JPH11277662A - 熱硬化性発泡樹脂成形体の製造方法及びその装置 - Google Patents

熱硬化性発泡樹脂成形体の製造方法及びその装置

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JPH11277662A
JPH11277662A JP10086516A JP8651698A JPH11277662A JP H11277662 A JPH11277662 A JP H11277662A JP 10086516 A JP10086516 A JP 10086516A JP 8651698 A JP8651698 A JP 8651698A JP H11277662 A JPH11277662 A JP H11277662A
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JP
Japan
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resin
foamed resin
fibers
reinforcing
thermosetting foamed
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JP10086516A
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Hiroaki Nakagawa
弘章 中川
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短繊維を成形体の厚み方向に平行に揃えるこ
とにより、圧縮強度を向上できると共に、軽量でしかも
材料コストを安価にすることができるようにする。 【解決手段】 シート状の未硬化状態の熱硬化性発泡樹
脂24に、強化用短繊維28を厚み方向に静電植毛する
工程と、植毛された強化用短繊維28を樹脂24内部に
押し込む工程と、強化用短繊維28が押し込まれた状態
で樹脂24を発泡及び硬化させて成形する工程とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維により強化さ
れた熱硬化性発泡樹脂成形体の製造方法及びその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建材等の構造材として熱硬化性
発泡樹脂成形体からなるものが使用される場合がある。
この成形体は厚み方向の圧縮強度が木材等に比し劣る傾
向にあるため、その厚み方向の圧縮強度を向上させる工
夫がなされており、その手段として、特開昭53−85
875号公報に記載のものがある。
【0003】同公報に記載の熱硬化性発泡樹脂成形体
は、発泡性樹脂材に、強化短繊維を混入し、発泡方向を
拘束することにより、ランダムに分散している強化短繊
維を、成形体の厚み方向に配向させようというものであ
る。また、前記熱硬化性発泡樹脂の発泡方向を拘束する
以外に、成形体の密度を上げる方法も考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の強化
短繊維を混入して発泡方向を拘束する方法は、水平にな
っている繊維を垂直に起き上がらせる力は実際には非常
に小さいため、結局、繊維の多くは初期に分散した形態
のままである。そのため、強化用短繊維の充填量に対し
て圧縮強度の向上効果は小さい。
【0005】また、発泡体密度を上げる方法では、成形
体の重量が重くなる上に材料重量が増えるためにコスト
が高くなる欠点がある。
【0006】本発明は、短繊維を成形体の厚み方向に平
行に揃えることにより、圧縮強度を向上できると共に、
軽量でしかも材料コストを安価にすることができるよう
にすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、熱硬化性発泡樹脂成形体の製造方法及びそ
の装置としてなされたものであり、熱硬化性発泡樹脂成
形体の製造方法としての特徴は、シート状に広げた未硬
化状態の熱硬化性発泡樹脂に、強化用短繊維を厚み方向
に静電植毛する工程と、植毛された強化用短繊維を樹脂
内部に押し込む工程と、強化用短繊維が押し込まれた状
態で樹脂を発泡及び硬化させて成形する工程とを有する
ことにある。
【0008】そして、強化用短繊維を、静電植毛法を使
用して未硬化状態のシート状熱硬化発泡樹脂の厚み方向
に植毛し、植毛した短繊維を熱硬化発泡性樹脂内部にま
で押さえ込んだ後に発泡及び硬化を行なうため、短繊維
は、成形された成形体内部において、その厚み方向に対
