JPH11277257A - 光学部品の固定方法および光学部品組立体 - Google Patents
光学部品の固定方法および光学部品組立体Info
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- JPH11277257A JPH11277257A JP10100175A JP10017598A JPH11277257A JP H11277257 A JPH11277257 A JP H11277257A JP 10100175 A JP10100175 A JP 10100175A JP 10017598 A JP10017598 A JP 10017598A JP H11277257 A JPH11277257 A JP H11277257A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】機能性光学部品の機能を損なうような特性変
化、損傷、汚染等を生じることなく、しかも簡単かつ確
実に、機能性光学部品を外筒に固定すること。 【解決手段】外筒2の外壁にレーザ光をスポット照射す
ると、外筒2のレーザ光を照射した部分の内壁が隆起
し、外筒2の内側に突起部4が形成される。これによ
り、突起部4が機能性光学部品3を押圧して、機能性光
学部品3を外筒2内に固定する。突起部4は、外筒の円
周方向に複数形成されている。
化、損傷、汚染等を生じることなく、しかも簡単かつ確
実に、機能性光学部品を外筒に固定すること。 【解決手段】外筒2の外壁にレーザ光をスポット照射す
ると、外筒2のレーザ光を照射した部分の内壁が隆起
し、外筒2の内側に突起部4が形成される。これによ
り、突起部4が機能性光学部品3を押圧して、機能性光
学部品3を外筒2内に固定する。突起部4は、外筒の円
周方向に複数形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機能性光学部品の
固定方法および光学部品組立体、特に、産業用または医
療用に用いる光学装置を組み立てるに際して、光学部品
を該光学装置に固定する方法およびこの方法により機能
性光学部品が外筒内に固定された光学部品組立体に関す
るものである。
固定方法および光学部品組立体、特に、産業用または医
療用に用いる光学装置を組み立てるに際して、光学部品
を該光学装置に固定する方法およびこの方法により機能
性光学部品が外筒内に固定された光学部品組立体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、機能性光学部品を外筒に固定する
方法としては、内径Bの金属外筒10(図4(a)参
照)を加熱膨張させることにより内径をB’まで拡げ、
直径A(ただしA>B)の機能性光学部品11を金属外
筒10内に挿入し(図4(b)参照)、次いでこれを冷
却して金属外筒10の内径を縮めることにより機能性光
学部品11を締め付ける形で固定する方法(図4(c)
参照)がある。この方法は、いわゆる焼きばめと呼ばれ
ている。
方法としては、内径Bの金属外筒10(図4(a)参
照)を加熱膨張させることにより内径をB’まで拡げ、
直径A(ただしA>B)の機能性光学部品11を金属外
筒10内に挿入し(図4(b)参照)、次いでこれを冷
却して金属外筒10の内径を縮めることにより機能性光
学部品11を締め付ける形で固定する方法(図4(c)
参照)がある。この方法は、いわゆる焼きばめと呼ばれ
ている。
【0003】また、図5に示すように機能性光学部品1
1をわずかな隙間を介して外筒10内に挿入し、次い
で、両者の隙間に接着剤12を注入・固化して固定する
方法がある。
1をわずかな隙間を介して外筒10内に挿入し、次い
で、両者の隙間に接着剤12を注入・固化して固定する
方法がある。
【0004】さらには、機能性光学部品を外筒内に圧入
する方法もある。しかし、図4に示すような金属外筒の
熱膨張を利用して一時的に内腔を拡げ機能性光学部品を
はめ込む方法では、固定する際に金属外筒に接する光学
部品外周全域にわたり熱と応力が加わる。このため、機
