JPH11276932A - 遠心分離機 - Google Patents

遠心分離機

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JPH11276932A
JPH11276932A JP8469298A JP8469298A JPH11276932A JP H11276932 A JPH11276932 A JP H11276932A JP 8469298 A JP8469298 A JP 8469298A JP 8469298 A JP8469298 A JP 8469298A JP H11276932 A JPH11276932 A JP H11276932A
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JP
Japan
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rotor
bucket
positioning
speed motor
shaft
Prior art date
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JP8469298A
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Inventor
Yoshikatsu Mori
良勝 森
Shigeru Yamamoto
山本  茂
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータの高速回転とそのバケットの位置決め
との両立を図ることができる遠心分離機を提供する。 【解決手段】 遠心分離機は、ロータアーム186のロ
ータ軸176を回転させる高速モータ183と、ロータ
軸176に雌雄のクラッチディスク206,207を有
する補助動力伝達経路を介して接続された低速モータ2
08と、ロータアーム186におけるバケット188の
旋回角位置を検出する被検出ディスク218及び光電セ
ンサ220,221とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬や化学等の研
究において、試料の成分分析に先立つ前処理の1つとし
て、試液の遠心分離処理を実施する遠心分離機に関す
る。
【0002】
【関連する背景技術】この種の遠心分離機は例えば特開
平4-27457号公報に開示されているように、ロータに取
り付けられた複数のバケットを備え、これらバケットに
被処理物が装着可能となっている。ロータが回転される
と、バケット内の被処理物に遠心力が与えられ、この遠
心力は被処理物、即ち、試液を遠心分離する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バケット内
への被処理物の装着を自動的に行うには、ロータの回転
方向でみて、バケットを所定の基準旋回角位置に正確に
位置決めする必要がある。一方、遠心分離処理に要する
時間を短縮するには、ロータを回転させるモータに高速
型のものを使用する必要があるが、このような高速型モ
ータはロータの回転角を制御するには不向きなものであ
り、基準旋回角位置に対するバケットの位置決めを高精
度に行えない。
【0004】本発明は上述の事情に基づいてなされたも
ので、その目的とするところは、ロータの高速回転と、
バケットの高精度な位置決めとの両立を図ることができ
る遠心分離機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の遠心分離機(請
求項1)は、ロータを回転させる主駆動源に加え、ロー
タに補助動力伝達経路を介して接続された補助駆動源を
備えている。このような遠心分離機によれば、基準旋回
角位置へのバケットの位置決めは、検出手段によりバケ
ットの旋回角位置を検出しながら、補助駆動源によりロ
ータを低速で回転させることで実施される。
【0006】好ましくは、本発明の遠心分離機(請求項
2)は、補助動力伝達経路を断続するクラッチを更に備
えている。この場合、主駆動源によりロータが回転され
ているとき、クラッチは補助動力伝達経路を断ち、ロー
タ側から補助駆動源への回転力の伝達を阻止する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1参照すると、遠心分離機は箱
状のハウジング160を備えており、ハウジング160
は上壁161を有している。上壁161には矩形の入出
口162が形成されており、入出口162はスライド扉
163により開閉可能となっている。より詳しくは、上
壁161上にはU字壁164が形成されており、U字壁
164における閉塞端側の部分は入出口162の一辺を
除き、入出口162を囲んでいる。U字壁164の一対
の内側面にはガイド溝165が形成されており、これら
ガイド溝165にスライド扉163の両側縁が摺動自在
にして嵌合されている。U字壁164の閉塞側内端面に
