JPH11277469A - パラレルリンク機構の制御方法及び制御装置 - Google Patents

パラレルリンク機構の制御方法及び制御装置

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JPH11277469A
JPH11277469A JP10016598A JP10016598A JPH11277469A JP H11277469 A JPH11277469 A JP H11277469A JP 10016598 A JP10016598 A JP 10016598A JP 10016598 A JP10016598 A JP 10016598A JP H11277469 A JPH11277469 A JP H11277469A
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JP
Japan
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load
arm
link mechanism
parallel link
control device
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Application number
JP10016598A
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English (en)
Inventor
Taizo Toyama
退三 遠山
Yoichi Yamakawa
陽一 山川
Miki Mizuno
幹 水野
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速性を損なうことなく振動の発生及び剛性
の低下を防止できるパラレルリンク機構の制御方法及び
制御装置を提供する。 【解決手段】 各アーム毎に作用する荷重を求め(S1
28)、荷重に応じて各アームを駆動する各サーボユニ
ットの制御パラメータ(比例ゲイン、ダンピング係数)
を変更し(S138)、その後、指令点をサーボユニッ
ト側へ出力する(S140)。このため、トラベリング
プレートの移動に伴う各アームの作用荷重の変動に起因
する制御性能の低下を防止することができる。また、各
アームの作用荷重の変動に応じて最適な制御パラメータ
を用いることができるので、高精度と高速性を両立する
ことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工具ユニットの装
着されるトラベリングプレートを複数のアームで駆動す
るパラレルリンク機構の制御方法及び制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】パラレルリンク機構を用いた工作機械と
して例えば、本出願人に係る特開平9−106684号
がある。このパラレルリンク機構は、図19に示すよう
に外部に固定される基台111と、工具Tを取り付ける
トラベリングプレート112と、基台111およびトラ
ベリングプレート112を連結する6本のアーム114
とから構成されている。アーム114は、ロッド115
およびガイド120から構成される。このガイド120
には、ロッド115を駆動するためのモータ125U、
125u、125V、125v、125W、125wが
配設されている。該モータには、それぞれモータ位置検
出用エンコーダ131U、131u、131V、131
v、131W、131wが取り付けられている。
【0003】該パラレルリンク機構においては、各サー
ボモータに取り付けたモータ位置検出用エンコーダから
の出力により、6軸でそれぞれ独立してフィードバック
制御を行っている。この6軸のサーボ系の制御パラメー
タ(比例ゲイン、ダンピング係数等)は、図19中に実
線で示す原点位置で調整し、同一の値が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パラレルリンク機構
は、図中に鎖線で示す原点位置から大幅に離れた位置へ
移動させる際に振動が発生したり、剛性が低下してい
た。この原因を、本発明者は、トラベリングプレートの
位置及び姿勢によって各軸に作用する荷重が変化するた
めであると知見した。即ち、図中で実線で示す原点位置
においては、各軸に均等に負荷が加わっているのに対し
て、鎖線で示すトラベリングプレートが移動した位置で
は、各軸に加わる荷重は大幅に異なる。このため、上記
原点位置でサーボ系の調整しても、鎖線で示す位置で
は、当該サーボ系の調整値では振動が発生し、剛性が低
下していた。ここで、パラレルリンク機構の可動範囲内
の全ての位置、姿勢で振動の発生、剛性の低下が生じな
いような、小さなゲイン或いは大きなダンピング係数を
設定することも考えられる。しかし、この場合には、速
度が大幅に低下するので、パラレルリンク機構の特徴で
ある高速性を損なうことになる。
【0005】また、該パラレルリンク機構においては、
上述したトラベリングプレート112を原点位置から大
幅に離れた位置へ移動させた際に、位置精度が低下して
いた。この原因を、本発明者は、トラベリングプレート
の位置及び姿勢によって特定の軸に大きな荷重が作用
し、ロッドに撓みが生じているためであると知見した。
ここで、最も大きな荷重が作用したときでも撓み量が許
容誤差内となるような高剛性のロッドを採用することも
考えられる。しかし、剛性を必要以上に高めるとロッド
の質量増加を招き、パラレルリンクの特徴である高速性
を損なうことになる。
【0006】一方、シリアルリンクロボットにおいて
は、負荷の変動に応じて制御方法を変える技術が存在す
るが、シリアルリンクロボットでは各軸に作用する負荷
は他の軸の影響を受けない。このため、他の軸の影響を
受けるパラレルリンク機構に、上記シリアルリンクロボ
ットの技術を転用することは不可能である。
【0007】請求項1、3、4、5、6の発明は、上述
した課題を解決するためになされたものであり、その目
的とするところは、高速性を損なうことなく振動の発生
及び剛性の低下を防止できるパラレルリンク機構の制御
方法及び制御装置を提供することにある。
【0008】請求項2の発明は、上述した課題を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、高速性を損なうことなく位置決め精度の低下を防止
できるパラレルリンク機構の制御方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1は、外部に固定される基台と、工具ユニッ