して平行に配向した状態で均一に分散して固定される。
【0009】更に、前記請求項1に記載の製造方法によ
り、厚み方向に短繊維で強化された熱硬化性発泡樹脂成
形体を成形する工程と、前記成形体を芯材としてその外
面に長繊維で強化された強化樹脂層を積層する工程から
なることにある。
【0010】前記熱硬化性発泡樹脂の芯材は、長尺状で
且つ連続的に移送され、しかも、前記長繊維は芯材の移
送方向に設けられると共に、該長繊維に樹脂を含浸さ
せ、樹脂が含浸された長繊維を前記芯材に沿わせること
にある。
【0011】かかる場合には、一連の熱硬化性発泡樹脂
成形体の製造工程を自動的に連続して行なえる。
【0012】また、熱硬化性発泡樹脂成形体の製造装置
としての特徴は、シート状に広げた未硬化状態の熱硬化
性発泡樹脂に、強化用短繊維を厚み方向に静電植毛する
静電植毛装置と、植毛された強化用短繊維を樹脂内部に
押し込む押し込み手段と、強化用短繊維が押し込まれた
状態で樹脂を発泡及び硬化させて成形する成形用装置と
を備えることにある。
【0013】そして、押し込み手段は、静電植毛された
短繊維をシート状に広げた熱硬化性発泡樹脂の厚み方向
に対して平行に確実に押し込むことができ、成形用装置
は、短繊維が所定の方向に配向された状態の熱硬化性発
泡樹脂を発泡及び硬化させて成形することとなり、成形
体は短繊維が圧縮方向となる厚み方向を向いており、且
つ均一に分散して固定される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照しながら説明する。図1において、1はロール
状に巻回された基材で、基材1はピンチロール3等の送
り手段により繰り出し自在となっている。尚、基材1と
しては、例えば、ロービング繊維等の長繊維束、離型
紙、繊維マット、不織布、フィルム等の破断しないもの
であれば特に限定されるものではない。
【0015】5は前記繰り出される基材1の上面に混合
樹脂(熱硬化性発泡樹脂)24を流下させるための混合
機で、基材1の上方に設けられている。混合機5には、
熱硬化性樹脂と発泡剤、整泡剤、反応触媒等の添加剤が
それぞれ所定量供給されるようになっている。
【0016】ここで、熱硬化性樹脂とは、常温で流動性
を示し、加熱により硬化性を示す樹脂であれば特に限定
されない。例えば、ポリウレタン、不飽和ポリエステ
ル、フェノール樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリブタジエン等を挙げることができる。特
に、発泡が容易で耐衝撃性の高いポリウレタンが好まし
い。
【0017】発泡剤は使用する熱硬化性樹脂により適宜
選択できる。例えば、フロン、炭酸ガス、ペンタン等の
物理的発泡剤や、アゾ化合物、重曹(炭酸水素ナトリウ
ム)等の分解型発泡剤や、イソシアネートと水の反応で
発生する炭酸ガス等の反応型発泡剤が挙げられる。特
に、熱硬化性樹脂がポリウレタンの場合は、フロンでは
オゾン層を破壊する恐れがあるため、イソシアネートと
水との反応で発生した炭酸ガスを用いるのが好ましい。
発泡剤は予め熱硬化性樹脂材と混合しておく。
【0018】前記混合機5の下流位置には、静電植毛装
置7が設けられている。静電植毛装置7は、強化用短繊
維28が供給されるホッパー8と、ホッパー8内に設け
られた短繊維供給ロール9の回転により、強化用短繊維
28が所定量落下する正電極12と、該正電極12が接
続される直流高電圧発生器10と、基材1の下方に位置
する陰電極13と、前記ホッパー8、正電極12及び陰
電極13を収納する絶縁カバー19とから主構成されて
いる。
【0019】静電植毛装置7は、直流高電圧により短繊
維を基材に植毛する公知の方法が採用でき、電圧は15
〜150kVに設定するのが好ましい。
【0020】強化用短繊維は、強化用に用い、製品形状
により適宜選択することができるが、通常は長さ0.1
〜30mm、径1〜100μmのものが使用される。強
化用短繊維は、短いと強化効果が小さく、長いと静電植
毛成形が困難で、細くても太くても静電植毛成形が困難
であることを考慮して、長さ0.5〜20mm、径5〜
50μmのものが好ましい。
【0021】また、強化用短繊維の材質としては、ガラ
ス、炭素等の無機系とナイロン、ポリエステル等の有機
系の何れでも良い。特に、剛性が高く安価なガラス繊維
が好ましい。また、静電植毛に適合させるために、適
宜、界面活性剤で表面処理して表面抵抗を108 〜10
10Ωにするのが好ましい。
【0022】15は基材1上の混合樹脂24に植毛され
た強化用短繊維28を混合樹脂24内に押し込むための
押し込み手段としての押し込みロール15で、該押し込