は嵌合溝166が形成されており、嵌合溝166の両端
はガイド溝165に連なっている。スライド扉163が
ガイド溝165に案内されながら入出口162に向けて
摺動し、入出口162の上方に到達すると、スライド扉
163の前縁はU字壁164の嵌合溝166に嵌合す
る。更に、上壁161上には入出口162の前記一辺に
沿ってシール壁167が設けられており、シール壁16
7はU字壁164の両側面を接続し、その上面はスライ
ド扉163の下面に摺接可能となっている。従って、ス
ライド扉163が入出口162の上方に移動されたと
き、スライド扉163はその下面がシール壁167に接
触した状態にて、シール壁167、U字壁164及び嵌
合溝166と協働して入出口162を閉じる。
【0008】スライド扉163を往復動させるため、ス
ライド扉163の直上にはエアシリンダ168が配置さ
れており、エアシリンダ168はその外筒の両端が脚部
材169,170を介してハウジング160の上壁16
1に支持されている。図1から明らかなように脚部材1
70はU字壁164を跨ぐ門形をなしている。エアシリ
ンダ168のピストンロッド171はその先端が連結部
材172を介してスライド扉163の前縁に連結されて
いる。従って、エアシリンダ168におけるピストンロ
ッド171の伸縮作動により、スライダ扉163は入出
口162を開閉する。
【0009】入出口162は試験管スタンド(以下、単
にスタンドと称する)Sの通過を十分に許容する大きさ
を有しており、スタンドSは図2に具体的に示されてい
る。スタンドSは10本の共栓付試験管Tを2列にして
保持可能であり、その底面には一対の位置決め孔Hが形
成されている。これら位置決め孔Hは、スタンドSにお
ける底壁の長手軸線上に配置されている。一方、共栓付
試験管Tは試験管tとプラグpからなり、そして、各共
栓付試験管T内には遠心分離処理すべき試液が既に注入
されている。更に、スタンドSはその両側面に把持部G
を有し、これら把持部GはスタンドSの移送に利用され
る。スタンドSの移送は例えば直交3軸ロボット(図示
しない)によりなされ、このロボットはスタンドSを把
持するハンドを有し、このハンドは水平面内にて回転可
能である。
【0010】図3に示されているようにハウジング16
0内には中間フレーム枠173が設けられており、中間
フレーム枠173はハウジング160内を上側のロータ
室174と、下側のモータ室175とに区画している。
ロータ室174にはロータ軸176が上下に延びてお
り、ロータ軸176の上端は上壁161を貫通し、上壁
161に対し軸受177を介して回転自在に支持されて
いる。一方、ロータ軸176の下端部は、ロータ室17
4から軸受ユニット178を回転自在に貫通してモータ
室175に延出している。軸受ユニット178は二重軸
受179を内蔵し、上側サポートプレート180に固定
されている。上側サポートプレート180は前述した中
間フレーム枠173に取り付けられている。
【0011】上側サポートプレート180からは複数の
ロッド181が垂下されており、これらロッド181の
下端に下側サポートプレート182が連結されている。
下側サポートプレート182は上側サポートプレート1
80と平行に配置され、その下面には主駆動源としての
高速モータ183が取り付けられている。高速モータ1
83は下側サポートプレート182を貫通する出力軸を
有し、この出力軸はカップリング184を介してロータ
軸176の下端に連結されている。従って、高速モータ
183の駆動によりロータ軸176は一方向に回転され
る。
【0012】ロータ室174内にて、ロータ軸176の
中間部にはキーを介して矩形のロータヘッド185が取
り付けられており、ロータヘッド185にはロータとし
ての一対のロータアーム186が水平に取り付けられて
いる。これらロータアーム186はロータ軸176の両
側に延びている。図4に示されているように一対のロー
タアーム186は2枚の平行なプレート部材187から
なり、これらプレート部材187はその中央部がロータ
ヘッド185の対応する端面に連結されている。
【0013】各ロータアーム186の先端部にはバケッ
ト188がそれぞれ取り付けられている。図4から明ら
かなようにバケット188はプレート部材187間に挟
まれ、これらプレート部材187にピボット軸189を
介して支持されている。従って、各バケット188はそ
のピボット軸189を中心として回動することができる
が、通常は水平姿勢をとるべくバランスしている。
【0014】バケット188は上面が開口した矩形の箱
であり、前述した共栓付試験管TをそのスタンドS毎受
け入れることができる。バケット188の内底面にはス
タンドSの位置決め孔Hに対応した一対の位置決めピン
190が突出しており、これら位置決めピン190の先
端は円錐形状をなしている。従って、バケット188内
にスタンドSが受け取られたとき、各位置決めピン19
0はスタンドSの対応する位置決め孔Hに嵌合し、バケ
ット188内にてスタンドSを位置決めした状態で保持
