製造コス
トも低く、安価なブロック舗装材が得られる。樹脂は使
用するスラグ1重量部に対して0.05〜0.08重量
部添加する。樹脂としては天然または合成のゴム類、例
えばSBR、エポキシ樹脂またはアクリル樹脂が挙げら
れ、これらは通常エマルジョンの形で用いられる。樹脂
の添加量はこれらエマルジョン中に含まれる固形分とし
ての量を示している。例えばSBR系ラテックス樹脂
(JSRトマックスーパー、日本合成ゴム株式会社製:
固形分50%)を上記の範囲内で用いると十分な強度の
曲げ強度や圧縮強度が得られるが、この添加量が上記範
囲の下限に満たないときは強度が低下し、一方上記範囲
の上限を越えると透水性が大幅に下がる。アクリル系樹
脂(X−5142、エーシーアール株式会社製)を用い
ても同じような強度と透水性が得られる。ただ、エポキ
シ系樹脂は一般に作業性に劣るという欠点がある。顔料
として最も使い易いのはベンガラであるが、この他市販
の無機顔料を0.1〜0.2%添加して外観を美的にす
る。型枠内の混合物に対する加圧力は30〜40kg/
cmであればよい。また、混合や型枠への注入や加圧
は人力によっても、適当な装置を利用してもよく、そし
て型枠の形状、寸法、材質、構成なども自由に変更でき
る。
【0005】[作 用]焼却溶融スラグを主原料と
し、樹脂を用いて得られた本発明による製品は高強度と
共に優れた透水性を示した。まず、JIS A1108
試験法による圧縮強度試験では150〜170kgf/
cm以上、JIS A5306試験法による曲げ強度
試験では49〜51kgf/cmを示しており、各試
験共基準値に達している。透水性については透水性イン
ターロッキング基準0.01cm/secに対して本発
明品は0.15〜0.17cm/sec透水係数となっ
た。従って本発明品は透水性ブロック舗装材としては優
れた製品であり、何よりも焼却灰を溶融してリサイクル
する点、生態系に配慮したことで産業界へ与える影響は
大きい。
【0006】[実 施 例]本発明に係る焼却溶融スラ
グを用いて透水性ブロック舗装材を製造する具体的実施
例を示せば次の通りである。
【0007】実施例1 材料の配合割合は次ページの表1の如くである。 表1に示した材料の配合比を原料として型枠に入れ、3
0kg/cmの圧力で継続して加圧した。加圧力が1
0kg/cm未満になると歩道舗装材の強度が実用上
不十分になる。かくして得られたブロック舗装材の透水
係数、曲げ強度、圧縮強度は次の通りであった。 透水係数 0.16cm/sec 曲げ強度 49.5kgf/cm 圧縮強度 165.0kgf/cm
【0008】実施例2 実施例2における材料の配合比は表2に示す如くであ
る。 表2に示す混合物を自社製透水性コンクリートブロック
の上面に均一に置き、上部から40kg/cmの圧力
をかけ厚さ10〜20mmの舗装材を製造した。これは
本体が透水性コンクリートブロックで上部の10〜20
mmが焼却溶融スラグと樹脂・顔料を用いた二層構造を
有する。スラグ原料体も十分な透水性、強度を示すの
で、全体としてもカラフルで実用に耐え得る新しいタイ
プの透水性ブロック舗装材となった。この場合は、本体
の透水性コンクリートブロックには各種の大きさや厚さ
の規格のものが使用でき、商品化の幅が広がった。測定
値は次の通りである。 透水係数 0.17cm/sec 曲げ強度 50.2kgf/cm 圧縮強度 149.0kgf/cm 摩擦係数(ASTME 303−66T) 90 当発明品は外観が美しく、摩擦係数が大きくて歩き易
く、透水性が良好で強度も強く、理想的透水性ブロック
舗装材を提供できた。
【0009】[発明の効果]本発明による廃棄物の焼却
溶融スラグと樹脂を用いて製法した透水性プロック舗装
材は優秀な透水性と強度と摩擦性を示した。これにより
地球環境保全は勿論、われわれの日常生活に与える恩恵
は計りしれない。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C04B 111:40

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 焼却溶融スラグ100kgに対して樹脂5〜8kg、顔
    料0.1〜0.2kgからなる配合割合で構成される混
    合物を、型枠内で30〜40kg/cmの圧力で加圧
    成型させ透水性舗装ブロックを製造する方法。
JP12264698A 1998-03-27 1998-03-27 焼却溶融スラグを用いた透水性ブロック舗装材の製造方法 Pending JPH11278898A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5537719B1 (ja) * 2013-09-02 2014-07-02 秀樹 中込 流動性ポーラスコンクリート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5537719B1 (ja) * 2013-09-02 2014-07-02 秀樹 中込 流動性ポーラスコンクリート
WO2015030051A1 (ja) * 2013-09-02 2015-03-05 NAKAGOMI Hideki 流動性ポーラスコンクリート
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