みロール15は静電植毛装置7の下流位置に設けられて
いる。押し込みロール15は、基材1と所定の間隔を有
し、図示省略の駆動手段により回転駆動するようにして
も、または、フリーに転動するようにしても良い。
【0023】尚、押し込み手段としては、上記のロール
15に限定されるものではなく、例えば、循環回転する
エンドレスベルトであっても良い。
【0024】前記押し込みロール15の下流位置には、
強化用短繊維が押し込まれた混合樹脂24を所定の形状
に発泡及び硬化させるための上下左右一対のエンドレル
ベルト17aを有する成形用装置としての加熱炉17
と、加熱成形された長尺状の成形体(発泡体)38を冷
却するための冷却手段としての冷却槽18と、成形体3
8を引き取るための送り手段としての引き取り機20が
それぞれ順次配置されている。
【0025】尚、混合樹脂24の硬化は加熱により硬化
反応を促進させる。加熱手段は、ヒータ等による伝熱及
び放射線等による輻射熱の何れでも良い。また、反応時
間がかかるが、硬化反応熱のみを用いて硬化を行っても
良い。
【0026】更に、前記引き取り機20の下流位置に
は、図2に示す前記長尺状の成形体38の両側面(上下
面)38a,38bに、強化樹脂層21a,21bをそ
れぞれ積層する工程が設けられている。即ち、前記引き
取り機20で引き取られる長尺状の成形体38の両側面
には、送り手段としてのピンチロール22によりそれぞ
れ繰り出し自在なロール状のガラスロービング等の長繊
維23が配置されている。
【0027】長繊維23は強化用に用いるものであっ
て、その材質は、ガラス、炭素等の無機系とナイロン、
ポリエステル等の有機系の何れでも良いが、剛性が高く
安価なガラス繊維が好ましい。長繊維の形態は、ロービ
ング等の一方向強化用、マット等の二方向強化用及びマ
ットを縫い合わせた三方向強化用の何れでも少なくとも
長手方向に強化するものであれば良い。
【0028】各長繊維23は複数のガイドロール33
a,33b,33cを介して、成形体38の上下面38
a,38bに沿わされるようになっているが、各長繊維
23は一対のガイドロール33a,33b間を通過する
際に、混合機25から混合樹脂34が流下される。混合
樹脂34は、熱硬化性樹脂と発泡剤、整泡剤、反応触媒
等の添加剤を混合機25にそれぞれ定量供給して、攪拌
混合してなるものである。
【0029】更に、ガイドロール33cの下流位置に
は、押さえロール26、成形用装置としての加熱炉2
7、冷却手段としての冷却槽30及び引き取り機36が
順次設けられている。
【0030】次に、上記装置を使用して熱硬化性発泡樹
脂成形体の製造方法について説明する。先ず、図1にお
いて、ロール状の基材1をピンチロール3及び引き取り
機20等を使用して巻き戻すと共に、水平方向に引き取
る。
【0031】一方、混合機5には、熱硬化性樹脂と発泡
剤、整泡剤、反応触媒等の添加剤がそれぞれ供給され、
これらを攪拌混合してなる混合樹脂24を移送される基
材1上に流下させる。
【0032】更に、押さえロール11で基材1上の混合
樹脂24を押圧し、その厚みを均一にする。厚みが均一
となったシート状に広げた混合樹脂24は基材1と一体
的に静電植毛装置7に移送され、絶縁カバー19内に入
る。また、ホッパー8内には、強化用短繊維28が供給
され、強化用短繊維28は、回転する供給ロール9によ
り、定量ずつホッパー8から取り出され、下方の正電極
12に向けて落下する。
【0033】正電極12に落下した強化用短繊維28
は、正電極12で帯電し、下方に設置された陰電極13
に向かって飛翔し、陰電極13上を進行するシート状に
広げた混合樹脂24に垂直に植毛される。尚、この静電
植毛工程は図1に示す如く絶縁カバー19で絶縁された
中で行なわれる。
【0034】強化用短繊維28が植毛されたシート状に
広げた混合樹脂24が、絶縁カバー19から外部に出る
と、押し込みロール15が強化用短繊維28を混合樹脂
内部まで垂直に押し込み、強化用短繊維28は混合樹脂
の厚みに対して平行な状態となる。
【0035】更に、強化用短繊維28が押し込まれたシ
ート状に広げた混合樹脂24は、加熱炉17内に入る。
加熱炉17において、混合樹脂24は加熱され、発泡を
開始又は促進させながら所定の断面形状に硬化成形が行
なわれる。
【0036】硬化成形された混合樹脂24は、冷却槽1
8内に入り、冷却水を噴霧することにより、冷却槽18
で冷却された後に、長尺状の成形体38となり引き取り
機で引き取られる。長尺状の成形体38は図3(a)に
示す如く、予め所定方向に押し込まれているため、強化
用短繊維28が長尺状の成形体38の厚み方向を向いた
