JPH11277916A - 感熱色素転写用色素受容性要素 - Google Patents

感熱色素転写用色素受容性要素

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JPH11277916A
JPH11277916A JP3277099A JP3277099A JPH11277916A JP H11277916 A JPH11277916 A JP H11277916A JP 3277099 A JP3277099 A JP 3277099A JP 3277099 A JP3277099 A JP 3277099A JP H11277916 A JPH11277916 A JP H11277916A
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coloring matter
polyester
dicarboxylic acid
carbinol
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JP3277099A
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Elizabeth G Burns
ジー.バーンズ エリザベス
Kristine B Lawrence
ビー.ローレンス クリスティーン
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Eastman Kodak Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷工程中に供与体に粘着しない水性コーテ
ィング可能な色素像受容性層を有する感熱色素転写用受
容体要素を提供すること。 【解決手段】 カルビノールを末端基とするジメチルシ
ロキサンを3〜20重量%含む水分散性ポリエステルを
含む色素像受容性層を支持体の片面上に有して成る感熱
色素転写用色素受容性要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱色素転写用の
色素受容性要素に、より詳細には、当該要素のためのポ
リエステル系色素像受容性層に関する。
【0002】最近、カラービデオカメラから電子的に発
生させた画像からプリントを得るための感熱転写装置が
開発されている。このようなプリントを得る方法の一つ
によると、まず電子像をカラーフィルターによって色分
解する。次いで、それぞれの色分解画像を電気信号に変
換する。その後、これらの信号を操作して、シアン、マ
ゼンタ及びイエローの電気信号を発生させ、これらの信
号を感熱プリンターへ伝送する。プリントを得るために
は、シアン、マゼンタまたはイエローの色素供与体要素
を色素受容体要素と向い合わせて配置する。次いで、そ
れら二つの要素を感熱プリントヘッドと定盤ローラーと
の間に挿入する。ライン型感熱プリントヘッドを使用し
て、色素供与体シートの裏側から熱をかける。感熱プリ
ントヘッドは数多くの加熱要素を有し、シアン、マゼン
タ及びイエローの信号に応じて逐次加熱される。その
後、この処理を他の2色について繰り返す。こうして、
スクリーンで見た元の画像に対応するカラーハードコピ
ーが得られる。この方法とそれを実施するための装置に
ついての詳細が、米国特許第4,621,271号明細
書に記載されている。
【0003】感熱色素転写用の色素受容性要素は、一般
に、(透明な又は反射性の)支持体の片面上に色素像受
容性層と、任意的な追加の層を有して成る。色素像受容
性層は、多種多様な組成から選ばれる高分子材料を含む
ものであるが、色素に対して良好な親和性を示すべきで
ある。色素は、転写工程中に当該層内へ素早く移行し、
そして観察環境においては固定され且つ安定であること
が必要である。当該受容性要素において色素を固定化す
る方法の一つに、画像形成後に供与体要素からラミネー
ト層を受容体へ転写する方法がある。また、色素受容性
層は、印刷工程に際し高温の供与体に粘着してはならな
い。粘着すると、印刷工程後に剥離する際に供与体又は
受容体のいずれかが引き裂かれるために最終画像が損傷
を受けるからである。供与体と受容体との粘着を防止す
る方法の一つに、受容体層に剥離剤を添加する方法又は
オーバーコート層を適用する方法がある。オーバーコー
トの適用は別途コーティング工程を必要とし、よって色
素受容性要素の製造コストを増加させ、また剥離剤の添