能性光学部品(例えば結晶材料など)が損傷を受けたり
特性が変化したりして、機能性光学部品の機能が損なわ
れるおそれがある。
する方法もある。しかし、図4に示すような金属外筒の
熱膨張を利用して一時的に内腔を拡げ機能性光学部品を
はめ込む方法では、固定する際に金属外筒に接する光学
部品外周全域にわたり熱と応力が加わる。このため、機
能性光学部品(例えば結晶材料など)が損傷を受けたり
特性が変化したりして、機能性光学部品の機能が損なわ
れるおそれがある。
【0005】また、接着剤で固定する方法では、微小な
機能性光学部品を固定しようとする場合、図5に示すよ
うに、表面張力により光学部品の光入出射面にまで接着
剤12が流れ出し、光入出射面を汚染してしまうことが
あるという問題がある。この場合にも、機能性光学部品
の機能が損なわれる。
機能性光学部品を固定しようとする場合、図5に示すよ
うに、表面張力により光学部品の光入出射面にまで接着
剤12が流れ出し、光入出射面を汚染してしまうことが
あるという問題がある。この場合にも、機能性光学部品
の機能が損なわれる。
【0006】さらに、圧入により機能性光学部品を外筒
内に挿入する場合、外筒の内壁と機能性光学部品の外面
との摩擦により、機能性光学部品に傷がつき、極端な場
合には破損のおそれがある。
内に挿入する場合、外筒の内壁と機能性光学部品の外面
との摩擦により、機能性光学部品に傷がつき、極端な場
合には破損のおそれがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、機能
性光学部品の機能を損なうような特性変化、損傷、汚染
等を生じることなく、しかも簡単かつ確実に、機能性光
学部品を外筒内に固定することができる光学部品の固定
方法および光学部品組立体を提供することにある。
性光学部品の機能を損なうような特性変化、損傷、汚染
等を生じることなく、しかも簡単かつ確実に、機能性光
学部品を外筒内に固定することができる光学部品の固定
方法および光学部品組立体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(11)の本発明により達成される。
(1)〜(11)の本発明により達成される。
【0009】(1) 外筒の外壁にレーザ光を照射する
ことにより前記外筒の内側に少なくとも1つの突起部を
形成し、機能性光学部品を前記外筒内に固定することを
特徴とする光学部品の固定方法。
ことにより前記外筒の内側に少なくとも1つの突起部を
形成し、機能性光学部品を前記外筒内に固定することを
特徴とする光学部品の固定方法。
【0010】(2) 外筒の外壁にレーザ光をスポット
照射することにより外筒の内側に少なくとも1つの突起
部を形成し、前記突起部により機能性光学部品の外面に
接触もしくはこれを押圧して前記機能性光学部品を前記
外筒内に固定することを特徴とする光学部品の固定方
法。
照射することにより外筒の内側に少なくとも1つの突起
部を形成し、前記突起部により機能性光学部品の外面に
接触もしくはこれを押圧して前記機能性光学部品を前記
外筒内に固定することを特徴とする光学部品の固定方
法。
【0011】(3) 前記レーザ光を3箇所以上にスポ
ット照射する上記(1)または(2)に記載の光学部品
の固定方法。
ット照射する上記(1)または(2)に記載の光学部品
の固定方法。
【0012】(4) 前記各スポット照射は、同時に行
われる上記(3)に記載の光学部品の固定方法。
われる上記(3)に記載の光学部品の固定方法。
【0013】(5) 前記機能性光学部品が、固体レー
ザ結晶または非線形光学結晶である上記(1)ないし
(4)のいずれかに記載の光学部品の固定方法。
ザ結晶または非線形光学結晶である上記(1)ないし
(4)のいずれかに記載の光学部品の固定方法。
【0014】(6) 前記レーザ光は、YAGレーザま
たはCO2 レーザによるものである上記(1)ないし
(5)のいずれかに記載の光学部品の固定方法。
たはCO2 レーザによるものである上記(1)ないし
(5)のいずれかに記載の光学部品の固定方法。
【0015】(7) 前記レーザ光はパルス光として照