状態となる。
【0037】次に、上記の如く成形された長尺状の成形
体38を芯材として使用し、その両側面38a,38b
に、強化樹脂層21a,21bを積層する場合について
説明する。前記長尺状の成形体38は、送りロール31
及び引き取り機36により、引き取られる。
【0038】一方、ロール状に巻回された長繊維23も
ピンチロール22等により繰り出され且つ引き取られ
る。混合機25には、熱硬化性樹脂と発泡剤、整泡剤、
反応触媒等の添加剤が供給され、これらを攪拌混合して
なる混合樹脂34を、移送されている長繊維23上に流
下させる。混合樹脂34が含浸された長繊維23をガイ
ドロール33cで誘導し、前記の製法により成形した長
尺状の成形体38の上下面38a,38bに沿わせなが
ら引き取る。
【0039】更に、加熱炉27で両強化樹脂層21a,
21bを加熱し、発泡を開始又は促進させながら混合樹
脂34の硬化成形を行う。そして、冷却漕30により両
樹脂層21a,21bを冷却し、成形された長尺状の成
形品40を引き取り機36で引き取る。引き取り後は、
所望の形状にカットしても良い。尚、所定形状にカット
された成形品40を、図3(b)に示す。
【0040】尚、本発明は上記の実施の形態に限定され
るものではなく、例えば、図1に示した工程が終了した
際に、長尺状の成形体38を所定の形状にカットするよ
うにしても良い。かかる場合には、所定形状の成形体が
成形品となる。
【0041】また、基材1として離型紙等を使用した場
合には、図1で示す長尺状の成形体38の成形後で、図
2で示す強化樹脂層21a,21bを積層する以前に、
基材1を長尺状の成形体38から剥離するようにしても
良い。しかも、強化樹脂層は、成形体40の一側面側に
のみ設けることも可能である。
【0042】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例を示す。 (実施例1) 図1参照 基材:ガラスロービング(φ12μmモノフィラメント
200本を収束し、それを60本撚った)を37本で長
繊維束を構成 熱硬化性発泡樹脂: ウレタン; ポリエーテルオール(OH価=480 ) 100重量部 ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(NCO%=31%) 160重量部 ジブチル錫ジラウレート 0.15重量部 シリコンオイル 0.7重量部 水 1.8重量部 上記混合液を1425g/分振りかける 強化用短繊維:ガラス繊維(φ12μm、10mm長に
カット)を界面活性剤に12時間浸漬した後に、100
°C24時間乾燥したものを508g/分植毛する。 直流高電圧発生器:70kV、電極間距離600mm 押し込みロール:ロール下面を基材から10mmの位置
にセット 加熱炉:80°Cに昇温、ベルト間距離25mm 冷却槽:冷却水(15〜20°C)を噴霧 ライン速度:1m/分 成形体寸法:幅200mm、厚み25mm
【0043】(実施例2) 図1参照 基材:実施例1と同様で、量が22本 熱硬化性発泡樹脂:配合は実施例1と同様で、量が85
5g/分振りかける 強化用短繊維:実施例1と同様で、量が305g/分植
毛する。 直流高電圧発生器:実施例1と同様 押し込みロール:実施例1と同様 加熱炉:80°Cに昇温、ベルト間距離15mm 冷却槽:実施例1と同様 ライン速度:実施例1と同様 成形体寸法:幅200mm、厚み15mm
【0044】(実施例3) 図2参照 実施例2のラインの後に図2に示すようなラインを設置 長繊維:ガラスロービング; φ12μmモノフィラメント200本を収束し、それを
60本撚ったものを上下層各48本で長繊維束を構成 熱硬化性発泡樹脂: ウレタン; ポリエーテルオール(OH価=480 ) 100重量部 ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(NCO%=31%) 140重量部 ジブチル錫ジラウレート 0.15重量部 シリコンオイル 0.6重量部 水 0.9重量部 上記混合液を各420g/分振りかける 加熱炉:80°Cに昇温、ベルト−実施例1成形体間距
離5mm 冷却槽:冷却水(15〜20°C)を噴霧 ライン速度:1m/分 成形体寸法:全体で幅200mm、厚み25mm
【0045】(比較例1) 型:幅200×長200×厚25mmで蓋をすることで
密閉 樹脂:配合は実施例1と同様で、量は410g型内に攪
拌配合した樹脂を入れ、蓋をして密閉した後に80°C
のギアオーブン中に10分間放置。
【0046】上記それぞの実施例及び比較例により成形