することができる。
【0015】図3からより明らかなようにバケット18
8は、その上縁に前述したピボット軸189により支持
される一対の耳部191を有している。一方、ロータア
ーム186内、即ち、両方のプレート部材187の内面
には、耳部191よりもロータヘッド185側に位置し
て揺動規制片192がそれぞれ取り付けられおり、これ
ら揺動規制片192は水平な下端面を有している。前述
したようにバケット188が水平姿勢にあるとき、バケ
ット188の上縁は揺動規制片192の下端面に面接触
した状態にある。
【0016】更に、バケット188の外底面中央からは
取り付け板を介して位置決めプレート193が垂下され
ている。より詳しくは、図5に示されるように位置決め
プレート193はバケット188の外底面に対して直交
し、且つ、その幅方向がバケット188の幅方向に一致
すべく配置されている。位置決めプレート193の下端
部には位置決め孔194が形成されており、位置決め孔
194の軸線はロータ軸176の軸線を直交する関係に
ある。
【0017】図3に示されているように上側サポートプ
レート180の下方には、前述した入出口162と対向
する位置関係を存してエアシリンダ195が垂直にして
配置されており、エアシリンダ195はブラケット19
6を介して上側サポートプレート180に取り付けられ
ている。エアシリンダ195のピストンロッド197は
上方に向けて突出し、その先端には前述した位置決めプ
レート193と協働する位置決めロッカー198が取り
付けられている。位置決めロッカー198は断面が略U
字形をなした溝部材199を備えており、溝部材199
の一対の溝壁200,201はロータ軸176の径方向
に離間し、そして、その径方向内側に位置する一方の溝
壁200は他方の溝壁201よりも僅かに高く設定され
ている。他方の溝壁201の外面にはエアシリンダ20
2が水平に取り付けられており、エアシリンダ202の
ピストンロッドは溝壁201を貫通して溝部材119内
に臨み、その先端には位置決めピン203が取り付けら
れている。位置決めピン203の先端は円錐形状をな
し、その最大径は位置決めプレート193における位置
決め孔194の直径よりも大である。そして、位置決め
ピン203の軸線はロータ軸176の軸線と直交する位
置関係にある。
【0018】一方、下側サポートプレート182上には
前述したカップリング184の側方に、軸受を内蔵した
軸受ユニット204が固定されており、軸受ユニット2
04内にはシャフト205が回転自在に上下に貫通して
取り付けられている。シャフト205の下端部は下側サ
ポートプレート182の下方に突出し、その下端には雌
クラッチディスク206が取り付けられている。雌クラ
ッチディスク206の下方には同軸上に雄クラッチディ
スク207が離間して配置されており、雄クラッチディ
スク207は補助駆動源としての低速モータ208の出
力軸209に連結されている。低速モータ208は連結
部材210を介して垂直なエアシリンダ211のピスト
ンロッド先端に連結されている。エアシリンダ211は
ブラケット212を介して下側サポートプレート182
に支持されている。
【0019】図6に示されているように雌クラッチディ
スク206の外周面にはその周方向に隣接する円弧状の
歯溝213を有しており、一方、図7に示されているよ
うに雄クランチディスク207の上面からは一対のクラ
ッチピン214が突出されており、これらクラッチピン
214はその先端部が円錐状をなし、その基部は歯溝2
13における曲率半径の2倍となる直径を有している。
クラッチピン214は、雄クラッチディスク207の直
径方向に離間し、そして、雌クラッチディスク206の
ピッチ円と同一の直径の円周上に配置されている。従っ
て、前述したエアシリンダ211のピストンロッドが伸
張され、低速モータ208の回転を伴い、雄クラッチデ
ィスク207が上昇されると、図8に示されるように雄
クラッチディスク208の一対のクラッチピン214は
雌クラッチディスク206の歯溝213に合致する。こ
の時点で、低速モータ208の駆動力は雄雌のクラッチ
ディスク207,206を介してシャフト205に伝達
され、シャフト205は一方向に回転する。
【0020】再度、図3を参照すると、シャフト205
の上端部にはタイミングプーリ215が取り付けられて
おり、一方、ロータ軸176の下端部にもタイミングプ
ーリ216が取り付けられている。これらタイミングプ
ーリ215,216にはタイミングベルト217が掛け
回されており、このタイミングベルト217はシャフト
205の回転力をロータ軸176に伝達することができ
る。即ち、ロータ軸176は前述した高速モータ183
に加えて、低速モータ208の駆動によっても回転可能
である。
【0021】逆に、雄雌のクラッチディスク207,2
06間の係合が解除されているとき、ロータ軸176の
回転はタイミングプーリ215,216及びタイミング
ベルト217を介してシャフト205に伝達され、シャ
フト205はロータ軸176と連動して回転する。な
