JPH11278485A - 難燃性ポリオレフィン製パレット - Google Patents
難燃性ポリオレフィン製パレットInfo
- Publication number
- JPH11278485A JPH11278485A JP7726998A JP7726998A JPH11278485A JP H11278485 A JPH11278485 A JP H11278485A JP 7726998 A JP7726998 A JP 7726998A JP 7726998 A JP7726998 A JP 7726998A JP H11278485 A JPH11278485 A JP H11278485A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyolefin
- flame
- pallet
- epoxy resin
- retardant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Pallets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 ポリエチレン又はポリプロピレンである
ポリオレフィン、ハロゲン化エポキシ樹脂、他の難燃剤
としてデカブロモビフェニールエタンや三酸化アンチモ
ンを含有するポリオレフィン組成物によって成形されて
いる難燃性ポリオレフィン製パレット。 【効果】 パレットの表面に難燃剤が析出したり、機械
的強度を低下させたり、或いは成形性を低下させたりす
ること無く、良好な難燃性を付与することができる。
ポリオレフィン、ハロゲン化エポキシ樹脂、他の難燃剤
としてデカブロモビフェニールエタンや三酸化アンチモ
ンを含有するポリオレフィン組成物によって成形されて
いる難燃性ポリオレフィン製パレット。 【効果】 パレットの表面に難燃剤が析出したり、機械
的強度を低下させたり、或いは成形性を低下させたりす
ること無く、良好な難燃性を付与することができる。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、難燃性ポリエチレ
ン製パレット又は難燃性ポリプロピレン製パレット等の
難燃性ポリオレフィン製パレットに関する。
ン製パレット又は難燃性ポリプロピレン製パレット等の
難燃性ポリオレフィン製パレットに関する。
【０００２】
【従来の技術】ポリエチレン製パレット、ポリプロピレ
ン製パレット等のポリオレフィン製パレット上に種々の
物品を載せ、倉庫内で物品を載せたポリオレフィン製パ
レットを多段に積み重ねて保管することが行われている
が、倉庫内で火災が発生した場合にポリオレフィン製パ
レットが燃焼することによって大きな被害を引き起こす
恐れがあった。かかるパレットを難燃性にするために通
常の難燃剤である低分子量ハロゲン化化合物を併用する
ことが考えられるが、強度低下を招くという欠点があっ
た。
ン製パレット等のポリオレフィン製パレット上に種々の
物品を載せ、倉庫内で物品を載せたポリオレフィン製パ
レットを多段に積み重ねて保管することが行われている
が、倉庫内で火災が発生した場合にポリオレフィン製パ
レットが燃焼することによって大きな被害を引き起こす
恐れがあった。かかるパレットを難燃性にするために通
常の難燃剤である低分子量ハロゲン化化合物を併用する
ことが考えられるが、強度低下を招くという欠点があっ
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、火災が発生
した際に大きな被害を引き起こすことを防止し、強度が
保持された難燃性ポリオレフィン製パレットを提供す
る。
した際に大きな被害を引き起こすことを防止し、強度が
保持された難燃性ポリオレフィン製パレットを提供す
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリオレフィ
ン及びハロゲン化エポキシ樹脂を含有するポリオレフィ
ン組成物によって成形されていることを特徴とする難燃
性ポリオレフィン製パレットを提供する。
ン及びハロゲン化エポキシ樹脂を含有するポリオレフィ
ン組成物によって成形されていることを特徴とする難燃
性ポリオレフィン製パレットを提供する。
【０００５】本発明は、ポリオレフィンがポリエチレン
又はポリプロピレンであることを特徴とする前記難燃性
ポリオレフィン製パレットに関する。本発明は、ハロゲ
ン化エポキシ樹脂が臭素化エポキシ樹脂であることを特
徴とする前記難燃性ポリオレフィン製パレットに関す
る。
又はポリプロピレンであることを特徴とする前記難燃性
ポリオレフィン製パレットに関する。本発明は、ハロゲ
ン化エポキシ樹脂が臭素化エポキシ樹脂であることを特
徴とする前記難燃性ポリオレフィン製パレットに関す
る。
【０００６】本発明は、臭素化エポキシ樹脂の平均分子
量が５００〜２５，０００であることを特徴とする前記
