JPH11278068A - 燃料タンク - Google Patents

燃料タンク

Info

Publication number
JPH11278068A
JPH11278068A JP7983498A JP7983498A JPH11278068A JP H11278068 A JPH11278068 A JP H11278068A JP 7983498 A JP7983498 A JP 7983498A JP 7983498 A JP7983498 A JP 7983498A JP H11278068 A JPH11278068 A JP H11278068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
fuel
fuel tank
bridging member
deformation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7983498A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaneo Hamashima
兼男 浜島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP7983498A priority Critical patent/JPH11278068A/ja
Publication of JPH11278068A publication Critical patent/JPH11278068A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料量に応じて変形可能な膜壁により形成さ
れた燃料貯留室を備えた燃料タンクにおいて膜壁を均一
に変形させる。 【解決手段】 膜壁により燃料を貯留するための燃料貯
留室を形成し、膜壁が燃料貯留室内の燃料量に応じて変
形可能である。膜壁が変形したときに互いに対して相対
的に変位する少なくとも二つの部分を互いに連絡する橋
絡部材が設けられ、この橋絡部材が膜壁の変形に追従し
て変形可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料を貯留するため
の燃料タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンク内の燃料液面上方に空間が存
在すると蒸発燃料が発生し、この蒸発燃料が大気に放出
されてしまう可能性がある。そこで燃料を貯留するため
の燃料貯留室を伸縮自在な包囲膜と該包囲膜が取り付け
られるハウジングとにより形成し、包囲膜を燃料貯留室
内の燃料量に応じて伸縮させ、燃料貯留室内の燃料液面
上方に蒸発燃料が発生しないようにした燃料タンクが例
えば特開平8−170568号に開示されている。包囲
膜は上壁と下壁とこれら上壁と下壁とを互いに連結する
側壁とを具備する。包囲膜はその下壁においてハウジン
グの下壁に取り付けられる。包囲膜の側壁は蛇腹状とさ
れ、燃料貯留室内の燃料量に応じて上壁がハウジング内
で上下動するときにこの側壁が上下に伸縮する。このた
め燃料貯留室内の燃料液面上方に空間が形成されること
が防止され、蒸発燃料の発生が防止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記包囲膜の側壁は多
方向に変形可能であるため側壁が不均一に変形すること
がある。また上記燃料タンクが例えば車両に搭載された
場合、車両の加減速により燃料貯留室内の燃料が流動す
るため包囲膜の側壁が不均一に膨らんだり凹んだりして
変形することがある。これら不均一な変形の繰り返しは
燃料タンクの寿命を短くし、燃料タンクの耐久性が悪化
し、ついには燃料タンクが損傷する可能性がある。これ
ら問題を解決するために本発明の目的は燃料量に応じて
変形可能な壁により形成された燃料貯留室を備えた燃料
タンクにおいて壁を均一に変形させる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に一番目の発明によれば、膜壁により燃料を貯留するた