お、タイミングプーリ及びタイミングベルトに代えて、
スプロケット及びチェーンを使用することもできる。
【0022】更に、シャフト205の上端には被検出デ
ィスク218が水平に取り付けられており、被検出ディ
スク218の外周部には等間隔を存して複数の開孔21
9が形成されている。被検出ディスク218にはその外
周部を挟むようにして、透過型の光電センサ220,2
21がそれぞれ配置されている。これら光電センサ22
0,221は被検出ディスク218の直径方向に離間
し、ブラケットを介して上側サポートプレート180に
取り付けられている。光電センサ220,221は被検
出ディスク218の回転に伴い開孔219の通過を検出
することができ、これら光電センサ220,221から
の検出信号に基づき、被検出ディスク218の回転角、
即ち、ロータアーム186におけるバケット188の旋
回角が検出されるようになっている。
【0023】なお、図3ではタイミングプーリ215,
216の径が異なっているが、これらタイミングプーリ
215,216の径が同一である場合、被検出ディスク
218に代えてロータアーム186に対応した被検出ア
ームを使用することができ、この場合、光電センサ22
0,221は、被検出アーム、即ち、ロータアーム16
8の回転角を検出する。また、被検出ディスク218又
は被検出アームはロータ軸176に直接に取り付けても
よい。
【0024】次に、遠心分離機へのスタンドSのローデ
ィングからアンローディングまでについて説明する。先
ず、前述したように低速モータ208の回転及びエアシ
リンダ211の伸張作動により、雌雄のクラッチディス
ク206,297が係合されると、低速モータ208か
らシャフト205を介してロータ軸176に回転力が伝
達され、一対のロータアーム186が緩やかに回転され
る。ロータアーム186の低速回転中、バケット188
の旋回角が光電センサ220,221からの検出信号に
基づいて検出され、そして、一方のバケット188が入
出口162の下方位置、即ち、基準旋回角位置に到達し
たとき、低速モータ211の駆動が停止される。
【0025】この状態で、エアシリンダ195は、位置
決めロッカー198を所定位置まで上昇させ、バケット
188の直下に位置付ける。このとき、バケット188
が基準旋回角位置に正確に位置付けられ、且つ、バケッ
ト188が水平姿勢にあれば、位置決めロッカー198
の位置決めピン203とバケット118における位置決
めプレート193の位置決め孔194とは同軸上に位置
付けられる。
【0026】しかしながら、バケット188はロータア
ーム186にピボット軸189を介して取り付けられて
いるため、図9に誇張して示すように水平姿勢から傾い
ていることがある。しかしながら、このようにバケット
188が僅かに傾いている状態にあっても、位置決めロ
ッカー198の位置決めピン203がエアシリンダ20
2により前進されると、図10に示されているように位
置決めピン203は位置決めプレート193の位置決め
孔194に強制的に押し入れられる。この際、バケット
188は水平姿勢に矯正され、バケット188の上縁は
揺動規制片192の下端面に面接触する。また、位置決
めピン194はバケット188の傾きを矯正するばかり
でなく、そのバケット188が基準旋回角位置から旋回
方向に僅かにずれていても、そのずれをも矯正される。
【0027】なお、バケット188の傾きが大きい場合
にあっては、位置決めロッカー198の上昇時、その溝
部材199の一方の溝壁200がバケット188の底
面、即ち、その位置決めプレート193の取り付け板に
当接し、バケット188の傾きを或る程度矯正し、これ
により、位置決め孔194への位置決めピン203の押
し込みは確実に確保される。
【0028】一方、上述したバケット188の位置決め
中、スライド扉163はエアシリンダ168の作動を受
けて、ハウジング160の入出口162を開く。この状
態にて、前述したロボットはそのハンドにより、共栓付
試験管Tを保持したスタンドSを入出口162の上方に
移送し、この後、スタンドSを入出口162を通じて下
降させてバケット188内に位置決めして装着する。こ
の際、前述したようにバケット188は基準旋回角位置
に正確に位置決めされているので、ロボットは、バケッ
ト188へのスタンドSのローディングを確実に実施す
ることができる。
【0029】スタンドSの装着後、位置決めロッカー1
98の位置決めピン203はバケット188側の位置決
めプレート193の位置決め孔194から抜き出され、
位置決めロッカー198はバケット188の旋回と干渉
しない位置まで下降する。この後、低速モータ211が
駆動され、他方のバケット188が基準旋回角位置に同
様にして正確に位置決めされ、そのバケット188にも
ロボットによりスタンドSが装着される。
【0030】このようにして2つのバケット188にス
タンドSがそれぞれ装着されると、位置決めロッカー1
98は元の下降位置に戻り、そして、雌雄のクラッチデ
