JPH11276421A - 内視鏡用親水性チューブ - Google Patents

内視鏡用親水性チューブ

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JPH11276421A
JPH11276421A JP10085758A JP8575898A JPH11276421A JP H11276421 A JPH11276421 A JP H11276421A JP 10085758 A JP10085758 A JP 10085758A JP 8575898 A JP8575898 A JP 8575898A JP H11276421 A JPH11276421 A JP H11276421A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 内視鏡及び内視鏡に取り付けて使用する可動
式の内視鏡用デバイスの可動部駆動用チューブ等を設置
した内視鏡の体内挿入部に装着して、内視鏡と生体組織
との摩擦を低減し内視鏡の体内への挿入性と体内での操
作性を向上でき、同時に生体組織の損傷や生体の管腔壁
の穿孔を防止でき、なおかつ可動式の内視鏡用デバイス
の可動部駆動用チューブ等を容易に確実に内視鏡胴体に
固定できる極めて有用な内視鏡用親水性チューブを提供
する。 【解決手段】 管状又は袋状の樹脂基材の一方の表面に
親水性層を固定し親水性層を外側にして内視鏡又は可動
式の内視鏡用デバイスを装着した内視鏡に装着して使用
することで内視鏡と生体組織との摩擦を低減でき、また
可動式の内視鏡用デバイスの可動部駆動用チューブを内
視鏡胴体に固定できる内視鏡用親水性チューブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡単体又は内視
鏡用静脈瘤結紮デバイス、内視鏡用可動式フード等の内
視鏡に装着して用いるデバイスを装着した内視鏡の上か
ら装着して用いるチューブ状又は袋状の構造体で、内視
鏡に装着して用いるデバイス及びこれを駆動するための
ものを内視鏡に沿わせて固定することができ、かつ水や
体液又は粘膜と接触したときに表面が潤滑となり内視鏡
やこれらの内視鏡に装着して用いるデバイス及びこれを
駆動するためのものと生体組織との摩擦を低減し、内視
鏡及び内視鏡に装着して用いるデバイスの生体内への挿
入を容易にすると共に生体組織の損傷を防止するための
内視鏡用親水性チューブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】内視鏡は食道、胃、十二指腸、小腸、大
腸、胆道、膵管等と様々な体内の管腔に挿入され、診断
や治療が行われているが、内視鏡の体内挿入部は生体組
織や粘膜との滑りが悪く、特に管腔の曲がりくねった部
位を越えて内視鏡を体内の管腔に進める場合、屈曲した
体内の管腔を傷つけたり、管腔の壁を突き破ってしまう
等の問題が有る。また、内視鏡の先端等に内視鏡用静脈
瘤結紮デバイスや可動式のフード等の可動式デバイスを
装着する場合、その可動部に気体や液体を送り駆動する
ためのデバイス駆動用チューブを内視鏡の胴体に沿わせ
て、テープで止める操作が必要であるがこれらの内視鏡
用デバイスを取り付ける度に又はデバイスを交換する度
に、さらには内視鏡を洗浄する度にこのテープを取り外
し、再度新しいテープで止めるといった操作が必要で非
常に手間が掛かるという問題を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来のこのよ
うな問題点を解決しようとするものである。そこで、光
官能性アジド基又は芳香族ケトン基を有する化合物をC
−H結合を有する合成樹脂の表面に接触させ紫外線を照
射すると共有結合で強固に構造体の表面に共有結合でき
ることに着目し、管状又は袋状の熱可塑性エラストマー
又は合成ゴム及び天然ゴムの一方の表面に親水性化合物
と二官能性の光官能基を有する化合物との混合物又は予
めスクシンイミド基、イソシアネート基、アルデヒド
基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、酸無水物
の中から選ぶことのできる一つの官能基との反応によっ
て親水性化合物を光官能性基を有する化合物に結合した
化合物をコーティングし紫外線照射することによって、
一方の面に親水性層を有する管状又は袋状の合成樹脂エ
ラストマー又は合成ゴム及び天然ゴムを形成することが
可能であり、これらの袋状及び管状の親水性チューブを
内視鏡の体内挿入部に装着することで内視鏡挿入による
体内組織の損傷を防止できだけでなく内視鏡の挿入も容
易になること、及び可動式内視鏡用デバイスを先端に装
着し、このデバイスを駆動するためのデバイス駆動用チ
ューブの上から内視鏡と共にこれらの袋状及び管状の親
水性チューブを装着することで従来実施されていたテー