難燃性ポリオレフィン製パレットに関する。本発明は、
臭素化エポキシ樹脂の臭素含有率が４５〜６５重量％で
あることを特徴とする前記難燃性ポリオレフィン製パレ
ットに関する。
量が５００〜２５，０００であることを特徴とする前記
難燃性ポリオレフィン製パレットに関する。本発明は、
臭素化エポキシ樹脂の臭素含有率が４５〜６５重量％で
あることを特徴とする前記難燃性ポリオレフィン製パレ
ットに関する。
【０００７】本発明は、ポリオレフィン組成物がポリオ
レフィン、ハロゲン化エポキシ樹脂及び他の難燃剤を含
有することを特徴とする前記難燃性ポリオレフィン製パ
レットに関する。
レフィン、ハロゲン化エポキシ樹脂及び他の難燃剤を含
有することを特徴とする前記難燃性ポリオレフィン製パ
レットに関する。
【０００８】本発明は、他の難燃剤がデカブロモビフェ
ニールエタンであることを特徴とする前記難燃性ポリオ
レフィン製パレットに関する。本発明は、他の難燃剤が
三酸化アンチモンであることを特徴とする前記難燃性ポ
リオレフィン製パレットに関する。
ニールエタンであることを特徴とする前記難燃性ポリオ
レフィン製パレットに関する。本発明は、他の難燃剤が
三酸化アンチモンであることを特徴とする前記難燃性ポ
リオレフィン製パレットに関する。
【０００９】本発明は、ポリオレフィン組成物中にタル
クを含有する前記難燃性ポリオレフィン製パレットに関
する。
クを含有する前記難燃性ポリオレフィン製パレットに関
する。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、図面に従い、本発明に係わ
る難燃性ポリオレフィン製パレットの好適な実施の形態
について説明する。
る難燃性ポリオレフィン製パレットの好適な実施の形態
について説明する。
【００１１】図１は本発明に係わる難燃性ポリオレフィ
ン製パレットの一つの実施の形態を示す斜視図である。
本発明は、ポリオレフィン、ハロゲン化エポキシ樹脂及
び必要に応じて他の難燃剤、タルクを含有するポリオレ
フィン組成物によって成形されていることを特徴とする
難燃性ポリオレフィン製パレットに関する。
ン製パレットの一つの実施の形態を示す斜視図である。
本発明は、ポリオレフィン、ハロゲン化エポキシ樹脂及
び必要に応じて他の難燃剤、タルクを含有するポリオレ
フィン組成物によって成形されていることを特徴とする
難燃性ポリオレフィン製パレットに関する。
【００１２】本発明に於いて使用し得るポリオレフィン
は、例えばメルトフローレートが１〜５０の射出成形用
ポリエチレン、メルトフローレートが１〜５０の射出成
形用ポリプロピレンが好ましい。
は、例えばメルトフローレートが１〜５０の射出成形用
ポリエチレン、メルトフローレートが１〜５０の射出成
形用ポリプロピレンが好ましい。
【００１３】本発明に於いて使用し得るハロゲン化エポ
キシ樹脂は、ポリオレフィンに難燃性を付与し得るもの
であり、例えば平均分子量が５００〜２５，０００で臭
素含有率が４５〜６５重量％の臭素化エポキシ樹脂が好
ましい。本発明に使用し得るハロゲン化エポキシ樹脂の
市販品としては、例えば大日本インキ化学工業社製プラ
サームＥＰ−１３、プラサームＥＰ−１６、プラサーム
ＥＰ−２０、プラサームＥＰ−１００、プラサームＥＰ
−２００のように両側末端にエポキシ基を有する末端エ
ポキシ型臭素化エポキシ樹脂、大日本インキ化学工業社
製プラサームＥＣ−１４、プラサームＥＣ−２０、プラ
サームＥＣ−３０、プラサームＥＣ−２００のように両
側末端が封鎖された末端封鎖型臭素化エポキシ樹脂、大
日本インキ化学工業社製プラサームＥＰＣ−１５Ｆのよ
うに片側末端にエポキシ基を有し、片側末端が封鎖され
た片側末端封鎖型臭素化エポキシ樹脂等を挙げることが
できる。ハロゲン化エポキシ樹脂は、ポリオレフィン組
成物中に０．１〜５重量％配合することが好ましい。
キシ樹脂は、ポリオレフィンに難燃性を付与し得るもの
であり、例えば平均分子量が５００〜２５，０００で臭
素含有率が４５〜６５重量％の臭素化エポキシ樹脂が好
ましい。本発明に使用し得るハロゲン化エポキシ樹脂の
市販品としては、例えば大日本インキ化学工業社製プラ
サームＥＰ−１３、プラサームＥＰ−１６、プラサーム
ＥＰ−２０、プラサームＥＰ−１００、プラサームＥＰ
−２００のように両側末端にエポキシ基を有する末端エ
ポキシ型臭素化エポキシ樹脂、大日本インキ化学工業社
製プラサームＥＣ−１４、プラサームＥＣ−２０、プラ
サームＥＣ−３０、プラサームＥＣ−２００のように両
側末端が封鎖された末端封鎖型臭素化エポキシ樹脂、大
日本インキ化学工業社製プラサームＥＰＣ−１５Ｆのよ
うに片側末端にエポキシ基を有し、片側末端が封鎖され
た片側末端封鎖型臭素化エポキシ樹脂等を挙げることが
できる。ハロゲン化エポキシ樹脂は、ポリオレフィン組
成物中に０．１〜５重量％配合することが好ましい。
【００１４】本発明に於いて使用し得る他の難燃剤とし