トの装着されるトラベリングプレートと、前記基台と前
記トラベリングプレートとを連結する複数のアームと、
前記複数のアームを駆動する複数のアクチュエータと、
前記各アクチュエータを駆動する複数のサーボユニット
と、前記サーボユニットへ指令を与え前記アクチュエー
タを制御する制御装置と、を備えたパラレルリンク機構
の制御方法であって、各アーム毎に作用する荷重を指令
値に基づき求めるステップと、求めた荷重に応じて前記
各アームを駆動する前記サーボユニットの制御パラメー
タを変更するステップと、を備えることを技術的特徴と
する。
【0010】また、請求項2では、外部に固定される基
台と、工具ユニットの装着されるトラベリングプレート
と、前記基台と前記トラベリングプレートとを連結する
複数のアームと、前記複数のアームを駆動する複数のア
クチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御装
置と、を備えたパラレルリンク機構の制御方法であっ
て、各アーム毎に作用する荷重を指令値に基づき求める
ステップと、求めた荷重に応じた前記アームの変形量を
求めるステップと、前記求めた各アームの変形量に応じ
て指令値を補正するステップと、を備えることを技術的
特徴とする。
【0011】また、請求項3では、請求項1又は2にお
いて、前記アーム毎に作用する荷重を求めるステップで
は、指令値に基づき荷重を算出することを技術的特徴と
する。
【0012】また、請求項4では、請求項1又は2にお
いて、前記アーム毎に作用する荷重を求めるステップで
は、指令値から予め設定されたマップを検索し、荷重を
求めることを技術的特徴とする。
【0013】上記目的を達成するため、請求項5では、
外部に固定される基台と、工具ユニットの装着されるト
ラベリングプレートと、前記基台と前記トラベリングプ
レートとを連結する複数のアームと、前記複数のアーム
を駆動する複数のアクチュエータと、前記各アクチュエ
ータを制御する複数のサーボユニットと、から成るパラ
レルリンク機構の前記サーボユニットへ指令を与え前記
アクチュエータを制御する制御装置であって、各アーム
毎に作用する荷重を指令値に基づき求める荷重取得手段
と、求めた荷重に応じて前記各アームを駆動する前記サ
ーボユニットの比例ゲインを変更するパラメータ変更手
段と、を備えることを技術的特徴とする。
【0014】また、請求項6では、請求項5パラレルリ
ンク機構の制御装置であって、更に、各アーム毎にばね
定数を指令値に基づき求めるばね定数取得手段を備え、
前記パラメータ変更手段が、求めたばね定数に応じて前
記各アームを駆動する前記サーボユニットのダンピング
係数を変更することを技術的特徴とする。
【0015】請求項1の発明では、各アーム毎に作用す
る荷重を求め、荷重に応じて各アームを駆動する各サー
ボユニットの制御パラメータを変更するため、トラベリ
ングプレートの移動に伴う各アームの作用荷重の変動に
起因する制御性能の低下を防止できる。また、各アーム
の作用荷重の変動に応じて最適な制御パラメータを用い
ることができるので、高精度と高速性を両立することが
可能になる。
【0016】請求項2の発明では、各アーム毎に作用す
る荷重を求め、求めた荷重に応じた前記アームの変形量
を求め、求めた各アームの変形量に応じて指令値を補正
するため、荷重の影響による位置決め精度の低下を防止
することができる。
【0017】請求項3の発明では、指令値から各アーム
毎に作用する荷重を演算するため、きめ細かな制御が可
能となり、制御装置の記憶容量が少なくても制御を行う
ことができる。
【0018】請求項4の発明では、予め設定されたマッ
プを検索して各アーム毎に作用する荷重を求めるため、
演算に要する時間を短縮できる。
【0019】請求項5の発明では、各アーム毎に作用す
る荷重の変動に応じて、各アームを駆動するそれぞれの
サーボユニットの比例ゲインとして最適な値に設定でき
るので、高精度と高速性を両立することができる。
【0020】請求項6の発明では、アーム毎に作用する
ばね定数(移動量に対する質量の変化量)を求め、求め
たばね定数に応じて各アームを駆動するそれぞれのサー
ボユニットのダンピング係数を変更する。即ち、アクチ
ュエータに作用する荷重の変動のみでなく、ばね定数を
加味することにより、アームの弾性をも考慮した最適な
制御が可能となる。このため、振動の発生を抑えなが
ら、動作速度を高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパラレルリンク機
構の制御方法及び制御装置の実施形態について図を参照
して説明する。図1は第1実施形態のパラレルリンク機
構10を適用した工作機械全体の構成を示した図であ
る。パラレルリンク機構10は工作物Wを載置するテー
ブル52を有した門型のフレーム50の天井に支持柱5
1を介して取り付けられており、このパラレルリンク機
構10に取り付けられた工具Tを所望の位置に移動して
工作物Wを加工するものである。
【0022】次に、図2に基づきパラレルリンク機構1
0について詳細に説明をする。図2に示すようにパラレ
ルリンク機構10は、主に、支持柱51によって外部に
固定される基台11と、ドリルやエンドミル等の工具T
を駆動する工具ユニットUを載置するトラベリングプレ
ート12と、基台11および上記トラベリングプレート
12を連結する6本のアーム14とから構成されてい
る。
【0023】基台11は6角形状の部材であり、周囲に
3つの支持部11aが等間隔で設けられており、この支
持部11aにアーム14が2本ずっ合計6本連結されて
いる。アーム14はロッド15およびガイド20から構
成されており、6本とも同じ構成となっている。
【0024】ガイド20はベース22、スライドテーブ
ル26、ボールネジ24およびモータ25U、25u、
25V、25v、25W、25wから構成されている。
該モータ25U、25u、25V、25v、25W、2
5wには、それぞれモータ位置検出用エンコーダ31
U、31u、31V、31v、31W、31wが取り付
けられている。ベース22は断面形状がコ型をした部材
であり、それぞれのベース22は基台11に対して所定
角度α(例えば45度)傾斜して放射状に基台11に固
定されている。このベース22にはその長手方向にスラ
イドテーブル26が摺動可能に支持されている。また、
ベース22にはスライドテーブル26の図略のナットと
螺合するボールネジ24が回動可能に支持されており、