加は当該媒体のコストを増加させる。
【0004】
【従来の技術】米国特許第5,317,001号に、受
容体要素への感熱色素転写が記載されている。この色素
受容性層は、水分散性ポリエステルを含むことが記載さ
れている。これらの材料は水性コーティング可能であ
り、色素適合性及び受理性が有効であることから良好な
受像層ポリマーが得られることが見い出された。米国特
許第5,250,494号に、感熱昇華型印刷用の色素
受容体要素が記載されている。この色素受容体要素は、
長鎖脂肪酸由来の材料を含有するジオールとジカルボン
酸とから形成されたポリエステルであることが記載され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、米国特
許第5,317,001号に記載の材料には、印刷工程
中に供与体と受容体とがひどく粘着してしまうという問
題がある。また、米国特許第5,250,494号に記
載の材料には、水分散性を示さないため、環境的に問題
のある溶剤からコーティングせざるを得ないという問題
がある。本発明の目的は、水性コーティング可能な色素
像受容性層を有する感熱色素転写用受容体要素を提供す
ることにある。本発明の別の目的は、印刷工程中に供与
体に粘着しない感熱色素転写用受容体要素を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】これら及びその他の目的
は、カルビノールを末端基とするジメチルシロキサンを
3〜20重量%含む水分散性ポリエステルを含む色素像
受容性層を支持体の片面上に有して成る感熱色素転写用
色素受容性要素に関する本発明により達成される。本発
明の好ましい実施態様では、当該ポリエステルが下記構
造式で表される縮合型ポリエステルである。
【0007】
【化2】
【0008】上式中、Qは、アルキルジカルボン酸、芳
香族ジカルボン酸、又は1もしくは2以上の脂環式環を
含有するジカルボン酸単位であって当該脂環式環から炭
素原子2個以内に(好ましくは当該脂環式環に隣接す
る)各カルボキシル基を有するものを表し且つ、当該二
塩基性二酸反復単位の70〜90モル%を構成し、I
は、イオン性の二塩基性ジカルボン酸を表し且つ当該二
塩基性二酸反復単位の30〜10モル%を構成し、V
は、カルビノールを末端基とするポリジメチルシロキサ
ン部分を表すが、当該モル%は、目的のポリマーに含ま
れるポリジメチルシロキサンが3〜20重量%となるよ
うな値であり、そしてLは、上記モル%値の残部を構成
し且つ、アルキレンジオール、1もしくは2以上の芳香
族環であって当該芳香族環から炭素原子2個以内に(好
ましくは当該芳香族環に隣接する)ヒドロキシル基を有
するもの、又は1もしくは2以上の脂環式環であって当
該脂環式環から炭素原子2個以内に(好ましくは当該脂
環式環に隣接する)ヒドロキシル基を有するもの、を表
す。
【0009】本発明の好ましい実施態様では、本発明の
色素受容性要素に用いられるポリエステルポリマーは、
脂環式二塩基性酸(Q)とジオールとから誘導された反
復単位をベースとする縮合型ポリエステルである。ここ
で、Qは、1もしくは2以上の脂環式環を含有するジカ
ルボン酸単位であって当該脂環式環から炭素原子2個以
内に(好ましくは当該脂環式環に隣接する)各カルボキ
シル基を有するものを表す。当該ジオール由来単位の少
なくとも30重量%は、各ヒドロキシル基が隣接してい
ない(好ましくは1〜約4個の炭素原子で隔たれた)芳
香族環を1個以上含有するジオール単位又は当該ヒドロ
キシル基が隣接してもよい脂環式環を含有するジオール
単位を含むL基のジオールから誘導されたものであるこ
とが好ましい。本発明の目的の場合、用語「二塩基性酸
由来単位」及び「ジカルボン酸由来単位」とは、カルボ
ン酸自体のみならず、その均等物、例えば酸塩化物、酸
無水物及びエステル、から誘導された単位を定義するも
のである。どの場合も、得られるポリマーにおいては同
一の反復単位が得られるからである。対応する二塩基性
酸の各脂環式環は、必要に応じて、例えば1〜4個の炭
素原子を有する一又は二以上のアルキル基で、置換され
ていてもよい。各ジオールは、必要に応じて、当該芳香
族環又は脂環式環上で、例えば1〜6個の炭素原子を有
するアルキル基、アルコキシ又はハロゲンで、置換され
ていてもよい。
【0010】本発明のさらに好ましい実施態様では、当
該ポリエステルのジオール由来単位の少なくとも20モ
ル%が脂環式環を含有する。本発明の別の実施態様で