された成形体の物性値の試験結果を以下の表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】この結果、実施例1、実施例2及び実施例
3において、圧縮強度が向上し、しかも、実施例3にお
いては、曲げ強度も向上していることが確認された。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明の熱硬化性発泡樹
脂成形体の製造方法は、シート状に広げた未硬化状態の
熱硬化性発泡樹脂に強化用短繊維を厚み方向に静電植毛
する工程と、植毛された強化用短繊維を樹脂内部に押し
込む工程と、強化用短繊維が押し込まれた状態で樹脂シ
ートを発泡及び硬化させて成形する工程とを有するの
で、圧縮強度を向上できると共に、樹脂材料の密度を高
くする必要もないことから、材料コストを安価にするこ
とができ、且つ軽量にすることも可能である。
【0050】しかも、前記請求項1に記載の製造方法に
より厚み方向に強化用短繊維で強化された熱硬化性発泡
樹脂成形体を成形する工程と、前記成形体を芯材として
その外面に長繊維で強化された強化樹脂層を積層する工
程からなるので、更に、曲げ強度も向上させることがで
き、高曲げ弾性率が期待できる。
【0051】また、前記熱硬化性発泡樹脂の芯材は、長
尺状で且つ連続的に移送され、しかも、前記長繊維は芯
材の移送方向に設けられると共に、該長繊維に樹脂を含
浸させ、樹脂が含浸された長繊維を前記芯材に沿わせる
場合には、一連の熱硬化性発泡樹脂成形体の工程を自動
的に連続して行なえる。
【0052】また、本発明の熱硬化性発泡樹脂成形体の
製造装置は、シート状に広げた未硬化状態の熱硬化性発
泡樹脂に、強化用短繊維を厚み方向に静電植毛する静電
植毛装置と、植毛された強化用短繊維を樹脂内部に押し
込む押し込み手段と、強化用短繊維が押し込まれた状態
で樹脂シートを発泡及び硬化させて成形する成形用装置
とを備えるので、上記方法を容易に実施することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱硬化性発泡樹脂成形体の製造工程の
一実施の形態を示す概略図である。
【図2】同芯体の両側面に強化樹脂層を積層する場合の
概略図である。
【図3】(a)は所定形状の熱硬化性発泡樹脂成形体の
断面斜視図、(b)は両側に強化樹脂層が積層された熱
硬化性発泡樹脂成形体の断面斜視図である。
【符号の説明】
7 静電植毛装置 15 押し込みロール(押し込み手段) 17 加熱炉(成形用装置) 21a,21b 強化樹脂層 23 長繊維 24 熱硬化性発泡樹脂 28 強化用短繊維 34 熱硬化性発泡樹脂 38 成形体(成形品) 40 成形品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:14 B29L 7:00 9:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状に広げた未硬化状態の熱硬化性
    発泡樹脂に、強化用短繊維を厚み方向に静電植毛する工
    程と、植毛された強化用短繊維を樹脂内部に押し込む工
    程と、強化用短繊維が押し込まれた状態で樹脂を発泡及
    び硬化させて成形する工程とを有することを特徴とする
    熱硬化性発泡樹脂成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の製造方法により厚
    み方向に短繊維で強化された熱硬化性発泡樹脂成形体を
    成形する工程と、前記成形体を芯材としてその外面に長
    繊維で強化された強化樹脂層を積層する工程からなるこ
    とを特徴とする熱硬化性発泡樹脂成形体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記熱硬化性発泡樹脂の芯材は、長尺状
    で且つ連続的に移送され、しかも、前記長繊維は芯材の
    移送方向に設けられると共に、該長繊維に樹脂を含浸さ
    せ、樹脂が含浸された長繊維を前記芯材に沿わせる請求
    項2に記載の熱硬化性発泡樹脂成形体の製造方法。
  4. 【請求項4】 シート状に広げた未硬化状態の熱硬化性
    発泡樹脂に、強化用短繊維を厚み方向に静電植毛する静
    電植毛装置と、植毛された強化用短繊維を樹脂内部に押
    し込む押し込み手段と、強化用短繊維が押し込まれた状
    態で樹脂を発泡及び硬化させて成形する成形用装置とを
    備えることを特徴とする熱硬化性発泡樹脂成形体の製造
    装置。
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