ベース22に固定され上記ボールネジ24に連結される
モータ25U、25u、25V、25v、25W、25
w(駆動装置)を駆動することにより、ボールネジ24
を回動し、結果としてスライドテーブル26をベース2
2の長手方向に移動するようになっている。
【0025】上述したスライドテーブル26にはそれぞ
れロッド15がボールジョイント16(対偶)により連
結され、ボールジョイント16を支点としてロッド15
はスライドテーブル26に対して3次元方向に揺動可能
となっている。また、各ロッド15の他端はトラベリン
グプレート12にボールジョイント17(対偶)にて連
結され、ボールジョイント17を支点としてロッド15
はトラベリングプレート12に対して3次元方向に揺動
可能となっている。
【0026】トラベリングプレート12は上記ロッド1
5の他端がボールジョイント17により同一平面上に連
結されており、下部にはドリルやエンドミル等の工具T
を駆動する工具ユニットUが取り付けられている。以上
の構成により、後述するの制御装置より動作指令を与え
ることによって、ガイド20のモータ25U、25u、
25V、25v、25W、25wを個別に駆動して6本
のロッド15をそれぞれ独立して揺動させる。すると、
この6本のロッド15の揺動の組み合わせにより、トラ
ベリングプレート12を6自由度制御(位置および姿勢
制御)することができる。つまり、各支持部11aに支
持された2本1組のアーム14を同期して3組のアーム
14を個別に駆動することによりトラベリングプレート
の位置を決定し、各支持部11aに固定された2本1組
のアーム14のうちの各1本、即ち合計3本のアーム1
4を駆動することによりトラベリングプレート12の姿
勢を決定することができるようになっている。そして、
トラベリングプレート12に取り付けられた工具を所望
の位置および姿勢に移動し、工作物の加工を行うように
なっている。ここで、該トラベリングプレート12及び
工具ユニットUの重量は、約200Kgある。
【0027】引き続き、図3を参照して制御装置70の
構成について説明する。制御装置70は、CPU71、
メモリ72、インタフェイス73、74から構成されて
いる。メモリ72には実加工処理を実行するためのプロ
グラムが記憶されている。インタフェイス74には、後
述する加工データ等を入力するキーボード76、加工デ
ータや現在のパラレルリンク機構10の状態等を表示す
る画像表示装置(CRT)77、加工データを記憶する
外部記憶装置(例えばハードディスク)73が接続され
ている。
【0028】インタフェイス73には、上述したサーボ
モータ25U、25u、25V、25v、25W、25
wを駆動するデジタルサーボユニット81〜86が接続
されている。各デジタルサーボユニット81〜86は、
CPU71からのサーボ調整指令に基づいて、サーボ値
を調整すると共に、CPU71からの指令値(目標値)
に基づいてサーボモータ25U、25u、25V、25
v、25W、25wをそれぞれ駆動し、各モータ位置検
出用エンコーダ31U、31u、31V、31v、31
W、31wからの出力によってフィードバック制御を行
う。そして、サーボモータ25U、25u、25V、2
5v、25W、25wによって駆動されるそれぞれのス
ライドテーブル26を所望の位置にそれぞれ移動するこ
とにより、結果として、6本のロッド15を介して連結
されるトラベリングプレート12を所望の位置及び姿勢
に制御するようになっている。
【0029】このデジタルサーボユニット81のサーボ
系の構成について、図4を参照して説明する。数値制御
装置70からの位置指令値とエンコーダ31Uからの現
在位置とが比較されて位置偏差が算出され、この位置偏
差は一方で微分器93により微分され微分ゲインKde
が掛けられると共に、他方で積分器94により積分され
積分ゲインKinが掛けられる。また、位置指令は一方
でフィードフォワードループの微分器91により微分さ
れ速度フィードフォワードゲインKvfが掛けられると
共に、他方で微分器92により2回微分され加速度フィ
ードフォワードゲインKafが掛けられる。そして、こ
れらが全て加算され、95で比例ゲインKprが掛けら
れて速度指令が得られる。この速度指令は、エンコーダ
31Uからの現在位置が微分器96で微分されダンピン
グ係数Kduが掛けられて得られる現在速度と比較さ
れ、速度偏差が算出される。この速度偏差がアンプに入
力されてサーボモータが駆動される。ここで、後述する
ように、上記の比例ゲインKpr、ダンピング係数Kd
uが、CPU71からのサーボ調整指令に基づいて調整
されるように構成されている。
【0030】ひき続き、第1実施形態に係るパラレルリ
ンク機構の制御装置による制御動作の概要について説明
する。図5は、パラレルリンク機構の各軸の負荷分担に
ついて示している。図中では便宜上2軸のみ示してい
る。パラレルリンクの制御装置では、図中で鎖線で示す
ようにトラベリングプレート12が対称軸上(原点)に
位置する際には、アクチュエータA1、アクチュエータ
A2へ均等に負荷が加わる。一方、実線で示すように偏
った位置にある場合、水平方向のつり合いからF1・co
s (60°)=F2・cos (30°)であるので、F1
>F2となって、アクチュエータA1とアクチュエータ
A2とに分担される負荷(作用荷重)は異なってくる。
【0031】一方、図中で実線で示す偏った位置にある
トラベリングプレート12を移動させる際に、上述した
ように各アクチュエータA1、アクチュエータA2で分
担される負荷は異なっている。このため、移動量に対し
て分担される質量の変化量(以下“ばね定数”と呼ぶ)
は、各アクチュエータA1、アクチュエータA2で異な
っている。
【0032】このため第1実施形態では、各6軸につい
て、トラベリングプレート12の位置及び姿勢によって
変化する作用荷重とばね定数とを算出する。そして、こ
の作用荷重及びばね定数の変化に対応させて、図4を参
照して上述したサーボモータの制御系の比例ゲイン、ダ
ンピング係数を調整する。定性的には、作用荷重の増大
に対しては、比例ゲインを高めて発生する力を大きくす
る。また、ばね定数の増大に対しては、ダンピング係数
を高めて減衰力を大きくする。
【0033】引き続き、制御装置70によるパラレルリ
ンク機構10の制御動作について、図8〜図13のフロ
ーチャートを参照して説明する。ここでは、加工動作の
開始前に、上述した原点位置での作用荷重及びばね定数
を求める初期設定処理について図8を参照して説明す
る。まず、制御装置70は、原点(直交座標系の指令
点)P0 を入力する(S102)。ここで、原点とは、