射される上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の光
学部品の固定方法。
射される上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の光
学部品の固定方法。
【0016】(8) 上記(1)ないし(7)のいずれ
かに記載の光学部品の固定方法により機能性光学部品が
外筒内に固定されたことを特徴とする光学部品組立体。
かに記載の光学部品の固定方法により機能性光学部品が
外筒内に固定されたことを特徴とする光学部品組立体。
【0017】(9) 外筒の外壁にレーザ光を照射する
ことにより形成された少なくとも1つの突起部を外筒の
内側に有し、前記突起部で機能性光学部品を前記外筒内
に固定していることを特徴とする光学部品組立体。
ことにより形成された少なくとも1つの突起部を外筒の
内側に有し、前記突起部で機能性光学部品を前記外筒内
に固定していることを特徴とする光学部品組立体。
【0018】(10) 外筒の外壁にレーザ光をスポッ
ト照射することにより形成された少なくとも1つの突起
部を外筒の内側に有し、前記突起部が機能性光学部品の
外面を押圧して前記機能性光学部品を前記外筒内に固定
していることを特徴とする光学部品組立体。
ト照射することにより形成された少なくとも1つの突起
部を外筒の内側に有し、前記突起部が機能性光学部品の
外面を押圧して前記機能性光学部品を前記外筒内に固定
していることを特徴とする光学部品組立体。
【0019】(11) 前記突起部を3箇所以上有する
上記(9)または(10)に記載の光学部品組立体。
上記(9)または(10)に記載の光学部品組立体。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光学部品の固定方
法および光学部品組立体を添付図面に示す好適実施例に
基づいて詳細に説明する。
法および光学部品組立体を添付図面に示す好適実施例に
基づいて詳細に説明する。
【0021】図2、図3は、それぞれ本発明の光学部品
の固定方法の手順を示したものである。
の固定方法の手順を示したものである。
【0022】機能性光学部品は例えば以下の手順で固定
される。 [1] まず、図2に示すように機能性光学部品3を外
筒2に挿入する。外筒2は、機能性光学部品3を支持す
るための支持部材としての機能、あるいは、機能性光学
部品3のケーシングとしての機能を有するものである。
される。 [1] まず、図2に示すように機能性光学部品3を外
筒2に挿入する。外筒2は、機能性光学部品3を支持す
るための支持部材としての機能、あるいは、機能性光学
部品3のケーシングとしての機能を有するものである。
【0023】外筒2の形状は、本実施例では円筒状であ
るが、これに限定されず、任意の横断面形状を有し、そ
の形状が軸方向に一定のものでもよい。さらには、例え
ば円錐状のように横断面形状が軸方向に変化するもので
もよい。
るが、これに限定されず、任意の横断面形状を有し、そ
の形状が軸方向に一定のものでもよい。さらには、例え
ば円錐状のように横断面形状が軸方向に変化するもので
もよい。
【0024】外筒2の構成材料は熱変形可能であれば特
に限定されず、例えば、金属、プラスチック等が挙げら
れる。この場合、蓄熱を避けるため、また、外筒2をさ
らに他の外筒に固定する場合に後述するレーザ光の照射
を再び行うことにより固定が可能であることから、金属
の方が好ましい。使用可能な金属としては、特に限定さ
れないが、例えば、鉄、ステンレス、銅またはその合
金、アルミニウムまたはその合金等が挙げられる。
に限定されず、例えば、金属、プラスチック等が挙げら
れる。この場合、蓄熱を避けるため、また、外筒2をさ
らに他の外筒に固定する場合に後述するレーザ光の照射
を再び行うことにより固定が可能であることから、金属
の方が好ましい。使用可能な金属としては、特に限定さ
れないが、例えば、鉄、ステンレス、銅またはその合
金、アルミニウムまたはその合金等が挙げられる。
【0025】外筒2の厚さは特に限定されないが、1.