は、ジカルボン酸由来単位及びジオール由来単位の脂環
式環が4〜10個の環炭素原子を含有する。特に好まし
い実施態様では、当該脂環式環が6個の環炭素原子を含
有する。脂環式ジカルボン酸単位(Q)は以下のような
構造式で表される。
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】
【0015】上記式中のIは、スルホン酸又はイミノジ
スルホニル基の金属イオン塩を含有するイオン性の二塩
基性ジカルボン酸を表す。このようなイオン性モノマー
の具体例として、以下のような構造式で表されるものが
挙げられる。
【0016】
【化7】
【0017】
【化8】
【0018】上記式中の好ましいジオールLは、以下の
ような環状構造式で表される。
【0019】
【化9】
【0020】
【化10】
【0021】
【化11】
【0022】
【化12】
【0023】
【化13】
【0024】
【化14】
【0025】本発明の好ましい実施態様では、カルビノ
ールを末端基とするポリジメチルシロキサン部分(V)
が以下の構造式で表される。
【0026】
【化15】
【0027】上式中、n及びmは、当該分子量が500
〜10,000の範囲に含まれ且つ非シロキサン成分の
重量%が2〜25の範囲に含まれるように選ばれる。必
要に応じて、他の基(R及びM)を共重合させて以下の
ような好適な構造体を得ることができる。
【0028】
【化16】
【0029】上式中、q+r+i=l+m+v=100
モル%、qは少なくとも50モル%であり、iは好まし
くは約5〜約40モル%(より好ましくは約8〜28モ
ル%)であり、そしてlは好ましくは少なくとも20モ
ル%である。イオノマー変性量が少ないと(例、iが5
モル%未満であると)、当該ポリエステルの水中での分
散が困難となる。イオノマー量が多いと(例、iが40
モル%を超えると)、溶融粘度が合成が困難となるレベ
ルにまで上昇する。
【0030】ジエステルR及びジオールMは、例えば、
ポリマーのTg、溶解度、接着性、等を的確に調整する
ために添加されることができる。追加的なジエステルコ
モノマーは、Qの環状構造を有していても、また線形脂
肪族単位であってもよい。追加的なジオールモノマー
は、脂肪族又は芳香族の構造を有することができるが、
フェノール系ではない。Rに適した群には以下のような
二塩基性脂肪族酸が含まれる。
【0031】
【化17】
【0032】Mに適した群には以下のようなジオールが
含まれる。
【0033】
【化18】
【0034】本発明において用いられるポリエステル
は、そのTgが約0℃〜約120℃、好ましくは約0℃
〜60℃の範囲内にあることが好ましい。これよりTg
が高いポリエステルでも、可塑剤を添加することにより
有用となる場合もある。本発明の好ましい実施態様にお
けるポリエステルは、約10,000〜約250,00
0、より好ましくは約20,000〜約100,000
の数平均分子量を有する。以下は、本発明の受容性層に
おいて有用であるポリエステルの例である。
【0035】
【表1】
【0036】本発明の色素受容性要素のための支持体
は、透明であっても反射性であってもよく、また高分子
支持体、合成紙支持体もしくはセルロース系紙支持体又
はそれらの積層体を含むことができる。好ましい実施態
様では紙支持体が用いられる。さらに好ましい実施態様
では、紙支持体と色素像受容性層との間に高分子層を存
在させる。例えば、ポリエチレンやポリプロピレンのよ
うなポリオレフィンを使用することができる。さらに好
ましい実施態様では、当該高分子層に二酸化チタン、酸
化亜鉛、等のような白色顔料を添加することにより反射
性を付与することができる。さらに、当該高分子層の上
に下塗層を使用して、色素像受容性層に対する密着性を
高めることもできる。このような下塗層については米国
特許第4,748,150号、同第4,965,238
号、同第4,965,239号及び同第4,965,2
41号に記載されている。当該受容体要素は、米国特許
第5,011,814号及び同第5,096,875号
に記載されているもののような裏面層を含むこともでき
る。
【0037】当該色素像受容性層は、所期の目的に有効
であればいかなる量で存在させてもよい。一般には、受
容体層濃度を約0.5〜約10g/m2 にすると良好な
結果が得られる。本発明の色素受容性要素について使用
することができる色素供与体要素は、慣用的に支持体上
