JPH11276527A - 補助動力付き車椅子 - Google Patents

補助動力付き車椅子

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JPH11276527A
JPH11276527A JP10082039A JP8203998A JPH11276527A JP H11276527 A JPH11276527 A JP H11276527A JP 10082039 A JP10082039 A JP 10082039A JP 8203998 A JP8203998 A JP 8203998A JP H11276527 A JPH11276527 A JP H11276527A
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power
auxiliary power
wheelchair
set vehicle
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Atsushi Uchiyama
敦 内山
Hiroaki Ogata
宏彰 尾方
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Yamaha Motor Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 降坂時においても車速が出すぎることのない
補助動力付き車椅子を提供する。 【解決手段】 車両の進行方向に向かって左右に配置さ
れた二つの駆動輪の何れか一方又は両方に加えられた人
力に基づいて求めた補助動力を供給するようにした補助
動力付き車椅子において、同一人力に対する上記補助動
力を、車速が第1設定車速V1を越えると車速の増加に
伴って減じ、第2設定車速V2で実質的にゼロとし、さ
らにV2≦V3なる第3設定車速V3を越えると負とす
る補助動力制御手段(ECU)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、左,右の駆動輪に間欠
的に加えられる人力と、該人力の大きさに応じた補助動
力との合成力によって前後進及び旋回動作を行うように
した補助動力付き車椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】手動車椅子と電動車椅子との中間的な存
在として補助動力付き車椅子が提案されている。この補
助動力付き車椅子は、左,右の駆動輪に間欠的に加えら
れる人力を検出し、該検出された人力に応じた補助動力
を左,右の駆動輪に加えることによって歩行の不自由な
使用者の肉体的な負担を軽減するものであり、使用者は
手動車椅子の感覚で操作することができ、精神的苦痛も
緩和される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記補助動力
付き車椅子の場合、人力に応じた補助動力が供給される
ので、速度が出すぎることが懸念される。本発明者等は
この問題を回避するために、車速が所定値を越えた場合
には人力に対する補助動力を小さくするようにしたもの
を開発中である。
【0004】しかしながら、単に補助動力を車速に応じ
て小さくするようにしても例えば降坂時においてはやは
り速度が出すぎることが懸念される。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、降坂時においても車速が出すぎることのない補助動
力付き車椅子を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車両
の進行方向に向かって左右に配置された二つの駆動輪の
何れか一方又は両方に加えられた人力に基づいて求めた
補助動力を供給するようにした補助動力付き車椅子にお
いて、例えば図13 (a)又は (b) に示すように、同
一人力に対する上記補助動力(モータトルク)を、実際
の車速が第1設定車速V1を越えると実際の車速の増加
に伴って減じてゆき、第2設定車速V2で実質的にゼロ
とし、さらにV2≦V3なる第3設定車速V3を越える
と負とする補助動力制御手段を備えたことを特徴として
いる。
【0007】ここで請求項1の発明の第3設定車速V3
は、第2設定車速V2と同一車速である場合(図13
(a),(b)参照)、及び第2設定車速V2より大き
い場合(図16参照)の両方を含む。
【0008】請求項2の発明は、請求項1において、人
力の入力(ストローク)のたびごとに、そのときの人力
の大きさに応じた値に上記第1〜第3設定車速V1〜V
3を設定する設定車速制御手段を備えたことを特徴とし
ている。
【0009】具体的には、例えば図17に示すように、
第1ストロークで入力された人力が小さい場合には、上
記第1〜第3設定車速は小さい値V1S〜V3Sに設定され
(図17(a)参照)、第2ストロークで入力された人
力が大きい場合には、上記第1〜第3設定車速は大きい
値V1L〜V3Lに設定される(図17(b)参照)。
【0010】請求項3の発明は、請求項1において、上