図2で示すパラレルリンク機構の中央位置を意味する。
次に、原点P0 を逆変換して出力座標系(アクチュエー
タ座標)の原点Q0 を求める(S104)。
【0034】当該逆変換について、当該処理のサブルー
チンを示す図10を参照して説明する。先ず、直交座標
系の指令点(原点)P0 (X0 ,Y0 ,Z0 ,A0 ,B
0 ,C0 )を入力する(S150)。次に、この直交座
標系で指定された指令点(X0 ,Y0 ,Z0 ,A0 ,B
0 ,C0 )を各デジタルサーボユニット81,82,8
3,84,85,86に出力される出力座標系の指令値
(U0 ,u0 ,V0 ,v0 ,W0 ,w0 )に座標変換す
る(S152)。
【0035】この逆変換について図6の説明図を参照し
て更に詳細に説明する。制御装置70への指令は指令点
PN (XN ,YN ,ZN ,AN ,BN ,CN )の形で入
力される。ここで、X,Y,Zは直交座標系における位
置を表し、A,B,CはX,Y,Z軸周りの回転を表し
ている。この直交座標系の指令値では、6軸のアーム1
5U〜15wを駆動するサーボモータ25U〜25wを
制御できないため、各サーボモータを制御するための指
令値(出力座標系)へ変換する。これを逆変換と呼び、
また、出力座標系の指令値から直交座標系の指令値へ変
換することを順変換と呼ぶ。
【0036】出力座標系では、図6中に示すように各ボ
ールネジ24U,24u,24V,24v,24W,2
4wの端点(基台11との交点)をそれぞれの原点O
U,Ou,OV,Ov,OW,Owとし、各ボールネジ
24U,24u,24V,24v,24W,24wの方
向をU軸、u軸、V軸、v軸、W軸、w軸とした6軸か
ら構成され、(U,u,V,v,W,w)と表記する。
【0037】この直交座標系の指令値(X0 ,Y0 ,Z
0 ,A0 ,B0 ,C0 )から出力座標系の指令値(U0
,u0 ,V0 ,v0 ,W0 ,w0 )への変換について
U軸(アーム15U)を例に挙げて説明する。ここで、
他の出力座標系(u,V,v,W,w)への変換処理
は、それぞれ同様の演算により行われる。
【0038】まず、所定の角度Kにて基台11に固定さ
れているU軸(ボールネジ24U)の直交座標系におけ
る直線の方程式を求める。次に、第1番目の指令点、こ
こでは、原点P0 (X0 ,Y0 ,Z0 ,A0 ,B0 ,C
0 )にトラベリングプレート12が移動された場合のボ
ールジョイント17Uの座標TUを直交座標系にて算出
し、さらに、この座標TUを中心とした半径R(ロッド
15Uの長さR)の球の方程式を求める。そして、上記
求めた直線の方程式と球の方程式から交点を算出し、こ
の交点とU軸の原点OUとの距離を求めて、この値を出
力座標系に変換された指令値U0 とする。
【0039】以上の演算をu軸、V軸、v軸、W軸、w
軸についてそれぞれ同様に行い、出力座標系における指
令点、ここでは原点Q0 (U0 ,u0 ,V0 ,v0 ,W
0 ,w0 )を得る。なお、上述した出力座標系への変換
は各ボールジョイント16Uが各ボールネジ24U上を
移動する図6のモデルについて説明されているため、実
際に行われる座標変換においては、ボールネジ24Uか
らボールジョイント16Uまでの距離を考慮して座標変
換を行う必要がある。
【0040】図8の初期設定処理について説明を続け
る。上述したステップ104の逆変換処理に続き、原点
P0 における作用荷重W0を演算する(S106)。こ
の処理について、当該荷重演算処理のサブルーチンを示
す図12を参照して説明する。
【0041】まず、直交座標(XYZ座標)系の指令値
P0 と出力座標(アクチュエータ座標)系の指令値Q0
とを入力する(S170)。そして、各ロッド15W〜
15uの位置・姿勢を演算する(S172)。次に、後
述するつりあいの方程式から、各ロッドにかかる力を演
算する(S174)。
【0042】この6軸の作用荷重の算出について図7を
参照して説明する。図7は、トラベリングプレート12
と各ロッドに加わる作用荷重とを示している。先ず、工
具先端の位置・姿勢が指令されると、上記逆変換によっ
て各ロッドの位置・傾きが計算できる。次に、各ロッド
に加わる力を求める。ここで、力の方向は、ロッドの位
置・傾きにより機構的に決定されるため、力の大きさの
みを以下の計算によって求める。
【0043】先ず、6軸の各ロッドの方向ベクトルをそ
れぞれe1、e2、e3、e4、e5、e6とし、トラベリングプレ
ート12の中心OTからロッドの結合点(ボールジョイ
ント)J1〜J6へのベクトルをR1〜R6とし、力の大き
さをf1〜f6として、トラベリングプレート12及び工具
ユニットUに作用する重力をFとし、トラベリングプレ
ート12の中心OTから工具先端へのベクトルをR0 と
して、つり合いの方程式(数1、数2)を立てる。な
お、加工中に工具に作用する加工負荷はFに比して極め
て小さいので無視している。
【0044】力の並進のつり合いから次の数1が表せ
る。
【数1】f1e1+f2e2+f3e3+f4e4+f5e5+d6e6=F
【0045】他方、OT回りのモーメントのつり合いか
ら次の数2が表せる。
【数2】f1e1XR1+f2e2XR2+f3e3XR3+f4e4XR4+f5e5XR5+d6
e6XR6=FXRO ここで、AX Bは、AとBとの外積の計算を示してい
る。
【0046】上記数1及び数2をX、Y、Z方向にそれ
ぞれ3式に分解することで、6個の未知数を含む6個の
方程式が立つ。この方程式から各ロッドに加わる力を算
出する。引き続き、算出した力をアクチュエータ方向に
換算(角度に応じた係数を掛ける)、即ち、算出した力
を各軸に係る荷重(作用荷重)に変換することで、作用
荷重を算出する(図12に示すS176)。
【0047】図8の初期設定処理について説明を続け
る。上述したステップ106の荷重の演算処理に続き、
原点Q0 におけるばね定数K0 を演算する(S10
8)。この処理について、当該ばね定数演算処理のサブ
ルーチンを示す図13を参照して説明する。まず、演算
対象を第1軸に初期化する(S180)。次に、指令点
QN の第i番目のサーボモータの位置に微小移動量Δを
加算した仮想点Q0 +Δi を演算する(S182)。
【0048】そして、該仮想点(出力座標系の指令値)
Q0 +Δi を順変換して直交座標系の指令値P0 +Δi
に変換する(S184)。この順変換処理について当該
処理のサブルーチンを示す図11を参照して説明する。
【0049】まず、各サーボモータの位置Q0 +Δi