に色素含有層を有してなる。本発明に用いられる色素供
与体においては、熱による色素受容性層への転写が可能
であるものであれば、どのような色素でも使用すること
ができる。昇華性色素を使用すると特に良好な結果が得
られる。本発明において使用することができる色素供与
体が、例えば、米国特許第4,916,112号、同第
4,927,803号及び同第5,023,228号に
記載されている。
【0038】上記したように、色素供与体要素を使用し
て色素転写像を形成させる。当該プロセスには、色素供
与体要素を像様加熱する工程と、上記のような色素受容
性要素に色素像を転写して色素転写像を形成させる工程
とが含まれる。本発明の好ましい実施態様では、色素供
与体要素はポリ(エチレンテレフタレート)支持体にシ
アン、マゼンタ及びイエローの色素領域を逐次繰り返し
被覆したものが使用され、各色について順に色素転写工
程を実施することで三色色素転写像を得る。もちろん、
当該工程を単一の色についてのみ実施した場合には、モ
ノクロ色素転写像が得られる。
【0039】色素供与体要素から色素を本発明の受容性
要素へ転写させるのに使用することができる感熱印刷ヘ
ッドは市販されている。別法として、感熱色素転写のた
めの他の公知のエネルギー源、例えば、英国特許第2,
083,726A号に記載されているレーザーを使用し
てもよい。本発明の感熱色素転写用集成体は、(a)色
素供与体要素と(b)上記の色素受容性要素とを含み、
当該色素受容性要素と当該色素供与体要素とを当該供与
体要素の色素層が当該受容性要素の色素像受容性層と接
触するように累置させたものである。
【0040】三色像を得る場合には、上記集成体を3回
形成し、その間に感熱印刷ヘッドに熱をかける。第一の
色素が転写された後、これらの要素を剥離する。次い
で、その色素受容性要素に第二の色素供与体要素(又は
異なる色素領域を有する供与体要素の別の領域)を整合
させて上記工程を繰り返す。同様に第三の色を得る。
【0041】
【実施例】以下の実施例は本発明を説明するためのもの
である。実施例において以下の色素を使用した。
【0042】
【化19】
【0043】
【化20】
【0044】実施例1:対照用及び本発明のポリエステ
ルの調製 上記表1に、本発明の受容体層において有用な本発明の
ポリマー(E−1〜E−6)の組成をまとめた。表2及
び表3に、本発明のための対照用ポリマーを列挙する。
CP−1は米国特許第5,317,001号に記載のP
−1に類似するものであり、CP−2〜CP−5は米国
特許第5,250,494号に記載のものに類似するも
のである。
【0045】対照用ポリマー(CP−1〜CP−5)の
合成も本発明のポリマー(E−1〜E−6)の合成も同
一の方法で行った。カルビノールを末端基とするジメチ
ルシロキサン部分のモル%は、その所望の重量%が得ら
れるように算出し、当該ジオールの残部をシクロヘキサ
ンジメタノールとした。所望のジカルボキシレート結合
のジメチルエステルを使用した。モノマー(総モノマー
装填量0.50モル)を秤量して250mLの丸底長首
フラスコに入れた。そのフラスコの最上部にテークオフ
アームを取り付けた。窒素流下、最初にモノマーを25
0℃で溶融させ、次いでモノマー溶融体を窒素でパージ
した。五酸化アンチモンを、エチレングリコール中の6
%分散体0.5mLとして添加した。未希釈のチタンイ
ソプロポキシドを5滴添加し、得られたメタノール蒸留
物を集めた。2時間後、フラスコに真空マニホールドと
攪拌パドルを取り付け、攪拌しながら真空を適用した。
反応を真空下で2時間継続した。その後、フラスコを3
0分で室温まで冷却させてから、真空を解除した。フラ
スコを液体窒素中で凍結させ、これを破壊することによ
ってポリマーを単離した。
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】実施例2 本発明のポリマー及び対照用ポリマーについて、20g
の固体ポリマーを80mLの水と共に80℃で6時間攪
拌することによって水分散性を測定した。得られた分散
体をポリプロピレンフィルター媒体で濾過した。これら
の材料が分散体を形成した程度の結果を以下の表4にま
とめた。
【0049】
【表4】
【0050】上記のデータは、本発明のジメチルシロキ
サン部分を含有するポリエステル(E−1〜E−6)は
水分散性を示すが、対照用のCP−2〜CP−5は水分
散性を示さなかったことを示している。ジメチルシロキ
サン部分を含まない対照用ポリエステル(CP−1)及