ては、例えばデカブロモビフェニールエタン、デカブロ
モビフェニールエーテル、デカブロモビフェニールオキ
サイド、オクタブロモビフェニールオキサイド、ヘキサ
ブロモシクロドデカン、臭素化ポリスチレンの如き有機
臭素系難燃剤、塩素化パラフィン、塩素化ポリエチレン
の如き有機塩素系難燃剤、トリフェニールホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、トリアリルホスフェー
ト、トリスクロロエチルホスフェート、トリスジクロロ
プロピルホスフェートの如き有機燐酸エステル系難燃
剤、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウムの如き無機系難燃剤等を挙げることができ
る。難燃剤は、ポリオレフィン組成物中に５〜３０重量
％配合することが好ましい。本発明に於いては、難燃剤
としてデカブロモビフェニールエタンと、三酸化アンチ
モンとを併用することが特に好ましく、ポリオレフィン
組成物中にデカブロモビフェニールエタンを５〜２０重
量％及び三酸化アンチモンを１〜１０重量％配合するこ
とが好ましい。
ては、例えばデカブロモビフェニールエタン、デカブロ
モビフェニールエーテル、デカブロモビフェニールオキ
サイド、オクタブロモビフェニールオキサイド、ヘキサ
ブロモシクロドデカン、臭素化ポリスチレンの如き有機
臭素系難燃剤、塩素化パラフィン、塩素化ポリエチレン
の如き有機塩素系難燃剤、トリフェニールホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、トリアリルホスフェー
ト、トリスクロロエチルホスフェート、トリスジクロロ
プロピルホスフェートの如き有機燐酸エステル系難燃
剤、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウムの如き無機系難燃剤等を挙げることができ
る。難燃剤は、ポリオレフィン組成物中に５〜３０重量
％配合することが好ましい。本発明に於いては、難燃剤
としてデカブロモビフェニールエタンと、三酸化アンチ
モンとを併用することが特に好ましく、ポリオレフィン
組成物中にデカブロモビフェニールエタンを５〜２０重
量％及び三酸化アンチモンを１〜１０重量％配合するこ
とが好ましい。
【００１５】本発明に於いては、必要に応じて成形物に
剛性を付与する為にタルクが使用される。必要に応じて
使用されるタルクは、ポリオレフィン組成物中に１５〜
４０重量％配合することが好ましい。
剛性を付与する為にタルクが使用される。必要に応じて
使用されるタルクは、ポリオレフィン組成物中に１５〜
４０重量％配合することが好ましい。
【００１６】本発明に於いては、必要に応じてポリオレ
フィン組成物中にチタン白、カーボンブラック、フタロ
シアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナクリド
ンの如き顔料、これらの顔料を合成樹脂中に混練したマ
スターバッチ等の着色剤、ベンゾトリゾール系、ベンゾ
フェノン系、ＨＡＬＳ系等の耐候剤、モノグリセライド
系、アルキルアミン系、アルキルスルホネート系等の帯
電防止剤、アゾジカーボンアミド系等の発泡剤、フェノ
ール系等の酸化防止剤、その他の添加剤等を配合しても
よい。
フィン組成物中にチタン白、カーボンブラック、フタロ
シアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナクリド
ンの如き顔料、これらの顔料を合成樹脂中に混練したマ
スターバッチ等の着色剤、ベンゾトリゾール系、ベンゾ
フェノン系、ＨＡＬＳ系等の耐候剤、モノグリセライド
系、アルキルアミン系、アルキルスルホネート系等の帯
電防止剤、アゾジカーボンアミド系等の発泡剤、フェノ
ール系等の酸化防止剤、その他の添加剤等を配合しても
よい。
【００１７】本発明に於いては、ポリオレフィン、ハロ
ゲン化エポキシ樹脂、必要により他の難燃剤及び必要に
応じてタルクを配合してポリオレフィン組成物を調製し
た後に、得られたポリオレフィン組成物を用いて射出成
形することにより、難燃性ポリオレフィン製パレットを
成形することができる。
ゲン化エポキシ樹脂、必要により他の難燃剤及び必要に
応じてタルクを配合してポリオレフィン組成物を調製し
た後に、得られたポリオレフィン組成物を用いて射出成
形することにより、難燃性ポリオレフィン製パレットを
成形することができる。
【００１８】本発明の好ましいポリオレフィン組成物、
即ちハロゲン化エポキシ樹脂及び他の難燃剤を組み合わ
せたものでは、少量の難燃剤を使用するだけで、成形物
の表面に難燃剤が析出したり、成形物の機械的強度を低
下させたり、或いは成形性を低下させたりすることな
く、ポリオレフィン製パレットに良好な難燃性を付与す
ることができる。
即ちハロゲン化エポキシ樹脂及び他の難燃剤を組み合わ