(U0 +Δi ,u0 +Δi 、V0 +Δi 、v0 +Δi 、
W0 +Δi 、w0 +Δi )を入力し(S160)、図1
6を参照して上述した逆変換の際と逆の処理を行い(S
162)、直交座標系の値P0+Δi (X0 +Δi 、Y0
+Δi 、Z0 +Δi 、A0 +Δi 、B0 +Δi 、C0+
Δi )を出力する(S164)。
【0050】次に、上述した作用荷重の計算を利用し、
仮想点P0 +Δi におけるアクチュエータ座標の作用荷
重を演算する(S186)。そして、該指令点Q0 と仮
想点Q0 +Δi との微小移動量からばね定数を演算する
(S188)。ここでは、指令点と仮想点とのアクチュ
エータ座標の変化量と、作用荷重の変化量との比を取る
ことで、即ち、座標変化(2点間の移動量)に対する作
用荷重の変化を求めることによってばね定数を算出す
る。
【0051】そして、全ての軸について演算を終了した
かを判断し(S190)、終了していないときには(S
190がYes)、ステップ192にて処理対象の軸を
インクリメントし(ここでは、第1軸から第2軸に変
え)、ステップ182に戻りばね定数の算出処理を続け
る。他方、全ての軸について演算を終了すると(S19
0がNo)、当該ばね定数演算処理を終了する。なお、
図13に示すサブルーチンでは、指令点QN とこの指令
点に微小変位量を加算したQN +Δi の2点間の移動量
に対する作用荷重の変位量を求めるようにしたが、指令
点QN に微小移動量を加算したQN +Δi と指令点QN
から微小移動量を減算したQN −Δi の2点間としても
よい。
【0052】図8の初期設定処理について説明を続け
る。上述したステップ108のばね定数の演算処理に続
き、原点Q0 に於ける作用荷重W0 及びばね定数K0 を
記憶して(S110)、当該初期設定処理を終了する。
【0053】次に、第1実施形態のパラレルリンク機構
の制御装置70による実際の金型加工処理について、図
9を参照して説明する。この処理においては、上記初期
設定処理により求められた原点Q0 に於ける作用荷重W
0 及びばね定数K0 を用い、制御パラメータを補正しな
がら加工を行う。制御装置70は、先ず、パラレルリン
ク機構10による金型加工用のプログラムを入力する
(S120)。次に、指令点の番号を“1”に初期化し
(S122)、第N番目の指令点(ここでは、第1番
目)を入力する(S124)。引き続き、直交座標系の
指令点PN (XN 、YN 、ZN 、AN 、BN 、CN )を
アクチュエータ座標系QN (UN 、uN 、VN 、vN 、
WN 、wN )へ図10を参照して上述したように逆変換
する(S126)。そして、指令点PN における各軸の
作用荷重WN を図12を参照して上述したように演算し
(S128)、また、指令点QN における各軸のばね定
数KN を図13を参照して上述したように演算する(S
130)。
【0054】その後、指令点PN における作用荷重WN
と上述した初期設定処理において記憶した原点P0 にお
ける作用荷重W0 との変動値(差分)を求める(S13
2)。また、指令点PN におけるばね定数KN と初期設
定処理において記憶した原点P0 における作用荷重K0
との変動値(差分)を求める(S134)。次に、上記
ステップ132にて求めた作用荷重の変動値(WN −W
0 )に適切な係数を掛けて該指令点PN に於ける最適な
比例ゲインGN を求めると共に、求めたばね定数の変動
値(KN −K0 )に適切な係数を掛けて最適なダンピン
グ係数DN を求める(S136)。即ち、上記原点にお
いて調整した比例ゲインG0 、ダンピング係数D0 (パ
ラメータの基準値)に対する変化量を加味した係数a、
bが予め求められており、次の数3,数4のように該パ
ラメータの基準値へ係数a、b及び上記変動値を乗じ
て、比例ゲイン及びダンピング係数の最適値GN 、DN
を求める。
【数3】GN =G0 ×a(WN −W0 )
【数4】DN =D0 ×b(KN −K0 )
【0055】ここでは、計算により比例ゲイン及びダン
ピング係数の最適値GN 、DN を求めている。しかし、
この代わりに、予め作用荷重及びばね定数の変化量に対
する最適な比例ゲイン、ダンピング係数を実験的に求め
テーブルを作成しておいて、このテーブルから最適値を
読み出すことも可能である。
【0056】そして、図3を参照して上述したデジタル
サーボユニット81〜86へ比例ゲイン及びばね定数の
最適値をサーボ調整指令として与え、図4を参照して上
述したサーボ系の比例ゲイン95及びばね定数96に対
して、最適な比例ゲインGN、ダンピング係数DN を設
定する(S138)。その後、アクチュエータ座標の指
令点QN を各デジタルサーボユニット81〜86へ出力
し、サーボモータを駆動してパラレルリンク機構10を
指令点PN へ移動させる(S140)。その後、指令値
(指令点)PN が最後かを判断し(S142)、指令値
PN が最後でない限り(S142がNo)、ステップ1
44へ移行し、指令値を1インクリメントしてステップ
124に戻り処理を続ける。他方、指令値PN が最後の
場合には(S142がYes)、処理を終了する。
【0057】この第1実施形態のパラレルリンク機構の
制御方法及び制御装置においては、各アーム毎に作用す
る荷重を求め、荷重に応じて各アームを駆動する各サー
ボユニットの制御パラメータを変更するため、トラベリ
ングプレートの移動に伴う各アームの作用荷重の変動に
起因する制御性能の低下を防止できる。即ち、各アーム
毎に作用する荷重の変動に応じて、各アームを駆動する
それぞれのサーボユニットの比例ゲインとして最適な値
に設定できるので、高精度と高速性を両立することがで
きる。更に、アーム毎に作用するばね定数(移動量に対
する質量の変化量)を求め、求めたばね定数に応じて各
アームを駆動するそれぞれのサーボユニットのダンピン
グ係数を変更する。即ち、アクチュエータに作用する荷
重の変動のみでなく、ばね定数を加味することにより、
アームの弾性をも考慮する最適な制御が可能となる。こ
のため、振動の発生を抑えながら、動作速度を高めるこ
とができる。特に、サーボ量を設定した原点位置から、
隔たった位置へ移動する際にも、発振を生じさせること
なく高速に送ることができる。
【0058】更に、第1実施形態のパラレルリンク機構
の制御方法及び制御装置おいては、指令値から各アーム
毎に作用荷重を演算によって求めているため、きめ細か
な制御が可能となり、メモリ72の記憶容量が少なくて
も制御を行うことができる。
【0059】引き続き、本発明の第2実施形態に係るパ
