JPH11276064A - カキの脱渋方法 - Google Patents

カキの脱渋方法

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JPH11276064A
JPH11276064A JP8093498A JP8093498A JPH11276064A JP H11276064 A JPH11276064 A JP H11276064A JP 8093498 A JP8093498 A JP 8093498A JP 8093498 A JP8093498 A JP 8093498A JP H11276064 A JPH11276064 A JP H11276064A
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JP
Japan
Prior art keywords
ethyl alcohol
carbon dioxide
persimmons
astringency
amount
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Pending
Application number
JP8093498A
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English (en)
Inventor
Takashi Ootsu
隆司 太津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱渋庫内へ混合ガスボンベを用いて炭酸ガス
とエチルアルコ−ルを同時に充填する脱渋方法ではカキ
の処理量が少ない場合でも同じアルコ−ル量のためアル
コ−ル障害(汚染果の発生)が生じ易く、又、適正なエ
チルアルコ−ル、炭酸ガスの充填量の制御が困難であり
補充も難しい。 【解決手段】 脱渋庫内へカキの処理量に応じて霧状の
微粒子として噴霧・気化によりエチルアルコ−ル濃度を
調整した適正なエチルアルコ−ルと、適正な量の炭酸ガ
スとを分離して充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カキの脱渋方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】 ハウスカキの脱渋 露地カキは、炭酸ガスによるCTSD法が全国で実用化
されている。しかし、7〜8月の高温期に収穫期をむか
えるハウスカキを、CTSD法で脱渋処理すると、脱渋
はできるが、5割程度の果実が軟化する。よって、収穫
前の果実をポリ袋で包むと共にポリ袋に固形アルコール
を入れ処理する樹上脱渋を行っている。
【0003】高温の夏期に、室温が40℃近くになった
ハウスの中で、1.5万個/10aの果実を1個づつ処
理するのは、大変な労力と精神的苦痛のある作業であ
る。
【0004】 エチルアルコールとドライアイス利用
の脱渋方法 愛宕(カキの一品種)は、11月中旬〜12月上旬に収
穫される。脱渋は選果後、カキ10kgに対し、濃度3
5%のエチルアルコール100ccとドライアイス70
gを段ボール箱に入れる。なお、段ボール箱から、エチ
ルアルコール液やドライアイスの炭酸ガスが、外部へ漏
れないようポリ袋に包み密閉する。封函後、段ボール箱
で市場に出荷され、そのまま常温で放置すると10日後
に脱渋される。袋内の余分な空気を、吸引掃除機等で脱
気する方法が良いとされる。
【0005】なお、脱渋はエチルアルコールで行い、脱
渋促進のためドライアイスを入れるが、過去にドライア
イスを100g入れた場合、黒変の汚染果が多発した。
【0006】 急速脱渋方法として特開平1−174
326号に係る発明がある。この発明は、図2に示すよ
うに、炭酸ガスとエチルアルコールを混合充填した混合
ガスボンベ1から、エチルアルコールと炭酸ガスの混合
ガスを、同時に脱渋庫2内へ充填している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】脱渋庫内へ混合ガスボ
ンベを用いて炭酸ガスとエチルアルコールとを同時に充
填する方法では、庫内容積に対して処理するカキの量が
少ない場合でも同じ量のエチルアルコール量であるため
アルコール障害(汚染果の発生)が生じ易い。更に、カ
キの処理量に適正なエチルアルコールと炭酸ガスの充填
量の制御が難しく、処理量に応じた適正なエチルアルコ
ールと炭酸ガスを充填することが困難である。
【0008】又、カキの処理量が脱渋庫内満杯の50%
以下では脱渋はされるが、果実に軟化・汚染果が発生し
著しく商品価値を損なう。
【0009】本発明は、脱渋庫内のカキの処理量に応じ
た適正なエチルアルコールと炭酸ガスを分離して庫内へ
充填し、又、エチルアルコールを霧状の微粒子として噴
霧・気化して充填することにより簡単な方法で軟化・汚
染果の発生を抑えたカキの脱渋方法を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、脱渋庫内のカ
キの処理量に応じて、霧状の微粒子として噴霧、又は、
気化によりエチルアルコール濃度を制御した適正なエチ
ルアルコールと、適正な炭酸ガスとを分離して脱渋庫内
へ充填して脱渋する。
【0011】
【発明の実施の形態】 搬入されたカキ果実を、果実
温30〜35℃になるまで昇温する。
【0012】 庫内の炭酸ガス濃度が50%(40〜
55%でも可)となるように、炭酸ガスを充填する。
【0013】 複数のスプレーを用い、濃度99%の
エチルアルコールを微細な霧状にして、噴霧・気化さ
せ、庫内へ均一に循環させる。
【0014】 エチルアルコールの使用量は
【表1】のように入庫量に応じて決定するが、果実の汚
染防止のために、庫内のエチルアルコール充填量が1.
0〜1.8%となるように数回に分けて噴霧する(ほぼ
最初の噴霧より2時間位で終了する)。 処理時間は、最初の噴霧時より10〜15時間と
し、その間、果実温は30〜35℃を保つようにする。 ガス放出後、庫内温を25〜30℃に保つようにす
る。 図1に示すように、炭酸ガスはボンベ3から脱渋庫
4内へ炭酸ガス量が充填後50%に達すると、エチルア
ルコール容器5に設けた複数のスプレー6から噴霧す
る。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、加工工程・管理上の困
難さ、軟化・汚染果の発生率の増加を解消でき、簡単な
方法で、且つ、脱渋処理後5日で完全脱渋する。従っ
て、カキの入庫量に合わせてエチルアルコールの充填量
を調整できるため、アルコール障害(汚染果)の発生が
ない。また、炭酸ガスとエチルアルコールを分離して充
填できるため、その補充を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る脱渋処理装置を示す説明図。
【図2】 従来の急速脱渋方法を示す説明図。
【符号の説明】
3・・炭酸ガスボンベ 4・・カキ脱渋庫 5・・アルコール容器 6・・スプレー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明は、脱渋庫内に、カキ処理量に応じ
た適正な量のエチルアルコールと炭酸ガスを分離して充
填することにより簡単な方法で軟化・汚染果の発生を抑
えたカキの脱渋方法を提供することを目的とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、脱渋庫内のカ
キ処理量に応じて、適正なエチルアルコール濃度に制御
したエチルアルコールと、適正な量の炭酸ガスとを分離
して脱渋庫内へ充填して脱渋する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉された脱渋庫内に、カキ処理量に適正
    な量のエチルアルコールと炭酸ガスを分離して充填する
    カキの脱渋方法。
  2. 【請求項2】カキ果実の脱渋中にエチルアルコールによ
    る汚染果の発生を防止するため、エチルアルコールを霧
    状の微粒子にして噴霧・気化することによりエチルアル
    コール濃度を制御することを特徴とする請求項1記載の
    カキの脱渋方法。
JP8093498A 1998-03-27 1998-03-27 カキの脱渋方法 Pending JPH11276064A (ja)

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JP8093498A JPH11276064A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 カキの脱渋方法

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JPH11276064A true JPH11276064A (ja) 1999-10-12

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ID=13732294

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JP8093498A Pending JPH11276064A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 カキの脱渋方法

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JP (1) JPH11276064A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014007974A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Daiichi Hoso Kk 渋柿の脱渋用具及びそれを用いた樹上脱渋方法
KR20180136018A (ko) * 2017-06-13 2018-12-24 송낙호 감처리기용 주정분사장치

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