めの燃料貯留室を形成し、前記膜壁が該燃料貯留室内の
燃料量に応じて変形可能である燃料タンクにおいて、前
記膜壁が変形したときに互いに対して相対的に変位する
少なくとも二つの部分を互いに連結する橋絡部材を具備
し、該橋絡部材が前記膜壁の変形に追従して変形可能で
ある。したがって燃料タンクの膜壁の変形に追従した橋
絡部材の変形により燃料タンクの膜壁の変形が調整され
る。
【0005】上記課題を解決するために三番目の発明に
よれば、一番目の発明において、前記橋絡部材は該橋絡
部材により互いに連結された前記部分を含む平面に関し
て前記膜壁の変形と逆の方向へ変形する。したがって橋
絡部材はその橋絡部材が連結された部分とは対称的に変
形する。
【0006】上記課題を解決するために四番目の発明に
よれば、一番目の発明において、前記橋絡部材は該橋絡
部材により互いに連結された前記部分を含む平面の図心
に関して前記膜壁と対称をなす。したがって橋絡部材は
その橋絡部材が連結された部分とは対称的に変形する。
【0007】上記課題を解決するために五番目の発明に
よれば、一番目の発明において、前記橋絡部材は該橋絡
部材により互いに連結された前記部分を含む平面に関し
て前記膜壁の鏡像である。したがって橋絡部材はその橋
絡部材が連結された部分とは対称的に変形する。
【0008】上記課題を解決するために六番目の発明に
よれば、一番目の発明において、前記橋絡部材が前記互
いに対する相対的な変位が大きな二つの部分を互いに連
結する。したがって橋絡部材は変形が大きい部分の変形
を調整する。
【0009】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の第一実施
形態の燃料タンクを説明する。本発明の燃料タンクは例
えば内燃機関に供給すべき燃料を貯留するためのタンク
として用いられる。もちろん単に燃料を貯留するための
タンクとして用いることもできる。図1を参照すると第
一実施形態の燃料貯留装置1は略椀状の上側部分2と下
側部分3とからなるハウジング4を具備する。上側部分
2と下側部分3とはこれらの周縁に形成されたフランジ
部2a、3aにおいて互いに連結される。ハウジング4
内には燃料を貯留するための燃料貯留室5を画成する燃
料容器または燃料タンク6が配置される。
【0010】図1〜図3を参照すると第一実施形態の燃
料タンク6は略長方形の一対の上壁7と下壁8と、これ
ら上壁7と下壁8との対応する辺を互いに連結する略長
方形の四つの側壁9a〜9dとを具備する。側壁9a〜
9dはその両端縁部において隣接する側壁の端縁部に連
結される。このため側壁9a〜9dの端縁部には側壁同
士を連結する連結部が形成される。したがって燃料タン
ク6は略直方体形状を有し、その内部に燃料貯留室5が
形成される。燃料タンク6の壁、すなわち上壁7、下壁
8および側壁9a〜9dは燃料貯留室を形成する膜壁に
相当し、例えば樹脂で形成され、実質的に剛性を有す
る。第一実施形態では上壁7または下壁8の面積が一つ
の側壁の面積より大きく、上壁7および下壁8の剛性が
側壁9a〜9dの剛性より小さい。
【0011】なお上壁7および下壁8は長方形の壁に限
定されず、一対の多角形の壁であればよい。また側壁9
a〜9dも長方形の壁に限定されず、上壁7と下壁8と
を互いに連結し且つ互いに連結せしめられる多角形の壁
であればよい。したがって上壁7および下壁8は多角形
壁に相当し、側壁9a〜9dは上壁7と下壁8とを連結
する連絡壁に相当する。また上壁7、下壁8および側壁
9a〜9dの形状は燃料タンク6を設置すべき空間の形
状に応じて適宜選択される。
【0012】第一実施形態の燃料タンク6では上壁7の
内壁面に下壁対応壁38が取り付けられ、下壁8の内壁
面に上壁対応壁37が取り付けられ、側壁9aの内壁面
に側壁対応壁39bが取り付けられ、側壁9bの内壁面
に側壁対応壁39aが取り付けられる。上壁対応壁37
と下壁対応壁38とは対をなしており、その対応する辺