びジメチルシロキサン部分の含有量が2重量%未満であ
るポリエステル(CP−6〜CP−9)は分散したが、
これらの材料は、以下の実施例3に示したように、供与
体/受容体間粘着試験に不合格した。
【0051】実施例3 まず、米国特許第5,244,861号に記載されてい
るように厚さ38μmのミクロボイドを有する複合フィ
ルム (OPPalyte(商標)350TW, Mobil Chemical 社) を
紙心材に押出積層することによって、色素受容性要素を
製作した。次いで、得られた積層体の複合フィルム面に
以下の層を記載順に塗被した。 1)0.02g/m2 の Polymin P(商標)ポリエチレ
ンイミン (BASF社) を含む下塗層であって蒸留水から塗
布したもの 2)実施例1で調製した本発明のポリエステルE−1〜
E−6の水性分散体3.23g/m2 とフルオロカーボ
ン界面活性剤(Fluorad FC-170C(商標)、3M社) 0.0
22g/m2 との混合物からなる色素受容性層であって
蒸留水から塗布したもの
【0052】厚さ6μmのポリ(エチレンテレフタレー
ト)支持体 (DuPont社) の上に、 1)チタンテトラ−n−ブトキシド(Tyzor TBT(商
標)、DuPont社)(0.12g/m2 )を含む下塗層であ
ってn−プロピルアセテート/1−ブタノール(85/
15)溶剤混合物から塗布したもの、及び 2)下記の組成物を含有するイエロー、マゼンタ及びシ
アンの各色素パッチを繰り返し塗布したものを塗被する
ことによって色素供与体要素を製作した。
【0053】イエロー組成物は、0.29g/m2 のイ
エロー色素1、0.31g/m2 のCAP482−20
(粘度20sの酢酸プロピオン酸セルロース、Eastman
Chemical社) 、0.076g/m2 のCAP482−
0.5(粘度0.5sの酢酸プロピオン酸セルロース、
Eastman Chemical社) 、0.006g/m2 の2μmジ
ビニルベンゼン架橋ビーズ(Eastman Kodak社) 及び0.
0014g/m2 のFluorad FC-430(商標)(3M 社) を
含有するものであってトルエン/メタノール/シクロペ
ンタノン系溶剤混合物(70/25/5)から塗布した
ものとした。
【0054】マゼンタ組成物は、0.17g/m2 のマ
ゼンタ色素1、0.18g/m2 のマゼンタ色素2、
0.31g/m2 のCAP482−20、0.07g/
2 のフェニル−インダン−二酸の2,4,6−トリメ
チルアニリド、0.006g/m2 の2μmジビニルベ
ンゼン架橋ビーズ及び0.0011g/m2 のFluoradF
C-430(商標)を含有するものであってトルエン/メタ
ノール/シクロペンタノン系溶剤混合物(70/25/
5)から塗布したものとした。
【0055】シアン組成物は、0.14g/m2 のシア
ン色素1、0.12g/m2 のシアン色素2、0.29
g/m2 のシアン色素3、0.31g/m2 のCAP4
82−20、0.02g/m2 のCAP482−0.
5、0.01g/m2 の2μmジビニルベンゼン架橋ビ
ーズ及び0.0007g/m2 のFluorad FC-430(商
標)を含有するものであってトルエン/メタノール/シ
クロペンタノン系溶剤混合物(70/25/5)から塗
布したものとした。
【0056】供与体要素の裏面に以下の層を順に塗被し
た。 1)チタンテトラ−n−ブトキシド(Tyzor TBT(商
標)、DuPont社)(0.12g/m2 )を含む下塗層であ
ってn−プロピルアセテート/1−ブタノール(85/
15)溶剤混合物から塗布したもの、及び 2)0.38g/m2 のポリ(ビニルアセタール)(Sek
isui社) 、0.022g/m2 のカンデリラ蝋分散体
(メタノール中7%)、0.011g/m2 のPS51
3アミノプロピル−ジメチル−を末端基とするポリジメ
チルシロキサン(Huels)及び0.003g/m2 のp−
トルエンスルホン酸を含有するスリップ層であって3−
ペンタノン(98%)/蒸留水(2%)の溶剤混合物か
ら塗布したもの
【0057】感熱色素転写画像の作成及び評価 上記の色素供与体及び色素受容性要素から11段階のセ
ンシトメトリー用フルカラー(イエロー+マゼンタ+シ
アン)感熱色素転写画像を作成した。上記色素供与体の
色素面(面積約10cm×15cm)を、同一面積を有
する色素受容性要素の受容性層面と接触するように配置
した。この集成体を、ステップモーター駆動式の直径6