記第1〜第3設定車速V1〜V3をそのときの人力の大
きさにかかわらず固定値に設定する設定車速制御手段を
備えたことを特徴としている。即ち、請求項3の発明
は、上記図17において第1,第2ストロークにおける
人力の大きさが異なる場合であっても、第1〜第3設定
車速V1〜V3は同じ値に設定されることを意味してお
り、また、第1〜第3設定車速V1〜V3を人力の入力
のたびごとに設定する場合、及び入力の有無にかかわら
ず予め設定しておく場合を含む。
【0011】請求項4の発明は、請求項2又は3におい
て、上記設定車速制御手段は、上記第1〜第3設定車速
V1〜V3を、人力の供給停止後所定時間の間は人力供
給停止前の大きさに維持し、その後は時間の経過に伴っ
て小さくすることを特徴としている。
【0012】請求項4の発明を図17,図18に基づい
てより詳細に説明する。上記第1〜第3設定車速V1〜
V3は、例えば第1ストロークで入力された人力の大き
さに応じた値V1S〜V3Sに設定され、人力の供給停止後
も所定時間の間はこの設定された値に維持される。そし
て該所定時間経過後は第1〜第3設定車速V1S〜V3Sは
時間の経過とともに、図17(a-1), (a-2) に示すよう
に徐々に小さい値に減衰される。また第2ストロークに
おける人力の大きさに基づいて設定された第1〜第3設
定車速V1L〜V3Lは、該人力の供給停止後も所定時間の
間はこの設定された値に維持される。そして該所定時間
経過後は第1〜第3設定車速V1L〜V3Lは時間の経過と
ともに、図17(b-1), (b -2) に示すように徐々に小さ
い値に減衰される。なお、図18は上記第1〜第3設定
車速が時間の経過とともに実線, 一点鎖線, 二点鎖線で
示すように徐々に小さい値に減衰される様子を示してい
る。
【0013】請求項5の発明は、請求項1ないし4の何
れかにおいて、上記補助動力制御手段は、例えば図13
に示すように、車速が上記第1設定車速V1より小さい
第4設定車速V4を下回る場合には、車速の減少に伴っ
て補助動力(モータトルク)を増加させることを特徴と
している。
【0014】請求項6の発明は、請求項1ないし5の何
れかにおいて、上記車速が、左,右駆動輪の回転速度か
ら合成された実質的な重心速度であることを特徴として
いる。
【0015】
【発明の作用効果】請求項1の発明にかかる補助動力付
き車椅子によれば、補助動力を、車速が第1設定車速V
1を越えると車速の増加に伴って減じてゆき、第2設定
車速V2で実質的にゼロとし、さらに該第2設定車速V
2と同一又はこれより大きい第3設定車速V3を越える
と負とするようにしたので、通常の平坦路での走行では
補助動力を供給することに起因して車速が過剰に速くな
ることはなく、さらに降坂時等において第3設定車速V
3を越えると補助動力が負、即ち回生制動力となり、こ
の降坂時においても車速が出すぎるといった問題を回避
できる。
【0016】請求項2の発明によれば、人力の入力のた
びごとに、そのときの人力の大きさに応じた値に上記第
1〜第3設定車速V1〜V3を設定するようにしたの
で、例えば図19(a)に示すように、上記第2設定車
速V2付近で降坂している場合に、前方の障害物の回避
が容易となる。即ち、前方の障害物を避けるために進路
変更を行うべく駆動輪に人力を加えた場合、第2設定車
速V2がより高い側のV2′に再設定される。従って人
力を加えたことにより実際の車速がV2からV2a増加
しても、該実際の車速V2aが直ちにV2´を越える回
生制動領域に移行してしまうことはなく、人力に応じた
補助動力を供給することができ、上記障害物の回避が容
易となる。
【0017】ここで請求項1の構成を採用した場合に、
請求項2の発明と逆に設定車速を人力の大きさにかかわ
らず固定とすると、例えば図19(b)に示すように、
上記第2設定車速V2付近で降坂している場合に、前方
の障害物を回避するために人力を供給すると実際の車速
がV2より大きいV2aに増加するため、補助動力の回
生制動領域に移行してしまい、十分な補助動力が供給さ
れないばかりか回生制動力が発生し、回避操作が重くな
る懸念がある。
【0018】請求項3の発明によれば、上記第1〜第3
設定車速V1〜V3を人力の大きさに係わらず固定値と
したので、上記第1〜第3設定車速の制御プログラムが
簡単になる。
【0019】請求項4の発明によれば、上記第1〜第3
設定車速V1〜V3を、人力の供給停止後所定時間の間
は人力供給停止前の大きさに維持し、その後は図19
(C)に示すように時間の経過にともなって徐々に減衰
させるようにしたので、人力の供給が停止されても実際
の車速V2が減衰してくる第2設定車速V2´に一致し
て直ちに補助動力がなくなってしまったり、あるいは実
際の車速V2aが第2設定車速V2´以上となって回生
制御領域に入り直ちにモータ駆動系が逆に負荷となって
操作感が悪化するといった問題を回避できる。
【0020】また上記所定の維持時間が経過した後は、
例えば図19(c)に示すように、第1〜第3設定車速
V1〜V3を時間の経過に伴って減衰させるようにした
ので、下り坂では実際の車速V2aが減衰してくる第2