ラレルリンク機構の制御方法及び制御装置について、図
14〜図16を参照して説明する。この第2実施形態の
パラレルリンク機構の機械的構成は、図2を参照して上
述した第1実施形態と同様である。但し、第1実施形態
においては、制御装置70が指令値(指令点)から各ア
ーム毎に作用荷重を演算したのに対して、第2実施形態
では、予めパラレルリンク機構の各位置及び姿勢に於け
る制御パラメータを値をテーブル(マップ)として保持
しておき、該テーブルを検索することで制御パラメータ
を求めれるようにする。即ち、図16に示すようにパラ
レルリンク機構10にて送り得る工具Tの先端位置を6
×6×6のブロックに分割し、各ブロック毎に最適な制
御パラメータを求めテーブルを作成してある。
【0060】この第2実施形態のパラレルリンク機構の
制御方法及び制御装置におけるテーブルの作成処理につ
いて、図15を参照して説明する。制御装置70は、先
ず、マップ測定用の走査プログラムを入力する(S23
0)。このマップ測定用の走査プログラムは、図16に
示した6×6×6のブロックのそれぞれへの移動指令
と、各ブロックでの適当な数の姿勢変更指令からなる。
次に、指令点の番号を“1”に初期化し(S232)、
第N番目の指令点{ここでは、第1番目、例えば、図1
6中のブロック(l1、m1、n1)中の指令点}を入
力する(S234)。次に、直交座標系の指令点PN
(XN 、YN 、ZN 、AN 、BN 、CN )をアクチュエ
ータ座標系QN (UN 、uN 、VN 、vN、WN 、wN
)に図10を参照して上述したしたように逆変換する
(S236)。そして、指令点PN における各軸の作用
荷重WN を図12を参照して上述したようにも演算し
(S238)、また、指令点QN における各軸のばね定
数KN を図13を参照して上述したように演算する(S
240)。
【0061】その後、指令点PN における作用荷重WN
と第1実施形態と同様に行った初期設定において記憶し
た原点P0 における作用荷重W0 との変動値(差分)を
求める(S242)。また、指令点PN におけるばね定
数KN と原点P0 におけるばね定数K0 との変動値(差
分)を求める(S244)。次に、求めた作用荷重の変
動値(WN −W0 )に適切な係数を掛けて該指令点PN
に於ける最適な比例ゲインGN を求めると共に、求めた
ばね定数の変動値(KN −K0 )に適切な係数を掛けて
該指令点PN に於ける最適なダンピング係数DN を求め
る(S246)。ここでは、更に、最適な速度フィード
フォアードゲイン、加速度フィードフォアードゲイン、
微分ゲイン及び積分ゲインの値を求める。そして、当該
指定点PN の位置(ブロック(l1、m1、n1))及
び当該姿勢における最適な比例ゲインGN 、ダンピング
係数DN 、速度フィードフォアードゲイン、加速度フィ
ードフォアードゲイン、微分ゲイン及び積分ゲインを記
憶、即ち、当該指定点PNの位置(ブロック(l1、m
1、n1))及び当該姿勢に対応するマップの値を保持
する(S248)。その後、指令値(指令点)PN が最
後かを判断し(S250)、指令値PN が最後でない限
り(S250がNo)、ステップ252へ移行し、指令
値を1インクリメントしてステップ234に戻り処理を
続ける。他方、指令値PN が最後の場合には(S250
がYes)、処理を終了する。
【0062】次に、上述した処理により作成したマップ
を用いる第2実施形態のパラレルリンク機構の制御装置
70による実際の金型加工処理について、図14を参照
して説明する。制御装置70は、先ず、パラレルリンク
機構10による金型加工用のプログラムを入力する(S
210)。次に、指令点の番号を“1”に初期化し(S
212)、第N番目の指令点(ここでは、第1番目)を
入力する(S214)。そして、直交座標系の指令点P
N に対応する最適な比例ゲインGN 、ダンピング係数D
N 、速度フィードフォアードゲイン、加速度フィードフ
ォアードゲイン、微分ゲイン及び積分ゲインをマップを
検索することにより読み込む(S216)。例えば、指
令点PN が、図16を参照して上述したブロック(l
1、m1、n1)で当該姿勢に相当するなら、当該位置
・姿勢にて求められた比例ゲインGN 、ダンピング係数
DN 、速度フィードフォアードゲイン、加速度フィード
フォアードゲイン、微分ゲイン及び積分ゲインを読み込
む。その後、各デジタルサーボユニット81〜86へ比
例ゲイン、ダンピング係数、速度フィードフォアードゲ
イン、加速度フィードフォアードゲイン、微分ゲイン及
び積分ゲインの値をサーボ調整指令として与え、図4を
参照して上述したサーボ系の比例ゲイン95、ダンピン
グ係数96、速度フィードフォアードゲイン91、加速
度フィードフォアードゲイン92、微分ゲイン93及び
積分ゲイン94の値を調整する(S218)。その後、
直交座標系の指令点PN (XN 、YN 、ZN 、AN 、B
N 、CN )をアクチュエータ座標系QN (UN 、uN 、
VN 、vN 、WN 、wN )へ逆変換し(S220)、ア
クチュエータ座標の指令点QN を各デジタルサーボユニ
ット81〜86へ出力し、サーボモータを駆動してパラ
レルリンク機構10を指令点PN へ移動させる。その
後、指令値(指令点)PN が最後かを判断し(S22
4)、指令値PN が最後でない限り(S224がN
o)、ステップ226へ移行し、指令値を1インクリメ
ントしてステップ214に戻り処理を続ける。他方、指
令値PN が最後の場合には(S224がYes)、処理
を終了する。ここで、テーブルの作成時においては、走
査プログラムの位置指令は図16に示した各ブロックの
中心位置とし、実際の加工処理においては、移動指令が
当該ブロック内であるときは全て、ブロックの中心で求
めた制御パラメータを用いるようにすることもできる
し、走査プログラムの位置指令を図16に示した各ブロ
ックの頂点、すなわち格子点とし、実際の加工処理にお
いては、移動指令が2つ(あるいはそれ以上)格子点の
間の位置であるときは、その2つ(あるいはそれ以上)
の格子点で求めた各制御パラメータの値を補間して求め
るようにすることもできる。
【0063】この第2実施形態のパラレルリンク機構の
制御方法及び制御装置においては、第1実施形態の効果
に加えて、予め設定されたマップを検索して各アーム毎
の制御パラメータを求めるため、演算に要する時間を短
縮することができる。また、演算を行わないため、多く
の制御パラメータ(比例ゲイン、ダンピング係数、速度
フィードフォアードゲイン、加速度フィードフォアード