プによるデバイス駆動用チューブの固定及びテープの取
り外しが不要となることを見出し、鋭意研究し本発明に
至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は管状又は袋状の
樹脂基材の一方の表面に親水性層を固定し親水性層の面
を外側にして内視鏡に装着することを特徴とする内視鏡
用親水性チューブである。または内視鏡に取り付けて使
用する可動式内視鏡用デバイスに気体又は液体を送った
り吸引したりするデバイス駆動用のチューブなどの可動
部を駆動する力を伝達するためのものや直接液体や気体
を内視鏡に沿って体内に送ったり吸引したりするための
チューブなど内視鏡の胴体に沿わせて設置するものを内
視鏡に装着した後これらの上から装着しこれらを内視鏡
の胴体に固定できかつ内視鏡及びこれらのものに滑性を
付与することを特徴とする内視鏡用親水性チューブであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いることのできる管状
又は袋状の樹脂は、分子内にC−H結合を持つ樹脂が使
用でき、その中でも内視鏡への装着性と固定性の点から
柔軟で伸縮性の良いものが好ましく、その例としてはポ
リスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系
熱可塑性エラストマー、ポリジエン系熱可塑性エラスト
マー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリウ
レタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑
性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、
フッ素系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性エラストマ
ーや、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリルブタ
ジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロ
プレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、エチ
レンプロピレンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、フ
ッ素ゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム等の合成ゴムや
天然ゴムが上げられる。
【0006】また、本発明で用いることができる親水性
層としてはビニルピロリドン、ビニルアルコール、アク
リル酸及びその誘導体、アクリルアミド及びその誘導体
の中から選ぶことのできる少なくとも一つのモノマーの
ホモ重合体又は共重合体又はヒアルロン酸、ゼラチン、
コラーゲン、コリンリン酸などが利用でき、その中でも
ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ビニルピ
ロリドンとメタクリル酸との共重合体、ビニルピロリド
ンとアクリルアミドとの共重合体、ヒアルロン酸、コラ
ーゲンなどが水に濡れた時表面に充分な滑性を付与でき
また充分な耐久性を有するため好ましい。
【0007】また、本発明で用いることができる二官能
性試薬としては、ジオソシアネート、ジカルボン酸、ジ
アルデヒド等や2つの官能基が共に光官能性基であるも
の又は一つの官能基が光官能性基で他の一つがスクシン
イミド基、イソシアネート基、アルデヒド基、アミノ
基、カルボキシル基、エポキシ基、酸無水物の中から選
ぶことができる官能基を有するものが利用でき、光官能
性基としては芳香族アジド基又は芳香族ケトン基を有す
るものが利用できる。これらの二官能性試薬の例として
は、特に限定はしないが、6−(4−アジド−2−ニト
ロフェニルアミノ)ヘキサン酸−N−ヒドロキシスクシ
ンイミドエステル、6−(4−アジド−2−ニトロフェ
ニル)ヘキサメチレンイソシアネート、6−(4−アジド
−2−ニトロフェニル)ヘキサナール、6−(4−アジド
−2−ニトロフェニルアミノ)ヘキサン酸エチレンジア
ミンエステル、6−(4−アジド−2−ニトロフェニル
アミノ)ヘキサン酸、3−(4−アジド−2−ニトロフェ
ニル)プロピレンオキシド、ベンゾイル安息香酸、ベン
ゾイルベンゾイックN−オキシスクシンイミド、ベンゾ
イルベンゾイック−ポリエチレングリコール、ベンゾイ
ルベンゾイック−ポリエチレングリコールアミンなどが
望ましい。
【0008】また、本発明で用いることのできる管状又
は袋状の樹脂からなる内視鏡用親水性チューブは、内視
鏡に装着したときに管状又は袋状の内側の面でしっかり
と内視鏡の表面に密着固定されることが必要であるた