0mm以下が好ましい。厚さがこの範囲の上限値を超える
と突起部4の形成が困難となる場合があるからである。
0mm以下が好ましい。厚さがこの範囲の上限値を超える
と突起部4の形成が困難となる場合があるからである。
【0026】機能性光学部品3は、光を入射させた際
に、この入射光を元にレーザ発振や超音波発生等の何ら
かの作用を示すもの、または、この入射光自体に何らか
の変化を与えるものであり、例えば固体レーザ結晶、非
線形光学結晶、光学変調素子、超音波発生素子等が挙げ
られる。また、その他偏光子、検光子、旋光子、光学フ
ィルター、レンズ等であってもよい。
に、この入射光を元にレーザ発振や超音波発生等の何ら
かの作用を示すもの、または、この入射光自体に何らか
の変化を与えるものであり、例えば固体レーザ結晶、非
線形光学結晶、光学変調素子、超音波発生素子等が挙げ
られる。また、その他偏光子、検光子、旋光子、光学フ
ィルター、レンズ等であってもよい。
【0027】機能性光学部品3の形状は外筒2に対応し
た形状であればよい。このような形状としては、例え
ば、外筒2の内周の輪郭と機能性光学部品3の外周の輪
郭とが相似形である形状などが挙げられる。
た形状であればよい。このような形状としては、例え
ば、外筒2の内周の輪郭と機能性光学部品3の外周の輪
郭とが相似形である形状などが挙げられる。
【0028】機能性光学部品3と外筒2の間には適度な
間隙(クリアランス)6を設けておくとよい。これによ
り、外筒2内に挿入する際に、外筒2の内側で機能性光
学部品3を移動させることができ、機能性光学部品3を
所定の位置に容易に定置することができる。間隙6のギ
ャップ長Gは突起部4の突出量に対応しており、特に限
定されないが、5〜100μm 程度が好ましく、5〜5
0μm 程度がより好ましい。ギャップ長Gがこの範囲の
上限値を超えると機能性光学部品3を十分な強度で固定
する突起部4の形成が困難となる場合があるからであ
る。
間隙(クリアランス)6を設けておくとよい。これによ
り、外筒2内に挿入する際に、外筒2の内側で機能性光
学部品3を移動させることができ、機能性光学部品3を
所定の位置に容易に定置することができる。間隙6のギ
ャップ長Gは突起部4の突出量に対応しており、特に限
定されないが、5〜100μm 程度が好ましく、5〜5
0μm 程度がより好ましい。ギャップ長Gがこの範囲の
上限値を超えると機能性光学部品3を十分な強度で固定
する突起部4の形成が困難となる場合があるからであ
る。
【0029】また、機能性光学部品3と外筒2の長さ
は、同じでも、いずれか一方が他方より長いものであっ
てもよい。
は、同じでも、いずれか一方が他方より長いものであっ
てもよい。
【0030】[2] 次に、図3に示すように外筒2の
外壁の所定箇所にレーザ光5を照射する。
外壁の所定箇所にレーザ光5を照射する。
【0031】外筒2の外壁にレーザ光5を照射すると、
図1に示すように、外筒2のレーザ光5を照射した部分
の内壁が外筒中心方向に向かって隆起し、外筒の内側に
は、機能性光学部品3の外周に向かって突出する突起部
4が形成される。これにより、突起部4が機能性光学部
品3に接触もしくはこれを押圧、挟持して、機能性光学
部品3が外筒内に固定される。
図1に示すように、外筒2のレーザ光5を照射した部分
の内壁が外筒中心方向に向かって隆起し、外筒の内側に
は、機能性光学部品3の外周に向かって突出する突起部
4が形成される。これにより、突起部4が機能性光学部
品3に接触もしくはこれを押圧、挟持して、機能性光学
部品3が外筒内に固定される。
【0032】レーザ光5を照射する箇所は、1箇所でも
複数箇所でもよい。光学部品固定後の固定の安定性をよ
り向上させるためには、複数箇所照射するのが好まし
く、特に、外筒2の周方向に沿って複数箇所照射するの
が好ましく、また、同一円周状に複数箇所照射するのが
より好ましい。さらには、3箇所以上照射することがよ
り好ましい。
複数箇所でもよい。光学部品固定後の固定の安定性をよ
り向上させるためには、複数箇所照射するのが好まし
く、特に、外筒2の周方向に沿って複数箇所照射するの
が好ましく、また、同一円周状に複数箇所照射するのが
より好ましい。さらには、3箇所以上照射することがよ
り好ましい。
【0033】また、複数箇所照射する場合は、機能性光
学部品3を安定に保持するために、等間隔で照射するこ
とが好ましい。
学部品3を安定に保持するために、等間隔で照射するこ