ゲイン、微分ゲイン及び積分ゲイン)を調整することが
可能となる。
【0064】引き続き、本発明の第3実施形態に係るパ
ラレルリンク機構の制御方法及び制御装置について図1
7を参照して説明する。上述した第1、第2実施形態に
おいては、作用荷重に基づき制御パラメータを補正し
た。これに対して、第3実施形態では、作用荷重に基づ
き指令点を補正する。即ち、図5を参照して上述したよ
うに、パラレルリンク機構10のロッド15は、作用荷
重により撓み、この撓みによって指令点の位置精度が低
下する。このため、第3実施形態のパラレルリンク機構
の制御装置は、該撓み(変形)による位置ずれを見越し
て指令点を補正する。
【0065】この第3実施形態の制御装置による実際の
金型加工処理について、図17を参照して説明する。制
御装置70は、先ず、パラレルリンク機構10による金
型加工用のプログラムを入力し、指令点の番号を“1”
に初期化し(S310)、第N番目の指令点(ここで
は、第1番目)を入力する(S312)。次に、直交座
標系の指令点PN (XN 、YN 、ZN 、AN 、BN 、C
N )をアクチュエータ座標系QN (UN、uN 、VN 、
vN 、WN 、wN )へ逆変換する(S314)。そし
て、指令点PN における各軸の作用荷重WN を演算する
(S316)。
【0066】その後、作用荷重WN とアームの剛性(ロ
ッド等の材質、太さ等により決定される)とから、各ア
ームの撓み量(誤差)δ1-6 を演算する(S318)。
そして、指令点QN を各アームの撓み量δ1-6 を加味し
て順変換して実際の位置・姿勢PN+δ、即ち、上記指令
点PN に基づきパラレルリンク機構を駆動した際の工具
位置及び姿勢を演算する(S320)。ここで、図6を
参照して上述したように順変換する際には、基台11に
固定されるボールネジ14の所定角度Kやロッド15の
長さRの他、基台11に対するボールネジ14の取付位
置によるオフセット値、トラベリングプレート12に対
するロッド15の取付位置によるオフセット値等を補正
するための補正量として機構パラメータが設定されてお
り、この機構パラメータを、撓み量δ1-6 で補正した状
態で順変換を行う。例えば、撓み量δ1-6 がロッド15
の伸びのみである場合、順変換処理に用いる上記機構パ
ラメータ中のロッドの長さRに該伸び(撓み量δ1-6 )
を加算した値を用いて順変換処理を行うことで、実際の
位置・姿勢を求める。
【0067】そして、指令点PN と実際の位置・姿勢P
N+δとの差(位置指令誤差)から補正指令点P’N を演
算する(S322)。ここでは、位置指令誤差(ΔX、
ΔY、ΔZ、ΔA、ΔB、ΔC)を次の数5から求め
る。
【数5】(ΔX、ΔY、ΔZ、ΔA、ΔB、ΔC)=P
N (XN 、YN 、ZN 、AN 、BN 、CN )−PN+δ
(XN+δ、YN+δ、ZN+δ、AN+δ、BN+δ、CN+δ)
【0068】そして、次の数6から補正指令点P’N+δ
を求める。
【数6】P’=(XN +ΔX、YN +ΔY、ZN +Δ
Z、AN +ΔA、BN +ΔB、CN +ΔC)
【0069】引き続き、直交座標系の補正指令点P’N
の逆変換処理を行い、アクチュエータ座標の補正指令点
Q’N を算出する(S324)。そして、算出したアク
チュエータ座標の補正指令点Q’N を各デジタルサーボ
ユニット81〜86へ出力し、サーボモータを駆動して
パラレルリンク機構10を補正指令点P’N へ移動させ
る。その後、指令値(指令点)P’N が最後かを判断し
(S328)、指令値P’N が最後でない限り(S32
8がNo)、ステップ330へ移行し、指令値を1イン
クリメントしてステップ312に戻り加工処理を続け
る。他方、指令値PN が最後の場合には(S328がY
es)、処理を終了する。
【0070】この第3実施形態のパラレルリンク機構の
制御方法及び制御装置においては、、パラレルリンクの
自重に起因する位置・姿勢の誤差を補正することができ
るため、荷重の影響による位置決め精度の低下を防止す
ることが可能となる。
【0071】引き続き、本発明の第4実施形態に係るパ
ラレルリンク機構の制御方法及び制御装置について説明
する。この第4実施形態のパラレルリンク機構での制御
は、上述した第3実施形態と同様である。但し、第3実
施形態においては、制御装置70が指令値(指令点)か
ら各アーム毎に変形量を演算したのに対して、第4実施
形態では、予め、パラレルリンク機構の各位置及び姿勢
に於ける変形量を値をテーブル(マップ)として保持し
ておき、該テーブルを検索することで変形量を求める。
即ち、図16を参照して上述した第2実施形態と同様
に、パラレルリンク機構10にて送り得る工具Tの先端
位置を6×6×6のブロックに分割し、各ブロック毎に
変形量をテーブルとして作成してある。
【0072】このマップを用いる第4実施形態のパラレ
ルリンク機構の制御装置70による実際の金型加工処理
について、図18を参照して説明する。制御装置70
は、先ず、パラレルリンク機構10による金型加工用の
プログラムを入力し、指令点の番号を“1”に初期化し
(S410)、第N番目の指令点(ここでは、第1番
目)を入力する(S412)。次に、直交座標系の指令
点PN に対応する各アームの変形量δN を上記マップか
ら読み込む(S414)。以降のステップ416〜43
0の処理は、図17を参照して上述した第3実施形態の
ステップ316〜330の処理と同様であるため、説明
を省略する。
【0073】この第4実施形態のパラレルリンク機構の
制御方法及び制御装置においては、第3実施形態の効果
に加えて、予め設定されたマップを検索して各アーム毎
の変形量を求めるため、演算に要する時間を短縮するこ
とができる。
【0074】
【発明の効果】請求項1の発明では、各アーム毎に作用
する荷重を求め、荷重に応じて各アームを駆動する各サ
ーボユニットの制御パラメータを変更するため、トラベ
リングプレートの移動に伴う各アームの作用荷重の変動
に起因する制御性能の低下を防止できる。また、各アー
ムの作用荷重の変動に応じて最適な制御パラメータを用
いることができるので、高精度と高速性を両立すること
が可能になる。
【0075】請求項2の発明では、各アーム毎に作用す
る荷重を求め、求めた荷重に応じた上記アームの変形量
を求め、求めた各アームの変形量に応じて指令値を補正
するため、荷重の影響による位置決め精度の低下を防止
することができる。
【0076】請求項3の発明では、指令値から各アーム
毎に作用する荷重を演算するため、きめ細かな制御が可
能となり、制御装置の記憶容量が少なくても制御を行う