せたものでは、少量の難燃剤を使用するだけで、成形物
の表面に難燃剤が析出したり、成形物の機械的強度を低
下させたり、或いは成形性を低下させたりすることな
く、ポリオレフィン製パレットに良好な難燃性を付与す
ることができる。
【００１９】
【実施例】実施例１ ＢＣ６Ｃ（日本ポリケム社製ポリプロピレン、メルトフ
ローレート２．７）８０重量部、プラサームＥＰ−１０
０（大日本インキ化学工業社製末端エポキシ型臭素化エ
ポキシ樹脂、平均分子量１０，０００、臭素含有率５
２．０％）１重量部、デカブロモビフェニールエタン１
０重量部、三酸化アンチモン６重量部及びプラマスター
ＥＸ−１５７７−３０（大日本インキ化学工業社製マス
ターバッチ）３重量部を配合してポリプロピレン組成物
を調製した。
ローレート２．７）８０重量部、プラサームＥＰ−１０
０（大日本インキ化学工業社製末端エポキシ型臭素化エ
ポキシ樹脂、平均分子量１０，０００、臭素含有率５
２．０％）１重量部、デカブロモビフェニールエタン１
０重量部、三酸化アンチモン６重量部及びプラマスター
ＥＸ−１５７７−３０（大日本インキ化学工業社製マス
ターバッチ）３重量部を配合してポリプロピレン組成物
を調製した。
【００２０】得られたポリプロピレン組成物を用いて射
出成形により、図１に示すような長さ１１０ｃｍ、幅１
１０ｃｍ、高さ１５ｃｍの片面使用四方差しパレット１
を成形した。
出成形により、図１に示すような長さ１１０ｃｍ、幅１
１０ｃｍ、高さ１５ｃｍの片面使用四方差しパレット１
を成形した。
【００２１】成形された片面使用四方差しパレット１
は、ＵＬ評価でＶ−２レベル、酸素指数評価で２１の難
燃性を示した。成形された片面使用四方差しパレット１
は、ＪＩＳ Ｚ ０６０２ 「平パレット曲げ試験」に
より耐曲げ強度を測定したところ、１２５０ｋｇ荷重時
に撓み量が１４ｍｍで、難燃剤未添加のパレットと同等
の耐曲げ強度であった。
は、ＵＬ評価でＶ−２レベル、酸素指数評価で２１の難
燃性を示した。成形された片面使用四方差しパレット１
は、ＪＩＳ Ｚ ０６０２ 「平パレット曲げ試験」に
より耐曲げ強度を測定したところ、１２５０ｋｇ荷重時
に撓み量が１４ｍｍで、難燃剤未添加のパレットと同等
の耐曲げ強度であった。
【００２２】また、成形された片面使用四方差しパレッ
ト１は、２ｍの高さから落下させても破損等の異常はな
く、難燃剤未添加のパレットと同等の耐衝撃強度を有し
ていた。
ト１は、２ｍの高さから落下させても破損等の異常はな
く、難燃剤未添加のパレットと同等の耐衝撃強度を有し
ていた。
【００２３】比較例１ ＢＣ６Ｃ（日本ポリケム社製ポリプロピレン、メルトフ
ローレート２．７）８０重量部、三酸化アンチモン１７
重量部及びプラマスターＥＸ−１５７７−３０（大日本
インキ化学工業社製マスターバッチ）３重量部を配合し
てポリプロピレン組成物を調製した。
ローレート２．７）８０重量部、三酸化アンチモン１７
重量部及びプラマスターＥＸ−１５７７−３０（大日本
インキ化学工業社製マスターバッチ）３重量部を配合し
てポリプロピレン組成物を調製した。
【００２４】得られたポリプロピレン組成物を用いて射
出成形により、図１に示すような長さ１１０ｃｍ、幅１
１０ｃｍ、高さ１５ｃｍの片面使用四方差しパレットを
成形した。
出成形により、図１に示すような長さ１１０ｃｍ、幅１
１０ｃｍ、高さ１５ｃｍの片面使用四方差しパレットを
成形した。
【００２５】成形された片面使用四方差しパレットは、
１ｍの高さから落下させると、破損し、耐衝撃強度が著
しく劣った。 実施例２ ＡＹ５６４（住友化学社製ポリプロピレン、メルトフロ
ーレート１５）６０重量部、プラサームＥＰ−１００
（大日本インキ化学工業社製末端エポキシ型臭素化エポ
キシ樹脂、平均分子量１０，０００、臭素含有率５２．
０％）３重量部、デカブロモビフェニールエタン８重量
部、三酸化アンチモン６重量部、タルク３０重量部及び
プラマスターＥＤ−１３４９−３０（大日本インキ化学
工業社製マスターバッチ）１重量部を配合してポリプロ
ピレン組成物を調製した。
１ｍの高さから落下させると、破損し、耐衝撃強度が著
しく劣った。 実施例２ ＡＹ５６４（住友化学社製ポリプロピレン、メルトフロ
ーレート１５）６０重量部、プラサームＥＰ−１００
（大日本インキ化学工業社製末端エポキシ型臭素化エポ
キシ樹脂、平均分子量１０，０００、臭素含有率５２．
０％）３重量部、デカブロモビフェニールエタン８重量
部、三酸化アンチモン６重量部、タルク３０重量部及び
プラマスターＥＤ−１３４９−３０（大日本インキ化学
工業社製マスターバッチ）１重量部を配合してポリプロ
ピレン組成物を調製した。
【００２６】得られたポリプロピレン組成物を用いて射
出成形により、図１に示すような長さ１１０ｃｍ、幅１
１０ｃｍ、高さ１５ｃｍの片面使用四方差しパレット１
を成形した。
出成形により、図１に示すような長さ１１０ｃｍ、幅１