設定車速V2′より大きくなった時点で回生制動力が発
生する。そのため下り坂でも人力を入力した後しばらく
惰行し、その後車速が減少するといった平地と同様の操
作感が得られる。
【0021】請求項5の発明によれば、車速が上記第1
設定車速V1より小さい第4設定車速V4を下回る場合
には、車速の減少と共に補助動力を増加させるようにし
たので、例えば登坂時において第4設定車速V4以下と
なると補助動力が増加され、人力供給の合間に容易に後
退してしまうといった問題を回避できる。
【0022】請求項6の発明によれば、上記車速を、
左,右駆動輪の回転速度から合成された実質的な重心速
度としたので、補助動力の供給により車椅子が旋回しす
ぎるといった問題を回避できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。図1〜図13,図17〜図19
は本発明の第1実施形態による補助動力付き車椅子を説
明するための図であり、図1は上記車椅子の側面図、図
2は該車椅子の平面図、図3は上記車椅子の背面図、図
4は上記車椅子の車輪のハブ部分のカバーを取り外した
状態を示す正面図、図5は図4のV−V線断面図、図6
〜図9は回転トランスを示す図、図10は補助動力制御
装置のシステム構成図、図11〜図13,図17〜図1
9は制御動作を説明するための特性図である。
【0024】本実施形態に係る補助動力付車椅子1は、
既存の折り畳み式手動車椅子に補助動力装置(Power Ass
ist System) を組み付けたものである。この車椅子1は
車体の左右に駆動輪である車輪2を着脱自在に取り付け
て構成され、これのパイプ枠状のフレーム3の前後部は
左右一対のキャスタ4と車輪2によって移動自在に支持
されている。
【0025】又、上記フレーム3の中央部には、乗員が
着座すべき布製のシート5(図2及び図3参照)が張設
されている。尚、フレーム3は図3に示すように前後一
対のクロス部材3aを有しており、X字状を成す2本の
クロス部材3aはその交点を軸6によって枢着されてい
る。
【0026】更に、フレーム3の後部には左右一対のハ
ンドルアーム3bが立設されており、各ハンドルアーム
3bの上端部は後方に折曲され、その折曲部には介助者
用のグリップ7が取り付けられている。
【0027】又、フレーム3の上記ハンドルアーム3b
の中間高さ位置から車体前方に水平に延びる左右一対の
アーム3cはその前端部が略直角に折り曲げられて垂直
下方に延び、その下端部に前記キャスタ4が回転自在に
支持されている。右側(シート5に着座した乗員にとっ
て右側)のアーム3cの直角に折り曲げられた部分(垂
直部分の上部)にメインスイッチ8が取り付けられてい
る。そして、上記アーム3cの下方に配された左右一対
のアーム3dの前側部分は車体前方に向かって斜め下方
に延出されており、その延出端(前端部)には左右一対
のステップ9が取り付けられている。
【0028】上記車輪2は、使用者の手によって回転力
(人力)が加えられるハンドリム組立体70と、該ハン
ドリム組立体70から入力された人力に応じたモータ駆
動力(補助動力)を出力する駆動部20とをな備えてい
る。
【0029】そして上記フレーム3の車輪中心部にはボ
ス11が螺挿され、該ボス11の軸芯部には車軸22が
嵌合挿入され、ナット22aにより締め付け固定されて
いる。該車軸22は中空状のもので、その軸芯部にはシ
ャフト23が軸方向へ移動可能に挿入されている。該シ
ャフト23の両端部には他の部分よりも大径な頭部23
a,23bがそれぞれ形成されている。右側の頭部23
aの内側にはコイルバネ24が配置され、該シャフト2
3を車軸22に対して右側へ付勢している。また、車軸
22には、複数のボール25,・・・が外周側に抜け出
ないようかつ半径方向に移動可能に収容されている。各
ボール25は、シャフト23の頭部23aの大径部分に
よって押し拡げられることにより車軸22の外周から僅
かに突出し、これにより、車軸22は、ボス11から抜
けないようになっている。また、シャフト23を車軸2
2に対して図中左側へ相対的に移動させることにより、
頭部23aの小径部分がボール25の位置に移動し、ボ
ール25が内側へ移動できる状態となる。これにより、
車軸22をボス11から図2中右側へ抜き出すことがで
きる。
【0030】上記車軸22は、略有底円筒状をなす固定
プレート30の中心部を貫通してこれを支持しており、
該固定プレート30には、図示しない回り止め部材が取
り付けられている。回り止め部材は、フレーム3と係合
することにより、固定プレート30がフレーム3に対し
て回転するのを阻止している。
【0031】また、上記車軸22により、略有底円筒状
をなす回転側部材としてのハブ50が軸受51を介して
回転自在に支持されている。このハブ50の内面には内
歯ギヤ52が固定されており、該内歯ギヤ52には中間
軸36に一体形成された中間ギヤ36aが噛合してお
り、該中間軸36は固定側部材としての固定プレート3
0の底面に回転自在に支持されている。該中間軸36
は、これに固着された中間プーリ33,及びベルトを介
して上記固定プレート30に取り付けられた駆動用モー