とが好ましい。
【0034】レーザ光5を複数箇所照射する場合は、機
能性光学部品3と外筒2との中心合わせを容易にする
(同軸度を高める)観点から、それらの照射は、ほぼ同
時に行われることが好ましい。
能性光学部品3と外筒2との中心合わせを容易にする
(同軸度を高める)観点から、それらの照射は、ほぼ同
時に行われることが好ましい。
【0035】また、レーザ光5の照射は、軸方向に複数
箇所行ってもよい。これにより、固定の安定性がより向
上する。特に、機能性光学部品3の長さが長い場合には
有効である。
箇所行ってもよい。これにより、固定の安定性がより向
上する。特に、機能性光学部品3の長さが長い場合には
有効である。
【0036】また、レーザ光5は、図3に示すようにス
ポット照射することが好ましい。スポット照射すると、
エネルギーが点状に集中することになり、他の部分に熱
影響を及ぼすことなく突起部4を形成することができ
る。
ポット照射することが好ましい。スポット照射すると、
エネルギーが点状に集中することになり、他の部分に熱
影響を及ぼすことなく突起部4を形成することができ
る。
【0037】照射光のスポット径は、10〜400μm
が好ましい。スポット径がこの範囲の上限値を超えると
エネルギーが拡散して前述したスポット照射の利点が得
にくくなる場合があるからである。
が好ましい。スポット径がこの範囲の上限値を超えると
エネルギーが拡散して前述したスポット照射の利点が得
にくくなる場合があるからである。
【0038】レーザ光5は、外筒の内側に突起部を形成
させることが可能なものであれば、いかなるものでもよ
い。例えば、YAGレーザ(特にNd:YAGレーザ)
やCO2 レーザが好ましく使用できる。
させることが可能なものであれば、いかなるものでもよ
い。例えば、YAGレーザ(特にNd:YAGレーザ)
やCO2 レーザが好ましく使用できる。
【0039】使用に適したレーザの波長は外筒2の内側
に突起部4を形成させることが可能なものであれば特に
限定されない。
に突起部4を形成させることが可能なものであれば特に
限定されない。
【0040】熱の拡散を防止するためには、レーザ光5
はパルス照射されるのが好ましい。照射回数は1回でも
複数回でもよい。1回の照射時間は特に限定されず、例
えば、1〜20msec程度が好ましい。
はパルス照射されるのが好ましい。照射回数は1回でも
複数回でもよい。1回の照射時間は特に限定されず、例
えば、1〜20msec程度が好ましい。
【0041】また、照射されるレーザ光5のエネルギー
密度は、基材の種類により異なるが、溶接スパッタが発
生しない程度に抑えることが好ましい。
密度は、基材の種類により異なるが、溶接スパッタが発
生しない程度に抑えることが好ましい。
【0042】以上のような方法により、図1に示すよう
な構造を有する光学部品組立体1が得られる。
な構造を有する光学部品組立体1が得られる。
【0043】かかる光学部品組立体1は、外筒2と機能
性光学部品3とからなっている。外筒2には、外筒の外
壁にレーザ光5を照射することにより生じた突起部4が
存在する。かかる突起部4が機能性光学部品3の外面に
接触もしくはこれを押圧、挟持して機能性光学部品3を
固定している。
性光学部品3とからなっている。外筒2には、外筒の外
壁にレーザ光5を照射することにより生じた突起部4が
存在する。かかる突起部4が機能性光学部品3の外面に
接触もしくはこれを押圧、挟持して機能性光学部品3を
固定している。
【0044】以上述べたように、本発明によれば、例え
ば固体レーザ結晶のような熱的損傷を受けやすい機能性
光学部品であっても外筒内に容易かつ確実に固定するこ
とが可能になる。また、接着剤等の媒体を用いる必要が
ないため、光入出射面(機能性光学部品3の両端面)を
汚染することもない。
ば固体レーザ結晶のような熱的損傷を受けやすい機能性
光学部品であっても外筒内に容易かつ確実に固定するこ
とが可能になる。また、接着剤等の媒体を用いる必要が
ないため、光入出射面(機能性光学部品3の両端面)を
汚染することもない。
【0045】さらに、このような方法により得られた光
学部品組立体は機能性光学部品が外筒内に確実に固定さ
れており、様々な装置に使用可能である。
学部品組立体は機能性光学部品が外筒内に確実に固定さ
れており、様々な装置に使用可能である。
【0046】特に、レーザ光を3箇所以上照射する場