１０ｃｍ、高さ１５ｃｍの片面使用四方差しパレット１
を成形した。
【００２７】成形された片面使用四方差しパレット１
は、ＵＬ評価でＶ−２レベル、酸素指数評価で２２の難
燃性を示した。成形された片面使用四方差しパレット１
は、ＪＩＳ Ｚ ０６０２ 「平パレット曲げ試験」に
より耐曲げ強度を測定したところ、１２５０ｋｇ荷重時
に撓み量が１０ｍｍで、難燃剤未添加のタルクを添加し
た高剛性パレットと同等の耐曲げ強度であった。
は、ＵＬ評価でＶ−２レベル、酸素指数評価で２２の難
燃性を示した。成形された片面使用四方差しパレット１
は、ＪＩＳ Ｚ ０６０２ 「平パレット曲げ試験」に
より耐曲げ強度を測定したところ、１２５０ｋｇ荷重時
に撓み量が１０ｍｍで、難燃剤未添加のタルクを添加し
た高剛性パレットと同等の耐曲げ強度であった。
【００２８】また、成形された片面使用四方差しパレッ
ト１は、１ｍの高さから落下させても破損等の異常はな
く、難燃剤未添加のタルクを添加した高剛性パレットと
同等の耐衝撃強度を有していた。
ト１は、１ｍの高さから落下させても破損等の異常はな
く、難燃剤未添加のタルクを添加した高剛性パレットと
同等の耐衝撃強度を有していた。
【００２９】
【発明の効果】本発明によれば、ポリオレフィンにハロ
ゲン化エポキシを併用することにより、パレットの表面
に難燃剤が析出したり、機械的強度を低下させたり、或
いは成形性を低下させたりすること無く、良好な難燃性
を付与することができる。
ゲン化エポキシを併用することにより、パレットの表面
に難燃剤が析出したり、機械的強度を低下させたり、或
いは成形性を低下させたりすること無く、良好な難燃性
を付与することができる。
【図１】本発明に係わる難燃性ポリオレフィン製パレッ
トの一つの実施の形態を示す斜視図である。
トの一つの実施の形態を示す斜視図である。
１ パレット
Claims (9)
- 【請求項１】 ポリオレフィン及びハロゲン化エポキシ
樹脂を含有するポリオレフィン組成物によって成形され
ていることを特徴とする難燃性ポリオレフィン製パレッ
ト。 - 【請求項２】 ポリオレフィンがポリエチレン又はポリ
プロピレンであることを特徴とする請求項１記載の難燃
性ポリオレフィン製パレット。 - 【請求項３】 ハロゲン化エポキシ樹脂が臭素化エポキ
シ樹脂であることを特徴とする請求項１又は請求項２記
載の難燃性ポリオレフィン製パレット。 - 【請求項４】 臭素化エポキシ樹脂の平均分子量が５０
０〜２５，０００であることを特徴とする請求項４記載
の難燃性ポリオレフィン製パレット。 - 【請求項５】 臭素化エポキシ樹脂の臭素含有率が４５
〜６５重量％であることを特徴とする請求項３又は請求
項４記載の難燃性ポリオレフィン製パレット。 - 【請求項６】 ポリオレフィン組成物がポリオレフィ
ン、ハロゲン化エポキシ樹脂及び他の難燃剤を含有する
ことを特徴とする請求項１、請求項２、請求項３、請求
項４又は請求項５記載の難燃性ポリオレフィン製パレッ
ト。 - 【請求項７】 他の難燃剤がデカブロモビフェニールエ
タンであることを特徴とする請求項６記載の難燃性ポリ
オレフィン製パレット。 - 【請求項８】 他の難燃剤が三酸化アンチモンであるこ
とを特徴とする請求項１、請求項２、請求項３、請求項
４、請求項５、請求項６又は請求項７記載の難燃性ポリ
オレフィン製パレット。 - 【請求項９】 ポリオレフィン組成物中にタルクを含有
する請求項１、請求項２、請求項３、請求項４、請求項
５、請求項６、請求項７又は請求項８記載の難燃性ポリ
オレフィン製パレット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7726998A JPH11278485A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 難燃性ポリオレフィン製パレット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7726998A JPH11278485A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 難燃性ポリオレフィン製パレット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11278485A true JPH11278485A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13629141