が側壁対応壁39aおよび39bにより連結される。し
たがって下壁対応壁38と上壁7とが連結される連結ラ
インL7と、上壁対応壁37と下壁8とが連結される連
結ラインL8と、側壁対応壁39bおよび39aと側壁
9aおよび9bとが連結される連結ラインL9aおよび
L9bとにより面Pが画成される。
【0013】下壁対応壁38は面Pの図心に関して上壁
7と点対称をなす。同様に上壁対応壁37は面Pの図心
に関して下壁8と点対称をなす。さらに側壁対応壁39
b、39aはそれぞれ面Pの図心に関して側壁9a、9
bと点対称をなす。また下壁8近傍の上壁対応壁37の
部分には燃料を流通させるための燃料開口30が形成さ
れる。燃料開口30は半円形状である。
【0014】また第一実施形態では上述の上壁対応壁3
7、下壁対応壁38ならびに側壁対応壁39aおよび3
9bとそれぞれ同様に上壁7と下壁8と側壁9cおよび
9dとに対応した下壁対応壁38、上壁対応壁37なら
びに側壁対応壁39dおよび39cとが燃料タンク6の
対角の角部に設けられる。したがって第一実施形態では
下壁対応壁38と上壁対応壁37と側壁対応壁39aお
よび39bとは燃料タンク6の上壁7、下壁8ならびに
側壁9aおよび9bを互いに連絡する第一橋絡部材を構
成し、下壁対応壁38と上壁対応壁37と側壁対応壁3
9cおよび39dとは同様に第二橋絡部材を構成する。
なお第二橋絡部材の構造は第一橋絡部材と同じであるた
め説明は省略する。
【0015】第一実施形態では橋絡部材が連結された上
壁7の部分は上壁7および下壁8が湾曲変形したときに
橋絡部材が連結された下壁8の部分に対して相対的に変
位する。また橋絡部材が連結された側壁9aの部分は側
壁9aおよび9bが湾曲変形したときに橋絡部材が連結
された側壁9bの部分に対して相対的に変位する。
【0016】燃料タンク6内に燃料が供給され、燃料タ
ンク6内の燃料量が直方体形状において貯留可能な燃料
量(以下、所定量)を越えると上壁7と下壁8とが互い
から離れて外方へ膨らむように湾曲変形すると共に側壁
9a〜9dが互いに近づいて内方へ凹むように湾曲変形
する(図4参照)。すなわち第一実施形態では燃料タン
ク6内の燃料量が所定量を越えると上壁7が上方へ変位
し、下壁8が下方へ変位し、側壁9a〜9dが横方向か
つ内方へ変位する。こうして徐々に燃料タンク6内に貯
留可能な燃料量が増大する。このとき上壁7の湾曲変形
に追従して第一橋絡部材の上壁対応壁37が上壁7と対
称的に湾曲変形する。同様に下壁8の湾曲変形に追従し
て第一橋絡部材の下壁対応壁38が下壁8と対称的に湾
曲変形する。なお燃料タンク6内に供給された燃料は下
壁対応壁38に形成された燃料開口30を介して上壁対
応壁37を通過することができる。
【0017】さらに側壁9aおよび9bの湾曲変形に追
従して第一橋絡部材の側壁対応壁39b、39aが側壁
9a、9bと対称的に湾曲変形する。このため上壁7、
下壁8および側壁9aおよび9bが均一に湾曲変形せし
められる。なお燃料タンク6内の燃料量が所定量を越え
たときの第二橋絡部材の作用効果は第一橋絡部材と同じ
であるので説明は省略する。また上壁7および下壁8の
変形量は側壁9a〜9dの変形量より小さい。したがっ
て上壁7および下壁8は大変形面に相当し、側壁9a〜
9dは小変形面に相当する。
【0018】一方、燃料が燃料タンク6から排出され、
燃料タンク6内の燃料量が所定量より少なくなると上壁
7と下壁8とが互いに近づいて内方へ凹むように湾曲変
形すると共に側壁9a〜9dが互いに近づいて内方へ凹
むように湾曲変形する(図5参照)。すなわち第一実施
形態では燃料タンク6内の燃料量が所定量より少なくな
ると上壁7が下方へ変位し、下壁8が上方へ変位し、側
壁9a〜9dが横方向かつ内方へ変位する。こうして徐
々に燃料タンク6内に貯留可能な燃料量が減少する。こ
のとき上壁7の湾曲変形に追従して第一橋絡部材の上壁
対応壁37が上壁7と対称的に湾曲変形する。同様に下
壁8の湾曲変形に追従して第一橋絡部材の下壁対応壁3