タ31(図10参照)により回転駆動され、その結果上
記ハブ50が回転する。
【0032】上記ハブ50には、上記ハンドリム組立体
70が所定角度だけ相対回転可能に支持されている。こ
のハンドリム組立体70は、使用者がハンドリム13に
加える回転力をハブ50に伝達するとともに、加えられ
る回転力を検出する機能を有している。以下、使用者が
加える回転力を検出する構成について説明する。
【0033】図4及び図5において符号71は、ハンド
リム組立体70の中心部を構成するディスクであり、該
ディスク71は、内輪部71aと外輪部71bとを3本
のスポーク部71cで連結した構造を有し、3本のスポ
ークパイプ15によりハンドリム13に結合されてい
る。また上記ディスク71はブッシュ55を介して上記
ハブ50のボス部50aにより相対回転可能に支持され
ている。
【0034】上記ディスク71のスポーク部71c,7
1c間には、ポテンショメータ72が配置され、上記ハ
ブ50の底部50bの外面に半径方向の位置調整可能に
取り付けられている。該ポテンショメータ72の入力軸
72aは上記底部50bの内面に突出し、該突出部に長
孔73aを有するレバー73が取り付けられている。該
レバー73の長孔73aには、ディスク71に固定され
たピン53が挿入されている。この構成のもとに、ハブ
50とハンドリム組立体70との相対角度が基準位置か
ら変化すると、ポテンショメータ72の入力軸72aが
回転し、そのインピーダンスが回転角度に応じて変化す
る。
【0035】上記スポーク部71cに形成された矩形孔
71d内にはバネガイド54が配置され、上記ハブ50
の底部50bにボルト締め固定されており、該バネガイ
ド54内にはコイルバネ56が収容配置されている。該
コイルバネ56の両端部はスライダ57を介してスポー
ク部71cの矩形孔71dの内縁に当接している。この
構成のもとに、ハンドリム組立体70を車輪2に対して
相対回転させると、この相対回転角度が後述する人力検
出装置によって検出される。
【0036】また符号58はハブ50とディスク71と
の間のガタ止めとして機能する樹脂製のダンパ部材であ
る。このダンパ部材58は上記バネガイド54に形成さ
れた凸部54aの内側に装着されて上記ディスク71の
外輪部71bに対向しており、ボルト58aを締め込む
ことにより上記外輪部71bに摺接し、ハブ50とディ
スク71間のガタを防止する。なお、符号71eは上記
ポテンショメータ72等を覆うカバーであり、図4はこ
のカバー71eを取り外した状態を示している。
【0037】また符号100は後述するコントローラで
あり、これは上記固定プレート30の底部30bの内面
に配設されている。
【0038】次に、人力検出装置の構成を説明する。符
号80は差動回転トランスであり、これは固定プレート
30の中心のボス部30aに取り付けられたアウタート
ランス81と、可動プレート50の中心のボス部50a
に取り付けられたインナートランス82とから構成され
ている。
【0039】上記アウタートランス81は、非磁性体か
つ絶縁体の樹脂からなる円筒状のボビン83の外周面に
2条の巻溝83a,83bを凹設し、各巻溝83a,8
3bに1次コイル84a,84bを巻回して構成されて
いる。
【0040】また、上記インナートランス82は、磁性
体(例えば軟鉄等の金属)からなる円筒状のコア85の
外周面に2条の保持溝85a,85bを凹設し、該保持
溝85a,85b内に、樹脂製で外周面に凹設された巻
溝86a,87aに2次コイル89a,89bが巻回さ
れたボビン86,87を装着して構成されている。
【0041】なお、86b,87bはボビン86,87
に形成されたスリット、90はターミナルであり、各2
次コイル89a,89bの端部89a′,89b′は上
記スリット86b,87bを通って外部に引き出され、
上記ターミナル90に巻き付けられる。
【0042】ここで上記アウタートランス81は、外部
磁界を遮断する機能を有する磁性体製のコアを備えてい
ないので、外部金属の影響による磁気的アンバランスを
抑制できるように配置することが望ましい。本実施形態
では、1次コイル84aからハブ50の底部50bまで
の磁気的距離(磁気的影響を考慮した場合の距離)と、
1次コイル84bから固定プレート30の底部30bま
での磁気的距離をできる限り均等にするために、該アウ
タートランス81の幅方向中心線Dを車輪の幅方向中心
線Bに対し固定プレート30側に寸法Cだけ偏位させて
いる。
【0043】即ち、一般的にはアウタートランス81の
幅方向中心Dを車輪幅方向中心Bと一致させるのである
が、このようにすると1次コイル84aからハブ50の
底部50bまでの距離と、1次コイル84bから固定プ
レート30の底部30bまでの距離との差が拡大してし
まう。
【0044】上記左,右のポテンショメータ72,72
により検出された左,右輪2,2への人力は左,右の回
転トランス80,80を介して上記コントローラ100
に入力され、該コントローラ100は所定の処理手順に
従って上記人力に応じた補助動力が得られるよう上記モ
ータ31への供給電力を制御する。