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7726998A Pending JPH11278485A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 難燃性ポリオレフィン製パレット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11278485A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003045801A2 (en) * | 2001-11-21 | 2003-06-05 | 3M Innovative Properties Company | Plastic transport and storage pallet comprising a polymeric composition |
| KR100425797B1 (ko) * | 2001-06-20 | 2004-04-03 | 주식회사 세화 | 일체형 팔레트 |
| US6807910B2 (en) * | 2001-10-19 | 2004-10-26 | Rehrig Pacific Company | Pallet assembly |
| US6849677B2 (en) | 2002-09-17 | 2005-02-01 | Rehrig Pacific Company | Flame retardant polyolefin pallets and flame retardant master batch for their production |
| US6998433B2 (en) | 2003-02-27 | 2006-02-14 | Rehig Pacific Company | Flame retardant polyolefin pallets and flame retardant master batch for their production |
| WO2011077439A1 (en) | 2009-12-24 | 2011-06-30 | Bromine Compounds Ltd. | Flame retarted compositions |
| US10118731B2 (en) | 2015-06-08 | 2018-11-06 | Rehrig Pacific Company | Pallet assembly |
| WO2021094524A1 (en) | 2019-11-13 | 2021-05-20 | Anheuser-Busch Inbev S.A. | Use of a polymer composition, crate manufactured in such polymer composition and method of manufacturing such crate or pallet |
-
1998
- 1998-03-25 JP JP7726998A patent/JPH11278485A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100425797B1 (ko) * | 2001-06-20 | 2004-04-03 | 주식회사 세화 | 일체형 팔레트 |
| US8210108B2 (en) | 2001-10-19 | 2012-07-03 | Rehrig Pacific Company | Pallet assembly |
| US6807910B2 (en) * | 2001-10-19 | 2004-10-26 | Rehrig Pacific Company | Pallet assembly |
| US8091487B2 (en) | 2001-10-19 | 2012-01-10 | Rehrig Pacific Company | Pallet assembly |
| US8448584B2 (en) | 2001-10-19 | 2013-05-28 | Rehrig Pacific Company | Pallet assembly |
| WO2003045801A3 (en) * | 2001-11-21 | 2003-12-04 | 3M Innovative Properties Co | Plastic transport and storage pallet comprising a polymeric composition |
| US7216592B2 (en) | 2001-11-21 | 2007-05-15 | 3M Innovative Properties Company | Plastic shipping and storage containers and composition and method therefore |
| WO2003045801A2 (en) * | 2001-11-21 | 2003-06-05 | 3M Innovative Properties Company | Plastic transport and storage pallet comprising a polymeric composition |