8が下壁8と対称的に湾曲変形する。
【0019】さらに側壁9aおよび9bの湾曲変形に追
従して第一橋絡部材の側壁対応壁39b、39aが側壁
9aおよび9bと対称的に湾曲変形する。このため上壁
7、下壁8および側壁9aおよび9bが均一に湾曲変形
せしめられる。なお燃料タンク6内の燃料量が所定量よ
り少なくなったときの第二橋絡部材の作用効果は第一橋
絡部材と同じであるので説明は省略する。したがって第
一実施形態の第一および第二橋絡部材は燃料タンク6に
おける湾曲変形を調整する湾曲変形手段に相当する。
【0020】以上から第一実施形態の橋絡部材の各対応
壁は平面Pに関して燃料タンク6の各壁とは反対あるい
は逆の方向へ湾曲変形する。また第一実施形態では燃料
タンク6が湾曲変形したときの互いに対する相対的な変
位が比較的大きい上壁7と下壁8とを橋絡部材により互
いに連結している。したがって第一実施形態によれば湾
曲変形の度合いが大きな部分であって各壁の変形のみで
は十分に変形量を均一に調整することができない部分の
湾曲変形が調整される。
【0021】もちろん側壁対応壁39a〜39dが上壁
7および下壁8の内方への湾曲変形の障害となる場合に
は側壁対応壁39a〜39bの高さ(上壁対応壁37と
下壁対応壁38との間の距離)を低くしたり、側壁対応
壁39a〜39d自体を排除して上壁対応壁37と下壁
対応壁38とを直接連結してもよい。
【0022】また第一実施形態では側壁9a〜9dに対
して略垂直な断面において側壁9aおよび9b、9cお
よび9dと側壁対応壁39aおよび39b、39cおよ
び39dとにより四角形の断面が形成される。このため
燃料タンクの湾曲変形を阻害することなく燃料タンクの
構造的強度が増大せしめられる。したがって第一実施形
態の第一および第二橋絡部材は燃料タンクの構造的強度
を高める構造強化手段に相当する。
【0023】再び図1を参照すると燃料タンク6の下壁
8の略中央に燃料を燃料タンク6内に供給するための燃
料供給管10が連結される。燃料供給管10の管壁は蛇
腹形状を有し、伸縮可能で且つ曲げ可能ある。一方、燃
料タンク6の上壁7の略中央には燃料タンク6内の気
体、特に蒸発燃料を燃料タンク6外に排出するための蒸
発燃料排出管11が遮断弁12を介して接続される。蒸
発燃料排出管11は可撓性を有する。遮断弁12は燃料
タンク6内の燃料液面が遮断弁12に達したときに蒸発
燃料排出管11を遮断する。このため燃料が燃料タンク
6の外部に漏洩することが防止される。
【0024】蒸発燃料排出管11は蒸発燃料を一時的に
吸着するためのチャコールキャニスタ(図示せず)を介
して内燃機関の吸気通路(図示せず)に接続される。チ
ャコールキャニスタに吸着された蒸発燃料は内燃機関の
機関運転状態に応じて吸気通路内に放出される。また蒸
発燃料排出管11には逆止弁13が取り付けられる。逆
止弁13は逆止弁13と遮断弁12との間の蒸発燃料排
出管11内の圧力が予め定められた正圧を越えたときに
開弁し、予め定められた正圧より低くなったときに閉弁
する。このため遮断弁12がいったん遮断せしめられた
後に気体が燃料タンク6内に入り込むことが防止され
る。
【0025】燃料タンク6の下壁8の下方には燃料タン
ク6内の燃料が一時的に貯留せしめられる補助燃料タン
ク14が配置される。補助燃料タンク14内には補助燃
料タンク14内の燃料を燃料送り管15を介して内燃機
関の燃料噴射弁(図示せず)に送り出すための燃料ポン
プ16が配置される。燃料ポンプ16は燃料に含まれて
いる塵等を濾過するためのフィルタ17を介して燃料を
吸入し、図示しない燃料噴射弁に送りだす。また補助燃
料タンク14の下壁8から分割壁18が略鉛直に上方へ
と延びる。分割壁18は補助燃料タンク14が傾斜せし
められ、補助燃料タンク14内の燃料液面が傾斜したと
きにフィルタ17周りの燃料が枯渇することを防止す
る。したがって分割壁18は燃料枯渇防止手段に相当す
る。補助燃料タンク14は燃料導入管20を介して燃料
タンク6に接続される。燃料導入管20の管壁は蛇腹形