め、親水性層が管状又は袋状の基材の外側の面のみに固
定されていることが望ましく、内視鏡用親水性チューブ
の内側には内視鏡との滑り止めのための突起や網状の構
造を形成しても良いし、また内視鏡用親水性チューブの
先端又は後端及び中央部の数カ所に内視鏡用親水性チュ
ーブを内視鏡にしっかりと固定するための留め具を設け
ても良い。また本発明の内視鏡用親水性チューブは同心
円状に巻いたり、折り畳んだりして内視鏡に装着しても
良く、その際固定した親水性層が内視鏡用親水性チュー
ブの内側の面に接着しないように内視鏡用親水性チュー
ブの表面と裏面との間にゼラチンパウダー等の接着防止
剤や癒着防止の剥離紙等を用いても良い。
【0009】また本発明の内視鏡用親水性チューブは、
乾燥時には滑り性が無く、生体の管腔に挿入され水や体
液と接触したときに滑り性を示すものであることが内視
鏡の取り扱い性の点から望ましい。また本発明の内視鏡
用親水性チューブは、内視鏡に取り付けて使用する可動
式の内視鏡用デバイス(食道静脈瘤結紮デバイスや可動
式フードなど)を内視鏡に装着し、可動式内視鏡用デバ
イスに駆動力を伝達するためのチューブを内視鏡の胴体
に沿わせて設置した後、これらの駆動力伝達チューブの
上から装着しても良く、これによって可動式内視鏡用デ
バイスに駆動力を伝達するためのチューブを容易に内視
鏡に沿って固定できるだけでなくこれらの駆動力伝達チ
ューブと生体組織との滑り性を向上させ内視鏡の取り扱
い性を向上させることができる。以下に、実施例によっ
て本発明の効果を説明する。
【0010】
【実施例】(実施例1) 内視鏡用親水性チューブの作
製 遮光した三口フラスコ中の6gのエチレンジアミン(和
光純薬製工業(株)製)の乾燥THF溶液500ml中
に20gの6−(4−アジド−2−ニトロフェニルアミ
ノ)ヘキサン酸−N−ヒドロキシスクシンイミドエステ
ル(SIGMA社製)を添加し、室温で一晩攪拌して6
−(4−アジド−2−ニトロフェニルアミノ)ヘキサン酸
のエチレンジアミンエステルを作製した。次に遮光下で
300mlのジオキサン中に分子量360,000のポ
リ(N−ビニルピロリドン)(和光純薬製工業(株)
製、化粧品用)36gと1.6gの6−(4−アジド−2
−ニトロフェニルアミノ)ヘキサン酸のエチレンジアミ
ンエステルとジシクロヘキシルカルボジイミド(和光純
薬工業(株)製)1gを添加し室温で8時間攪拌し光官
能性アジド基をポリ(N−ビニルピロリドン)に結合し
た。
【0011】次に光官能性アジド基を結合したポリ(N
−ビニルピロリドン)10gを300mlのイソプロピ
ルアルコールと純水との1:1混合溶液に溶解し、内径
8.00mmφ、外径8.02mmφ、長さ168cmの天然ゴム製の
チューブの外面に塗布した。次にチューブを乾燥後、タ
ングステンランプにて10分間光照射し、チューブの表
面にポリビニルピロリドンを固定し、チューブを中性洗
剤で超音波洗浄して未反応物を洗浄し、内視鏡用親水性
チューブを得た。
【0012】(実施例2) 内視鏡用親水性チューブの
作製 遮光した三口フラスコ中に平均分子量600のポリエチ
レングリコール600(和光純薬工業(株)製)180
gと300mlのベンゼン及び硫酸(和光純薬工業
(株)製、試薬特級)1mlを加え良く攪拌しておき、
この中に22.6gのO−ベンゾイル安息香酸(関東化
学(株)製、特級)を溶解したベンゼン溶液200ml
を攪拌下で滴下し、水のトラップを行いながら5時間還
流しポリエチレングリコールとO−ベンゾイル安息香酸
のエステルを合成し、ベンゼンから再結晶してベンゾイ
ック−ポリエチレングリコールを得た。
【0013】次に、遮光した三口フラスコ中に分子量3
60,000のポリ(N−ビニルピロリドン)(和光純
薬製工業(株)製、化粧品用)70gと300mlのベ
ンゼン及び硫酸(和光純薬工業(株)製、試薬特級)1
mlを加え良く攪拌しておき、この中に16gのベンゾ
イック−ポリエチレングリコールを溶解したベンゼン溶
液200mlを攪拌下で滴下し、水のトラップを行いな
がら5時間還流しポリ(N−ビニルピロリドン)とベン
ゾイック−ポリエチレングリコールとのエステルを得
た。次にポリ(N−ビニルピロリドン)とベンゾイック
−ポリエチレングリコールとのエステル10gを300
mlのイソプロピルアルコールと純水との3:1混合溶
液に溶解し、内径8.00mmφ、外径8.02mmφ、長さ168c
mの天然ゴム製のチューブの外面に塗布した。チューブ
を乾燥後、タングステンランプにて10分間光照射し、
チューブの表面にポリビニルピロリドンを固定し、チュ
ーブを中性洗剤で超音波洗浄して未反応物を洗浄し、内
視鏡用親水性チューブを得た。
【0014】(実施例3) 内視鏡用親水性チューブを
装着した内視鏡及び未装着の内視鏡の引抜き荷重の測定 1)引き抜き荷重の測定 直径50mm、長さ300mmの円筒形に豚肉の固まり