| US6849677B2 (en) | 2002-09-17 | 2005-02-01 | Rehrig Pacific Company | Flame retardant polyolefin pallets and flame retardant master batch for their production |
| US6998433B2 (en) | 2003-02-27 | 2006-02-14 | Rehig Pacific Company | Flame retardant polyolefin pallets and flame retardant master batch for their production |
| WO2011077439A1 (en) | 2009-12-24 | 2011-06-30 | Bromine Compounds Ltd. | Flame retarted compositions |
| US10118731B2 (en) | 2015-06-08 | 2018-11-06 | Rehrig Pacific Company | Pallet assembly |
| WO2021094524A1 (en) | 2019-11-13 | 2021-05-20 | Anheuser-Busch Inbev S.A. | Use of a polymer composition, crate manufactured in such polymer composition and method of manufacturing such crate or pallet |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH11278485A (ja) | 難燃性ポリオレフィン製パレット | |
| US5021495A (en) | Polyester molding composition having improved flame resistant | |
| JPS5839456B2 (ja) | 核置換安息香酸を難燃剤として含む難燃性樹脂組成物 | |
| US5387636A (en) | Flame-retarded hips formulations with enhanced impact strength | |
| JP2000265675A (ja) | 難燃性ポリオレフィン製フェンス | |
| JPH09272780A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
| JPS6366261A (ja) | 難燃性化合物およびこれを含有する熱可塑性組成物 | |
| JPS60127350A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
| JP3801656B2 (ja) | 難燃性ポリプロピレン系樹脂組成物 | |
| JPH07122014B2 (ja) | 難燃性ゴム変性スチレン系樹脂組成物 | |
| US5541242A (en) | Thermoplastic resin with (meth)acrylamide or aminoalkyl (meth)acrylate copolymer | |
| GB1567417A (en) | Foamable thermoplastic polyester compositions | |
| JPH10120863A (ja) | 難燃性樹脂組成物 | |
| JP3801657B2 (ja) | 難燃性ポリプロピレン系樹脂組成物 | |
| JP3562853B2 (ja) | エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物組成物及びその用途 | |
| JPS6228175B2 (ja) | ||
| JPH08208916A (ja) | ポリスチレン系樹脂組成物及びその成形品 | |
| JPH059379A (ja) | ポリアミド樹脂組成物 | |
| JPS62283143A (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
| JPH07103281B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
| JP2001049050A (ja) | 難燃性樹脂組成物 | |
| JPH0721106B2 (ja) | ポリエステルブロツク共重合体組成物 | |
| JPH1129674A (ja) | 難燃性樹脂組成物 | |
| EP0564514B1 (en) | Polymer compositions having improved impact strength | |
| JPS62100545A (ja) | 難燃性ポリオレフイン組成物 |