【0045】次に、図10〜図13,図17〜図19に
基づいて、コントローラ100による補助動力の制御動
作を説明する。ここで図10は左側の車輪2における制
御動作を示している。また本実施形態装置の補助動力制
御は、トルク制御、即ち電流制御方式であり、電流制御
ループ内においてデューティ比に制限を設けることによ
りモータからの補助動力を定電圧特性に沿って制限する
方式を採用している。なおモータの定電圧特性は回転数
に対して負の傾きを有する。
【0046】先ず、不感帯幅設定手段101により、
左,右の車輪2,2のハンドリム13,13に加えられ
た人力FL,FR(入力)の履歴に基づいて使用者の障
害の程度に合った不感帯幅が自動的に設定される。ま
た、手動調節も可能となっている。また不感帯幅とは、
人力の入力があっても補助動力が出力されない人力幅で
あり、主として上記人力検出装置における感度のばらつ
きを吸収する目的を有する。
【0047】本実施形態では、図11に示すように、上
記不感帯幅として、上記不感帯設定機能101により、
電源投入時及び所定時間人力の入力が無かった場合には
アシスト待ち時幅N1が選択され、人力が一旦アシスト
待ち時幅N1を越えると、これより小さい値のアシスト
待ち時幅N2が選択される。ここでアシスト待ち時幅N
1を大きく設定したのは、補助動力を必要とするという
使用者の意志を確認するためであり、不用意に補助動力
が発生するのを防止している。そして一旦アシスト待ち
時幅N1を越える人力が入力された後は、アシスト時幅
N2が選択されるが、このアシトス時幅N2を小さく設
定したのは、円滑な補助動作が行われるようにするため
である。
【0048】ここで上記不感帯幅を越えた人力の入力に
より補助動力を発生する場合の態様には各種あり、例え
ば左,右何れか一方の車輪への人力が不感帯幅を越え
た場合に、該左,右何れか一方又は他方あるいは両方の
車輪への補助動力を発生する、両方の車輪への人力の
合力が不感帯幅を越えたとき、左,右何れか一方又は他
方あるいは両方の車輪への補助動力を発生する。
【0049】また上記不感帯幅の設定態様については、
2段階に限定されるものではなく、多段階に選択可能に
しても良いのは勿論であり、また使用者の手動操作等に
よりその大きさを変えるための切換スイッチ,調整つま
み等を設けることもできる。
【0050】次に、図10の102において入力信号F
Lに対する不感帯処理が行われ、さらに103において
使用者の障害の程度等に応じて設定された増幅比率KL
(図11参照)が上記入力信号FLに乗ぜられる。そし
て、このFLとKLとの積に基づき旋回成分設定手段1
04により、旋回運動を生じる成分としての旋回トルク
iLが求められる。なお、上記増幅比率KLは、使用者
の左,右の腕力の差異等に基づいて、左,右で異なる値
が選択される場合がある。
【0051】また重心成分設定手段105により、左側
人力FLと右側人力FRの所定の増幅比率による合力
(FL・KL+FR・KR)に基づき直進運動を生じる
成分としての重心トルクiGが求められる。
【0052】上記旋回トルクiLと重心トルクiGとを
加算することにより目標トルクiRが求められる。そし
て電流リミッタ106により上記モータ31において上
記目標トルクiRを発生するのに必要な目標電流iRE
Fが求められ、該目標値iREFと電流検出センサ11
0で検出された実際に流れている電流iFBとの差に基
づいてPID制御回路107により電流補正量が求めら
れ、またデューティリミッタ108により後述する電圧
チェックが行われ、所定のデューティ比が出力される。
そしてバイポーラ電力増幅回路109により上記制御信
号(デューティ比)が実際の電流に変換され、このよう
にしてモータ31に補助電流が供給される。
【0053】ここで上記補助電流は、人力の大きさに基
づいて設定されるのであるが、人力の供給停止後直ちに
ゼロとなるのではなく、所定時間(例えばt1)の間は
上記人力供給時の補助電流が維持され、その後、徐々に
減少される。
【0054】また、本実施形態では、上限電圧設定手段
111及び下限電圧設定手段112により、上限電圧E
1及び下限電圧E2が設定され、上記デューティリミッ
タ108においてデューティ比から求められた電圧が、
上記上限,下限電圧E1,E2内の値に制限されて出力
される。これにより、モータ31の回転速度、即ち、車
速が上限,下限電圧によって制限される。
【0055】上記上限電圧E1,下限電圧E2は、人力
の入力のたびごとに該入力された人力FL,FRの和が
大きいほど大きい値に(図13(a)参照)、小さいほ
ど小さい値に(同図(b)参照)設定される。なお図1
3は、人力入力のたびごとに前述のように計算されて電
流リミッタ106から出力されるiREFと、そのiR
EFがデューティリミッタ108で上限電圧E1,下限
電圧E2により制限される様子を説明の便宜上1つの図
に表したものである。
【0056】すなわち上記目標電流iREF、上記上限
電圧E1,下限電圧E2は、人力の入力のたびごとに、
まず人力の大きさに応じて所定の値(例えば図13
(a),又は(b)に示す値)に設定され、図12に示