状を有し、伸縮可能で且つ曲げ可能ある。
【0026】さらに補助燃料タンク14の上壁52の上
面は燃料タンク6の下壁8が下方へ膨らんだときの燃料
タンク6の下壁8の形状に適合する。したがって補助燃
料タンク14の上壁52は燃料タンク6の下壁8が下方
へ変位または変形し、補助燃料タンク14の上壁52に
当接したときに燃料タンク6の下壁8のそれ以上の変位
または変形を抑制する。また下側部分3の上面の一部は
燃料タンク6の下壁8が下方へ膨らんだときの燃料タン
ク6の下壁8の形状に適合する。したがって下側部分3
は燃料タンク6の下壁8が下方へ変位または変形し、下
側部分3の上面に当接したときに燃料タンク6の下壁8
のそれ以上の変位または変形を抑制する。このため燃料
タンク6の下壁が許容値を越えて極度に湾曲変形するこ
とがなく、燃料タンクの下壁の損傷が防止される。
【0027】また第一実施形態では補助燃料タンク14
の上壁52を燃料タンク6の下壁の変形を抑制するため
に用いたため燃料貯留装置1全体の大きさを小型化でき
る。なお燃料供給管10が伸縮可能で且つ曲げ可能であ
るため燃料供給管10が燃料タンク6の下壁8の下方へ
の変位または変形を抑制することはない。もちろん燃料
供給管10が燃料タンク6の下壁8の上方への変位また
は変形を抑制することもない。
【0028】また上側部分2の下面は燃料タンク6の上
壁7が上方へ膨らんだときの燃料タンク6の上壁7の形
状に適合する。したがって上側部分2は燃料タンク6の
上壁7が上方へ変位または変形し、上側部分2の下面に
当接したときに燃料タンク6の上壁7のそれ以上の変位
または変形を抑制する。なお蒸発燃料排出管11が可撓
性を有するため蒸発燃料排出管11が燃料タンク6の上
壁7の上方へ変位または変形を抑制することはない。も
ちろん蒸発燃料排出管11が燃料タンク6の上壁7の下
方への変位または変形を抑制することはない。
【0029】さらに燃料タンク6の上壁7が上側部分2
の下面に当接し、燃料タンク6の下壁8が下側部分3の
上面および補助燃料タンク14の上壁52の上面に当接
すると、それ以上の燃料は燃料タンク6内に供給されな
い。
【0030】ハウジング4の周辺部には燃料タンク6の
側壁9a〜9dの高さと略同じ幅を有する空隙21が上
側部分2と下側部分3とにより形成される。空隙21内
には燃料タンク6の側壁9a〜9dと側壁9a〜9dに
連結された上壁7および下壁8の部分(以下、上下壁部
分)22とが収容される。第一実施形態では上下壁部分
22を側壁9a〜9dの一部とみなして以下では上下壁
部分22と側壁9a〜9dを合わせて側壁相当部分とい
う。こうして燃料タンク6は側壁相当部分が上側部分2
と下側部分3とにより挟まれることによりハウジング4
に支持される。すなわち上側部分2と下側部分3とによ
り側壁相当部分を挟持する挟持部23が形成される。
【0031】第一実施形態では側壁相当部分は上壁7お
よび下壁8が変位したときに横方向かつ内方へ摺動して
変位可能である。このため挟持部23が上壁7および下
壁8の変位を抑制することはない。また上壁7および下
壁8が上方および下方へ変位したときの側壁9a〜9d
に連結された上壁7および下壁8の部分22の変位は非
常に小さい。このため挟持部23が上壁7および下壁8
の上方および下方への変位を抑制することはない。
【0032】したがって第一実施形態では燃料タンク6
は側壁相当部分においてハウジング4に支持されるた
め、燃料タンク6内に供給された燃料量の増大に伴う上
壁7および下壁8の上方および下方への変位は、燃料タ
ンク6の変位が抑制されていないときに燃料タンク6内
に貯留可能な燃料量(最大貯留量)に燃料タンク6内の
燃料量が到達するまで抑制されない。このため最大量の
燃料を燃料タンク6内に貯留することが可能であると共
に燃料タンク6内に燃料を導入することが容易になる。
【0033】次に本発明の第二実施形態の燃料タンクを
説明する。図6を参照すると第二実施形態の燃料タンク
6の第一橋絡部材は連結ラインを含む平面Pに関して鏡