ィスク206,207間の係合が解除されるとともに、
スライド扉163はハウジング160の入出口162を
閉じる。この状態にて、高速モータ183が駆動される
と、一対のバケット188はロータアーム186を介し
て高速で旋回し、スタンドSの各共栓付試験管T内の試
液は遠心分離作用を受ける。バケット188の旋回中、
バケット188はそのピボット軸189を中心として、
旋回方向外側に向けて傾いた状態にある。
【0031】また、バケット188の旋回中、ロータ軸
176と低速モータ208との間を接続する補助動力伝
達経路は雌雄のクラッチディスク206,207により
断たれた状態にあるので、ロータ軸176の回転力が低
速モータ208に伝達されることはなく、低速モータ2
08に過負荷が加わることはなく、その損傷を防止する
ことができる。
【0032】なお、遠心分離中、ハウジング160内の
空気を加熱又は冷却した不活性ガスにより置換するよう
にしてもよい。遠心分離処理が完了すると、高速モータ
183の駆動が停止され、バケット188は或る旋回位
置にて停止する。この後、スライド扉163はハウジン
グ160の入出口162を開き、そして、基準旋回角位
置にバケット188が同様にして位置決めされ、そのバ
ケット188内のスタンドSはロボットを介して取り出
され、次工程に向けて順次移送される。
【0033】本発明は上述の実施例に制約されるもので
はない。例えば、ロータ軸176と低速モータ208と
の間を接続する補助動力伝達経路や、この補助動力伝達
経路を断続するクラッチ、また、バケットの旋回角位置
を検出する検出手段は上述したものに限らず、種々に変
更可能であることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の遠心分離
機(請求項1)は、ロータの主駆動源に加えて、補助駆
動源を備えているので、この補助駆動源を使用してバケ
ットを低速で旋回させることができ、バケットの位置決
めを高精度に行うことができる。従って、主駆動源によ
りロータを高速回転させることで、遠心分離に要する時
間の短縮が図れるとと同時に、バケットへの被処理物の
自動的な装着も可能となる。
【0035】また、ロータと補助駆動源との間を接続す
る補助動力伝達経路にはクラッチが設けられているの
で、主駆動源によりロータが回転されているとき、クラ
ッチはロータから補助駆動源への回転力の伝達を阻止す
ることができ、補助駆動源の過負荷及び損傷を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の遠心分離機の平面図である。
【図2】共栓付試験管及びその試験管スタンドを示した
図である。
【図3】遠心分離機の内部構造を示した図である。
【図4】ロータアームを示した平面図である。
【図5】バスケットの横断面図である。
【図6】雌クラッチディスクの平面図である。
【図7】雌雄のクラッチディスクが非係合の状態にある
拡大断面図である。
【図8】図7の状態からクラッチディスクが係合した状
態を示す図である。
【図9】バケットが位置決めロッカーにより位置決めさ
れる直前の状態を示した図である。
【図10】バケットが位置決めロッカーにより位置決め
された状態を示す図である。
【符号の説明】
160 ハウジング 162 入出口 176 ロータ軸 183 高速モータ(主駆動源) 186 ロータアーム(ロータ) 188 バケット 206 雌クラッチディスク(クラッチ) 207 雄クラッチディスク(クラッチ) 208 低速モータ(補助駆動源) 218 被検出ディスク(検出手段) 220 光電センサ(検出手段) 221 光電センサ(検出手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、 前記ハウジング内に回転自在に設けられたロータと、 前記ロータに設けられ、被処理物を受け取り可能である
    とともに前記ロータの回転に伴って旋回する複数のバケ
    ットと、 前記ロータを回転させる主駆動源と、 前記バケットの旋回角位置を検出するための検出手段
    と、 前記ロータに補助動力伝達経路を介して接続され、前記
    ロータを低速で回転させる補助駆動源とを具備したこと
    を特徴とする遠心分離機。
  2. 【請求項2】 前記補助動力伝達経路を断続するクラッ
    チを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の遠心分
    離機。
JP8469298A 1998-03-30 1998-03-30 遠心分離機 Pending JPH11276932A (ja)

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JP8469298A JPH11276932A (ja) 1998-03-30 1998-03-30 遠心分離機

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