すように、人力の入力が停止された後の所定時間t1の
間は人力供給停止前の値(図13(a),又(b)の
値)が保持され、その後は時間の経過に伴って例えば図
17あるい図18にに示すように徐々に減少する。この
動作が人力の入力のたびごとに繰り返される。
【0057】その結果、本実施形態では、上記モータ3
1から出力される補助動力は、前進方向の実際の車速が
第4設定車速V4から第1設定車速V1までの状態で
は、入力された人力に応じて設定された目標電流iRE
Fに保持され、実際の車速が第1設定車速V1を越える
と実際の車速の増加に伴って徐々に減少され、第2設定
車速V2で実質的にゼロとなり、そしてさらに実際の車
速が該第2設定車速V2を越えるとモータ31が負荷と
して作用する。
【0058】また上記モータ31から出力される補助動
力は、前進方向の実際の車速が上記第4設定車速V4を
下回ったときには、車速の減少に伴って増加される。こ
れは例えば、実際の車速がV4より低下した場合には入
力を停止しても上記所定時間t1の間は補助動力が増加
されるので、車速はV4に保持され、その後徐々に低下
することを示している。
【0059】このように本実施形態によれば、補助動力
を、実際の車速が第1設定車速V1を越えると車速の増
加に伴って減じてゆき、第2設定車速V2で実質的にゼ
ロとし、さらに該第2設定車速V2と同じ値に設定され
た第3設定車速V3を越えると負とするようにしたの
で、通常の平坦路での走行では補助動力を供給すること
に起因して車速が過剰に速くなることはなく、さらに降
坂時等において第3設定車速V3を越えると補助動力が
負、即ち回生制動力となり、この降坂時においても車速
が出すぎるといった問題を回避できる。
【0060】また上記第1〜第3設定車速V1〜V3
を、人力の入力のたびごとに、かつそのときの人力が大
きいほど大きな値に設定するようにしたので、例えば図
19(a)に示すように、上記第2設定車速V2付近で
降坂している場合に、前方の障害物の回避が容易とな
る。即ち、前方の障害物を避けるために進路変更を行う
べく駆動輪に人力を加えた場合、第2設定車速V2がよ
り高い側のV2′に再設定される。従って人力を加えた
ことにより実際の車速がV2からV2aに増加しても、
該実際の車速V2aがV2′より高速側に設定された回
生制動領域に移行してしまうことはなく、人力に応じた
補助動力が得られ従って上記障害物の回避が容易とな
る。
【0061】なお、上記設定車速を人力の大きさにかか
わらず固定とすると、例えば図19(b)に示すよう
に、上記第2設定車速V2付近で降坂している場合に、
前方の障害物を回避するために人力を供給すると、実際
の車速がV2より大きいV2aに増加するため補助力の
回生制動領域に移行してしまい、補助動力が供給されな
いばかりか回生制御力が発生し、回避操作が重くなる懸
念がある。
【0062】また上記第1〜第3設定車速V1〜V3
を、人力の供給停止後も所定時間t1の間は人力供給停
止前の大きさに維持し、その後は時間の経過に伴って小
さくするようにしたので、人力供給の合間の惰行時にモ
ータ駆動系が逆に負荷となってしまったり、あるいは例
えば登坂のような時に、人力供給停止の途端に急激に減
速してしまうという問題を回避できる。
【0063】また上記所定時間t1が経過した後は、例
えば図19(c)に示すように、第1〜第3設定車速V
1〜V3を時間の経過に伴って小さくするようにしたの
で、下り坂では実際の車速V2aががそれほど高くなる
前に減衰されてくる第2設定車速V2′より相対的に大
きくなり、この時点で回生制動力が発生する。そのため
下り坂でも人力を入力した後しばらく惰行し、その後車
速が減少するといった平地を補助動力なしの車椅子で走
行する場合と同様の操作感が得られる。
【0064】さらまた、車速が第4設定車速V4を下回
る場合には、車速の減少に伴って補助動力を増加させる
ようにしたので、例えばV4=0とした場合には、登り
坂での人力供給の合間に、人力の供給なしで車椅子を坂
道の途中において一時的に停止させ、あとずさりを防止
することが可能であり、その間にハンドリムをゆっくり
持ちかえて次の人力供給が可能となる等、使い勝手を向
上できる。なお、この場合の坂道停止可能時間は、上記
上限電圧保持時間t1の設定次第であり、この時間を経
過すると上記補助動力は徐々に小さくなる。
【0065】また本実施形態では、左,右両方の車輪へ
の人力の合力が不感帯幅を越えたとき、左,右両方の車
輪への補助動力を発生する。従って、使用者の障害の程
度にかかわらず常に左,右車輪に同時に補助動力の供給
を開始でき、左,右駆動輪の回転速度から合成された実
質的な重心速度とすることができ、補助動力の供給によ
り車椅子が旋回しすぎるといった問題を回避できる。
【0066】なお、左,右何れか一方の車輪への人力が
不感帯幅を越えた場合に、該左,右両方の車輪への補助
動力を発生するようにしても良く、このようにしても補
助力供給開始を左,右同時に行うことができ、上記の場
合と同様の効果が得られる。また左,右何れか一方の車
輪への人力が不感帯幅を越えた場合に、何れか一方にの