像の関係となっている。したがって第二実施形態の第一
橋絡部材は燃料タンク6の上壁7、下壁8および側壁9
a〜9dが均一に湾曲変形するように調整する。もちろ
ん第二実施形態においても第一橋絡部材と同様な第二橋
絡部材が燃料タンク6の対角の角部に設けられる。なお
第二実施形態のその他の構造および作用効果は第一実施
形態と同様であるので説明は省略する。
【0034】次に本発明の第三実施形態の燃料タンクを
説明する。第一実施形態では橋絡部材は上壁7、下壁8
ならびに側壁9aおよび9b、9cおよび9dを連結す
る。このため橋絡部材を構成するのに四つの対応壁3
7、38および39a〜39dと燃料開口30とを必要
とし、燃料タンクの製造費用が増大する。したがって第
二実施形態では簡単な構成の燃料タンクを提供する。
【0035】図7を参照すると第三実施形態では燃料タ
ンク6の上壁7と下壁8とが帯状の壁をV字型に折り曲
げた帯状橋絡部材40、41により互いに連結される。
帯状橋絡部材40、41と上壁7との連結部は上壁7お
よび下壁8が湾曲変形したときに帯状橋絡部材40、4
1と下壁8との連結部に対して相対的に変位する。
【0036】第二実施形態では上壁7および下壁8が互
いに離れるように湾曲変形したときに帯状橋絡部材4
0、41がその尖端を中心に開く。一方、上壁7および
下壁8が互いに近づくように湾曲変形したときに帯状橋
絡部材40、41がその尖端を中心に閉じる。こうして
上壁7および下壁8が均一に湾曲変形せしめられる。し
たがって第三実施形態の帯状橋絡部材40、41は燃料
タンク6における湾曲変形を調整する湾曲変形調整手段
に相当する。また第三実施形態の湾曲変形調整手段は帯
状の壁を上壁7および下壁8に連結しただけの構成であ
るため、第一実施形態の湾曲変形調整手段に比べてその
構成が簡単である。
【0037】なお上記燃料タンクは略直方体であるが、
他の複雑な形状をした燃料タンクに本発明を適用し、同
様の効果を得ることが可能である。ここで設けられる橋
絡部材の数に限りがある場合には、燃料タンクにおいて
互いに対する変位または湾曲変形の度合いが比較的大き
い箇所に橋絡部材を設けることが好ましい。また燃料流
動により湾曲変形可能な壁を一部に有する燃料タンクで
あれば本発明を適用することができる。
【0038】
【発明の効果】一番目から五番目の発明によれば燃料タ
ンクの膜壁が均一に変形せしめられるため、燃料タンク
の寿命を延ばすと共に燃料タンク自体の損傷を防止でき
る。
【0039】さらに三番目から四番目の発明によれば橋
絡部材が連結された部分と対称的に橋絡部材を変形させ
ることにより燃料タンクの膜壁の変形を調整する。この
ため燃料タンクの膜壁の変形を阻害することなく燃料タ
ンクの膜壁を均一に変形させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の燃料貯留装置の断面図
である。
【図2】本発明の第一実施形態の燃料タンクの斜視図で
ある。
【図3】図2の線III−IIIに沿った断面図であ
る。
【図4】外方へ膨らんだ本発明の第一実施形態の燃料タ
ンクの斜視図である。
【図5】内方へ凹んだ本発明の第一実施形態の燃料タン
クの斜視図である。
【図6】本発明の第二実施形態の燃料タンクの図3と同
様の断面図である。
【図7】本発明の第三実施形態の燃料タンクの斜視図で
ある。
【符号の説明】
1…燃料貯留装置 6…燃料タンク 7…上壁 8…下壁 9a〜9d…側壁 14…補助燃料タンク 37…上壁対応壁 38…下壁対応壁 39a〜39d…側壁対応壁 40、41…帯状橋絡部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜壁により燃料を貯留するための燃料貯
    留室を形成し、前記膜壁が該燃料貯留室内の燃料量に応
    じて変形可能である燃料タンクにおいて、前記膜壁が変
    形したときに互いに対して相対的に変位する少なくとも
    二つの部分を互いに連絡する橋絡部材を具備し、該橋絡