を切り出し(約1050g)、円筒の側面部にポリエチ
レン製のフィルムを巻き付け、テープで固定し、豚肉の
中央部を穿刺し、10mmφの孔を作成し、模擬生体組
織とした。
【0015】次にクランプで実施例1及び2で作製した
内視鏡用親水性チューブを装着した大腸用内視鏡(OLYM
PUS社製、CFTYPE200I)を固定し豚肉に設けた孔に内
視鏡の柔軟部を差込み、豚肉をワイヤーにてデジタルフ
ォースゲージ(シンポ工業(株)製、DFG-2K)に固定
し、デジタルフォースゲージを50cm内視鏡に対して
真っ直ぐに10mm/秒の一定速度で引き抜き、引き抜
き時に要した荷重を測定した。
【0016】次に内視鏡の先端に内視鏡用静脈瘤結紮デ
バイスや可動式のフード等の可動式デバイスを装着する
場合の例として、内視鏡の体内挿入部に外径2mmφ、長
さ1.3mのポリ塩化ビニル製のチューブ2本を内視鏡
の胴体に沿わせて設置し、この上から本発明の内視鏡用
親水性チューブを装着し、上記と同様に豚肉に設けた孔
に差し込み、デジタルフォースゲージで引き抜き荷重を
測定した。また、比較例として内視鏡用親水性チューブ
を未装着の内視鏡を同様に豚肉に設けた孔に差し込み、
デジタルフォースゲージで引き抜き荷重を測定し比較例
とした。
【0017】2)引き抜き荷重の測定結果 本発明の内視鏡用親水性チューブを装着した内視鏡、内
視鏡の体内挿入部に外径2mmφ、長さ1.3mのポリ塩
化ビニル製のチューブ2本を内視鏡の胴体に沿わせて設
置し、この上から本発明の内視鏡用親水性チューブを装
着した内視鏡及び内視鏡用親水性チューブ未装着の内視
鏡の豚肉からの引き抜き荷重は図1のようになった。
【0018】また、内視鏡の先端に内視鏡用静脈瘤結紮
デバイスや可動式のフード等の可動式デバイスを装着し
た場合を想定して、内視鏡の体内挿入部に外径2mmφ、
長さ1.3mのポリ塩化ビニル製のチューブ2本を内視
鏡の胴体に沿わせて設置し、この上から本発明の内視鏡
用親水性チューブを装着したが、ポリ塩化ビニル製のチ
ューブは本発明による内視鏡用親水性チューブによって
しっかりと内視鏡胴体に固定され、内視鏡の動きに良好
に追随し、内視鏡の動きを妨げることも無かった。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明による内視鏡用親
水性チューブは内視鏡の体内挿入部に装着することで生
体組織と内視鏡との摩擦を低減でき、また内視鏡に可動
式の内視鏡用食道静脈瘤結紮デバイス等の可動式のデバ
イスを装着した場合の可動部駆動用のチューブを内視鏡
の胴体に容易に固定でき、更にこの可動部駆動用のチュ
ーブ装着による生体組織との摩擦の増大を低減できるこ
とが明白となった。このように、本発明は内視鏡の体内
挿入部に装着することで、内視鏡と生体組織との摩擦を
低減し、内視鏡の挿入や体内での操作を容易にし、生体
組織の損傷や管腔の穿孔といった事故を防止でき、更に
内視鏡に装着して使用する内視鏡用食道静脈瘤結紮デバ
イス等の可動式のデバイスの可動部駆動用のチューブを
内視鏡の胴体に容易に固定できる内視鏡用親水性チュー
ブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内視鏡用親水性チューブを装着した内
視鏡と内視鏡の体内挿入部に外径2mmφ、長さ1.3m
のポリ塩化ビニル製のチューブ2本を内視鏡の胴体に沿
わせて設置し、この上から本発明の内視鏡用親水性チュ
ーブを装着した内視鏡及び内視鏡用親水性チューブ未装
着の内視鏡を豚肉から一定速度で引き抜いた時の引き抜
き荷重を(g)にて示した。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状又は袋状の樹脂の一方の表面に親水
    性層を設け親水性層を外側にして内視鏡に装着すること
    を特徴とする内視鏡用親水性チューブ。
  2. 【請求項2】 二官能性試薬によって親水性層を樹脂の
    表面に共有結合する請求項1記載の内視鏡用親水性チュ
    ーブ。
  3. 【請求項3】 親水性層がポリビニルピロリドン又はポ
    リアクリルアミドである請求項1又は2記載の内視鏡用
    親水性チューブ。
  4. 【請求項4】 二官能性試薬の官能基の少なくとも1つ
    が光官能性基であり他のもう一つがスクシンイミド基、
    イソシアネート基、アルデヒド基、アミノ基、カルボキ
    シル基、エポキシ基、酸無水物の中から選ぶことができ
    る官能基である請求項1から3記載のいずれかの内視鏡
    用親水性チューブ。
  5. 【請求項5】 二官能性試薬の光官能性基がアジド基又
    は芳香族ケトン誘導体である請求項1から4記載のいず
    れかの内視鏡用親水性チューブ。
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