ことができる。
【0077】請求項4の発明では、予め設定されたマッ
プを検索して各アーム毎に作用する荷重を求めるため、
演算に要する時間を短縮できる。
【0078】請求項5の発明では、各アーム毎に作用す
る荷重の変動に応じて、各アームを駆動するそれぞれの
サーボユニットの比例ゲインとして最適な値に設定でき
るので、高精度と高速性を両立することができる。
【0079】請求項6の発明では、アクチュエータに作
用する荷重の変動のみでなく、ばね定数を加味すること
により、アームの弾性をも考慮する最適な制御が可能と
なる。このため、振動の発生を抑えながら、動作速度を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る制御装置により制
御されるパラレルリンク機構の機械的構成を示す斜視図
である。
【図2】図1に示すパラレルリンク機構の機械的構成を
示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る制御装置の構成を
示すブロック図である。
【図4】図3に示すデジタルサーボユニットの制御系を
示すブロック図である。
【図5】パラレルリンク機構の各軸の負荷分担について
示す説明図である。
【図6】パラレルリンク機構の逆変換処理を示す説明図
である。
【図7】トラベリングプレートと各ロッドに加わる作用
荷重を示す説明図である。
【図8】第1実施形態の制御装置の初期設定処理を示す
フローチャートである。
【図9】第1実施形態の制御装置の主処理を示すフロー
チャートである。
【図10】逆変換処理のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図11】順変換処理のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図12】荷重演算処理のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図13】ばね定数演算処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図14】第2実施形態の制御装置の主処理を示すフロ
ーチャートである。
【図15】第2実施形態の制御装置のマップ作成処理を
示すフローチャートである。
【図16】第2実施形態のパラレルリンク機構の説明図
である。
【図17】第3実施形態の制御装置の主処理を示すフロ
ーチャートである。
【図18】第4実施形態の制御装置の主処理を示すフロ
ーチャートである。
【図19】従来技術に係るパラレルリンク機構を示す説
明図である。
【符号の説明】
10 パラレルリンク機構 14 アーム 15 ロッド 20 ガイド 25U〜25w サーボモータ 31U〜31w モータ位置検出用エンコーダ 70 制御装置 72 メモリ 73 外部記憶装置 74 CPU 76 入力装置 77 CRT 81U〜81u デジタルサーボユニット(サーボユニ
ット) T 工具 U 工具ユニット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部に固定される基台と、工具ユニット
    の装着されるトラベリングプレートと、前記基台と前記
    トラベリングプレートとを連結する複数のアームと、前
    記複数のアームを駆動する複数のアクチュエータと、前
    記各アクチュエータを駆動する複数のサーボユニット
    と、前記サーボユニットへ指令を与え前記アクチュエー
    タを制御する制御装置と、を備えたパラレルリンク機構
    の制御方法であって、 各アーム毎に作用する荷重を指令値に基づき求めるステ
    ップと、 求めた荷重に応じて前記各アームを駆動する前記サーボ
    ユニットの制御パラメータを変更するステップと、を備
    えることを特徴とするパラレルリンク機構の制御方法。
  2. 【請求項2】 外部に固定される基台と、工具ユニット
    の装着されるトラベリングプレートと、前記基台と前記
    トラベリングプレートとを連結する複数のアームと、前
    記複数のアームを駆動する複数のアクチュエータと、前
    記アクチュエータを制御する制御装置と、を備えたパラ
    レルリンク機構の制御方法であって、 各アーム毎に作用する荷重を指令値に基づき求めるステ
    ップと、 求めた荷重に応じた前記アームの変形量を求めるステッ
    プと、 前記求めた各アームの変形量に応じて指令値を補正する
    ステップと、を備えることを特徴とするパラレルリンク
    機構の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記アーム毎に作用する荷重を求めるス
    テップでは、指令値に基づき荷重を算出することを特徴
    とする請求項1又は2に記載のパラレルリンク機構の制
    御方法。
  4. 【請求項4】 前記アーム毎に作用する荷重を求めるス
    テップでは、指令値から予め設定されたマップを検索
    し、荷重を求めることを特徴とする請求項1又は2に記
    載のパラレルリンク機構の制御方法。
  5. 【請求項5】 外部に固定される基台と、工具ユニット
    の装着されるトラベリングプレートと、前記基台と前記
    トラベリングプレートとを連結する複数のアームと、前
    記複数のアームを駆動する複数のアクチュエータと、前
    記各アクチュエータを制御する複数のサーボユニット
    と、から成るパラレルリンク機構の前記サーボユニット
    へ指令を与え前記アクチュエータを制御する制御装置で
    あって、 各アーム毎に作用する荷重を指令値に基づき求める荷重
    取得手段と、 求めた荷重に応じて前記各アームを駆動する前記サーボ
    ユニットの比例ゲインを変更するパラメータ変更手段
    と、を備えることを特徴とするパラレルリンク機構の制
    御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5のパラレルリンク機構の制御装
    置であって、更に、 各アーム毎にばね定数を指令値に基づき求めるばね定数
    取得手段を備え、 前記パラメータ変更手段が、求めたばね定数に応じて前
    記各アームを駆動する前記サーボユニットのダンピング
    係数を変更することを特徴とするパラレルリンク機構の
    制御装置。
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