み設けられたモータからの補助動力供給を開始すること
もできる。
【0067】また、不感帯幅を、電源投入時及び所定時
間人力の入力が無かった場合にはアシスト待ち時幅N1
とし、人力が一旦アスト待ち時幅N1を越えるとアシス
ト待ち時幅N2との2段階とし、かつN1〉N2とした
ので、電源投入時等には、使用者が比較的大きく設定さ
れたN1を越える人力を加えた場合にのみ補助動力が供
給開始され、補助動力を必要としているという使用者の
意志を確認することができ、不用意に補助動力が発生す
るのを防止できる。
【0068】そして一旦アシスト待ち時幅N1を越える
人力が入力された後は、アシスト待ち時幅N2が選択さ
れるが、このアシトス待ち時幅N2を小さく設定したの
で、入力の履歴状態により円滑な補助動作を行うことが
できる。
【0069】また上記不感帯幅を、外部スイッチ,又は
調整つまみ等により使用者が調整するように構成するこ
とも可能であり、このようにすれば、使用者の障害の程
度に応じた不感帯幅の設定ができ、補助動力の供給をを
より円滑に開始することができる効果がある。
【0070】上記第1実施形態では、モータの上限電圧
E1,下限電圧E2を制限することにより、補助動力を
制限し、結果的に車速を制御するようにしたが、人力の
入力のたびごとに人力の大きさに応じて上,下限速度ω
1,ω2を設定し、該上,下限速度と検出車速との差に
基づいて車速を制御するようにしてもよい。図14はこ
のようにした第2実施形態を示す図であり、図中、図1
0と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0071】本実施形態では、上限速度設定手段21
1,下限速度設定手段212により、入力された人力F
L,FRに基づいて上限速度ω1,下限速度ω2が設定
される。なお、この上限速度ω1は図13における第2
設定車速V2に対応しており、また下限速度ω2は第4
設定速度V4に対応している。
【0072】また車速演算手段213により、上記デュ
ーティリミッタ108から出力されたデューティ比,及
び電流検出センサ110からの電流,電源特性,及びモ
ータ31の有するモータ定数等に基づいて車輪速度ωL
が演算される。なお、別個に機械式の車速センサを設け
ることもできるが、本実施形態方式の方がコスト,重
量,配置スペース等の点で有利である。
【0073】そして上記左輪速度ωLと右輪速度ωRと
の和を1/2することにより重心速度ωGが求められ、
この重心速度ωGと上記上限速度ω1,下限速度ω2と
が比較される。そしてゲイン付与手段214,215に
より、重心速度ωGが上限速度ω1より大きい場合には
その差分に対応して減少すべきトルク−i1が、重心速
度ωGが下限速度ω2より小さい場合はその差分に対応
して増加すべきトルク+i2がそれぞれ求められる。こ
の増加トルク+i2と減少トルク−i1とが上記旋回ト
ルク,重心トルクに加算されて106で目標電流iRE
Fが求められる。
【0074】本第2実施形態装置においても上記第1実
施形態装置と同様の効果が得られるが、さらにPWM制
御におけるデューティ比の使用可能範囲が広いという効
果がある。
【0075】即ち、上記第1実施形態は、デューティ比
を制限する方式であるので全デューティ比の一部(例え
ば70%程度)しか使用できないが、本第2実施形態で
は全デューティ比の使用が可能である。また本第2実施
形態では、目標電流値そのものを補正制御する方式であ
るので、目標電流値と検出電流値との差が所定値以上で
ある場合には、システム自体が異常であると判断でき
る。一方、上記第1実施形態では、上限,下限電圧を設
ける方式であるので、例えば上限電圧E1に制限された
運転状態では目標電流値と検出電流値との間には大きな
差が存在するのを前提としているので、これらの電流値
の差からシステム異常を検出することはできない。
【0076】上記第1,第2実施形態では、第2設定車
速V2において補助動力をゼロとし、さらに該第2設定
速度V2を越えて車速が増加する伴ってモータ31を負
荷として作用させるようにしたが、図15,16は第2
設定車速V2より大きい第3設定車速V3を越えて車速
が増加した場合にモータ31を負荷として作用させるよ
うにした第3実施形態を示す図であり、図中、図10,
図14と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0077】本第3実施形態では、設定車速演算手段2
16により、人力の入力のたびごとに左,右駆動輪2,
2に加えられた人力FL,FRに基づいて第1〜第4設
定車速V1〜V4が演算される。この場合も先の実施形
態と同様に、上記第1〜第4設定車速V1〜V4は人力
が大きいほど大きく、小さいほど小さく設定される。
【0078】そして重心成分設定手段105により、上
記演算された第1〜第4設定車速V1〜V4と検出され
た重心速度ωGにより重心トルクiGが演算され、旋回
トルクiLと加算され106で目標電流iREFが決定
される。
【0079】この場合、上記目標電流iREFは、上記
重心速度ωGが、第4〜第1設定車速V4〜V1内にあ