合、すなわち突起部を3箇所以上形成する場合は機能性
光学部品の固定の安定性がより高くなる。また、複数箇
所照射する場合は、同時に照射を行うと機能性光学部品
と外筒との中心合わせが容易になる。さらに、レーザ光
の照射を軸方向に複数箇所行なうと、固定の安定性がよ
り向上する。
合、すなわち突起部を3箇所以上形成する場合は機能性
光学部品の固定の安定性がより高くなる。また、複数箇
所照射する場合は、同時に照射を行うと機能性光学部品
と外筒との中心合わせが容易になる。さらに、レーザ光
の照射を軸方向に複数箇所行なうと、固定の安定性がよ
り向上する。
【0047】なお、本発明では、突起部4は機能性光学
部品3の外周面を押圧せずに、機能性光学部品3の少な
くとも一方の端面の縁部に存在し、この縁部に係止して
機能性光学部品3を固定してもよい。
部品3の外周面を押圧せずに、機能性光学部品3の少な
くとも一方の端面の縁部に存在し、この縁部に係止して
機能性光学部品3を固定してもよい。
【0048】
【実施例】以下、本発明を具体的実施例に基づいてさら
に詳細に説明する。
に詳細に説明する。
【0049】(実施例1)機能性光学部品として、直径
2mm、長さ2mmの円柱形状の固体レーザ結晶(Er:Y
SGG)を用意し、これを外径2.5mm、内径2.02
mm、長さ2mmの円筒形状のステンレス製外筒に挿入し
た。
2mm、長さ2mmの円柱形状の固体レーザ結晶(Er:Y
SGG)を用意し、これを外径2.5mm、内径2.02
mm、長さ2mmの円筒形状のステンレス製外筒に挿入し
た。
【0050】前記固体レーザ結晶を所定の位置に定置
後、図3に示すようにステンレス製外筒の外壁に周方向
に沿って等間隔で3箇所同時にレーザ光を1回パルス照
射した。レーザ光は波長1.064μm のNd:YAG
レーザ光(ミヤチテクノス社製ML−2030B)を使
用した。パルス幅(照射時間)は10msec、パルスエネ
ルギーは11J/pulse 、スポット径は200μm であっ
た。
後、図3に示すようにステンレス製外筒の外壁に周方向
に沿って等間隔で3箇所同時にレーザ光を1回パルス照
射した。レーザ光は波長1.064μm のNd:YAG
レーザ光(ミヤチテクノス社製ML−2030B)を使
用した。パルス幅(照射時間)は10msec、パルスエネ
ルギーは11J/pulse 、スポット径は200μm であっ
た。
【0051】このレーザ照射により、ステンレス製外筒
内に突起部が3箇所形成され、この突起部により固体レ
ーザ結晶がその外周面に押圧、挟持され、ステンレス製
外筒の内側に確実に固定された。
内に突起部が3箇所形成され、この突起部により固体レ
ーザ結晶がその外周面に押圧、挟持され、ステンレス製
外筒の内側に確実に固定された。
【0052】これにより、Er:YSGGレーザ結晶の
レーザ発振機能の低下等を生じることなく、光学部品組
立体を得ることができた。
レーザ発振機能の低下等を生じることなく、光学部品組
立体を得ることができた。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、例
えば固体レーザ結晶のような熱的損傷を受けやすい機能
性光学部品であっても、外筒内に容易にかつ確実に固定
することが可能になる。また、接着剤等の媒体を用いる
必要がないため、機能性光学部品の光入出射面等の重要
箇所を汚染することもない。
えば固体レーザ結晶のような熱的損傷を受けやすい機能
性光学部品であっても、外筒内に容易にかつ確実に固定
することが可能になる。また、接着剤等の媒体を用いる
必要がないため、機能性光学部品の光入出射面等の重要
箇所を汚染することもない。
【0054】さらに、本発明による光学部品組立体は、
機能性光学部品が外筒内に確実に固定されており、例え
ば、振動や衝撃が加わった場合でも、機能性光学部品の
離脱や位置ずれが生じない。
機能性光学部品が外筒内に確実に固定されており、例え
ば、振動や衝撃が加わった場合でも、機能性光学部品の
離脱や位置ずれが生じない。
【0055】特に、レーザ光を外筒の周方向に沿って3
箇所以上照射する場合は、光学部品固定後の安定性がよ
り高くなる。また、外筒の周方向に沿って複数箇所照射
する場合は、同時に照射を行うと機能性光学部品と外筒
との中心合わせが容易になる。さらに、レーザ光の照射
を外筒の軸方向に沿って複数箇所行なうと、固定の安定
性がより向上する。