0mmのゴムローラーに締結した。この集成体の色素供
与体要素側に対して感熱ヘッド(TDK No. 8F10980、設定
温度25℃)を24.4ニュートン(2.5kg)の力で
押し当て、ゴムローラーに対して押し当てた。
【0058】画像形成用電子回路を作動させ、供与体/
受容体の集成体を印刷ヘッド/ローラーのニップを通し
て40.3mm/秒で引き抜いた。同時に、感熱印刷ヘ
ッドの抵抗素子に、4.575ms/ドット(0.39
1ms/ドットの冷却インターバルを含む)の印刷サイ
クル中、130.75μsのインターバルで127.7
5μs/パルスの条件でパルスを与えた。画像濃度の段
階化は、パルス数/ドットを最小値0から最大値32ま
で増加させることにより発生させた。感熱ヘッドに供給
される電圧は約14.0vとし、瞬間ピーク電力として
0.369ワット/ドット及び最大総エネルギーとして
1.51mJ/ドットをもたらした。印刷の室内湿度は
42%RHとした。
【0059】上記の印刷工程を、イエロー、マゼンタ及
びシアンの各色素供与体パッチを用いて実施した。適切
に位置合わせした場合にフルカラー画像が得られた。印
刷工程中、供与体−受容体間の粘着レベルについて、視
覚的に測定し、格付けを行った。「0」は供与体−受容
体間の粘着がまったく認められなかった場合を示し、
「3」は当該粘着レベルが中程度であったことを示し、
そして「5」は粘着がひどかったことを示す。さらに、
イエロー、マゼンタ及びシアンの各チャンネルについて
max における光学濃度をX-Rite 820(商標)デンシト
メーター(X-Rite社)によって測定した。これらの結果
を以下の表5にまとめる。
【0060】
【表5】
【0061】上記のデータは、ジメチルシロキサン部分
を2重量%よりも多量に水性コーティング可能なポリエ
ステルイオノマー中に導入すると(E−1〜E−6)、
当該部分を含有しないポリエステルイオノマー(CP−
1)と比較して、供与体−受容体間の粘着量が著しく減
少したことを示している。さらに、本発明のどの受容体
(E−1〜E−6)のDmax も許容できる値であった。
ジメチルシロキサン部分の含有量が2重量%以下である
ポリエステルイオノマー(CP−6〜CP−9)は、供
与体−受容体間の粘着に関してまったく改良が示されな
かった。
【0062】
【本発明の効果】本発明により用いられるポリエステル
は、長鎖脂肪酸由来の材料に関して水分散性を改良する
こと、及び印刷中の供与体−受容体間の粘着を極力抑え
ることが見い出された。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルビノールを末端基とするジメチルシ
    ロキサンを3〜20重量%含む水分散性ポリエステルを
    含む色素像受容性層を支持体の片面上に有して成る感熱
    色素転写用色素受容性要素。
  2. 【請求項2】 前記水分散性ポリエステルが下記構造式
    で表される縮合型ポリエステルである、請求項1に記載
    の要素。 【化1】 (式中、 Qは、アルキルジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸又は
    1もしくは2以上の脂環式環を含有するジカルボン酸単
    位であって当該脂環式環から炭素原子2個以内に各カル
    ボキシル基を有するものを表し且つ、当該二塩基性二酸
    反復単位の70〜90モル%を構成し、 Iは、イオン性の二塩基性ジカルボン酸を表し且つ当該
    二塩基性二酸反復単位の30〜10モル%を構成し、 Vは、カルビノールを末端基とするポリジメチルシロキ
    サン部分を表すが、当該モル%は、目的のポリマーに含
    まれるポリジメチルシロキサンが3〜20重量%となる
    ような値であり、そしてLは、上記モル%値の残部を構
    成し且つ、アルキレンジオール、1もしくは2以上の芳
    香族環であって当該芳香族環から炭素原子2個以内にヒ
    ドロキシル基を有するもの又は1もしくは2以上の脂環
    式環であって当該脂環式環から炭素原子2個以内にヒド
    ロキシル基を有するものを表す。)
JP3277099A 1998-02-11 1999-02-10 感熱色素転写用色素受容性要素 Pending JPH11277916A (ja)

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