るときは人力に応じた補助動力が得られるように設定さ
れ、第1〜第2設定車速V1〜V2内にあるときは車速
の増加に伴って補助動力が徐々に小さくなるように設定
され、第2〜第3設定車速V2〜V3内にあるときは補
助力がゼロとなるように設定され、さらに第3設定車速
V3を越えて増加するほど徐々に大きな負荷が発生する
ように設定される。
【0080】この第3実施形態によれば、第2設定車速
V2以上ですぐにモータ31が負荷として作用すること
なく第3設定車速V3まではフリーで走行できる。
【0081】なお、上記各実施形態では、第1〜第4設
定車速V1〜V4を人力の入力のたびごとに人力の大き
さに応じた値に設定する場合を説明したが、本発明はこ
れら設定車速V1〜V4を人力の大きさに関係なく固定
値とする形態も含み、請求項3の発明は上記設定車速を
固定値とした点を特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による補助動力付き車椅
子の側面図である。
【図2】上記車椅子の平面図である。
【図3】上記車椅子の背面図である。
【図4】上記車椅子の車輪のハブ部分のカバーを取り外
した状態を示す正面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】上記車椅子の回転トランス部分の正面図であ
る。
【図7】上記車椅子の回転トランス部分の断面側面図で
ある。
【図8】上記車椅子の回転トランス部分の側面図であ
る。
【図9】上記車椅子の回転トランス部分の斜視図であ
る。
【図10】上記車椅子の補助動力の制御動作を示すシス
テムの構成図である。
【図11】上記人力と出力トルクとの特性図である。
【図12】上記制御動作における上限電圧の時間的変化
を示す特性図である。
【図13】上記制御動作における車速−モータトルク特
性図である。
【図14】本発明の第2実施形態の補助動力の制御動作
を示すシステムの構成図である。
【図15】本発明の第3実施形態の補助動力の制御動作
を示すシステムの構成図である。
【図16】上記第3実施形態の制御動作における車速−
モータトルク特性図である。
【図17】本発明の構成をを説明するための特性図であ
る。
【図18】本発明の構成を説明するための特性図であ
る。
【図19】本発明の構成を説明するための特性図であ
る。
【符号の説明】
1 車椅子 2,2 車輪(駆動輪) 100 コントローラ(補助動力制御手段,設定車速制
御手段) t1 人力の供給停止後所定時間 V1 第1設定車速 V2 第2設定車速 V3 第3設定車速 V4 第4設定車速

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の進行方向に向かって左右に配置さ
    れた二つの駆動輪の何れか一方又は両方に加えられた人
    力に基づいて求めた補助動力を供給するようにした補助
    動力付き車椅子において、同一人力に対する上記補助動
    力を、車速が第1設定車速V1を越えると車速の増加に
    伴って減じ、第2設定車速V2で実質的にゼロとし、さ
    らにV2≦V3なる第3設定車速V3を越えると負とす
    る補助動力制御手段を備えたことを特徴とする補助動力
    付き車椅子。
  2. 【請求項2】 請求項1において、人力の入力のたびご
    とに、そのときの人力の大きさに応じた値に上記第1〜
    第3設定車速V1〜V3を設定する設定車速制御手段を
    備えたことを特徴とする補助動力付き車椅子。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記第1〜第3設定
    車速V1〜V3をそのときの人力の大きさにかかわらず
    固定値に設定する設定車速制御手段を備えたことを特徴
    とする補助動力付き車椅子。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、上記設定車速
    制御手段は、上記第1〜第3設定車速V1〜V3を、人
    力の供給停止後所定時間の間は人力供給停止前の大きさ
    に維持し、その後は時間の経過に伴って小さくすること
    を特徴とする補助動力付き車椅子。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4の何れかにおいて、上
    記補助動力制御手段は、車速が上記第1設定車速V1よ
    り小さい第4設定車速V4を下回る場合には、車速の減
    少に伴って補助動力を増加させることを特徴とする補助
    動力付き車椅子。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5の何れかにおいて、上
    記車速が、左,右駆動輪の回転速度から合成された実質
    的な重心速度であることを特徴とする補助動力付き車椅
    子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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