    部材が前記膜壁の変形に追従して変形可能であることを
    特徴とする燃料タンク。
  2. 【請求項2】 前記橋絡部材は該橋絡部材により互いに
    連結された前記部分を含む平面に関して前記膜壁の変形
    と逆の方向へ変形することを特徴とする請求項1に記載
    の燃料タンク。
  3. 【請求項3】 前記橋絡部材は該橋絡部材により互いに
    連結された前記部分を含む平面の図心に関して前記膜壁
    と対称をなすことを特徴とする請求項1に記載の燃料タ
    ンク。
  4. 【請求項4】 前記橋絡部材は該橋絡部材により互いに
    連結された前記部分を含む平面に関して前記膜壁の鏡像
    であることを特徴とする請求項1に記載の燃料タンク。
  5. 【請求項5】 前記橋絡部材が前記互いに対する相対的
    な変位が大きな二つの部分を互いに連結することを特徴
    とする請求項1に記載の燃料タンク。
JP7983498A 1998-03-26 1998-03-26 燃料タンク Pending JPH11278068A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7983498A JPH11278068A (ja) 1998-03-26 1998-03-26 燃料タンク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7983498A JPH11278068A (ja) 1998-03-26 1998-03-26 燃料タンク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11278068A true JPH11278068A (ja) 1999-10-12

Family

ID=13701249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7983498A Pending JPH11278068A (ja) 1998-03-26 1998-03-26 燃料タンク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11278068A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6616007B2 (en) Fuel tank
JP2004068709A (ja) 燃料遮断弁装置
JP6287967B2 (ja) 燃料タンク構造
US6537354B2 (en) Valve assembly for vapor canister
JP3392746B2 (ja) 燃料タンク
CN113840788B (zh) 软固持头、包括该软固持头的软固持单元以及包括该软固持单元的固持装置
JPH11278068A (ja) 燃料タンク
JP3362540B2 (ja) 車両用燃料貯留装置
JP3361459B2 (ja) 燃料タンク及びこれを搭載した車両
JP3389601B2 (ja) 燃料タンク
US6308692B1 (en) Fuel vapor recovery apparatus
JP6646940B2 (ja) 車両用燃料タンク
JPH11278066A (ja) 燃料タンク
JP3389600B2 (ja) 燃料タンク
JP2000062477A (ja) 燃料タンク
JP3334533B2 (ja) 燃料タンク
JPH0357873A (ja) 乗物用燃料供給装置
JP6527360B2 (ja) 車両用燃料タンク
JP2005227288A (ja) 燃料貯留装置
JP3434201B2 (ja) 燃料タンク
KR100581777B1 (ko) 연료탱크 컷 밸브의 작동성 향상 구조
JPH1113570A (ja) 燃料貯留装置
JPH035458Y2 (ja)
CN111981173A (zh) 用于密闭箱的排气阀
CN114248619A (zh) 用于控制燃料枪在燃料箱的加油管中的关闭的装置