箇所以上照射する場合は、光学部品固定後の安定性がよ
り高くなる。また、外筒の周方向に沿って複数箇所照射
する場合は、同時に照射を行うと機能性光学部品と外筒
との中心合わせが容易になる。さらに、レーザ光の照射
を外筒の軸方向に沿って複数箇所行なうと、固定の安定
性がより向上する。
【図1】本発明の光学部品組立体の実施例を示す横断面
図である。
図である。
【図2】本発明の光学部品の固定方法の実施例における
第1番目の手順を示す斜視図である。
第1番目の手順を示す斜視図である。
【図3】本発明の光学部品の固定方法の実施例における
第2番目の手順を示す斜視図である。
第2番目の手順を示す斜視図である。
【図4】従来の光学部品固定方法を示す横断面図であ
る。
る。
【図5】従来の光学部品固定方法を示す横断面図であ
る。
る。
【符号の説明】 1 光学部品組立体 2 外筒 3 機能性光学部品 4 突起部 5 レーザ光 6 間隙 10 外筒 11 機能性光学部品 12 接着剤
Claims (8)
- 【請求項1】 外筒の外壁にレーザ光を照射することに
より前記外筒の内側に少なくとも1つの突起部を形成
し、機能性光学部品を前記外筒内に固定することを特徴
とする光学部品の固定方法。 - 【請求項2】 外筒の外壁にレーザ光をスポット照射す
ることにより外筒の内側に少なくとも1つの突起部を形
成し、前記突起部により機能性光学部品の外面に接触も
しくはこれを押圧して前記機能性光学部品を前記外筒内
に固定することを特徴とする光学部品の固定方法。 - 【請求項3】 前記レーザ光を3箇所以上にスポット照
射する請求項1または2に記載の光学部品の固定方法。 - 【請求項4】 前記機能性光学部品が、固体レーザ結晶
または非線形光学結晶である請求項1ないし3のいずれ
かに記載の光学部品の固定方法。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の光
学部品の固定方法により機能性光学部品が外筒内に固定
されたことを特徴とする光学部品組立体。 - 【請求項6】 外筒の外壁にレーザ光を照射することに
より形成された少なくとも1つの突起部を外筒の内側に
有し、前記突起部で機能性光学部品を前記外筒内に固定
していることを特徴とする光学部品組立体。 - 【請求項7】 外筒の外壁にレーザ光をスポット照射す
ることにより形成された少なくとも1つの突起部を外筒
の内側に有し、前記突起部が機能性光学部品の外面を押
圧して前記機能性光学部品を前記外筒内に固定している
ことを特徴とする光学部品組立体。 - 【請求項8】 前記突起部を3箇所以上有する請求項6
または7に記載の光学部品組立体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10100175A JPH11277257A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 光学部品の固定方法および光学部品組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10100175A JPH11277257A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 光学部品の固定方法および光学部品組立体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11277257A true JPH11277257A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=14266988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10100175A Pending JPH11277257A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 光学部品の固定方法および光学部品組立体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11277257A (ja) |
-
1998
- 1998-03-27 JP JP10100175A patent/JPH11277257A/ja active Pending
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